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プロフィール
コメント数 92
性別 男性
自己紹介 基本的に点数が甘めになりがち。
あまりジャンルに好き嫌いはありませんが、やはり娯楽映画が好きです。
密度の濃い映画が好みですね。

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41.  ライト/オフ 《ネタバレ》 
冒頭の明かりをつけたり消したりして確認している内によくわからない者が徐々に近づいてくる描写はなかなか良くてゾクっとくる怖さがある。  しかし、それの正体が分かってくるとその現実味の無さとかで少しずつ冷めてきてしまうのが難点か。いっそのこと本当に正体がわからない理不尽なものとして描いた方が潔かったかもしれない。オチも姉弟の意に沿わないものだし、それをやるならもっと早くやってよとあの世でレベッカの父親は嘆いているに違いない。  レベッカを演じたテリーサ・パーマーがなかなかの美人さんで良かった。あの大きな目は暗闇でも表情がわかるし適役だと思う。あんな姉がいたら母親云々じゃなくても泊まりに行きたいよなあ弟よ!恋人役のチャラチャラしたような兄ちゃんもとてもいい人で好感が持てる。  案外綺麗にまとまっていて80分と短く手軽に観られる作品だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-02 15:12:20)
42.  ミッドナイト・ミート・トレイン 《ネタバレ》 
映像の全体的な質感はとてもいいと思う。グロテスクなシーンもあるがその質感によって生々しさが中和されスプラッターでありながら意外と観やすかった。  日常的に使用しているものが何か恐ろしいところへ繋がっているという感覚はとてもいい。まあ、ありえない話だしなぜ夜な夜な殺人をくり返すのかという理由は唐突過ぎるのだが。そこら辺がうまく掘り下げられればもっと良作になるのだろうが、難しいし中途半端に描かれるよりはまだいい。  終盤の格闘シーンのカメラワークなどは北村龍平らしさを感じた。アメリカでの仕事はなかなか難しいだろうが頑張ってほしいと思う。  ブラッドリー・クーパーがスターになる前の作品だがやはりスターになる人はスターになる面構えをしてると感じた。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-11-17 15:58:55)
43.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 
続編を観ようと思ったが前作の記憶が薄れているものだから再鑑賞。  映画でマジックを題材にするというのはなかなか難しいと思う。カット割りでどうとでもなるし特にCG技術が発達した今ではどんなすごいイリュージョンを見せつけても「ふーん」で済まされてしまう恐れがある。映画というハッタリの中で二重にハッタリをするのは大変なことだ。本作もそのリスクを回避できているとは言えない。が、この作品は四人のマジシャンは目的があるのではなく誰かの指令のままに動いているというところが少し不思議で興味の持続に繋がっている。作品自体もテンポが良く進んでいくのでこの流れに乗るかという気にもなってくる。  キャストも豪華だが実力派が多いから安心して観ていられる感もある。あ、安心しちゃダメか。この手の映画はハラハラしないと!メラニー・ロランがやはり綺麗だった。フォー・ホースメンの方たちは是非近所に来て自分の口座を数桁増やしていって欲しいもんです。
[インターネット(吹替)] 6点(2017-10-25 02:35:39)(良:1票)
44.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 
