映画『2046』の口コミ・レビュー

2046

[ニーゼロヨンロク]
2046
2004年上映時間:130分
平均点:4.78 / 10(Review 60人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-10-23)
ドラマSFファンタジーロマンス
新規登録(2004-05-23)【きのすけ】さん
タイトル情報更新(2018-08-27)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ウォン・カーウァイ
キャストトニー・レオン(男優)チャウ・モウワン
コン・リー(女優)スー・リーチェン
木村拓哉(男優)タク
フェイ・ウォン(女優)ワン・ジンウェン/wjw1967
チャン・ツィイー(女優)バイ・リン
カリーナ・ラウ(女優)ルル/ミミ
チャン・チェン(男優)cc1966
マギー・チャン(女優)slz1960
ドン・ジェ(女優)ワン・ジェウェン
小杉十郎太チャウ・モウワン(日本語吹き替え版)
五十嵐麗スー・リーチェン(日本語吹き替え版)
本田貴子ワン・ジンウェン/wjw1967(日本語吹き替え版)
塩田朋子ルル/ミミ(日本語吹き替え版)
魏涼子バイ・リン(日本語吹き替え版)
脚本ウォン・カーウァイ
音楽梅林茂
撮影クリストファー・ドイル
製作ウォン・カーウァイ
美術ウィリアム・チャン
衣装ウィリアム・チャン
編集ウィリアム・チャン
あらすじ
『花様年華』の続編的作品。1960年代の香港。作家のチャウ(トニー・レオン)は、女性と刹那的な関係を繰り返していた。やがて彼は、『2046』という近未来小説を書き始める。そこに過去の女性の記憶が甦り、近未来の物語と交錯していく…。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

60.ネタバレ 音楽評のみです(何故なら映画を観ておらず、サウンドトラックのCDのみなので)私には悪い癖があり、テレビやラジオで映画評や公開映画PR等を知る時に、その数秒の音にノックアウトされることが多く、そのベスト映画音楽がいつも梅林茂であり王家衛だったりする。気に入るとしつこく聞き続け、昔ならテープがちぎれるほどにリーバースしメカを壊す。家では破壊マンと親に不本意なあだ名を付けられ不遇な時代を送ったものだが、最近のAV機器はまだ持ちが良い。え?何が言いたいかって?つまり、この映画の素晴らしい所は音楽なのです。オープニングから始まって列車が汽笛のような鐘の音が重なり複合し走り去りエンディングでまた、同じ元に戻る…。奥行きがある音楽性に10点。画像は、たぶんこの先その日が来た時に観ます。
成田とうこさん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2008-04-06 10:12:05)
59.とにかくトニー・レオンがカッコ良過ぎだわ。やべーよ。カッコよくてムカつくもの。エロい顔でニヤけているだけなのに彼に引きずり込まれます。『風と共に去りぬ』のレット・バトラーみたいですよ。男の色気っていいですね。「俺と一緒に行かないか」を連発している人。いえね、最初キャストを聞いたときには「エー?!キムタクなの??」と思ったんだけど、なかなかどうしてはまっているかな。棒読み具合が。この映画を観終わって、自分の好きな俳優さんを彼の役に当てはめようと思ってもうまくいかなかったもの。それって役を自分のものにしているってことなのかもね。フェイウォン、彼女はいいねー。衝撃を受けたのはもちろん『恋する惑星』だけど、何年経っても綺麗さは変わらないですよ。トニー・レオンはオッサンになってしまったけれど。そういえば彼とのツーショットは印象深かったなぁ。時間と共に映画も変われば観ている僕さえも変わっている事実を突きつけられた気がしてね(しんみり)。チャン・ツィイー。もー、モー、最高ですよ。かわいいですよ。どの辺がいいのかというと(以下4000字略)というわけです。彼女目当てに観ても良いかもね。あとはドン・ジエが一瞬だったなぁ。「え?これだけ?」って感じでした。でも久しぶりにスクリーンで拝めたのでヨシとする(ぇ。