461. エンド・オブ・ステイツ
《ネタバレ》 エンド・オブ・キングダムに続いての鑑賞。体にガタがきているマイク・バニング、濡れ衣を着せられる、父子の絆、ベタながらも「脳筋フェスティバルにはしない」意思を感じる脚本の頑張りが微笑ましい。この親にしてこの子ありのクレイ・バニングを演じていたのがニック・ノルティだったとは分からなかった。健在ぶりが嬉しいところです。今作の大統領はモーガン・フリーマンで守り甲斐のある人物。ドンパチ模様に魅入るところがありました。努力作です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-03 01:05:12) |
462. エンド・オブ・キングダム
ロンドンを舞台にマイク・バニング、アッシャー大統領コンビの大立ち回り一大絵巻。リアリティのカケラもないストーリーでの害虫駆除のように殺しまくる姿はサイコパスそのもの。守られるべき大統領も逞しい身体能力で乱射するのが何ともはや。絶対安全緊迫感ゼロの二人を半笑いで眺めていました。何一つ考えないぶんにはストレス発散になるかも。トランプ前大統領がお好きそうな作品ですかね。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-08-02 12:03:22) |
463. 古城の亡霊
《ネタバレ》 若き(26歳!)ジャック・ニコルソン出演の本作。観たいと思ってから40数年、prime 無料配信に出ているのに小躍りすると共にprime 恐るべし! ひれ伏します。 更に本サイトに登録されているというのに10000へぇ。 開始直後に登場したニコルソンのナポレオン軍中尉アンドレという後のキャリアからは考えられない役柄でのコスチュームに笑ってしまう。古城の謎に迫るホラーもので主演ボリス・カーロフ御大に劣らぬ存在感は流石ではあるものの、薄味な演技で物足りなさがありました。というか、脚本が辻褄があわないちぐはぐさで、荒れて見づらい映像も併せて全く興に乗れない怖くないホラーでした。 鑑賞後に分かった御大コーマン監督が古城(他作の使い回し)でのカーロフ(契約残り3日)のシーンを2日間で撮り終えて、あとは弟子達が代わる代わる9ヶ月かけて完成させたという、何ともはやな珍作です。 とは言っても中学時代に出会ってのめり込んだニコルソンの貴重な姿に観た甲斐は大いにありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-08-02 00:26:36) |
464. コロラド
グレン・フォードのサイコパスな判事役での狂気の瞬間芸が怖い、素晴らしい。対するウィリアム・ホールデンは印象薄く物足りない。毛色の変わった西部劇で憎ったらしい判事の最期を今か今かと待ち続けた結末はやっつけ仕事のようでガックリ。映画も体操競技も着地が大事です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-01 04:49:26) |
465. 奥様は魔女(1942)
起承転結全てが微笑ましい。巨匠作らしい小粋なロマコメにホッコリさせられた一時でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-31 01:26:27) |
466. 地球の静止する日
《ネタバレ》 巨匠作らしく手堅くまとめられた起承転結は観るに堪える出来映えではありますが、安上がりな映像と共に見応えに欠ける作品です。地球が静止するというお目当てシーンが全世界30分間の停電(除 飛行機・病院)というところで集中力が切れて、結末まで惰性で鑑賞。最後のメッセージは軍拡への注意喚起のようでありながら、力だけが正しいアメリカの性根が見えるもので、感慨もありません。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-30 16:50:24) |
467. キング・コング(1933)
《ネタバレ》 退屈さにリタイア寸前のところで登場したコング。その顔とカクカクした動きに失笑「何じゃこりゃ、ハズレだこりゃ」 しかしながら、 そこからエンディングまでのコングの一挙手一投足に釘付けに。破壊と殺戮の限りを尽くすケダモノが見せるアンへの一途な思いを表現する映像技術に拍手喝采、凄いとしか言いようがない。 アンの悲鳴に飛んで行き繰り広げる恐竜達との肉弾戦の超ド迫力。「ボクの彼女に指一本触れさせんぞ」「く、苦しい、負けてたまるか」「・・・死んだか・・・死んだな、よし」「どんなもんじゃい」「怪我は無いかい、やっつけたからね、もう大丈夫だよ」 気絶しているアンの匂いを嗅いで「ハァ~ン、可愛いね、好きだよ」 エンパイアステートビル頂上での最期「ボクがそんなに怖いかい、嫌いなのかい、さようなら」 唯々切なく胸が痛い、そういう作品じゃない筈なのに。 アンを始めとした人間たちが深みが無いのが歯痒い(-1点)ものの、怪獣映画の金字塔たる傑作。 [インターネット(字幕)] 9点(2021-07-30 02:06:05) |
