401. ロックアップ(1989)
古き良き?スタローン王道系の理不尽への抵抗モノで、懐かしさもあってそれなりに楽しめるが、やや「イジメ」不足か。ファンとしてはスタローンがもっと苦しむところが見たいところ。 [地上波(吹替)] 6点(2022-08-02 10:36:22) |
402. スキャンダル(2019)
セクハラやパワハラはイケナイ。と頭ではわかっていても、あなたは自分の会社の同僚がセクハラやパワハラの被害にあっていたら、一緒に戦うだろうか?殆どの人が傍観者となり見て見ぬふりするのではないだろうか。そういう問いかけをしてくる作品。本作はメディア企業ということもあって、イデオロギーが明確化しており、わかりやすい対立構造になっている。保守系のFOXでリベラル系の人が働くのは結構大変だろうとは思うが、メディア企業で働きたいからという欲望が勝ってしまう。メディアは権力であり、権力志向の人間が吸い寄せられていく。ケイラを中心にそういったジレンマを抱える人間の悲喜こもごもはそれなりに上手く描かれており、テンポよく話は進んて行くので見ていて飽きない。でも、実話系の告発モノという設定上ドラマチックな展開になるわけでもなく、全体的にはスッキリしない。尚、主役のケリーは18年に人種差別を擁護する発言で転職先のNBCを解雇されたらしく、決してリベラルな人間ではないという事も、この種の問題の複雑さを感じさせるが、イデオロギー的対立が殆どない2大政党制が確立しない日本人には中々理解しにくい作品なのかもしれない。 [地上波(吹替)] 6点(2022-07-27 11:59:20) |
403. マンハッタン・ラプソディ(1996)
《ネタバレ》 奥手中年の恋愛がメインテーマだが、裏テーマは母娘問題。毒親と言うほどでもないが、夫を愛せず妥協して生きてきた保守的な母親は、やりたいことをして好き勝手に生きているリベラル娘に嫉妬しつつも、幸せにもなって欲しいというジレンマを抱えている。それが娘の結婚を通じて、母娘共に変化し成長していくという物語。こちらをもうちょっとクローズアップしてバランスよく丁寧に描けば、単なるコメディに留まらず深みのある作品になりえたのではないだろうか。それにしても、96年時点でピアース・ブロスナンがこういう扱いであったことに驚き。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-26 01:16:39) |
404. ガン・ホー
異文化交流の衝突から和解へというありがちでオーソドックスではあるが、良くも悪くも「ジャパン・アズ・ナンバーワン」時代を感じさせる点で興味深く、一応コメディの体裁ではあるがどっかのドキュメンタリーにありそうな内容で、歴史的に意義ある作品にはなっている。日系人役者の日本語が下手すぎるのが難点。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-21 03:19:31) |
405. 48時間
80年代はエディーマフィー黄金時代で、出せば売れるという状況だった。そのデビュー作ということだが、やはり存在感や貫禄・魅力は感じられる。内容的には普通の刑事モノではあるが、ここからスタートしたのかと思うと感慨深いものがある。 [地上波(吹替)] 6点(2022-07-13 14:04:02) |
406. マイ・インターン
『プラダを着た悪魔』が結構よかったので、その延長線上で社会派ドラマを期待したのだが、ホノボノ系で皆いい人で欠陥もなく、予定調和で終わってしまった。主役男女がもうちょっとぶつかって和解するという展開にしてもよかったのではないかと。そもそもデニーロがデキスギくんでつまらない。定年退職後にITベンチャーに再就職して、若手社員からは慕われ、若くて美人社長のアドバイザーになるという「高齢者のファンタジー」としてはよくできているとは思うが。と、色々と物足りなさはあるが「心をほぐしたい」なら悪くはない。 [DVD(吹替)] 6点(2022-07-10 15:54:32) |
407. アサルト13 要塞警察
皆殺しにするならこんなの建屋ごと爆破しちゃえば済む話だとは思うが、それなりの緊張感もあって気晴らしに見る分には丁度いいかな。その後の取り調べでどう説明するんだろうかというのが気になったが。 [地上波(吹替)] 6点(2022-07-05 22:05:29) |
408. ダークナイト ライジング
