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えすえふさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 551
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/sf0O7
自己紹介 筋肉アクションやSFなどに目が無いです。

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181.  ロマンシング・ストーン/秘宝の谷 《ネタバレ》 
ロマンス小説家がひょんな事から大冒険! 作りは正直レイダースの二匹目のドジョウを狙った一本だけど、こちらはスリルより二人のロマンスにこれでもかと寄せた形で、テンポ良くご都合的に進行する為飽きもこない。おかげでコロンビアのロマンス小説家ファンのおじさんなんてとんでもないキャラクターまで出てくる。こっちのマイケル・ダグラスは蛇にも強いぞ。 ただしアクションは逃走シーンばかりでインディのような見た事も無い古代遺跡でスリル満点大冒険というのはあまり期待してはいけない。でも滝から車ごと落ちるシーンは凄いぞ。 そんな訳でワニを諦めて助けに行った彼も、終幕には何故か小説家の所にワニを倒して船を手に入れたマイケル・ダグラスが迎えに来るという夢のような非常にご都合的で甘い甘々な展開だ。でもそれでいいじゃない! 痛快アクションも見たいけど甘いロマンスも欲しい!そんな欲張りなデートムービーという印象でした。素晴らしいです。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-12-11 20:46:22)
182.  ネバーセイ・ネバーアゲイン 《ネタバレ》 
ボンド。君の次の任務は活性炭素を倒して健康を取り戻す事だ。 そんな冗談みたいな導入から始まる007外伝はさすがにボンドというにはお年を召しすぎたショーン・コネリーのビジュアルに不安を感じつつも、いつもより冗談と軽口が多い気がするボンドのおかげで非常に楽しい。そう、この余裕こそボンドだ。 ボンド以外の役者も違えば音楽も違う本作、入り込んだ経緯を持つ作品には若干不安はあったけれどショーン・コネリーの立ち振る舞いはまさしく相変わらずのボンドそのものシレッと核の在処をボスからおっぴろげに聞いちゃうあたりは流石ボンドとしか言いようが無い。  見所はやはりバイクチェイスシーン。ただボンドバイクというのには若干性能がジェット以外わからないのがちょっと残念。 それと敵のボスとのビデオゲーム対決。ちょっと面白そうなのが悔しいがかなりシュールな光景だ。 そして特徴的な悪役は女殺し屋No.12のハイテンションっぷりもかなり面白い。(ゴールデンアイのゼニア感あるぞ) あと驚きなのが後に彼も英国諜報員となるローワン・アトキンソンが登場し、ボンドと競演。こんな事ってあるのね。 ラストバトルはまさかのボンドガールの復讐で幕を閉じる。結構あっけない。 そしてヌルいオチ。コネリーボンドの仕事は終わったのだ。  おなじみの音楽も冒頭のガンバレルもアバンタイトルからのオープニング曲の流れも無いという異例ずくめの外伝007映画ですが 若干間延びしている所はあるものの見所たっぷりの良い007映画でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-09-16 08:21:54)
183.  オールド・ガード 《ネタバレ》 
俺たち無敵戦士!オールドガード!でも孤独にはめっぽう弱い! そんな彼女達の正義の味方はいつだって狙われる。みんな不死身になりたいのだ。まぁ本人達はイイもんじゃないと言いますけどね。 狙うのは当然の如く金目当ての研究所。無敵の戦士もスーパー戦闘技術はあってもスーパーパワーがあるわけじゃないので捕まると弱い。そんな彼らの人生のほんのちょっと一部を切り取ったような映画が本作。  新人の登場、死が迎えに来たかもしれない勇者、秘密が暴かれた無敵戦士達と彼らにピンチが襲いますが、戦うとまぁ強い強い。 その強さと連携は100年単位で培ってきたモノだという事で納得してしまうしなやかなアクション。しかも弾当たっても別に無敵戦士だから気にしない。は…反則じゃん…あと新人も何故かめちゃ強い。  しかし最初の不死のインパクトも後半になると見慣れてしまってただの反則集団に見えなくもないのがちょっと残念。 あと新人の葛藤がちょっと長すぎるし、テンポ的にあまり良くなかったのもちょい残念。 ちなみに個人的に好きなシーンは最初に捕まった二人がお互いがどれだけ特別な存在かを滔々と語るシーン。イカすぜ。  そんなこんなでアクションシーンはとにかく満足だった本作。次回作もある雰囲気なので期待してます。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-23 18:08:10)