ボーンシリーズの新作がやると聞いて喜びがある反面今やる必要性があるのかとも思った。ボーンは三部作で綺麗に終わっている作品であり(レガシー?悪いけど思い出せないな)、新作を作るなら何か新しい要素がいるだろう。基本的にボーンシリーズは彼の過去を探る物語だ。三作目でそれも終えた。ではボーンの新作があるとしたらボーンは何のために戦うのか?  というわけで結局はまた過去をほじくる物語でした。うーん、正直ボーンの過去にはもうそこまで興味はない。個人的には「アイデンティティ」で発覚する「実はCIAが作り出した人間兵器だった」この一点だけで十分。今回ボーンを取り込もうとする女性局員やボーンに恨みを持つエージェント等からは新しいことを試みる姿勢が見えないこともないが、いずれも今作を押し上げるパワーにはなっていない。「スプレマシー」以降も評価が上がっていき、また自分が面白く観たのもストーリーよりもボーンが咄嗟の機転で窮地を打開していくアイディアが秀逸だったからだ。今作もボーンは自分の能力を発揮して行動していくが前シリーズを上回るアイディアはない。焼き直し的な動きも目立つ。新作を作るなら「これは新しいし面白い」というシーンを用意するべきだ。「アルティメイタム」は越えられないと思っても、でも心のどこかで「上回ってほしい」と期待するのが観客なのだから。  作りは想像以上に「ボーン映画」になっていると思う。臨場感のあるカメラワークに細かいカット割り。昨今のアクション映画ではもはや主流ではない撮り方に感じるが、この監督の作風でもあるしボーンといえばこれ!みたいな観念もあるのだろう。普通に観ればそれなりの作品だと思う。でも前三作を越える出来とは思えなかった。ボーンシリーズのファンからすればマット・デイモンとグリーングラスの復帰は朗報だったはずだが「アルティメイタム」からはや9年も経つのにマンネリ感が拭えないのは残念だ。
[映画館(字幕)] 6点(2016-10-08 18:43:03)(良:1票)
45.  インシディアス 第2章 《ネタバレ》 
全作のラストを見せられたら続きを観ない訳にはいかない。ということで間を置かずに観た。  前作から三年の間を置いて作られている作品だが完全に1作目とセットの作品になっている。1作目の謎が今作で解き明かされているシーンもあり、続けて鑑賞したのは正解だったようだ。幽霊の仕業の一言で済ませられるシーンを時間をも超越した形で意味を持たせて来るのはなかなか上手い。 だが終盤では、あれ?この人も「彼方」に来たのか。あ、死んだエリーズもいる。「僕が父さんを迎えに行くよ!」とそんなにみんながホイホイ来られてもなあ。少し笑ってしまう。良くも悪くも家族愛を絡めたハリウッドホラーになっていて安心して観ていられるのだが少し物足りないのも確かだ。  ラスト本当に夫が帰って来たのか半信半疑の表情の妻にピアノを弾いたのは自分だと言うことで信頼させる流れは良い。この作品がドラマにも重点を置いていることが分かる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-23 23:51:30)(良:1票)
46.  ファーナス/訣別の朝 《ネタバレ》 
なかなかに豪華で渋い顔ぶれだが冒頭からインパクトのある演技を見せるウディ・ハレルソンに目が行く。他のキャストも良い演技をしているがウディ・ハレルソンの凶暴で凄みのある演技がある意味この作品を支えているように思える。  クリスチャン・ベイルが演じるラッセルは真面目な男だ。真面目すぎると言ってもいいくらいの男。ある事故を境に転落が始まっても彼は喚いたりしない。服役している間に病身の父が死に、金に困った弟が危ない仕事をしていることを知り、恋人が他の男の子を宿しても彼は感情を爆発させることはない。抑えている。抑えてはいるが彼の心の中は煮えたぎっている。タイトルのファーナスは溶鉱炉のことらしいが彼自身を指しているとも言える。いつ外に漏れ出してもおかしくないものを彼は抱えている。ウディ・ハレルソン演じるデグロートがなぜ弟とペティを殺したのかはわからない。が、「この男ならやりかねない」と思ってしまうのは冒頭のシーンがあるからだろう。この男のアクションによって主人公はやっと抱えていたものを復讐という形に変えることができるのだ。  地味でとても暗い話だ。復讐は遂げられるがカタルシスはあまり感じないし、この後の主人公のことを考えると救われた気もしない。撃たれてうつ伏すデグロートに近づくラッセル。観ている間「うつ伏している腕に銃を隠し持っているのでは…」とハラハラしてしまったのはそれほど凶暴な男だったからだが、彼の口から弟を「タフな男だった」という言葉が出たのは印象的だった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-28 02:29:46)
