映画『トキワ荘の青春』の口コミ・レビュー

トキワ荘の青春

[トキワソウノセイシュン]
1996年上映時間:110分
平均点:4.71 / 10(Review 35人) (点数分布表示)
公開開始日(1996-03-23)
ドラマ青春もの実話もの
新規登録(2004-06-07)【mhiro】さん
タイトル情報更新(2021-10-24)【イニシャルK】さん
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監督市川準
キャスト本木雅弘(男優)寺田ヒロオ
鈴木卓爾(男優)安孫子素雄
阿部サダヲ(男優)藤本弘
大森嘉之(男優)赤塚不二夫
古田新太(男優)森安直哉
生瀬勝久(男優)鈴木伸一
翁華栄(男優)角田次郎
柳ユーレイ(男優)棚下照生
きたろう(男優)編集者・丸山
桃井かおり(女優)藤本の母
時任三郎(男優)寺田の兄
原一男(男優)学童社編集長・加藤
広岡由里子(女優)学童社事務員
内田春菊(女優)娼婦
七尾伶子(女優)
塩野谷正幸(男優)
山西惇(男優)
菅原大吉(男優)
甲本雅裕(男優)
原作手塚治虫(原案協力)「トキワ荘の青春物語」
藤子不二雄Ⓐ(原案協力)「まんが道」/「トキワ荘青春日記」
石ノ森章太郎(原案協力)「トキワ荘の青春」
脚本市川準
作詞佐伯孝夫「燦めく星座」/「東京の屋根の下」
サトウ・ハチロー「胸の振り子」
作曲服部良一「東京の屋根の下」/「胸の振り子」
主題歌霧島昇「胸の振り子」
灰田勝彦「燦めく星座」/「東京の屋根の下」
撮影小林達比古
製作近代映画協会(製作協力)
作画むぎわらしんたろう(漫画協力)(名義「荻原伸一」)
美術間野重雄
録音橋本泰夫
照明中村裕樹
その他藤子プロ(資料協力)
小学館(資料協力)
講談社(資料協力)
NHK(資料協力)
IMAGICA(現像)
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💬口コミ一覧