184.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 
今のMCUを作り上げ、様々な技術を映画に持ち込みライオンキングからマンダロリアンまで数々の面白い作品を作り上げる天才ジョン・ファブロー。 そんな彼がアベンジャーズ後に作られた 監督・脚本・製作・主役全部俺の映画。 話としてはシンプルで、炎上するまでの流れもなんともSNSをわかってない親父っぷりが良い具合に描かれている。  作りとしてはよくある父と子が互いを理解し合って関係を取り戻す、オーバーでザでトップな映画なんだけどそこまで深刻でもなくライトにお話が進んで行くので楽しく、音楽も軽快で料理はどれも美味しそうです。 更に脇を固めるのはなんとも豪華な俳優陣も見ていて楽しいです。ちょっっとまて!お前の愛人スカヨハってどういう事だ!しかも吹き替えが林原めぐみじゃねえか!なんという役得!…でも胃袋を掴みそうな料理人感がちゃんとあるんですよねこの監督。  個人的には過不足の無い映画でそれなりに楽しめたのですが気になるのはこの映画が製作されるまでの意図がよくわからない事、この映画って彼のキャリアの中でも結構特異なポジションにある気がしてなりません。そう言う意味では彼自身の仕事との向き合い方を意図するところもあるのかもしれませんね。 ただどん底がそこまで深くなく、それでいてそこからの復帰も結構早くその後はトントン拍子に上手く行っちゃうのでもう少しひねりが欲しかったですが、幸福感溢れる絵が続いて行く展開も安心感があり、たまにはこんなライトな感じも悪くないですね。  そんなわけで個人的にはこの点数ですが、よい気持ちになれる良い映画でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-05-16 20:53:14)
185.  JM 《ネタバレ》 
サイバーパンク!それは一時期廃れたムーブメントだったが巷では今またゲーム「サイバーパンク2077」などでスポットが当たっている。 以前から僕もレンタルビデオ屋でパッケージは見ていたが。キアヌと北野武の惹かれないツーショットでずっとスルーして来たけれど、サイバーパンクな映画として紹介されていたので今回見る事に。  これが見るとどうですか!今僕が求めていたサイバーパンク観にビシっとハマるじゃないですか! 世界を支配するジャパニーズマフィア「ヤクザ」に記憶移植、新たな病気など汚い未来観のビジュアルをこれでもかと見せてくれるので面白い。というかサイバーパンク2077は本作の影響をモロに受けてますね。美術もどれもしっかりしていて見ていて飽きない。 VRのシーンも今のVRと変わらない操作で驚いたし、終盤のショボいCGシーンは逆に今ではVaporwaveっぽくて良いモノに見える(イルカもいるし)。  だけども話的にはというとこれがちょっと退屈。 スマートな運び屋かと思いきや煩悩まみれのキアヌに、イマイチ敵か見方かわからない北野武、ラスボスとしては突然出てきてアクの強さの割に刺客シンジより出番が無いラングレンなどキャラクターの魅力は空回りして、話も偶然世界の救世主になるというなんともベタな展開が眠気を誘います。  そんな訳でなんともお話としては微妙も微妙な作品でしたが、サイバーパンク映画としては満点です。 差し引いてこのくらいの点数ですが個人的には非常に楽しめた映画でした。
[DVD(吹替)] 6点(2020-12-29 20:48:28)
186.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 
