映画『ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>』の口コミ・レビュー

ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>

[ブレードランナーディレクターズカットサイシュウバン]
Blade Runner: The Director's Cut
1992年上映時間:116分
平均点:7.16 / 10(Review 57人) (点数分布表示)
アクションサスペンスSFシリーズもの犯罪もの刑事ものハードボイルド小説の映画化
新規登録(2003-11-08)【きのすけ】さん
タイトル情報更新(2019-02-24)【イニシャルK】さん
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監督リドリー・スコット
キャストハリソン・フォード〔1942年生〕(男優)リック・デッカード
ルトガー・ハウアー(男優)ロイ・バッティ
ショーン・ヤング(女優)レイチェル
エドワード・ジェームズ・オルモス(男優)ガフィ
ダリル・ハンナ(女優)プリス
ブライオン・ジェームズ(男優)レオン
ジョアンナ・キャシディ(女優)ゾーラ
M・エメット・ウォルシュ(男優)ブライアント
ジョセフ・ターケル(男優)エルドン・タイレル
ジェームズ・ホン(男優)ハンニバル・チュウ(眼球製作者)
堀勝之祐リック・デッカード(日本語吹き替え版)
寺田農ロイ・バッティ(日本語吹き替え版)
戸田恵子レイチェル(日本語吹き替え版)
池田勝ガフィ(日本語吹き替え版)
高島雅羅プリス(日本語吹き替え版)
大宮悌二レオン(日本語吹き替え版)
横尾まりゾーラ(日本語吹き替え版)
神山卓三ブライアント(日本語吹き替え版)
大木民夫エルドン・タイレル(日本語吹き替え版)
千葉順二ハンニバル・チュウ(眼球製作者)(日本語吹き替え版)
村越伊知郎J・F・セバスチャン(日本語吹き替え版)
原作フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
脚本デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
音楽ヴァンゲリス
撮影ジョーダン・クローネンウェス
特殊メイクジョン・チェンバース(ノン・クレジット)
特撮ダグラス・トランブル(特殊撮影効果スーパーバイザー)
ドリーム・クエスト・イメージズ(視覚効果〔ノンクレジット〕)
リチャード・ユリシック
美術シド・ミード(舞台設計)
ローレンス・G・ポール(プロダクション・デザイン)
リンダ・デシェーナ(セット装飾)
デヴィッド・L・スナイダー〔美術〕
衣装マイケル・カプラン〔衣装〕
録音ジェリー・ハンフリーズ〔録音〕
グラハム・V・ハートストーン
ゴードン・K・マッカラム(ノン・クレジット)
マイク・ホプキンス[録音]
あらすじ
2019年、雨が降り続け人種や文化が入り乱れカオス化したL.A.。元ブレードランナー(警官)のリック・デッカードは、当時の上司から現場に復職することを強制される。地球外のレプリカントが規則を破ってL.A.戻ってきたからだ。・・一体なぜ・・?追うデッカード、レイチェルの存在、そして徐々に核心に近づいていく。レプリカントのリーダー、ロイ・バディとの先には・・。「ブレードランナー」から10年後に公開。
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💬口コミ一覧

57.ネタバレ 「ブレードランナー」を初めて観たのはこのバージョン。ナレーションが無くなり、ラストのハッピーエンド的なシーンも削除されている。完全版の残酷描写の追加も今作は無くなっているみたいだ。自分はこのバージョンのエレベーターのドアが閉まってエンドクレジットが流れるラストの方が好みだ。

ナレーションのあるバージョンはこの作品の理解を助けるため一見の価値はあると思う。が、観ていればわかることも多いし別に知らなくても影響がない情報もあるため個人的には必須ではない考え。特にロイが死んだ後のナレーションは直前に観たことを説明されるのがとても無粋な感じで好きでない。娯楽性の観点からすると相当ゆるい作りの作品だがこれ程どっぷりと世界観に浸れる作品も稀だ。ナレーションが無くなったことによって更にそれが強まっていて良い。

