映画『LOVERS』の口コミ・レビュー

LOVERS

[ラヴァーズ]
House of Flying Daggers
(十面埋伏/Shi mian mai fu)
2004年上映時間:120分
平均点:5.96 / 10(Review 134人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-08-28)
アクションドラマラブストーリーアドベンチャーファンタジー時代劇歴史ものロマンス
新規登録(2004-05-23)【きのすけ】さん
タイトル情報更新(2024-09-28)【イニシャルK】さん
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監督チャン・イーモウ
演出チン・シウトン(アクション監督)
キャスト金城武(男優)ジン
チャン・ツィイー(女優)シャオメイ
アンディ・ラウ(男優)リウ
東地宏樹ジン(日本語吹き替え版【ソフト】)
魏涼子シャオメイ(日本語吹き替え版【ソフト】)
池田秀一リウ(日本語吹き替え版【ソフト】)
一城みゆ希牡丹坊の女将(日本語吹き替え版【ソフト】)
宮内敦士ジン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂本真綾シャオメイ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
井上肇リウ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤田淑子牡丹坊の女将(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
池田昌子[声]頭目(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本リー・フェン
ワン・ビン[脚本]
チャン・イーモウ
音楽梅林茂
撮影チャオ・シャオティン
製作ビル・コン
チャン・イーモウ
配給ワーナー・ブラザース
特撮アンジー・ラム(視覚効果スーパーバイザー)
ヴィクター・ウォン[特撮](視覚効果スーパーバイザー)
アニマル・ロジック社(視覚効果)
メンフォンド・エレクトロニックアート&コンピュータデザイン(視覚効果)
衣装ワダエミ
字幕翻訳太田直子
日本語翻訳佐藤恵子(日本語吹き替え版【ソフト】)
その他アニタ・ムイ(献辞)
ワーナー・ブラザース(提供)
テレビ朝日(提供)
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💬口コミ一覧

134.ネタバレ 男2人・女1人の「三角関係」ドラマは、“誰に感情移入できるか”じゃなく、3人のいずれにも感情移入できる…というか、いずれの心情をも理解できるか否かが大事なんんだと思う。愛する者、愛される者、愛されなかった者、それぞれの苦悩や歓喜、とまどい、揺れ動く想い…。そんな3者それぞれの“立場”を、観客はハラハラしながら、切なさに涙しながら、その行方をただ見守っていく。そして、一方的なハッピーエンドなどあり得ない(2人の恋が成就した時、そこには、かならず1人の“敗者”が残される…)という「真理(!)」を体現するがゆえに、すぐれた「三角関係」ドラマは、ぼくたちに《愛》というものの甘美さと残酷さを「経験」として与えてくれるのだ。

…ぼくはこの映画の、チャン・ツィイーに、金城武に、とりわけアンディ・ラウに、心から魅せられた。彼らのいずれをも、ぼくは人間として「共感」できたのだった。それは、CGとワイヤー操作を駆使したどんなに華麗なアクションシーン(たとえそれらが、あの素晴らしいキン・フー監督の『山中伝僖』や『侠女』をより精巧に“再現”したものだったにせよ)よりも、はるかに息詰まり、胸を高鳴らせ、眼を逸らせない、男と女と男の情念の闘争劇を繰り広げていた。確かにあざとく、作り過ぎの陰謀をめぐるストーリーでありながら、彼ら3人の「愛」をめぐるドラマこそが見る者を圧倒するのだった。

このような「人間(の愛)」を、チャン・イーモゥ監督がかくも正面きって描いたことなどなかったはずだ。イーモゥの映画は、これまで常に「人間」など物語の、あるいは映像(…彼の映画を見ていると、いつも「はじめに映像ありき」という倒錯した想いにとらわれてしまう。あの色彩も、あの構図も、すべてが空しいまでに美し過ぎる)のための“手段”でしかない。なるほど、彼は「天才的」な映像の作り手であり、物語の語り手かもしれない。しかし、そこには、「人間」がいない。つまり、「愛」がないのだった…。

そんなイーモゥが、ついに「人間(の愛)」を描いた。相変わらず審美的すぎる「美しい画」の洪水のなか、それでも確かに「人間」の息づかいが聞こえてきた。
…それゆえ、ぼくはこの映画を愛する。

