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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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1.  マスク(1994) 《ネタバレ》 
CGのレベルが低いのは、時代を考えればある程度は仕方ないとは言え、その使い方や表現センスまでが古臭い。CGによるコミカルでオーバーな表現を売りにしているのだろうけど、今どき目玉が飛び出したり、アゴが落ちたり、地面に落ちてペラペラになったりと、「トムとジェリー」のようなあまりにも古典的な欧米型のギャグの数々を素直に笑うのはちょっと難しい。逆説的な意図、もしくは温故知新としてあえて古臭い事をやっているのか、未だに欧米では「ギャグ」と言えばこんなのしか思いつかないのか。  そもそも「マスクを被る事で超人的な力を得る」というのは分かるけど、あまりにもその能力が現実離れし過ぎているのが問題だと思う。そうなる「根拠」が語られないまま、悪い意味で「何でもアリ」になってしまっているので、マスクを被っている間のアクションやストーリー展開にまったく緊張感や説得力が無い。  警官に囲まれてるのに踊ったりするミュージカルっぽいシーンなども、それこそ「何でもアリ」で、個人的にはバカバカしくて呆れてしまうだけ。操作系能力も持ってるのかよって話でしょw。  また、そんなコミカルな表現を強調しているとは言え、あまりにも合成である事があからさま過ぎ。もちろんこれがアニメならそんな事に文句は言わないが、やはり作中では本物(現実)という前提で話を進めている以上、合成の「齟齬」をコミカルな表現で誤魔化しているようにしか見えない。  ラスト間際でも、マスクを被るのが犬だけじゃなく、他の登場人物にもどんどん乗り移って、敵味方関係なく大騒動になるようなハチャメチャな展開にして欲しかった。肉体や表情の変化は突飛なのに、肝心のストーリー展開やアクション演出が地味。  中途半端にシリアスにしたり恋愛要素を絡めてないで、もっとコメディとしてハジけないと、こんな「何でもアリ」のマスクを出す意味無いでしょ。 
[地上波(吹替)] 3点(2007-02-14 22:52:00)
2.  マインドハンター 《ネタバレ》 
惜しい。  閉ざされた孤島でFBI心理分析官の演習中に本当の殺人事件が起こるという設定は魅力的。ミステリーで言うところのクローズドサークルの典型だけど、やっぱり「誰が犯人なのか?」という疑心暗鬼と緊張感はこういう舞台設定でないと出ない。  ただ問題は最初の液体窒素(?)の段階で、明らかに「これは演習ではなく本当の殺人」という事が、実習生だけでなく、観客である我々にもはっきりしてしまうという点(あれではさすがに、お約束の「死んだフリ」の可能性も完全に否定されてしまう)。「犯人は誰か?」と言う謎以外にも、「どこまでが実習なのか?」という部分での謎も途中までは残しておいて欲しかった。  他にも心理分析官になろうって連中が揃いも揃って無能すぎるところもマイナス。ちょっと怪しいだけですぐ「お前が犯人に決まっている!」と感情的に騒ぎ立てるばかりでイライラさせられた。サラを疑う時もあんな状況では爪の血痕が犯人の証拠にはなり得ない事ぐらい素人でも分かるじゃん!ラストの時計の指紋以外、論理的に謎や手掛かりを突き詰めていく過程が少ないのが残念。もっと心理分析官と殺人鬼の知的な駆け引きが見たかった(ジャンルは違うが、こういうのを見てしまうと、漫画「デスノート」の犯人と探偵の駆け引きのレベルの高さがよく分かる)。  島に着いてからすべての罠を設置したというのもかなり無理があるし、その真犯人もイマイチ意外性や魅力に欠ける。もう一回くらいドンデン返しが欲しかった。  全体的にテンポも良いし、現実的ではないけどインパクトのある殺し方など、恐怖演出に関してもなかなかセンスがあるだけに、シナリオ面での作り込みが甘いところが悔やまれる。
[DVD(吹替)] 7点(2006-12-24 02:42:41)(良:1票)
3.  マスク・オブ・ゾロ
