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ちゃじじさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 304
性別 男性
自己紹介 つたない文章力で自分なりのレビューを心がけます。映画館で観た作品は自然と評価が高くなりがちです。

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21.  LEGO ムービー 《ネタバレ》 
子供のころは持っていた自由で柔軟な発想や考え方。空想の世界では自分は何ものにでもなれた。町全体が遊び場だったし、何でも遊び道具になった。誰とでもすぐに友達になれた。 社会というものと自分なりに戦いながら、いつからか発想も考え方も生き方も凝り固まってしまったし、自らスパボンで固めて世間から自分を守って生きてきた。 それが世の中で生きていく術と言われればそれまでだけど、それだけでは寂しすぎる。 人間として柔軟でありたいし、あらゆるものから刺激を受けて振り回されながら、変化しながら生きていきたい。 もうすぐ自分も父親になります。父親になったとしても、一人の人間として常に子供と共に成長したいし、子供に成長させられる父親でありたいと強く思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2017-01-10 14:29:33)(良:2票)
22.  ヴィジット 《ネタバレ》 
非日常で起こった恐怖の中で、兄弟の成長、そして他者、自分に対する赦しを描いた作品。 過去に起こった両親の離婚、母の15年前の家出という二つの大きな出来事を通して、親子三人がそれぞれ癒せない傷を背負っている事が次第に明かされていく。 姉は鏡に映る自分を見る事か出来ない。自分の存在を認める事が出来なくなってしまった。 弟は8歳の時のアメフトの試合で自分が犯したミスによって父親が出て行ってしまったと信じている。 母は両親との決別を悔いている。 物語は進み、入院中には本物の祖父母に相談をしていたのであろう、老人二人との対決を迎える。 姉は鏡の中の自分と向き合う事で老婆を倒す。 弟は前は立ち向かえなかった、敵に向かっていく事で老爺を倒す。 二人が昔の自分を超え成長を遂げた瞬間。 皮肉にもそれは間接的に祖父母の手によって、為されたのだろう。 迎えたクライマックスであの頃の家族が映る。娘は父を赦した。 父を赦した娘、偽物の祖母の独白を撮影する娘によって母は赦された。 そして弟がラップを披露する後ろで姉が髪をとかし物語は終わる。 POV形式を取る事で、この映画自体が娘の意思を表している。その言葉で語らない意思表示、メタ構造も素晴らしい。 子供からみた老人の恐怖も、ホラーとコメディが表裏一体である事も、緊張感の中でうまく表現されていた。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-08 20:12:02)
23.  クリムゾン・ピーク 《ネタバレ》 
ギレルモ・デル・トロ監督は、多くの作品で共通して、幽霊や普通の人間とは異なる異形なる者を負の象徴や恐怖の対象としてではなく、人間を導く者、救う者として描く。 そして同時に、それらが良き事をどれだけしようとも、真の意味で救われてはいないという悲哀も映す。 世間では普通、優れているとされている人間に対する憎悪や劣等感、憧れ。 異形なる者への底知れない愛情。 しかしその愛情は決して盲目的なものではない。 大多数である普通の人々の中では、異形なる者は陽の目を見る事がないかもしれないという無慈悲な事実を常に客観した視点で捉える。 その自己批評を含んだ客観性があるからこそ、内輪向きではない作品の魅力に繋がり、詩的な情景、映像美と相まって悲哀はより増す。 そして共通する思いを感じ生きる自分の心にいつも響いてくる。
[DVD(字幕)] 6点(2016-10-11 21:17:19)
24.  ワイルド・アット・ハート 《ネタバレ》 
ルーラが自分を苦しめた家族、呪詛的な母親の偏愛から、精神的にも肉体的にも逃げ出し新たな家庭を築く物語。 そしてセイラーにとっては、自分に内在する凶暴性(アメリカの銃社会がもつ危うさや男性性)と向き合い、決別にも近い自己反芻をする事で、家庭を持ち再生を遂げるという話。 ふたつの物語が行き詰まりを迎え、それぞれが自分を苦しめた呪いから身も心も脱却し結ばれるラスト。 あらゆる出来事が夢と現実の境界を失い、夢の中の安全な恐怖が日常を侵食する中で、紛れもない現実である二人のバストショットで終わるラスト。 それは多層的な意味合いの中で真に感動的な場面となる。
[DVD(字幕)] 7点(2016-07-16 19:38:22)
25.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
