映画『父と暮せば』の口コミ・レビュー
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作品情報 チ行
父と暮せばの口コミ・レビュー
>
(レビュー・口コミ)
父と暮せば
[チチトクラセバ]
THE FACE OF JIZO
2004年
【
日
】
上映時間:100分
平均点:6.32 /
10
点
(Review 38人)
(点数分布表示)
公開開始日(2004-07-31)
(
ドラマ
・
ファンタジー
・
戦争もの
・
戯曲(舞台劇)の映画化
)
新規登録(2004-04-28)【
すぺるま
】さん
タイトル情報更新(2024-02-25)【
イニシャルK
】さん
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監督
黒木和雄
キャスト
宮沢りえ
(女優)
福吉美津江
原田芳雄
(男優)
福吉竹造
浅野忠信
(男優)
木下正
原作
井上ひさし
「父と暮せば」
脚本
黒木和雄
音楽
松村禎三
作詞
宮沢賢治
「星めぐりの歌」
作曲
宮沢賢治
「星めぐりの歌」
撮影
鈴木達夫
(撮影監督)
製作
石川富康
張江肇
鈴木ワタル
川城和実
バンダイビジュアル
松竹ブロードキャスティング
プロデューサー
大橋孝史
特殊メイク
松井祐一
特撮
大屋哲男
(VFXプロデューサー)
美術
木村威夫
(美術監督)
安宅紀史
赤松陽構造
(題字)
編集
奥原好幸
その他
内田絢子
(スクリプター)
東京現像所
(現像)
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38.
ネタバレ
宮沢りえと原田芳雄の会話は、生者と死者という狭間ではなく、宮沢りえの願望にも感じられる。ラストシーンの宮沢りえの台詞と笑顔はマイ邦画史上ベスト3に入る名シーンです。あまりにも痛い苦悩を自ら越えて悟りを開いたかのような彼女の表情にドッと涙が溢れました。菩薩といって良いでしょう。
【
サーファローザ
】
さん
[DVD(邦画)]
10点
(2009-09-22 06:03:25)
🔄 処理中...
37.
ネタバレ
こちらで辛口のコメントが多かったので、あまり期待せずに見たのですが、とても感動しました。舞台的な映画ですが、原田さんの「一寸法師」劇には息を飲みました。ドキュメンタリーの「ヒロシマ・ナガサキ」や「夕凪の街・桜の国」と「生き残った者の苦悩」を表現する意味ではスタンスを同一にしています。この映画のじゃんけんのシーンがすごく好きです。もしかしたら、私も20歳の頃に父を失っているから共感できる部分があるのかもしれませんね。ハッピー・エンドで良かったです。 (広島の言葉に不慣れな私はDVDの「日本語字幕」を出して観ました。すごく解りやすいと思います。広島の言葉に馴染みのない方は是非、「日本語字幕」を活用されるといいと思います)
【
グレース
】
さん
[DVD(邦画)]
9点
(2009-06-19 01:00:36)
🔄 処理中...
36.
ネタバレ
黒木和雄監督の映画を見るのは「浪人街」に続いて2本目で、黒木監督の「戦争レクイエム三部作」と呼ばれる作品群の中では初めて見る映画。最初は地味な二人芝居にちょっと退屈するのではと心配していたが、見ているうちに不思議と惹き込まれていった。宮沢りえと原田芳雄演じる親子の会話の内容が原爆のことだけに偏っていないのであまり難い雰囲気にならずに見ることができるのがいい。でも、やっぱりこの映画の主題は広島原爆。原田芳雄が一人芝居を演じるシーンや宮沢りえが原爆投下後に友達が死んでいくのを語るシーンではその光景を思い浮かべてしまい辛かった。映画ってのは映像で見せるものだけど、こうやって映像を見せないで語られてることを想像するのは映像見るよりリアルに感じられる。見てとても良かったと思えたし、文句なしで傑作だと思う。
【
イニシャルK
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
9点
(2006-09-05 02:34:32)
🔄 処理中...