期待しなかった分、そこそこ楽しめた。テンポも悪くないし、「受け継がれていく意志」というテーマも好き。  ただ「弱きを助け強きをくじく」という勧善懲悪のストーリーを始め、親子愛や師弟愛、恋愛ドラマなど、どの要素も描き方がイマイチ薄っぺらいのは否めない。  また、舞台劇のような中途半端に大仰でリアリティの無いアクション演出にも違和感がある。やるならもっと徹底して欲しい。  素顔のアンソニー・ホプキンス自身はカッコ良いけど、あのゾロのデザインはいくらなんでも趣味が悪い。変態的すぎる。  また、見ている間、どうしてもレクター博士のイメージが払拭できず、無表情で近寄って来られると、食われるんじゃないかと身構えてしまうのも否めないw
[地上波(吹替)] 5点(2006-02-11 22:51:02)(笑:1票)
4.  マシニスト 《ネタバレ》 
現実と非現実(妄想)が混じりあう不安感や酩酊感を煽る演出のさじ加減は絶妙。そこだけ見れば、「メメント」や「ジェイコブズ・ラダー」、「マルホランド・ドライブ」等と言った先行作品にも比肩する出来。  その演出の上手さもあって、途中までは食い入るように見てしまったが、残念ながら「何か新しい事をやってくれそうだ」という期待はやはり叶えられなかった。  少しは何か工夫があるだろうと思っていたが、結局と言うか、やっぱりと言うか、「罪の意識に苛まれていた男の脳内妄想」と言うところで、「ま、これしかないな」と妥協しちゃった感じ。  「妄想オチ」というだけでは、さすがに今となってはありがちだし、何より辻褄が合わない部分や無理が出てしまっているのが問題。遊園地でのデートすら「全部妄想でした」で片付けてしまうのはさすがに無理があるし、それを許してしまうと、作中で起こる出来事のほとんどが何でもアリになっちゃう。  遊園地の乗り物「ルート666」の不気味さや、事故を示唆する意味深な演出の数々が良く出来ているだけに、オチの弱さが際立ってしまっているのが残念。  確かに後になるほど、特にこの手のジャンルはアイデアが先取りされていくので、どうしても模倣になってしまうのも分かるが、もう少し工夫と冒険をして欲しかった。  「セッション9」もそうだったけど、恐怖面の演出は上手い監督だけに、今後に期待する意味も込めて7点献上。 
[DVD(吹替)] 7点(2006-01-03 02:56:05)(良:1票)
5.  マウス・ハント
だいぶ以前にテレビでやっていたので見たけど、良くも悪くもコメディらしいコメディだった。  小動物に人間が翻弄される様を笑うと言うより、人間の愚かしさを笑う作品。  ただ、あまりにも展開が予定調和すぎて、面白味や意外性に欠ける。二度見られる内容ではないなあ。
[地上波(吹替)] 4点(2005-07-14 16:00:21)
6.  マスター・アンド・コマンダー 《ネタバレ》 
当時の帆船や小道具の作り込み、リアルな海戦シーンの描写などは素晴らしい。しかし映画としては、特にこれと言った見所や盛り上がりの無い地味な内容。結局、メインに伝えたいものが愛国心なのか、友情なのか、任務を遂行する勇気やプライドなのか、はっきり分からない。どれを取っても散漫で焦点の当て方が中途半端な印象。  導入部も唐突。拿捕しようとしている敵艦がどういう存在なのかとか、捕まえる事で戦局にどういう変化があるのかという基本的な部分からして説明不足なので、見ていて取っ掛かりが無い。  また、史実を扱ったものとは言え、戦争の視点が「フランスの侵略に抗する勇敢な英国海軍」という一方向からなので、味方の犠牲のみを美化しているような描写にも少し抵抗がある。   基本的に舞台が船内だけなので場面の変化にも乏しく、全体的に冗長に感じる。そのくせ終わり方もえらく中途半端。長い割には結局「尻切れ」で終わってしまったような感じで、どうにも消化不良感が残る。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-05-16 04:35:13)(良:1票)
7.  マグノリア 《ネタバレ》 