やましんの巻さん 10点(2004-09-24 20:10:59)
👍 1
133.久しぶりに映画館で観たんやけど、やっぱいーわ映画館は。ついでにこの映画もめちゃくちゃおもろく感じてもーた。迫力あったし、映像も綺麗し、なんかね各シーンが、いちいち決まってて、かっこいーねん。特にチャン・ツィイー、最初の登場シーンからゾクゾクさせてくれるほど決まってる。なんか綺麗とかだけじゃないんよねー。思わず彼女の動きをずっと観てしまう、動きやしぐさに魅力がある。他の俳優さんも、かっこいーんだけど、前半はずっと彼女のアクションにしびれっぱなしやった。そして敵の強さもさることながら、自由自在に飛んで敵を打つ飛刀、これが、またトリッキーでしびれたわ。賛否両論あるストーリーやけど、先はなんとなくわかるんやけど、伏線のはりかたの演出が好きなんで、のめりこんだし俺はとにかく映像がよかったので、もうそれだけでおもしろくて。ただ一緒に観た友達は涙目やった。なんか、チャン・ツィイーに感情移入してもーたみたい。気持ちなんとなくわかるらしい。俺はやっぱり女って勝手、とちょっとひいてまう。だから家のテレビで観たら、評価は低くなるかも。たぶん。半年くらい映画館行ってなくて、中国系のアクションやファンタジーが好きならオススメ。<ここからネタバレ>アンディ・ラウは個人的に好きで、「インファナル・アフェア」といい、これといい、一見嫌な奴って役ってのが多いんで、がんばってるなって思う、で単なるストーカーと思われるのはちょっとせつないんで、違う見方をしてみた。仲間を抜ける彼女を殺そうとしたのは、自分を裏切るのと、抜け人には死という組織の掟もあり(それに近い台詞もあったよーな)、敵とともに抜ける仲間は殺さなければならないという私怨以外の観念もあると思う。だから彼もつらかったのだと。この世界は現代とは違って、大儀のためには己の心も捨てなければならない世界であり、彼は金城みたいに自由ではなかったのだ。彼女は恋人でもあり命をかけた同志でもあったのだ。愛情を超えたつながりがそこにあって戦争で敵と逃げるという行為は、幸せになれよって簡単に身をひけない(彼女もそれはわかっていた)。彼女が男でラウと友達という設定ならもっとわかりやすくて、ストーカーとは思われてないかも。だから単なる現代人の浅はかな執着心だけでするストーカー行為とはちょっとニュアンスが違うと思わせてくれ~い。
なにわ君さん 10点(2004-09-14 15:18:53)
132.ネタバレ 美しい風景と衣装を用意したスペクタクルな空間をロングショットで捉え、あとはアップの切り返し、その連続という演出には、「HERO」もそうであったが、相当辟易する。■ただ「HERO」のように肩に力が入っていないせいか、例えば竹藪のアクションシーンなど、結構、面白く、CGと実写がなじんでいない安っぽさも含めて、いい意味でBアクションの面白さは堪能できる。ただ、やはりチャン・イーモウはメロドラマの撮れない人なのだとつくづく思う。■とりわけ、クライマックスに至るチャン・ツィイーの逡巡を、美しい風景の中に佇むツィイーのロングショット、というフォトジェニックな瞬間にしか切り取れず、さらに金城武のもとに駆け出す姿を、ジャンプカットによってでしか演出できなかったのは、まさに致命的。■さらに、金城の単調な演技にもよるのだろうが、彼がツィイーに恋しているのかどうかよくわからない、わからせないのも、どうなの?■と、はっきり駄目な映画、美しい風景だけの絵はがき映画、なのだけれど、ただ、ただ、チャン・ツィイーが素晴らしい。■彼女がこの映画の中で唯一ドラマを演じる。憎む、恋する、迷う、喜ぶ、…様々な複雑な想いが、その美しい表情に交錯し、宙を舞い、そして雪の上にすっくと立ち上がる。それだけで充分。彼女だけで充分「映画」。もう何もいらぬ、オッケー。
まぶぜたろうさん 10点(2004-09-06 15:41:45)
131.う〜、消化不良じゃ!まず、結構派手な宣伝の割には、アクションがいまいち逝ききれてない!どうせ、ストーリー的には大したこと無いんだから(まあ、中盤のどんでん返しっぽいとこには、突っ込みを入れまくってたが)求められるのは、やっぱ美麗なアクションシーンでしょ?そこで楽しませてくれれば、この手のモノはそれでオツケイなんだが、そこがイマイチだと、私的にはかなりこけてる感じがしましたわ。 <<追記2006/1/15>>なんて、最初はかなり批判的に見てしまったが、改めて見直すと、意外といい!何が良いかって脚本が素晴らしいね。お互いに騙しあいつつ惹かれていく男女。そこに昔からの恋人が現れ、最後には3つ巴の争い。ラストシーンの、昔の恋人が飛刀を投げたと見せかけ、一滴の血が飛んでいく、それを跳ね返す自分の命と引き換えに投げた女の飛刀。映画史上に残る美しく哀しいシーンだと思いました。
◆◇◆◇◆ raindrops ◆◇◆◇◆さん [DVD(字幕)] 9点(2005-04-24 01:02:26)
130.ネタバレ あらゆるサイトや掲示板にて調べつくし筋もほとんどわかった上で見ました。
なのになんでだろうか。ラストで曲が流れる。あそこですごく重いものを感じた。
映像がきれいとか踊りやアクションがすごいとかは出尽くしてるので省きます。

