映画『ゾンビ/ディレクターズカット完全版』の口コミ・レビュー(4ページ目)

ゾンビ/ディレクターズカット完全版

[ゾンビディレクターズカットカンゼンバン]
DAWN OF THE DEAD
1978年上映時間:139分
平均点:7.41 / 10(Review 88人) (点数分布表示)
ホラーSFシリーズものゾンビ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-01-26)【イニシャルK】さん
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監督ジョージ・A・ロメロ
キャストケン・フォーレ(男優)ピーター
デヴィッド・エムゲ(男優)スティーブン
スコット・H・ライニガー(男優)ロジャー
ゲイラン・ロス(女優)フランシーン
トム・サヴィーニ(男優)ライダー(ヘルス・エンジェルス)
タソ・N・スタヴラキス(男優)ライダー(ヘルス・エンジェルス)
ジョージ・A・ロメロ(男優)TVディレクター(ノンクレジット)
内海賢二(日本語吹き替え版)
林真里花(日本語吹き替え版)
森田順平(日本語吹き替え版)
石丸博也(日本語吹き替え版)
星野充昭(日本語吹き替え版)
脚本ジョージ・A・ロメロ
音楽ゴブリン
クラウディオ・シモネッティ
ダリオ・アルジェント(追加音楽)
ジョージ・A・ロメロ
撮影マイケル・ゴーニック
製作ジョージ・A・ロメロ
リチャード・P・ルビンスタイン(アメリカ)
クラウディオ・アルジェント(共同製作[イタリア])
配給ギャガ・コミュニケーションズ
特殊メイクトム・サヴィーニ
編集ジョージ・A・ロメロ
スタントタソ・N・スタヴラキス
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💬口コミ一覧

28.ネタバレ ゾンビ、、、たった3文字のこの言葉で『一度死んだ人が蘇って街をさまよい歩く』『言葉はしゃべらず生きていた頃の記憶などもない』『人間を襲い、咬まれた人間またゾンビになる』なーんていう超マニアックなローカルルールを一般常識にまでしてしまったことは驚愕モノです。
それほどにこの映画の功績は偉大です。
特殊メイク、世界観、人間の描き方、どれをとってもただのホラー映画とは一線を画します。
たしかにとても褒められた内容の作品とは言い難いですが、観もせずに遠ざけるべき映画ではないと思います。
大丈夫、怖いけど映画ですから!!
ろにまささん [DVD(字幕)] 9点(2012-05-09 10:18:28)
27.悪気はないけど、とにかく、どうしようもなく、絶望的なまでに合わなかった。ゾンビ映画を見るのはこれが最初で最後になると思う。世の中にはお寿司やステーキが嫌いな人もいるんで、そのようなものだと思ってください。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-08-15 17:46:19)
26.ネタバレ 本作はロメロ版のゾンビの基本形を完成させた記念碑的名作です。即ち以下の3原則を確立したと。
(1)ゾンビはのろい。
(2)ゾンビの知能は猿並み。
(3)ゾンビは頭を破壊しないと死なない。
これらがゾンビ映画の面白さを決定づけたと思います。即ち1対1なら負けないが、囲まれたら終わりと言う絶妙な強さ(弱さ?)とゾンビから逃れる為の行動の工夫と、いろいろなバリエーションが生まれました。
既に本作でその基本形が確立されています。昨今の走るゾンビに慣れてしまうとトロクて見てられないかもしれませんが、私は本作がゾンビ映画のの最高傑作と信じて疑いません。
ぴのづかさん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-20 19:52:16)
25.ネタバレ ゾンビの(表現悪いが)イキイキとした映画で楽しく鑑賞できた。しかし、全く怖くはない。
afoijwさん [DVD(字幕)] 4点(2013-06-01 01:54:51)
24.ネタバレ いや~やっと観れましたね。こういう系のは苦手なので避けてきてましたが、やっぱロメロの元祖ゾンビでしょ!ということで鑑賞。いきなりなんだか分かんないけどゾンビ大量発生大パニック大混乱状態でスタート、この辺のすっ飛ばし感が清くていいね(笑)。残念ながら走るゾンビとかを先に観ちゃってるもんだから、正直あんまり怖くない。でもこのノロイけど数が多くなると強い?という絶妙な設定がホント素晴らしい。すでにゾンビ3大要素?が確立されてるのがすごいな~(感心)いろいろな要素が重なった結果だとは思うがロメロさん天才だわ。そしてこのゾンビを世界中のクリエイター達が尊重し造り続けているという事がこれまたスゴイ。グロイシーンも多いのでちーと個人的にはキツイのだが偉大なロメロゾンビに8点でゴザイマス
