映画『エレファント』の口コミ・レビュー(2ページ目)

エレファント

[エレファント]
Elephant
2003年上映時間:81分
平均点:6.40 / 10(Review 104人) (点数分布表示)
ドラマ犯罪もの学園もの同性愛もの
新規登録(2004-01-28)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2022-05-02)【Cinecdocke】さん
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監督ガス・ヴァン・サント
キャストジョン・ロビンソン〔男優・1985年生〕(男優)
ティモシー・ボトムズ(男優)
脚本ガス・ヴァン・サント
作曲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「エリーゼのために」/ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 「月光」 第一楽章 アダージョ・ソステヌート
撮影ハリス・サヴィデス
製作総指揮ダイアン・キートン
編集ガス・ヴァン・サント
あらすじ
1999年コロンバイン高校で起きた銃乱射事件の様子を、それぞれの生徒達の背中越しに、ただたんに撮影した映画。
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💬口コミ一覧

84.いかに胸騒ぎをさせるか、にかかってるね!
kさん 8点(2005-01-09 15:24:46)
83.ネタバレ 面白かった。同じ瞬間を別の視点で何度も交差するところとか、一人の背中をずっと追っていくシーンも面白かった。犯人のサスペンスがかっていない描写もよかったし、冒頭の空が速いのに音が普通ってのも面白かった。ただ最後の終わりかたがちょっと趣味じゃないけど。事件のことはよく表していると思うし、ニュースや特番なんかに欠けている視点だと思う。
アランチャさん 8点(2004-12-18 00:54:12)
82.犯行を行った少年2人も亡くなった彼ら彼女らと同じ目線で描かれていて、作者側の事件に対する憎しみは限りなく排除されている。でも当然憎むべきは犯人二人であり、ボーリングフォーコロンバインを観ているのであれば銃社会そのものも憎むことができるだろう。映画の中に怒りをぶつけることができず、てくてく廊下を歩く長い時間の間、とにかくやり場のない怒りを感じていた。映画的盛上げも時間構成をいじくっているだけであるが、それがなんとも巧妙で、現実を繰り返し冷たく見つめる。もしこの編集がなかったらたんなる残酷な冗長映画だっただろう。
観ていてなんとも気持ちの悪い映画だった。
no_the_warさん 8点(2004-12-13 14:13:46)
81.延々と長回しのカメラとともに登場人物の後を追っていくうちにすっかりスクリーンの中に放り込まれた。登場人物のセリフからはなかなか物語の主軸に繋がるものが見えてこないが、少しづつ悪夢を予感させる断片が形となってくる。恐怖と言う意味では今まで見たどんなホラー映画よりも恐ろしかった。しかし製作者の主張を徹底して排除した映像は賛否両論だろうというのはわかる。
ロイ・ニアリーさん 8点(2004-12-11 23:05:43)
80.結末を知っているからなのか、そうでなくても同じ感覚を味わえたのか、それは判らない。が、とにかく80分間、終始緊張状態でスクリーンを見続けた。映像作家を自負している人間なら、1度は撮ってみたい映画なのだと思う。M・ムーア作品の中で卒業生(サウスパークの作者だったと思う)が言っていた「うんざりするほど普通の町にある普通の学校」というような言葉が、とてつもない真実味を帯びてこちらに迫ってきた。価値観のベクトルがほぼ同方向を示しているような場所は、ある種の人間には生きづらいということも痛いほど伝わってきた。もちろん、殺人を犯す言い訳になどなるはずはないが。カメラ好きの男子高生、ダサい女子高生、勇気ある黒人青年、そして共犯の少年......。彼らのあっけない死に、言い様のない無力感を感じるラストだった。
showrioさん 8点(2004-08-11 13:19:49)
79.娯楽要素ゼロの映画。これはいわば映画と言うよりは長い再現VTRといったほうが適切。笑い所も泣き所もナイ。あたかも数年前に起きたあの悲劇の日にタイムスリップしたかのよう。カメラはただただそれぞれの1日を色々な角度から映し出す。いつもと同じ何気ない1日なのにあの事件が起きた日もただひたすら空は綺麗で、そこだけ何も変わらなくて、残酷で。今まで見た中で一番個性的で貴重な映画。
未歩さん 8点(2004-07-29 21:24:39)
78.地上で何が起こっているかなんてお構いなく、同じように青さを保っている空が印象的で美しかった。少年が本当に欲しかったものは非日常的な銃撃殺人ではなく、あの空のようなものだったのではないかと、最後になって思った。
揺香さん 8点(2004-07-08 11:07:56)