47.  ディアトロフ・インシデント 《ネタバレ》 
この映画を観終わった後の自分がとった行動はディアトロフ峠事件のことをネットで調べることだった。なるほど、不可解な事件だ。映画の題材にしたがるのも分かる。最近では珍しくもなくなったPOV作品だが今作は題材の不気味さもあり飽きずに観ることができた。鑑賞時はちょうど大寒波で雪も積もり暖房をつけていても寒さを感じる時だったので雪山の寒さともシンクロできた(気がする)。  序盤で彼らが遭難したというニュース映像が挟まれるのは良い。雪山での遭難は死を連想させるがただ死ぬだけでは無いジャンルなだけに、酷い目に会ったうえでその先に何かあると予感させる。オチも荒唐無稽だがアイデアは悪くないと思う。ただああいうクリーチャーが出てくるとどうしても安っぽさを感じてしまうのが難点か。題材は良いのだからそれをリアルに感じさせるアイデアもやはり欲しかった。  低迷期に入って久しい印象のレニー・ハーリンだがなかなかの予算を使った「ザ・ヘラクレス」も興行的には失敗だった模様。浮上の時は来るのだろうか。それでもコンスタントに作品を取り続けているのは感心する。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-26 01:42:31)
48.  人生の特等席 《ネタバレ》 
老いたイーストウッドの雰囲気は代えが効かない。それだけで点数を増やしてしまいそうになるが…。  オーソドックスだが分かりやすい展開は別にかまわない。だが終盤の解決はいろいろ急ぎ足過ぎないか。ピーナッツ売りが袋を指名候補に放り投げた時から「何かあるな」と感じたが終盤都合よくダイヤモンドの原石として現れるのは上手いとは言い難い。怒って去っていったジョニーがラストなんとなく戻ってくるのも腑に落ちない。わだかまりが解消する場面でも父親は過去の出来事を娘は心情をすべて台詞で説明するのもセンスを感じない。「父に捨てられたと思って心を閉ざした人間になった」なんて自分で説明するのはやめてほしい。だいたいわだかまりはあれで解消したのか?何かもやもやする。  娘がダイヤモンドを周る姿を見て思わず微笑んでしまう父親。野球を通していると距離が縮まっていくような感じは良かった。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-01-13 21:50:15)(良:1票)
49.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 
新三部作の二作目。旧三部作は二作目が良い出来だっただけに今作も気になるところだが。エピソード1で幼くかわいかったアナキンはどう成長したのだろうか。  冒頭から師匠であるオビ・ワンに反発しまくり。もうこれ暗黒面に堕ちてるんじゃない?と思わせるようなクソガキに成長しました。パドメが恋路を拒否ってたら即若きシス卿が出来上がりそうな勢いだ。そして、そのパドメとの恋愛物語がチープ過ぎてひどい。草原を転がりあう恋人たちなんて今時少女マンガでも見られないよ。ルーカスすげえ!ヘイデン・クリステンセンはアナキンの不安定な感じに合っててよかったと思う。母親が死んでしまう過程はアナキンが暗黒面に堕ちる必要な要素なのだろうがやはり描き方の詰めが甘い気がする。だいたいひとり奴隷として残してきて今まで放置というのはどうなのか。ジェダイはそれまで何をやっていたのか。ジェダイがそういう融通の利かない組織ならパドメが女王の時にエピソード1のアナキンの活躍に対しての恩賞として母親くらい解放してあげてもよかったのではないか。アナキンが危うい存在だと思うのなら尚更ジェダイが動いてアナキンの精神を安定させる方向へ動くべきではないのか。こういういろいろな思いが浮かぶようでは上手く描いたとは言いがたい。  ドラマ部分は上手いとは言えないが終盤は多数のジェダイの戦闘、ドゥークー伯爵との戦い、ヨーダの初戦闘シーンなど見どころも多い。やはりドロイド二体のかけ合いを見ていると「スター・ウォーズだなあ」という安心感がある。まあ一番驚いたのはR2D2。あなた飛べたのね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-12-27 15:28:03)(良:1票)