あとはユニコーンのシーンの追加で匂わせるデッカードのレプリカント説だが自分はデッカードは人間だと思っている。レイチェルと恋に落ちるところやロイがデッカードを助けるところ等はデッカードが人間である方が素敵だからだ。リドリー・スコットはデッカードはレプリカントだと言及しているようだが、それは作品の外の言葉だ。匂わせた程度では確定しない。富野由悠季が「Gのレコンギスタ」は「∀ガンダム」の後の世界だと頓珍漢なことを言ってもそれは作品の外の言葉だ。作品には表現されていない。無視して良い。

ただ、匂わせたことは色々論争や考察を産んだのも確かでそれはそれでとても興味深いし良かったと思う。
さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-10-29 18:23:57)
56.映像センスが凄いし、シド・ミードの美術デザインやヴァンゲリスの音楽も素晴らしい。ここ何年かなんてもんじゃないですね、、最高
ギャングスターさん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-12 18:55:18)
55.ネタバレ 公開当時、「どうしてこんなに暗く、いつも雨が降っているんだ」「どうして敵がデッカードを助けるのか。全然敵らしくないじゃないか」などという馬鹿らしい批評のせいで、初公開版及び完全版には、冒頭からデッカードのナレーションが入る事になってしまいました。ナレーションというのはよく言われる様に、映画そのものを陳腐にしてしまいかねない作用というのがあるんです。初公開版及び完全版に入れられたナレーションというのは、まさにこのナレーションのデメリットの作用が存分に出てしまっていて、作品の質を見事に劣化させている。そしてラストはハッピーエンドでなければならないとの会社側の要求により、青空の下で滑走する車のシーンで終わらせるという、全く作品の雰囲気に合ってないものが付け足されてしまった。そういう誤った大衆併合主義による作品の劣化からブレード・ランナーを救い出し、まず自分の作りたかったものに直すんだということで制作されたのがこのディレクターズ・カット版なわけです。そして例のユニコーンのシーンが追加されたことにより、この作品は新たな深みを持つ事になります(ラストで刑事が折ったユニコーンの折り紙を見て、デッカードは確信した表情をとります。本人にしか知らないはずのユニコーンの夢をなぜ彼が知っていたのか。私が思うにやはり、デッカードもレプリカントなんだろうと思います)。この一連の経緯を見ていると、いつの世も本当の傑作というのはある面で先んじているのだな、と感じざるをえません。言うならばそれは、人々の先頭に立ち、新しい地平を切り開く冒険者の様相を呈しているといっていいでしょう。この作品の場合は、SFのフィルム・ノワールという、全く新しいジャンルを開拓した。言うならば、時代がようやく「ブレード・ランナー」に追いついた、ということなのです。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2008-08-14 22:33:02)
54.ネタバレ これこそ人によっては人生観を変えかねないような映画だと思います。「SF映画」というジャンルは、現時代ではアクションを楽しみ、CGに驚き、娯楽性を高める映画という存在になっていますが、これだけは違います。まず娯楽映画というジャンルの区別に割った方はこの映画の良さはわかっていないのではないかと。まずスコット監督が描く未来描写はただ観ただけではわからない精密さがあります。闇に埋もれたビル街やそれに増しての酸性雨の表現。建造物内の構造も一見だけではわからない細かいディティールが所々に隠されています。ストーリーも完全版とはまた違う見方の出来る深さを持っているので、最近のアクションだらけの映画に飽き飽きしてきた方にもオススメできます。とにかく何もかもが濃く、これから先、これ以上の【近未来】を描くことは不可能化と思います。
ユウジロウΣさん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-07-29 20:42:11)
53.ネタバレ 通常版も見ました。 デッカード=レプリという説があり、議論がなされていますが。私は肯定派です。そうでないと監督がほぼ全てのシーンといっても良いほどに刷り込まれた層が無駄になってしまうからです。これを人間のような感情が生まれたレプリの悲しい話と取るよりは、もともと仲間であったデッカードが記憶を刷り込まれ、ブレードランナーとして生まれ変わり昔の仲間をその手にかける、、こちらの方が悲しくて泣けます。この映画には答えは無いですが、監督が仕掛けたヒントから自分の物語を作り上げる事の出来る数少ない映画の一本だと思います。この映画の1シーン1シーン何も考えずに見ると凄く損します。デッカードが部屋の鍵を落とすシーンやうどん屋の台詞一つ取っても私は自分なりの意味を見つけました。監督は天才か私の勘違いかどっちかです。
名探偵コナン・ザ・グレートさん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-26 00:44:10)
52.今から見る人は絶対最終版を見ましょう。
