381. テラビシアにかける橋
あそこまですんなり幻想世界に入っていくことにちょっと共感できず、思ったほどの感動を得られなかった。たぶん子供の頃に観ていたら違っていたのだろうが、自分ももうおじさんなのかな~と、反省。『チャリチョコ』で小生意気な子供を演じていたアナソフィア・ロブがキュート。 [DVD(吹替)] 5点(2008-10-25 00:07:02) |
382. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
全編に流れる音楽がどっかで聴いたことあるな~と思っていたら、『2001年宇宙の旅』にそっくり。ああ、これはキューブリックか、と思ったら合点がいった(本当はアルトマンに捧げられているが…)。大地から噴き上がる石油とダニエル・デイ・ルイスの神懸り的な演技にただただ圧倒される。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-24 23:47:25) |
383. チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
《ネタバレ》 予告編から想像されるポリティカル・コメディとはちょっと毛色が違ったが、まあまあ楽しめる出来。ただ全体的に表層的にしか描かれていなく、チャーリーの内面やアフガンの現実を知る上では、不十分なアプローチと言えよう。別に『シリアナ』みたいに小難しい内容にする必要はないが、展開がやや単純すぎるのではないか?アフガンへの武器支援が、後のタリバン勢力を生み出すきっかけとなったという事実は忘れてはならない。 [DVD(吹替)] 6点(2008-10-24 23:41:54) |
384. デッドマンズ・プリズン DEAD MAN'S PRISON
アイディアは決して悪くはないので、料理の仕方によってはもっと面白くなれたはず。『28日後…』風の猛ダッシュゾンビが刑務所内で暴れまわる。中盤のゲロのかけ合いが面白かった。唐突に現れるセックス中のカップルや母子(刑務所に住んでいる?)が、本筋に絡むことなくただ殺られるだけというのが、本作のダメさ加減を表していると思う。 [DVD(吹替)] 3点(2008-10-24 23:10:46) |
385. シリアナ
ただでさえ難解な映画なのに、それを更にわかりづらく作っている。しかも、頑張って最後まで観ても、『トラフィック』ほどのカタルシスは得られず。ジョージ・クルーニーの熱演は見もの。 [DVD(吹替)] 5点(2008-10-20 09:19:38) |
386. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
『マーズ・アタック!』を観て軽く気分が悪くなったので、お口直しに鑑賞…。ああ、生きているって素晴らしい! [DVD(字幕)] 8点(2008-10-15 08:18:43) |
387. アメリカン・サイコ
《ネタバレ》 高価な名刺を見せつけられて「オーマイガッ!」と本気で悔しがるところが実にイカレている。80年代のバブリーな時代、物質主義にまみれたヤンエグ(死語)が、金にものを言わせ、狂気の世界(実は全部妄想)を突っ走っていく様がいっそ痛快。端整なクリスチャン・ベールが演じているからこそまた面白い。娼婦との3Pで自画撮りしながらポーズをキメまくるところもかなりキテる。殺人シーンはほんの味付け程度。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-15 08:03:20) |
388. 殺しのドレス
《ネタバレ》 デ・パルマのミステリー作品の中では破綻が少ないというか、よく出来た方。ヒッチコックの『サイコ』オマージュがひしひしと伝わってくる。しかし、今観ると、ほとんどコントのような展開が目立って笑えてしまう。ラストの夢オチは『キャリー』のセルフパロディだが、あんなくだらないシーンのために映画の尺が伸びるのはいかがかと思う。ナンシー・アレンがブス可愛い。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-15 07:43:41) |
389. フィクサー(2007)
《ネタバレ》 冒頭と終盤の二度にわたり登場する三頭の馬の幻想的なシーンで彼の命が助かったのはただの偶然だが、そこに彼を導いたのはアーサーと息子のファンタジー小説であり、偶然は単なる偶然に終わらず、彼の人生を決定的に変えることになる。死んだはずの彼が殺害を計画したカレンをペテンにかけるラストは痛快だが、それにより彼の弁護士としてのキャリアは終わることだろう。最後まで苦みばしった大人の味が本作の醍醐味であり、はっきりいって「地味」な作品だが、派手なアクションと分かり易いストーリーばかりのハリウッド映画においては貴重な存在。クルーニーをはじめ実力派のキャストの力強い演技が印象的だ。人生は偶然の積み重ねで、そこに自分の判断や意思決定が関わってくる。借金まみれのどん詰まり人生を送り、己のキャリアを嘆いていた主人公も、ようやく本当の自分を歩みだせたわけだ。今日も一日ご苦労様と称えたいラストの「ホッと一息」は、彼のような大人たちに贈る製作者たちからのエールと受け取った。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-08 06:05:54)(良:2票) |
390. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 愛すべき「クソジジイ」の実話。後ろから押してもらわないと発進すらできないバイクと同様、周囲の人々の善意によって、バート・モンローは夢を叶えられた。だが、彼の夢に一役買った人達もまた、勇気と感動を得ることができたのだ。名優アンソニー・ホプキンスならば、夢追い人の狂気を垣間見せることもできただろうに、そうはせず、世間知らずで人の良い老人を屈託なく演じることで、爽やかなファンタジーを完成させた。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-02 06:56:16)(良:1票) |
391. クライモリ デッド・エンド
《ネタバレ》 お!いつのまにかレビューに登録されている!いや~、面白かったっすよ、これ。前作はホラーの王道を行っていながら、噂ほどグロくなかったのがイマイチだったが、今回は凄い!いきなりの人間縦割りには参った!グロ度はここ最近のホラーの中でもトップクラス。ノリは前作以上にB級なので、エグイ割りにサックリ観れるのもポイント高し。他の方も言っているが、絶対ヤラレ役だと思っていたおっさんがいきなりランボー化して大活躍するところが意外で面白かった。 [DVD(吹替)] 7点(2008-09-29 23:55:10)(良:1票) |
392. ストレイト・ストーリー
円熟味を増したリンチの演出に、これまた燻し銀の渋さで魅せるリチャード・ファーンズワース(マシュー!)の名演。淡々と進むストーリーの中に、ひょいと顔を出す人生の真実。日常世界の裏側に隠された闇を丹念に撮り続けたリンチだからこそ出来た映画。いや、感動しました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-26 05:37:50) |
393. プロヴァンスの贈りもの
《ネタバレ》 何の捻りもないハッピーエンド…そもそもリドリー・スコットが撮るような映画か?相変わらず映像は美しいので、風光明媚なプロヴァンスの景色をバカンス気分で楽しむのは良い。が、金の亡者の敏腕トレーダーが、ちょっといい女と出会ったからって、そんな簡単に今の生活を捨てられるかな~?そこらへんはラストで友人が代弁してくれているのだが、今後が心配です…。ちなみに、いとこの女の子の方が可愛いと思います。 [DVD(吹替)] 6点(2008-09-26 05:31:20) |
394. ロスト・ハイウェイ
時間と空間は捻じ曲がり、メビウスの輪のように繋がっている。こんなにも美しい闇を描いた映画は観たことがない。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-24 01:08:13) |
395. ワイルド・アット・ハート
《ネタバレ》 リンチらしさは随所に出ているし、ニコラス・ケイジとローラ・ダーンの熱演は買うが、とにかく観ていて暑苦しいことこの上ない。あのお母さんがとにかく強烈。個人的には、血まみれになりながらバッグを探すシェリリン・フェンがツボでした。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-24 00:48:27) |
396. ブルーベルベット
《ネタバレ》 草むらの中で人間の耳を発見するという魅惑的なオープニングから、物語の主人公と同様、我々もまた得体の知れない闇の世界へと引きずり込まれる。酸素マスクをつけ「ママ、ママ」と甘えながらイザベラ・ロッセリーニを犯すデニス・ホッパー。あのとんでもない狂気の演技を観るだけでも価値はある。80年代ミステリーの最高傑作であり、初期のデヴィッド・リンチ作品では外すことのできない衝撃作。 [DVD(字幕)] 9点(2008-09-24 00:44:33) |
397. インランド・エンパイア
もうお手上げです。平均点下げてごめんなさい。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-24 00:37:37) |
398. バンテージ・ポイント
90分ノンストップに楽しめる作品だが、巻き戻しがくどいのと、もう一度観たいとは思わないということで、この点数。キャスティングがかなり豪華だが、シガニー・ウィーバーの使い方が勿体無い。 [DVD(吹替)] 6点(2008-09-18 18:06:52)(良:1票) |
399. マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
久し振りに可愛いナタリーが観られるということと、名優ダスティン・ホフマンとの共演が見所か。ともすれば『ビッグ』のようなファンタジーの名作になりえたかもしれない題材だけに、ちょっと物足りないかな。ひとつひとつのシーンがどうにも説明不足で(そもそも魔法が当たり前にある世界なのかと思ったら、そうでもないらしい)、登場人物の言動にも不可解な点が多い。脚本と編集次第ではもっと面白くなったのではないか? [DVD(字幕)] 6点(2008-09-18 18:02:40) |
400. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 おや?久し振りに観てみたら結構面白いぞ。ブルーレイで画質も格段に向上し、日本語吹き替えなので字幕を読む必要もなく、ホームシアターのスクリーンで観たから、ブルース・リーの筋肉の動きが細部までよく分かる。ストーリーは相変わらずいい加減だし、回想シーンになると画面がホワワ~ンとなるのは眠くなるのでやめてほしいけど、リー先生の本物のアクションは度肝を抜かれる。ジョン・サクソンとアフロの回想シーンなんかどうでもいいから、アクションシーンをもっと増やしてくれ。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2008-09-11 22:08:31) |