映画『ヒート』の口コミ・レビュー(10ページ目)

ヒート

[ヒート]
HEAT
1995年上映時間:171分
平均点:7.16 / 10(Review 252人) (点数分布表示)
公開開始日(1995-06-10)
アクションドラマ犯罪もの刑事ものリメイクハードボイルドTVの映画化バイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-01-13)【イニシャルK】さん
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監督マイケル・マン
助監督マイケル・ワックスマン
キャストアル・パチーノ(男優)ヴィンセント・ハナ警部
ロバート・デ・ニーロ(男優)ニール・マッコーリー
ヴァル・キルマー(男優)クリス・シヘリス
ジョン・ヴォイト(男優)ネイト
トム・サイズモア(男優)マイケル・チェリト
ダイアン・ヴェノーラ(女優)ジャスティン・ハナ
エイミー・ブレネマン(女優)イーディ
アシュレイ・ジャッド(女優)シャリーン・シヘリス
ミケルティ・ウィリアムソン(男優)ドラッカー刑事
ウェス・ステューディ(男優)カザルス刑事
テッド・レヴィン(男優)ボスコ
デニス・ヘイスバート(男優)ドナルド・ブリーダン
ウィリアム・フィクトナー(男優)ヴァン・ザント
ナタリー・ポートマン(女優)ローレン・グスタフソン
トム・ヌーナン〔1951年生〕(男優)ケルソ
ケヴィン・ゲイジ(男優)ウエイングロー
ハンク・アザリア(男優)アラン・マルシアーノ
ダニー・トレホ(男優)トレヨ
ヘンリー・ロリンズ(男優)ヒュー・ベニー
リッキー・ハリス(男優)アルバート
ザンダー・バークレイ(男優)ラルフ
ジェレミー・ピヴェン(男優)ボブ博士
リック・エイヴリー(男優)警備員
トーマス・ロサレス・Jr(男優)トラックの運転手
バッド・コート(男優)ソレンコ(ノンクレジット)
青野武ヴィンセント・ハナ警部(日本語吹き替え版【ソフト】)
津嘉山正種ニール・マッコーリー(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
大塚芳忠クリス・シヘリス(日本語吹き替え版【ソフト】)
中庸助ネイト(日本語吹き替え版【ソフト】)
牛山茂マイケル・チェリト(日本語吹き替え版【ソフト】)/ヴァン・ザント(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
納谷六朗ヴァン・ザント(日本語吹き替え版【ソフト】)
渡辺美佐〔声優〕シャリーン・シヘリス(日本語吹き替え版【ソフト】)
川上とも子ローレン・グスタフソン(日本語吹き替え版【ソフト】)
高島雅羅ジャスティン・ハナ(日本語吹き替え版【ソフト】)
土井美加イーディ(日本語吹き替え版【ソフト】)
広瀬正志ウエイングロー(日本語吹き替え版【ソフト】)
中田和宏ドラッカー刑事(日本語吹き替え版【ソフト】)
大友龍三郎カザルス刑事(日本語吹き替え版【ソフト】)
福田信昭ボスコ(日本語吹き替え版【ソフト】)
森川智之(日本語吹き替え版【ソフト】)
小関一トレヨ(日本語吹き替え版【ソフト】)
伊藤栄次ヒュー・ベニー(日本語吹き替え版【ソフト】)
石井康嗣(日本語吹き替え版【ソフト】)
大川透ドナルド・ブリーダン(日本語吹き替え版【ソフト】)
菅生隆之ヴィンセント・ハナ警部(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山路和弘クリス・シヘリス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林勝彦ネイト(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚明夫マイケル・チェリト(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
深見梨加シャリーン・シヘリス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂本真綾ローレン・グスタフソン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