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-09 08:44:52)
23.ネタバレ ゾンビの定義が確立した、数多あるゾンビ映画のパイオニアであるけれど恐怖を喚起させる意味でのホラーテイストは古典の“ナイト・オブ・リビングデッド”の方が良く出ていた。舞台がショッピングセンターというのがね。空間は広いし、ヘリっていう万全な逃げ道もあるし。しかもお宝取り放題のわくわく感すらある。強盗団とのドンパチに至ってはもはやゾンビは無視されちゃった。ここすごくびっくりした。
そもそもなんでゾンビが現われたか。“ナイト・オブ~”では放射能がどうとか苦しいこと言ってたけど、今作で「地獄が満員になったのでこの世にあふれ出た」一本で押し通すことに決定。この潔さ、どこかユルイ本作で一番のお気に入り要素だったりする。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-11-18 01:01:01)
22.ネタバレ 140分のDC版を見る さすがに140分は長いかな 長いからといってさほど人間ドラマがあるわけじゃ無く、消費社会の風刺が延々と描かれる 最近のゾンビ映画に比べるとメインキャストがなかなかゾンビに齧られない 途中からいい気になってキャッホー状態の死亡フラグ出まくりの奴もなかなか齧られなくて焼きもきさせられる この辺のタメが演出ならば見事にイライラさせられた ヘリのパイロットのへたれぶりもイライラさせるが、巨大ショッピングモールにヘリで乗り付けて好き放題みたいなのは今見ても十分おもしろい ゾンビはめちゃ鈍いのにたびたび窮地に陥るのはちょっと嘘くさい 総じてゾンビ映画はゾンビが近づくのに気が付かなさすぎ もっとやすやすと攻略したりするほうが珍しくておもしろいんじゃないか でもパイオニアだからしかたないのか すれ違いながらどんどん頭をふっとばしながら歩くとか、かっこいいじゃないか 以外にノロノロゾンビを簡単に攻略する映画が無いのは何故だろう もっとゾンビを制圧する作戦とか暴走族を迎え撃つ準備とか見たかった 途中で登場人物が「地獄が溢れた」みたいな言い方をするがいろんな映画でこのセリフを聞いた気がする ゾンビのメイクは今よりだいぶ地味だ
にょろぞうさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-02 22:17:51)
21.おかげで、何かあったらショッピングモールに行くと決めている
JFさん [DVD(字幕)] 8点(2014-07-17 16:18:14)
20.ネタバレ ある日死体が蘇り人間を襲い始めた。
ショッピングモールへ逃げ込んだ4人の男女が大量のゾンビに囲まれ怯えつつも
ささやかな安息の日々を過ごす。
しかし仲間の一人がゾンビに噛まれ衰弱しやがてゾンビ化して射殺される。
さらに強盗集団がショッピングモールを襲う。といった話。
ゾンビのイメージを作り上げたパイオニア的作品。
当時のゾンビを知らない人が観たらという視点で見ると衝撃ですよね。
ただエキストラのゾンビたちのメイクが酷すぎるw
顔を灰色メイクにしただけで服はキレイだし手足は普通の肌色だしww
さすがに今見るとテンポが助長でゾンビ好き向けと言わざるを得ないですね。
Dry-manさん [DVD(字幕)] 6点(2015-04-10 21:37:41)
19.ネタバレ 「桐島、部活やめるってよ」で前田(神木くん)が、「ロメロくらい見とけ!」と言ってたので見ました。
なるほど、これが元祖ゾンビなのかと感心しながら見ました。
(実際はこの監督はもっと前からゾンビ映画撮ってるみたいですが)
既にゾンビが大量発生して世界(多分)がパニックになってるところから始まるのは良かったし、逃げ延びた4人の男女が巨大ショッピングモールに立てこもるとこも良かったです。
いい大人が、ショピングモールを独占したら誰でもがやるであろうことをやってるところは楽しそうでした。
今見ると全然怖く無いし、グロさにも耐性ができてしまってるので大したこと無いのですが、子どもの頃に見たら相当怖かっただろうなと思います。
でも、残念ながら、見たのは今なので、怖くない上に、結局銃が使えなきゃダメなのとか、妊娠してるのに煙草吸ってるとか、脱出成功はいいけど助かったのは有色人種と女性というのに何か意味があったのかとか、いろいろ考えてしまって単純に楽しめませんでした。
nanapinoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-06 17:41:31)
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18.ネタバレ ゾンビ映画を軽く見ていて、その元祖となるロメロ作品を今までスルーしていたのだが、予想外に面白かった。
ゾンビの動きがとろくてザコキャラなのがいい。悪党どもも完全にゾンビを烏合の衆扱いにしていたが、とにかく次から次へと湧いてくるアリのような圧力がすごい。
単なるホラーだけではなく、ちょっと息抜きできるようなシーンやユーモラスなところもある。ショッピングモールを独占するのは、あの時代とすれば誰もがやってみたい夢のような話。それをブチ壊したのが、ゾンビではなく欲に駆られた強盗団。一番恐ろしいのが同じ人間だというアイロニーも効かせてある。
40年近く前の作品だけに特殊効果はしょぼいけれど、それを補って余りある。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 7点(2016-07-29 21:35:38)
17.ネタバレ 今更ながらレビューしていない事に気が付いた。
【以下、長すぎる前書き】
私が小学校高学年位の時は、詳しい背景は知らないがTVで劇場公開作の宣伝番組を今以上に沢山放送していた様な気がする。
色々なジャンルの作品が取り上げられていたけれど、「あなたの知らない世界」等のワイドショーをおっかなびっくり観ていた私に取って、
ホラー映画(後に「スプラッター・ムービー」)は一番楽しみにしていた番組だった。
その中でも何故か、この『ゾンビ』はエレベーターに乱入してくるゾンビ達のビジュアル含め、私の記憶に強く刻み付けられた。
残念ながら初回公開時に劇場で鑑賞する事は適わなかったが、時は流れて1985年、18歳の私は日芸映画学科に入学した姉の影響も有り、
単なる時間潰しでは無く、意識して映画館に足を運び、レンタルビデオ屋にも足しげく通ういっぱしの映画青年になっていた。
そんな中で開催された第一回東京国際映画祭、中でも目玉企画の一つであった東京国際ファンタスティック映画祭の開催は、
日本に於いてホラー映画が初めて正式に認知された記念すべき出来事で有り、私はなけなしのバイト代でチケットを買い、
連日の様に今はもう無い渋谷パンテオンに通い詰めていた。
この流れで過去のホラー映画にも再び焦点が当たり始め、ゾンビのリバイバル公開と言うこれまた記念すべき出来事に至る。
当時、満席(!)のオールナイト上映で本作を3回連続で観たのも、今となっては良い思い出だ。
【やっと本題】
小学校高学年の時にTVで刷り込まれた印象が強すぎたのか、劇場初見時の印象は実は余り良くない。
もっと派手にゾンビ達を狩るシーンや、人間達が食われている描写のオンパレードかと思いきや、どちらかと言うと冗長な、
悪く言うと眠くなりそうな雰囲気の中で物語は進行していく。
これこそがいわゆる「ロメロ節」の一つなのだが、まだ20歳前の私には理解が出来なかった様だ。
更に時は流れ、ホラー映画が映画のジャンルの一つとして成立し、特殊メイク技術の発達に伴い雨後の筍の如くゾンビ映画が
巷に溢れる様になった今、敢えて本作を見返すと、いまこの年代だからこそ判る表現・描写が多い事に今更ながら唸らされる。
本作を評するのに既に使い古されたフレーズだが、本作はそのまま人間社会の縮図であると言える。
表面的に映像を追いかけるのでは無く、このシーン・この台詞にはどの様な意図が盛り込まれているのか?と考えながら
映画を観る様になったのも、私の場合は他でもないこの「ゾンビ」からなのだ。
家族みんなでワイワイ観る映画では無い、馬鹿笑いしたいなら、CGテンコ盛りの走り回るゾンビが大挙して出てくる作品を観れば良い。
本作は、夜一人で酒でも飲みながらじっくりと観たい。そう思える作品なのだ。
自分自身の映画鑑賞史に於ける本作の大きさ、後世の数多の作品に与えた影響を称え、満点献上します。
たくわんさん [映画館(字幕)] 10点(2016-08-05 13:50:02)
👍 3
16.最近の映画で、競うように加速したゾンビに異議を唱える者としては、ゾンビはゆっくり歩いてなんぼである。たしかに、足を速くすればするほどゾンビは人間にとって脅威だし、恐怖も増幅するのは間違いないだろう。しかし、それは単純に娯楽映画としての面白さを追求しただけであって、そこには論理性も説得力もないのである。何故ならゾンビはそもそも死体である。なのに何故生きている時より超人的なスピードが出せるというのか。足だって腐っているんだし、そんな速度で走っては身が持たないはずだ。
