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1.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
【新年明けましておめでクイーン】 2019年初映画に選んだのはこの作品。やっぱり何回観ても面白い!日本公演のシーンを入れた完全版とか出ないかなぁ。  【3回目、噂の応援上映へ行ってきたの巻】 今回は3つの項目に分けてレビューをまとめたいと思う。①応援上映のレポート②3回見た事で分かった事③この映画が描きたかった事とは  ①私の住む地方で応援上映が開催されるなんて珍しい為、これは観に行かねばなるまいと思った。応援上映としては『ララランド』以来だと思う。ちなみにこの時は全く応援している人は居ない状態。 しかし、今回は座席が9割方埋っていた為、かなりの期待と共に鑑賞が始まった。ちゃんと歌詞の字幕が出ており、カラオケみたいに文字色が変わって行くという親切設計。 最初の曲が始まるが誰も歌わないし、手拍子も無くシーンとしていた。これはまた盛り上がらないパターンか?と危惧していたが、徐々に手拍子をする人がポツポツ現れる。しかし、まだ一部の人だけで、大半は恥ずかしがっている感じだった。この状態のまま最後のライブエイドのシーンまで行ったのだが、ここでペンライトを掲げる人が複数登場!さらにプラカードらしきものまで掲げる人登場!さらに、最前列に座って居た人が立ち上がってこちらを向き、音頭をとりだした!ここからは観客全員が手拍子なり声援を送っていたと思う。いや~この劇場の一体感は最高でした。ありがとう最前列の人!そんなこんなで上映が終わると支配人が入ってきて、観客席に向かって記念撮影をしてくれるというサービスまで。ちなみにプラカードの人はクイーンのポスターを貼っていて、なんと、45年前から大事に持っていました!との事。凄いコアなクイーンファンも見られたし大満足の上映会だった。  ②3回観て分かった事、それは、この映画に隠された秘密。カラクリがあったという事だ。まず、クイーンについては曲はよく知っていたが、ライブ映像などを観たことは全く無かった。そこで、ライブエイドの当時の映像をYouTubeで観てみた。おー!映画のシーンと全く同じパフォーマンスだ!とその再現度に驚かされる。しかし、ある疑問も浮かび上がってきた。まず、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」が削除されている点。そして、この映画内のライブエイドのシーンは実は13分程しかないという事実。宣伝文句である「魂に響くラスト21分」というのは実はヤラセなのか?いや、エンドロールにかかる2曲を含めればたしかに21分にはなるのである。しかし、多くの観客がライブエイドのパフォーマンスだけで21分費やしていると勘違いしているのではないか?ではこの映画の狙いは何なのか?次へ続く…  ③この映画が描きたかったもの、それは“家族愛“なのではないか。何故ならライブエイドのシーンがそれまで積み上げて来たフレディの想いを全て昇華させる為の場になっていると言ってもいいからである。一見、当時のライブエイドのパフォーマンスを完コピしているように見える。実際そうなのだが、しかし、カメラワークやカット割は当然異なっている。まず、最初にフレディを初めクイーンのメンバーそれぞれの表情をカメラは平等に捉えるが、実際の映像では専らフレディばかりを追っていた。これは映画内でたびたび語られていた、クイーンのメンバーは家族なんだという台詞をより強調させる為だろう。次に、クイーンの演奏中にあたかも100万ポンド達成したかのように見せる演出はフレディがこのライブに出る決心をしたと思われる父親の教え「善き行い」を実践した事による結果を強調させる為であると思われる。さらに直前の病院で少年と交わした「エーオー!」のシーンが伏線となっている事で、ライブ中の「エーオー」で観客と一体になる演出が実際にあった演出ではあるが、それを超えて感情に訴えかけてくるよう仕組まれているのではないか?そして、事前に母親にライブからキスを送るよと交わした約束をまるで本当に叶えられたかのように互いの顔のショットで繋げられている。