581. コラテラル
《ネタバレ》 いやーこれ何回も見てしまった。マイケルマン。とりあえずリアリティを追求したかったわけではないらしい。トム体がキレててよかったですね。ただし老けづくりには失敗しているので見た目的にヘンだが。丁寧につくってあるなあ。タクシーの中の場面とか。標的の部屋のインテリアとか。これはたぶんラストに「俺はただ食うための仕事してるだけなんだぞー」と言わせたかったためにつくった映画なのでは。ディスコの音楽が不気味。いいような悪いような、耳について離れない不思議な曲ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-14 23:27:36)(良:1票) |
582. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 正直に言って、これ分からなかったです。キューブリックは私にとっては「合うやつ」と「合わないやつ」にはっきり分かれるなあ。何年か後にまた見たら分かるのかなあ。浮気するとかしないとかでなんでそんなに深刻に悩む必要あるかなあ。もしかしてコメディなのか。トムはあいかわらず全力投球。ニコールは当然スタイルばっちり。キューブリック。これが遺作とは。こんな分からないもの遺されても。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-14 23:16:39) |
583. エム・バタフライ
《ネタバレ》 中野翠と石川三千花の仲良しコンビがものすごくこきおろしていたので「そんなにすごいのか」と思わず見てしまった作品。「そんなにすごかった」ですなあ。なんか「見てはいけないもの」を見てしまったとか、「サーカス」とか「奇術」とかいう言葉が浮かんでくる。 ジョンローンは美しいが、女は無理だぞ。香港の実業家とか、やっててほしいぞ。 ジェレミーアイアンズもなあ。「貴族顔」なのに。ジョンローンに惚れる演技ってよくできたなあ。あの及川光博でさえ、女装するとおかまにしかみえないんじゃ。美しい男性が女装したらさぞ美しかろう、というのはおおまちがいなのであった。皆さんがおおまじめに演じているのが痛いなあ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-14 23:03:58) |
584. ナイトウォッチ(1997)
《ネタバレ》 この映画でだけ、ジョシュブローリンに惚れてしまったので、結局青春映画として見ることにしてしまった。オチつまんないし。なんというか、男同士の愛情に近いものを感じる。ジョシュは、かっこいいのはこの作品だけで、「インビジブル」では完全におっさんと化していた。ジョシュがあんなにかっこよく撮ってあるのはサギだよなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 21:58:51) |
585. パラダイム
《ネタバレ》 あまりにも好きなので、一時所有していた。 髪型などに時代を感じるなあ。怖い仕掛けがいっぱいだ。「暗黒の王子」って、キリストの反対のものなのね。欧米の人はよっぽど怖かっただろうなあ。悪いけど、この恐怖って日本人には正確には伝わらないんだ、ジョン。でもこれくらい面白ければ食いつくよー。挿入される白黒画面の音声がすごくこわい。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 21:50:42) |
586. ハンテッド(2003)
《ネタバレ》 「エクソシスト」で大尊敬するフリードキン。しかし、なんか足りないんだよなあ、これ。「エクソシスト」の時のような、「お宝」感ゼロ。もちろんあの時は、リンダブレアの「ポゼストっぷり」が「お宝」であり、悪魔が「お宝」であり、メリンがどんな技を繰り出すかが「お宝」であり、「最後どうなるんだ」も「お宝」であった。 この映画、何を「お宝」と思っていいのか分からぬ。なんか、トミーがとんでもない「技」や「仕掛け」を次々と繰り出すしか、手がないような話では。フリードキン、やっぱり絶頂期は遠くなりにけり? [DVD(字幕)] 6点(2005-11-13 21:20:01) |
587. アメリカン・ヒストリーX
《ネタバレ》 重ーい映画。なんだかオリバーストーンが好きそうなネタだなあ。エドワードは「ファイトクラブ」では軟弱者を演じたが、この作品では正反対のマッチョ野郎になった。これって、本人内心「どーだ」気分で織り込み済みなんでしょうね。 前半、「あーもうみるのやだ」ってみんな思うでしょ。でも、我慢して後半行くと、意外な展開が。そうか、後半のために前半がどうしても必要だったのね。あたしは、あの後半部分で何かを感じましたね。うまく言えない何か。1対1で真剣に向き合ったときに、「差別感情」は意味を成さない、とかそんなようなもの。ラストはウルっときました。あの黒人のにーちゃん、イカすじゃないかい、とホメホメしてあげたい。いったいどうやってブラザー軍団を抑えることができたんでしょうか、その力関係、どうなってんの?誰か教えて、と言いたくなった。でも実際にそのシーンがあったら台無し。つらいけど、1回は見て欲しい作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 21:06:48) |
588. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 「ゲーム」は好きだけど、「セブン」は嫌いだ。そして、これは好き。 なんだか「アメリカンサイコ」を思わせる雰囲気。オチが分かっていたら、絶対楽しめない。 しかし、情報なしで見たので楽しめてよかった。ブラピは軽ーく楽しんでやってる感じ。セブンの時の力みがだいぶとれたようだ。「スパイゲーム」のリラックスぶりといい、やっぱり主役じゃないほうがいいのかも。ブラピ、今からでも脇役へ転向して助演男優賞を狙え! [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-13 20:53:51) |
589. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 フィンチャーのデビュー作は「エイリアン3」でしたが、あれは、わかりにくかった。しかしフィンチャーはその後大活躍されています。よかったね。「ゲーム」よかったです。いやー、読めなかった。翻弄されるのは1回しかないけど、見終わった後の爽快感があるなあ。ピエロなどの小道具もよし。見ている分には面白くてたまらないけど、自分が仕掛けられたとしたら、「いいかげんにしろ」と怒り狂いそうですね。この系統のイベント会社って、日本にはないのかなあ。堀江社長あたり、やりそうだけど。アイディアの勝利。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 20:28:55) |
590. U-571
《ネタバレ》 モストウは好きです。B型じゃないかと思う。ボンジョビが出ている。ミュージシャンだからソナー役?けっこういい味出していました。 潜水艦ものは大好きですが、駄作も多いですね。この作品はなかなかよいと思いますよ。 冒頭から、船が沈むまでのシーンが緊迫感あり。とくに、魚雷を打ち込まれてから沈むまでがよいですね。「DIVE,DIVE,DIVE」と指を回しながら死んで行く艦長に涙。こういうシーン弱いなあ。動物や子供抜きで泣かせるにはこういう場面だなあ。突然リーダーになってしまったマシューの葛藤もよいです。ナチ側の人間が、まともに描かれていなかったのが残念。ハリウッド映画だからナチスはこんなものでしょうか。ともあれ、悪くない作品と思います。モストウは乗り物好きなんですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 20:21:01) |
591. ウインドトーカーズ
《ネタバレ》 ジョンウー作品にはなじめないものがあった。しかしこれは別。色々な意味で重量級である。 まず日本人俳優をちゃんと使っていることおよび、旧日本軍をリアルに描いていること、評価いたします。さすがチャイニーズ、当たり前ですね。だってさー、中国人もコリアンも日本人も、全部いっしょくたにされてんのが普通じゃん。なので、とても嬉しく思いました。 ネイティブアメリカン役の俳優さん、よかった。暗号に使われていたなんて、全然知らなかったよ。戦闘場面、これまでのどの戦争映画とも違う撮り方だったと思う。どう表現したらよいのかわからないが、「引きのショット」の多さ、というか。ともあれ、ウーさんは、日本人をちゃんと撮ってくれてありがとう。ネイティブアメリカンの悲しくせつない思いが伝わる作品。もうニコラスケイジはどうでもよし。なんか、無駄にでかい気がしてきた。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 19:29:00) |
592. あなたにも書ける恋愛小説
《ネタバレ》 これの敗因は、いったいなんだろうか。愛するロブライナーがー。と頭を抱えてしまうこの作品。どうしちゃったんだろう。こんなにつまんないの作って。ピクリとも感じなかった。悲しい。ロブライナーが自画自賛しているのも涙を誘う。エフロンもこのごろだめだしなあ。ラブコメ界の不調はいつまで続くのかなあ。おっと、「幸せになる彼氏の選び方」がありますぜ。もういいよ、ロブライナーはー。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-13 19:17:43) |
593. この胸のときめき
《ネタバレ》 たぶん心臓移植後って、こんな安易な展開じゃないとは思いつつ、はまりました。モルダー捜査官はやっぱりへたくそだけど、もう今回はハンサムというだけでいいことにしよう。 じいさん軍団がよい。「妻に死なれて独身、それはそれは」と露骨に喜んでいたのがよいですね。イタリアンな世界がよい。音楽よし。作品中で、「リターントゥミー」を歌う歌手の人、しびれます。もちろん、歌唱力が。サントラCD取り寄せてしまいました。 この映画を見て、欧米の「男性ソロポピュラーシンガー」の良さに、ちょっとめざめてしまいました。未知との遭遇。劇中の歌曲すべてよし。とくにシナトラ。(サントラ版には入っていない)とにかく「食欲がわいてきて、明日も生きててもいいかなあ」と思えますから、自殺したくなっちゃってる女の人は見てくださいね。ボニーハントはこれを見るまで知りませんでしたが、もっとラブコメを作っていただきたいものです。このごろエフロンもロブライナーも不調なので。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 19:10:20) |
594. 月の輝く夜に
《ネタバレ》 ニコラスケイジが心底「よい!」と思える作品はいまのところこれのみ。 シェールいったい何歳なんでしょう、きれいです。 最初のころキッチンでの、全然噛み合ってない二人のセリフがよい。それでなんでいきなり押し倒す?というクールな展開もよい。「この胸のときめき」と並んでイタリアンテイスト全開のほのぼの映画。冒頭プロポーズのとき無理無理でもひざまづかせるあたりが、「あたしはどうせひざまづいてもらえる女じゃないってわかってるけど、とにかくひざまづいてくれないとダメ!」という、せつなーい感じがしましたよ。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 18:54:49)(良:1票) |