468. ワールド・オブ・ライズ
《ネタバレ》 食べながら子守しながら指令を送るホフマン、無辜の建築家を死に追いやる手口、ヨルダン情報局が1枚上手だった。イギリス人監督のアメリカへの視線を感じます。(イギリスも似たり寄ったりですが)精悍な顔つきでのキレある身のこなしに魅入ったディカプリオ。ノーアクション&怒鳴らない静かさでありながら無限大の嫌らしさを好演するラッセル・クロウ、美味しいところを持っていった超絶カッコイイ!MIPマーク・ストロング。単なる絵空事アクションCIAものではなく、今この時も監視している事を思わされる見所満載な力作です。「嘘はつかない、約束は守る」虚しく響く彼等の世界が何というか・・・ため息が出ます。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-26 04:11:10) |
469. 天才作家の妻 40年目の真実
《ネタバレ》 この邦題は意味不明なもの及び詐欺的なものとは違い内容がほぼほぼ分かってしまうという点が悪質、要猛省! 予想そのままの展開で豪華俳優ながら盛り上がるところもなく、とってつけたかのような結末もテンション下がるばかり。ノーベル賞という大きな舞台でありながら、ちっちゃな話に萎える作品です。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-25 10:27:07) |
470. 恐怖のまわり道
短い尺で少なそうな制作費($30,000だそうで 驚)でありながら、1992年にアメリカ国立フィルム登録簿にB級作として最初に登録されたというのも納得の秀作ノワール超掘出物であります。冒頭から結末まで目が離せずMIPアン・サヴェージ登場からはハラハラし通し。初めてお目にかかる女優さんですが、スーザン・ヘイワードを思わせる顔立ちでベティ・デイヴィスを凌ぐ悪女っぷりが素晴らしい。とってつけたようなラストショット(-1点)はヘイズコードによるものなのか、無粋なことです。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-25 09:56:27) |
471. ようこそ映画音響の世界へ
映画鑑賞で意識した事がなかった(恥)音響編集。その重要性がよく分かる勉強になった良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-23 03:47:46) |
472. ミュージックボックス
《ネタバレ》 弁護士が実父を弁護する設定に違和感がついて回りましたが、彼女の最後にとった弁護士倫理にもとる行為にその設定が活きていました。娘だからこそ「善人に生まれ変わって真っ当に生きてきたのだから過去はチャラなんだ。罪の意識?何それ?」と言わんばかりな葛藤の欠片も見せない父を許せなかった。薄い灰色から真っ黒に徐々に変わってゆくアーミン・ミューラー=スタールの好演が印象的。彼のような戦争犯罪人は他にも沢山いて、被害者の「お前だけ幸せに暮らせると思うなよ」声も届かず暮らしている事がやるせない。ミュージックボックスシーンを始めとした名匠らしい奥歯噛みしめる演出が見事な秀作。ただ、ジェシカ・ラングがミスキャストの印象がついて回ったのが残念。では誰がと考えても浮かばないのも歯痒いところです。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-23 03:31:38) |
473. アリス・スウィート・アリス
《ネタバレ》 ブルック・シールズ12歳デビュー作と言うことで鑑賞。カレンはまさに可憐な美少女、別次元の美しさ。あっという間に退場してしまい呆然。ブッサイク(ゴメン)なアリスの「コラッ! 大人を舐めとったらアカンで、この・・・以下自粛」あまりの性悪さ加減に、実はこのガキは無実で真犯人はカレンではなかろうかと思い始める。いまいち話が分かりづらい、モヤモヤしているところでの犯人ご登場に「アンタ誰?」戻して調べ「あぁ、アンタか」動機不明で結末までグダグダ。「赤い影」もつまらなかったですが、「黄色いコート」もしょうもないオハナシでした。ブルック・シールズでなければ闇に消え去ってたであろう激駄作です。 [DVD(字幕)] 3点(2021-07-21 02:00:51)(笑:1票) |