これは観客だけが感じる事のできる正に映画ならではのシーンである。最後に「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を削除した意図としてはたぶん人気曲だし、ライブエイドのショートバージョンよりも、独自に他のライブシーンでじっくり見せたかった為であると推測できる。観客と一体になるにはもってこいの曲だしね。  長くなってしまったが、この映画は事実をただそのまま描くのではなく、より観客の心に響くように脚色しているものであると言える。この辺が賛否を招いている所なのではないかと思うし、敢えてそこを理解しながら楽しんでしまった方が得なのではないかと私は考える次第である。
[映画館(字幕)] 10点(2018-11-12 21:45:36)(良:2票)
2.  オン・ザ・ミルキー・ロード
クストリッツァ監督の「アンダーグラウンド」で拒否反応を示した方にもオススメ!  基本的には戦争映画なんだけど、かなり奇妙キテレツなファンタジー要素が詰め込まれた、もはやジャンル不明の作品。 銃弾で吹っ飛ばされた耳を普通の針と糸でくっつけちゃう、ってのは序の口で、この世界では戦火の中なのに人々は毎晩宴を繰り広げ、陽気な音楽に合わせて鳥たちも踊ります。蛇は牛乳を飲み、人を見るや用もないのに絡みついて絞め殺しにきます。(あっ、じゃれてるだけなのでご安心を!) ここまで聞いて「アンダー―グラウンド」と同じじゃないか!とお思いの方も居られるかもしれないが、この映画は一見目茶苦茶な展開ながらもしっかりとエンターテインメントに徹している為、決して映画マニアでなくても気楽に楽しめるというのが大きいのだ!  後半のシリアスな展開も手に汗握るし、とにかくそのイマジネーションの豊かさに驚かされた。また、この映画の主役は動物達でもある。ハヤブサやアヒルやロバや蛇や羊や熊や猫が活き活きしていてとても愛らしい。これはクストリッツァ映画史上最高に動物達が輝いていると言っていい。どうやって撮ったんだ?と疑ってしまうような所まで、ほぼ実写にこだわって撮っているのだから凄い(蛇に巻き付かれるシーンだけCGだそうな)しかも撮影に3年もかけたというのだからそのこだわりは半端ない。  もうこれは何も考えずに楽しんじゃったもん勝ち!何より一番楽しんじゃっているのが自ら主演しているクストリッツァ自身であるというのは疑いのないところだろう!とにかく楽しい映画!
[映画館(字幕)] 10点(2017-09-27 19:07:08)
3.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
映画を観てよく泣く事がある。  ただし、「タイタニック」だとか「セカチュー」だとか「君膵」(←もはや略し過ぎて意味不)など、一般の人が多く泣く映画では泣いた試しがない。  私の涙腺は特殊なのかもしれないが、悲しいシーンではあまり泣かず、面白すぎると泣く確率が高い。 全く共感されないと思うけど、もう面白さが私の予想の範囲を超えて来たときに、「やっべぇ、やっべえよこれ!」ってなっちゃって自然と涙が溢れて来る。 まさに、この映画のクライマックスがコレ!  そう、主人公とラスボスとの一騎打ちのシーン。 高なる鼓動、疾走する車、空飛ぶ人間、乱れ飛ぶ銃弾、そして、QUEENの「brighton rock」の使い方!! 素晴らしい。どうやったら盛り上がるのか心得まくっている。  また、ラスボスであるジョン・ハムが、映画史上に残るサービス精神を持ち合わせた敵役である事も触れておかねばならない。 その理由として ①主人公に対して恨みがあり、怒りまくっているはずなのに、敢えて冷静さを保ち、主人公をカフェで迎えるシーンの余裕さが凄い。 ②さらに、銃をちらつかせながらもすぐには発泡せず、主人公と一緒に2人イヤホンで音楽を聞くという余裕を見せるサービスさ加減。 ③主人公に反撃の機会を与え、あえて自分は撃たれ、死んだと見せかけるサービス。 ④主人公がアジトへ行き、逃げようと車に向かう最高のタイミングで「フハハハ行くなら俺を倒してから行け」(そんなセリフはない)と少年漫画もびっくりな王道展開。 ⑤そして、最後は主人公の得意な車で敢えてバトルしてくれるというサービス精神&伏線回収もバッチリな主人公の1番好きだと言っていた曲を敵自ら大音量で流してくれるというサービス。ここでこの曲を流せば観客が盛り上がるという事まで計算され尽くしたかのような選曲である。素晴らしい。