ストーリーにはひねりもなく、時間軸も複雑で、登場人物はビックネームの消化不良で過食気味。キレイな女優さん目当てでなければ映画の魅力も半減する人は多いかも。だけど僕は映画の中盤以降ずっと震えていたよ。言葉がひとつずつ心に刺さった。チャン・ツィイーの言葉。たしかに遊びなんて意味ないよ。好きな人と一緒に居たいと思うだけ。アンドロイドが感情を出さないのは時間がそうさせているわけではなくて・・・。主人公が哀しすぎる。自分はそんなに哀しい人間じゃない。報われない恋に縛られたりはしない。そんな彼を「バカだなぁ」と思っちゃうけど、なぜか彼に感情移入してしまう自分もバカだね。香港が返還されて50年、「何も変わらない」時間が終わろうとする2046年。自分が生きているとするならば、そのときの12月24日には誰と列車に乗っているのかなんて考えてしまったよ。
ひろすけさん 10点(2004-10-29 22:50:13)
👍 1
58.ネタバレ 「ブエノスアイレス」ではトニーの肩にレスリーが頭をもたせかけていました。そして「花様年華」ではマギーが。この「2046」では、トニーはチャンツィイーの肩にもたれ、空想の中でやはりマギーの肩にもたれ。しかし最後、トニーは一人でタクシーに乗り込み、隣には頭をもたせかけてくる人も、もたれかかるのを許してくれる人もいませんでした。あまりにも悲しくて観ているのが辛かった・・・。わかりづらい内容ではあるし、宣伝方法にもちょっと問題があった(と思っている人はわたしだけじゃないはず)せいで、予告とのあまりのギャップに怒る人がたくさんいるのも無理はないと思います。しかしウォンカーウァイの映画をずっと観てきたわたしにはすごく好きな、それと同時にとても悲しい作品でした。次はどんなの撮るんだろう?できればもう少しだけ幸せなものにしてほしいです・・・。

かいろさん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-17 23:06:41)
👍 1
57.ネタバレ 2046はSF小説でもあり官能小説でもあります。新聞記者くずれの男が描く夢物語です。だから管理人の娘が、小説の中ではアンドロイドになってしまうわけです。意味なんてありません。 「意味」というのは、自分で考えて作り出すものではないでしょうか? この大衆小説「2046の世界」と、「現実の世界」をかき回せながら混沌とした世界観を作り出していく試みは、私は気にいりました。 最後に娘からの伝言だということで、管理人から、「2046という小説の終わり方が悲しすぎるから直して欲しい」と、トニーは頼まれる。トニーは「わかった」と言って、終わり方を書きかえようとするが、まったくペンが動かない。この「ペンを持った動かない手」が、とても印象に残りました。 この時点で、小説家トニーレオンと2046の中の架空の木村が同一人物として重なり合うわけです。 SF小説2046の結末を変更できない理由については「花様年華」を観なければわかりにくいかもしれません。 単純に想いを寄せていた管理人さんの娘(小説ではアンドロイド)が結婚しっちゃったから、という理由ではないと思います。恋をする人たちの悲哀が静かに伝わってくる大人の映画でした。 失った愛を見つけるために、小説を書き続ける男─。2046にたどり着けば、それは見つかる。いや見つかるはずだという願望が込められています。 2046のラストは、作家のトニーが失った愛を取り戻すまでは、書きかえられることはないでしょう。
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 15:29:33)
👍 1
