621. 君とボクの虹色の世界
《ネタバレ》 イカん。 芸術家、というのはなぜこうなっちゃうのか。 「芸術家」が、誰も知らない場所で一人で満足して笑ってるような、不気味さと距離感がある。 決定的にダメなのは、ミランダ・ジュライ本人にこれっぽっちも魅力がないことだ。 美人じゃないうえにいつもオドオドしたような目といい、殺人的にダサい洋服の趣味といい、よくわからない髪型といい、年よりもずいぶん老けて見えることといい、会話のタイミングと内容がイケてないことといい、とにかく1%も魅力を感じない。こういう女の人が隣に座っていても、無視すると思う。 ジュライ自身が演技の訓練ができていないこと、でも「アタシは芸術家だから地のままで全然オッケー」とか「自然なままを見て欲しいの」とか思っちゃっているところが、主役の女優さんとして崩壊している。 「芸術家」として持ち上げられていようが、主演女優として見た場合、及第点をつけるどころか「あなたは演技できてないでしょ」な0点女優。一本の映画として見た場合でも、「主演女優が殺人的にダメなうえ、群像劇としても脚本がいまひとつ」となってしまう。クリスティーンが「傷つくことを恐れず他人と触れ合うためにやってきたデジタル世界の使者」みたいな描きかたをされているところも、「芸術家」ならではの「我を崇めよ」な感じがプンプン漂ってくる。 ひとつだけよかったところを挙げれば、息子のピーター役の子が、歌もうまくて魅力的だったこと。ああー、ほかに褒めるところがない。 [DVD(字幕)] 3点(2007-10-03 18:12:53) |
622. フォルテ
《ネタバレ》 チェルソムかあ。セレンディピティにシャルウィダンスね。ツメの甘い、というか散漫すぎる監督さんだ。 で、私には「どうだ、すごいキャストだろー!」という大絶叫しか聞こえてこなかった。 確かにキャストだけを見たらひっくり返って気絶するようなすごすぎる顔ぶれなんだ。 だいたいチャールストン・ヘストンだ! マイケル・ムーアのせいで、過去の俳優歴よりも「GUNS!」の叫び声がトレードマークと化してしまったヘストン。お望みどおり、ライフルを手に意味も無く大暴れさせてもらっている。 マドンナと付き合ったことにより、若い層にもその名を轟かしたウォーレン・ビーティ。金満ぶりが本当に自然に板についている。 ダイアン・キートン。いつものダイアンぶりだが、ストレートヘアにパンツジャケットの才女スタイルはもう見飽きた気もする。 ゴールディ・ホーン。いつのまにそんなに胸が垂れていたのか。娘も成長するわけだ。 アンディ・マクダウェル。嫌いだ。セレンディピティといいチェルソムはイギリス人女優が好きそうだ。 この意味深なキャストに、説明の少ない意味深な展開、でも、全く意味が無い。 深読みする必要は無い。原題にも脚本にも意味は無い。豪華キャストを遊ばせたかっただけ。 建築家なのに、豪邸に使用人を置いて、使用人が連れ込んだ居候にさえ文句を言わぬ金満ぶり。もうこの時点で見る気が失せる。どうしてこんなにバブリーなんだ。 日本でいえば、黒川紀章並みの有名建築家ということなのか。そのわりには、パーティで追い出されるなど普通人扱いされている。 やはりキャストに目が眩んで作品を選ぶのはイカんということがよくわかった。映画は監督のものなり。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-09-17 15:31:17) |
623. レディ・イン・ザ・ウォーター
《ネタバレ》 もうほとんど悲しくなってくるというか、やはりこうなった、のシャマラン新作。 やっぱり「シックス・センス」というのは、自分を売るための仕掛けでしかなかったのであり、売れた後は「本当にやりたかったこと」にどんどんどんどん行く、彼なのであった。 「サイド・ウェイ」で注目を浴びたポール・ジアマッティを使い、そしてまたしても主人公は「妻を殺された男」なのである。このへん、もう、笑いたくなるほどしつこい。 本作でシャマランが描きたかったのはたぶん「因果」とか「一致団結」とかそういうことだろう。もちろんのこと、彼は「全世界」に向けて発信しているのであって、それはいろいろと「汚れちまった世界」のことを憂えている(らしい)からである。 まあはっきりいって怪しい新興宗教のPRビデオだと言われても仕方のないような展開がつづく。 これでだなあ、もしも「オチ」が用意されていて、例えば「KーPAX」のように天使だと思った少女に意外な過去が発覚!