581. U-571
《ネタバレ》 モストウは好きです。B型じゃないかと思う。ボンジョビが出ている。ミュージシャンだからソナー役?けっこういい味出していました。 潜水艦ものは大好きですが、駄作も多いですね。この作品はなかなかよいと思いますよ。 冒頭から、船が沈むまでのシーンが緊迫感あり。とくに、魚雷を打ち込まれてから沈むまでがよいですね。「DIVE,DIVE,DIVE」と指を回しながら死んで行く艦長に涙。こういうシーン弱いなあ。動物や子供抜きで泣かせるにはこういう場面だなあ。突然リーダーになってしまったマシューの葛藤もよいです。ナチ側の人間が、まともに描かれていなかったのが残念。ハリウッド映画だからナチスはこんなものでしょうか。ともあれ、悪くない作品と思います。モストウは乗り物好きなんですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 20:21:01) |
582. ウインドトーカーズ
《ネタバレ》 ジョンウー作品にはなじめないものがあった。しかしこれは別。色々な意味で重量級である。 まず日本人俳優をちゃんと使っていることおよび、旧日本軍をリアルに描いていること、評価いたします。さすがチャイニーズ、当たり前ですね。だってさー、中国人もコリアンも日本人も、全部いっしょくたにされてんのが普通じゃん。なので、とても嬉しく思いました。 ネイティブアメリカン役の俳優さん、よかった。暗号に使われていたなんて、全然知らなかったよ。戦闘場面、これまでのどの戦争映画とも違う撮り方だったと思う。どう表現したらよいのかわからないが、「引きのショット」の多さ、というか。ともあれ、ウーさんは、日本人をちゃんと撮ってくれてありがとう。ネイティブアメリカンの悲しくせつない思いが伝わる作品。もうニコラスケイジはどうでもよし。なんか、無駄にでかい気がしてきた。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 19:29:00) |
583. あなたにも書ける恋愛小説
《ネタバレ》 これの敗因は、いったいなんだろうか。愛するロブライナーがー。と頭を抱えてしまうこの作品。どうしちゃったんだろう。こんなにつまんないの作って。ピクリとも感じなかった。悲しい。ロブライナーが自画自賛しているのも涙を誘う。エフロンもこのごろだめだしなあ。ラブコメ界の不調はいつまで続くのかなあ。おっと、「幸せになる彼氏の選び方」がありますぜ。もういいよ、ロブライナーはー。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-13 19:17:43) |
584. この胸のときめき
《ネタバレ》 たぶん心臓移植後って、こんな安易な展開じゃないとは思いつつ、はまりました。モルダー捜査官はやっぱりへたくそだけど、もう今回はハンサムというだけでいいことにしよう。 じいさん軍団がよい。「妻に死なれて独身、それはそれは」と露骨に喜んでいたのがよいですね。イタリアンな世界がよい。音楽よし。作品中で、「リターントゥミー」を歌う歌手の人、しびれます。もちろん、歌唱力が。サントラCD取り寄せてしまいました。 この映画を見て、欧米の「男性ソロポピュラーシンガー」の良さに、ちょっとめざめてしまいました。未知との遭遇。劇中の歌曲すべてよし。とくにシナトラ。(サントラ版には入っていない)とにかく「食欲がわいてきて、明日も生きててもいいかなあ」と思えますから、自殺したくなっちゃってる女の人は見てくださいね。ボニーハントはこれを見るまで知りませんでしたが、もっとラブコメを作っていただきたいものです。このごろエフロンもロブライナーも不調なので。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 19:05:53) |
585. 月の輝く夜に
《ネタバレ》 ニコラスケイジが心底「よい!」と思える作品はいまのところこれのみ。 シェールいったい何歳なんでしょう、きれいです。 最初のころキッチンでの、全然噛み合ってない二人のセリフがよい。それでなんでいきなり押し倒す?というクールな展開もよい。「この胸のときめき」と並んでイタリアンテイスト全開のほのぼの映画。冒頭プロポーズのとき無理無理でもひざまづかせるあたりが、「あたしはどうせひざまづいてもらえる女じゃないってわかってるけど、とにかくひざまづいてくれないとダメ!」という、せつなーい感じがしましたよ。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 18:54:49)(良:1票) |
586. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 役者さんに負担をかけないように撮影された、というのがクリントらしくてよい。見るほうには、全然関係ないけど。編集しすぎてないのも自然でよいです。ただしこの話は私にとっては難解だった。わからない、ということは、なんとなーく「神様」が関係あるんだろうか。ティムロビンスが出てくると、どうも私の頭は「わからない」モードになりがちで。ラストのパレードがなお難解。「完全犯罪」がテーマなわけはないし、なんか、「罪」とか「罰」とか「隣人」とか「嘘」とかいうキリスト教用語が頭の中を飛び交うが、まとまらず。バカなのか。 …他の方のレビュー見てひとつひらめいた。「おまえのしたことは神様が見ているよ。」 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 18:41:36) |
587. セックスと嘘とビデオテープ
《ネタバレ》 期待のソダーバーグ。「ソラリス」で大コケしたが、デビュー作でこれだけの力量を示すとは、すごいものだなあ。スペイダーは、このころ全然マッチョじゃないので、「ええ、顔がきれいなんです」になっている。アンディは、女性から見ると、シンクロしにくい女優さんだ。なんでかなあ。メグライアンとのこの違い。あえて言えば、「いっつも人に言えないことがありそうな女の人ね」かな。共感呼びにくいですよ、このタイプ。この作品で一度も「この子かわいそう」と思えなかったし。女子校に行ったら、村八になることまちがいない。この作品で記憶に残すべきは、「あたしは神様の前で誓ったりしてないもん」という妹のセリフです。なるほど。不倫カップルで誰が悪いかというと、神様との誓いを破ってるほうの人間なのですね。アーメン。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-13 18:15:06) |
588. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 これってガスヴァンサントだったのか。ずいぶん前に見ましたが。なんか、「シービスケット」を見た後のような、「やられた」感がありましたね。「そんなつもりじゃなかったのにー」とウルウルしてしまう、うまい映画。アメリカ映画はどうしてやたらと幼児虐待が出てくるのかなあ。「フォレストガンプ」のロビンライトとかね。近作では「バタフライエフェクト」もそうだし。「ギフト」もね。そんなに多いのですかね、性的虐待が。アングロサクソンは性欲が強くて乱暴で、見境がないですね、と冷ややかーに言いたくなってしまうではないですか。マットはやはり名優だったのか。「ボーンアイデンティティ」でしびれ中です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-13 18:04:59) |
589. KISSing ジェシカ
《ネタバレ》 こんなインディー作品があったとは。どっかで題名だけはよく耳にしましたが。見てびっくり。 だいたい、ユダヤ人てハリウッドでは必ず「脇役」じゃん。「ステップフォードワイフ」でも「ファーストワイフクラブ」でも。これだけ「ユダヤ」を前面に出した映画もめずらしい。インディーでなければありえない、ということですか。深く地道なジューズ界は、存在していたのですねえ。でも、ハリウッドのアングロサクソン世界観映画に慣れてしまった日本人の目には、かなり違和感を感じてしまうのも、これしかたなし。安易な展開を排したインディーズ映画です。男に疲れた女性のみなさんには、リアルでしょう。でもジェシカは「ノーマル」に戻ってゆくんだけどね。10年に1回くらいは「もう、男らしい女の人でもいいかなあ」と思うことがありませんか、皆様。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 17:55:22) |
590. ニューヨークの恋人(2001)
《ネタバレ》 「多少の無理があろうが、やっぱりラブコメはハッピーエンドでなくちゃ。とくにメグのは」 と思った作品。やっぱ、「頼れます」って顔に書いてあるみたいな男の人が出てくると、弱いです。世代かなあ。ありえない話でも、レオポルドのかっこよさには、降参です。もう、せまられたら、イチコロです。ところで、現代の男の人たちは、これを見て何を思ったでしょうか。「けっ、嫌味な映画だ」くらいでしょうか。もともと見てない可能性大。最後のほうで、犬を調教するところがよし。ああ、かっこいい。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 17:43:18) |