[映画館(字幕)] 10点(2017-09-26 23:37:00)
4.  ゾンビ/ディレクターズカット完全版
最近の映画で、競うように加速したゾンビに異議を唱える者としては、ゾンビはゆっくり歩いてなんぼである。たしかに、足を速くすればするほどゾンビは人間にとって脅威だし、恐怖も増幅するのは間違いないだろう。しかし、それは単純に娯楽映画としての面白さを追求しただけであって、そこには論理性も説得力もないのである。何故ならゾンビはそもそも死体である。なのに何故生きている時より超人的なスピードが出せるというのか。足だって腐っているんだし、そんな速度で走っては身が持たないはずだ。 ・・・などといくら声を枯らして叫んだ所で、所詮ゾンビ映画は娯楽映画だの一言で片づけられてしまう。論理性を説いたのがそもそもの間違いなのである。 では何が言いたいのかというと、たまにはゆっくり歩くゾンビもいいものですよ、という事である。遠くに居たり、分散している時は人間にとってそれほど怖くはなく、余裕があるのに、ちょっと油断して取り囲まれるとヤバい、という絶妙な距離感が最高なのだから。  先日亡くなったジョージ・A・ロメロ監督のご冥福をお祈りいたします。
[DVD(字幕)] 10点(2017-07-21 21:07:25)(良:3票)
5.  ビッグ・リボウスキ
凝りに凝りまくった映像と超個性的なキャラ達が繰り広げるドタバタギャグの面白さ!  コーエン兄弟らしい巻き込まれ型サスペンスだが、物語は脱線に脱線を重ねサスペンスとしては完全に破綻を期してしまっている。しかし!全編に散りばめられた細かいギャグやブラックユーモア、意外すぎる人物設定(ひ弱そうな男が実はサーファーとか)が次々に繰り出されるので飽きない。また、登場人物が皆強烈なインパクトで、その配役も素晴らしい。ジェフ・ブリッジズはこの愛すべきボンクラ主人公を実に自然に演じていたし、キレキャラを演じさせたら右に出る者は居ないジョン・グッドマンのキ〇ガイ演技っぷり!スティーブ・ブシェミは相変わらず扱いが酷いが、コーエン作品にはなくてはならない存在。他にもロリコンで男色家の変態とか、怪しげなキャラクターがこれでもかという位わんさか出てきます。 万人が楽しめる映画ではないだろうが、その独得の世界観にハマれればもうこの映画の虜になるはず。
[DVD(字幕)] 10点(2016-11-08 04:32:54)(良:1票)
6.  ブレードランナー
初めて観たのは中学生の時私立図書館のLDで。それまで観たどの映画にも似ていないその世界観が強烈で、何度も足を運んで繰り返し観た(この映画とターミネーター2とエイリアン2はそれぞれ10回以上は観たに違いない)。 特に好きだったのは2つで十分ですよの名物おやじ。あのセリフのインパクトは凄い。また、変な日本語の看板や街中で繰り返される変な日本語が謎すぎて笑える。  当時はエレベーターが閉まった所で終わる最終版が好きだったが、完全版の暴力描写やナレーションも悪くないなと思った。色々バージョンはあるけど結局ブレランはブレランなのだという結論に至った。なので、それぞれのバージョンごとにレビューはせず、全部ひっくるめてここに書くことにします。 また、今頃になって監督がデッカードはレプリだったと断言してしまった為、せっかくレプリかどうか推測するという楽しみが無くなってしまったのは残念でならない。
[レーザーディスク(字幕)] 10点(2013-12-23 20:45:34)(良:1票)
7.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
