映画『愛を乞うひと』の口コミ・レビュー(4ページ目)

愛を乞うひと

[アイヲコウヒト]
1998年上映時間:135分
平均点:7.46 / 10(Review 65人) (点数分布表示)
ドラマ犯罪もの小説の映画化バイオレンス
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タイトル情報更新(2024-12-12)【イニシャルK】さん
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監督平山秀幸
助監督河合勇人
キャスト原田美枝子(女優)山岡照恵/陳(和知)豊子
野波麻帆(女優)山岡深草
中井貴一(男優)陳文雄
モロ師岡(男優)中島武人
國村隼(男優)和知三郎
小日向文世(男優)王東谷
熊谷真実(女優)王はつ
うじきつよし(男優)和知武則
五十畑迅人(男優)和知武則(11歳)
佐藤正宏(男優)キャバレーの客
中村有志(男優)片倉修司
西田尚美(女優)酒井千鶴
阿知波悟美(女優)
温水洋一(男優)
広岡由里子(女優)
原作下田治美「愛を乞うひと」
脚本鄭義信
音楽千住明
高桑忠男(音楽プロデューサー)
撮影柴崎幸三
製作高井英幸
角川書店
サンダンス・カンパニー
配給東宝
特撮橋本満明(ビジュアルエフェクト・プロデューサー)
中子真治(ビジュアルエフェクト・プロデューサー)
美術中澤克巳
編集川島章正
照明上田なりゆき
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💬口コミ一覧

5.どんなに殴られ蹴られ虐げられても、私のお母さんはあなただけなのと言っているような声が聞こえる。親子の絆というものはそういうものなのかもしれない。
最初見たときは、母親の虐待にいたたまれなくなって何度も見るのをやめたが、それでもあきらめず、繰り返して見た。最初のうちはどうして虐待をするのだろう、原因は何だろうかとも考えた。しかし、最近になって虐待というのは明確な理由がなくても起こるものという見方ができるようになった。
とにかく原田さんの演技が凄い。虐待をした母豊子と虐待を受けて育った娘照枝という全く異なった2人の女性を演じる。いや終盤の年老いた豊子も合わせると三役か。
その再会シーンが何とも言えない。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-28 20:54:51)
4.ネタバレ 原田美枝子が両極端な二役を好演、まるで別人に見えた。
豊子は虐待するなら孤児院から引き取らなければよかったのに、去っていった男に対する執着が歪んだ形で表れたのか。
強姦されてできた子だから産みたくなかったと言い放つが、それも事実とは異なることで、照恵を徹底的に傷つける意図が見える。
その理由がはっきりとは描かれていないが、豊子も虐待された経験があったのかもしれない。

虐待を受けながらもひたすらに母の愛を求め続けたいたいけな姿が胸を打つ。
髪をすくのが上手だとたった一度ほめてもらったことが、鬼畜のような母を憎みきれなかった要因か。
老いた母との美容院での再会シーンは緊張感が漂う。
額の傷に受けた傷が伏線となっていたが、結局老母から娘に向けた言葉はなく、親子としての会話は交わされなかった。
照恵は虐待の理由をそれまで何度何度も考えてきただろうが、理由なんて今さら意味をなさないし理解する必要もない。
母への執着にピリオドを打ち、娘の深草の愛で癒されることで、愛に彷徨していた自身の思いは完了できたのだろう。

照恵が父の遺骨探しに奔走するのは、母が捨てたものを全部拾っていくことを決意したから。
つらい時や困った時にはいつもそれを誤魔化すように笑みを浮かべてしまう照恵は、なかなか正直に自分の気持ちを表現できない。
小さい頃から抑圧されてきたために本当の自分を見失っている照恵にとって、遺骨探しは自分探しの旅でもあった。
最後に拾ったのは自分自身ともいえる。

あれほど虐待した親を許せるものなのかどうかは想像がつかない。
再会しても恨み言の一つもぶつけずにはいられないのではと思ってしまうので、そうしなかった照恵が不思議にも思える。
ただ、娘の存在なくしては、母への思いがいつまでも決着のつかなかったことは想像に難くない。
当時は邦画も捨てたものじゃないと思わせた映画で、長らく不振だった邦画の復活を感じさせた。
飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 7点(2013-06-06 00:12:18)
3.原田さんの演技が素晴らしいですね。映画に比べれば軽めですが私も母の不安定さに付き合わされてきたので、こういう映画は観るのがツラい。ツラいのに当時の気持ちを思い出させるものをついつい観てしまうのは、母の愛情をどこかに気付きたいからなのかもしれません。大人になってわかる事はたくさんありますが、やはり幼少期に故意に傷付けられた気持ちは治癒しがたいものでしょう。でも「お母さん」はやっぱり「愛するお母さん」なのです。
movie海馬さん [地上波(邦画)] 6点(2013-09-26 16:23:41)
2.ネタバレ なんかスゴイ作品を見てしまった。3世代の母娘物語であり、母娘関係に関しては男なので実感としてよくわからない所は多々あった。昨今言われる毒母や確執なんて生易しいものではなく(虐待シーンは見ているこっちの体が何度も震えた)、壮絶な幼少期でしかないのだが、虐待が連鎖せずに断ち切れたのはよかったとしても、現在の照恵があまりにも生い立ちとかけ離れた上品で清楚な大人として描かれている事にちょっと違和感はあった。1人2役のギャップを狙ったのかもしれないが、もうちょっと過去を引きずった影のようなモノや気丈さ、現在の娘との確執、反動としての毒母的要素がみたいなものがあってもよいのではないのかと。普通は結婚も恐れるだろうし、子供を持つ事など、考えたくもないだろうし、死んだ夫との関係等々の説明が欲しかった。愛情に飢えていたと言えばそれまでなんだが、単純に寂しかったというレベルではないし。
子供が高校生にまで育って自分探しをしてしまう展開も理解しがたく、また母子家庭における友達母娘関係も反面教師としてそのようになるよう心がけたとも言えるが、男の自分には理解し難かった。
だが、感動の再会で母娘許しあうというパターンではなく、傷を見るまで娘とも気づかずに、2000円を徴収し、相変わらず男を引っ張り込んで生きている母の姿を見て、あっさりと訣別し区切りをつけ、そして娘に対し母のように甘えてしまう展開は、救いがあるのかないのかよくわからない。が、女でいる事、母でいる事の難しさというか宿命のようなモノが感じられ、従来の邦画にない新鮮なインパクトはあり、心に残る作品ではある。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-12 12:47:00)
1.ネタバレ 母娘対面の場面、原田美枝子(娘)が呟くたった一言、私これより凄い演技を邦画では観たことがない気がしますね。モチロン序盤からの凄惨な描写にせよ、それを背景として踏まえつつのラストではありますが、見所はココに尽きるかと。

音楽もイイですね。物侘しい弦楽は思い焦がれるも得られなかった母の愛に対するノスタルジイを強く想起させます。エンドロールの曲も好きですね(クレジット観たら千住明なのですね、納得のクオリティです)。
Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 9点(2020-12-31 23:35:50)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 65人
平均点数 7.46点
000.00%
100.00%
200.00%
311.54%
411.54%
557.69%
61015.38%
71218.46%
82233.85%
9710.77%
10710.77%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review1人
4 音楽評価 3.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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