劇場公開版のほうが分かりやすいかもしれないが、映画としての完成度は最終版のほうが圧倒的に上です。
トクタさん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-16 12:30:55)
51.僕の映画鑑賞史の中で、最も思い入れが深くて今でも高い水準あると思う作品です。中学生当時に”流行ってたSF”のつもりで観た通常版では、デッカードの解説、明るいエンディングにもかかわらず、まったくワケがわからず(笑)。常に暗くて雨が降り続き人種が入り乱れたエキゾチックな街の映像、スピナー、”レプリカント”という新しい響き、生命への憧れ、すべてが新鮮で、コレ以来、ディック漬けになりました。R.スコットも「エイリアン」とコレで全盛期を迎えてしまった感じがします。また、キャスティングも完璧と思われ、ルトガー・ハウアーと対照的なハリソン・フォードのちょっと弱弱しい人間くさい警官もハマってます。
通常の劇場版を繰り返し何度も観た後だから言えるのでしょうが、ディレクターズ・カットのほうが、ハードボイルド度が高く、受け手の想像力が鍛えられます。さらにヴァンゲリスのサントラがこれまた最高。バーボンを飲みながらまどろんで観ると最高です。これって、ハードボイルドですよねえ。しかし、2019年のL.A.ってもうスグなんだなあ・・・。
★ピカリン★さん 10点(2004-06-06 12:44:56)
50.ネタバレ 一度観て、WEB上のFAQで衝撃の事実を知って、また観て。知人に紹介する時も、一度観てもらってからデッカードについて話して。映像美・妖しげな雰囲気の漂う街並み・音楽・折鶴の全てが忘れられません。一角獣の折り方がWEBのどこかで紹介されてました。お試しあれ。
hyamさん 10点(2004-01-13 23:21:59)
49.ネタバレ 映画館に一人で見に行った。誰にも邪魔して欲しくなかったから。私はこのデレクタズーカットが一番好き。前に見たときは、前口上がひどく余計に聞こえた。カット版を見て思ったのは、封切された当時はこの世界に付いていける人間が少なかったんだろうと。SFが好きで良く見ている人には違和感ないけど。やっとカットしても解る人が増えたんでそうしたんだろうと勝手に解釈。超未来都市と、その下にくもの巣のように広がる人類のごった煮。上空から降り注ぐ雨、ピアノの音。人間くさいレプリカント、感情抜きにレプリカントを殺す人間。全てに明暗と陰陽があり、ストーリーに深さを与えている。レイチェルに愛情をもつデッガードの妙に不器用な所とか、オリガミ、小さなエピソードが最後に意味を持つ。ジャンルを超えていつも好きな映画のトップに名前を挙げている、一本。この世界観を作り上げた監督に敬意を表し、プラス1点。
ロボットさん [映画館(字幕)] 9点(2008-01-22 10:31:11)
48.哀愁漂う映像美に彩られた傑作。過去か未来か、東洋か西洋か、都会か田舎かわからない街の描写。常にしとしとと振り続ける雨。哀しみをたたえた登場人物たちの演技。レプリカントの運命は人間共通の哀感を表彰している。
エンボさん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-10 01:41:49)
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47.後のSF作品に多大な影響を及ぼしたと言われる本作品の世界観は
背景や設定・美術等全てを含めて独自の路線を確立したと言える。
それもこれもリドリー・スコットの銀シャリ映像が成せる業。
2019年・・・今が2005年とすると14年後の世界であるが
流石にここまでの世界にはなってはいないと思うが
82年当時の感覚からすると21世紀はこのぐらいの進歩(?)
を遂げていて当然と思われていたのだろう。
寧ろ現代の状況を鑑みれば科学の進歩はある意味停滞(低速)気味だ。
「人は記憶でのみ人と足り得る」
人とレプリカント(サイボーグ)を分ける重要なキーポイントとして
押井守監督作品【GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊】の
人形遣いがこの言葉を上げていた。
正に本作のレイチェルやロイもこれに相当する。
人より並外れた頭脳と体力を持ちながら寿命は4年。
劇中タイレル博士のロイに言った言葉「美しい火は早く燃え尽きる」
これは彼らにとって死の宣告以外の何者でもない。
この時のロイの心情は癌宣告を受けた患者以上の失望感と
絶望感と屈辱に苛まされた事だろう。
そして彼等に対する生きる目的は何なのか?という問い掛けはもはや愚問に近い。
生きるだけに足掻くことが唯一、生きる目的なのだと。
sting★IGGYさん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-12 10:27:54)
46.ネタバレ デッカードが何故、あんなにレイチェルを庇い、守り、恋愛感情を持ったのか?やはりそこには自分に足らない人生の何かを埋めようと思った事もあるだろうが、「デッカード自身がレプリカントではないのか?」という意見を様々な文献で読んで見て、自分の末を投影して守ったという考え方になるほどなぁと思ってしまった。