グレタ・ガーウィグならではの演出が素晴らしいとても現代的な「若草物語」だった。 詳しく書くとネタバレになるが、ジョーが書く物語自体がオルコットによる原作とリンクして行き、ジョーとオルコットが混同してしまっている所が斬新な切り口だったと思う。 ジョーを演じるシアーシャ・ローナンの演技がとても生き生きとしていて素晴らしく、一時も目が離せなかった。 特に、自分に対する迷いや、どうしようもない寂しさ、それでも強く在りたいと吐露するシーンの彼女の表現力は素晴らしいものだった。 また、これまでの映画化では過去→現在へと時系列順で描くのが普通だったが、それにより駆け足感が否めないのが欠点でもあった。  しかし、本作においては現在と過去を行ったりきたりする演出になった事により、例え短いエピソードだったとしても、空間の余白を想像して楽しめるような演出になっていて、ちゃんと時間の流れがゆっくり感じられるように工夫されていたのではないか?たぶん。  とにかく期待通りの素晴らしい映画だった。
[映画館(字幕)] 9点(2020-06-12 20:17:45)(良:2票)
8.  マルホランド・ドライブ
ハリウッドの光と闇。  人間の持つ罪深さ。 欲望と嫉妬。 愛と憎悪。 希望と絶望。  それらの感情が直感的に理解できる部分である。 難解なようでいて、物語自体実はとても単純なようにも見受けられる。 ただ、この映画が一筋縄でいかないのは、夢と現実を織り混ぜながら、色々なモチーフを象徴として登場させたり、様々な解釈が可能な事だろうか。  また、幾重にも積み重なった謎が謎を呼ぶ多重構造こそがこの映画の持つ魅力であり、散りばめられた謎を解き明かして行く面白さであると感じる。  初見時、多くの人がそうであったように、一体何を見せられているのかわからない不思議な感覚に陥った。  何度も見返した今でさえ、全てを理解できたとは思えない。 だからこそ何度でも繰り返し観てしまう不思議な魅力がこの映画にはある。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-02-13 19:35:28)
9.  情婦
アガサクリスティ原作の映画化としてはやはり断トツにこれが面白い。 冒頭からグイグイ引き込まれる謎に満ちたプロット。 シリアスなだけじゃなくて、登場人物達のコミカルなやり取りもまた楽しい。 葉巻を巡る老練の弁護士と看護婦とのやり取り、本筋に関係ない階段の昇降機を使った笑いのセンス等々。 最後の法廷のシーンはまさにクライマックスと呼ぶに相応しい迫力で全く飽きさせない。
[インターネット(字幕)] 9点(2020-02-07 19:41:34)
10.  フリーソロ
☆★☆アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞★☆★  命綱無しでの単独クライミング。 これはヤバい。こんな命知らずな奴らが現実に居たとは。 衝撃的な映像体験だった。  一人のクライマーが超難関の崖に挑むのだが、正に生きるか死ぬかの極限状況で、常に緊張感が漂う。これぞドキュメンタリーならではの面白さだろう。  また、この人物について事前に調べなかった為、本当にそのミッションを達成出来るのか、はたまた落ちて死ぬのかわからない状態だったので全く予測不能でハラハラした。途中で他のクライマーが死んだというニュースが次々に紹介されたりして死亡フラグ立ちまくりだし。 実際に成功したかどうかは是非自分の目でお確かめ下さい。 映画館で観ると臨場感が半端ないのでこれはオススメ。   ↑だったのだが上映終了し、もはや家庭で観るしかないのでできるだけ大きなテレビで観ることをオススメします。
[映画館(字幕)] 9点(2020-01-22 14:58:58)
11.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ネタバレを恐れるあまり、初見時は一切の情報を仕入れず観たため、60年代のハリウッド事情や、元ネタの映画がわからない上に、シャロン・テートの事件ですらよく知らずに観たものだから、途中までまったりした雰囲気だったのに、何故か急に怪しげな空気になる中盤のあのシーンとか何が起こっているのかわからず、あまり楽しむ所か、ポカーンとしたまま帰路に着くことになり、感想としては「つまらない」というものだった。  という訳で2回目を観るにあたり、まずシャロン・テートが出てる映画を観るべきだろうと思い「サイレンサー第4弾 破壊部隊」とポランスキーと共演した「吸血鬼」を鑑賞。さらに詳細を知れば知るほど胸糞悪くなったあの事件の事も調べた。これで完璧、いざ2度目の鑑賞へ。  結果、面白かった。 