35.ネタバレ 原案は読んでませんが、寺田ヒロオを中心に据えたのは市川監督らしいですね。そうすることでトキワ荘での劇的な変遷も、創明期の若い漫画家たちの同志的な繋がりもよく表現されていたと思います。そう手塚治虫が寺さんを晩飯に誘うプロローグ的なエピソードからトキワ荘の性格を形付け、それから始まる青春群像へすんなり誘ってくれます。出前に来た店員だけに演技させた描写も素晴らしく、優れた小説の情景描写のように全てを静かに物語れるカメラワークは秀逸です。人間模様もうまく表現されていて、成功と挫折だけではない尊厳までもしっかりと描かれています。自分の世界を確立していても時代に取り残されるように、漫画のもつ無限の可能性と子供の娯楽といった要素との葛藤も寺さんを透して見事に表現されています。様々なジャンルがある現在ならば、寺さんの作品にも居場所があったのではないでしょうか。ラストの後輩たちからの相撲の誘い。トキワ荘の軒先から通りまでを捉え続けたアングルの中で一心に相撲をとり続ける寺さんの汗と涙がとても良かった。静けさの中、丁寧に散りばめられたエピソード一つ一つとそれらを優しく包みこむ素晴らしい選曲も心に沁みました。唯一、サントラもDVDも発売されていないのが悔やまれます。
カリプソさん [ビデオ(邦画)] 9点(2008-03-22 18:24:59)
34.ネタバレ 評価低いな~
この映画と「まんが道」や「愛しり~」を比べたらいかんのですよ(どっちも大好きで全巻持ってるけど)。
これはトキワ荘の栄光よりもダークサイドにスポットを当ててるのよね。
暗くてあたりまえ。
もちろん当時の雰囲気やエピソードとかはA氏の描いた漫画のほうが正確なんだろけどそんなことは問題じゃない。
良質で健全なスポーツ漫画を子供たちのために描こうとするがために時代遅れになる寺田ヒロオ、説明不要のダメ人間森安なおやがこの映画の主人公。
藤子コンビや石森、赤塚じゃないのよ。
今まで売れなかった赤塚不二夫が描きたい漫画が描けるようになり、売れっ子になる上り調子のエピソードさえも森安や寺田との対比のためのものにしか見えない。
牛乳配達(新聞だっけ?)で「売れないまんがなんかやめてしまえ」って言われた森安が「これがなかなかやめれんのですわ」ってつぶやくシーンを市川準監督は見せたいのでは?
だいたいトキワ荘モノにつげ義春が出てくるところからこの映画の方向性がわかる。
一応住民だったこともあるらしいけど普通とりあげないでしょ。
しかしただ敗者を取り上げる暗い映画じゃないのがわかるのがラストの藤子コンビが寺田に「相撲しませんか?」って誘うシーンと土手で背番号0の少年に野球ボールを渡すシーン。
漫画だけじゃない絆でみんなつながっていたということ、そして自分の漫画が確かに子供たちに読まれ、子供たちを育んだいるということを美しく表現している。
CBパークビューさん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-25 10:52:12)
👍 1
33.辛口な評価が多いですね。他の皆さんのコメント通り淡々とした作りです。「藤子不二雄」「赤塚不二夫」「石ノ森章太郎」といった有名漫画家の青春苦労話に焦点を当てたものではなく、無名・駆け出しを含め「二軍漫画家」と漫画が劇画に変わる過渡期を描いたものとして見ると、また違った面白味がありました。そういう制作側の意図なのか、有名漫画家のサクセスストーリーに目が行きがちな観客に対し、登場人物の紹介をサラッと済ませ過ぎ、見る側がストレスを感じてしまうため、勿体無いなぁと思いました。漫画家だけではなく「作り手」の苦悩として、リアルで青臭くまさに青春。個人的に共感できる作品でした。
アッキさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-06 15:35:57)
32.ネタバレ 伝説のトキワ荘を売れない漫画家寺田ヒロオを通して描く、ノスタルジーあふれる佳作。
一つ屋根の下で暮らす漫画家の卵たちが、売れる者、売れない者に別れていく厳しい世界を短いエピソードを繋ぎながら上手に描いている。
写真や音楽を挿入し、当時の風俗を効果的に伝えている。
とれびやんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-12-03 17:49:36)
31.ネタバレ NHKの「わが青春のトキワ荘」を見ていると、誰が誰か分かりやすく、
この作品のテーマも読みやすい。
というか、市川準は、漫画にそれほど愛情を持っていると思えず、
いつもの市川節ならば、もう前述のNHK特集を見ればいいわけで、あまり制作の意図が読めない。

本木くんの映画と思えば、すっきりはするが・・
長回しというか、淡々と情景を撮るというか、長いCM(昭和に流行った感じの)のようである、
市川節では、この素材はもったいなさすぎである。

