映画『チャップリンの殺人狂時代』の口コミ・レビュー(3ページ目)

チャップリンの殺人狂時代

[チャップリンノサツジンキョウジダイ]
(殺人狂時代)
Monsieur Verdoux
1947年上映時間:125分
平均点:6.94 / 10(Review 67人) (点数分布表示)
ドラマサスペンスコメディモノクロ映画犯罪もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-05-27)【にじばぶ】さん
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監督チャールズ・チャップリン
助監督ロバート・フローリー
キャストチャールズ・チャップリン(男優)アンリ・ヴェルドゥ
マリリン・ナッシュ(女優)少女
マーシャ・レイ(女優)アナベラ
イソベル・エルソム(女優)グロネイ夫人
エドナ・パーヴィアンス(女優)(ノンクレジット)
トム・ウィルソン(男優)(ノンクレジット)
千葉繁アンリ・ヴェルドゥ(日本語吹き替え版【BD】)
浅野まゆみアナベラ(日本語吹き替え版【BD】)
宝田明アンリ・ヴェルドゥ(日本語吹き替え版【TBS】)
中山麻里少女(日本語吹き替え版【TBS】)
桜京美アナベラ(日本語吹き替え版【TBS】)
馬渕晴子グロネイ夫人(日本語吹き替え版【TBS】)
人見明(日本語吹き替え版【TBS】)
原作オーソン・ウェルズ(原案)
脚本チャールズ・チャップリン
音楽チャールズ・チャップリン
撮影ローランド・トザロー
製作チャールズ・チャップリン
配給松竹
美術ジョン・ベックマン
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💬口コミ一覧

27. チャップリンがアメリカを追われる直接のキッカケとなった(「独裁者」で既に当局からはマークされていた)或る意味最大の問題作。ただ…他の方も仰ってますが、風刺に傾倒し過ぎてあまり笑えないのが、チョット…。「戦争で多くの人を殺した英雄に比べれば、私などほんのアマチュアだ」という法廷での告白は彼にしか言えない凄さだけど、ややストレート過ぎたのでは?
へちょちょさん 7点(2003-01-01 20:25:56)
26.「一人でも人を殺したら犯罪だけど、沢山の人を殺せば英雄になれる」う~ん、良い台詞だよねえ!有名だよね!・・・でも、この映画、これだけって気がしたけど・・・?
イマジンさん 7点(2001-01-27 00:48:29)
25.ネタバレ 本作はチャップリン作品の中ではイマイチですが、それでもギリギリ楽しむことが出来ました。誤解を恐れずにいってしまえば、本作の作風でしたら明らかにヒッチコックのほうが楽しめるし、ヒッチコック向けの題材でもありました。
個人的にはチャップリンはやはり無声映画時代が最高だと思っていますので、この年代の作品はストレートに心に入ってきません。彼がしゃべってしまうと、それだけでもうチャップリンである必要性がないようにすら感じてしまうのです。

【K&K】さんもおっしゃるように、原題「Monsieur Verdoux(ムッシュヴェルドゥ)」を邦題では「殺人狂時代」としており、なかなかウマいです。本作はフランスに実在した殺人鬼を元にオーソン・ウェルズが脚本を書く予定だったそうですが、結果的にチャップリンが仕上げたようです。後にオーソン・ウェルズ本人が自分が原案だと吹聴したような話がWikiに掲載されていますが、横取りしたチャップリンもチャップリンかもしれません。

映画全般、騙しの五重生活はまあそれなりに楽しめますが、問題はラスト付近で見られる有名なセリフ、「一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。私などアマチュア」等のシーンです。あまりにも取って付けたようなセリフで違和感を感じずにはいられません。これでは遠巻きながら共産主義と呼ばれても仕方がないとすら感じました。この作品をもって「平和主義」とは少々無理があります。。また、中盤、出所したての若い美女をなぜ生かしたのかの行動心理がイマイチ理解できなかったところも解せません。まあ結果的に彼女のおかげで罪と向き合うことになるキーマンな訳ですから、もう少し丁寧な心理描写や説明が欲しかったところです。

