1. パラノーマル・エンティティ <OV>
《ネタバレ》 う~ん「アクティビティ」と比べると説明が多い。役者が大根。というところでしょうか。 最初に「結末はこうなったんですよ。さてその経過はどうだったでしょうか、見てください。」というようなことにしてしまって、まあこれも賭けといえばそうですがあまり…効いているとはいえないか。 あと個人的にはこの手のものに「エロ」を持ち込むのは好きではありません。 10本くらい同じようなのを作ってその中に1つくらいはあってもいいかもしれないが、そういうことではないわけだし。いきなりエロなのかと。 あと、「アクティビティ」と同じように「博士」となかなか連絡が取れないとか来てくれないというような「お約束」ね、それもいけません。あと「屋根裏」とかね。真似をすればいいというものではない。 全体的にリアリティは「アクティビティ」のほうがある。有り得ないことが起こるまでの時間もちょっと短すぎる。 エロ反対。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-10-08 17:23:31) |
2. パラノーマル・アクティビティ
《ネタバレ》 リアリティを出すために何をするか。 手ブレドキュメンタリー風を採用。 それよりももっと効果的なのは。 「普通にデブな女優を主役に採用。」 これだこれ。 すごいリアリティが出るものですね~はっきりいって私はこれほどの効果があるとは驚きである。 普通にデブというのは、普通のアメリカ人の白人女性ということで、それ=リアル、なんてリアルなんだ。 …問題は、監督さんがそこまで計算したうえでデブ女優を採用したのかということだろうか。 低予算だったからこの程度の女優しか使えなかったということであれば…予想外の結果が出たということに。なるが。 8歳のときにこっくりさんじゃなくてウィジャ盤をやったために悪魔つきになってしまったという設定のようです。なのでウィジャ盤をものすごく嫌うわけのようです。 そんな伏線は別にどうでもいいのだ。 なんでドアを閉めて寝ないのだろう。 寝るときって、ドア閉めないか? ましてやへんなものが入ってきているのなら、閉めるのが普通ではないのか。 …まるで意地のようになって、あくまでもドアを開けて寝るのはかなりおかしいけど。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-15 17:36:04)(笑:1票) |
3. ハーヴェイ・ミルク
《ネタバレ》 84年のアカデミー賞ベストドキュメンタリー受賞だそうです。 ハーヴェイの生い立ちに詳しく触れていないとか、彼の政治活動について通り一遍の説明しかしていないとか、彼の恋愛関係について全く触れていないとか、金銭問題はなかったのかとか、ドラッグはやっていなかったのかとか、消化不良の点はいっぱいあるが、まあこれは殺されてしまった哀れなハーヴェイへの追悼映画、ということである程度美化されても仕方ないのであろう。美化することで、実物よりもつまらないハーヴェイ・ミルクになってしまったのではないだろうか。 申し訳ないけど私はハーヴェイ・ミルクよりもダン・ホワイトにほうに、激しく興味が湧く。 私なりにダン・ホワイトの犯行を分析してみますと、これは「失敗した無理心中」ですね。 ダンは市長とハーヴェイを道連れに死のうとしたのです。 彼は「世界が終わった」と感じ、1人で死ぬことができずに無理心中しようとしたのだった。 見るからに虚勢を張っていて、建て前ときれい事しか言えず窮屈で余裕のなさそうな、まさにコロンボドラマの犯人役に出てきそうなダン・ホワイトにとって、何が「世界の終わり」なのかというと、「家庭の崩壊」です。 具体的には、妻から離婚を迫られたのです。 理由にはいろいろな可能性があるが、たとえば、言いなりの条件で離婚に同意しなければ、妻への暴力について被害届を出すと脅されたら、元警官のうえ有名人である彼は相当追い詰められたのではないか。 妻に捨てられたという事実は、ダン・ホワイトにとって決して他人に知られたくない恥部なので、自ら語ることは絶対になく、こうなった以上は妻も隠すでしょう。 実際にダンは85年に自殺したそうですから、もともと「自殺志向」だったのです。 また、ダンはハーヴェイ個人を嫌っていたわけではないと、私は思う。「自分に対していつも誠実(オネスト)に接してくれた」と言っている。 けれど、学歴でも収入でも人気でも〝恥ずべきゲイ〟であるはずのハーヴェイより劣ることになったとき、ダンが唯一勝てるものだった「ファミリー」が崩壊して、彼の中で「世界」は終わったのです。たぶん。 ダンの妻がインタビューに応じたこと自体が不思議であり、なにか自分の「アリバイ作り」的なものを感じるし、妙に落ち着いていて怖かった(分かる人は分かるよね)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-03 15:47:40) |