35.「TOMORROW 明日」「美しい夏キリシマ」と描き続けた黒木和雄監督の戦争三部作締め括りの一本。前二作が群像劇だったのに対し、今回は室内劇でありそのほとんどが二人芝居で成り立っている。舞台では珍しくも無いが、 いざ映画となると古今東西を問わず、極めて稀有な例と言えるのではないだろうか。どちらかと言えば集団劇を得意とする黒木監督にすれば、かなり大胆でありかつ実験的な試みだったに違いないが、実に味わいのある見事な作品となっている。二人芝居ともなればその演技力も然ることながら、戦中戦後という時代を間違いなく生きていた人間、そしてその人となりをより的確に表現することを要求される。やや散漫な印象を受けた前二作の群像劇に対し、今回はテーマがより明確になり引き締まった印象を受けるのも、二人の好演に他ならない。黒木と二人三脚で数々の名作を世に送り出してきた原田芳雄は言わずもがな。娘を愛するが故に叱咤激励し心の支えとなる、力強い父親像を自然な演技で体現してみせ、そして、揺れ動く乙女心を「たそがれ清兵衛」からさらに清楚なイメージで、この時代を生きている女性として可憐に演じきった宮沢りえも然り。本来からすると悲惨で重苦しい物語ではあるが、カラッとした明るさをもたらしているのも、二人のキャラ所以だろうか。地味だが心揺さぶられる名作である。
【
ドラえもん
】
さん
9点
(2005-01-16 18:15:02)
👍 1
🔄 処理中...
34.
ネタバレ
『母と暮せば』は観ていたが、正直あまり良い印象が残ってなくて。本作は3部作の1作めって事なので、どうかなぁ?って思ったけど、予想外にガツンと来た。どこか幼さが残る娘と、頼りになる面白いお父ったん。テンポの良い親子の会話が心地よく、重たい原爆の話だけどスルスルと抵抗なく観られた。親子で押入れに入るのカワイイ。
お茶もまんじゅうも口にしないお父ったんに『あっちの映画同様、亡くなってるのかなぁ?それがこの映画のオチかなぁ』なんて思ったけど、案外早くに亡くなっていたことが解る。そこが観どころじゃないんだ。
ストレートに、当時原爆の下に居た人たちの恐怖を語ってくれる。まるで読み聞かせのようだ。浴衣姿のおっとりした美津江の昔話から、エプロン劇場と陽気に始まったお父ったんの広島の一寸法師。広島の人が鬼に対し、原爆瓦でどうしてやりたいか。忘れることの出来ない内に秘めた怒り。美津江じゃなくても怖くなった。原田芳雄の語りの、息が止まるような迫力。
美津江の話。感情を抑えきれなくなったアキコさんのお母さんから出た言葉。父を助けられず見捨てて逃げたこと。あの時生き残った者が幸せになることを阻む。3年前の記憶がいつまでも美津江を苦しめる。宮沢りえの語りも、まるで生存者の体験談のように生々しく聞かせてもらった。主演2人の聞かせる力。
最後のは何だったんだろう?あの不安を煽る音楽と原爆ドームから、美津江ももしかして?って思ったりもしたけど、きっとたぶん、料理してる美津江のカットと、家の天井から続くドームのカットは、続いてるように観えて、別カット、別の建物なんだろう。
ドームの外に咲く2輪の花は、原爆の後を生きる生命で、たぶん美津江と木下さん。観る側に木下さんの具体的なイメージを持たせるために、敢えて浅野忠信を登場させたんだろうか。モヤモヤさせる終わりにした監督の意図は掴めなかった。
モトは舞台の戯曲として創られて、ほぼ舞台そのままのスタイルで映画化されていると思う。だから伝えたいテーマがシンプルに伝わる。死者が会話するファンタジー要素を入れて、死者と生存者の両方の体験者の話を聞かせる。
「前の世代から伝わる話を、いじったりせずに、あとの世代に忠実に伝える」この映画のテーマは、美津江の所属する昔話研究会の方針と通ずるものがあるんだろう。この話を映画にすることで、より多くの人が目にする機会が増えるだろう。私も映画だからこの作品を観る事が出来た。恐ろしく心にガツンと響く映画だけど、観て良かったと思ってる。被爆者の気持ちを“いじったりせず、忠実に”表現したこの映画を、一生に一度で良いので観てもらいたい。
【
K&K
】
さん
[インターネット(邦画)]
8点
(2022-08-31 21:42:45)
🔄 処理中...
33.