56.ネタバレ トニーってば、ストーリー枠から飛び出して不審な怪しい奴に…いやっ懐かしそうな眼で2047号室から隣を覗き見てた。これって秘密を囁く穴や部屋、小説の近未来世界にしろ、主人公トニー・レオン(ウォン・カーウァイの分身)の思い出の集積場みたいだし、私にはカーウァイの過去作品が蘇ってくる装置となってしまった。というのはレスリー・チャンの存在が大きかった。ミミが涙を流すシーンやレスリー似のチャン・チェンの登場があったり。ミミがきっかけの「2046」号室は「欲望の翼」の記憶が存在したり。それはトニーがヨディとミミのような関係をチャン・ツィイーを相手に演じ、フェイが「花様年華」のスー(「欲望の翼」のスーもマギーが演じてる)を彷彿させたり。トニーがタクシーで憂うシーンは「ブエノスアイレス」とも似ていて、これらのシーンの数々に、うわっオマージュに違いない、「これはレスリーの為の映画」と勝手に解釈しました。コン・リーの黒い衣装や捨てられない過去(黒い手袋)、ミミの黒手袋さえもそこに繋がる、妄想炸裂ですみません(笑)レスリーが亡くなった年、中断していた撮影が突然再開(2003年10月上海にて)したのも不思議な流れを感じます。「永遠に戻ってこない。でもここ(2046)では生きている。ここは「変わらない」から。ルルが希望をもって追い求めている、「2047」に向かうトレインに乗っている。記憶は永遠なんだ。」と暗にいや、大胆にメッセージしている気がしました。それはこの映画のテーマと重なっているんですね。トニー・レオンは相手の女性ごとに変わる心情が繊細で、ホント見事!!実は…確かに前半は冗長に感じました。特にミステリートレインのパート、同じ台詞を2人で繰り返すのは必要ないと思えたし、2人の空気が違いすぎてトニーが心情を投影しているように見えない。この違和感、日本企業社員とフェイの恋が本物っぽくみえないってのも原因としてある。だからもっと短い方が良かった。でも後半は本来のキレが戻りホッとしました。レスリーの影が見え隠れするこの作品は強烈にせつなかった。嬉しかった。でも私は新境地の作品が見たかったなぁ~。レスリーは素晴らしい俳優だったけど…そうじゃないとトニーがもったいないよ。でもこれできちんと終わった感もあるし、監督の数ある過去の傑作を次作は超えると信じています。ああっ思い出ってせつないもんなんだな~。
ひいらぎさん 8点(2004-11-17 00:52:07)
👍 1
55.78点から83点、、といったカンジです。
久々に「映画を観たぁ、、」という満足感は得られる作品だとは思います。
映像や雰囲気は素晴らしいのですが、、ストーリーはどんなつながりなのか、、全くわかりません。解るのは恋愛に関する話ということ。(笑)
後半は既にストーリーを追いかけるのを諦めてました。。そういうのもあってやたら長く感じた人は多いと思います。
まとめ。。。とにかくトニーレオンの渋さには男でもシビれます。
(この映画を他人にオススメできるかというと微妙です。ビデオで観たら殆どの方が寝ると思います。。この監督の映画はだいたいそんなカンジですよね。)(笑)
レンジさん 8点(2004-10-27 16:43:41)
54.ネタバレ 「欲望の翼」が大好きな私としてはとても楽しめた作品でした。一応ストーリーは「花様年華」の続きになっているようですが、チャウ(トニー・レオン)の性格は前作と全然違いました。まるで「欲望の翼」のヨディみたいになっちゃってます(笑)そのチャウに惹かれる女性が次々に出てくるわけでが、とくに印象的、というか出番が多かったのがチャン・ツィイーですね。彼女はこれまでにない役柄を演じていてとても新鮮でした。それから個人的に一番良かったなと思ったのはフェイ・ウォンです。恋人にふられて涙を流すシーンとか、終始切なそうな表情が印象的でした。それにアンドロイドの演技も上手かったですしね(笑) ただ、これだけの豪華スターを集めておきながら全員を使いこなせていないのがちょっと不満ですね(まあこの監督はいつものことですが)。例えば、コン・リーなんか最後の方にやっと出てきて、しかもギャンブラーだなんて、まんま「欲望の翼」のトニー・レオンと一緒じゃないですか!(笑) まあ、セリフがあっただけ良かったですが・・・。あと、チャン・チェンなんかもどこに出てたのかわかんないくらい短い出演でしたね。それから、ストーリーについて不満を言うならば、もう少し「未来」の話を見たかったですね。かなり中途半端だったので・・・
きのすけさん 8点(2004-10-24 09:43:53)
53.タクシーの座席に独り寂しく沈むチャウが哀しすぎる・・・
チャン・ツィイーが着てる芸術的なチーパオ、高そうだけど欲しいな。