ストーリーが無くてダラダラと長いと思っていた主演2人の日常パートでさえかなり見所があった。 やっぱりレオ様の演技シーンがとても良かった。ちょっとダメ出しされただけで精神的に弱っちゃう繊細な所や、8歳の子役に慰められるシーンとか良かった(この女の子が短いシーンながら凄い存在感)、また、スタントマンを演じたブラピとの関係性がとても興味深かった。 ブラピの方もとても人間味があって魅力的な一方で、何処か得体の知れない凄味を感じさせる独特の存在感が凄かった。  あと、これまでのタランティーノ映画と決定的に違うのは無駄なバイオレンスが一切無い事である。終始落ち着いた雰囲気で見られるのが良い。 60年代ハリウッドを忠実に再現するのではなく、この時代の空気感をタランティーノ流に再現して見せる事に特化しており、夢と現実が交差するなんでもありのファンタジー的な面白さがあると思う。
[映画館(字幕)] 9点(2019-08-30 18:51:13)(良:1票)
12.  アメリカン・アニマルズ
青春ドラマであり犯罪ものであり実話。  画期的な犯罪映画だと思う。 何しろ現実に起きた強盗事件を元にしており…いや、元にしてるというよりそのもの。 面白いのは実在の人物(犯人全員)や家族まで出演しており、インタビューを交えながら再現ドラマが進んで行くという構成なのだ。 犯人達が過去の犯罪をちょっと得意げにどや顔で語るとか面白すぎるし、被害者まで出演してるなんて日本じゃまずあり得ないよなぁと思ったり。  これにより、事実に基づく映画ではなく、これは全部実話なのだと観客に知らしめ、一気に映画の世界に引き込む事に成功している。  実在の人物達の犯行だからこそ、予測がつかないし、リアルな展開が繰り広げられるので最後まで緊張感が途切れなかった。 また、登場人物達の心情が丁寧に描写されていて、そこに至るまでの過程や葛藤などを深く感じられた。  それと、「聖なる鹿殺し」で凄まじい存在感を放っていたバリー・コーガンが今作でも素晴らしい演技を見せていてとても良かった。
[映画館(字幕)] 9点(2019-05-19 19:22:07)
13.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 
2回目、IMAX3Dで鑑賞(←一度言ってみたかった) ちょっと遠出して(近くにIMAX無い)遂に観てきましたIMAXで!何でも今作品はIMAXのカメラで撮影されているという話じゃないですか?これはIMAXで観るっきゃない!と思い行ってきた。 いや~、迫力が凄いし、普通の映画館の3Dとはやっぱり違う。眼前で展開されていく感じ?  さてここからは2回も観たのにまだよくわからなかったポイントを書き連ねておきたい。  ・原子の世界は時間の流れが違うらしい。だからといって過去に行けるとはこれ如何に?  ・冴えない弓矢のおっちゃんことホークアイが何故ここまで主人公級の扱いなのか?弓矢に刀を足しただけで行けると思ったのだろうか?  ・そして、東京では一体何が起こっているの?笑 ここだけ急にコントかよと思ってしまった。ていうかホークアイはどういう経緯で浪人になり、東京へ渡ったのか?ここを詳しく知りたい。スピンオフを作ってくれたら絶対見る。  ・指パッチンて思った事何でも叶えられるの?回数制限とかもないの?なんか曖昧じゃない?  ・あの人物ばかりフィーチャーされていたが、他にも帰ってこないメンバーが居たはず。余りの扱いの差にちょっと疑問を感じた。   ここから前回のレビュー ↓↓↓ 「インフィニティ・ウォー」の衝撃的結末で絶望に打ちひしがれた我々人類。しかし、きっとキャプテン・マーベルならなんとかしてくれるに違いねぃ!と、皆が彼女の登場を心待ちにしていたんじゃないだろうか。 実際彼女はサノスを殺る気満々でド派手に登場するのだが、ちょっと来るのが遅すぎたようで、既にサノスも隠居してしまっていて(こんな生活感丸出しの悪の帝王なんてなかなか居ねぇ!)、もはや暴れる相手が居ないというのが面白かった。  そこから、残されたヒーロー達の悲哀や閉塞感というものをじっくりと描いている点が良いと思った。 特に、戦う相手を失った喪失感から家に引きこもってケーブルテレビ三昧でメタボ体型になってしまっていたソーには笑った。(あのお腹はCGなのかしら?役作りだったら凄い。笑)  で、そこからどうやって盛り上げて行くのかな?という所での後半のああいった展開は熱すぎるし、最後はちょっと泣いてしまった。