ネタバレ
原爆瓦、
広島の一寸法師の話、
友に救われたこと
そしてその友が死んだしまってしまったこと、、、。
あの日父を置き去りにしてしまって逃げたこと、、、。
人並みの幸せを求めてはいけないと
もうほんとうに観るのが辛くて、悲しくて、そして痛かったです。
胸が暑くなり苦しくなりました。
あの日(原爆の日)に生き残った人が生き続けることへの苦しみなんて考えたこともありませんでした。
宮沢りえの「生きるのが申し訳ない。でも死ぬ勇気もない」と泣き崩れるところには
口がカラカラになっていました。
そのことを知った父親も本当に悲しかったと思います。
最後の、じゃんけんのシーンでは、涙しそうになりました。
原爆の恐ろしさを後世に伝えるための作品として、ドラマとしても
絶対おすすめしたい(一度は観ないといけない)と思う作品でした。
【
へまち
】
さん
[DVD(邦画)]
8点
(2017-08-11 21:26:31)
🔄 処理中...
32.
ネタバレ
先日「母と暮らせば」を映画館で観て、気になっていたこの作品をDVD鑑賞しました。
井上ひさしが舞台用に書いた脚本ですから、演劇的な手法が使われていてそれを嫌う人もいるようですが、わたしは映画というファンタジーの世界に自然に取り込まれているので違和感は感じませんでした。
そして何よりも宮沢りえのアップで、表情が手に取るように伝わってくると言う映画ならではの特徴が、特にラストシーンで見事に生かされていたと思います。自分を責めていた苦悶の表情がすうっと晴れて、透明感のある清らかな笑顔は見事でした。
原田芳雄の「広島版一寸法師」は逆に演劇手法そのものでしたが、単調になりがちなストーリー展開に強烈なアクセントをもたらす効果もあり引き込まれました。
総じて「母と暮らせば」より良くできた作品だと思いました。
ただ、ラストの原爆ドームと二輪の花は謎でした。宮沢りえが笑顔で料理をしているところに木下がやって来て、将来に明るい余韻を残す終わり方でも良かったと思ったからです。
でも、ああいった謎の設定も映画的でありかなと思いつつあります。
【
karik
】
さん
[DVD(邦画)]
8点
(2016-02-01 22:26:25)
🔄 処理中...
31.俳優の仕事がいかにすごいかが分かります。原田芳雄のあのエプロン劇場の凄さで一気に映画にのめりこみ、最後まで観せられました。原爆のむごさを感じます。父と娘の互いを思いやる気持ち、そんな普通の愛に満ちた家庭を、一瞬に死滅させた原爆。とてもじゃないけど、そんなもんいりません。素晴らしい映画でした。黒木和雄は本当にいい仕事しますね。調べてみると井上ひさしさんの作品は意外に映画化されてないことが分かります。舞台の完成度が高いからでしょうか?もっと他の作品も観てみたいと思いました。
【
トント
】
さん
[DVD(邦画)]
8点
(2010-07-15 19:38:47)
🔄 処理中...
30.
ネタバレ
全編のほとんどが宮沢りえと原田芳雄の二人による芝居と会話によって進行していく。広島に落とされた原爆の被害によって亡くなってしまった父が娘のそばで幽霊となって娘との淡々とした会話を見せつつも戦争の恐ろしさ、惨酷さを教える。二人の素晴らしい演技にどんどんと引き込まれていきます。宮沢りえ演じる娘の父親である原田芳雄に対する言葉使い、父親のことを「おとったん」というのを聞いて、なんて良い娘なんだ!あんな呼び方されたら男はたまりませんよ。宮沢りえは女優を続けていて本当に良かったとこの作品を観て思いました。貴乃花と一緒になどならなくて本当に良かった。心からそう思う。おかみさんになるより女優としてこれからも素晴らしい演技を見せてくれることの方がどれだけ良いか!まだまだ若いのにこれだけの演技が出来るなんて素晴らしい。二人が最後の方でジャンケンをして遊ぶシーン、私はこのシーンが最も好きです。このシーンに込められた父と娘の関係、親子愛に父と娘との深い絆を感じることが出来て良かったと思ってます。
【
青観
】
さん
[DVD(邦画)]
8点
(2007-08-04 10:40:41)
🔄 処理中...