説明の少ないあの映画の世界で、誰が人間で誰がレプリカントかなんてよく分からない。そこで、やはりタイレル社で雇われてきたレイチェルをレプリと見抜き、そこに哀れみと共通の何かを感じ取ったからこそ、あそこまで愛し合い、最後一緒に旅立ったのではないか?と思う。

ロイがデッカードを終盤の対決で命を救った部分も、ひょっとしたらデッカードに対し、自分と同じ何か感じ取ったのかもしれないし、そう思って見返すと、映画の世界が全然違って見えるから不思議だ。

どこまでも興味深い「ブレードランナー」の世界。フィリップ・K・ディックの世界を映画にするのはすこぶる難しいと言われているが、「トータルリコール」「マイノリティリポート」が説明しすぎてるのに比べ、映像で語る「ブレードランナー」は観てて飽きないのだ。もう20年以上経つのに、この映画の不思議な魅力は決して色褪せない。劇場予告編もムーディーで最高。ヴァンゲリスもエンディングテーマはずっと着メロにしてます(笑)ハードボイルドSFの代名詞。「2つで十分ですよ」と言わずに3枚はストックしておきたい映画。名作です。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 9点(2004-09-22 17:42:44)
45.ネタバレ 文句なしの良質映画。映像の完成度の高さ、質の高い美術、忠実に再現される未来都市。これほどの映画を見たのは久しぶり!
ロボット達の「生」は人間が作り出したものなのに、私達人間は逆に彼らに命がどれほど尊いものかと教えられた。レプリカントの男がマンションの屋上で死ぬシーンは今までの悪役ぶりを覆し、見ている人を泣かせる。
たまたま家にビデオがあったんで見たんだけど、そのビデオのパッケージがダサダサで期待してなかっただけに満足です!
人間とロボットが織り成すヒューマンストーリーに加えて素晴らしい映像を味わえる映画だと思います。
chungkingさん 9点(2004-03-24 13:50:44)
44.ネタバレ 光を駆使したダグラス・トランブルのお仕事が非常に気持ちいい、渋い映画でした。この映画が後の映画やマンガ、ゲームに与えた影響は計り知れませんね(と言いつつ、実は初めて見たのが、この最終版)。後にビデオで見た完全版よりも渋味が多くて、好きです。デッカードをレプリカントとした事で、映画そのもののニュアンスが変化した感じがありますが、無機的な世界でのデジタルの悲しみが、より強調されて。そもそも、何演じても同じだ~、って感じのハリソン・フォードの演技自体、レプリカント向きですしねぇ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 9点(2003-12-24 11:31:03)
43.ネタバレ ~『ブレードランナー』の続き~
「(同じ作品のレビューは)2つで充分ですよ~解って下さいよ~」ってことで、最近DVDで買ったのが〈最終盤〉と書いてました。