痛快という訳でもないけれど、ドキドキする刑事モノでした。 言葉でしかしらないKKKという組織についてちょっとばかり知れた機会になりましたし、ジョン・デビット・ワシントンもテネットといい良い役者で素晴らしいです。もちろん脇を飾るアダム・ドライバーは今回はちょい渋めにキメていてカッコ良かったです。思えば凄い役者が二人も出ている。 潜入操作という事でドキドキはしますが、あまりにお話的に上手に行き過ぎていて(特に潜入操作を知る奴が全員爆死する展開)ちょっと違和感がありましたが、それは最後の最後の伏線とは驚き。  もちろんラストのシーンは意外でした。 ハッピーエンドかと思いきや突然主人公は作り物になり、僕は胸ぐらを掴まれ現実に引き戻される そして今も続くアメリカの負の連鎖に直視しなければいけないと改めて思い知らされました、本当に悪いのは黒人でも白人でも無く人間皆の奥底に宿る「憎しみ」という感情だという事も。 まさか最後にぶん殴られるような衝撃を受けたまま終えるので本編ストーリーは良いのですが、後味は正直言って最悪です。 しかし嫌でも考えさせられる事になる良い映画でもあります。いい映画を見ました。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-10-27 22:44:37)
187.  ハード・ウェイ(1991) 《ネタバレ》 
惜しいっ!もっと長く彼らの活躍が見たかった! 濡れた路面、土砂降りの雨、生活感皆無の凝り過ぎのセット…本作は映画ではない現実を生きる刑事のお話なんだけど、今見ると凄いコテコテのこの時代の映画だ。トレーニング・デイやエンドオブウォッチとかトゥルーディテクティブとかそんな映画やドラマを見た後だとお子様ランチのような世界だ。フィクションを演じる俳優が更にフィクションな世界で生きている、それくらい本作はコテコテの世界だ。 だけどそこが良い!!! やたら派手なサイコパスに派手なカーチェイス、最後は派手な敵の最後まで用意している。まるで狙ったかのような詰め合わせだ。 今なら逆に拝めない。それを恥ずかしげもなくやってくれる!!!しかも監督はジョン・バダムだ。アクションシーンはどれも見応えがある!  しかしそのドタバタな世界で一人ジェームズ・ウッズだけは渋くキメている。カッコいい!それに付きまとうマイケル・J・フォックスも面白い。だけど惜しい!この二人は終始仲が悪いんだ!悪に対する正義感はあるけれどお互い打ち解け合う事も無い。 エピソードは多めだけど、どれも歯切れが悪く、その仲がどんどん良くなって行くのではなく、どんどん悪くなって行くのがもどかしい。個人的には地下鉄のシーンはカッコ良くて好きでした。 それにマイケルが刑事の本当のツラさを思い知るシーンがそんなに多くないのも取材のシーンの台詞だけなのが残念だ。 そして最後は救急車の搬送から、いつのまにか映画館のシーンでジェームズ・ウッズに対するリスペクトで終わるが、正直あまり気持ちがよくないのが残念なんだよなぁ。惜しい!!!  個人的にはもっと長く丁寧に二人の関係を描いてくれたら嬉しかったなぁ。 実は映画よりドラマシリーズとかでやってほしい一本でした。
[DVD(吹替)] 6点(2020-10-22 00:53:50)
188.  TENET テネット 《ネタバレ》 
わかっていたけど初見で理解出来るはずがなかった。 お陰様で後半はどんどん置いてきぼりを喰らう羽目に。全く説明する気がないしわからないけどDV野郎の自暴自棄な悪事を止めればいいんだな!わかったぜ! 今回はスパイアクションなのでノーラン風007をこれでもかと堪能できる。想像以上に主役のジョン・デビッド・ワシントンはチャーミングで魅力的でビックリ、可愛いぞ。周りの役者もかなり良いし相棒のニールも良い。  だけど映像的にはインセプションほどの目新しさも、ダンケルクほどのインパクトは無く、所詮は逆再生なので見慣れてくるとそこまでの面白さは無い。(まぁどうやって撮ったのだろうとは思いますが) むしろ見所は飛行機を突っ込ませるシーンに驚き。ノーランの事だからマジでやったんだろうな、マジかマジかよとあのシーンが最も胸を滾らせてしまった。思えば007カジノロワイアルでもこんなシーンがあった気がするけどこちらの方が派手だぜ。  でも演出的には突然高速道路のバックしてくる車は新手のスタンド攻撃のような不気味さがあったり、尋問シーンの絶妙なおかしさが不穏だったりと巧さを感じますね。 