[映画館(字幕)] 9点(2019-04-27 08:32:03)(笑:1票) (良:2票)
14.  アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
これまでアメコミの実写化ものを敬遠していたがやっとその面白さに気付いて、ここ10日間位かけて「アイアンマン」を皮切りにMCU作品20本近くを一気に観た。 全てがこの作品に繋がっていると思うと感無量。もうかなりの達成感と感動に満ち溢れている。 よくこれだけテイストの違うシリーズ作品を1つの映画にまとめあげたものだと思う。最初から最後まで常にクライマックスだった。 当然明日公開の「エンドゲーム」も楽しみにしている。 しかし、今からアベンジャーズを追いかけようと思った時に単に「アベンジャーズ」を冠するタイトルのものだけを観ればよいと勘違いして挑む輩もなきにしもあらずだろう(実際地上波で「アベンジャーズ」、「アベンジャーズエイジオブウルトロン」を2週連続でやるらしい) しかも、レンタルビデオ屋に行ってもどれがMCUの何作目の作品なのか書いてある訳ではなく、ちゃんと分類している親切なビデオ屋ならともかく自分でネットで調べなければならないという、かなりハードルの高いものであると言える。 勿論、全部観てなくても意味はなんとなくわかるだろうし楽しめるとは思うが、出来ればMCUを全作観て欲しいところである。その方がひとえに感動も大きいし、より深くシリーズを理解できると思うから。 以上、にわかマーベルファンの戯れ言。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-04-25 22:38:21)
15.  スパイダーマン:スパイダーバース
ピーター・パーカーが活躍するお馴染みの実写映画しか観たことなかった為、スパイダーマンと言っても色んな種類が居たことに驚いた。  気になったのでパンフを購入した所、アメコミの世界ではマルチバース=異なるユニバースが沢山連なっているのだそうな。パラレルワールドみたいなもの?  しかも、それぞれのキャラクターがその時代のタッチのまま登場する(ノワール風、萌えアニメ風など)ので、この表現はアニメならではの自由さで良いなぁと思った。 吹き出しに台詞を入れたり、効果音を敢えて文字で表現したり、コミックを思わせる演出も面白い。 とにかく、映像が凝ってて楽しい!これに尽きる。
[映画館(吹替)] 9点(2019-03-08 18:52:20)
16.  アンダー・ザ・シルバーレイク
【19.1.15/2回目の鑑賞】 近場の映画館でも公開された為、再び鑑賞。 2回目の鑑賞にしてすっかりこの作品世界に魅了されている自分が居る。   冒頭から謎めいたヒッチコック風ミステリーでぐいぐい引き込み、ポップカルチャーの洪水の中を彷徨う事になる主人公と観客。  全くわけのわからない物語と散りばめられた謎の数々に閉口しつつも、ゲームさながらのアドベンチャースタイルな物語はたまた『ファイトクラブ』的世の中に対する反抗心とジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』、さらには『マルホランド・ドライブ』的めくるめくハリウッドの夢と陰謀渦巻く世界にクラクラしつつ、どっぷりとオタクの妄想的世界にはまって行った。  劇中登場する「イエスとドラキュラと花嫁たち」とかいうバンドの変な歌もクセになるし、もろヒッチコック的なサスペンス展開は笑いを誘っているとしか思えないし、どこまで真面目に作っているのかわからない所も魅力であるとさえ思うようになってしまった。ここまでハマったらBlu-rayとかも買って画面に隠された意味とかを分析したくなる。きっとまだまだ知られざる秘密が隠されているに違いねぃ!(←思いっきり監督の術中にはまってる奴の図)
[映画館(字幕)] 9点(2018-10-30 23:29:19)
17.  プーと大人になった僕