4. パトリオット
《ネタバレ》 飲酒問題と暴力と差別発言が心配なメル・ギブソンだが、こと、体力勝負のヒーローを演じればこんなに説得力がある役者さんはいない。 メル・ギブソンはどうしても主役をやるべき人なんだなあ。たとえ、酒乱でレイシストで家族を殴っていても、これは動かない事実である。 で、これはどっからどうみてもアメリカの精神を熱く語った話なんですけど、主役はオーストラリア人、監督はドイツ人だ。どういうもんだ。 …作り手の中核が生粋のアメリカ人でない、というところに、かえって真実が潜んでいるような、気がしますね。生まれながらのアメリカ人でないからこそ、こういう作品に「熱く」なっちゃうんじゃないかと。 エメリッヒのスピード感ある話運びに加え、ドラマ部分も泣かせのツボをきっちり押さえて、戦闘シーンで盛り上げるテクも充分で、「善玉悪玉」の別が鮮明すぎてベタであるという致命的な欠点を上回る効果を上げている。とは思う。ラストでは、誰しも多少は涙腺がゆるんでしまう。とは思う。 ちょっとまって。 「我々は多大な犠牲を払って星条旗(当時は星の数が違うけど)を獲得したのじゃ。どんなもんだ。」であって、もっと言えば「自衛権というものは、先祖が血で獲得した権利なのじゃ!(だから武装する権利は死んでも手放すものか)」というふうに聞こえますね。実際そう言いたいわけです。 でもこの話ってさあ、ネイティブアメリカンをいっぱい殺して、追い払った後の話なんだよね。 そこをすっとばして、知らん振りして、「悪いイギリス人が攻めてきた!大変だ!」…って言ってるのか?もしかして? 殺されて、土地を追われたネイティブアメリカンの側からすれば、「ざまあみろ」としか思えないのではないのか? エメリッヒにすれば、この作品が「オレは建国の精神をちゃんと理解して完全にアメリカ人になった(たった10年でか?)」宣言なのだと思う。カレはドイツ人だからこそ、こういうものに「熱く」ならないとアメリカ人になれなかったのだ。クールに仕事と割り切った作品であるとは、とても思えない。 けど、「パトリオット」を見たネイティブ系のアメリカ人の人たちは、どういう気持ちになるだろうか。 「星条旗万歳。建国の父それは農民兵。」と賛美してくれるとでもいうのか? ルー・ダイアモンド・フィリップスは、もしこの作品のオファーがあったら受けただろうか? 私はそれが知りたい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-23 20:04:58)(良:1票) |
5. バーン・アフター・リーディング
《ネタバレ》 これは〝アンチ〟の作品ですね~。 何に対するアンチかって、私がふだんからさんざん見ているような「テロリスト」とか「スパイ」が出てくる国家的陰謀系映画やドラマですよ。 それらの山のような作品群と、コレと、どこが何が違うかというと、見ればわかるように〝物事はマヌケなハプニングで動いていることが多い〟であり、〝誰もがマトモな目的を持って合理的に行動しているわけじゃない〟である。 〝並みの作品〟では、全くもってその逆になっているのであり、これだけの量を見てくるといくらボーッとしている私ですら、「物事はそんなに目標どおりにうまく運ぶものかなあ」とか「計画どおりにサクサク行きすぎるよなあ」とか「煩悩にかられてワケのわからない行動をする人とかいないのかなあ」とか、思うわけです。ようするに「不自然」なんだ。 コーエン兄弟がこういう作品を作って「不自然」と主張してくれたことは、評価したい。こういうのが主流になることは、ないとは思うけどさ…。 でもまあ、キャストが豪華すぎるわりには、なんだかな…。 はっきり言うけど、豪華すぎるんだよ。このテーマで主役級の俳優を何人も使う必要があるのか? そしていつものお気に入り女優を出すのはどうなの? 私は別にコーエンファンというわけではないので、そういうのがあざと~い感じがしていまいちノレないですね。「オレらの作品なら、こ~んな超A級俳優も低ギャラで参加したがるんだよん」って大書きしてあるのと同じ。 見慣れた俳優さんが何かしているというシーンばっかりだもの。べつにこの作品は、役者さんの微妙な演技を鑑賞させるための作品というわけじゃないのに。 これさあ、BC級俳優で固めたら、テーマが際立ってけっこう面白くなったんじゃないでしょうか。 ちなみに、こういうキャスティングだとどうしても上手い下手が目立ってしまうが、最も良かったのがマルコヴィッチ。見ていられないほど最悪だったのはブラピ。 [地上波(字幕)] 7点(2010-09-26 01:22:09) |
6. BUG/バグ