50.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 
さてスター・ウォーズの物語の幕開け。アナキンがどのようにしてダース・ベイダーに堕ちていくのかを描く新三部作の序章。前作から16年ぶりの新作とあって世間は大盛り上がりだったのを記憶しております。  ファンの間でもあまり人気の無いエピソード1だがやはり主軸のストーリーが政治的すぎたからというのもあるのだろう。今回のタイトル「ファントム・メナス(見えざる脅威)」からわかるようにスター・ウォーズの本線から少し離れたストーリーの中にチラホラ見え隠れする暗黒面の存在をほのめかす感じ。「暗黒面は見えにくいでな」とはヨーダの言葉だがこれだけジェダイが数多くいるのだから今後シスの存在を見事に喝破してくれるに違いない(棒読み)!今回観返して気づいたことはひどく落ち着きすぎている印象がすること。ジェダイが中心になって話が進んでいくからそう感じるのだろうか。役者たちの動きもどこか遅くぎこちない印象。もしかしたらほぼCGという特殊な撮影環境に慣れなかった部分があるのかも知れない。映像が全体的に妙にツルツルしてるのも気になった。  とはいえ若きオビ・ワンや幼いアナキン、R2D2、C3POなどが出てくると思い入れの少ない自分でも「おおっ」と思ってしまう。ダース・モールとジェダイ二人の戦いもなかなか見ごたえがあるし、そこから始まるジョン・ウィリアムズの音楽も印象的だ。不人気のジャー・ジャー・ビンクスは出番が多すぎるね。多い上に思わぬ活躍をするもんだからスター・ウォーズファンの逆鱗に触れたのでしょう。スター・ウォーズの賑やかしはドロイド二体で充分です。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-12-26 19:30:53)
51.  ヒッチコック 《ネタバレ》 
映画のベストランキングが発表されると数多くの作品がランクインする名匠ヒッチコック。現在では彼が映画界に与えた多大な影響を疑うものはいないが彼でも現役の時は「もう退き時では?」などと言われてたり、検閲のことでもめたり、製作費に苦心して買うものを切りつめたりなど…やはり映画を作るというのは簡単ではない。  「サイコ」製作時のエピソードだが話は奥さんとのやりとりが中心。アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレン。安心して観ていられるのはさすがだ。友人と共同脚本の作業をする妻を「不倫をしているのではないか」とシャワーの後の砂を集めたりとヒッチコックの偏執的なところも描くが基本的には彼の悩みは我々が日常に抱く悩みとそうは変わらない。人間だもの。「サイコ」が出来上がった当初は退屈な作品という評価だったのは知らなかったが、「すぐに再編集しましょう」と妻が立ち上がってからはすいすいと良い流れに。編集の重要性と共にアルマという女性が仕事でも良きパートナーだったことが窺える。  役者も良いし退屈はしないのだがズバッと深く切り込む作品でもないのが少々残念。しかしヒッチコックが有名なシャワーシーンで観客の反応を窺いながら音楽に合わせて切りつける動作をするところはなんとも微笑ましい。思わず体が動いたのだろうが監督の指揮に合わせて観客が悲鳴を上げるようにも見えバッチリ狙い通りといったところか。監督にとっては批評家のどんな賛辞よりも生の観客の反応が何より嬉しいものなのだろうなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-17 19:43:18)(良:1票)
52.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 