設定的にも未来人がマジで話の上でしか出てこなかったり、アルゴリズム(2000代なら絶対ストラップが発売されてた)というものがマジでよくわからなかったりと面白さもありました。  ただ後半の戦場はインセプションの後半と同じく相変わらず面白さが無い。敵も見せない、なにか複雑な事をしてビルとか破壊したりするけれど景色もつまらない、しかも今回は謎の挟撃作戦のおかげで、ややこしさがこれでもかと上積みされているので純粋なアクションシーンとしては全然見れないのでけっこう残念。どうせだったら一人ぐらい対消滅して欲しかったぜ!  本作はこれまたノーランに一杯食わされた気分になる一度では全く理解できないなんとも面倒くさい作品でした。もう一度、いや、二度見れば面白いのかなぁ。とりあえず他のノーラン映画と違って映像的には若干インパクトには欠けました。  ラストもラストでドヤ顔の彼の理由もわからず、頭に疑問符が残ったまま席を立ち、とりあえず悔しくてパンフレットを買った。
[映画館(字幕)] 6点(2020-10-16 13:36:42)
189.  ケーブル・ガイ 《ネタバレ》 
天使か悪魔かケーブルガイ! 奴に友達認定されたら運の尽き。どこまでも張り付いて離れない粘着質!!!でも味方になれば際どい所まで助けてくれるけど、敵になったら…。 大抵の映画や漫画なら粘着質のヤバい奴は大体不潔感漂う奴なのですが、本作は面白イケメンのジム・キャリーなおかげで不快感少なめで、動きや顔が面白いけれど、言葉や行動の節々にヤバさが漂うくらいの絶妙なバランスの良さで収まっていて絡まれてる本人は気の毒ですけど、外から見てるこっちとしては楽しいんですよね。 居るじゃないですか離れて見てる分には楽しいけれど、絶対にお近づきになりたくない人って。 そんな事で起こるスリラーだけれど、雰囲気はコメディ色も強いしBGMものどかなので楽に見れます。死人も出ないしね。  最後は彼の偏屈性の生まれは孤独にテレビに育てられたからと言うオチになっていますが、さすがに無理やり感はありますね。先天性のヤバさですもんアレは。  ちなみにジム・キャリーの吹き替えはエース・ベンチュラと同じく江原正士氏による狂気より面白さが上回り、終始憎めなさが漂う演技が最高でした。  そんなこんなで面白くも全く懲りてない背筋がちょっと冷える締めで最後まで楽しく見ることが出来ました。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-09-14 18:39:06)
190.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
クールなあいつは逃し屋。我らがライアン・ゴズリング。 監督はデスストランディングでハートマンを演じたニコラス・ウィンディング・レフン。 アウトローながらも純な愛を知った彼の未来は綺麗な映像とエモい音楽の割に上手くいかない。いや、行くはずがない。 ライアン・ゴズリングってイカれた役が多くて今回はなんともクールで期待しましたが、中盤からバイオレンス全開になった瞬間彼のサイコ本性が丸見えになっちゃって「あ、いつもの彼だ」となっちゃいました。 彼には血しぶきの化粧がお似合いなのだ。人妻との恋仲も顔をペチャンコになるまで潰したらそりゃドン引きですわ! 結末は意外とアッサリで、余韻はあるけれどよくは分からず、人妻もあんな殺しっぷりを見ても後ろ髪惹かれていて大丈夫かなとなっちゃいました。 監督の映画は初めてでしたが、その音楽と映像は美しく、なおかつバイオレンスも凄い、面白い作品でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-08-29 22:36:37)
191.  大空港 《ネタバレ》 
イカすオープニング曲から入る本作は墜落パニックかとずっと思っていたのですがなんとグランドホテル方式の群像劇でした。 というかここから有象無象渦巻く跳梁跋扈のエアポートシリーズ(本家は四作のみ)が始まったんですね。 様々な人間の感情と思惑が交錯する70年代大空港の一大事はモダンなカットインたっぷりのライトな雰囲気。 策士すぎる無賃乗車おばあちゃん(この人金は持っていて楽しんでやってるタイプだ)との攻防や、妊娠してしまった彼女に対して今後を悩むパイロットなど…ここまではとても軽い雰囲気であったが、なにせ一つのミスが大惨事を招くのが映画内での空港と飛行機の運命。  