塩田朋子ジャスティン・ハナ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木優子イーディ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
石塚運昇ウエイングロー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
手塚秀彰カザルス刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
相沢まさき(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本マイケル・マン
音楽エリオット・ゴールデンサール
編曲エリオット・ゴールデンサール
挿入曲エリック・クラプトン"Rush (1991)"
撮影ダンテ・スピノッティ
製作マイケル・マン
ガスマノ・セサレッティ(製作補)
アート・リンソン
製作総指揮アーノン・ミルチャン
ピーター・ジャン・ブルージ
配給日本ヘラルド
特殊メイクジョン・キャグリオーネ・Jr
美術ニール・スピサック(プロダクション・デザイン)
衣装デボラ・リン・スコット
編集トム・ロルフ
ドヴ・ホウニグ
ウィリアム・ゴールデンバーグ
字幕翻訳戸田奈津子
スタントJ・アーミン・ガルザ二世(ノンクレジット)
ダグ・コールマン(ロバート・デ・ニーロのスタント)
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💬口コミ一覧

72.ネタバレ 骨太のドラマや街中での銃撃戦と見所に事欠かきませんが、やはり二大名優パチーノとデ・ニーロの激突に尽きるでしょう。確かに共演シーンは少ないですし正面向いて一緒の画面に納まっているシーンは皆無に等しいので物足りなさを覚えなくもないです。しかし、これはこれで凄いのです。「庭でバーベキュー、テレビで野球か」と対峙するカフェでの会話シーンなどとても良いです。この場面でも二人は決して共に映りません。あくまでパチーノは刑事であり、デ・ニーロは強盗。追う者と追われる者にしか過ぎず、互いに一目を置き共鳴し合っても相容れない両者だからこそ壁があり交錯しないのだと思います。
 また、プロフェッショナルでストイックな彼らは、互いに仕留めずにはいられない獲物を求め、デ・ニーロは逃げずにハンドルを切り、パチーノは一刻も早くと病院の階段を駆け下りる。これは両者の対決の時が迫っていることを暗示させます。そして最後の決闘後、過酷な現実世界を闘った者同士、互いの存在を確認するかのように手を握り合い両者が一つの画面に納まります。誰もいない暗闇の中で死に瀕した最期の時だけ、刑事と強盗という枠を飛び超え人間レベルで互いの心を通わせる。初めてパチーノとデ・ニーロが交錯する。こういうのが男の映画なんだと思いますし、こんなにカッコイイ映画はそうないと思います。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-08-28 18:22:18)
👍 2
71.3時間もいらない映画だと思います。女性が絡んでくるシーンははっきり言って蛇足でした。あそこ削って2時間半くらいにまとめたら、もっと良かったのに。そういった意味で非常に惜しい作品です。
鉄砲の音は迫力があり大変素晴らしいのですが、テーマ曲含めてなんだか音楽がボワーンとしてて聞き取り辛かったです。でも曲自体はとてもいいです。(今でも映画とかCMに使われてます)
なんだかんだと悪い点ばかり指摘していますが、結構好きなんですよこの映画。デニーロ、パチーノ含め、最高にかっこいいキャスティングだし、銃が出てくるシーンは音響も含めて完璧だし(特にデニーロの銃捌きがいい)、何よりビジュアルが素晴らしい。
個々のシーンが素晴らしいだけに、編集次第でもっと傑作になりえる映画だったと思います。
osaosaさん [映画館(字幕)] 7点(2007-08-31 01:08:14)
70.余計なエピソードも多く感じて長いけど、刑事とマフィアのボスという『立場』に深みを持たせる意味で、敢えてこう撮ったのだろうと理解しています。銃撃戦も大迫力で、男のドラマを上手く撮るマイケル・マン監督らしくて素晴らしかったです。パチーノとデニーロという2大スターの共演てだけで客が呼べるのに、直球の男のドラマなのがいい。最後の握手は、お互いを理解しながら戦わざるを得ない男の立場そのものを物語っている気がしました。本当にカッコいいです。「24」で砂漠に突っ込んで死んだ彼、ちょい役でしかも情けない役でしたねえ…。