個人的には、、やはり映画に政治的理念を含んだ難しい解釈を持ち込んではならないと感じた作品でした。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-14 16:19:00)
24.戦争の時代を経てこういった映画を作りたくなったのだろうか。でも描いているのは個人の殺人であり、終盤まではあくまでこの人物である。
チャップリンの中では特異はイメージだが、こういった作品を志向したかったのかもしれない、多くの作品を作ったあとなら。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-26 15:27:59)
23.ネタバレ 随所にコメディ要素を織り交ぜつつも、普通にシリアスな話にもなる話である(残虐描写が皆無だから好い様なものの、犯行自体は結構極悪)。そこはチャップリン一流に全体としてもブラック・コメディな風に仕上げられているが、個人的にはこのアンマッチさは左程好みではないのと、前半は前述どおり犯罪場面のパンチが無い上にコメディにも微妙にキレが無く、割と辛かった。中盤以降はブラックコメディ面が尻上りに向上し、その意味ではそこそこ面白いのだが。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 6点(2020-04-18 14:15:02)
22.後味が奇妙なことこの上ない、なんとも咀嚼し難い作品。コミカルな場面は真正喜劇、でも並行して恐い恐い企みも進行しているので、この男をどう捉えたらよいやら混乱しっぱなしでした。いろんなメッセージが窺い知れるけど、ストレートには伝わりづらいような。この程度で追放とは、当時のアメリカは赤狩りヒステリーの絶頂だったのだなあ。殺さずにいた彼女が軍需産業の豊かさにあずかっている皮肉な展開、このチクリとした感じはとてもチャップリンぽいと思いました。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-20 23:29:35)
21.ブラック・ユーモアの作としてはそれほど笑えません。例外は釣りと結婚式の場面で、ここだけパントマイム風の笑いなので、全体の中で完全に浮いています。前半はやや退屈ですし、どうも時間をもてあましたのか? 最後までギクシャク感がつきまといますが、考えると、むしろそれが狙いなのかもしれません。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-28 22:27:50)
20.チャップリンのコメディとしてみなければそんなに面白くないかも。釣りと温室のシーンが印象に残るが、他はコメディとは呼べない。これをべたべたのコメディにするぐらいの力技をみせてほしかった。
Skycrawlerさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-25 08:17:00)
19.ネタバレ  この作品での表面的なテーマになっている、戦争での殺人とそれによる利潤を悪であるとする主張は、その表面的な割り切り故にどこにも間違いはなさそうに見えるのだが、現実の世界では「共産主義による独裁と思想統制」対「資本家」と言うくくりでは無く、「共産主義」とそれ以外という図式が当時正確だった。社会批判的手法で描かれるほどには多くの人の家庭まで金に塗れた世界では無いし、資本家や支配層の構造に当事者達が21世紀の今でも試行錯誤を繰り返し続けている。

 それでは外観上の戦争による搾取と、行為の人道性への追窮はどうかというと、確かにそれは存在するのだがこれを上層から否定するのではそれは「共産主義」となんら代わらないと言う事になって、的確でキャッチーな概念を作り出さなかった事に後世が不便さを感じるという事態になっている。
 これは「どうして人を殺してはいけないの?」と言う問いに込められたものと同室の悪意を内包していて、答えた人間を罠に掛けるようなわざとらしさをも感じるのである。

 近代国家同士が戦う戦争を複数回経て、その情報蓄積によって分かっている事であるが人類は人類を殺すという行為が出来ない回路が実装されている。これは、訓練され専用の精神的調整を受け、薬物を使用してさえ人間が破損するという事実である。無人戦闘や爆撃などの緩衝装置を設けてもその障壁を簡単に乗り越え、実行者には容赦なくPTSDが襲いかかる。
 戦争行為や殺人に対して、通常の人間は脆弱に設計されていて、だからこそ戦争までで抑えが効く。殆どの場合は、だが。
 抑えが効かなくなったならどうなる?との問いを一番おそれているのが現代で有り、それをやっとの事で乗り越えた諸国家である。