前作が道徳倫理をテーマにしていたのに比べると多少政治色が強くなった印象。国家権力や警察組織が正当性を持てるのは民衆の支持があるからであって、それがなくなれば「革命」が起きる。その意味では「正義」は常に相対的である。中国の警察が「正義」なのか否かを考えてみればわかりやすい。本作ではある種の「正義」の行き過ぎから生じた過渡的状況が描かれてはいるものの、どうも市民軍よりは警察隊の方が「正義」として描かれている印象がある。これは革命やクーデターはあってはならないという制作サイドの意思の表れなのだろうか。結局は、カオス的な状況は力業でエイヤとキレイに片付けられてしまって、メデタシメデタシになってしまい、ちょっと拍子抜けな部分はあるが、前作よりはマシな終わり方だったし、娯楽作品としては悪くはない。尚、TV版で40~50分程度はカットされたものを視聴したので冗長さは感じなかった。 [地上波(吹替)] 6点(2022-06-10 15:23:54) |
409. ヴェニスの商人
原作未読。法か正義(慈悲)かという裁判シーンは中々見ごたえがあったが、恋愛要素が加わったせいでなんだか中途半端な作品に終わってしまった印象。とはいえ、話としてはよくできている。ユダヤ人への差別等々現代的な価値観で見れば受け付けないところもあるだろうが、古典に過度なツッコミ入れても仕方ないのでそういうものとして見るしかないでしょう。アルパチーノはさすがの存在感だがちょっと貫禄あり過ぎて悲壮感がやや欠けてたような。リン・コリンズの2役?も中々頑張っていたように思う。ちなみに吹替で見たのだが、声優の声色の使い分けもよかった(それで演技がよく見えたのかも?)。尚、TVの2時間枠で見たので賞味100分程度であり40分程度カットされたものを視聴。編集が上手かったのか特に問題なく見られたが、完全版をみたら印象は変わるのかどうか。 [地上波(吹替)] 6点(2022-06-08 14:28:07) |
410. スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
予備選挙の仕組みが各州毎に違うということを理解していないとちょっとわかりにくい作品ではあるが、選挙戦でどんな陰謀があるんだろうと思ったら、ちっぽけでしょうもないスタッフの権力闘争とスキャンダルの話。でも、所詮政治活動なんてこういうものだと思えば、これはこれでリアリティーが感じられる。後味は悪いが、それなりに見ごたえはある。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-06-06 12:21:19) |
411. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
日本では不妊治療が流行っているようだが、「子供を産んで育てるよりも、孤児を養子にする方が世の中のためになる」という考え方は新鮮だった。裕福層ならではの考えなのかもしれないが、世界にはこういう人もいるのかと。それにしても放映当時で毎年8万人の子供が行方不明になるってインドはスゴイところだな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-05-30 22:57:22) |
412. リメンバー・ミー(2017)
「人は2度死ぬ」をテーマにしたディスニーらしい説教クサイ内容ではある。他方で独我論的に「わたしが死んだら世界が終わる」と考える人間にとっては死後の世界なんてあの世もこの世もどうでもいいわけで、この手の内容は全く受け付けないだろう。いずれにしても、流石に映像的には見応えはあるし、テンポも悪くないので飽きずに最後まで見られる。全体的には家族とか祖先とか子孫とやや保守的な内容ではあるが、その根本には「他者の評価」という価値観で生きることの是非を問うていると考えれば、それなりに楽しめるのかもしれない。親に認めて欲しくて靴屋を継ぐのではなく、音楽が好きでミュージシャンになりたいという少年の姿勢にある種の「リベラルさ」を感じられるかどうかがポイントか。 [地上波(吹替)] 6点(2022-04-21 02:21:40) |
413. モリーズ・ゲーム