生と死、明と暗を切り取った構図が素晴らしい。宇宙人が始めて襲来する場面では、車の中と外。暴徒と化した民衆に車を奪われるシーンでは店の中と車の中の対比。レイチェルが始めて死を目の当たりする川の場面。船に乗れなかった者と乗れた者。 生と死は常に隣り合わせにあり、それは紙一重である。また危機的状況では、日常生活以上に選択と結果が不可分であり、それは不条理であるという事を、映像を通して、明確に説得力を持って表現している。 それまで、徹底的に生の側にいて、死から逃れ続けようとしていたトム・クルーズ一家の息子が始めて意を決して、船から落ちそうな者を死から生へと救おうとする。その息子を見上げる父親。 そして、草原でついに息子は父親を振り切り、逃れる民衆(生)から軍隊(死)の中に自ら進んでいく。 若さゆえの行動ともとれるが、息子が父親をある側面では越えた瞬間をあらわしていたと思う。 父親にとって大切なものは人類でも英雄的な最期でもなく家族。どちらの行動が正しい、優れているとはいえない。しかし、最後の最後でトム・クルーズはレイチェルを助けに宇宙人に立ち向かい死に向かう。 圧倒的で理不尽な暴力の前で宇宙人(外から来たもの)によって人間の本質が問われていた。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-20 21:30:31)
26.  ナイトクローラー 《ネタバレ》 
山で起きた事故の死体を動かし、移動しながら、カメラを構える場面。映像がドキュメンタリーからフィクションに変わる瞬間。物や映像を盗むものから、生み出すものに変わる瞬間。事件をただ外側から受容するものから、事件の内側に入っていく瞬間。 そこから撮ることが特権化し、被写体に対する優位性が、そして自意識が誇大化していく。 同時に反比例して倫理や道徳という人間味が欠落していく。 その臨界点で起こる最悪の結末。しかし、そこで生み出されたものは同時に美しい芸術であり、究極のプロフェッショナルが辿り着いた結末ともとれる。 そして間違いなく彼が一番輝いた時でもある。 魅力的な映像を撮る事、魅力的な何かを生み出す事の代償(大なり小なりあれど)から目を反らすことなく、最後まで真摯に向き合っていた。 そして、その代償も含めたものこそが観客が求めているものではないのか?と訴えかけるかのような、ラストの尋問室での主人公の監視カメラへの視線にゾッとした。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-19 20:26:03)(良:1票)
27.  インサイド・ヘッド 《ネタバレ》 
一人の少女が、家族から離れて、家族の元に戻ってくるという限りなく抽象化された成長物語。その結末に導く過程が凄い。 支離滅裂な展開がなく、現実と頭の中の物語がしっかりとシンクロしているので、互いが互いに及ぼす影響力。心と体というものは切っても切り離せないという事が、原因と結果、結果の連続による経験の集積、その集積から作られる人格、肉体。それら全てを通して出来る一人の人間。という、筋道を通して、納得できる形になっている。 そして物語を作るそれぞれの物やキャラクターの描写も細かく、画期的で、映像表現としても凄いものとなっている。 生物学、心理学、哲学を、映像で分かりやすく、それでいて、とても上質に見せてもらった感覚になった。 そして何より、全てを含めて、全てがあるからこそ、人生は切なく哀しく美しく、素晴らしい。 その事を、理にかなった作りで無理なく感じさせてくれた。 今までの人生、これからの人生を間違いなく、味わい深いものにしてくれる作品だった。
[DVD(吹替)] 7点(2016-06-15 23:30:09)
28.  招かれざる客(1967)
日本人の僕にはあまり身近ではない題材を取り扱った作品でした。現実にも人種の壁を越えたカップルがたくさんいて、中には結ばれることのなかった人達もきっといるんでしょうね。そういう意味で、決してこれは特別な家庭の問題ではなく、自分にも起こりうるかもしれない話。と言えるのでしょうか。普段は「人種差別反対」と言っていても実際にそれが自分に関わる身近な問題となったら...?これは、人種差別に限ったことではなく、すべての話に当てはまることで、自分の発言全てに責任が持てるのか?当事者になったときに第三者として発言していた時と同じことが言えて、かつその行動をとることができるのか?難しいことですね...。地味で目立たないけれど、なんかいろいろと考えさせられる、いい映画でした。また俳優陣の演技も、すばらしかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2016-06-11 13:26:11)
29.  フライド・グリーン・トマト 《ネタバレ》 
冷め切った夫との関係を何とか良くしようとあの手この手で努力するも中々うまくいかないエヴリン。暴力を振るう夫に悩まされるルース。男性社会に真っ向から立ち向かうイジー。エヴリンとイジーやルースの時代は違えども、三者三様にたくましく生きた三人の女性の姿は見ごたえがありました。いつの時代のどんな人間でもそれぞれの悩みや問題と戦っているんですね。その中で生まれる人間同士の絆を大切に、忘れずに生きていこうというメッセージを自分はこの映画から受け取りました。お袋の味ってわけじゃないですけど年をとっても忘れない懐かしい味“フライドグリーントマトが結ぶ人の絆”って何かいいですね。
[ビデオ(字幕)] 6点(2016-06-11 13:20:57)