とか、ポール・ジアマッティの精神病オチ!とか、今際の際の夢オチ!とかであったならば、見てるほうとしては、ほっと、胸をなでおろすわけだ。「シャマランまともだったじゃん」と。 が、オチは何にもないんである。オチが無いことのほうが、驚くのである。 ポール・ジアマッティがガーディアンじゃなくてヒーラーだったとかいうのは、どうでもいいようなコマカいことであって、オチでもなんでもない。 「サイン」では妻を奪われてヒネてしまった男に、その「妻の臨終の言葉」というまわりくどーい形で奇跡を現した神様が、今回は、直接使者を派遣してくれたばかりか、お迎えのイーグルまで寄越すんだ。すごいなあ。 しかも、シャマラン本人演じる選ばれた若者は、使命のために命を縮めることになっているぞ。なんだなんだ。この過剰な自負心の表れは。 ということで、シャマラン君の崇める神様の行動はどんどんエスカレートしていく。次はどうなる。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-24 19:20:29) |
624. M:i:III
《ネタバレ》 かなりよろしくない。ちょっと驚いてしまうほどに。 トム・クルーズの出演作であるから、それなりのクオリティを期待してしまうのだが。 脚本が無茶苦茶すぎる。 トム自身のオーラで保たすのも無理なくらいに、全編これ茶番としかいえない。 「3」でのイーサンは、「弾のほうがよけてくれる」状態でありほとんど無敵になってしまっていて、荒唐無稽なアクションをすんなりこなされても、なんの感動も覚えぬ。 また、ここにきての「トムのオーラ」についても、若干の疑問が残る。ちょっと顔を直してはいるようだが、どうも焦点が合っていないような、浮世離れした感じがする。「コラテラル」では確かに感じた「お宝感」に欠ける。 監督が凡庸にすぎる。「減点をもらわないように」というポリシーで撮ったように思える。 フィリップ・シーモア・ホフマンも、「最も凶悪な犯罪者」とわざわざ言われないとわからないくらいに地味。ミスキャストと思う。フィッシュバーンにしても、「なんで出たのか」と思うくらいに存在感が薄い。極めつけは、黒幕というのがあんな情けないヘタレキャラのうえ、おおむねバレている。…どこをどうしたら良くなるとかいうレベルを超えたダメさである。 それにしても、「2」で仲良くなったアジア系の女とは別れたのかイーサンよ。だいたい、自ら育てたブロンド美人から、栗色の髪の女(しかもブス)に乗り換えるって、それはあんまりにもあからさまではないか。ここの設定に「私生活」まったく関係ないとは言えないでしょうが。 「3」のイーサンは「1」の時の毒と色気を併せ持つイーサンとは別物。「3」のイーサンとは、トム・クルーズの私生活から発生したものとしか思えぬ。「1」のイーサンなら、平凡な女と平凡な幸せなんて、有り得ない。 [DVD(字幕)] 3点(2007-02-12 15:16:25)(良:1票) |
625. オーメン(2006)
《ネタバレ》 感動的なダメさであった。 この間ご本家を見たばかりなので、どこが同じでどこが違うかはっきり分かってしまった。 ほとんど元祖に忠実な運びであった。が、ここまで忠実にしたのにこんなにダメになるというところが、なんだかすごい気がする。 脚本は元祖と90%同じなんだから、何がダメって演出もダメだがやっぱり一番ダメなのはキャスティングだな。あとライティングを明るくしすぎ。清潔すぎ。こんなんヨーロッパと思えない。 リーブ・シュライバー、そこそこのエリートさは漂うものの、貫禄がなさすぎる。毒気が全くなくて、いい人に見えすぎる。去勢されたボンボンて感じだ。おまけになんだか顔が丸くて太りすぎ。ダメだ。 ジュリア・スタイルズ。ボーン・アイデンティティ2に出てた人ですね。この人の顔に似合わず野太い声は迫力があって好きなんだが。ダメだ。全然エリート外交官の奥さんじゃない。ケイトというのは、お嬢さんなんですよ。だから、非常事態に賢く立ち回れなくて、ウツになって、死んで(殺されて)しまうの。お嬢ということは、もっとツンとしてなくちゃいけない。親しみやすくてはダメ。「あたしに気安く口をきかないで」と顔に書いてあるような美人じゃなくちゃいけない。だから、この人じゃダメ。 この夫婦というのは、二人とも常日頃から他人に命令口調でものを言っている人たちなわけです。