《ネタバレ》 この後におよんではっきりさせたいけれどもフ監督の作品で面白かったものはたったの2つ。「フレンチコネクション」と「エクソシスト」。 この2つに共通するものは「ドキュメンタリー〝タッチ〟」で撮っってあるということで、余計な説明や感傷を排した非常にクールな切れ味が新鮮だった。公開当時はもっと新鮮だったことでしょう。 私は「エクソシスト」をとても素晴らしい作品だと思っていまして、以前はDVDを所持していたくらいです。 まっ、「BUG」見ちゃったらフ氏に対する期待は過大評価だったというか、もしかすると「エクソシスト」を頂点として右肩下がりに才能が下降している監督だと認めたほうがいいのかもと思うのでス。 アシュレイ・ジャッド、アラフォー(死語かもねえ…)で〝体当たり演技〟してみたかったんでしょうねえ。その気持ちわかるわ。でも、出ただけ無駄だったよね。 フ氏はもう映画作りを辞めたほうがいいと思います。なぜなら駄作を1コ作るごとに「エクソシスト」の栄光に傷がついていくのじゃ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-06-06 22:56:06) |
7. バンディッツ(2001)
《ネタバレ》 泥棒と詐欺は嫌いなのでなるべくそういう映画は見ないようにしているが、ソーントンの愁訴演技をチラ見して食指が動き、改めて録画してみました。 …残念な映画。せっかくウィリスとソーントンというコメディのできる役者をそろえたのに、笑いを軽視している~。三角関係なんかどうでもいいんだよ。笑いだ、笑い。 カツラとか変な服装とか見た目の工夫をしているわりには、演出のセンスがイマイチなので笑いが足りない。 ウィリスの真顔ボケと、ソーントンの愁訴だけでガンガン押していくべきだったのだ。私はウィリスの真顔ボケをけっこう評価しているんだけど、あんまり生かされていなかった。なまじブランシェットなどという大物を使ったために、女ネタにこだわらざるを得ず尺を無駄にしてしまっている。本末転倒。 やりようによってはすんごく笑える作品にもできたはずなのに、もったいないことだ。おなかいっぱい笑わせてくれる一品は、シリアスで賞を取る映画よりはるかに価値があるというのに。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-21 20:45:21)(良:1票) |
8. パラノイドパーク
《ネタバレ》 また美少年を使っていろいろしています。このヒトは本当に変態ですね。 いわゆる学校の人気者の美少女をバカにしているところも、「エレファント」と通じるものが。 アレックスは最初のころ、おとやんに打ち明けようと決心しますが、電話をしかけてやめ、実際におとやんに会ったときも2人の間にはものすごい距離感が表現されていていてそれどころではありませんでした。 アレックスがおとやんを頼りにしようとしたのは、冷静に話を聞いたうえで、「故意ではなかったのだからおまえが悪いわけではない」と言ってくれ、「しかし、起こしたことの始末はしなければならない」と言って弁護士を呼んで一緒に警察に行ってくれるようなこと…を期待したからですたぶん。 しかし、時間を置いたアレックスは、実際にはそういうふうにはなる見込みはなく、かなりの確率で「このまま一生黙っていろ」と言われそうなことに気がついてしまった。息子が少年院に行くかも知れず、自分は被害者の家族に損害賠償を請求されるとなったら、それでなくても離婚調停中のおとやんの人生は今以上にひどいことになる。 父親に「黙っていろ」といわれたら、両親の離婚ですら深く傷ついているアレックスは立ち直れない。 アレックスは、そのことを確かめるのが怖くて黙っています。 さて果たしておとやんは「黙っていろ」と言ったでしょうか…。 それとなあ、「少年の視点」のみで「少年に見える世界」を見せてくれているのだが、どうもなんだかなあ。勧善懲悪しろということを言っているのではありません。 「他者の視点」をこれだけ意図的に排除してしまうと、閉塞感極まれりという感じになって、「べつに公開しなくても、身内だけで集まって見ればいいんじゃない」と言いたくなってくる。 具体的にいうと、死んだおじさんは「物体」ではないので、這わせるだけではなくて「おじさんの一日」を少しくらい見せる必要があると私は思う。おじさんは物体ではないので、あの場所に現れるまでに、人としゃべったり食べたり怒ったり運転したりいろいろしているわけなので、それが物体ではないということなので、アレックスが知らないところにも他人の人生は存在するわけで。 あのおじさんが登場して死んでいく意味は、「他人の人生」に対して「無知」なるアレックスに対する啓示だと思われるのだが、どういうわけか最後まで物体扱いのまま。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-25 16:03:22) |
9. バックマン家の人々