30.  デッドプール 《ネタバレ》 
クスッと笑える面白さはある。ただ良くも、悪くもそれだけ。  コメディタッチのストーリー、メタ構造をとる事で、他のアメコミ映画との差別化を図ろうとしてるのだろうが、ストーリーの筋自体は王道であり、焼き増し以外の何ものでもない。 そして終始アンチヒーローを主張するデッドプールは、どう考えてもヴァネッサにとっては紛れもないヒーロー。 正統派ヒーロー映画から、そしてヒーローから、小手先の作りで逃げ続け、批評的な立場から透かしている様には小賢しさすら感じる。 自分の中では、悲壮感漂う純粋なアンチヒーロー「ダークマン」の気高さには、到底及ぶことはない。 そして、今作に限った事ではないが、アメコミ映画自体が、他のアメコミ映画を見てる人には分かるという作りが前提となっている事、作品を跨いで伏線を張り、回収する事が魅力の一部となっている現状には、映画の連続ドラマ化、衰退を感じる。
[映画館(字幕)] 5点(2016-06-09 14:36:28)(良:1票)
31.  死霊のえじき 《ネタバレ》 
ゾンビとの戦いというより人間同士の争いがメインに置かれているような内容でした。閉鎖された空間の中で、恐怖感から発狂するミゲル、ゾンビに人間愛に近い物すらを抱く博士、自尊心は強いが部下を大切に想うローズ大尉、ただ一人の女性で精神的に限界に近い状態で戦い続けるサラ。それぞれの人間が己の中の正義や欲望を主張することによって、少しずつ少しずつ関係に亀裂が生じていき、ついにその均衡が崩れる。それは誰が悪い、間違っているとかではなく、ゾンビを飼いならすことによって生き残ることを考える博士も部下をあんな姿にされて激昂する大尉の気持ちも理解できるだけに余計にやるせなさや絶望感が増し、それがよりリアルになったゾンビメイク、殺人描写と相まって異常に強い恐怖感を抱きました。生き残った三人にしてもいつまたゾンビが忍び寄ってきても不思議でない状態、世の中的にはただ終末に向かっていくだけの状況を考えてもまた然り。今までたくさんの映画で語られている事ですが、人間同士の争いを見る度に本当に怖いのは人間の心なのかと痛感させられます。
[ビデオ(字幕)] 7点(2016-06-02 00:56:22)
32.  ヘルボーイ 《ネタバレ》 
ヘルボーイは地獄で生まれた悪魔の子であり、性格からも人間にとって善悪どちらでもなり得る危うい存在。生まれの境遇やヒーローにはあるまじき他者からの不遇な扱いを考えれば、いつグレたっておかしくない。それでもヘルボーイは悪魔の象徴である角を折り、人間として人を守る事を選んだ。 人間は心の中に悪魔と天使がいて、様々な境遇の中で日々悪魔と戦っている。この物語はヒーローと呼ぶにはあまりに泥臭い一人の男の生き様を見せることで、自分のような一市民を勇気付け応援してくれているような気がした。
[DVD(字幕)] 6点(2016-05-27 01:26:49)
33.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
ジョアンナの視点から見れば軟禁されていた所を助けてくれた、アンソニーとのラブロマンス。トッドが父親である事すらも知らないまま話が終わる。肝心のトッドも妻と娘の復讐のつもりで犯していた行為の中で妻を自分の手で殺め、今の娘の姿を見ても気づかずじまい。話し全体が何とも皮肉に満ち満ちてはいるものの、ラストでの血の海の中で抱き合っている夫婦の姿は、「誰にも触れる事の出来ない、離れ離れになってもお互いを愛し続けた二人だけの世界」をあらわしている一枚の絵画のようで、現世では幸せに結ばれる事のなかった、二人への畏敬の念を感じることも出来ました。
[映画館(字幕)] 6点(2016-05-27 01:23:39)
34.  ラースと、その彼女
隅から隅まで優しさであふれている映画でした。ラースの成長を街ぐるみで見守り後押しする。ホントにいい人だらけで心が洗われました。 彼にとってビアンカは母親の投影であり、彼女であり、友達であり、先生であったのではないかと思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2016-05-27 01:22:01)
35.  黒い罠 《ネタバレ》 
冒頭の長回しの凄さ。それは、ただ時間の経過をおさめるだけではない。 そこには、空間の移動があり、人物や車、出来事がまるで計算されていないかのように、絶妙のタイミングで横切る。 そして、カップルから別のカップルへの視点の移行が伴う。一度離れた、二つの視点は検問という舞台装置で再び出会い、観客の意識が別のカップルへ移りかけた、その瞬間に爆発が起こる。 本当に美しく、濃厚な映画体験をする事が出来た。 常に提示され続ける、多重の出来事、人物配置による画面の深度の深さ。 音や、フェードイン、フェードアウトを使うことで、画面の外への興味の引きつけも、尽きる事がない。 画面を構成するアングル、人物の占める比率による、心理描写、登場人物の関係性の変化なども、常に暗示され続ける。 音と映像の互いが決して譲り合うことも、迎合するこもない、相関関係。光と影による演出などもすごい。 台詞や展開も加えて、とてつもない情報量による、非常に濃密で贅沢な映画だった。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-15 01:17:47)