591. 恋する遺伝子
《ネタバレ》 最後ぐだぐだになるが、結構好きです、こういうの。 「ニューヨークの恋人」でちょっとときめいてしまったヒューが出ていた。 アシュレイジャッドは、あんまり好みの女優さんでないけど、今回は、「がんばってるなあ」と感心した。チアリーダーのとことかね。ヒューの住んでる部屋が素敵でした。こういうところなら、何かがおこるかも、ですよね。「カウ理論」については、個人的経験からいいますと、「まちがい」と思います。「オノヨーコがあんなに愛された理由は?」といっておきたい。オノヨーコだったら、「新しいカウ」なんて、ものの数でなし、関係ない、ってとこでしょうか。グレッグキニアがまたラブコメに登場。なんだろう、この人。べつにハンサムじゃないのに? [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 17:28:53) |
592. 電話で抱きしめて
《ネタバレ》 1回だけ見て、「ノーラエフロンはいったいどうしちゃったのか」と思った作品。 なんだー、ダイアンキートンの監督作品かー。道理で面白くないわけだ。 しかし脚本はエフロンだしなー。はっきりいって、製作者側の個人的な家族への思い入れのみ。 それって、「ラブコメ」を期待しているファン層は「単に」がっかり。 「私のお父さんに捧げたいのー」でしょう。それどうでもいいよ。 特に日本人の女は、父親にいい思い出が無い人も多いのよ。こんなもの見せられて、「さあ、ウルウルしてください」と言われてもなあ。「ツボ」が全く違うんですけど、としか言いようがない。ノーラ、お父さんはもうわかったからいいです。ついでに冷たいお母さんも、もういいですから。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-13 17:19:05) |
593. ユー・ガット・メール
《ネタバレ》 トムの行動が、道徳的に考えてどうなのか、なんていうのは、野暮というもの。 だって、こういう場合は男性はどんな手段でも使うし、肝心な相手の女性が「あたしゃー、そんな姑息な男はごめんだね!」と思わなければ、それでよしとなるのが男女関係。べつに犯罪でもないし。 私は女なので、この場合はトムがかっこよくて、心がきれいで、やさしそうなので、「もーやだージョーったらーほんとにー」とか言いますよ。そんなもんです。女性は。 音楽が最高、ブラックの友達もよし、ニューヨークは美しいなあ、ああ、夢のよう。 「男なんかみんな死んでしまえ」という気分の時にはこれを見て気を取り直すことにしています。でも、トムのような人には一生会わないことは間違いありませんが。 [DVD(字幕)] 10点(2005-11-13 17:08:44)(笑:1票) (良:1票) |
594. めぐり逢えたら
《ネタバレ》 「ユーガットメール」とともに、個人的ラブコメ最高峰。最近これに「幸せになる彼氏の選び方」モニカポッター版を加えたいと思っています。まだここに入ってないみたい。 「アレルギー体質の彼」ってリアルだわ。要するに「ロマンティック」じゃなかったんだね。 「ロマンティック」じゃないとダメな女って、負け犬体質なんだけどね。確かにこの作品のメグは30歳以上のようだからこの時点で婚約して負け犬脱出中である。しかしもしも屋上でトムと会えなかったら、また普通の負け犬ライフを送るんだなあ。そっちのほうが現実的だけど。 ロブライナーのささいなギャグが最高。「ヘイ、ダイアン」てやつです。トムとジョナのやりとりが最高笑えます。ところで、アメリカでは、「地理」が分からないと、相当バカにされるんでしょうか。「男の必需品」みたいな。あんな子供のころから叩き込むのね。 トムハンクスは、まだおじさん入ってなくて、超ハンサムです。アメリカでは、元号がないので、時代を表すときに「○○大統領の時」、なんて表現するのね。日本で政治じゃない普通の会話に「○○総理の時」って使わないよね。ともかく、ロマンスにどっぷりしたいときには、私はこれか「ユーガットメール」です。音楽、映像、人物、美しい。 [DVD(字幕)] 10点(2005-11-13 16:55:20)(良:3票) |
595. 光の旅人 K-PAX
《ネタバレ》 難解だった。今でも不明。自分が脚本を書くとしたら「あいつは大嘘つき」というオチしか思いつかない。ケヴィンは見飽きたなあ。途中までは謎が謎をよぶ展開で期待がもてる。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 15:44:58) |