mimiさん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-15 15:40:09)
52.ウォン・カーウァイ作品の中でも極めて評価の悪い作品になるようだが、これがけっこう好きなのだ。内容は無視。『花様年華』の続編なんてことも無視。まず豪華女優陣を堪能しましょう。健気なフェイ・ウォンの涙。勝気なチャン・ツィイーの涙。孤独なコン・リーの涙に心打たれましょう。一瞬しか出てこないキュートなドン・ジェを見逃さぬように。架空の世界に登場するカリーナ・ラウとマギー・チャンに魅了されましょう。そしてここにもメインで登場するフェイ・ウォンの、唇のラインが美しい横顔にノックアウトされましょう。中国の女優は素晴らしい。鈴木清順がチャン・ツィイーを起用したのは今の日本にピンで主役を張り、画面に映え、存在感があり、さらに色気がある女優がいないからなのかも。そう思ってしまうくらいに中国の女優は素晴らしい。そんな女優たちが総出演ですから。女優と同時に赤や緑に彩られたクリストファー・ドイルの究極の映像を堪能しましょう。過去の彼の作品と比べてもこれが最も美しい映像だと思います。木村拓哉は無視してください。こき下ろすほど悪いとは思わないのですが、そこに映っている人が「木村拓哉」であるということだけで、我々日本人が持ってしまった既成概念をどうしても拭えないから。
R&Aさん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-04 14:36:20)
👍 1
51.キムタクって何をやってもキムタクでしかない。ドラマに出てもCMに出ても映画に出ても声優やっても外国の映画に出ても・・・・・  ウォン・カーウァイ作品でのフェイ・ウォンって、なんであんなにキレイで魅力的に映るのだろうか???
よっふぃ~さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-14 16:32:18)
スポンサーリンク
50.カーウァイ作品が初見のせいか麺くらいましたが、多分これは「大人の恋愛PV」なんだろうなと。雰囲気は最高です。なんだPVじゃん、とくさしてるわけじゃありません。PVって、歌のプロモのためのみに存在する映像ジャンルであって、良く考えたら歌を抜かして考えたらずいぶん不思議な映像ですよね。歌の雰囲気のみに合わせて作られるとも言えます。香港、大人の男女の恋した恋しない、近未来(ちょびっとだけ~)の雰囲気「のみ」にこだわっているとしたら、素晴らしい仕上がりだと思います。でもそれだけのために2時間ちょっと付き合うのは正直しんどいと。で7点くらいかな。キムタクさんはいろいろ賛否ありますが、これは徹底的に雰囲気にこだわった最上のPVだと考えるので、そう考えるとミスキャストかなと思いました。オールバックにすると、案外整った顔・姿じゃなかったんだな・・・ 顔でかいというか・・ レオン様に比べたら・・ってだけかもしんないが・・ ダンディズム男性の恋にふにゃふにゃぐだぐだ、ブライアン・フェリーを連想しました。
へろりうしオブトイジョイさん 7点(2005-03-04 17:27:40)
49.トニーレオンかっこよすぎ。こんなにも女にパンストを贈る様が似合う男は見たことがありません。ストーリーにも他のキャストに関しても触れたいことは山ほどありますが、とりあえずこれは「トニーがパンストを贈ったりフッたりフラれたりする話」でいいんじゃないでしょうか。それだけで成り立つもの。
さん 7点(2004-11-26 15:18:55)
😂 1
48.目の前に広がる靄をひたすら掴んでいくような映画だった。散文的で分かりにくいと言えば確かにそうだろうし、誰もが納得のいく映画では決してないだろう。私自身、附に落ちない点は大いにある。しかし、脚本を持たない監督が描き出す映画世界が、真っ当な筋道を立てて展開されるわけは毛頭なく、それが劇中小説、前作からの続編的要素、SF的な世界観をもって成立させようとするのだから、そこに混沌が生じるのは至極当然のことだ。そして、その作品自体の混沌が、トニー・レオン演じる作家の記憶の渦へと巧い具合にリンクしているとも言える。中途半端に描かれる小説内の未来世界など、明らかに“完成”しているとは言い難い映画であるが、その“未完成さ”がウォン・カーウァイ独自の予定調和を完全に逸脱した映画づくりによる妙なのだろう。