ところが、命令の言葉が全然板についてない。「お願い」しているみたい。 庶民じゃないはずの夫婦なのに、そこらのマクドナルドでハンバーガー食べてたとしても違和感ないでしょ。ダメダメ。 首吊りナニーも、唯一で決め手のセリフが全く迫力もなく果てしなく印象が薄いし、新聞記者も、ただのいい人で毒気なし。ブーゲンハーゲンなんて親切に説明しすぎのこれまたいい人。ミア・ファローは不気味だが、不気味さと主人に媚びない対立ぶりでは元祖が勝る。 結果的に、ほとんど同じ脚本でここまでダメにできるという実験にさえなってしまった哀れなリメイク…感動的なダメさである。 [DVD(字幕)] 3点(2006-11-03 23:41:43) |
626. プリティ・ヘレン
《ネタバレ》 過去の栄光を背負っているおじさんは、もうまったく若いやつのことが分からない。 「今何が流行っているのかなあ。若い子は何を考えているのかなあ。」 無理をしてでも、ウケるものをつくらなければならぬ。 なぜならおじさんは、ゲイリー・マーシャル様であるからだ。(おじさんというよりおじいさんだけど) 「そうだ、このごろ姉妹の確執を描くのがオンタイムらしいぞ。これならきっと外さなくて済む。」 「それだけでは心もとないので、〝母性〟を絡めとけばマチガイないであろう。なにしろ〝母性愛〟はハリウッドではオールマイティのカードであるからな。」 「それで要所要所に大音量で歌入りの曲を流しておけばよい。」 「相手役の男は、とにかく万人ウケのするハンサムなら誰でもいいぞ。」 「犬の名前はオリガミがいいぞ。意味はよく知らないが他の映画でも聞いた名前で、オリエンタルでタイムリーだろ。」 ああ困ったことだ。 おじさんはそんなに無理してまで映画を撮らなくてもいいよ。 同じおじさんといっても、コメディのセンスがあるロブ・ライナーとは違うのよ。 あーたの場合は、平均年齢50歳以上の枯れたキャストを集めて、しんみりと人生の秋でも語ったほうが向いてると思うわよ。 今どき、アフターファイブにディスコで踊り狂うのが趣味だなんて、日本のOLですら考えないって。そんなくたびれるだけのこと。おまけにお約束のように初対面の男をお持ち帰りですか。エイズも性病もなんのその。いつの時代の話だって。それで15歳の姪がプロムの夜に初モーテルですか。相手はDJ。すべて書き割りの世界。想像力の貧困なおじさんの思いつくことといったらこの程度なんですねえ。 というわけで、「全く」面白くなかった。もともとケイト・ハドソンが嫌いであるうえに、彼女の「妹性」を悪方向に押し出すようね下品なキャラ。計画性も責任感もゼロ。スタンドプレーを賞賛し、なんでもその場しのぎで片付けてなんの自省もないおバカなヘレン。「こういうのが現代の女性像にマッチしてウケるであろう」と思っているマーシャル様は、救いようがない情報不足であるうえにセンスもなし。彼の時計は80年代で止まったまま…ケイト・ハドソンはあまり作品に恵まれないタイプかも。 [DVD(字幕)] 3点(2006-10-22 13:25:11) |
627. ジャーヘッド
《ネタバレ》 あああああうっとーしー! こんなハンパな戦争ものなんてアリなのか。 しかもなんつー冗長な編集だ。 志願しました。派兵されました。ずっと待機させられてヒマで頭もおかしくなりそうでしたが、4日間だけ実戦に参加し、俺も立派に海兵隊員、あのときの仲間との体験は一生忘れられません。行かなかったヤツには絶対わからないっすよ。終わり。この内容をなんで2時間もかけて見せるー! 「フルメタルジャケット」と「ブラックホークダウン」の100分の1も面白くない。 亡父が「またアメリカが戦争をやっとらあ。それで何年後かにまた映画をつくって儲けるんじゃ。」と言っていたが。そのくらいの〝意味〟しか持たないこの作品。 果てしなく無意味だ。 このごろレンタルすると何本かに1本必ずサースガードが出ているんだよなあ。何に出ていてもホモくさいのだが、これからも男ニコール・キッドマンとなって本数稼ぎに出まくるのだろうか。 [DVD(字幕)] 3点(2006-09-22 21:53:28) |
628. アウト・オブ・サイト