良く解らない『フォークト=カンプフ検査』。裏返しの亀とか茹でた犬とか突然のインパクトある言葉から、人間でも絶句してしまうけど、レプリはそれ以外の反応が出るんだろうな。何度観ても良く解らない。
今さらながら“赤目”に気がついた。レプリは角度によって目が赤目現象になるのね。きっと撮影の時、赤目になる照明に視線の角度を合わせて撮っただろうから、偶然の産物ではなく、故意に赤目にしてたんだろう。
「(俺じゃない)誰かが追うだろう」ってセリフの時にデッカードも赤目になる。こっちは偶然だったろうけど、ここからデッカードもレプリって後付(ウラ)設定も出来たんだろうな。原作も読んだけど、ネットが普及するまで、そんな設定思いも付かなかったわ。

非武装のゾーラ(女)を背後から撃つデッカードと、それを観て驚きと怒りを表すレオン。撃たれて苦しむプリスにとどめを刺して、苦悶の表情のままのプリスを放置するデッカードと、キスをしてプリスの舌を納めるロイ。感情豊かなレプリに対し、人間味の薄いデッカード。透明な酒(チンタオ)を濁す赤い血が、彼が人間である証明とでも言わんばかり。過去が造り物と知り涙するレイチェルに対しては人間臭さを見せるデッカード。