「ゴスフォード・パーク」もそうだったけど、やっぱり個人的に「群像劇」って本っ当に合わんわ。無駄に登場人物が多いので、必然的に一人ひとりの描写が薄っぺらくなるし、あちこち視点がぶれるので感情移入もしにくく、初見では状況が把握しにくい。おまけに、やたらに時間が長い事と、たいした事件が起こるわけでもないので、見ているのが非常に苦痛。序盤から同じような音楽が延々と垂れ流されるのも耳障りだった。  「人生は必然か偶然か」というテーマ自体も古臭い。自分に言わせりゃ、必然と偶然なんて同じ意味。事象を受け取る側が納得するための表現の違いでしかない。何か意味付けしたければ「必然だった」と言うだろうし、逆に「偶然だった」で済ませたほうが精神衛生上、良い場合もあるだろう。  カエルのシャワーという、ギリギリ現実と非現実の境界にあるような現象を持ってくる事で、登場人物たちの必然と偶然の「総括」を目的としているオチ「だけ」は非常に秀逸だが、やはり、そこまでに語られる「どうでもいい個人的な話」が冗長すぎる。なんで2時間程度にまとめちゃダメなの?こんな長時間にする意味ってある?  導入とオチを見るだけで十分言いたい事は伝わる。そんな程度の映画。 
[DVD(字幕)] 1点(2005-04-29 07:30:50)(良:1票)
8.  マラソン マン 《ネタバレ》 
これも世間の評価とは違い、個人的に良さが分からない作品。  とにかく無駄に説明不足。脚本構成の詰めが甘いので、結局「ナチの残党がダイヤを密輸か何かしてるw」と言う程度の単純な話の割りに無駄に分かりにくくなっている。  また、序盤であれだけ大々的に扱っている「マラソン」という設定にほとんど意味がないと言うのもお粗末。結局、逃げ出すにしても、最後はタクシー使ってるしw。別にマラソンやってなくても、自分の命に危険が迫ってれば、誰だってあれくらい必死に逃げるでしょ。それに、いちいちアベベのカットを入れるのは何か意味あるの?「アベベよ、オレを守ってくれ」みたいな事だろうけど、主人公の背景描写が無く、何故そこまでアベベを信奉しているのかという部分が語られていないので、まったく効果を上げていない。  話題の拷問シーンも拍子抜け。「ウィ~ン」「ガリガリ」「ギャ~~~!」みたいに、音と悲鳴だけで直接的には見せないというもので、映画や漫画において古来より普遍的に使われてきた非常によくある表現パターン。なんでここまで話題になるのかさっぱり分からない。他のホラーやサスペンスにしても、ほとんどがこういうパターンじゃん(見せなくていい分、演出としてラクだから)。  最後の方も意味不明な展開が多すぎ。主人公と彼女はあの隠れ家(?)に何しに行ったの?なんでそこにあの三人が都合良く来るの?三人もいるのに、なんでひとりも銃を構えずにノコノコ家に近づく?なんで主人公はあんなに復讐に燃えていたのに兄貴の仇を殺さない?  また、あのオッサンはいつダイヤの在り処を知ったんだ?誰かから教えられるようなシーンなんてあったか?ダイヤの場所を知らなかったから、あんなに拷問をしてまで聞き出そうとしてたんじゃないの?  さらに、顔を見られちゃいけないユダヤ人街に取りに行くのに、どうして念入りに変装をしない?  と言うか、結局、貸し金庫のダイヤが兄貴の隠してたというダイヤなの?序盤のチョコの入れ物に入ってたのもダイヤ?あれはどうした?ワケ分からん。   ラストも結局、主人公は何も手を汚さずに終わるという、ご都合主義的なオチ。  これだけ単純な話をここまで無駄に分かりにくく撮るというのも、ある意味すごい。展開が分かりにくい事に何か演出上の意味があるなら良いが、これは単に脚本がお粗末なだけでしょ。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-04-01 03:51:51)(良:4票)
9.  マウス・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
80年代の匂いがするんだけど、意外に新しい作品(笑)。  それはともかく、内容としては「中途半端」という感じ。作品内作品が現実化したり、作品内人物が、その世界の虚構性に気付く、と言った自己言及的な入れ子構造は魅力的ではあるものの、イマイチまとめ切れていない。  小説「マウス・オブ・マッドネス」が現実世界に影響を及ぼすという設定とは別に、作品内における「現実世界」「作品世界」「精神世界」「境界世界」「幻覚」などの定義や表現の仕方が曖昧で、その場の感覚だけで適当に使い分けているように思われる。この辺はきちんと分けて表現しておかないと、そもそも一番見せるべき「境界(認知)の揺らぎ」を感じられなくなってしまう。  また、モンスターの存在が露骨過ぎて、現実と虚構の入れ替わりによる恐怖感より、怪物に襲われる恐怖感の方に意識が行ってしまうのも問題。