・・・などといくら声を枯らして叫んだ所で、所詮ゾンビ映画は娯楽映画だの一言で片づけられてしまう。論理性を説いたのがそもそもの間違いなのである。
では何が言いたいのかというと、たまにはゆっくり歩くゾンビもいいものですよ、という事である。遠くに居たり、分散している時は人間にとってそれほど怖くはなく、余裕があるのに、ちょっと油断して取り囲まれるとヤバい、という絶妙な距離感が最高なのだから。

先日亡くなったジョージ・A・ロメロ監督のご冥福をお祈りいたします。
ヴレアさん [DVD(字幕)] 10点(2017-07-21 21:07:25)
👍 3
15.名画という尊称を賜るには、①プロット②ストーリー③役者④演出、これらの要素が重要ですけど、この映画ほど①だけが突出しているのは珍しい。はっきり言って、他の部分は下手な監督が撮ったB級映画みたいなものですから。でもショッピング・モールに立て籠もるというアイデアがひらめいた瞬間に、ロメロは歴史に名を刻まれる栄誉が約束されたわけです。ゾンビになっても微かに残った本能がショッピング・モールに足を運ばせるなんて、人間ってなんと哀れな生き物なんでしょうか! まあ本作ほどサブカルと化して深読みされている映画は他にないでしょう、互角の勝負を挑めるのは『ブレードランナー』ぐらいのもんです。自分としては、ゾンビはやはりこれくらいのろまな方が好みです。ショッピング・モールの駐車場でうろついているゾンビたちが絵になるのも、このスローモーな動きがあってのものです。ロメロも晩年は社会批評家みたいに持ち上げられてましたが、このころは間違いなく受けを狙って暗中模索していただけで、別に深い考えはないんです。デビュー作では微かに感じられたゾンビが発生する原因を説明しようとする努力は本作ではきれいさっぱり無くなって、社会の動揺やサバイバルのシミュレーションみたいな撮り方です。いわば『シン・ゴジラ』の撮り方に近い、と言ったら褒めすぎでしょうか。 「世界の人間は二種類に分けられる、『ゾンビ』が好きな人と興味がない人だ」と言っていた人がいましたが、私はどちらかと言うと「興味がない人」に分類される方です。でも、さすがに本作だけは死ぬまでに一度は観ておくべきでしょう。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-07 23:51:35)
14.ネタバレ ○ショッピングモールを独占する楽しさを備えつつ、人間対ゾンビから人間対人間に派生していくところは良い。○ロジャーがアホすぎて簡単に自滅するのはなぁ。
TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-03 15:34:54)
13.今になってみた印象としては、ちょっと弱すぎ&メークも控えめ、という感じでしょうか。
ショッピングモールに立てこもり、外をゾンビがうろうろしている状況が、何となく進撃の巨人みたいでした。
それと、何の前置きもなく、既に出来上がった状況から始まっているのがちょっと不満点でしょうか。
マー君さん [DVD(吹替)] 6点(2017-09-16 11:28:59)
12.ネタバレ 何度観ても面白い。ゾンビとの戦いの裏で、誰もが一度は夢見たことがある、「誰もいないショッピングセンター(デパート)で、好き勝手やりたい!」と言うサブテキスト(?)が執行されているのが最高。そして好きなことをやりつくした後にくる虚しさ。。映画が始まった時点でなんの説明もなく「すでにそうなっている」という、ものを言わせない展開も最高だ。※ちなみに自分が持っているDVDは「米国劇場公開版」と言う127分のバージョンなのですが、そちらのバージョンが無かったのでこちらに投稿させていただきました。
rain on meさん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2017-10-15 09:30:22)
11.ネタバレ 連日のコロナウイルスの報道でうんざりする。映画の世界では、ゾンビウイルスが蔓延しはじめて世の中がパニックになっていくパターンが多いが、これに比べると、コロナウイルスなんて、ましなもんよ。 職場、しばらく閉鎖されないかな~。(笑) 他にも自分と同じ事を思っている人、いるんだろうな・・・
festivaljapanさん [DVD(字幕)] 6点(2020-03-07 15:16:16)