36.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 
全ての行動が「生きる」ということへの執着に溢れていた。それは食べる事、水を飲む事、移動すること、寝る事、生きる残るために人を殺す事、息をする事。 これほど生々しく、そして痛々しく、生を描いた作品は今まで観たことはない。 そして、ショットを多彩に駆使しながら、自然と人間との相関関係を客観的に捉え続ける視点。 瀕死状態のグラスを徹底的にローアングルのクローズアップ(観にくく、窮屈な印象)で映し続け、自然と折り合いをつけながら、生きていくようになるにつれ、カメラアングルは引いていき、観やすく開放的な印象に変わっていく。 そして時折、全てを俯瞰して捉えた視点が挟まれる。 カメラ自体が、生きているようだった。カメラの視点が人間に対する、自然の距離感を表し、それは超越的な神の視点のようにも感じる。 台詞が少ない中で、映像、音楽、効果音で物語を魅せる凄さ。 寒さや飢え、痛み、孤独を画面の中から感じる事で、本当の意味での体感型映画を体験することができた。
[映画館(字幕)] 8点(2016-04-29 18:39:55)(良:1票)
37.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
過去にいったり、未来にいったり、その結果違う時間軸があるということが発覚して。何でもありなのかと思ったら、途中からどうでもよくなってしまった。 アクションも、ただ派手になっていくだけで驚きや新鮮味を感じられず。 でもまた続編があるようなら何だかんだで、見てしまうんだと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2016-04-24 23:30:21)(良:1票)
38.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 《ネタバレ》 
ヒーロー物で、とにかく暗くシリアス、現実社会にヒーローが存在するというリアルな設定が当たり前となっている風潮に疑問を感じる。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の言葉では表現しきれない爽快感、多幸感は、映画を観るという体験においては何ものにも変え難い貴重なものであると思う。 スーパーマン(神、天災に近い存在)の功罪というテーマは興味深いが、結局あやふやにしたまま終わっているし、不遇すぎるスーパーマンの境遇には、作り手に対してひたすら不快感を感じた。 原作の設定であるにしろ、母親の名前が同じと言う理由で和解するバットマンとスーパーマン、という展開も安易すぎると思うし、その場面でこそヒーローの存在理由を提示し、尊厳を語るべきだと思う。 冒頭の一般人から見たヒーローの戦いという相対化された視点、明らかにパワーが劣るバットマンの最終局面での立ち振る舞いなど、心惹かれる場面があったものの、全体を通すと凄く消化不良な印象を受けてしまい残念だった。
[映画館(字幕)] 5点(2016-04-10 00:43:48)
39.  ストレンジャー・ザン・パラダイス 《ネタバレ》 
独特の空気が漂った映画でした。まったく弾まない会話や登場人物の行動、雰囲気など作品の至る所から感じる脱力感。競馬に出かける二人に置いていかれたエヴァの側をうつし続ける事で観ている側にも怠惰感と退屈さを共有させ、場所が変わっただけでやってる事が変わらず全く魅力を感じない二人の男。毛嫌いしていた祖国に望んでいない形で帰るウィリー、二人がブダペストに向けて旅立ったと思っているエディー、モーテルに戻ったエヴァとその後に流れるエンドロール。その全てのかみ合わなさ加減とゆるさ、リアル感がとても心地よかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-02 00:56:02)
40.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
士気高揚のためにみんなで酒を飲み交わす場面はいいと思うが、いつ敵が来るかわからない状況なのに常に見張る役がいない。緊迫感に欠けるし、切羽詰った状況であることが伝わってこない。 ドイツ軍が一艇の戦車に対してただ逃げ惑うだけであったり、戦闘中の位置関係もカットが切り替わった瞬間いきなり変わっていたり、戦闘の真っ只中でただ会話する場面が度々出てくるので、場面に連続性が無く、緊張感が途切れてしまったり。 今まで散々死体をリアルに残酷に見せておいて、最後は何度撃たれても綺麗なまま死ぬブラピであったり、何事もなくドイツ兵に見逃されるノーマンであったりと作品内のフィクションラインがバラバラですごく違和感を感じた。
[DVD(字幕)] 4点(2016-02-15 00:19:38)
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