《ネタバレ》 放送時間が100分なのでCMを考慮すると正味90分もないだろうから50分以上はカットされたものを鑑賞。カジノ経営の場面は「様々な客がいた」というギャンブルモノにありがちな内容なので、あまり見るべき点はなくその辺がカットされたのかと。主人公の場合はスポーツマンシップなのか根がインテリだからなのか、一応の節度というか倫理観をもって経営していたようではあるが。稼いでるカネも弁護士になるのとそんなに変わらないし、大成功って感じでもないし。そういったある意味波乱万丈な彼女の人生も背景には「父娘問題がありました」ってのもちょっと話が小さくなってしまったというか、結局こうなっちゃうのかというガッカリ感もある。弁護士は中々いい味出していたとは思うが、法廷モノでもないので中途半端な存在で終わってしまったのは残念。フルバージョンだともっと存在感があったのかもしれないが。『るつぼ』という文学作品がモチーフになっているようだが、これについては何も知識がなかったので、後で調べてようやく理解。自分の無知を棚に上げるが、視聴者に教養を求める点も賛否があるのかと。と文句ばかり書いてしまったが、実話ということで興味深くは見られるから不思議。 [地上波(吹替)] 6点(2022-04-21 01:48:55) |
414. RONIN
デニーロがまだ元気だった頃、とは言ってもとっくに50を過ぎてるし、他の面々も皆いい年してるオッサン達のアクション映画。とはいえ、これが年のワリには中々頑張っていてそれなりの見ごたえがある。放送途中でロシアのウクライナ侵攻の緊急ニュースが入り番組中断した後再開したが、その後はロシア勢がイッキに悪者に見えてくる(犯人役がプーチンに見えてくる)というオマケ付き。TV版&緊急ニュースで20分程度カットされて、ストーリーがややわかりにくい部分もあったが、カーチェイスも見ごたえあるし、気晴らしに見るにはちょうどいいアクション映画だと思う。 [地上波(吹替)] 6点(2022-04-20 12:30:53) |
415. ブリット
マックイーンがマスタングでサンフランシスコを疾走する。ある意味それが全ての作品なんだが、マスタングの対比としてノロノロ走るVWビートルの存在もアクセントになっているのを見落としてはならない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-25 11:32:36) |
416. イーグル・ジャンプ
予定調和なほのぼのコメディで少々の感動もあり作品としてはよくまとまっている。山際淳司に『たった一人のオリンピック』という小説があるが、それを思い起こさせる内容。大人になってからイチから五輪を目指すという事がどういう事なのか、『クールランニング』とは違って「先進国」の代表として「笑い者」になる事への葛藤と挑戦?等がわかる。その後IOCは主人公の活躍?を面白く思わなかったのか参加ルールを厳しくして五輪に出場させないようにしたようだが、そういう「闇の部分」も本作では垣間見える。 [地上波(字幕)] 6点(2022-02-17 10:47:46) |
417. クール・ランニング
万人ウケする良作なんだろうが、予定調和でイガイ性や緊張感はないね。実話だから仕方ないが。 [地上波(吹替)] 6点(2022-02-15 10:49:16) |
418. アトミック・ブロンド
冷戦終結でスパイモノは成立しにくくなるという点で、ベルリンの壁崩壊時に時代設定するというのはプロット的にはよいと思うのだが、変にオシャレ?なテイストにしてしまったのでちょっとリアリティーが欠如してしまったのが残念。もっとガチでハードな感じでやった方がよかったのではないかと。あとは回想方式というのも緊張感が欠如してしまって、折角の体を張ったアクションも結局無事に生き残って聴取されているという現実から一歩引いて見てしまうという難点がある。ラストへのもって行き方上こうなってしまったのだろうが、もうちょっと工夫できたのではないかと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-03 15:41:04) |
419. ゼロ・グラビティ
夢か訓練というオチかと思ったんだが。映画館の3Dで見たら「楽しい」のかもね。映画に何を求めるか?にもよるだろうけど。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-11-13 17:16:59) |
420. フレンチ・コネクション
昔ならではの実録系のシブイ映画。多少の緊張感はあるものの、今となってはやや地味か。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-22 10:56:10) |