《ネタバレ》 あー、なんですな、コレを語るには下世話な言葉の連発になってしまいますので、嫌いな方はパスしてください。 一応見終わって何を思ったかといいますと、「子供をもつのは素晴らしいことなので、無計画にどんどん作ろう!」ちゅーことですね。 原題は「親業」ですが、その前に、「作る」ちゅー過程がなければならんでしょうが。 そこのとこはどうなっているかというと、老いも若きもとにかく避妊はしない。 この作品世界では、子供というのは「ハプニング」でできることになっています。 計画出産をしようとしている唯一のカップルはおかしなことに、妻のペッサリーに頼っていることになっていて、夫のほうが妊娠させたくない側ですから、ペッサリーの穴に怒るより、あんたがコンドームをすればいいだけの話でしょうが(怒)。ペッサリーとコンドームと、どれだけ装着の手間が違うと思っているねん。こんなヘンな話はないので、妻がわざと穴を開けたことにしたいためのご都合エピソードでして、バカバカしくて見てられない。 そしてまた、この唯一の計画出産カップルは、「計画出産」というポリシーを不自然なものと「気付いて」「転向」することになっています。…あのなあ。 私は「ビューティフルマインド」とか「アポロ13」とかけっこう面白いと思ったんだよなあ。 冒頭だけ無意味にウッディ・アレンの真似を入れてみたりしてもコレは全くダメ。 そらあーた(ロン・ハワード)やアメリカ人(の大部分)がハプニング出産礼賛者で、若い頃にワンワンニャンニャンやって無計画に子供を作っているから少子化とは無縁なことはよくわかったが、そんなものを「ねっ素晴らしいでしょう」と押し付けるのはやめてもらいたい。 「神さまにお任せする」ということで無計画に子供を作っても、まともに育児をしてもらえない子供が増えるんじゃないのかい?それも神のご意思だからOKなのか。 そして声を大にして言いたいけれど、「なんでそんなにコンドームが嫌いなんだよ」。 使えよ、コンドーム。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-03-26 17:40:07)(笑:1票) (良:1票) |
10. ハンニバル・ライジング
《ネタバレ》 ホメたいところもあるのですがまずはダメ出しをはっきりしてからにしたいと思います。 コン・リーが日本人だって?? 冗談やめてくれよ。んで原爆で家族が死んだって? んなわけないだろコン・リーが。 勘弁してくれよ本当に。東洋人なら誰でもいいって態度はさあ。サユリとかさあ。 一言も日本語をしゃべれないコン・リーに日本人をやらせるというのは、日本人バカにしてると私は思うからね。日本で売らないつもりならともかく、やめてくれよ本当にこういうの。 私はさあ、島田陽子でも許しましたよ。丁度いいじゃあないですか。コン・リーじゃ若すぎるしさ。往年のSHOGUNファンの外国人も喜んでくれるしさあ。いいじゃないですか島田陽子で。 それからなあ、究極のチカラを手に入れるために「東洋の神秘」が必要だったっちゅう設定はどうかと思いますよ。ベスト・キッドじゃないんだからさあ。だいたいヨロイカブトや真剣を海外に持ち出すか?あんまりイージーすぎて開いた口がふさがらない。そして基本的にですね、日本人の中年女だったら、エロで年下の美青年を虜にするなんてことはありえないわけです。岡本かの子は例外中の例外ですから、まずそういう日本人の女はいません。 日本人の女にエロを期待されてもダメなのです。そこんとこわかってないよなあ。 そんなことで、「東洋の神秘」を出したことと若すぎてエロすぎるコン・リーを出したことと、もひとついえば、すべてが時系列なものでまるで「あらすじ」を見せられているように感じられるところがダメです。なんというか、未熟な作り手と思われます。私が作り手なら、老婆になって盲目のムラサキが、介護人に回想を語る場面でつなぎます。そしてもちろん、その聾唖(のふり)の介護人は…なのです!こっちのが良かったと思いませんか。 しかし唯一、ウリエルくんはイイ!!というかウリエルくんだけが、みっけものでした。この子は凄みがあるし、アクションもイイ。よくこんな子を探してきたなあ。 さて常々私がハンニバル・レクターにふさわしい俳優だと主張しているイギリスのジェレミー・ブレットですが、ウリエルくんが中年になったらまさしくカレの風貌になりそうではないですか。ついつい喜んでしまいました。間違ってもアンソニー・ホプキンスのような町工場のオヤジ顔にはなるわけはありません。だれだホプキンスを起用したヤツは責任者出て来い~。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-10-30 21:37:22) |
11. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 本当にTV映画ではないのかなあ、と怪しむほど最近のFOX製ドラマのそのまんま、な感じがしました。よりによって、アラブ系のテロリストに狙われるアメリカ、というどうしようもない「24」なテーマを「LOST」の主人公とかフォレスト・ウィテカーとかTVでよく見かけるアラブ系俳優を出して撮っていることだし…。 けれどけれども、映画であるならばお金のかけかたがまるで違うであろう。のはずである。 きっとロケでの交通規制とか爆破シーンとか群集のエキストラとか車のスタントとかでいっぱいお金を使ったのであろう。映画なのだからー。 だのに、どうにもこうにも私の脳内はFOXドラマを見ているときと同じ波長になってしまう。 シーンを切り替えるときのリワインド映像は、「トゥルー・コーリング」と同じだしなあ。LOSTの人は相変わらず濃い顔だしなあ。 違いといえばデニス・クエイドが出ていることくらいだ(ウィリアム・ハートはすでによくTVに出ている)。私はカレの顔がだんだんハリソン・フォードに見えてきたのだった。そう、「不利な状況にめげず、最後には必ず真実に辿り着く不器用で愛想のないヒーロー」というハリソン・フォードが長らくモノにしてきたこのポジションは、次はデニス・クエイドが座るところだったのだ。「そんならクリント・イーストウッドと同じじゃないの」と思われるかもしれないが、そこは微妙に違うので、同じようにあこがれの対象でも大衆はハリソン・フォードにならがんばればどうにか成れるかもしれないが、イーストウッドに成るのは絶対にムリなのであって、両者のポジションはやっぱり別である。 顔も似ているうえ、セックス・アピールに欠けるという点で共通しているクエイドがハリソン・フォードの後釜を狙ったのは自然なことかもしれぬ。だがなあ…狙うほどのポジションとは私には思えないのだが。 さて私はLOSTの人が1人で犯人を探しに行ったところでわかってしまいましたけど、こんなユルいオチで驚かそうとはよもや思っていないはず。そんなTV以下の脚本なんて書かないはず。 結局残るオチは替え玉編だけですが、これはヒントが無いも同然だから驚いて当然ですよね。アラブのテロリストが任務遂行中なら躊躇なく少女を跳ね飛ばすに決まっているし、「市井のアメリカ人」が間一髪で救うなんてのも単なる「願望」で強引な終わり方です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-16 18:27:31)(良:1票) |
12. ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き
《ネタバレ》 邦題のセンスは最低。ふつうに「ブレイクアップ~破局~」とでもすれば済むことじゃあないですか。 実に中途半端な出来の作品です。そんなに笑わせてくれるわけではないし、かといって一般人の恋愛としてのリアリティもそんなにないし、ストーリーが練れているわけでもない。同棲するまでの経過が省かれているので、破局後の喪失感もそんなに盛り上がらない。「アニー・ホール」の下手くそな真似なんだろうかと思う。 見どころがないのです、ドノフリオが出ていなければ。 コレを見てよかったな~と思ったのは変な兄貴のドノフリオの一挙一動がスリルであること。 次のアクションが読めないドノフリオ流の演技は見る価値あり。でも出番少ない。 今は心理捜査官としてFOXドラマで主役を張っています。昔付き合っていたおじさんに似ているので、親しみを感じるこのごろです(不倫ではありません)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-03-04 16:23:25)(良:1票) |
13. バベル
《ネタバレ》 ある日録画した。 「録画したから見なければ」と出だしの2~3分でげんなりしてやめる。 「見なければ」とさらに次の5分も行かないうちに力尽きる。 「あああいつをナントカしなければ」と悶々としつつ数日が過ぎる。 新しい録画はどんどん消化して消去していくのに、これだけがいつまでも残っている。 さあどうしよう。…というほど、私にとっては重いイニャリトウが。 これほど先に進めない映画とは。重い。重すぎる。 最近の私はハーベイ・カイテル「ブルー・イン・ザ・フェイス」のような映画こそ優れていると思うようになったため、シリアス度が高いからいいなどとはこれぽっちも思わなくなったのだった。 なぜなら、人は誰も死ぬ順番を待っているのだし、この世は不公平だし、そのためある程度生きると人は笑いが必要になるものだと気がついたので。なのでドシリアスなものにはリアリティを感じなくなる。 で、イニャリトウですが、彼の世界はシリアスだけで回っています。うっとうしいです。「そんなわけないだろ」と突っ込みたいです。 ひとつの銃で物語を回そうとしすぎて設定に無理が出すぎてしまい、とんでもないことになっています。日本の都会に住むリーマンのおじさんは、猟銃を買って自宅に保管したりしません絶対に。なので、その銃で妻が自殺することは有りえません。なおかつ、日本のお父さんは、モロッコまで行って鹿を撃ったりすることも一生ありません。ないといったらない。だいたい、猟銃を持って飛行機に乗れないし、モロッコの税関も通れるわけはない。もっというなら、娘のバレーボールを見にも行かないし、車で連れて帰ったりもしないし、ベランダで素っ裸になっている娘を発見してそっと手をつないだりもしない。 