気がつけば14年ぶりの新作。え、もうそんなに経っちゃったの?そういえば恐竜映画を長らく観ていなかった。 1作目は自分が中学生の時。CGの恐竜に目を瞠りながらもどこか夢中になりきれなかったのを覚えている。恐竜が大好きだった小学生の時に観られたら生涯の一作になっていたのだろうか。  さて今作だが展開としては1作目に近い感じ。結局は人間のなんでも管理して支配できるという傲慢さをあざ笑うかのような展開に。しかし、過去の事件で恐竜を管理することの難しさ、恐竜の恐ろしさは嫌でも味わっただろうに。そういうところは教訓として活かされてないのね。20年前の事件なんて知らないよと言わんばかりの逃げられ方のあっけなさ。ヒロインは運営責任者らしからぬ行動ばかり取るし、CEOはなぜかヘリの操縦にご執心で案の定…。もういいよ!人間が愚かなのはわかったよ!!  映像は迫力はあるのだが14年ぶりだしこれくらいはやるだろうという域を越えてない印象。意外と一つ一つの出来事はこじんまりとしていて怒涛の展開とまではいかず、全世界興行収入3位に躍り出るほどのインパクトは残念ながら感じられなかった。個人的に一番印象に残ったのは兄弟の付き添いの女性の末路かな。ひどい死に方というのは印象に残るもんです。  あれ?全然褒めてないなこれ。でも観ている間はそれなりに楽しめたかな。家族で楽しめるサマームービーになっていると思うし、このシリーズのファンには終盤の展開に熱くなる人も多いでしょう。なにより子供たちがまた恐竜映画を楽しめるのは喜ばしいことだと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2015-08-10 04:32:20)(良:3票)
53.  ファイティング・タイガー 《ネタバレ》 
キアヌ・リーヴスが監督をやるというイメージがあまり無かったが「マトリックス」で相当惚れ込んだのか初監督作はカンフー映画。武術指導にユエン・ウーピンを迎えているので安定したカンフーアクションをじっくり見せてくれて好感触。 主役はキアヌではなくあまり主役という感じはしない顔だちの人(デコ広い!)。もちろんアクションができるから選ばれたのだろうがかなり地味だ。まあ無垢な青年が闇格闘技にのめりこむ内に暗黒面を見せ始めるというストーリーだから無垢な感じは出てるとは言える。まさかこの人を主役に選んだからそういうストーリーにしたんじゃあるまいな! 終盤の「ザ・レイド」の主役とはじっくり闘って欲しかった。もったいない。ラスボスはキアヌ本人。寺までわざわざ出張って「マトリックス」でダウンロードしたデジタルカンフーを見せてくれます。  それにしても車であれだけ転げ落ちても普通に動けるカレン・モク姐さん丈夫すぎ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-27 03:48:37)
54.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
戦車が主体の映画はあまり見たことがなく結構期待していたのだがドラマ部分は意外とありきたりな感じ。激戦をくぐり抜けてきた戦車隊に実戦経験のない新兵が配属され、戦争の現実を突きつけられながら隊員たちと心を通わせていく。しかし、それをこの監督の脚本作「トレーニング デイ」と同じく一日の出来事として描くのはちとつらい。一日のドラマとしてはつめこみ感が否めず戦争映画としてのポイントを押さえているのに浅く感じてしまう。  だが、ドイツの母娘(っぽいが従姉妹)のエピソードは意外と嫌いではない。戦争という異常な日常の中ですでに非日常になってしまって久しい平和で穏やかな食事をしたいという気持ちは共感できる。結局隊員によってぶち壊されるが童貞卒業シーンもはさまれる特殊さもあって、個人的にはこの映画のドラマの中で唯一引っかかりがあるシーンだ。まあ長いなとは思ったが。  戦車同士の戦闘シーンはさすがの迫力。戦車には全然詳しくないがタイガー戦車が恐ろしい性能を持っていることは伝わってくる。あんなのに出くわしたら生きた心地がしないだろう。人体破壊描写も凄まじく何台も戦車が踏み荒らしていったと思われる死体なども記憶に残る。  全体的に見てくれは悪くない。が、最後の戦闘があまり良くない。ウォーダディの選択が理解できない。動けなくなった戦車に立て篭もる作戦なのになぜ予備の弾薬を車外に放置してあるのかわからない。こんな感じで終盤に悶々としてしまう何かもったいない作品だ。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-20 03:06:56)(良:1票)
55.  ある日どこかで 《ネタバレ》 