…ゆるい。 メイキング映像から察するに、出演者から脚本家、原作者にいたるまで皆が勝手なアイディアを出したあげくにそれぞれの要望をモザイクのように実現した結果に見える。こういう場合はゆるーいものができますね。 ソダーバーグか?ほんとに? これがソダーバーグだというなら例のデビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」や「イギリスから来た男」はなんだったのか。ソダーバーグの作品は当たり外れが激しいというか、「ソダーバーグ印」という安定感が皆無。 「ソラリス」でもコケたようにソダーバーグがクルーニーを出すとロクな事にならないようだが。 だいたい私はクルーニーの出ている映画で良かったものがひとつもないような気がするけど。「オーシャンズ11」もつまらなかったなあ。「シリアナ」はよかったけどクルーニーなんて居ても居なくてもどうでもよかったし。それに一時期全アメリカ女性をとりこにして一人勝ちしていたというクルーニーだが、そのフェロモンも私にはなぜか全然無効なので不感症かと悩んでしまう。 とにかくコント以下。茶番。 [DVD(字幕)] 3点(2006-08-13 00:11:39)(良:1票) |
629. シザーハンズ
《ネタバレ》 土曜の昼間からやっぱり見てた方いますね。実はこれ私の行っているツタヤでは競争率高くて見てなかったのです。 年々ファンタジーを(映画にしろ小説にしろ)受け付けなくなっているこのごろ。「フィールドオブドリームス」ですら、「ケッ」と言ってしまうこのごろの私。 いやこりゃ「ケッ」と言う気にすらならないぞ。思わず「フィールドオブドリームス」に謝ってしまいたいくらいの差があるさ。 これはねー、「男の子」による「男の子だけ」を描いた「男の子」のためだけのク○映画だった。 ティム・バートンなんか何見てもピンと来なかったけども、ああー、バートンてのはそっち方面(夢見る少年)だったのかー。どうりでどうでもよかったわけだ。 「夢見る少年」の条件とはなんでしょう。「傷つきやすい純粋なボク」ですね。 そんなボクは人々の鈍感さに順応することができず、一人山へ帰っていくのでした。 ヒロインの描き方のおそまつなこと。碧眼じゃないウィノナ・ライダーに金髪ロン毛のカツラをかぶせても、デキの悪いマネキンにしか見えないのに。「とにかく金髪ロン毛でなければ。」というご都合先行にしか見えない。人物像も、「ヒロインはエドワードの愛の対象としてただ居ればいいのだ」とばかりにおそまつなかぎりだった。私は女の子をこんなにおそまつに(ルックスにしろセリフにしろ)出す作品は認めないぞ。 [地上波(吹替)] 3点(2006-07-09 00:52:03) |
630. オープン・ウォーター
《ネタバレ》 んん?「オチなし」「生還者なし」「説明なし」「何の教訓もなし」「やたらな怖がらせ」「ドキュメンタリー風」ってこりゃ、何かに似ているな。そう、「ブレアウィッチ」ですな。 冒頭の夫婦の関係部分とかけっこうシビアで期待してたのに。映画…とはいえない。もちろんドキュメンタリーでもないので…笑えないコント? 「ブレアウィッチ」と違って「助かる」と「死ぬ」以外の結末は選べないので、あとは「無事に救出されて浜辺でカクテルでも飲んでたらそれは実は夢だった」という「ジェイコブ」オチしかないし。しかし視聴後の「船酔い」には苦しめられる。 [DVD(字幕)] 3点(2006-02-18 22:32:17) |
631. ルール 封印された都市伝説<OV>
ちょっと前にDVDで見たんですが、あまりのひどさに早送り全開になってしまいました。「デッド オブ ザ レイク」といい勝負だ。あれよりはマシ?ほんとうにペットセメタリーのカントクさんなんでしょうか。まともなのは冒頭の数分のみ。ニートになってる黒人のおばさんの生活費はどうなっているのか、乗ってなさそうなミニバンのバッテリーはなぜすぐに動くのかなど、余計な事を考えてヒマをつぶすしかありません。このダメダメズルズル感、カントクさんの自画自賛ぶりが悲しみを誘う。 [DVD(字幕)] 3点(2006-02-15 15:06:28) |
632. 隣のヒットマン
《ネタバレ》 「全く」笑えない。マシューペリーとかいう俳優さんで「ぴくり」ともできない。これはいったい…。見る側の問題なのか。この話は「オズ」のすることに笑えないと、全く面白くないわけだ。そこで、過去にどういうもので笑ったか思い出してみる。ヒューグラントではいつも笑える。「ストーリーオブラブ」でもかなり笑った。「ブリジット1」のレニーでも笑えた。日本のお笑いではダントツでダウンタウンで笑う。マシューてほんとに笑えるの?口の形が台形になっているだけでは笑えぬ。なんか「間」のとり方もちょっと遅いよなあ。全然ボケきれてないしなあ。この人って、少年時代とかに周囲のお笑いレベルが低すぎて、おだてられて勘違いしちゃったとしか思えないけどな。とにかく私は笑えぬ。ロザンナのシワの多さに涙。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-09 18:08:14) |