まさかずきゅーぶりっくさん [ビデオ(吹替)] 7点(2007-10-09 11:16:10)
69.ネタバレ アルパチーノとデ・ニーロという夢の共演だけで最高!作品もとても良かった。
ジダンさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-10-14 11:36:24)
68.男同士の熱いドラマはよいのだが、さすがにこの内容で3時間というのは頂けない。編集次第でもっと良い作品になったはず。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 5点(2007-11-02 22:37:23)
👍 1
67.ネタバレ 仕事の鬼で家庭崩壊寸前の敏腕刑事パチーノと、完璧主義のプロフェッショナルな強盗デ・ニーロ。対照的な二人が出合ったダイナーでの会話。両者を同じフレームでは写さないカメラ。白昼の銃撃戦は生の銃声を使用しているため、派手な効果音はなく、LAの高層ビル群に乾いた音が響き渡る。銃弾を浴びた車は爆発炎上することはなく、ただボコボコと車体にデカイ穴が空いてゆく。その圧倒的なリアリティに身震いする。よきパパのトム・サイズモアが、あの状況でなぜ子供を人質に取ってしまったのか。「我慢の神様」の黒人のコックが、なぜ銀行襲撃の仲間になったのか。アシュレイ・ジャドとヴァル・キルマーの別れのほほえみ。「30秒フラット」で逃走するはずのデ・ニーロが、情で動いてしまったために、自らを窮地に陥れてしまうパラドックス。そんな彼らがたまらなく眩しく、愛おしい。ラストのパチーノのあの眼が忘れられない。二人の男は殺し合い、そして解り合った。パチーノとデ・ニーロのキャリアの集大成的作品であり、犯罪映画の最高傑作。
フライボーイさん [映画館(字幕)] 10点(2007-11-06 16:21:02)
👍 2
66.銃撃戦までは7点、銃撃戦後は2点。後半のグダグダ感が尾を引くのでこの点数。
すたーちゃいるどさん [DVD(字幕)] 3点(2008-02-18 18:47:07)
65.ネタバレ 3時間なんてあ"ーッと言う間。麗しのパチーノ君に、デニーロ君だよ?近々また、共演するってー話だし。じっくり見直したいわぁぁぁぁ。銃撃戦のテクはアルに軍配差し上げたい。
成田とうこさん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-27 21:08:13)
64.ネタバレ 刑事の家庭を描く必要性がないように思えた。なくても成立するし、話が停滞するし。あと、前半のテンポが悪いですね。
いさいささん [ビデオ(吹替)] 5点(2008-06-21 15:36:48)
63.ネタバレ この作品はなによりもデ・ニーロ演じるニール。この作品の男たちは皆カッコイイが、彼は別格。私が観てきた映画の中でも最も好きなキャラクターでもあります。ヴァル・キルマーも今作で主演二人に引けを取らないリアルな演技をしている。そして、そこらの映画とは一線を画すマイケル・マン監督の本物の演出。冒頭の現金輸送者襲撃シーンに始まり、映画史に残る市街銃撃戦、実に良く作られている。構え、リロード、まさにプロフェッショナル。強盗ばっかりしてるそんな奴も個人の付き合いの間では、たたずまいやしゃべり方から優しさが見えるのがこれまたカッコイイ。大切な人と穏やかに幸せに暮らす事だって出来るのに、それを捨ててまで決着を付けようとするニールとヴィンセントが愚かで美しい。二人の間には正義や悪、法律といったものは無く、自分の意地とプライドの為に戦う。最大の敵でありながら、最高の理解者となった二人の姿が切なく、そんな彼らの姿に憧れてしまう。
Sgt.Angelさん [DVD(字幕)] 9点(2008-07-26 22:00:57)
👍 1
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62.ネタバレ 僕の中では、10点を越える本当に大好きな映画。
仕事長期休暇の時、
ネプチューンマンよろしくニールの口ひげを真似ていたほどラブリー。
主演はもちろん、あまりに豪華な脇役陣たちも一人一人がピタリと役にはまっていて
実に気持ちがいい。
そこに、90年代の映画特有の画面の粗さが加わり、もう雰囲気は最高潮。