ここでなにか事故が起きて…と思ったら非常に気の毒な夫妻の登場。 爆弾魔の妻思いは良いのですが多くの人を巻き込む流れはなんとも微妙な気分にさせられます。最後取り残され降りてきた乗客に謝罪してしまう奥さんが非常に痛ましい。気の毒すぎる。  しかし爆弾があると推理するシーンもなかなか一人の税関員の直感から導かれているのがプロの仕事というか超能力じみていてあまり説得力がないのがちょっと残念。 仕事に熱心すぎて家族を放り投げてしまった空港長はそのまま仕事と嫁を放り投げる最後がなんともかんとも。 あと被害に遭った乗務員のお姉さんと赤ちゃんがどうなってしまったのかも気になります。  一人一人のストーリーを紐解くとそこまでの話はないのですが、劇中の人々の絡まり合いがとてもバランス良く出来ておりいろんな化学反応を出しており、グランドホテル方式の映画としてはかなり成功しているものと感じられます。
[DVD(字幕)] 6点(2020-04-11 14:38:44)(良:1票)
192.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
本作は静かなディザスター映画。見えない怪獣映画。現実味が強く死ぬほど怖いパニック映画だ。  噂とデマが蔓延し食糧を奪い合う者、己の利益のためにデマを流す者、ここぞとばかりに暴動を起こす者、ゾンビ映画並に人間達の負が濁流のように迫るシーンはとにかく恐ろしい。  あのマット・デイモン自身も己の肉体は守れても、家族までは守れない。運命に翻弄される彼に出来ることは娘の命を守る事しかなかったのは本作では唯一映される一般人目線で非常に良かった。 しかしウイルスを防ぐ方法はあった。それは今我らもやっている手洗い。 本作ではこれでもかと物に触るシーンを見せてくる。それが取り返しのつかない事になっていくのがまたまた恐ろしく、手からの感染をこれでもかと見せて手洗いの重要性を教えてくれる。触れても顔は触るなよ!  本作は反面教師的な役割と手洗いと自衛の重要性、そして今僕らが置かれた状況を最悪の形で見せてくれる、ある意味で薬のような作品かもしれない。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-04-04 10:23:03)(良:2票)
193.  ハッピーボイス・キラー 《ネタバレ》 
なんて可愛らしい絵作りの映画なんだろう!この主人公はちょっとアレなところもあるけれど幸せになってほしいなぁ。ほら、イケイケな彼女を乗せてイイ感じのムードで行こうぜ…え?…あ?…ちょっとお前…お前!一体何人殺したんだ!!! そんな本作は素敵なコメディの仮面を被ったサイコホラー。ポップな絵柄が彼の見ている視点とわかった時の彼の住んでいる部屋がとにかく恐ろしい。マジで怖かった。 しかしテンポの軽快さと愉快に喋る猫や犬、生首といい面白いところはたっぷり。でも笑えない、笑えないぞ。怖い。逆に怖い。 そして救いのないラスト。だけど最後はあの世でみんな歌って踊ってキリストフォークリフトによって天に召される。 「殺しちゃってごめんね〜」ってマジかよ! どこまでも闇が深く精神負荷の高い映画でした。
[DVD(吹替)] 6点(2020-03-18 21:37:46)
194.  地獄のデビル・トラック 《ネタバレ》 
機械が牙を向いた! それは突然起こった不思議な出来事。人間を襲うゲーム機、芝刈り機、自動販売機、そして大型トラック!人間たちは生き残れるのか!?本作はまさに機械に頼りきった人間に送るキングからの警鐘だ! そんなスティーブン・キング原作のスティーブン・キング脚本のスティーブン・キング監督による純度120%のキング映画が本作地獄のデビルトラックだ。 原作者本人がメガホンを取るのだからさぞ凄い作品になるのかと思いきや、人は死ぬけれどどこかシュールなムードが漂う…うん、怖くない。 自動販売機の缶で攻撃されても死ぬっぽいけど緊迫感は0。 他にもちょっとショッキングなシーンもあるけれど全く恐ろしくない・・・まぁ原因は一目瞭然ならぬ一耳瞭然。音楽を全面的に担当してるAC/DCの元気すぎるBGMのおかげ。本作をこれでもかとハイで陽気な雰囲気にさせている。なんじゃそら!  そして恐怖の舞台はキングらしい片田舎のガソリンスタンド兼ダイナー。そこに取り残された人々が主人公。もちろんキング名物の子供もいるぞ。 