77.見た後で結構考えさせられる映画でした。犯人の2人の少年以外も色々問題を抱えている人ばかりで、犯行に及ぶ原因は様々なところにあると思いました。犯人も大勢殺すつもりなのに、実行する前に1人に忠告したり、やる直前が長かったり、それでいてあの冷凍室のラストにつながるのは、いかにも心理状況の変化の大きさを物語っていてリアルでした。最後に、タランティーノ風の時間と空間の交錯した演出は、登場人物の運命のすれ違いを示しているようでとても気に入りました。
マイカルシネマさん [映画館(字幕)] 8点(2004-03-31 21:30:06)
76.ネタバレ この作品が優れているのは、その瞬間まで、人は自分に危機が迫っていることをまったく知らずに生きている、という現実の無情さを徹底して具現化してみせたこと。そして、ただすれ違っただけの名前も知らない人にも、そのときその場所に至るための必然がある、ということも同時に具現化して、破壊された物事の重さを実感させてみせたこと。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-14 02:43:57)
75.長回しで校舎の中をひたすら巡っていく。ときにスローモーションになるが、ドキュメント性。「地獄になるぜ」の注意の前と後とで校舎の緊張が違って見えてくる。ゼロ時間へ向けてカウントを始めたような。同じ場所が視点を変えて反復され、塗り重ねられていく。「イジメの暴発」と単純化させない。犯人にも被害者にも同等の資格を与えている。最初の被害者はダサーイと言われている女の子だった。天上から聞こえてくる「月光」を最初に聞き取ったことの意味は? ここでドキュメントからはっきり飛躍している。あくまで事件を知っている観客を予定しているわけで、まあ映画にはそういう同時代の観客用という面はいつもあるし、その「ナマモノ感」が大事な気がする。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-30 09:14:42)
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74.ゲーム規制する前に銃規制しろ。
悲喜こもごもさん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-21 23:52:46)
73.徹底的に“日常”を描こうと試みた唯一無二の作品。我々が生きる日常の捉えようの無さ、虚無感が絶妙なタッチで表現されている。とは言ったものの、基本的には訳が分からない。とにかく凄いモノを観た、としか言いようのない怪作。
j-hitchさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-21 21:05:45)
72.なんというか、形容しづらいんだけど、月並みな言葉でいえばリアルです。高校時代は実際ああいう息の詰まるような場所だったのかも知れません。陰鬱さや鬱屈、負の部分がかなり強く表現されています。独特のカメラワークと構成も光ります。後ろ姿から撮ることが多く、息づかいまで聞こえます。特にストーリーには関係ない人物であっても名前を出しているのは、単なる「被害者」のまとまりに終わらせないためだったのでしょうか。
 時間軸が前後して、重なってくるのは好みでもありますし、「エリーゼのために」など、美しいシーンも印象に残りました。三人そろってゲロ吐くシーンも印象的でした。すごいなぁ。一つ一つ工夫されてるんだよね。
 しかし一番疑問なのはタイトルです。なぜ象なんだろうか。
Balrogさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-12 11:25:36)
71.新しい恐怖の見せ方。とにかく緊迫感が物凄い映画という印象。
極力余計な演出を排し、学生達の日常を、カメラが後ろからただ淡々と追っていくだけ。台詞も本当に日常に溢れる、映画的意味の無いそれぞれの個人的な会話。
BGMもほとんど無い。
長回しも程があるのでは?と思うくらい、何も起こらずただ学生達が歩いているシーンが延々と続く。
しかしほとんど何も起こらない分、前置き無く突然登場人物同士の視界が交差した時、思わずドキリとさせられる。それは徹底してリアルな日常音とカメラワークが、作品全体に終始流れる不穏な空気を作り出しているお陰だろう。
登場人物の名前が所々挿まれるのだが、主犯2人もあくまで他の人物と同じ扱いで紹介される。
ありふれた女子高生も、家族に問題を抱える少年も、スポーツ少年、カメラ少年も、そして殺人行為に駆り立てられる犯人のような少年も、みんな同じ子供なのだ というメッセージをこめた演出なのだろう。銃が通販で簡単に手に入ってしまう世の中では、誰もが犯罪行為に走る危険性がある。危険は日常のすぐそばにいる。
キャストの自然なアドリブ演技も素晴らしく、鑑賞後考えさせられる作品だった。
ただ難点を挙げれば、ラストが唐突すぎて、せめて何かひとつ欲しかったというのが正直なところ。それと、初見でほとんど内容が把握出来てしまうので、2回目以降の鑑賞には堪えうるものでは無いと思う。
おーるさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-05 10:26:19)
70.コロンバインの事件を題材にした映画は3つ見ましたが、頭ひとつ出ている。