 現実に、宗教や怒りという要因を使い、固有環境による反復で上書きをし、殺害予防装置をほぼ無効にする手法が確立されている事実に、多くの人間がおののいている。恐怖感は、殺害したい対象に対しての躊躇を生物としてもっているかどうか、それを取り除かれてしまった人間や、取り除こうとする個の塊に対して向けられるべきである事がいま、分かっている。

 この様な視点に立つと、本作品はそうなるに至る段階に試みられた議論として、保存されるテンプレートなのだろう。
黒猫クックさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-15 16:50:09)
18.ネタバレ 重婚詐欺殺人鬼、高齢になった喜劇王がコメディを控え至ってマジメな役を好演。終盤の死を悟った場面で大量殺人を肯定した皮肉言い回し、物議を醸す映画史に残る名セリフです。
獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-24 00:40:32)
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17.ネタバレ まぁ観ることはできたが、少し期待外れ。ラストの演説こそ有名だが、本編における戦争描写の欠如によって、多少浮いた印象となっている。徐々にコメディ描写も影を潜め、硬い作品となっている。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-31 15:03:37)
16.ネタバレ ~Monsieur Verdoux~ムッシュ・ヴェルドゥ。=ヴェルドゥさん。
これは伝わりにくいタイトルだ。調べたら元ネタはヴェルヌイエ(地名)の連続殺人鬼アンリ・ランドリュー。第一次大戦の未亡人を狙った有名な結婚詐欺の殺人犯なので、当時の欧米人だったら“あぁこのタイトルは、あの事件を元ネタにしてるのね”ってイメージが出来ただろうけど、日本で公開される30年も前の外国の出来事だし、今の私たちはもちろん、当時の日本人もほとんどの人が知らないだろうから、この、いかにもな邦題も納得がいく。

自分の墓から始まり、最初のガヤガヤした家族とテルマの家の売買から、ヴェルドゥの次のターゲット・リディア殺害に移り、アナベラ殺害を練りつつもグロネーを口説く。そして足の悪い奥さんと、子猫を抱いた刑務所帰りの娘…忙しく動き回るヴェルドゥと汽車の車輪。詐欺と言うとズルして楽に稼ぐイメージだけど、“普通に働いたほうが楽じゃない?”ってくらい忙しく見せて、そのギャップを楽しむのかもしれないけど、元ネタを知らないのもあって、観てるコッチは状況把握に忙しい。
後半の毒を誤って飲む辺りからチャップリン映画らしさが出て、他のチャップリン映画と同じノリの“わかりやすい”面白さが出てくる。
そして最後の「一人を殺せば悪党、万人を殺せば英雄。数が罪を正当化する」は、あまりに有名な言葉。
当時はかなりインパクトが有ったと思うけど、この言葉の為の映画と考えると、今では既に私たちの日常に染み込んでいる言葉でもあり、驚きには結びつかない。“私利私欲で殺人を犯したお前が言うな”感もある。