そんな訳で死ぬか生きるかの大騒ぎなんだけど、当事者たちもどこか他人事のようなユルい空気。いてもいなくてもいいような主人公。主人公より目立つ嫌味な店長。唯一気の毒な子供と登場人物もどこか目的がハッキリしない歯切れの悪い奴ら。お前ら!殺人トラックに囲まれてるのに酒飲むな!賭け事してる場合か!だらだら寝るな!当事者意識ないだろ!!!お前らミスト並にピンチなんだぞ!!!あと新婚カップルの嫁うるせぇぞ!!!  そして後半は殺人トラックたちも機関銃(構造はアナログだと思うんだけど勝手に動くぞ)を積んだ小さな親分を連れて人間たちと交渉したりと更にシュールな展開が進み、よくわからないタイミングで脱出を図ります。まるでいつでも脱出できたように。しかも殺人トラックたちは図体はデカいくせして銃にはめっぽう弱くバズーカどころかサブマシンガンで爆発炎上する貧弱さで驚きました。弱い! 最後は一番目立っていた悪魔トラックをバズーカでやっつけてみんなでガッツポーズ!イェーイ!!!この頃には僕も彼らの仲間のように喜んでいました。いや、こんなの楽しまないと損ですよ。 そしてラストカットは小説家らしく文章で締めるという潔さ。マジかよ。  そういえば機械は全て敵になったはずなのに船とか新婚カップルの車とかは普通に動くんですよね。何故。  そんな訳で最初で最後になってしまった純度120%のキング映画は想像以上のユルさとシュールさと陽気さとガバガバすぎる設定のハイパーハイテンションパニックコメディでした。原題のマキシマムオーバードライブという冗談みたいな名前もあながち嘘じゃないです。やっぱり映画って最高ですね。
[DVD(字幕)] 6点(2020-03-16 11:20:39)(良:1票)
195.  ネイビーシールズ(2012)
ネイビーシールズ出撃!これがプロフェッショナルの戦い方だ! そんなプロの特殊部隊を演じるのはなんと本人。しかしこの類いの映画は役者だろうと本人だろうと装備を固めたらブラックホークダウンよろしくみんな同じに見えちゃうもんですよね。 そんな本作の雰囲気はだいぶ右寄りな気がしなくもないけれど、アクションが楽しい特殊部隊もの。 リアリティもたっぷりで出てくる銃は実弾とか実銃とかのこだわりよう。凄い! どっかのデルタフォースのように無敵の武装バイクをのらない映画で良かったです。 救出作戦から密偵まで、細々といろんな作戦のプロの現場を見せてもらえるのが嬉しいですね。 彼らが裏でこんな苦労をしているから僕みたいなボンクラも平和に映画を見れている訳なんだという感じです。 しかしまぁ俗にいう死亡フラグのような会話を連発するような連中なので、キャラクター的な面白さは皆無ですし ストーリーも勧善懲悪なので面白いかと言われたらちょっとそこは微妙。 まぁこれがリアリティなんだと言われたらしょうがないくらい強いネイビーシールズを堪能出来る良い映画でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-03-08 00:22:57)(良:1票)
196.  ザ・リング 《ネタバレ》 
名作Jホラー映画リング。 貞子という強烈なキャラクターとミステリー感覚に進んで行くストーリー、そして不気味なホラー要素と、とにかく面白いホラー映画だ。そんなに面白ければハリウッドにも行ってしまう。 別にリングが面白かったからってハリウッド版を見る理由は普通は無いはずだが、僕はリングの中で呪いのビデオのシーンがとにかく好きなのだ。あのアングラ感しかないヤバそうな映像がたまらない。そんな映像がハリウッド版にもあるなら是非拝みたい。ナオミ・ワッツがどうなろうと知った事ではない!  そんなこんなで本作の呪いのビデオシーンは日本版の倍くらいの長さがある新聞記事はないけれど情報量は多めでちょっとビックリ。でも映像のカッコ良さはやっぱり日本人だからか日本版の方がヤバさがあってよかったなぁ。でも面白いので満足です。  …本編の話もしますか。 さて本編はというと序盤は完全に日本版映画と同じ道をなぞるのですが、貞子…ではなくサマラの出生あたりの話は大きく違うので見応えがありました。親父が電気自殺したり、馬が暴れだしたりとなかなか見応えもあります。日本版ではちょっと余計だったサイコメトリー要素もありません。ただ真田広之ポジションの男の優男感がなんとも薄っぺらくて、真田広之と比べてしまうと残念な感じでした。  まぁ全体的な流れは同じですがリングらしいミステリー要素もホラー要素もありかなりよく出来たハリウッドリメイク作品でした。 こんな事ならもっといろんな国でリングのリメイクを作っていただきたかったです。