繰り返し観て感じるのは、この映画は一貫して「愛」を描いているということ。
仲間同士の愛、家族愛、男と女の愛、そして、最期の宿敵同士の愛。
ニールが何度も口にする「いつでも30秒フラットで高飛びできるように、面倒な関わりは持つな」に相反するように、小さなラブストーリーがいくつも出てくる。
どのストーリーも決して外せない。
そして最後には、孤独を貫いてきたニール自身も「愛」を選択する。
やはり人生は一人ぼっちじゃつまらない。
もともとニールは、犯罪プロフェッショナルであったと同時に、人一倍愛に満ちた人だったのだろう。とりわけクリスの嫁の浮気を本気で怒った時のニールは誰よりも、愛情豊かだったね。あのシーンで泣いた人もなかなかいないだろう(笑
171分を全く感じさせない奇跡の映画。
ただの骨太ドラマにしなかったマイケル・マンに心から感謝したい。
この映画を公開当時に映画館で観たことは、僕の誇り。
ワイティさん [DVD(字幕)] 10点(2008-08-08 02:13:13)
61.マフィア映画好きの僕にとっては夢にまで見たゴッドファーザー以来の競演作品。そして刑事役アルパチーノとマフィア役デニーロが対立するという構図。双方の渋さやかっこよさを存分に引き出しています、たまりません!ジャスティンがハナに放った言葉「あなたってアニマルね」忘れません!
mighty guardさん [DVD(字幕)] 9点(2008-08-22 00:01:19)
60.ネタバレ 映画館で見ました!DVDも購入し何度も見てます。
それぐらい好きな映画です。
とにかくマイケルマンの映像美と主演二人のクールな演技。最高です。
銃撃戦での弾丸一発一発の音が凄い。
確かにもっと男臭くてもよかったなとも思いますが、家庭、恋愛など絡めることでこの二人の人物像を露にしたかったのでしょう。
唯一のマイナスポイントはラストシーンですね。
空港での追いかけっこはちょっといただけなかった。。。
ゆたさんさん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-25 14:43:03)
59.アルパチーノとデニーロの共演、最高ですね。よく比較される二人ですが映画の中の役柄的にもお互いの人生を重ね合わせてる感じがまたイイです。ラストの緊張感もはんぱなかったです。
しっぽりさん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-10 11:55:54)
58.ネタバレ シビれたねぇ。特別デ・ニーロファンでもパチーノファンでもないが、間違いなくこの作品の中で二人は最高にシビれる。ことデ・ニーロ二関してはもう巧いどうこうでなくハマりすぎ。あ、トム・サイズモアも良い。レストランでド迫力の睨みを利かすシーンはポイント高し。
この作品のポイントはプロフェッショナルな登場人物達の格好良さ。でも裏テーマはそんなヤツらの人間臭さだったりする。家族の集まるパーティ中に寂しくなったりだとか、カッコいいのにカッコ悪いというか。
そして極めつけのラスト。Mobyの楽曲と相まって静かに盛り上がる中で暗転。最高。
HIRABAYASHIさん [DVD(吹替)] 10点(2008-12-18 01:56:22)
57.ネタバレ 何度も観てますが今回はDVDを購入しての観賞。
あ、この黒人さんなんか見た事あるって思ってたら24のパーマー大統領じゃないですか!!この映画では見せ場無く(逃走用のドライバーに雇われたのに、カーチェイスもなくあっさり昇天。ハンドルにうなだれた逝き様は悲しかった)ちょい役だったのに凄いね。アシュレイ・ジャッドもスモークに続き(同年上映だったらしいけど、どっちが先だったかは?)ハミダシ者の役で出てたんですねぇ。彼女はサイモン・バーチとダブルジョパディでファンになったんですが、その後がコレといった作品に出てないようで・・・。ハリウッドの層の厚さが伺えますね。
ロスには2度行ったけど、あの夜景を見ないまま(知らないまま)帰国した悔しさで-1点(笑
Pea Shanさん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 01:36:43)