鉄腕麗人さん 7点(2004-11-07 05:20:29)
47.ネタバレ 1分に満たない出番の女が2時間漂う映画。色男トニーが出会う女を口説く、手を引く、清算する・・この鮮やかな大人の手口は男性のかた、学ぶべしかもです。遊んでいても、心に留めている女性と重なる女だけに惹かれるとこがせつないですね。宿の看板横は、場面を切り替えるいい演出です(~惑星コンビがやっぱり良いわい)。アンドロイドの二役もなぜこの二人なのか?と考えると納得できます。ひきずって泣く女たちを演じるどの4女優さんも素晴らしいが、やはり時間軸のずれた中で前と後ろを任されるコン・リーは最難役。若干空回りしている、とも取れかねないので大変だったことでしょう。男の心情を総集したキスを受けるのはこの人でなくちゃね。私個人的にはカリーナ・ラウの哀演がとても好きです。物足りなかった点はshowrioさんが全ておっしゃって下さっています、激しく同感。♪テーマソングはフランシスレイ連想するけどまぁええかな。
かーすけさん 7点(2004-11-06 22:04:26)
46.ネタバレ う~ん、私的には、好きですよ。この世界観。言いたいことは意外に単純なくせに、あれだけ凝って作ってあるのは、大したモノだと思いますヨ。キムタクも現実の世界の場面は魅力を感じなかったけど、未来の世界では、めちゃめちゃカッコ良かったと思います。インタビューで、監督に思いっきりダメ出しされていたと言うだけあって、いつものキムタク節が少なかったよね。そして、やっぱりトニー・レオンの憎めないニヤケ顔と、大好きはチャン・ツィイーの可愛さ!決まり過ぎのチャイナ姿にうっとりしました。二人のシーンは得に切なくて良かったな。あまり他の役者さん詳しくないけど、ラストに官能的なキスシーンを見せてくれた女優さん、すごく素敵でした。要は、目覚ましTVの情報くらいしか知らずに(謎)映画の日に1000円で観たのが余計に良かったのかも(^^;)ゞなので7点献上♪
らふらんすさん 7点(2004-11-05 20:01:46)
45.映画の感想の前に、私もトニー・レオンについて語りたい。下のレビュワーの中にも語られていましたが、本当に色気という言葉の似合う男。顔はもちろんですが、背中に哀愁が漂うんですよ。甘いセリフなんかなくても仕草や立ち姿、煙草の燻らし方、語りかけるような瞳、すべてが官能的。トニーは私が理想とする「大人の男」像です。
さて、映画の方ですが、この時代背景にトニーなくして何を語る?と言える位のハマリ役。愛とか恋とかいう物語ならば、私は色気を求めます。自分がしてきたお子様恋愛とはかけ離れたロマンスの世界。前作の「花様年華」も同様、この物語もそういう世界に私を引き込ませてくれました。一人の女性を愛し、別れが来て、それでもずっとその人だけを愛している。他の女性を抱いても、愛することは簡単に出来ない。それだけ男の失恋の傷は深いものなのでしょうか? キムタクの語りから始まるこの物語、近未来小説の話がもう少し長い方がいいと言われている方もいますが、私はこの場面はもっと短く簡潔に一番最初にもってきた方がよかった気がします。 年月の流れが順を追ってないので、合間にちょこちょこ入るよりは、その方が観やすかったかなと少し思ってみました。女優さん一人一人にストーリーがあるのですが、私が特に好きだったのは、コン・リーとの物語。映画全体は、音楽・背景・衣装・カメラワーク、どこをとってもカーウァイの世界炸裂です。この映画は「花様年華」の続編という事で、確かに前作を観てからこの作品を観に行った方が、ストーリーはわかり易いと思います。私は「花様年華」の方が断然好きですが…。
smiLey'70さん 7点(2004-11-04 23:03:41)
👍 1