おそらく今まで観たタイムスリップ作品の中でこれ以上にふわふわしたものはないだろう。ふわふわしたというのはタイムスリップの方法もそうだが劇中で繰り広げられる恋愛劇もそうだ。何か地に足が着いた心地がしない。まるで夢でも見ているかのよう。それを作り手が狙ったのだろうか。  多くの感想の中でこれは彼の妄想なのではないかという意見は興味深い。これが彼の妄想だったならこのふわふわしたものの辻褄が合ってくる。自己催眠というとんでもないタイムスリップの方法も、彼の一方的過ぎる情熱に彼女が驚くほどすんなり応えてくれることも、彼の想像の産物ならありえる。  個人的には現代に戻って来てからもう一展開あればとも思ったがこれはそういう映画ではないらしい。これは悲恋なのだ。あまりのショックに衰弱して死んでしまう彼も悲劇だが、彼がいなくなって数十年彼を探し続けていた彼女のことを想像すると気が遠くなるし切ない。  それにしてもクリストファー・リーヴはスーパーマンのイメージが強いが背が高くハンサムで笑顔もまぶしく素敵な俳優だったと再確認。ジェーン・シーモアはあまり知らなかったがとても美しくこれなら一目惚れも無理はないかなと思わせる。  ホテルの彼女の写真が撮られたシーン。素敵な瞬間だった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-12 23:24:50)(良:1票)
56.  ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 
オカルトホラーとしては新鮮味を感じない内容。実話ベースらしいが離婚した後の家族のドラマというのもよくあるケースだ。 しかし、喉の奥から指が見えるシーンやCTスキャンに悪魔が映り込むシーンはドキッとさせられるし、父親役のジェフリー・ディーン・モーガンや娘役のナターシャ・カリスもなかなかの熱演。ベタではあるが家族が愛情を再確認するドラマはホッとするし好感が持てる。本編も短くサクッと観られるのも良いがもう少し全体の恐怖感が欲しかったというところか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-10 02:20:32)
57.  M:I-2 《ネタバレ》 
このシリーズは毎回監督が違う。二作目を任されたのは当時「フェイス/オフ」が成功して勢いに乗っていたジョン・ウー。しかし個人的にはジョン・ウーに勢いがあったのは「フェイス/オフ」までという認識だ。今作では興行的には成功だったとしても作品内容的には成功したとは思えない。  ジョン・ウーの演出は良くも悪くも過剰だ。序盤のお互いの車を回転させながら見つめ合うシーンで男女が恋に落ちるところを描いたり作戦内容を聞いてのトム・クルーズの怒りを炎で表したりと誠に分かりやすい。ヒーローが登場するシーンで鳩をバーン!と登場させたりラストの宿敵との対決での激情を波しぶきで表現したりとここまで分かりやすいと思わず笑ってしまう。ジョン・ウーのこういった過剰な演出はコテコテの浪花節で描く抜き差しならないドラマがあってこそ成立するものだ。表面的に描いたところでそれは感動に結びつかない。  敵の元カノを作戦に加えるという妙な設定で妙な三角関係を作り出しライバルの顔をかぶり女の真意を確認したり葛藤したりするところは、お互いに敵の顔をつけ妻との三角関係に葛藤する「フェイス/オフ」を彷彿とさせる。だが主人公と敵との関係を匂わす程度で掘り下げていないためドラマを産み出せていない。  スパイらしい行動もあるにはあるがそれはサスペンスになっていない。結局のところハラハラしないのだ。だから銃撃戦が始まる中盤までは退屈だ。1作目以上にトム・クルーズのみが目立つ内容になっていてトム・クルーズのプロモーションビデオにしか見えない。ジョン・ウー作品を観て自分もこんな風にカッコよく撮ってほしいと思ったのだろうか。福顔のチョウ・ユンファ、デコが広いティ・ロン、二枚目とは言い難いジョン・トラヴォルタ、ニコラス・ケイジ等々をコテコテのドラマとエモーショナルな銃撃戦でカッコよく輝かせるのがジョン・ウーの真骨頂だ。すでにイケメンでカッコいいトム・クルーズは合わないのではないだろうか。そういう化学反応を起こさせたいなら相応のドラマや脚本が必要だったのだと思う。  とはいえお得意の銃撃戦、特に後半の銃撃戦を交えたバイクチェイスはトム・クルーズの動きの良さもあって見どころの一つだ。強すぎてハラハラはしないが。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-11-24 01:17:01)