いいですか、これは、アメリカのお父さんを役所がやっているだけなんです。ワールドワイドな話にしたいばっかりに、間違って日本を巻き込んでしまった作り手こそ「愚か」です。 また、鍋での放尿シーンだとかノーパンで歯科医を誘惑する女子高生だとか、ショッキングなシーンで印象を強めようなどとは志が低いの一言。 ということで、ラストのベランダシーンにもなんの感動も感心もなく、げんなりしっぱなしでした。チエコ役は、「フルに脱げるか否か」という基準で採用されたのだと確信しました。 ちなみに、どうやって我慢して最後まで見たかというと、誕生日だからというドサクサでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-02-21 20:53:34)(良:2票) |
14. バスケットボール・ダイアリーズ
《ネタバレ》 私は白人のティーンエイジャーの行儀の悪さとか大嫌いなので、この手のものはけっこう冷淡な気持ちで見ることができてしまう。そりゃひどい目にあってもしょうがないんじゃないの、これだけお行儀が悪ければ、貧乏とか母子家庭とか神父とかホモコーチのせいという域を超えていると思うもの。行儀良くしろよまったく。 確かにジムの転落の原因は「仲間ではない」とはいえないのだが、ニュートロンのことを考えると「ジム母」と「ニュートロン母」の違い、というほうが大きいと思わざるを得ない。「ジム母」は頼りなく描かれている。 一応のハッピーエンドを迎えてしまうということで、やはり「レクイエム・フォー・ドリーム」よりも数段落ちると言わざるを得ない。 そのへんは実話だからしょうがないということにもなるが、更正できたうえアーティストとして成功することもできたジムは、10人に1人なのか、100人に1人なのか、そのへんどうなのよ。と突っ込みたくなりませんか。「1人のジム」に対し、「何人のミッキーやペドロ」がいるのか、そこらへんはっきりしてもらわないと、とんでもなく事実認識を誤ってしまわないか。 はっきりいってジムが死ななかったのはレジーが居たからでしかないけれど、〝レジー〟はそんなにたくさん存在するのだろうか。 ジムは立ち直った、OK、そんでミッキーとペドロは?10年後にはどうなったのけ? なにかこれでは、クスリで身を持ち崩してもおおむねの場合どん底から這い上がれるかのように楽観してしまいそうになりますね。そういう人は危険ですから中島らも「アマニタ・パンセリナ」の「咳止めシロップ」の章を読んで気を引き締めてください。 とにかくこの映画のようにヘロインや覚醒剤は個人の意思ではコントロールできないそうですから、タバコすらやめられない私のような人は一回でも手を出してはいけません。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-19 18:46:08) |
15. パンチドランク・ラブ
《ネタバレ》 冒頭から約10分ですでに退屈感を覚える。主人公らしき男性が倉庫の中で何をやっているのか読もうとしても読めないようになっているし、出たら朝焼けで車を持ち込んだ女性に捨てられたオルガン、というところから何を期待し、何を読めばいいのだろ。 口うるさい7人の姉たちの登場やパーティでのガラス割り、シュリンクという言葉が出た段階で、「心理ドラマ」で笑わせてくれるのかと期待が芽生える。 でもバリーはシュリンクには行かなくて、唐突に話はテレホンセックス詐欺へと急激な舵を切る。 テレホンセックスで社会保障番号やらカード番号を答えるのも有りえないならチンケな元締め(役者だけは豪華でホフマン)が子分を寄越すのも有りえなくて、せっかくの「姉の重圧に悩めるバリー」や「高齢の独身女」というリアリティのあるキャラはぶちこわしになってしまう。 そうかこれはリアリティは関係ないうえに誰かの心理に感情移入をして見るタイプの映画ではないのだな、するとどうやって見るのが楽しめるのかな、と考えてもよくわからない。 前半でバリーにプレッシャーをかけて、最後に爆発させて爽快感を味わう、というには中途半端な暴れぶりだと思う。プレッシャーの部分にしたって、姉との接触が不足しているから姉たちにいじめられる快感も充分でない。 どうせテレホン詐欺のエピソードは、狙われるバリーというシチュエーションにしたいがためのご都合から出ただけではないか。それにしてもこんなミエミエなご都合でいいのか。 全部が中途半端ですごく気持ちが悪くなるといったら言い過ぎかしら。失敗作というのが最もしっくりこないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-13 14:18:44) |
16. パルス