衝撃の予告編を見た時から絶対に面白いだろうと確信していたが、全く期待を裏切らない面白さだった。ただ、字幕版で見たかったのに、近場の映画館は揃って吹替え版のみの上映だったのが残念だった。予告編では字幕だったのに何故? プーさんとかの声は全然良かったんですよ。やっぱり堺雅人がねぇ、堺雅人感を出しすぎていて、どうしても顔を思い浮かべてしまって集中できなかった。  さて、本編。  大人になるってどういう事? 何もしないでいるのをやめたら大人なの?  何もしないでいるのをやめたからお別れしなきゃいけないの? でも、何もしない事こそ最高の何かにつながるとしたら?  そんなメッセージ性に溢れたとても素敵な作品だった。私も何もしないでいるのを久しく忘れてしまっていた為、これは目から鱗だった。よし、早速今度何もしないをやるぞー!  そして、現実世界に現れたプーさんがとにかくシュールだったし、こんなにも終始寂しそうなプーさんなんて前代未聞。 日々の生活や仕事に忙しく、疲れている人にこそ見て欲しい作品。きっと何かが得られるはずだから。
[映画館(吹替)] 9点(2018-09-18 18:24:11)(良:1票)
18.  ズートピア
警察官になる為に全力で努力する主人公のうさぎがとにかく頑張り屋さんで、見ていて応援したくなる。 動物の世界の話だし子供向けだろうと侮っていたら、そこで描かれる物語は現代の人間社会の縮図そのもので、色々なテーマが盛り込まれていて大人でも楽しめる作品だった。 1番わかり易く普遍的なテーマとして、シンプルに夢を諦めない事の大切さ、努力すれば願いはきっと叶うんだという希望がストレートに感じられたので良かった。
[地上波(吹替)] 9点(2018-06-15 23:48:30)
19.  聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
2度と観るまいと思っていたが、まさかの2度目の鑑賞。  冷静に観るとおかしなことだらけなんですよね。 なぜマーティンにあんな能力(?)があるのかとか、あんなことをしておきながら父親は罪に問われないのか?とか。リアリティを重視するタイプの人には全く受け入れられないだろうなぁこれ。  しかし、毎度奇抜な設定を繰り出してくるこのランティモス監督作品が好きな人にはかなりオススメできるのである!(果たしてそんな人が居るのかわからないが)  いつもの不協和音や凝りに凝りまくったカメラワークにより、視聴者の感情を逆撫でしまくってくるこの感覚。  ズームイン、ズームアウトの多用。 病院のエスカレーターでのショッキングなシーンにおける異常に視点の高い俯瞰ショットなどなど、印象的なシーンが多い。  また、最も印象的だったのはやはりバリー・コーガンの不気味過ぎる怪演!スパゲッティを食べるシーンとかヤバい。食べるの?食べないの?どっちなの。笑 その存在感はコリン・ファレルをも食っちゃっててとにかく凄い。  一見普通に見える人々がある事をきっかけにどんどん狂っていく様はこの監督の得意分野か。とにかく不気味で怖い映画だった。
[映画館(字幕)] 9点(2018-04-23 19:23:28)
20.  スリー・ビルボード
ある怒りに満ちた3枚の看板(メッセージ)を掲げた事から巻き起こっていくヘイトに満ちたドラマ。 問題提起から様々な中傷や煽りが当事者を襲うが、それに対して全くブレる事なく意思を貫く主人公が凄い。他を全く寄せ付けない存在感だ。  物語は決して被害者の味方をする訳ではなく、この事件に関わる全ての登場人物に対して平等な視線を投げかけており、かつそれぞれのドラマが決しておざなりにならず、微妙な絡み具合で展開していく為飽きさせないし、非常に観やすい映画だった。  時にこの映画の登場人物達は、常識人ならば理解しがたい行動を取るが人間とはそもそも予測不可能な生き物であるからこういう状況になってみないと何が正しくて何が悪いのかはもはや不明である。我々の常識でくくられる境界線が次第に揺らいでいく展開が面白い。  あと、とりわけフランシス・ マクドーマンドの演技が素晴らしかった。
[映画館(字幕)] 9点(2018-02-06 14:42:00)(良:2票)
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