841. プロフェッショナル(1966)
持ち味である「男臭さ」を存分に発揮しているアラフィフイケオジ夢の共演。そこへもって若きCCが華を添えているという、ナイスキャスティング! 皆を眺めているぶんには心躍るものがありますが、脚本にメリハリが無く展開のテンポも悪く、力作だけど傑作とは言えないのが残念なところです。 [DVD(字幕)] 6点(2021-07-19 05:04:31) |
842. 暴力脱獄
どちらかと言えば牧歌的な刑務所模様。脱獄したいからするとでも言うような飄々とした行為を、二年の辛抱も出来ないのだろうかと冷めた思いで眺めていました。「計画なんてした事ない」言葉通りの生き様をポール・ニューマン持ち味のカラリとした味わいで示してくれました。脱獄ものというより刑務所ものとしての佳作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-28 00:20:40) |
843. いちごブロンド
男女4人それぞれ魅力的ではあるのですが、気の抜けたワインのような酔えないストーリーが何とも残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-17 16:52:59) |
844. 七人の愚連隊
《ネタバレ》 往年の大スターが加齢で見るに忍びない姿になるのはままある事ですが、本作お目当てエドワード・G・ロビンソン(70歳)冒頭スピーチは歳相応の皺が増えただけでギャングボスの貫禄は全く衰えず嬉しい限り。4分半は短いようで製作者シナトラの大スターへのオマージュを感じる魅力が詰まった長いシーンで満足です。以後、ラストまでノラリクラリとした展開でキレに欠けるミュージカル場面、締まりの無いラストシーンをのんびり眺めておりました。シナトラの一歩退いたような元気のないような演技と小悪党感丸出しのピーター・フォークのカクカクとした演技も何だかなぁといったところ。やっつけ仕事のような邦題も酷い。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-12 21:56:04) |
845. トニー・ローム殺しの追跡
敬愛するジーナ・ローランズ目当ての鑑賞。重要な役どころでありながら持ち味の静かな迫力が今一つ感じられなくとても歯痒いところで、脚本の拙さにもよるのでしょう。妙に入り組んだ?部分が多々あり、停止して戻して考えての繰り返しで(DVDの利点)くたびれました。シナトラのやさぐれ探偵振りはイキっているは言い過ぎとしても何かこう軽い感じが否めず、もう一人のお目当てリチャード・コンテも味わいに欠ける姿で、総じて興に乗りきれない残念な作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-08 02:12:55) |
846. 愛の勝利(1939)
ベティ・デイヴィスのラストの眼で語るところはグッとさせられたのですが、キャンキャン吠え立てる棒読み一本調子な語り口には嫌気がさしました。顔見せ程度のハンフリー・ボガートにもガッカリ。若かりし大根役者ロナルド・レーガンの顔だけは超絶男前でビックリしたところに+2点。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-07 01:17:16) |
847. 極楽特急
本作は鑑賞時のコンディションに左右されるかも。「しょうもない、アホくさ」なお話でもほろ酔い加減で観ると心地よさを感じる、ケイ・フランシス&ハーバート・マーシャルの艶のある存在感。素面であっても、損な役回りながら熱演するミリアム・ホプキンス、持ち味のおとぼけキャラぶりを発揮していたエドワード・エヴェレット・ホートン、colet company コマーシャルからパリのオフィスに飛ぶシーンを始めとしたテンポの良い演出といった見るべき点はある佳作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-05 01:10:31) |
848. ペリカン文書
主役2人の他に有名どころがずらりと脇を固めていて「これはなかなか」期待上昇しましたが。それぞれが手堅い演技をしていても脚本が拙くて興に乗れません。2人が誰に追われているのか(FBI、CIA、他)最後まで分からず、危機回避(するのは分かっていますが)も「そんなあほな!」白ける演出でした。最後まで分からなかったもう一つがロバート・カルプ(刑事コロンボ犯人役三羽ガラスの1人)が何処に出ていたのか。まさかの合衆国大統領役だったとは、出世しましたねぇ、面影は目元に微かに残るのみ。本作1番の「へぇ~」に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-02 01:05:33) |
849. 札つき女
ベティ・デイヴィスは物凄い邦題からどれだけ外道な役どころなのか身構えて観ましたが。経営者であるギャングの悪業に立ち向かう鉄火肌なホステスという役どころ。共演に興味津々だったハンフリー・ボガートも正義感溢れる次席検事役で、二人の絡みも単調な台詞回しに興に乗れず仕舞いに終わった一品です。冒頭の「登場人物は架空の人物である・・・・偶然の一致にすぎない」はラッキー・ルチアーノとトーマス・デューイを指すのを鑑賞後知りました。(驚)(+1点) [DVD(字幕)] 6点(2021-05-30 21:33:24) |
850. 永遠に貴方を
《ネタバレ》 29歳デヴィット・ニーヴンは既に落ち着きのある語り口で上品な雰囲気を醸し出しているのは流石でマジシャン役も似合っています。26歳ロレッタ・ヤングはお顔もそこそこ、語り口もそこそこですが、突き抜けたものが無く物足りません。ストーリーはステレオタイプで盛り上がらず、結末もドンが可愛そうとしか思えず二人からは喜怒哀楽を感じず。こじんまりとした凡作です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-18 01:55:09) |
851. 魅せられて(1949)