大量破壊兵器と大量殺人について言及する死刑判決の裁判シーン。「皆さんとは程なくお会いすることになる」は
“アンリ・ヴェルドゥ”
 “1880-1937”
第二次世界大戦の2年前に処刑された、冒頭の墓のシーンに繋がる。
メッセージはストレートだけど、頭の中で整理しないと意味が結びつかない作品で、今までのチャップリン映画とは趣が異なる。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-09-10 16:45:38)
15.チャップリンが大好きな私ですが、この映画はちょっと厳しいものがありますね。単純に面白くなく、主演のチャップリンと描こうとしているテーマがマッチしていないと思います。何でそうなのか考えたところ、オーソン・ウェルズが悪い方に影響しているためではないかと思いました。相性の悪さから、1+1が0になってしまった残念な例だと思います。
川本知佳さん [DVD(字幕)] 5点(2015-02-15 15:43:00)
14.テーマはよくわかるけど、映画としてはやや冗長。
nojiさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-20 23:44:54)
13.戦前『独裁者』を撮ったチャップリンとしては、戦後反対方向から眺める必要を感じたのだろう。あの時代の狂気を生み出した責任を独裁者一人に負わせてはいけない、それの協力者であった我々社会の“妻や子を養うための「ビジネス」”を分析しよう、という姿勢。この態度は間違いなく正しい。撮影当時始まっていた冷戦下では、資本主義への疑いは当然レッドパージに引っかかるものとなった。本作で一番とんがった部分は、かつて貧困から救った娘が軍需会社で立ち直っている、という皮肉だったと思うんだけど、そこを描くチャップリンの切れ味が弱いんだ。裁判を彼女が涙ながらに傍聴しているシーンが入り、センチメンタリズムに流されてしまう(彼の映画で繰り返される「美女に感謝される」というモチーフは、切り捨てられないほど心の根になっていたらしい)。そもそも最後の演説から逆算して作られたような映画で、いつもの切れ味がなく、会話体のシナリオがうまく書けない欠点もハッキリした。結婚式場での逃げ隠れの出入りなど、サイレント的な部分でのみイキイキする。作品評価としては悪くなるが、テーマに対する作家の誠実さも考慮するなら、点数はもっと上げなければならない。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-15 09:43:58)
12.ネタバレ 終盤入口くらいまで、同じような女性引っかけシーンの繰り返しで、これはやっぱりつまらないかなと思っていたのです。しかし、温室でのたたみかけるような笑いを経て、ホテル前での逮捕を覚悟した別れのシーンは突出しており、ここだけで作品の印象が一気に変わっています。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-15 02:23:50)
11.コメディと思えたのは、中盤の毒薬からボートのあたりまでで、前半と終盤はとてもコメディと呼べるものではない。社会派ドラマにも思えるが、あまり感心しない。
独裁者まではチャップリンはおもしろかったが、メッセージ性の強いドラマは苦手だし、好きでない。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 5点(2012-01-03 17:49:42)
10.ネタバレ うーん。よく判らないなぁ。ラストの有名なセリフがまるで生きていない物語のような気がして。人の命を奪うって事、それを批判するための物語として殺人者を演じてみせたのは皮肉な意味を持つとして、殺人をゲームのように描いていて、殺された人間にはほぼキャラクターが存在せず、殺人に失敗した人間に対してのみキャラクターが与えられている状態は何故なんだろう?と。まさか「殺していい人間の価値」の取捨選択をした上で無差別に殺す戦争はアカンと言ってるワケでもないでしょうしねぇ。ごく一部の登場人物を除いて、ちっとも人間が見えて来ないあたりに、やたら違和感を抱いてしまう訳で、私はこの映画、非常に気持ちの悪い映画という感じがしてしまいます。その言葉にしろ描写にしろ妙に軽いようにも見え、その実、物凄い悪をめちゃくちゃオブラートで包んで提供しているようにも思える訳で。しかし、何れにしろだから戦争がどう関係あるの?って思ってしまい。個人的にはあの不死身のうるさいオバサンが最高でした。本音を言っちゃえば全編セリフばっかりな状態より、彼女に対して延々失敗し続けるコメディが良かったかな。映画ファンになるもっと前、小学生の頃、有楽座で連続上映された『ビバ!チャップリン』10作のうち初期上映4作(『モダン・タイムズ』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』)にハマった人間としては、もし当時の自分がこれを見ていたらどう思ったのか、知りたいところです。
あにやん‍🌈さん [DVD(字幕)] 5点(2009-04-17 00:20:31)
9.あんまり楽しめませんでした。
よしふみさん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-29 16:22:19)
8.主人公にまったく感情移入できなかったのが痛い。中盤以降から微妙にコメディ要素が混ざってくるのが、かえってテーマをちぐはぐにしてしまっているのではないかと思う。そのせいで、120分超の割には内容が薄く感じる。チャップリンの映画の中では一番苦手。
Kさん 5点(2003-12-27 15:31:31)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 67人
平均点数 6.94点
011.49%
100.00%
200.00%
322.99%
434.48%
51014.93%
6913.43%
71623.88%
8811.94%
91319.40%
1057.46%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.14点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review8人
4 音楽評価 6.75点 Review4人
5 感泣評価 4.20点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1947年 20回
脚本賞チャールズ・チャップリン候補(ノミネート) 

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