41. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 ソフィーは暗号解読官ではないのか?確かにあれじゃ何もできないお姉ちゃんで、カンヌで失笑を買うのも仕方ないだろう。小説を読まないで映画を観た人は、タイトルから大きく逸脱していく物語の結末にがっかりしたんじゃないだろうか。まぁしかしそもそも小説自体がハリウッド映画っぽいので、単に文字が映像化されたと考えればこんなもんかなと思う。アメリカ人といえば、フランス人といえば、イギリス人といえばと判で押したような配役もいかにもハリウッド的。いずれにしても、信仰と科学の対立について世界中の人々が考え直すきっかけとなったという意味では成功作だということは認める。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 22:06:26) |
42. ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
大変に良くできた子供映画です。ハリー・ポッターよりずっとわかりやすく、丁寧に創りこまれていると思います。子供心を無くした私には「普通の子供がある日突然異世界の王になった!」と言われてもピンときませんでした。しかも悪役が子供に迫力負けしてる。例えば魔女さんがニコール・キッドマンとか、くらくらするほど魅力的な美女なら大人の鑑賞にも堪えられたかもしれませんね。 [映画館(字幕)] 5点(2006-04-23 23:16:04) |
43. ティム・バートンのコープスブライド
「ナイトメア~」をはじめとした数々の名作を経て「ヴィンセント」に回帰したような映画です。全編にパロディが散りばめられていて、バートンファンにはたまらない。ブラックユーモアたっぷりのドタバタ劇でありながら、ちょっと切ない展開もバートンならでは。ヘレナ・ボナム・カーターの艶っぽい声も素敵です。DVDコレクション決定の芸術作品。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-30 16:45:10) |
44. シン・シティ
《ネタバレ》 かっこいい。ヒーロー以上に個性的な悪役を演じた俳優たちに拍手を送りたい。特にペッツ・デルトロ。のけぞる度に「ア゛~~」とか唸るのがケッサク!ところで、強烈なキャラクターが暴れる本編に対し、最初と最後のジョシュ・ハートネットはあまりにも役不足だと思う。なんでバンデラスじゃないんだ。 [映画館(字幕)] 7点(2005-10-12 09:36:39) |
45. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 なんとまぁバートンワールド全開の作品だろう。前作『ビッグ・フィッシュ』に惜しみなく満点をつけた私であるが、正直なところ、バートンにしてはあまりにも真っ直ぐすぎる作品であることに戸惑いもあった。本作品は、前作での私の不完全燃焼の部分を十分に満足させてくれたといえる。子供たちへの容赦ない虐待、ディープ・ロイの多芸?ぶり、100匹のリスたちの迫力ある演技。そしてジョニー・デップの強烈なキャラクター。この悪ノリぶりこそバートンの真骨頂だ。他人にはお勧めできないが、マイフェイバリットな映画がまた1本増えてしまった。 [映画館(字幕)] 9点(2005-09-10 21:52:54) |
46. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
えーっと・・・平均点を下げてしまってすみません。前後に挟まれて逃げ場のなくなった辻褄合わせ映画という印象でした。ダークサイドに堕ちたアナキンの心の機微があまり感じられないのは監督の演出力なのか役者の演技力なのかはわかりませんが、いずれにしても安っぽい、薄っぺらい感が否めないのはこのせいかと。すみませんね、「正しいSWの楽しみ方」ができなくて。こういう観客もいるってことです。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-08 20:16:39) |
47. トロイ(2004)
全ての人々の愚かな行いが一つの大国を破滅へと導いた。巨額の制作費が投じられた本作品の訴えるところがそこならば、悪意に満ちた映画だと思う。観ている側には登場人物たちの言動が滑稽に映るのに、映画は彼らを皮肉るどころか大真面目に英雄に祭り上げている。なんだかとっても虚しいというか不毛な映画。 3点(2005-01-18 22:56:08) |
48. キャットウーマン
これぞ娯楽映画!「スパイダーマン」より素直に面白いと思うのは、やはり同性だからでしょうか。下手なヒューマニズムとかサスペンス性だとかを盛り込まずに、ハル・ベリーの美しさのみを追求しているのが潔い。楽しい。カッコイイ。彼女の肉体は芸術品ですね。シャロン・ストーンも素敵です。難を言えば、トム刑事がイイ男だったので、もう少しかっこいいところを見せる場面を作ってあげても良かったんじゃないかな。 それにしても点数低いなあ(^_^;)正直「トゥームレイダー」なんかよりよっぽどシリーズ化して欲しい映画だと思ったんですが… 8点(2004-11-07 14:55:12)(良:1票) |
49. コラテラル
《ネタバレ》 最後の30分くらい以外はだるだる。こんな感想を持ってしまった最大の原因は、最初の殺人をミスったヴィンセントに対して、実は大した殺し屋じゃないんじゃないかという疑念が最後までついて回ったからだと思う。こういう最初からオチが約束されているタイプの映画は、どうやって最後までテンションを維持させるかが作品全体の印象を大きく左右させると思うんだけど、なんていうか、それができていない失敗作のような気がするんだよなぁ。 5点(2004-11-07 14:16:48)(良:1票) |
50. ヴィンセント