[DVD(吹替)] 6点(2020-01-25 03:43:52)
197.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
奴はジャック・リーチャー!よくわからないおじさん! 今…昔の腐れ縁を助ける事になるために…え?こんな映画だったの!?  中身はなんともコテコテなサスペンスミステリー。ジャック・リーチャーは経歴が凄い風来坊だが、心に秘める正義とシャーロックも驚きの洞察力と推理力、記憶力、時には腕力で本当の真実を解いていく。まぁサスペンスでミステリーだからそこは良いけれど、それじゃトムを使う意味がない。彼にゃ修羅場がお似合いだ。  そんな訳で用意されたアクションはイーサンのようなスマートさが微塵もない荒々しいカーチェイスにほぼ無防備での敵陣突撃。たまに不意打ちもされるし今までの映画ヒーローたちに比べるとスペックはちょっとリアルより。 でも銃を持たせると話は違う。百発百中の水を得た魚、そんなおじさんジャック・リーチャー。 でも宿敵とは拳と拳で戦うのだ。なんで!?  そんなトムはまぁいいとして、サスペンスなドラマもなかなかヒリヒリしており、グイグイと引き込まれますし、敵の容赦の無さも加わって見応えたっぷり。しかしまぁ最後に出てきた黒幕をアッサリ殺しちゃうリーチャーには驚きました。これがリーチャーのジャスティスSTYLEなのか!  そんなわけで当初はなんとも掴み所のない男ジャック・リーチャーでしたが、その無敵じゃないギリギリな感じに親近感が湧き、ちょっと応援したくなるそんな奴でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-01-20 22:58:29)(良:1票)
198.  ブレイド2 《ネタバレ》 
吸血鬼は絶対に許さない!でも吸血鬼よりヤバい奴らがいるのならちょっと手を組んだって良いんだぜ! そんな訳でブレイド一作目は全然ボク的には「来ない」作品で2作目は観ないかなと思っていましたが監督がデルトロ監督なら話が別。それにノーマン・リーダスやドニー・イェンまでいるじゃないですか。こりゃ見るっきゃない!  そんなわけで二作目は宿敵の吸血鬼達の手を借りて強敵リーパーズと戦って行く。これでもかと言うくらいの濃いヴァンパイア精鋭部隊「ブラッドパック」が面白いです。ただドニー・イェン以外噛ませ犬で、そのドニー・イェンもいつのまにかいなくなっているのが面白いです。  そんでもってブレイドさんは今回もキレキレなアクションが面白いですね。でもまぁこの作品に限らずこの年代頃の作品はどうしてもマトリックスぽさがあって今一番古くさく見えてしまうアクションでもあるんですよね〜。 だけど所々プロレス技が混ざるのが面白かったですw あとノーマン・リーダス演じるスカッドもいい感じの小物っぷりでよかったですよ。最近こんな裏切り観ませんね。  そして本作の見所はなんといってもデルトロ監督による美術。武器などの小道具の質感はさすがの言う所。 ただとにかくエグみが強くてびっくりしました。いやいやリーパーズだからって解剖しちゃうのかい!結構ゴア描写が強いのにも驚きました。  というわけで個人的には1より全然楽しめた2本目でした。これはいいものですねえ。
[DVD(吹替)] 6点(2019-11-23 01:30:35)
199.  ライオン・キング(2019) 《ネタバレ》 
ライオンキング。あぁ幼き小学生低学年に何度も見たディズニーアニメ。好きという訳でも嫌いという訳でもない、ディズニーの中でも私的には中間に位置するアニメだ。 そして現ディズニーの怒涛の実写化ラッシュの手についにライオンキングも実写化…のようなものになった。  正直観る気は無かった。実はこの日観る映画はチャイルドプレイに決めていた。チャッキーがマーク・ハミル声で人をぶっ殺しまくり、ラストの熱い死闘を応援するつもり満々だった。 しかし今は夏休みそんなチャッキーも人気者で席はパンパン…そこで急遽その日公開のライオンキングが観ることに決めた。 あの予告、シンバの可愛い子ライオンに若干…というかかなりやられていたのは言うまでもない。  