でも自分を殺さず、時流に取り残されていく作家の話としては、
見応えがありました。
トントさん [ビデオ(邦画)] 7点(2020-07-22 01:35:37)
30.恥ずかしながら、この映画に登場する漫画たちの作品は読んだ事がないし(アニメは見てたけど)、「まんが道」も知りませんでした。それがよかったのか、先入観なしに見る事ができて いち映画として良かったと思います。思い入れがある方にはダメなのかもしれませんが・・・。「ただウケ狙いのためだけに作品を作ることがいいことなのか?」という葛藤と、この映画の演出スタイルが一致していて好感が持てます。良い意味で、面白すぎないというか(汗)。化学調味料をブっ込んだ「面白さ」を良しとするかどうか。これは作り手だけでなく観客にも突きつけられる課題のような気がします。個人的には、冒頭で「キャラクターに個性がないんですよね」と、これ以上ないくらい平凡そうな女性編集者に指摘されてしまうシーンがツボにはまりました。 「まんが道」読んでみようかな。
ゆうろうさん [DVD(邦画)] 7点(2014-01-21 09:50:18)
29.特筆するほどのドラマが存在するわけではないけど、
じんわりと心に染みてくる良い作品だと思う。
派手さもなく、ゆっくりと時間の流れる雰囲気は、
たぶん昭和中期のそれなんだろうと思う。
登場人物のそれぞれが少しずつ見せる優しさ。
それが積もり積もってラストの哀愁に繋がっていく。
泣いたりするような作品ではないけど、
心の奥に静かに仕舞っておきたいような優しい作品です。
もとやさん 7点(2004-06-27 10:27:57)
👍 1
28.ネタバレ 全体が『静』のトーンであり、時間もゆっくりと流れ、淡い色のトーンの印象の作品。
トキワ壮に関する読み物、漫画家の自伝漫画、TVドラマ(特にNHKのまんが道)などで、その当時の情報や流れる空気感を感じて、この映画に不足する基本情報やカラーを補完すると良いと思うが、そもそも、あの時代の漫画家とトキワ荘に興味のない人はそんな面倒なことはしないだろうから、普通に観ると、とても退屈な作品だと思う。
リニアさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-05 23:33:07)
27.尺の問題で一つ一つのエピソードを掘り下げられないのは仕方ない。掻い摘んで淡々と描かれる群像劇だが、1950年代の雰囲気を楽しむ映画だと割り切っていいと思う。劇場にお越しの方々もほとんどがお年寄りだった。
公開当時は賛否あった様だが、寺さんの本木雅弘は個人的には良かった。寺さんはトキワ荘屈指のイケメンなのである。
つのだ我孫子の再現度が凄い。本人かと見紛うばかりによく似ている。これは大きな評価ポイント。
赤塚石森はイメージがなかなか本人と一致せず、慣れるのに時間が掛かった。若き頃の赤塚は紅顔の美少年と言われた。赤塚石森の配役が逆でも良かったのでは。
水野英子が妙に色気があって可愛かった。黒髪ショートに眼鏡というのは女っぽさを際立たせるのに効果的。
トキワ荘のマドンナこと石森の姉も良かった。地味美人万歳。
にしきのさん [映画館(邦画)] 6点(2021-05-17 20:09:57)
26.ネタバレ 理想と現実、売れる者と売れない者・・・。藤子不二雄Aの「まんが道」を読んでいたので楽しめました。盛り上がるところは一切なかったですが。
すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-18 23:20:49)
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25.典型的な“貧しいけれど夢があった”式の話で、でも仲間うちのワキアイアイの描写がベタついていないのが感じいい。なれなれしくない。新漫画党結成のパーティシーンなんか、ちょっと距離をおいて話し合ってる雰囲気が好ましかった。実際のトキワ荘がそうだったのか、市川監督の理想なのか。みんな似た帽子かぶってんのね、と母親が言う。恋愛のない青春ものというのも珍しい。石森の姉へのほのかな感情はあるが。全体の骨格としては、マンガの時代の到来と、寺田ヒロオ式のマンガの凋落とが重ね合わされている。そこらへんの陰影がよく、細部に満ちている映画なので、何か芯が物足りないと不満を持ってはいけないのかも知れない。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2009-09-22 12:02:59)
24.ネタバレ やさしい空気に包まれてるし、郷愁を誘ういい映画なんだけど、さすがに起伏や見どころが無さすぎる。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-11 23:40:03)
23.ネタバレ 藤子不二雄A氏がお亡くなりになって、追悼での放送でしょうか。偶然観る事となりました。

青春群像ではあるのでしょうけど、ダークな進行というか、だんだんと売れていく人と残される人の気の使いようが
痛々しくて残酷だなぁと。人気商売ですからそうなんでしょうね。

wikiとかまんが道とか最初に読んで、各先生たちのプロフィールを入れておいてから観た方が面白いかな。
出演者陣は当時ブレイク前の俳優さんたちばかりだったそうで、今みるととても豪華。
大治郎さん [地上波(邦画)] 5点(2022-04-12 11:53:59)
22.ネタバレ とても淡々としていて、ドキュメンタリーのような雰囲気で綴られているのが印象的でした。
売れる人売れない人、それぞれ違いは出てくるけれども、みんな支え合う仲間でしたね。
切なさが尾を引くも、同時に温かい作品でした。
あろえりーなさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-12-06 18:10:58)
21.ネタバレ トキワ荘に惹かれて視聴。うーん、少しわかりにくいかな~
誰が誰だかよく分からない。話の盛り上がりがない。残念。
あずれもさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-12-14 09:54:19)
20.ネタバレ トキワ荘物語の光と影の部分の、影の部分を背負っていた寺田ヒロオを主人公にした物語。
一言で言うと、寺田ヒロオ先生への鎮魂歌のような作品