[映画館(字幕)] 4点(2004-08-15 23:07:35)
10.  マッチスティック・メン 《ネタバレ》 
あまりサスペンスと思わず見始めたのが良かった。ある意味、この「ドラマ仕立ての演出」こそが作品全体に仕掛けられた罠なのかも。序盤のやや退屈な展開の中で語られる「離婚して精神に失調を来たした詐欺師と娘の心の交流」という設定自体が、後半のどんでん返しの伏線になっている。  そしてそのサスペンスフルなどんでん返しの後には、再び暖か味のある人間ドラマが浮上する。虚構を真実に見せる詐欺師にとって、自分の中の「真実」を見つめ直すきっかけが、「信じた娘の詐欺行為による裏切り」というのは何とも皮肉な結果だが、だからこそ彼にとって自己を客観視する一大転機に成り得たとも言えるわけだ。そしてそれは騙した娘にとっても同じ効果を齎したからこそ、詐偽行為を止めたのだろう。  騙し、騙されることで始めて見えてくる、「お互いの心」という真実。サスペンスを下敷きに、見事な人間ドラマを描いた佳作。
8点(2004-07-16 21:46:28)
11.  マトリックス レボリューションズ
個人的にシリーズの中では一番完成度が高いと思う。アクションも前二作に比べると多少は洗練されてきていて、やっと「良い意味での派手さやカッコ良さ」を表現し得るレベルにはなったと思う。ただ相変わらずワイヤーによる「必然性の無いアクションの不自然さ」は残ったままだし、肉弾アクションとしての迫力やスピード感もイマイチ(ネオ達の腰の入っていないカンフーや、見た目の奇抜さだけに捕らわれているワイヤーアクションの表現等)。ここまで出来ているのに、あと一歩センスやこだわりに欠けている。ストーリーも相変わらず「陳腐」としか言い様が無い。内容が難解に思えるのは、単にストーリーテリングのヘタさと説明不足から来るもので、決してストーリーが高尚だったり、斬新だからではあるまい。登場人物がカッコつけて思わせぶりで抽象的な事しか言わないのも原因のひとつ。また使われる単語のセンスの無さも痛い。ネオが「救世主」というのもよく分からないし、「預言者」の存在も意味不明。ラストも結局ガチンコ勝負に負けて、そのまま盛り下がったまま終了。これだけ引っ張っといてカタルシスが無いのはあんまりだろう。鑑賞後、研究書や何やらで勉強したいほど魅力的でも奥深い作品でもない。しかし、監督の妄想や想像を、最先端のCG技術や特撮でここまで映像として具現化した事は高く評価したい。次からはもう少しストーリーが洗練されることを願って、この点数で。
4点(2004-05-31 22:59:12)
12.  マトリックス リローデッド
アクションシーン全般のクオリティは、前作よりも上がった。ただ、それも前作のセンスの無いアクションシーンに比べてのこと。相変わらず、肉弾戦のスピード感の無さ、腰の入っていないネオのカンフー、ワイヤーによる「ふんわ~り」とした、重力や慣性無視の不自然な動き、打撃の重みの無さ、キャラ描写の中途半端さ等、不満は多い。この辺は、もう演出センスの問題。ワイヤーで引っ張ったり、高くジャンプしたり、CGを使ったりする以外にも、超人同士の戦いの迫力を出す演出はいくらでもあるはず(例えば、相手のネリチャギを頭上で受け止めた瞬間、足元のコンクリートの地面が陥没するとか、ガードを突き抜けて、背後の壁が破壊されるとか)。蹴られたら、「ピューッ」と飛んで行くから途端に安っぽくなってしまう。ネオが強すぎるのも、ひとつひとつの戦いが「流れ作業」のように、おざなりな感じになってしまう原因。まして、マシンガンの銃弾を手でかざしただけで止められるようなワケの分からん力(?)があるのに、何で肉弾戦になると、相手の拳や武器が届くの?それこそ、A.T.フィー○ド(のようなもの)が干渉し合って無効化しているから、肉弾戦が有効なのだ、というような設定でもあれば納得もいくのだが、自分の覚えている限りでは、そんな設定は出てきていない(あったなら、すみません)。そういう細部へのこだわりに欠けているから、アクションシーンにも説得力が欠けていると思うのだが、どうもその辺を気にする人は少ないようだ。カーチェイスのシーンは素晴らしい出来なだけに、通常のアクションシーンの演出センスの無さが惜しまれる。ストーリーも相変わらず大仰な割に陳腐なため、「この作品を深く知ろう」という知的好奇心も沸かない。PS.監督さん、日本のアニメや漫画が好きなら、もっと読み込んで、もう少しアクション演出の勉強をして下さい。「蒼天の拳」「ベルセルク」「バキ」なんかをお奨めしときます。