596. 地獄の黙示録 特別完全版
《ネタバレ》 いよいよトライ。なにしろ立花隆が本を書いたほどの作品である。 キルゴアとカーツが、対比して描かれる人物として、最も重要である。キルゴアを先に見せることで、コッポラは「なぜカーツは「キルゴア」にならなかったと思う?」と問うている。 「陽気」+「狂気」=キルゴアなら、「何」+「狂気」=カーツになるのか。私の答えは「まじめ」である。カーツの「まじめ」は妥協の無い「まじめ」である。普通の人は中庸であるのが常だから「ほどほどのまじめ」なんである。「ほどほどのまじめ」=「ほどほどの狂気」で済むんである。「まじめ」は美徳であるはずなのに、「+狂気」によって最悪の状態を呼んだのである。戦場におけるいろんな「狂気」を客観的に映し出すために、最後まで「正気」を保てるキャラが必要であった。ウィラードである。任務に疲れた彼が、ホテルで「プチ狂気」体験をすることが「ワクチン」となって、「正気」が担保されたのである。そして次から次へと正気を失いそうになる出来事が出現して旅は進んで行く。 立花は「王殺し」の物語を強調するが、「王殺し」とは、「権力を誇ったものが衰えたので殺され、新しく力強い王が誕生する」だから、この話には全然あてはまらない。「プチ王ごっこ」をやっているカーツごときは「王殺し」の「王」ではないし、だいいちウィラードは正気を保ったんだから新しい「王」になんかなる気がない。ウィラードにとっては「がんばって最後まで正気を保ったぞ」の物語であり、カーツとキルゴアにとっては「戦場の狂気」の注入によって、それぞれこんなんなっちゃった、のお話なのである。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-09 23:13:30) |
597. アニー・ホール
《ネタバレ》 ウッディアレンではやっぱりこれが一番よかった。ウッディ出演作は、見ているうちに彼のルックスがかっこわるいということを「忘れた」状態になってしまうのが不思議だ。なんでしょう、この感じ。催眠術か手品にも似ている。ダイアンキートンは「美人」じゃないけどすごくよい。ウッディが惚れるのも納得できるなあ。こんなに言葉の多い映画(たけしと反対をいく)なのに、どうもダイアンの服装だけがいちばん印象に残っている。ミアよりダイアンだよ、やっぱり。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-09 21:23:34) |
598. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 神の目線。箱庭。シャマランは神様のことが知りたくてたまらない。「サイン」で自身がバプテストに属することを示したが(イギリス人だから当然だが)、バプテストのほうが、「知りたくて」状態になりやすいのかもしれないなあ。「これ」って言ってくれる人がいないからなあ。そう考えると、カソリックのほうが心穏やかに生きていそうだ。「宗教」映画。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-09 21:16:00) |
599. ソラリス
《ネタバレ》 「イギリスからきた男」で期待していたソダーバーグ。いったいどうしたのか。あの女優さん、趣味悪すぎます。魔女の役しかできないと思うけど。見ているだけで、気分が暗くなる女優さんだ。「とにかく暗いやつをつくろう」だったのかなあ。映画は料理でも、素材があそこまで悪いとどうにもならん。特に、日本人には全く受けないであろう。どっちかといえばはっきり「ブス」といいたい。ああ言ってしまった。二度と見る気がしない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-08 23:19:51) |
600. シックス・センス
《ネタバレ》 情報なしで見たので翻弄されることができてよかった。この点は「ビューティフルマインド」に同じ。仕掛けはあったが気がつかなかった。うまいなあ。シャマランはこのころまともだったな。自分がこういう状態になったらどうしよう、とビビりますよね。なんか、こうなりそうな気がしてしまうのがこわいですね。シャマランが正気に戻ってまたおもしろいやつをつくってくれるとよいな。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-08 23:13:26) |