「トキワ壮物語」や「まんが道」などに愛着がある人にとっては、いい作品です。

予備知識や、この素材に興味がない人の場合、ちょっときついかもしれません。
ひであきさん [DVD(邦画)] 5点(2010-10-26 20:25:13)
19.淡々と、あくまで淡々と話は進む。雰囲気も悪くない、役者もいい。しかしこの映画には致命的な欠陥がある。面白くないのだ。シーン変化時の長い暗転や聞き取りにくい台詞、全て狙ったものだろうがかなりの逆効果、まるでどこぞの自主映画のような作り。観ているこっちが気を使う。観終わった後に爽やかさが残るのはさすがだが。
カーヴさん [DVD(邦画)] 5点(2010-01-12 09:50:46)
18.私が本作に愛着を抱くのは、本作の主人公が、石ノ森章太郎ではなく、赤塚不二夫でもなく、藤子不二雄でもない。現在ではその名前を忘れられつつある児童漫画家、寺田ヒロオである、という点です。寺田ヒロオは1953年(22歳)よりトキワ荘に住み、漫画家としての活動を開始。新漫画党のリーダーとして、多くの若手漫画家たちから慕われるようになります。しかし寺田は、「児童の成長を無視した」少年誌の変化、描き手の変化に苦悩するようになります。1964年、少年週刊誌から撤退。小学館の月刊誌に作品を発表しますが、1973年に筆を折ります。トキワ荘の後輩たちによる新しい漫画の波が、寺田を苦しめることにもなったのは皮肉です。1980年頃のインタビューをテレビで観たことがあるのですが、その表情はとても険しいものでした。寺田は、1992年に死去、享年61歳。私は、寺田作品「カーブくん、ドロップくん」のファンでした。----本作は、役者、演出の力量不足が目につきました。不自然な台詞の多い脚本にも問題があったのではないかと思います。物語には物足りなさを感じるのですが、テーマを寺田にしぼったことを考えると、ちょうどよかったのかもしれません。個人的には思い入れの大きい作品ですが、映画の出来としては、「まあまあ」と言ったところだと思います。
DONGYAOSさん 5点(2004-06-28 21:57:08)
17.伝説のトキワ荘での漫画家たちの若き頃を垣間見ることができる。
出てくる漫画家の漫画で育った世代なら特別の感慨があるかもしれないが、ストーリーとしては特に盛り上がるようなものはない。
飛鳥さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-08-31 23:01:42)
16.映画としては地味で盛り上がりもない。寺田ヒロオについても全く知らなかった。が、調べてみると、それなりに頑固な人だったようで、実際はちょっと違うのかなあという印象も受けた。高度成長の始まりとしては、時代背景にやや勢いに欠けるし、トキワ荘の雰囲気が実際どうだったのだろうか?という疑問もあるのだが、時代の流れに迎合するか否かはアーティストとしてのジレンマなのだろうとは思う。「漫画なんだから売れるモノを描けばいいんだよ」という編集者の言葉が印象的。トキワ荘についてはよく知らなかったので、その背景・経緯について知れたのは勉強になった。漫画家アパートで、その後売れっ子輩出したのは偶然ではなく、必然だったし、その影で敗者もいたんだなあと。
<追記>6年ぶりに再見。今回は予備知識を持って見られた。実際にはトラブルも色々とあったようだが、当時は存命の方も結構居たので悪い話は描けなかったのか、その辺は一切省かれており、結果的には表面的にあっさり描き過ぎてしまっている。映像的にはCGを使わずに時代感を出そうとしてるのは評価できるのだが、やはり内容的には物足りない。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-11-23 22:12:30)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 4.71点
012.86%
100.00%
238.57%
3514.29%
4822.86%
5720.00%
6411.43%
7411.43%
825.71%
912.86%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review2人
4 音楽評価 4.00点 Review2人
5 感泣評価 3.50点 Review2人

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