げらげら。いやはや大笑い。こんな7歳いるかっての。日本の巨匠手塚治虫がアニメーションの世界に手を出したが、人気漫画のアニメ化よりもオリジナルの短編ものの方が高い評価を受けていたことを思い出した。短編映画って楽しいですね。自分の創りたいように創ればいいのだから。バートン自身の自己紹介にふさわしいデビュー作だと思います。今回「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」を観に行ったつもりが、期せずして彼の初期作品までオマケで観れてしまい、なんだか得した気分でした。 9点(2004-10-29 11:49:27) |
51. フランケンウィニー(1984)
なるほど、「シザーハンズ」のプロトタイプですか。いや面白かった。犬は全然可愛くないんだけど周りの人間たちがもうおバカ過ぎて。鑑賞している客が私以外にあと1人しかいない中途半端な客の入りだったため、爆笑するにももう1人の客が気になって不完全燃焼な笑いをしてしまいました。これと同時上映の「ヴィンセント」セットで、ティム・バートンって本当に悪趣味な映画人だと思う。近年の彼の作品も円熟度が増して好きですが、初期のおばかワールド全開のオタク映画も愛しいです。今新作に取りかかっているようですが、また昔の悪趣味な映画を創ってほしい。 8点(2004-10-29 11:25:19) |
52. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
今までビデオでしか観たことのなかったこの作品が、より美しい映像でリバイバル上映だなんてこれは観ないわけにいきません。ということで公開初日からシネコンで観てしまいました。土曜日の夕方で、初日なので指定席です。……いやぁ~~~初めてですよ、観客2人という映画。ものすごくVIPな気分でしたね。もう1人のお客さんもエンドロールが終わるまで立ち上がらなかったところを見ると、彼もコアなマニアなのだろう。やっぱり田舎の映画館はいいなぁ。潰れないことを切に願います。 とこれでは感想になっていないので。バートンのオタクっぷりを堪能する映画ですね。楽しいです。不気味なはずのモンスターがユニークで愛らしい。でも吹替えしか上映していなくて、吹替えで観るミュージカルはやっぱちょっとツライ。かなり無理やりな日本語でした。良い音楽だろうに、その良さが伝わってきませんでした。ダニー・エルフマン自身の歌声が聴いてみたかったです。個人的にオマケの2本の方が爆笑してしまったのでちょっと厳しい点数になりました。 7点(2004-10-29 11:07:41) |
53. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 サスペンスもネタ切れですか…。決してつまらないわけじゃないけれど、ハッと驚かされるようなドラマではありませんでした。これをジョニー・デップがやったから重みが出たわけで。なんかいろんな伏線がたくさんあったと思うんだけど、置いてきぼりにされたエピソードも結構あったような。また、英語力のないわたしには、2つの小説の違いの面白さもわかんなくて残念。私のようにジョニーのファンなら観とけって作品ですね。特にラスト10分の彼の表情にゾ~ッ(@_@;) 6点(2004-10-29 10:44:28) |
54. 華氏911
ムーアのブッシュ嫌いは今更語るまでもないが、アメリカが石油利権のために中東に拘っているのもまた周知の事実。この作品に異論がある者は、真っ向から対立する映画を作ればいいのだ。公開前から「ブッシュ政権を痛烈に皮肉った映画」などとマスコミに騒がれていたが、蓋を開けてみれば真面目な反戦映画だった。ムーアの政治的目論見があるのかどうかはわからないし興味もない。しかし、映画の後半のフラッシュバック映像は紛れもない現実である。 9点(2004-09-07 14:29:32) |
55. ドンファン(1995)
この際ストーリーなんてもうどーでもいいんです。「一生貴方についていく!!」と決意した人間がここに1人いるだけでこの1本は成功作なんです。子坊脳になったって構いません。お願いだから名前の安売りはほどほどにしてください。貴方にふさわしいのはB級映画なんです。 10点(2004-06-24 22:15:00) |
56. 21グラム
《ネタバレ》 タブーを犯してドナーの素性を探るストーカー男。絶望感からジャンキーに成り下がり、正気に戻るなり加害者を「殺して!」と泣き叫ぶ女。信仰に目覚めながらも、事故から逃げてしまった弱い男。私から見ればだーれも同情の余地がなく感情移入できなかった。物語を切り貼りすることによって、ドラマの魅力不足を隠そうとしているとしか思えない。主役3人のファンにとってはその欲求を満たしてくれるだろうけど、役者に興味ない人にとっては「まあ役者に救われてるかな・・・」程度です。 4点(2004-06-13 21:35:42)(良:1票) |
57. ビッグ・リボウスキ
びっくりぼうすき。響きがいいよね。なんかのおまじないみたい。タイトル聞いただけでわくわくする映画って最近少ないから。本編もタイトル以上に胡散臭いです。ジプシーキングスが好きな私は、ジーザス(この名前もサイコー)登場シーンが衝撃的だった。 8点(2004-05-25 08:29:08) |
58. ビューティフル・マインド
オスカー作品というのは受賞する前に観なければだめですね。無意識に期待し過ぎるようです。実在の人物を題材にした映画って、映画にする時点でかなりの嘘があるわけで、もちろん観る側もそれは承知の上なんだけど、事実と嘘のさじ加減を間違えると、完全フィクションのお話より嘘くさく感じてしまう。私にはこの作品がその典型に見えたのですが・・・ 5点(2004-05-25 01:41:24) |
59. スリーピー・ホロウ
《ネタバレ》 霧の中に見え隠れする寂れた村、丘の上の洋館、墓場、魔女、夜な夜な村を襲う亡霊、謎を秘めた美女。グロテスクなおとぎ話を語るのに、これ以上何が必要だろう。 9点(2004-05-25 01:18:26)(良:2票) |
60. サイン
《ネタバレ》 ○○が弱点なら何故地球に来たんだ君たち。非常に頭が良いというヤツらの登場に大爆笑させてもらったのでおっけー。信仰心薄い日本人は、笑い飛ばすのが正しい鑑賞法でしょう。1000円だったしね。これが1800円なら怒ってたぞ。 5点(2004-05-25 00:46:57) |