本日が誕生日のジェームズ・メイソン目当ての鑑賞。共演者がロバート・ライアンなので、胸熱激熱激痺れなサスペンスに期待特大だったのですが。30分経過でやっと登場したメイソンは、いたって好人物な貧乏医師という彼らしからぬキャラで、ライアンらしいサイコパスな大富豪と1人の女性をめぐって対峙するという三角関係モノで、直接対決も歯痒い演出でご都合主義な結末も併せて気の抜けたビールのような残念無念な作品でした。それでも The Velvet voice は相変わらず心地良く、コートを贈ったシーンで見られる色気はため息もので、鑑賞の甲斐はありました。(幸) [DVD(字幕)] 6点(2021-05-15 21:19:26) |
852. アウトランダー
《ネタバレ》 お目当てはジョン・ハートであり、ハリウッド最多死亡回数を誇る名優の死に顔を拝む事。バイキングの王として違和感ないお姿で、登場して間もなく娘と剣を交えているのに「ま~た女と闘ってるわ、ホンマにもう・・」(苦笑)その後出番も多くて久々の拝見でも端正な語り口に相変わらず惚れ惚れ。死亡フラグはしっかり立っており「そろそろかなぁ、まだか、まだか」と待ち焦がれていたら流れ星のようなシーンでのご退場に「何やこれ、何でやねん、・・・・略」監督・脚本家・プロデューサーを叱り飛ばしてやりたい(憤) 目新しさを狙ったかのSF要素は空回り、光る怪物の設定上としても戦闘場面の暗さに肩がこる、禍をもたらした本人が王に治まるというご都合主義な脚本、一切合切が目的外で目くじらも立ちません。返す返すも・・・・自粛。 [DVD(字幕)] 6点(2021-05-04 18:51:58) |
853. アトミック・ブロンド
リスト奪取と二重スパイの発見というありきたりな筋立ての中で主人公が如何なる魅力を発揮するか。シャーリーズ・セロンはアクションはもとより決して腹の内を見せないエージェントを好演しています。こだわりのアクションに見合ったストーリーをと思ったのでしょう。「三十九夜」が浮かんだスパイグラス(エディ・マーサン 好演に+1点)が目を惹いたのですが、詰め込まれ過ぎた話に集中しようとしても彼女の大立ち回りに阻まれて分かろうとするのを諦めました。キレッキレアクションが持ち味のソフィア・プテラとの一騎打ちを期待していたのですが。どういう意図でああいう関係にしたのか意味不明です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-05-02 02:51:44) |
854. そして誰もいなくなった(1945)
《ネタバレ》 原作未読。クセの強い役者陣が織りなす展開で最後まで分からなかった犯人とその動機。犯人登場シーンは鳥肌ものでした。が、そこからが鉄棒競技で着地失敗の上に怪我までしちゃった、かのような結末で呆然であります。誰もいなくなったって、居てるやん、アカンやん・・・・・・以下省略。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-18 02:55:18) |
855. 群衆(1941)
群衆心理の浅はかさを描いた起承転結は職人監督らしい造りですが、手堅過ぎて大佐(ウォルター・ブレナン)同様に醒めた目で眺めている自分でありました。ただ、エドワード・アーノルドの貫禄たっぷりでのゲジゲジ野郎振りが通常運転で遺憾なく発揮されており、血圧300位にさせられた雨中の集会シーンだけは心に残ります。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-16 16:41:41) |
856. 三人の狙撃者
《ネタバレ》 カーニーが殺害されて「これは当たりかも」座り直したのですが、そこから会話劇がウダウダ続いてのお開きにポカーン状態です。鶏ガラみたいなシナトラの小者感漂うイキった姿は観るに堪える演技だったのですが。脚本に難ありの凡作です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-15 01:37:18) |
857. 逃走迷路
見た目上品で善人そうな人物が心根まで神のような人格者が何人も登場して逃走者を助けるという監督作らしからぬキャストが印象深い。何かを訴えたかったのか?歯切れの悪い展開結末はツッコミどころ満載で盛り上がりに欠ける作品です。余談ながら、ロバート・カミングスは誰かに似ているどこかで観たことある。誰に?どこで? 鑑賞中気になり通しで未だに答えが出てきません(嗚呼) 4月16日追記 ようやく答えが出ました。ダナ・アンドリュースでした。48時間かかりました(泣) [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-14 03:00:43) |
858. サイレンサー/沈黙部隊
四十路になってもお美しいシド・チャリシーに5点。銃とボタンが物語に機能しているところに1点。脂ぎったディーン・マーチンがこれでもかっ!と見せるキスシーンに情緒など有るはずもなく、かといって目くじら立てることもなく。血圧一定のままで鑑賞終了となりました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-11 13:09:40) |
859. ダーティ・ダンシング
《ネタバレ》 初見。青臭く且つ瑞々しい青春模様、並びに、洗練・優雅とは無縁ながら躍動感溢れるダンスシーンが眩しい。ラストシーンでパパ・ママ、爺さん婆さんも踊る姿に寂しい思いが癒されました。余談ながら、5月21日から劇場公開されるようで、更なる感慨に浸る事になりそうです。 [DVD(字幕)] 6点(2021-04-05 23:08:35) |
860. エンジェル・オン・マイ・ショルダー(1946)
「幽霊紐育を歩く」の二番煎じ作品。地獄界の主である悪魔のニック(クロード・レインズ)が、裏切られ殺され地獄に落ちて来た悪党ギャング(ポール・ムニ)を利用して自分を地獄に落とした判事(ポール・ムニ)への私怨を晴らそうという導入部に期待急上昇。しかしながら、瞬間の憎悪の表情(流石の演技)に比例しない姑息な復讐に醒めてしまいました。鑑賞後に分かった監督とポール・ムニの撮影時ことごとく対立したというのに、間に入ったレインズは何を思ったのだろうか。キャラ上対等な立場で俺様キャラのムニが度々言い放つ「ニヤニヤ笑うんじゃない!」に対してのレインズの微笑は素での嘲笑だったのだろうか。気になるところです。結末と共に総じて今一つな作品です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-05 14:02:47) |