58.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
ジムに起きたことは悲劇だ。同情されるべきことだがオーロラにしたことは許されることではない。「殺人よ。」間違いない。しかし、自分だったらどうするかと考えない人はいないのではないだろうか。  「誰も一人では生きられない。」とは有名ロボットアニメ劇場版での主題歌の歌詞だが、実際そうだろう。孤独に耐えられないジムは罪を犯す。観る側はその時点から何とも言えない居心地の悪さを感じるのではないだろうか。脱出不能の空間で90年二人きりという男女がくっつくには持って来いのシチュエーションは秘密の露呈により崩れ去る。そこから修復するには何が必要か。ということでハリウッドでは定番の“危機的状況”が用意される。それにより二人は共同作業を強いられる。もちろん“危機的状況”は主人公が目覚める前から起きていて不穏なサインは序盤から出ていたのだから主人公の責任ではない。が、主人公の罪を打ち消すために用意されたもののようにも見えてくる。ただ危機を共に乗り越えるだけでは足りない。ヒロインを殺した罪を消すには主人公は一度死ななければならないのだ。  と、こんな風にシンプルな構成故に用意されたものが装置のように見えてくるのはやはり欠点だろう。それに加えて“孤独に死ぬ”という強迫観念が全編二人を襲い続けるのも装置だ。しかし、映画という媒体自体が装置そのものとも言えるわけでそれを如何にして隠すかというのが作り手に求められる手腕なのだろう。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-11-01 00:20:05)(良:1票)
59.  グッド・ドクター 禁断のカルテ 《ネタバレ》 
看護師は辛辣だしなんとなく病院に居場所がない研修医。そんな中自分を評価してくれ好意を寄せてくれる女性患者を担当する。彼女が退院した頃から彼のサイコぶりが現れ始める。  「うわあ」と思いながらもサイコぶりは控え目。ただ患者が死んだりするので控え目とは言えないか。彼のサイコぶりは自作自演をした挙句その結果が発覚するのを恐れて必要以上に右往左往するという全て自分の中で納まっていてとても地味。どこにでもいそうな危ない人間を描きたかったのか。もっと恐怖を煽る作品にできそうだが作り手はそこを目指しているのではない雰囲気。  ラストも結局発覚せず日常のままで終わる。こういう人間が日常に溶け込んで生活しているのは恐怖と言えば恐怖なのだろうが、なんとも中途半端な作品という印象しかない。
[インターネット(字幕)] 5点(2016-09-27 00:17:45)
60.  ファイナル・デッドサーキット 3D 《ネタバレ》 
3Dで観れてないからわからないけど肉片や内臓やらも飛び出して見えたんですかね。飽きてきた感はあるがサクッと観れちゃうから観ちゃった。友達とワイワイ言いながら観るのに適してるしね。  冒頭のサーキットのシーンが一番印象に残ってるかな。やっぱり勢いが違うね。タイヤで頭も吹っ飛ばしちゃうんだから。まさかサーキットに来てる人も真っ二つになったり、ベンチの木片が口を貫いたりするとは思ってなかっただろうなあ。まあそこは回避されちゃうんだけど。でも惨事より耳栓代わりにタンポンを子供の耳に入れるシーンが一番のインパクトだった気がする。今回も「ヒトコロスイッチ」ぶりがすごいんだけどギャグスレスレというかもうギャグだこれ。今さらか。洗車場で車の屋根から頭を出して進んでいくシーンは「ひええ」となりながらもちょっとシュールな絵で笑ってしまう。  今回も助かった人たちはラストでまとめて始末。死に様はCG骸骨でマイルドにしたから許してね。
[インターネット(字幕)] 5点(2016-09-21 02:18:17)
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