474. シティ・スリッカーズ
《ネタバレ》 ジャック・パランス オスカー受賞作以外の知識無く鑑賞。冒頭でのビリー・クリスタルに「エッ、コメディ?」混乱と不安が。ふざけ具合が鼻につくギリギリのところで押さえられていたのは幸い。2週間牛追い体験ツアーでの牧童頭パランス登場シーンのド迫力が「待ってました~、たっぷり!!」真打ち登場で、少ない登場シーン全てで画面を支配する存在感が「ジャック・ウィルソンの38年後の姿か」感慨深い。余談ながら授賞式で片手腕立てを披露する72歳に私も拍手喝采。早々のお役御免(憤・悄)で気が抜けましたが、子牛を旨く絡めた展開で結末まで楽しめ、3人の顔つきが精悍に変わっていたところに励まされるものがありました。良作です。 ビリー・クリスタルの息子役ジェイク・ギレンホール(11歳)デビュー作というのに100へぇ。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-19 14:51:50) |
475. プロフェッショナル(1966)
持ち味である「男臭さ」を存分に発揮しているアラフィフイケオジ夢の共演。そこへもって若きCCが華を添えているという、ナイスキャスティング! 皆を眺めているぶんには心躍るものがありますが、脚本にメリハリが無く展開のテンポも悪く、力作だけど傑作とは言えないのが残念なところです。 [DVD(字幕)] 6点(2021-07-19 05:04:31) |
476. 拳銃貸します
良質な脚本、切れ味鋭い展開、滑らかなカメラワーク。フィルムノワールの秀作ですが傑作と言えないのが残念。アラン・ラッドは端正ではあるものの、アラン・ドロン程に突き抜けたものが無いのがとても歯痒い。超ヘンテコな邦題、つけた人に理由を聞いてみたいものです。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-18 00:18:19) |
477. 夜の大統領
《ネタバレ》 ジェームズ・キャグニー誕生日ということで鑑賞。主演はエドワード・G・ロビンソン。ギャングものでなく、田舎で理髪店を営むギャンブラーの成功と転落が描かれた物語は、ジメジメするところが無く、二人の持ち味である台詞回し同様の小気味よい展開。ラストでのロビンソンの「裏切るより裏切られるほうがマシだよなぁ、転落してもまたやり直すさ」と言わんばかりのカラリとした笑顔はまさに千両役者。撮影当時キャグニーは格下で弟分としての脇役で出番も少なく見せ場もほんのわずかですが、ロビンソンに劣らぬオーラを放っているのは流石。 ワーナー大看板2人が唯一共演したお宝作品を堪能しました。 [DVD(字幕)] 8点(2021-07-17 03:17:41)(良:1票) |
478. パララックス・ビュー
《ネタバレ》 当時に観たいと思ってから半世紀近く経て念願の鑑賞。個々人の背景、感情を一切取り除いた脚本に全く盛り上がれません。ヒューム・クローニン(当時は知る由もなかった)が退場してからは退屈の極みといったところ。サスペンスの皮を被った難解芸術モノ大ハズレ作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2021-07-16 01:27:14) |
479. 仕組まれた罠
《ネタバレ》 冒頭での列車疾走シーンに「何かが起こりそう」釘付けで、何も起こりません「ん?」でしたが掴みはOK。ブロデリック・クロフォード、グロリア・グレアム夫妻にグレン・フォードが絡む展開は、クロフォードに何時バレるのか、グレアムが何時裏切るのか、フォードがどんな最期を見せるのか、興味津々で結構ハラハラさせられました。見立てが外れた結末は監督のいくつかの作品で感じた身を捩る物足りなさがありました。とは言うものの、ささくれだった3人を表す演出は監督ならではと思える佳作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-15 00:13:30) |
480. トゥモロー・ウォー
《ネタバレ》 amazonがパラマウントから購入した金額2億ドルの値打ちがある作品です。極悪感満載ながら動きが綺麗だと感じたエイリアンに魅入ってしまったのは我ながら不思議なところ。描かれる親子3代の絆は、こちらが主で戦闘模様はアクセントに思えるもので、脚本が上質。名作でのアラン・リックマン名シーンが蘇るミューリ落下シーンはトリハダもの。大いに楽しめた快作です。 [インターネット(吹替)] 7点(2021-07-13 03:05:33) |