56.ネタバレ この映画の良さはみなさんが書いてある通り、主人公を始め、登場人物の公私それぞれの苦闘苦悶を、渋く描いたところでしょう。それよりも、気になったのがゴッドファーザー2でも主役を張った二人はこの英語で共演とはいえ、同じ撮影の場に立ち会わなかったのではないか、というのが気になって気になって。コーヒーショップのシーンもどうにもパッチワーク、ラストもどうにも後ろ姿が代役……なんだか、大物二人の関係の緊迫感を感じて、こっちのつばぜり合いの方が、ヒート!だと思いました。、
K-Youngさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-01-25 11:58:15)
55.カフェで対峙する主役二人の対話が二人の後方からそれぞれごくシンプルな切り返しによって捉えられる。その構図は二人がまるでお互いに自分自身の鏡像と対話しているかのような印象も同時に与える。立場としては対極にある相手に自分との同質性を認め合う場面とも解釈できようか。かつてのノワール映画では、低位置のキーライトで人物の相似形の影を作り出し、オルター・エゴ(もう一人の自我)を仄めかすスタイルがあるが、これに近い印象でもある。終盤の最終対決にみる光と闇のモチーフも同様、背後の誘導灯の点灯によって逆光の中に浮かび上がるロバート・デニーロの黒いシルエットは、対照的に照らし出されたアル・パチーノ自身の投影でもあろうか。対極でありながら一体でもある光と闇の領域の対立、実景主体の写実的市街犯罪と、俯瞰撮影も交えながら印象的な夜景を捉えた都会的ルックはまさに大戦直後(1945~1949)のノワール第二期作品群を髣髴とさせつつ、シネスコ画面の水平ラインをより意識した新たなノワール様式を創出している。
ユーカラさん [映画館(字幕)] 10点(2009-03-28 17:31:42)
54.完全にパチーノ派なんですけどこの映画だけは別です。デ・ニーロの良さに気付けた映画です。
トニー・モンタスキューさん [DVD(字幕)] 10点(2009-05-09 22:18:50)
53.ネタバレ お互いの面が割れたという開き直りもあったのだろう。いきなりデ・ニーロの車を止めカフェへ誘うアル・パチーノの大胆さに驚いた。そして、その会談は見応えがあった。銃を向け合うのは犯罪の現場だけ。そんな協定でもあるかのように、彼らはお互いの仕事観を語り合う。嘘は言わない。そして、歩み寄る接点が無いことが分かる。でも、そんなことは、最初から分かっていたことだ。実質的には、それを確認しあっただけだ。だた、この会談には大きなプラスアルファがあった。彼らはお互いを観察し、理解した。追う側と追われる側に分かれているが、その本質は同じである。さらに、同じ資質を持つが故に、それぞれが抱える苦悩まで共有したように感じられた。危ない橋を渡り続けるために、身近に人を寄せ付けなかったデ・ニーロ。何度も結婚しているが、毎回同じ理由で家庭を壊してきたアル・パチーノ。デ・ニーロが言った喩えを借りるなら、これも同じコインの表裏だ。この会談の別れ際、二人は、まばたきしたら見逃すくらいの微妙な笑顔を見せる。そこに多くの言葉を重ねるよりも深いコミュニケーションを見た。話は平行線だったけど、お前のことは分かった、という哀しい合図。それは、エンディングでアル・パチーノがデ・ニーロの手を取るシーンへダイレクトに繋がって行く。名優と言われる二人の貫禄が、徹底したプロの男たちの世界を見せてくれる。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-29 01:22:41)
👍 2
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 252人
平均点数 7.16点
000.00%
100.00%
200.00%
362.38%
4124.76%
52811.11%
63714.68%
75722.62%
85421.43%
93413.49%
10249.52%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.55点 Review9人
2 ストーリー評価 7.31点 Review16人
3 鑑賞後の後味 7.62点 Review16人
4 音楽評価 7.80点 Review15人
5 感泣評価 6.92点 Review13人

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