633. バッファロー'66
《ネタバレ》 作品がどうこうというよりも、これを楽しめて、絶賛している中野翠のような人の頭の中に果てしなく?を抱く。もう我々は別の種でしょうか、というような。もしかして「時計仕掛けのオレンジ」好きな人はこれも?ヴィンセントもクリスティーナも何一つ好きじゃない。だいたいヒゲのある男が嫌い。なんか、食べ物じゃないものを出されて「さあ召し上がれ」と言われている感じなのだった。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-26 14:00:32) |
634. セイヴィア
《ネタバレ》 なんでこれ見ちゃったかなあ、と思うような映画。女の人を物扱いするのはやめてくださいね。「アート」だから、というだけで鑑賞に値するわけではないんじゃ。アメリカ人て「家族愛」が最高の価値でもって、「レイプ」がこの世で最悪の悲劇と思っているのだなあ。単純ですなあ。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-15 21:00:55) |
635. ソラリス
《ネタバレ》 「イギリスからきた男」で期待していたソダーバーグ。いったいどうしたのか。あの女優さん、趣味悪すぎます。魔女の役しかできないと思うけど。見ているだけで、気分が暗くなる女優さんだ。「とにかく暗いやつをつくろう」だったのかなあ。映画は料理でも、素材があそこまで悪いとどうにもならん。特に、日本人には全く受けないであろう。どっちかといえばはっきり「ブス」といいたい。ああ言ってしまった。二度と見る気がしない。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-08 23:19:51) |
636. リーピング
《ネタバレ》 前振りとヒラリー・スワンクにすっかり騙されて、期待して見てみたのがマチガイだった。 ヒラリー・スワンクが出ようが、やっぱり映画は作り手が問題なのだ。1に監督、2に脚本、3に製作と編集、俳優なんてのは10位以下である。ああ、しょうこりもなくまただまされてしまった。お金返して。 こんなにノレない宗教映画ははじめて見たような気がする。 登場人物の誰一人として現実味が無く、ヘイブンに着いてからは「科学」の「か」の字もカンケーなくなって、ひたすらオカルトに一直線。 なんにもコワくないので無理にでも恐怖を盛り上げようと、音などでスワンクを驚かすこと度々というお粗末さ。 それぞれのキャラクターの過去のエピソードとて、取ってつけたがごとくで何の関心も持てない。 少女のオチが割れたとて私はなんの感慨も浮かばなかった。エンディングが「ローズマリーの赤ちゃん」であろうが、これっぽっちも感心などせぬ。 どうしてこんなにつまらないんだ。こんなに退屈な宗教映画もない。…彼らはマジメすぎたのか? [DVD(字幕)] 2点(2008-07-17 19:28:29)(笑:1票) |
637. インビジブル2
《ネタバレ》 これはバーホーベンの名前だけ飾って、つられた客を騙して見せようとしただけの低予算の駄作映画なのだった。監督も脚本も凡才以下である。 スレーターはここのとこ本当にB級のチョイ役ばかりやっているがどうしたのか。カレの今後の俳優人生がちょっと心配。 [DVD(字幕)] 2点(2007-06-24 13:25:41) |
638. ウルトラヴァイオレット(2006)
《ネタバレ》 もうこういうのはいいんじゃないかなあ。 だいたい私は当然コミックを読んでいないし、「ファージ」が吸血鬼だと気がついたのもだいぶたってからだった。 それでまた、シックスとの絡みに無理やりにでも情感を持たせようと、むやみな時間を割くのも勘弁。 これなら、「イーオンフラックス」のほうがナンボかマシだった。 映像は「CASSHERN」を思わせる粗粒子映像がいかにもバカバカしさをそそる。 (シックスをケースで運ぶのは、京極夏彦のパクリではないのか?) [DVD(字幕)] 2点(2007-01-01 15:42:55) |
639. ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由(わけ)
《ネタバレ》 うっわ、ダメだー。 ここまでダメだと、早送りしつつも我慢して見続ける感じになってしまう。 脚本演出キャストが駄目である。 全体的に、「ブリジョン」のような負け犬系の先行作品と思われるのだが、ここまでダメになるというのは脚本もダメだが、演出がとてもダメ。冗長で平坦でセンスが感じられない演出。 ということは相対的に「ブリジョン」の演出というのはイケていたのだなあ、などと考える。 脚本も演出もイケていないので、アニストンのコメディエンヌとしての必死の努力がものすごく上滑りに見えてしまう。それはもう、見ていて〝イタい〟としか言えない状態だ。 だいたいケビン君を色男キャラに起用するなど、コメディといえども本当に無理だ。 なおかつカメラマンの男も「エキストラじゃないんですか」とうほどのインパクトの無さ。 それでもって脚本のダメさよ。社長がここまで社員の私生活に介入するなど、有り得ないではないか。ナンセンスコメディーで「ウチの社長はおせっかい」とかいうテーマならいいかもしれないが、これはラブコメだよなあ。設定そのものが間違っている。「おまえは結婚していないから、信用できない」などと面と向かって言われたら、セクハラで訴えるか、転職するのがアメリカの女性でしょ。 それを、「そうか、それならそういうフリをして一発かまそう」などと考える女がどこにいる。 「ジェニファー・アニストンは意外に足が太い」「ケビン君の大胸筋は立派だった」というくらいしか感想も浮かばぬ。 どっちかっていうと、お金返してほしいと思うほどの最低の作品だ。(0点でもいいのだが1点はママ役の女優さんに、もう1点はケイトの部屋のインテリアに) [DVD(字幕)] 2点(2006-11-26 14:46:24) |
640. 幸せのポートレート
《ネタバレ》 まるでTVドラマを見ているような安さであった。 それでもって、最初から最後まで、「だまされているんじゃないか」というヤな感じがつきまとう。 「このヤな気分の原因は何かしら」病気オチを持ってくるようなTVドラマめいた三流の脚本ももちろんイカんのだが、最大の原因はサラ・ジェシカ・パーカーである。 メレディスというのは、「美人で頭脳明晰でキャリアウーマンなのにメチャ性格が悪い」という役どころなのである。若い頃のシャロン・ストーンクラスの美貌が必要といえば分かっていただけるだろうか。よって、これが成立していないと、すべての設定が崩壊してしまうので、コントか?という気がしてくるのだ。 サラ・ジェシカ・パーカーは美人なのか?断じてNOである。 彼女が主役を張ることが許されるのは、「SATC」というお約束の中だからであって、無関係な映画に出て主役を張るような女優さんではないんである。人気が出た、ということだけで本人も周囲も大きく勘違いしている。 サラ・ジェシカ・パーカーはあくまでも〝キャリー〟として画面に映っているのであって、それはみんなが知っている「そこそこ売れているエッセイストで、田舎嫌いでNY以外のところには住めなくて、靴マニアで、浪費家で、結構いろんな男性と寝ている」女性としてである。「美人じゃないけど、親しみやすい」キャリー、なのである。 メレディスが美人じゃなかったら、なんなのか?「単に崩壊した性格の年増のキャリアウーマン」だよね。それが、三高らしきエヴェレットを射止め、なおかつ弟までとりこにするのか?ありえない。 特に、メレディスの傍若無人な振る舞い(部屋数が足りないのにエヴェレットと同室を拒否、から始まって急に大声を出したと思ったらいわくありげにうつむいて黙り込む、とかその他その他)は、美人にしか許されない行動である。これは絶対にサラ・ジェシカ・パーカーがやってはいけないんである。 なおかつ、エヴェレットがジュリーに鞍替えしてしまうことも、メレディスが美人でなければ、「性格が悪くてもあんな美人を捨ててまで」と思わせることなどできぬ。もっというとジュリーはクレア・デインズではなく、キルスティン・ダンスト程度の容貌の子にしなければ。 無駄な登場人物(妊婦のスザンナ親子とその旦那なんて、なんの必要がある)までいるし、脚本がダメなうえにキャストもダメで救いようがなし。 [DVD(字幕)] 2点(2006-11-21 21:25:15)(良:1票) |