41. モダン・タイムス
チャップリンの面白さが控えめな一品。この映画で「機械化時代への警告と風刺」だなぁ、なんて感想は前もって言われてなければ持てない。 むしろ全てが資本主義化され行く流れの中で映画界も流されていく現実に戸惑う彼が見えて来るようだ。 それはさておきポーレット・ゴダードとチャップリンのプラス思考な動きが良かった。有名なラストの2人が背を向けて歩いてくところにこそチャップリンが映画界に対する無言のメッセージを発してる様に思う。 8点(2004-04-29 02:42:46) |
42. I am Sam アイ・アム・サム
理屈を取り払った愛丸出しの父と無条件に父を愛す娘。純粋に親子愛を求める姿が良かった。7歳の知能のサムが社会適応し過ぎかなとか少々うんちくは思いついたが、小さいなってくらいの感動があった。良かったなぁって思うのは単に子役のマジックではないとは断定できない。ダコタ・ファニングが可愛いらしい。さらにいえばあの訴える目はもはや女優。しかしルーシーがちょっとぽっちゃりした子役なら映画自体違うものになる、とも思う。判別不能。2人の世界を作るネタとしてのビートルズは良かったがその選曲は何ともいい難い。プールサイドでリタにネクタイ締められたサムが一瞬キメ顔したように見えた。「オレ最高!」みたいな感じで、錯覚?かな。 8点(2004-03-10 22:47:22) |
43. カラー・オブ・ハート
多様な考え方を受け入れた人が文字どうり色付いていく。にしてはリース・ウィザースプーンが遅い、白黒の人の心を理解してないからだろうか。人の心の変化を2色→多色の視覚に表した斬新なアイデアがいい。いくら多様だ、芸術家志望だといってもトビーの母のヌードを窓にペイントしてるのはちょっと異常。オールバックのトビー・マグワイアが素敵。 8点(2004-03-10 22:44:11) |
44. 裸の銃を持つ逃亡者
こんだけいろんな映画パロってちゃんとお話になってるのがいい。かっこよくみせる事とかを無視してる様でも、笑わせるという一点にここまで徹底してくれると何だかおしゃれにさえ見える。ホントに真顔でやってるんだよね、すばらしいコメディアン。 8点(2004-03-01 22:15:38) |
45. 老人と海(1958)
たった一人大海原で戦う老人。海の男であり続けた老人の孤独な戦いと孤独な語り。船上での単調な画の中で老人の感情、気持ちが目いっぱい表現されていた。ところで松方○樹はいつ世界を釣るのかね?もうギブアップしたのかね?彼主演でリメイクして欲しい、これの吹替えでもいんだけど。かなりのお笑いになりそうで。 8点(2004-03-01 22:09:23) |
46. 不滅の恋/ベートーヴェン
不滅の恋の相手はなるほどね、と思った。後半いろんな謎が明らかになっていく展開がドラマチックですね。人物ベートーベンについては音楽室にある写真と難聴って位しか知らなかったが、この映画を踏まえて彼の曲を聞いてみたいと思った。ゲイリー・オールドマンが僕のベートーベンのイメージにピッタリだった。 8点(2004-03-01 22:02:40) |
47. 過ぎゆく夏
院で利己的だったジェシーがジャックとロックに出会い、進むべき道とサラとの愛を手に入れる。ジェシーとジャックの生徒と教師を超えた友情がくさいけど良かった。ヘザー・グラハムの低露出の色っぽさ。あのグウィネス・パルトロウのデビュー作。この映画から唯一ラジー賞助演男優賞にノミネートされたトラボルタは頷ける。ベネディクト楽団の演奏中に登場する彼は受賞に値する妙な存在感と演技、結構笑えます。ただそれまでを割と無難にこなしている為受賞はならなかったのだろう。彼のこういったスタイルは恥じることなく貫いて欲しい、このズレ具合を楽しめる僕みたいな人もいると思うので。この点を除けば割と楽しめる、トラボルタのズレ具合を楽しめる人ならたまんない作品かもしれない。 8点(2004-03-01 22:02:10)(良:1票) |
48. ふたりの男とひとりの女
笑える。色々イメージして笑わしてもらった、ここまでやっとくからあとは勝手に笑ってみたいな。血のつながってない息子3人と父も素敵。 8点(2004-03-01 21:57:58) |
49. ブロークン・トラスト/秘められた過去<TVM>
結婚二十周年を迎えた幸せな夫婦。数日後ある飛行機事故に旦那が遭遇、命を取り留めるが信頼をぶち壊す事実が発覚する。夫婦、息子、愛人とその子供が血縁・戸籍を超えた愛で結ばれる。難題を乗り越える一家の成長と愛、全てを受け入れようとする妻の母なる愛がいい。クリスティーナはどこまで綺麗になるのかな。濃くのあるメロドラマ。 8点(2004-03-01 21:54:49) |