Nujabestさん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-17 02:30:38)
69.ネタバレ 実際にあった事件をテーマにしていますが、事件自体がアメリカの歴史に残るくらい衝撃的なので、監督は逆に思いっきりテンションを下げた映像と演技で淡々と描写したかったのだと思います。私はこの手法は成功したと思います。たとえば後半事件がおこらず、ただ高校生のある1日を撮りましたという映画だったらと仮定すると解りやすいでしょう。何も予備知識持ってなかったら、観はじめても「あの事件」の映画だとわかりませんよね。ここまで徹底して淡々とした映像で撮りきってしまうということはある意味立派です。
S&Sさん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-17 21:52:26)
68.日常が非日常の世界に変わるその瞬間に向かって淡々と流れる時間。しかし日常の中にすでに事件が始まっていることを、数人の生徒が学内を歩き回る姿を延々と追いかけるカメラが映し出している。存在を誇張されるアメリカン・フットボールの選手たち。存在を認めてもらったように嬉しく写真に収まる人たち。存在を否定されるメガネの女の子。他人の存在を無慈悲に否定する三人のバカ女どもの自意識過剰ぶり。そして存在の確認を銃によって証明する者・・。コロンバイン高校銃乱射事件を題材に持ってきているため、当然ながら社会派の色合いが出ており、それゆえに各映画祭での好評を得ているのだろうし、その語り口も巧いとは思うものの、個人的にはこの社会派の部分は蛇足に感じていたりもする。それほどに『ジェリー』以後のガス・ヴァン・サントの映画は、思想だとかメッセージだとか実際に起こった事件の記憶だとかそのことに対する意見だとかを無視しても、単純にそこ(画面)に映っているものだけで映画が成り立っており、またそこに映っている全てのものの相乗効果でもって緊張感やら孤独感やらといった目に見えないものを表現する。「エリーゼのために」は印象的ではあったけど、これも要らないかもしれない。
R&Aさん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-19 13:15:17)
👍 1
67.あの日の出来事を忠実に再現しているわけではないという点を差し引いても、この映画の衝撃はなかなかのものでした。同じ人物を様々な角度から追い、さらに複数の人物のエピソードを幾重にも重ねることで、本当にごく普通の高校の日常風景にしかみえなくなる。そしてそんな中に突如、しかもごく自然に侵入してくる実行犯。ハッキリ言って何のメッセージも主張もない映画ですが、この映画自体が「ある日常の断片」であることを考えると、それはそれで正解だったのかもしれないです。
とかげ12号さん [映画館(字幕)] 7点(2007-06-09 16:34:30)
66.ネタバレ 鮮やかな色彩を背景に描かれた日常風景がまさに嵐の前の静けさといった感じで、いつ事件のシーンが始まるのかハラハラしながら観ていました。序盤からは事件の起きた高校がいたって普通の高校で、そこにいる生徒たちも日本の高校生と何一つとして違った点がないということが見て取れ、その中にいわゆる「いじめられっ子」という名の生徒がいる点も全く変わりません。化学の時間に異物を投げつけられる男の子と、ブスやデブなどと揶揄される女の子が、主実行犯と最初の被害者という立場にわかれてしまった決め手はどこにあるのか。普通の宅配便と同じように玄関先でやり取りされていた銃が何とも暗い影を社会に落としているように感じられてなりませんでした。実際の銃乱射事件に対する答えは、映画がひとつ明確に示したりするものではなく、これを観た人々がそれぞれに考えるものなんだとこの映画は言いたいのだと思います。
Thankyouさん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-22 23:44:21)
👍 1
65.永遠と退屈な時間を観させられた後の衝撃な事件。平穏な日々に潜んでいる恐怖、明日我が身に襲い掛かるかもしれない。そこら辺のホラーよりも遥かに怖いです。
憲玉さん [DVD(吹替)] 7点(2006-09-22 23:13:08)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 104人
平均点数 6.40点
021.92%
100.00%
210.96%
332.88%
465.77%
51312.50%
62625.00%
72524.04%
81918.27%
976.73%
1021.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.60点 Review5人
2 ストーリー評価 4.00点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.11点 Review9人
4 音楽評価 6.40点 Review10人
5 感泣評価 2.50点 Review4人

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