44.久しぶりに映画館に行って、久しぶりにスクリーンに向った。事前の情報はほとんどなくて、ウォンカーワァイ作品と言うことと、キムタクが出ていると言う事くらいは知っていた。カーワァイ作品はけっこう観ているつもりだけど、これまであまり上手く理解しているとも思えない。他の作品の過去の自分のレビューを読んでみると、理解できていないことがよくわかる。正直に言えば、あまり期待していなかった。カーワァイ作品に期待するのは精神衛生上よくない。基本的に期待は裏切られる。コンセプトはよくわからない。メインキャストクラスの人間が数分の出演時間で終わったりする。そんな感じで、僕はスクリーンに向った。関係ないが、僕は映画を観ていると右手の人差し指の第1関節と第二関節の間を噛む癖がある。この癖には二通りの役割があって、一つは眠さをこらえるため、一つは興奮を抑えるためだ。この映画を観た後は僕の右人差し指には大きな歯形がついた。眠かったこともあり、興奮したこともあり、けっきょく二つの理由から僕は終始人差し指を噛みつづけた。冗長だという意見には、やっぱり反論できない。かといってこの作品を90分にまとめることができるかと言えば、僕は無理だと思う。削るべきエピソードはみあたらないが、しかしどうしようもなく長くも感じた。僕にはカーウァイ監督の映画に明確な答えなんて出せないだろう。彼の映画を必死になって語るのもなんだか恥かしい。だけど、たぶん僕はだらだらと彼の映画を観つづけるんだろうな。そんなことを思った。
feroさん 7点(2004-11-01 02:33:55)
👍 1
43.もっとずっとひどいかと思っていたが、これはこれでなかなかいける。意味ありげでなさげなストップモーションとか、キザなフィルムのうわっつらとか、カーウァイ節は今回も炸裂である。SFと聞いたときの不安は、近未来の光景をトニー・レオン演じる作家の作品世界としてのみ処理したことで払拭された。はっきり言ってあの未来のシーン、もう少し長く出てきてたらボロが出てたはず。さわり程度にしか語られない未来の世界観の中で、カリーナ・ラウとフェイ・ウォンのアンドロイドの動きだけが突出して素晴らしい。トニー・レオンのダンディズムは先の傑作『花様年華』を通過して、ここで頂点を極めた感がある。
キャプテン・セントルイスさん 7点(2004-10-30 23:46:34)
42.ネタバレ なるほど。失敗しました。この映画、他の映画の続きモノだったんですね(>_<)待望のウォン・カーウェイ映画初挑戦だったのですが、他の映画見つからなくてこれから観ちゃいました。

『花様年華』、『欲望の翼』。今度こっちから観なきゃ!

トニーレオン扮するチャウ氏の、女性との遍歴をチャウ氏本人が書く2046という題名のSF小説の世界観とともに描くという、とっても不思議な雰囲気を持つ映画。キムタクも登場!

なるほど〜、ウォン・カーウェイってこういう映画撮るんだーという印象。

過去の設定なのに近未来の匂いを振りまいて描く愛は大人の物語。私の中では「まだ未完なのでは?」と思うくらい大きな世界観を感じました。私の脳みそでは一度での読み解きは不可能でしたが、前段にあたる映画を観てから再チャレンジしたいと思うだけの力を感じる映画でしたm(_ _)m

あ、恋する惑星も観なきゃ。市内レンタル屋さんで捜索中^ ^
JFさん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-28 22:09:07)
41.木村拓哉は演技が下手。がっかりした。
tuletさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-01 02:47:36)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 60人
平均点数 4.78点
000.00%
111.67%
21016.67%
31118.33%
4915.00%
5610.00%
658.33%
71118.33%
858.33%
900.00%
1023.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.25点 Review4人
2 ストーリー評価 4.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 3.50点 Review4人
4 音楽評価 5.00点 Review4人
5 感泣評価 3.50点 Review4人

■ ヘルプ