595. セックスと嘘とビデオテープ
《ネタバレ》 期待のソダーバーグ。「ソラリス」で大コケしたが、デビュー作でこれだけの力量を示すとは、すごいものだなあ。スペイダーは、このころ全然マッチョじゃないので、「ええ、顔がきれいなんです」になっている。アンディは、女性から見ると、シンクロしにくい女優さんだ。なんでかなあ。メグライアンとのこの違い。あえて言えば、「いっつも人に言えないことがありそうな女の人ね」かな。共感呼びにくいですよ、このタイプ。この作品で一度も「この子かわいそう」と思えなかったし。女子校に行ったら、村八になることまちがいない。この作品で記憶に残すべきは、「あたしは神様の前で誓ったりしてないもん」という妹のセリフです。なるほど。不倫カップルで誰が悪いかというと、神様との誓いを破ってるほうの人間なのですね。アーメン。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-13 18:17:19) |
596. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 これってガスヴァンサントだったのか。ずいぶん前に見ましたが。なんか、「シービスケット」を見た後のような、「やられた」感がありましたね。「そんなつもりじゃなかったのにー」とウルウルしてしまう、うまい映画。アメリカ映画はどうしてやたらと幼児虐待が出てくるのかなあ。「フォレストガンプ」のロビンライトとかね。近作では「バタフライエフェクト」もそうだし。「ギフト」もね。そんなに多いのですかね、性的虐待が。アングロサクソンは性欲が強くて乱暴で、見境がないですね、と冷ややかーに言いたくなってしまうではないですか。マットはやはり名優だったのか。「ボーンアイデンティティ」でしびれ中です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-13 18:04:59) |
597. KISSing ジェシカ
《ネタバレ》 こんなインディー作品があったとは。どっかで題名だけはよく耳にしましたが。見てびっくり。 だいたい、ユダヤ人てハリウッドでは必ず「脇役」じゃん。「ステップフォードワイフ」でも「ファーストワイフクラブ」でも。これだけ「ユダヤ」を前面に出した映画もめずらしい。インディーでなければありえない、ということですか。深く地道なジューズ界は、存在していたのですねえ。でも、ハリウッドのアングロサクソン世界観映画に慣れてしまった日本人の目には、かなり違和感を感じてしまうのも、これしかたなし。安易な展開を排したインディーズ映画です。男に疲れた女性のみなさんには、リアルでしょう。でもジェシカは「ノーマル」に戻ってゆくんだけどね。10年に1回くらいは「もう、男らしい女の人でもいいかなあ」と思うことがありませんか、皆様。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 17:55:22) |
598. ニューヨークの恋人(2001)
《ネタバレ》 「多少の無理があろうが、やっぱりラブコメはハッピーエンドでなくちゃ。とくにメグのは」 と思った作品。やっぱ、「頼れます」って顔に書いてあるみたいな男の人が出てくると、弱いです。世代かなあ。ありえない話でも、レオポルドのかっこよさには、降参です。もう、せまられたら、イチコロです。ところで、現代の男の人たちは、これを見て何を思ったでしょうか。「けっ、嫌味な映画だ」くらいでしょうか。もともと見てない可能性大。最後のほうで、犬を調教するところがよし。ああ、かっこいい。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 17:43:18) |
599. 恋する遺伝子
《ネタバレ》 最後ぐだぐだになるが、結構好きです、こういうの。 「ニューヨークの恋人」でちょっとときめいてしまったヒューが出ていた。 アシュレイジャッドは、あんまり好みの女優さんでないけど、今回は、「がんばってるなあ」と感心した。チアリーダーのとことかね。ヒューの住んでる部屋が素敵でした。こういうところなら、何かがおこるかも、ですよね。「カウ理論」については、個人的経験からいいますと、「まちがい」と思います。「オノヨーコがあんなに愛された理由は?」といっておきたい。オノヨーコだったら、「新しいカウ」なんて、ものの数でなし、関係ない、ってとこでしょうか。グレッグキニアがまたラブコメに登場。なんだろう、この人。べつにハンサムじゃないのに? [DVD(字幕)] 8点(2005-11-13 17:33:34) |
600. 電話で抱きしめて
《ネタバレ》 1回だけ見て、「ノーラエフロンはいったいどうしちゃったのか」と思った作品。 なんだー、ダイアンキートンの監督作品かー。道理で面白くないわけだ。 しかし脚本はエフロンだしなー。はっきりいって、製作者側の個人的な家族への思い入れのみ。 それって、「ラブコメ」を期待しているファン層は「単に」がっかり。 「私のお父さんに捧げたいのー」でしょう。それどうでもいいよ。 特に日本人の女は、父親にいい思い出が無い人も多いのよ。こんなもの見せられて、「さあ、ウルウルしてください」と言われてもなあ。「ツボ」が全く違うんですけど、としか言いようがない。ノーラ、お父さんはもうわかったからいいです。ついでに冷たいお母さんも、もういいですから。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-13 17:19:05) |