3点(2003-12-06 03:30:30)
13.  マトリックス
日本の漫画やアニメ、特に「攻殻機動隊」や「AKIRA」辺りの影響を強く受けているのが分かる。見たときの年齢や、優れたアニメを見慣れているかいないかで、大きく評価は変わりそう。評価の高いアクションシーンも個人的には別にどーとも思わなかった。単にワイヤーで引っ張って高く飛んだり回転しているだけでスタイリッシュでも何でもないし、カンフーアクションも手抜きかと思えるほど迫力がない。ジャッキー・チェンの映画を見習って欲し…、って、この映画のアクション担当って、かつてジャッキーの酔拳や蛇拳を担当した人なの!?…やっぱり、いい映画を撮るには、色々な条件が揃わないとダメなんだなあと痛感。ストーリーも古今東西のSF映画のごった煮という印象でオリジナリティ皆無。
3点(2003-10-22 18:18:58)
14.  マイノリティ・リポート
さすがに金も手間も掛かっている。でも、それだけ。中途半端な未来世界に加え、プロットは大雑把なミステリー。予知を逆手に取るという発想は面白いが、おかげで完全にタイムパラドックスに陥ってる。全体的には無難にまとまっているが、アクション、謎解き、世界観、どれをとっても中途半端であることは否めない。あ、でも唯一、予知を活かして追っ手を撒くところは「ジョジョの奇妙な冒険」のキングクリムゾンみたいで面白かった(笑)。
4点(2003-09-26 11:14:20)
15.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
リンチワールド全開。このいかにも「見た人の数だけ解釈の仕方がある」、と言わせたい作り方には賛否両論あるのは当然かも知れないが、まあ、あえてリンチの仕掛けた、夢と現実、虚構や妄想が混沌と入り混じる不可解な世界に遊び、フロイト的な夢の解釈をするもよし、フローチャートでも書いて独自の解釈をするもよし、という楽しみ方をするのが本道だろう。  この手の作品の見方は、アニメの「新世紀エヴァンゲリオン」などに対する見方にも通じるけど、単に一方的にストレートな情報を与えられて、老若男女、何も考えなくても泣いたり笑ったり出来るような作品とは違い、作品に仕掛けられた複雑で多様な情報から重要なピースを探し出し、時にはパズルのように組み合わせたりして、「自分から」積極的に作品の謎を解いたり、テーマを解釈していこうとする「意欲」や「知的好奇心」が無いと楽しめないタイプの作品と言える。  確かにあまりにも展開が不可解で不親切なので万人向けではないが、少なくとも、そうした謎解きを楽しめる程度には色々と「情報」が与えられている作品である。  破綻していそうで破綻していない、解釈できそうで解釈できない、そんなギリギリの内容が、ある種の人間の好奇心を刺激して止まない作品。  
[ビデオ(字幕)] 9点(2003-08-31 09:33:39)(良:1票)
16.  マルコヴィッチの穴
テーマ同様、「商品」と「作品」のギリギリ境界線上にあるような微妙な映画。  「人間の意識」に関する、意外なまでにシュールで哲学的な内容。そのくせエンターテイメント性も備わっているので、それなりには楽しめる。  とは言え、「意識」や「主観」について突っ込んだ考察がしてあるわけでもないし、コメディ部分もそれほど笑わせられるほどのものではない。  この真面目さとコメディの中途半端さが、どれだけ計算して狙っているものか分からないという微妙さが売りなのか?そのせいでどうしても「どっちつかず」な消化不良感が残る。
[ビデオ(字幕)] 5点(2003-07-06 11:45:27)
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