29.映画の題材からはそぐわない感想かも知れないけど、観終わって、「ああ、面白かったなあ」と思いました。いや、面白いと言うよりは、一種の充実感、なんですけどね。映画は殆ど、原田芳雄と宮沢りえのやりとりで綴られる。しかもこの会話、ボソボソと続く上、方言がきつく、はっきり言って100%は聴き取れない。でもいいんだな。「会話をしていること」そのものの楽しみ。会話ばかりじゃない、例えば宮沢りえが似顔絵ウチワで昔話の練習をする、一人語りの場面。実にしっとり描かれて、引き込まれる。はたまた、時に朴訥とし、時に強烈なパワーを放つ、原田芳雄の語り。街は廃墟と化し、無数の人々が命を落とした戦争、その一方で、この二人だけで紡がれる小宇宙。何か、いいなあ、と思ったよ。
【
鱗歌
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
8点
(2007-03-27 23:08:55)
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28.
ネタバレ
この映画には2重の点で驚きました。一つ目は戦争を題材とした室内劇であること。2つ目は、生者と死者との対話であること。ジャンケンポンの場面は特に心を揺さぶられました。実際に広島や長崎では多くの人々が、愛する人との別離の修羅場を、現代に引きずっていることと思います。ノーモア・ヒロシマ!ナガサキ!の悲痛な叫びを身近に感じました。
【
ヨシオ
】
さん
[DVD(邦画)]
8点
(2007-03-18 02:58:27)
🔄 処理中...
27.この映画は「生き残ってしまったことに、罪の意識を感じながら生きている」人のための映画だ。「ちょっとしたことの違いで、誰かは死に、誰かは生き残る。」この状況は平和な現代では余り出会わないシチュエーションだけど、たまに阪神大震災とか地下鉄サリン事件があるとクローズアップされる。でも、歴史の大部分を戦争に費やしてきた人間にとって、この「ちょっとした違いが生死を分ける。死ぬのは自分だったのかもしれない」という経験は、かなり共通してもたれていたのではないか。生きるということが実は「生き残る」経験の積み重ねであること。その地点から出発すると、人生は生きているだけで、すでになにかを引き受けなくてはならないのだということが良くわかる。この作品は原爆という題材を通して、宮沢りえのすばらしい表現力によって、「生き残ったものが引き受けなければならない痛み」を存分に表現している。映像のリアルさとか、そういったところに突っ込む映画ではない。死んだ者にどう対したらよいかについて悩む「生き残った者たち」を見る映画だ。十分である。
【
wunderlich
】
さん
[映画館(字幕)]
8点
(2006-12-28 09:22:05)
👍 1
🔄 処理中...
26.
ネタバレ
宮沢りえと原田芳雄 のやり取りにすっかり惹きこまれてしまいました。この作品は、脚本、出演者(ほぼ3人だけですか)の素晴らしさに尽きます(舞台でも見てみたいですね。)。特に宮沢りえの静かながらも強い意志を秘めた演技は本当に良かったですね。
映像も、原爆の悲惨さをオブラートに包みながら静かに、しかしながら激しく伝えてくれます。
しかし、「生き残って申し訳ない」という思いに対しては、何とも言えない感情が湧き上がってきますね・・・・・。本当に「核」の恐ろしさについては、アピールしていかなければならないなと思いました
【
TM
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
8点
(2006-11-14 11:45:06)
🔄 処理中...
25.二人芝居の作品とは知らずに見ました。登場人物は3人だけでしたが最後まで退屈せず面白く鑑賞できました。いい作品だと思います。
【
ProPace
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
7点
(2014-08-10 11:35:45)
🔄 処理中...
24.
ネタバレ
これねー。話としてはいいと思うのですよ。特に原田芳雄のエプロン劇場とか、終盤のジャンケンとか。しかしいかんせん、舞台を意識しすぎ。台詞回しも舞台ならいいですが、映画でああいう風にしゃべると不自然です。個人的に舞台劇の映画化は好きなのですが、これはもう少し考えてほしかったところ。舞台風の映画であっても、『十二人の怒れる男』のような傑作もあるわけですし、本作はやはり演出のまずさが出てしまったと言わざるを得ません。惜しいです。井上ひさしはこの映画化について、「世界中の人に見てもらえるようになった」と言って喜んでいたそうです。そういう意義はあるものの、舞台人の自己満足でしょう。
【
アングロファイル
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
7点
(2011-12-01 19:30:21)
🔄 処理中...
23.