席を立てないくらい感動し泣きました。感動のツボは竹林のあたりから。
待ってましたとばかりにまた金城がツィイーを助けに来る。
それを確認しないでなんとも言えない表情をする彼女。
本当に惚れちゃってる表情ですね。ここらあたりから彼女の見方で見ました。

気に入らないところは、雪中の最後の男同士の喧嘩。
古く濃い青春してる・・
突っ込みどころ、それは気にしなくていい。
男二人なら金城役は被害者役でセブンではブラピ。
でも実際は、敵からしたら大きな加害者ですね。
罠にはめるのも役人だからというだけでは説得力が薄い。
ここに力を入れてくれてれば。
金城が裏切った政府の重鎮の子孫とか。

あの結末は結局、ツィイーだけ幸せになれたようです。
一番好きな人を守れたんだから。今の場所から抜けれたんだから。
アンディが金城を遣れなかったのは一番好きな女の気持ちが痛かったからと思う。
となると、生き残った男ふたりなんともいえない。
ひとりは一生男を恨みひとりは抜け殻です。

(ここまで一部自分が投稿した掲示板からの引用)

個人的にこれ以上嫌われてもいいから、アンディに金城を殺してほしかった。
か、後追い。でないと生き残っても彼が、
一番残酷なのではないのでしょうか?と男の気持ちで考える。
死ぬこともできないし(ツィイーが命を捨ててまで
生きるように身代わりとなったので)もって行き場がない。
金城の役は痛すぎる・・・
アンディ、憎むのは奪った男だし。
感情の持って行き場があるのはまだまし。あんたが首謀者なんだから。
ツィイーが結局はおいしいとこどりです。一番お得なツィイー。
彼女に感情移入すると感動作になる。
一番おいしい役でそうで救いようがない金城。
彼に感情移入(無垢さが理解できる人はやってみよう)すれば最悪の後味のセブンです。
一番ばかを見て本当は自分も含めみんなをかき混ぜたアンディ。
彼に共感できる人は難しいまれだと思うけど、特異な役なので金城を憎めたら
できるかも。後味はうん、叫ぶしかないよなぁ・・・
アルメイダさん 9点(2004-09-15 13:13:47)
129.先程、見てきたばかりです。余韻に浸りながら書いています。「HERO」同様、衣装と映像の美しさは素晴らしい。単純に三角関係の恋愛モノ、見せ場として思考を凝らしたアクションがくっついている、お馬鹿な私にはこの位の内容で十分です。飛刀門の細かい話が出てくるとややこしくなりそうだし。ラストは結構泣きそうになってしまったけどな。チャン・ツィーは美しかったですよ、確かに。でもやっぱり私は金城!あまりの格好良さに釘付けでした。金城が走りながら矢を放つシーンには鳥肌がたちましたよ。ただ恋愛モノの割には、HEROのような登場人物の生き様の匂いというか、物語全体の雰囲気に色気が漂ってない気がして・・・ トニーやマギーにはまだまだかなわないって事かな?
smiLey'70さん 9点(2004-09-08 23:01:29)
128.ネタバレ 今回2度目の鑑賞。
金城武さんが見たいなと思い、そのお茶目な魅力にすっかりやられました(笑)
とにかくどのシーンもはぁとため息出るほど美しい。
「愛」を映像で表現すると、ここまで脳裏に焼きつくものが出来るのかと感心。
色彩もそれぞれ深みがあってで素晴らしい。