寿命が来て静かに死んでいくロイ。手には釘(痛み、争い)と白い鳩(平和、自由)。鳩の側でなく釘の側の手でデッカードを引き上げる。ロイの遺言、自分の生きた証を、自分達を創り出した人間に語ったのか、自分達とは違う寿命のない新型レプリに語ったのかで、解釈も変わってくる。私はデッカードは人間であってほしいと思うなぁ。
一番最後のドライブのシーンがない。重たい空ばかりの未来映像のなか、開放感ある最後のあのシーンが、この映画の清涼剤として機能していたんだな。って思ったわ。だからたぶんDVD買い直すわ。その際未見の〈FC版〉にしようか迷うところだけど…
K&Kさん [DVD(字幕)] 8点(2023-05-06 14:36:52)
42.数年前に鑑賞し、このたびもう一度挑戦!
何度観ても、私には理解が難しい(降参)と言うのが正直な感想。
ハードボイルドでカッコイイ。
そかし当時の技術の限界もあり、ワイヤーが見えちゃう空飛ぶパトカーが一台じゃあ、監督は本当は寂しい思いをしたのかもと感じています。
今の技術でリドリー・スコット監督が作ったらどうなるの?と言う興味があります。
たんぽぽさん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-11 21:04:27)
41.ネタバレ デッカードがレプリカントで4年の寿命だとすると、早く死ぬロイ(ハウアー)よりも新型って事ですよね。しかも抹殺専用に開発されてるから、あらゆるレプリカントの機能を体力・知力で凌駕してるはず。それなのにまともに自力で倒せたのは女性2体だけで「慰安用カワイコちゃんタイプ」にすら悪戦苦闘する有様。当時ヒットしなかった要因であろう「デッカードの弱さ」は、個人的にはいかにも人間ぽくていいな…とか思って観てたんですが。それどころか元々はタイレル博士ですらレプリカントという設定もあったそうな。ガラスのピラミッドの頂上に安置されるタイレル博士の遺体をロイが発見するシーンなどもシド・ミード氏によりデザインされていたそう。(さぞや美しいシーンになってたでしょう。)これはこれで「最後に世界がひっくり返る」という魅力的なオチですが・・。しかしこれだと、新たな肉体を用意して記憶を移植すればロイ達も延命できたという事に。抗う事の出来ない死に対峙してもがきながら全力で生き続けた…といったレプリカントに感情移入できる要素が大きく削がれてしまいます。単に「タイレルに騙された可哀そうな人」って話になってしまう。デッカードを助けた理由も、単に「仲間だと気付いたから」という解釈で片付いてしまいそう。その他諸々の点でデッカード=レプリカント設定は、劇場版にあったの多くの本作の本質的な魅力を犠牲にしてしまうようで個人的に嫌です。監督に軌道修正させてあの「劇場版」を完成させた会社や投資者側の人達に逆に拍手を送りたいくらい。当時の「投資者の口出し」というのも、単純に儲けのためだけでなく、それなりに真剣に作品の本質を熟慮した上での事だったんでしょうかね…。
番茶さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-05 13:52:31)
👍 2
40.ネタバレ 全編を貫くのは「見る」という主題。人造人間識別機の画面に映る瞳、潰される目、眼球製造者、フクロウの目。画面の到る場所に様々な「瞳」が提示される。人間は識別機を通してしかレプリカントを判別できない(直接視覚の無力)。ハリソン・フォードがエレベーター内のショーン・ヤングに視覚では気付かない場面なども象徴的だ。これを画面上で補強するのが、闇の領域と蒸気・雨を大きく取り入れて視界を遮るノワール風照明設計である(ブラインド等の使い方も秀逸)。この映画はその盲目的人間が、目を閉じ頭を垂れたルトガー・ハウアーとの視線の切り返しを経て「開眼」(夜の闇から晴天への転換)するドラマともとれるだろう。ラストで対峙するルトガー・ハウアーの見開いた瞳は映画冒頭の「青い瞳」へと回帰し、その台詞「オリオン座の片隅で燃える宇宙船」「タンホイザー・ゲートの側で輝く星」が、映画のファーストショット(夜景と炎の俯瞰)と重なり直結していく巧妙な構成が非常に見事である。
ユーカラさん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-11 19:56:35)
39.この最終版でようやく『ブレラン』初鑑賞。ストーリー、ビジュアルともに噂通りの凄まじい作品でした。限りなく人間に近い【機械】を通じて「【人間】とは何か?」という永遠の命題に挑んだ作品かと。おかげで僕の頭の中では「『2001年宇宙の旅』~『ブレラン』~『攻殻機動隊』~『A.I.』」というヘンSF映画史の流れができてしまいました。機会があれば劇場版やファイナル・カット版も観ておきたいです。ちなみに僕はデッカード=人間派ですけど、そうなると「ピアノの上の写真」と「ユニコーン」をどう解釈するか…。う~ん、恐るべしブレラン。
とかげ12号さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-08 21:59:33)
38.ネタバレ 最終版(ディレクターズ・カット版)ということで、興味津々で観ました..ラストが違うんですね~ ハッピーエンドじゃない..私的に、両方とも、良いところがあって、どちらも好きです...
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-11 12:28:19)
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【点数情報】

Review人数 57人
平均点数 7.16点
000.00%
100.00%
211.75%
323.51%
435.26%
523.51%
61322.81%
71017.54%
81221.05%
9610.53%
10814.04%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.25点 Review4人
2 ストーリー評価 8.20点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.16点 Review6人
4 音楽評価 8.85点 Review7人
5 感泣評価 7.00点 Review5人

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