本作のお話の内容はアニメの94年ライオンキングそのまま、サバンナの王宮のゴタゴタと王子シンバの成長だ。今見ると中世ヨーロッパ王宮のサスペンスをアフリカサバンナの動物達に置き換えた物語なのだがそれを考えると非常に面白い。もちろんみんな大好きティモンとプンバァもいる。  まぁストーリーはそのままだが、違うのは映像。 実写のようなものと書いたが、本作は実写化ではない。本作と他の映画の違いは見ての通り、人間が一人も登場せず、登場するのは全員動物という事。そして動物全員がミュージカルのように喜び、悲しみ、怒り、歌い上げ、演技をする。もちろん本物の動物を使うなんて事は不可能だ…ならやる事は一つしかない、しかしそれは他の映画よりハードルが何倍も高い。 だがディズニーはやった。いや、ディズニーだから出来たのかもしれない。 そう、本作は極限の写実性を持ったCGによるハイパーリアルアニメなのだ。  見れば見るほど自分の脳が混乱する毛の一本一本まで線密な圧倒的本物感。超リアルな映像なのに行われるアニメのようなミュージカルやコメディシーン、非常に不思議な感覚に陥る。 妥協が一切ないディズニーの本気が伺える作りにはもう凄いを通り越して恐怖を感じる。いやいや、なんて物を作ってしまったんだ。 これはある意味なにか一つ壁を越えてしまった気がする。 これから先の映画の未来をいち早く見せてもらった気がするぞ。動物でも亡くなった役者でもなんでもCGで本物以上のモノに作れてしまう未来が…。  本作はライオンキングでありながら限りない映像の挑戦を続けるディズニーによる珠玉の作品だ。映像の最前線を見るならライオンキングが正解だ!  いやぁチャッキーには悪いけどいいもの見た!
[映画館(吹替)] 6点(2019-08-10 19:57:51)(良:1票)
200.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 
エンドゲームも終わったのも記憶に新しい…というか先々月だ。それなのにまたしてもMCU映画。 ここ最近二ヶ月に一本というハイペースは非常に忙しい…でもそれはピーター・パーカー(スパイダーマン)も同じ事。一段落はしたけれど新たなリーダーや後片付けなどやる事はたっぷりで忙しい。  でもピーターはまだまだ高校生。ヒーローも大事だが勉強も恋も大事だ。この夏休みはヨーロッパの修学旅行で憧れのMJに告白するんだ!でもニック・フューリーが逃すはずが無い…しかもまたトニー・スターク(アイアンマン)から『大いなる力』を授かっちゃってさぁ大変。  そんなピーター少年の二本目は前回同様にギャグテイスト満載のティーンエイジャーが主人公の青臭いヒーロー映画だ。相変わらずのピーターの思春期っぷり全開なドタバタに観てるこちらも恥ずかしくなりながらもやっぱり楽しい。ピーター憧れのMJも可愛いぞ。友達のバカップルっぷりも笑えました。  そして今回のヴィランはまたしても大人の男…と集団『ミステリオ』純真なピーターとは違い、狡賢い大人達が今回の敵だ。 にしてもコイツのアベンジャーズからちょっとずついろんな要素をいただいたようなデザインはちょっと笑える。 更にこいつの攻撃はただのインチキかと思いきや、想像以上にスパイダーマンを悪夢的に苦しめるのには驚きました。いやいや、強いよ!  しかしこのミステリオという集団の目的は謎だ。あの世にいるスタークをギャフンと言わせるのが目的だったのに、たまたまサングラスを手に入れてしまってからはかなり目的がズレて来て真の目的達成がよくわからないままやられてしまった。一体彼らはどうしたのだったのだろう。 そこがちょっとモヤモヤしたなぁ。  それとピーターむずむず(スパイダーセンス)の失調も説明があまり無いのがちょっと残念。やっぱり恋というのは罪なものって事なんでしょうかね。  だけどこれでピーター少年はまたひとつ大人になりトニー・スタークに近づいたのでしょう。本作はスパイダーマンだけにスケールの小ささはありましたが笑えて興奮して楽しめるMCU作品でした。 にしてもまだまだ続くんですねMCU…一体これからどうなる事やら。  後SONYさんはやたらスパイダーマンで「凛として時雨」を推しますね…。
[映画館(吹替)] 6点(2019-07-05 00:12:39)
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