そしてやっぱりなんと言っても、金城さんが可愛い。
もう一度観たい作品です。
秋が急に冬になってあれれ?でも許せちゃいます。
たんぽぽさん [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-10-18 22:12:48)
127.ネタバレ 突然冬になったのはやりすぎな気がしますが、映像の美しさは文句なし。ストーリーも悪くないです。個人的に不安視してた金城君も普通。日本語じゃなけりゃ大丈夫なのか。
MARK25さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-26 20:42:13)
126.ネタバレ ストーリーはやや貧弱だと思いますが、金城武とチャン・ツィイーの関係は細部に渡り、うまく描かれていたと思います。けれど、私が一番印象に残ったのは、ラストの戦いです。マーシャル・アーツにあらず、ただの喧嘩になってます。武術ではなく、険を握っての殴り合いになっていて、1人の女を巡る2人の男の意地のぶつかり合いに、心を揺さぶられました。
shoukanさん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-02 00:26:25)
125.HEROがダメだったから、これは観ない予定だったんだけど、飛行機の中で見ました。まったく期待してなかったので意外に楽しめちゃった。チャン・ツィイー超綺麗・・。最終的に思わずDVD買いにお店に行くぐらいはまってしまいました。でもDVD高かったから買わなかったけど・・。
ネフェルタリさん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-31 19:58:39)
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124.初めの方リウがシャオメイに踊らせてて、シャオメイが攻撃した時のリウのよけ方がマトリックスみたいでしらけた。あとラストの雪の中での決闘の時に吹き飛んだ血が本物感が出てなくて残念。ただ、全体的に華やかで踊りもいい。ワイヤーの使いすぐは気になるけど。ってかチャンツィイーどうしたの?スーチーじゃないんだからそんなに脱がなくていいよ。初恋のきた道が懐かしい...
地理10/2005さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-10-31 16:15:12)
123.ネタバレ 久しぶりにヒーローを「カッコイイ!!」と文句なく思えました。あんなふうに守られたら、女性の9割は落ちるに違いない。(断言
↓の方が言っている
「格闘シーンの撮影が長引いて冬になってしまい、雪景色になっちゃったけど、春の雪解けまで待てないからそのまま撮影しちゃった」なーんてことないよねとのことですが、本当に、冬になってしまったのでそのままにしたそうです。
だから、あんまり責めないでやって~。
杏と蛍さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-12 22:10:23)
122.ネタバレ 金城さん、いい役もらいましたねっ♪今までも何本か彼の出演作を観たのですが、顔もいいのになぜかかっこいいとは思えなかったのですが、この映画で初めてかっこいいと思いました。HEROよりもワイヤーが気にならなかった。でも竹林での「出初式」には笑いそうになりましたけど。いきなり雪原もダメでしょ。いったい何時間(何日?)やってんだ。脇で恋人が凍死するぞ。ま、不死身っぽい人でしたが。
がんなさん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-17 00:24:58)
121.この映画は1、ワダエミのカラフルな衣装(特に飛刀門の衣装。あの登場シーンにはしびれた)2、飛刀(影の主役)3、アンディ・ラウの心苦しい(気持ちすごいわかる)ラストシーン。
全体的に『HERO』と比べるといい感じに力が抜けていて、ところどころに遊び心が見え隠れしている。特に弓矢の跳弾のシーンはいい。
ストーリーも予想以上に良かった。金城武もチャン・ツィイーもアンディ・ラウも互いに一度は別れたはずなのに、実は未練タップリな展開が目立つ。これを単に優柔不断と取るか、それとも揺れ動く繊細な心情として取るかで評価が分かれるだろう。
ラストがすごく良かったのでグタグタにならずにきっちり締まっていた。