《ネタバレ》 黒沢清「回路」のハリウッド版リメイクだ。思ったとおりのトホホな出来である。 次から次に人が消えていく現象について、ガイジンは頭で理解しようとするので「電波の届かないところへ逃げればOK」というとんでもないことになってしまう。 そういうことになってしまったら、「咬まれなければとりあえずOK」のゾンビとか「日の当たるところに居ればOK」の吸血鬼と同じレベルのモンスター劇だということになる。あげくに乾燥機から可視化したモンスターを出すところまでいっちゃう。 だからそんなん無いんだって。 「回路」は敵と闘って打ち負かす映画では全然なくて、不条理に人が死んだり消えたりする恐怖の中に一定の法則が有り得るのだろうか、と悩むための映画なのである。だから、ハリウッド版で「やつらは」といわれるその「敵」なんてものがそもそもないはず。打ち負かしたり回避するための確実な方法が存在しないことが、いわく言い難い恐怖をよぶのである。 ハリウッドの面々は「回路」のリメイク権を即断したくせに、内容は全然わかっていなかったというか、いったい何を見て決めたんだというくらいに別物。 「回路」を別物にしてしまったら見どころなんてものはほとんどないので、ただひたすらにトホホ。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-27 18:48:19) |
17. バイオハザードIII
《ネタバレ》 ふと気付けば、これはすごい貧乏映画ではないのか? ヘリコプターが1機しか出てこないうえ、壊さないで返すことになっているのか銃弾の一発すら当てず、血で汚したりもせず窓ガラスにヒビさえ入れず…。 アリ・ラーターがいくら売り出し中といったってまだまだB級だし、ミラ以外に目玉俳優を一切使わず、アンダーソン本人が監督もせず。ヒジョーにお粗末な作品じゃあないか。 Ⅰはそれなりに良かったとはいえ金がないならなぜ無理をしてⅢなど作る、アンダーソンよ。 見どころのアクションシーンはすべてスロモ仕様でその点ではⅠ以上にお粗末だし、ミラのワイヤーアクションがフワフワしてしまったり、とてもまともに見られぬ出来。 カルロスが仲間のために犠牲になる部分とて、最大の盛り上げ場だというのにあんまりにもあっさりしている。感染した仲間の件とて、ゾンビ映画のお約束のエピソードなのに全然盛り上がらない。 ゾンビを出すならばー、喰われた仲間の葛藤とか、やむを得ず仲間を見捨てる苦しみとか、土壇場で必然性のある自己犠牲とか、そういうのが見たいんだ。登場人物と一緒になって、悩みたいんだよ。 この作品には、お約束のファクターは盛り込まれているけど「死の恐怖」「生への執着」という決定的なマターがゼロに近いほど無視されているためホレ、これだけつまらない。金が無いならドラマに力を入れるしかないのに本当にお座なり。ああーアンダーソンよキミはどこへ行く。 [DVD(字幕)] 3点(2008-07-18 15:22:35)(良:1票) |
18. パーマネント・バケーション
《ネタバレ》 冒頭の独白では、人や場所を深く知ると、必ず醜い部分が見えてくるから「移動」するんだ、と言っている。なんというか、コップの水はなるべく上のほうだけ飲みましょう、半分より下は濁って不純物などが沈澱しているので。という気がする。 アリー少年は、居場所を探しているのではなくて、自分の居場所がないということを確認するために街をうろうろしているように見える。NYならNYで、すでに自分の居場所がないということを全部確かめたら、次の場所に移動する。コップの上澄みを飲み忘れていないかどうかの再確認作業をしているように感じた。 普段は働かない彼の生活費というのは、ヒモ状態の恋人から小遣をもらうなどして調達しているとしか考えられないが、まとまった金が欲しいと思った彼は何をするか。 自動車ドロなのであるが、その巧妙さ、スマートさには舌を巻く。 彼には罪の意識はゼロ、ほとんど捕食動物が獲物をゲットする際の必要悪、というふうにここでは描かれている。なおかつラストの独白で、アリーは自分は責任や労働や税金と無関係である、という。 さて、アリーが「責任がない」と主張している己の犯罪行為について、ジャームッシュはどういうつもりでいるのだろう。 文化によって、何が犯罪かは異なるし、幼児の割礼が罪とされない文化だってある。儀式でドラッグを使うことが罪とされない文化だってある。けれど、盗みは西洋文化では犯罪ということで間違いないだろう。 ところが、ここでは盗みが生理活動のごとく描かれている。 もし、あのあとアリーが800ドルを紛失したり、取られたり、もしくは船の中や着いた先でオカマを掘られるなどのひどい目にあうなりすれば、それが作り手の「盗み」に対する価値観というものである。 けれどアリーにとって、あくまでも盗みは己のニーズに従った自然な捕食活動なのである。たぶん、この子は人殺しやレイプや強盗はしないであろうが、更なるニーズがあれば、置き引きでもスリでもやるのであろう。 ジャームッシュに神は無く、仏も無く、従って罪も来世も因果応報も存在せず、何ものも恐れない。 私はこういう人間は恐ろしいと思うし、そう思う人の多い社会で生きたい。 船の上から遠ざかるビル群という、何となく美化されたラストであるが、現実的にはフランスに着いたアリーは、「労働はしない」と言い張りつつ男娼で稼ぐしかないと思うのだが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-07-10 12:07:53)(良:1票) |
19. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 悪の化身のように描かれている大尉側の事情でちょっと考えて見ますと、「立派な父」は死ぬ際に時計に時間を留め、息子にこれを遺した。これはどういうことかというと、「オレと同じようにおまえもいつか必ず死ぬぞ」という呪いをかけたということですたぶん。 「いつか死んでしまう」ことに激しい恐怖を抱きながら残りの人生を生きろ、というのが父の呪いだったのですね。だから、他人に時計の事を聞かれた大尉は「時計なんて知らない」とウソをつきます。 「いつか死ぬ」ということに対して、知らないフリをしていたい、という意味です。 呪いをかけた父は、「悪い父」です。では、「良い父」はどこにいるかというと、地上にはすでに居なくて、命を失ってからでないと行けない地下の王国に居る。 一方で、「母」なるものはどうなっているかというと、「弱い母」は原始的な生き方をする母です。 美しさで男性を引き寄せ、セックスをさせて妊娠することによって、恒常的な男性の庇護を得ようとする、それが原始的な生き方です。実は大尉はそんなことわかっていて、罠にはまったふりをしていますが、目的である息子を得るまでは騙されたふりをしているのです。そして、「弱い母」の罠をとても憎んでいます。これが「女性嫌悪」です。本当は女の股などから生まれたくないが仕方ない、ということです。大尉が子供のオフェリアをためらいもなく射殺する場面では、これが強くあらわれています。 「弱い母」だけが登場するかというと、そうではなくて「強い母」メルセデスがいます。彼女は「意思を持った母」で、「悪い父」と戦います。正確に言うと、悪い父に呪われた男とです。 オフェリアは父なるものの庇護を受けられず、かといって「弱い母」に教えられた生き方もしたくない。「強い母」と一緒に戦う道を選ぼうとしますが、〝この時点では(内戦の時代)〟それは適わず最終的には「良い父」の待つ王国へ行く。 「呪われた男」大尉が最期にしなければならなかったのは、自分の息子にも呪いをかけて、「呪いのチェーン」をつないでいくことだった。けれどそれは「強い母」によって、阻止されます。 女性を嫌悪する男が意思を持った女に敗北した瞬間です。 スペインにはこの後も「良い父」が存在しない時代が続いたようですが、デルトロは「強い母」の存在を強調していますからスペインというのはそれで「もっている」国なのかもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-01 16:50:08)(良:3票) |
20. バッドサンタ
《ネタバレ》 ソーントンでバッドサンタだ。コーエン兄弟でブラックコメディだって? こりゃうまそうだ、と期待を大きくいそいそとTVの前に座ったのがいけなかったのだろうか。 部分的にウケたギャグもあったのだが…「アスピリン?」が良かった。 全編通して汚らしい雰囲気満載なのだが、その汚さの程度も中途半端な気がした。どうも個人的にはいただけない。 「不潔さ」で笑いをとる場合は、そのものずばりを見せるだけでは面白くならないのではないか?小便をもらしたとか、ゲロを吐いたとか、酔ってベロベロとかいうものを、ずばっと見せられるだけでは、笑えない。これに上手くシチュエーションを絡めるとか、「低身長の人」とか少年がリアクションしてフォローするとかしないと、単に気持ち悪いだけでブラックな笑いにもならないと思うんだけどなあ。 というか、ソーントンの「汚さ」がリアルすぎたというのもある。もともとが奇人変人系のソーントンだから、無精ヒゲでの不潔演技が妙にリアルで笑えないのかもしれない。とにかく生理的にダメだ私には! それから、サンタの「悪い人ぶり」も甘すぎる。相手かまわずファックするから悪人なのか?飲んだくれて仕事に差し支えるから悪人なのか?泥棒するから悪人なのか?そのへんのキャラ造形がいかにもあいまいで、「はい、これが不良のサンタです、どうぞ」と提供されているような気がしてくる。やはりもうひとつサンタがバッドである決め手が必要だったと思う。 …が、不良のサンタがいじめられ少年と心を通わせて更正する、というストーリーは悪くない。 そうだ、キャストがダメなのだ!と今気付いた。 ソーントンが不良だったら、あんまりにも当たり前じゃないかあ。ここはやっぱり、日頃清潔感を漂わせているような意外なキャストで行くべきであったのだ。 トム・ハンクスとかさ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-12-03 19:53:24) |