10.NHKが明日、BSプレミアムでコレを平日の昼間っから放送するらしい。どういう視聴者層をターゲットにしているんだろう、と思いつつ、有難く録画させていただこうかと。そういや、私が高校生の頃、民放のUHF局で(奥様映画劇場だっけ?)平日の昼間っから聞いたこともないユーゴスラビア製の戦争映画を放送してたりして、エラく感心した記憶がありますけれども。
ディレクターズカットという響きには、何やら「本家本元」感がありますが、この『ゾンビ』に関しては必ずしもそうとも言えず、ちょっとまったりとしたバージョン。私が最初に見たのもコレなんですけどね。しかし、このまったり感が、まさにこの作品の本質なのかも知れないし、「平日の昼間」こそが、この作品のイメージにあっているのかも。
虚ろな表情でノソノソ動き回るゾンビ、というのは、前作の『ナイト・オブ~』と同様だけど、前作のゾンビが曲がりなりにもその背景に「夜の闇」の不気味さを纏っていたのに対して、今作ではあからさまに明るいショッピングセンターの中を動き回り、日常感の中のゾンビ、といった様相。で、このゾンビ、動きが遅い上に、ガラスドアひとつ破ることができず、SWAT隊員に押し返されるがまま、右往左往するばかりの、いわば最弱クラスのモンスター。SWAT隊員も結構冷静に対処して、こんなにモンスターと人間との距離が近いホラー映画ってのも、なかなか無い。距離が近く、しかしやたら数が多いのが、この作品におけるゾンビ。間違いなく異彩を放った映像となっています。
で、モンスターと言いながら、このゾンビ、見た目は人間と変わらない。ゾンビ退治の構図は、遠目に見れば、無抵抗の人間に対する虐殺と変わらない訳で。実際、ショッピングセンターに現れた暴走族から、ゾンビたちは一方的に蹂躙されたりして。「これは人間じゃない、仲間じゃない」という理由づけのもと「人間そっくり」の連中が蹴散らされ、殺戮される構図。それを見るとき、微妙な罪悪感が伴ったりもしつつ。安部公房が「笑う月」の中の一篇において、「人間そっくりだけど人間ではない(と言われている)食用の生物」の話を書いていて、この話には、ロメロの描くゾンビに繋がるものを感じます。
いずれにせよ、この作品におけるゾンビが何を象徴しているのかは、見る人それぞれ感じるものがあり、例えばもし反共の立場の人なら、無目的に増殖を繰り返すゾンビを「共産主義の蔓延」と見るかも知れません。主人公たち支配層が秩序をもたらすも、他の支配層の登場により、支配層間の争いとなり、結局は革命が起きてしまう・・・。
もちろんこれとはまったく逆に、消費社会に対する批判と見ることだってできるかも知れない。様々なもののメタファーとして見ることが可能だろうけれど、作品を独特の虚無感、終末感が支配していて、これが作品の魅力となっているのは確かでしょう。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 10点(2021-01-31 10:24:50)
9.ゴブリンのファンなのでダリオ・アルジェント監修版が好きなのですが、意外やBSプレミアムでの放送があったので20年以上見ていないディレクターズカット版を観賞しました。
以前見たときはモールでのドラマ部分で少しダレたように記憶していましたが、改めて見ると退屈することなく一気に最後まで楽しめました。やはりこの終末感とか、70年代の空気とか堪らないですね。
公開から40年以上も経てば粗を探せばいくらでもあるのは当然なんですけど、永遠に愛すべき一本です。
J.J.フォーラムさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-02-01 22:25:15)
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【点数情報】

Review人数 88人
平均点数 7.41点
011.14%
111.14%
200.00%
322.27%
444.55%
566.82%
61112.50%
71719.32%
81719.32%
91213.64%
101719.32%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.66点 Review9人
2 ストーリー評価 6.60点 Review10人
3 鑑賞後の後味 6.11点 Review9人
4 音楽評価 7.22点 Review9人
5 感泣評価 3.80点 Review5人

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