ネタバレ
木村威夫の美術は『海と毒薬』などリアリズム作品でも、そのリアルさの底に怪談めいたものが潜んでいるような設計になっていて、清順映画のときと通じていた。黒木作品ではあんまりそういう印象がなかったのだが、本作では出た。実際これはリアルな怪談が、木村のセットの中で「ぶらーりたらーり」と展開していく。本作はセットがほとんどの舞台であり、木村威夫を堪能できた。舞台劇を映画化した長所はこういうところに出ているのだから、せっかく原田芳雄の一人芝居で頭上に太陽が二つ「ぺかーぺかー」と輝いた残酷さを示したとこで、CGの原爆シーンを入れてイメージをしぼませてしまうのが分からない。映画化に際しては舞台では見せられないものを提示しなければ、と思ったのだろうか。しかしああいう分かりやすく説明する画面をすぐ入れるってのは、テレビの発想だ。舞台では味わえない映画ならではのリズムは、要所で挿入される地蔵の顔や焦げた人形のカットなどにあった。直接的には「原爆瓦」など被爆資料のアップ映像も舞台ではよく見せられないもの。そういうところでちゃんと「映画」しているんだから、あのCGは不要だった。音楽。松村禎三の控え目なピアノの調べが、要所で外さずに入ってくる。静かにさざなみだった音形が反復されつつ半音ずつ崩れていくようなモチーフが印象的で、すべてを融かす原爆の不気味さと被爆者への鎮魂が同時に感じられるよう。ラスト「おとったん、ありがとありました」の決めゼリフに続いてピンとピアノの高音が鳴り、それからその崩れゆくモチーフが沁み込むように流れてくると、やはり胸がいっぱいになる。
【
なんのかんの
】
さん
[DVD(邦画)]
7点
(2011-11-12 09:34:31)
🔄 処理中...
22.原爆被害の有様を最小限の小道具と豊富な言葉と役者の演技によって語られていく様は、惨たらしい映像をいっぱい見せられるよりも胸に迫るものがあります。舞台劇の土台を崩さないような演出も良好でした。そしてなにより原田芳雄の原爆一寸法師は圧巻です。
【
MARK25
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
7点
(2007-01-27 22:01:15)
🔄 処理中...
21.こりゃあ完全に舞台劇ですね(一寸法師のシーンなんてモロにスポットライト当ててるし)。主演二人の演技が抜群だったので退屈はしなかったけどそれでもちょっと間延びしてるなぁと感じる部分もあったりしたし、もう少し浅野忠信が話に絡んでいたらまた違っていたかも。ちなみに僕は広島生活が長かったんで広島弁は特に問題なかったけど、それ以外の地域の人って大丈夫だったんでしょうか?(劇中頻繁に出てくる「えっと」って言葉は「多い・たくさん」って意味です。決して台詞を噛んでるわけじゃありませんのであしからず)
【
とかげ12号
】
さん
[DVD(邦画)]
7点
(2006-10-28 11:44:42)
🔄 処理中...
20.なかなか良かったです..原爆の実体験について..結構、生々しい台詞もありました..心に訴えかける作品ですね..
【
コナンが一番
】
さん
[DVD(邦画)]
7点
(2006-10-11 16:55:49)
🔄 処理中...
19.やっぱり映画的ダイナミズムを感じられないことが大きなマイナス・ポイント。舞台的な二人芝居とCGシーンの馴染みが悪く、チグハグな印象も受けます。そして問題のラスト・カット。これは余計だったんじゃないでしょうか(そんなことはないんでしょうけど、一瞬、私は二人とも死んでたのかと思いました)。と、映画としては不満もありますが、それでもこの二人芝居は見応え充分。原田芳雄の豪快で飄々とした演技と、31歳(!)の宮沢りえの初々しさ。特に原田の一人芝居「原爆一寸法師」の部分だけで、この映画を観る価値は十二分にあると断言できます。ということで、7点献上。
【
sayzin
】
さん
[CS・衛星(邦画)]
7点
(2006-10-04 00:02:25)
🔄 処理中...
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マーク説明
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:2日以内に新規投稿
《新規》
:7日以内に新規投稿
★《更新》★
:2日以内に更新
《更新》
:7日以内に更新
【点数情報】
Review人数
38人
平均点数
6.32点
0
0
0.00%
1
2
5.26%
2
0
0.00%
3
3
7.89%
4
3
7.89%
5
3
7.89%
6
5
13.16%
7
9
23.68%
8
9
23.68%
9
3
7.89%
10
1
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