役者はやっぱりアンディ・ラウが1人抜き出てたけど、金城武も後半髪が乱れてきたところからよかった。チャン・ツィイーは相変わらずチャン・ツィイーのままだった。

外伝を見ると撮影はかなりトラブル続きで、当初の構想ではラストのシーンは一面の花畑でロケをするはずだったようだ。
きっと花畑を実現できなかった無念さが、遊郭“牡丹坊”の色鮮やかさにつながったのだろう。
チャン・イーモウにとって『LOVERS』は納得のいく作品ではなかったようだが、それでも充分に見ごたえはある。あと、コーラ飲み過ぎね。
michellさん 8点(2005-02-23 15:20:05)
120.すっかり熱が冷めてから観にいきましたが面白かったです。ストーリーも二転三転で誰が味方で誰が敵なのか翻弄されてしまいました。三人の愛の表現もそれぞれの個性がでてたと思いました。息づかいがしっかいと聞えるので本当に耳元で囁かれてるみたいでどきどき。映像も綺麗だけどしつこくないし音楽もよかったです。退屈させませんでした。難を言うなら台詞がありきたりでじーんと来なかったことだけです。
ももちさん 8点(2004-10-07 21:47:30)
119.なんとも憎らしいほどの、次から次へと新しい試みと演出。
映像、音楽、脚本全て私の感性にピッタリ合う。
私にはジョン・フォード、ヒッチコック、スピルバーグ、黒澤明、山田洋次と同じレベルの監督。
全作品必見で、何度観賞しても、その度毎に新しい発見が有る。
ご自由さんさん 8点(2004-09-21 23:06:36)
118.ストーリー的に今ひとつという御意見が多いですが、これは「武侠映画」じゃなくってあくまでも「恋愛モノ」なのだと考えれば、決して不満はありません。そりゃ、確かに振り返ってみれば演出的に「?」な部分は多々ありますが、「御伽噺」的に観るのでしたら「手法」として許せるような。
どんでん返し的脚本は、どこかで見たような聞いたようなものばかりが並んでましたけど、それにも増して主演の3人の美しさカッコ良さ、映像そのものの美しさ、それこそがこの作品の最大の見せ場だと思います。
期待していたとおりの作品でしたので、ちょっとオマケの8点献上です。
追伸:エンディングの主題歌、最後のところで歌声と二胡の音色が重なり合って見事でした。(これならネタバレじゃないですよね?)
タコ太(ぺいぺい)さん 8点(2004-09-06 13:36:42)
117.ネタバレ 武侠映画としては次第点以上でしょう。俳優、サウンド、アクション、音楽どれも良かったです。身近なところでも「ツィーイー抱かれすぎ!」、「朝廷軍と飛刀派の戦いはどうなったん?」などとストーリーにかなり不満点が集まっていますが、物語は3人の愛の行方が中心なので朝廷やら対抗勢力やらなどのバックボーンは所詮バックボーンであってそれほど重きをなしていないと言うことですね。中盤以降ラストまで意外な展開が数々あり(これこそがが「十面埋伏」、監督の「謀」なのだと勝手に解釈)、全体的に見て今までの中国武侠映画と比較してもさすがイーモウ監督だと思います。「HERO」「LOVERS」で新たな武侠映画のスタイルを築き上げたと言ったら大袈裟でしょうか?「もうイーモウの武侠映画なんてたくさん!」と思っている方には残念ですが次も武侠映画のようですよ。この監督の特徴として最低3作は撮ると思っていました。個人的には1作ごとに要領を得てきている感がするので期待大です。
余談ですがDVD「LOVERS・外伝」を見ましたが、この作品製作中に襲った不幸、不運の数々(例えば俳優の死、俳優・スタッフの怪我、天候の急激な変化、花が咲いていない!などなど)を思えば良くここまで仕上げたものだと感心します。
peacemakerさん 8点(2004-09-04 20:20:00)
116.純真に純朴に清楚にそして魅惑的に二人の男を惑わすという女を演じられる女優は、今チャン・ツィイーをおいて他に見当たらない。「HERO」に引き続いて色彩豊かな美しすぎる映像世界は見事だが、今作において「美」という言葉は、チャン・ツィイーのためにある。彼女の眼差し、佇まい、台詞回しそのすべてが美しい。そしてその希有な女優に対する二人の男優も見事だ。彼女のまっすぐな眼差しに対し、同様に凛とした視線を返す。謀を描いた映画であり、登場人物たちは各々を偽るが、その瞳に真の偽りは見当たらない。大陸の壮大で美しい景色に映える力強い俳優達の精神に圧倒される。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2004-09-01 19:08:04)
115.画がとにかくきれいで、アクションもさすがですね、こんなにできる若い女優さんはなかなかいらっしゃらないのでは。
HRM36さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-30 11:23:58)
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【点数情報】

Review人数 134人
平均点数 5.96点
010.75%
110.75%
242.99%
375.22%
485.97%
52216.42%
63828.36%
73425.37%
8139.70%
932.24%
1032.24%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.30点 Review13人
2 ストーリー評価 4.22点 Review18人
3 鑑賞後の後味 4.93点 Review15人
4 音楽評価 5.50点 Review16人
5 感泣評価 3.64点 Review14人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
撮影賞チャオ・シャオティン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2004年 62回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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