50. マーサ・ミーツ・ボーイズ
とりあえずモニカ最高。オープンカフェで3人鉢合わせ作戦、そこのジョセフのテンパリ顔が役者を感じる。3人が順番に出会ってくようにみせて、其々の出会いや建築のおじさんに相談するとこも全部織り交ぜて物語になる、時間軸の使い方が良い。このドラマの結論はどうあれ、ファーストクラスを自由に出し入れできる男になりたい。 8点(2004-03-01 21:52:45) |
51. 最高のルームメイト
彼女によって人間味を教えられたが、彼女の死によって失ってしまった孫。そんな不安定な孫の質を知っていたから見守りたかったおじいさん、そんな風に見たら彼の利己的で理不尽な振る舞いも高くはない、最期の一言がそうさせた。素晴らしいルームメイトでした。 8点(2004-03-01 21:51:12) |
52. グレン・ミラー物語
グレンとヘレンが時間、距離を越えてお互いを求め合う姿がコミカルに描かれてて良かった。夫を影で支える、へそくりで授業料をジャストに貯めてたとこなんて古き良き良妻賢母で泣かせる。ヘレンが支えるグレンとその楽団のサクセスストーリー、そして・・・。寂しい、寒い雰囲気の漂いそうな場面も温かいジャズが効果的だった。 8点(2004-03-01 21:50:24) |
53. めぐり逢えたら
最後に初めてめぐり逢って終わり。恋愛のプロセスじゃなく出会い方にしぼってドラマにした点が良い。恋愛でもスポーツでもスタート地点に立つまでのほうがいろんな出来事が起きるもので、本番中よりも楽しかったりする。それだけパターンに捉われないドラマが作れるんだろうと思う、その辺が生きてる作品。メグ・ライアンが可愛くて素敵。 8点(2004-03-01 21:39:12) |
54. ボギー!俺も男だ
単にボギーをいじって笑わす映画じゃなかった。カサブランカのボギーこそ最高にクールな男だと信じるウディ・アレンはしゃべり・ルックス・中身・立ち振る舞い全てにおいて正反対。そんな彼が良き友人達の支えによりクールな男とは何かを実践していくドタバタコメディ。実践はするがあまり学ばないキャラの様でウディ・アレン扮するアホ男が面白い。ダイアン・キートンとの呼吸もピタリ。 8点(2004-03-01 21:36:23) |
55. ジャイアンツ
ビッグな俳優達がビッグな大地でビッグな人生を演じている。エリザベス・テイラーは前中半、ロック・ハドソンは前後半、ジェームズ・ディーンは中後半がジャイアンツ。愛する女性レスリイの愛を得たビックとそうでないジェットの人生が良く描かれている。結果としてジェームズ・ディーンの映画人生最後になったカットをなんとかしてほしかった。一つ確実なのは老け行く3人のメイクがわざとらしい事。 8点(2004-03-01 21:34:14) |
56. ウェディング・シンガー
暖かい雰囲気を保っていて、アダム・サンドラーの感傷的な感じとドリュー・バリモアのやわらかい雰囲気が良かった。見せ場はまああそことして、2人が初めてキスする画自体が彼女のしゃくれが手伝ってとても綺麗に写ってる。なかなかいいラブコメ。 8点(2004-01-23 23:37:01) |
57. 噂の二人
この映画観終わった後、誰が印象的だったかといえばあの嘘つく少女。アップで抜かれてるとこなんかド迫力。当然オードリーの存在感あってこそだが。シャーリー・マクレーンと共に追い込まれていく彼女には珍しい悲劇のラストも新鮮だった。 8点(2004-01-23 22:39:51) |
58. モンキー・ビジネス
予想どうりの展開に予想どうりの笑いだった。ケイリー・グラントが子供とインディアンごっこした末にヒュー・マーロウの髪型を変えてイメチェン、あれはやばい。あんな笑いを撮ったのもやっぱりハワード・ホークスでした。 8点(2004-01-15 22:08:32) |
59. アルマゲドン(1998)
単純にブルース・ウィリスの男気と後半のリヴ・タイラーがらみのシーンは涙した。エアロのMiss A Thingが抜群。最初の隕石がピンポイントでNYに直撃するとか、ことごとく生き残るであろうと思われた人たちがしっかり地球に帰還してしまう、そこに至る奇跡とか多少強引かな。もろもろ加味してもやはり好きな映画だ。 8点(2004-01-14 19:14:09) |
60. 白鳥
3人目のルイ・ジュールダンが出てきてはじめて成立するお話だが、彼の本能的な演技に三角関係のキーマンとして存在感を感じ、助演がいかに大切か認識した。カラーでみるグレースケリーはホント美しい、この映画が最後というのがホント残念。 8点(2004-01-14 03:48:22) |