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風小僧さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 262
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自己紹介 現在の技術で作られた映画を観る目線で過去の映画を見下すようなことは邪道と思っている。できるだけ製作当時の目線で鑑賞するよう心掛けている。

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81.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 
 すべてはラストシーンの「どんでん返し」に収斂されるが、それほどの衝撃はない。  ポイントはカイザー・ソゼは実在するか?実在するなら誰か?だろう。虚実ないまぜのヴァーヴァルの証言を映像で見せ、その名さえ意味を持たせようという演出のあざとさ。キートン射殺を誰がやったのか?ロープの束を見せるシーンがカギを握る。陰に誰かがいるのかいないのか思わせぶりだが、“ご飯論法”を使われたような後味の悪さが残る。  回想と嘘を織り交ぜた構成で、伏線をあちこちに張って観客を煙に巻く手法が優れた演出とは思わない。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-12-24 08:01:20)
82.  カリートの道 《ネタバレ》 
 ノワールの雰囲気はよく役者もハマっているが、全体的にテンポが悪く冗長感は否めない。長尺を詰めてテンポよくすればもっと引き込まれたろうに。  クラインフェルドが刺されても死なず、カリートの面会も警官のあっさり身体検査で実現等、ご都合主義が目立つ。クラブ・パラダイスからカリートが逃亡する間、のほほんと待っているマフィアもマヌケな展開。  コートを着たカリートがホームから列車に乗って逃走するシークエンスは、監督の敬愛するヒッチコック映画を思わせる。だが、妙にコメディまがいの印象で、ドリフのコントを観ているような脱力感を覚える。  「パチャンガがベニーに買収されて俺たちを見張ってる」・・・このセリフは伏線というよりネタバレだね。忠告を無視し、買収されたと知りながらパチャンガにゲイルを駅まで送らせるのは(文字通り)致命的だ。冒頭の回想でカリートの運命を認識済みとはいえ、同行させた時点でその後の展開が容易に想像できる。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-25 14:01:22)(良:1票)
83.  ある日どこかで 《ネタバレ》 
 1972年のある日、劇作家志望の学生が見知らぬ老婦人から金時計を贈られる。そこから始まるファンタジー恋愛劇。   1912年の情景はパステル調の色使いが印象的で、湖畔での出逢い、そして湖でボートを漕ぐシーンが秀逸。エリーズ(J・シーモア)は一際綺麗で衣装も洗練されており、壁に掛けられた肖像画(「モナ・リザ」のような)は今にも動き出しそうなほど生き生きしている。舞台劇で語られるリチャードへの真実の思いが切ない。  お気に入りはホテルの宿帳で自分のサインを確認するシーン。ハインラインの小説「夏への扉」(役所の結婚記録によるD・B・デイヴィス名のサイン)を連想させて面白い。幼いアーサーの存在とともに、タイムトラベル映画の妙味を味わう。  甘美な音楽は映像と融合し、幻想的なラストは余韻が残る。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-20 21:46:07)(良:1票)
84.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 
 「2001年宇宙の旅」を想起させる緻密な画作りで、閉鎖空間でのサスペンスを手堅くまとめたSF映画の佳作。    科学的見地から人類と未知の生命体との攻防を描き、ミクロの世界の恐怖を見せつける。核爆弾を使えば病原体が拡散するという逆説的な風刺の面白さ。そして、宇宙生物を利用して細菌兵器を開発する計画に気づき「これも偉大な一歩」とつぶやくレービット博士………アームストロング船長の言葉をもじったセリフは皮肉のパンチが効いている。  飲んだくれ老人と赤ん坊という“弱さ”を代表する二人の生存、そのカギを握る酸性とアルカリ性、突然変異と無害化、それらの対比が意表を突く展開で、中盤以降は俄然面白くなる。  核自爆装置の解除は予定調和だが、終盤のハラハラドキドキは後の「カサンドラ・クロス」や「アウトブレイク」などにも受け継がれる、いわば“ハリウッドのお家芸”だね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-17 13:33:36)(良:1票)
85.  ブラジルから来た少年
 クローン技術を使っても全く同じ人間を作れないとはよく言われること。「新たなモーツァルトやピカソが誕生」するためには環境を同じにしなければ不可能、という要素が加わるためだが、少々雲行きが怪しくなってきた。  クローン人間の作成は倫理を無視すれば技術的に可能な段階に達している。そして、現代の技術では不可能だがそう遠くない時期に意識や記憶の移植が可能になるとのこと。そうなれば(ヒトラーの時代には間に合わなかったが)、やがてどこかの国の独裁者をクローン+意識・記憶移植でコピーする悪夢が現実にならないとは言い切れない。そういった意味で、この映画は時代を先取りした怖さがある。  老優二人の鬼気迫る競演は見ごたえがあった。特にG・ペックはメンゲレの狂気をオーバーアクトで魅せてくれる。  ドーリング家の鏡に映る数多くのエリック(ヒトラーのクローン)は作品のテーマを暗示する名場面。テレビ放映当時、「ヒトラーのクローン役の子供が可愛くない」という意見に対し、「ヒトラーの子供時代が可愛いわけがない」と反論があったが、後者の意見に1票。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-09 09:23:33)
86.  ゲーム(1997)
 「兄貴に変わってほしくて」・・・悪い冗談だ。  リストラ宣告した相手に書類を取り出そうとして鞄の鍵が合わない辺りから始まったもやもや気分が、最後のサプライズでも晴れることなく観終わった。原題通り“ゲーム”としてみれば現実感がなくてもいいが、ドッキリの爽快感やユーモアがないのは致命的。  洋画を観始めた頃、自分なりに映画の筋書きをいくつか考えた中に類似のストーリーがあったことを思い出した。当時のメモを読み返すと、主人公が策略にはまり追い詰められるが、実はすべて芝居で、策を弄した人物が精神的に病んでいるというオチまで付けた。  素人が夢想する程度の内容で2時間強のジェットコースター演出は無理がありすぎる。
[CS・衛星(字幕)] 0点(2018-07-15 15:34:06)
87.  ゼロ・ダーク・サーティ
 ドラマ的な演出を排し、優れた「再現ドキュメント」に徹した映画。そのためプラスアルファ(メッセージなり喜怒哀楽や葛藤等の“人間”を描く)が乏しい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-08 15:47:56)
88.  グレートレース
 ドルーピーの「スピード狂」を観る感覚で先を読める展開がいくつかあったけど、アニメを実写に移したようなスラップスティックが楽しい。J・レモンの高笑いや「マーックス」の奇声が愉快。P・フォークのおとぼけ調、T・カーティスのにやけた二枚目ぶり(時々“光る”のがいいね)もグッド。N・ウッドのコメディエンヌも意外にイケる。  冒頭でサイレントのドタバタ劇へのオマージュを謳っているとおり、前半はサービス精神たっぷりでハリウッドのお家芸をふんだんに盛り込んでおり、さまざまな乗り物を登場させながら笑いを誘う。西部劇調の殴り合いも痛快。パイ投げは素直に笑えないが。  ロシアに着いてからは中だるみ気味。もっとレース中心のナンセンスに徹してもよかったのでは?   女性解放の時流をうまく取り入れながら皮肉交じりの展開で、ラストのギャグもフランス人の自負心をからかい気味で面白い。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-10 09:24:57)
89.  グッドナイト&グッドラック
 1950年代に全米を揺るがしたマッカーシズムと闘うジャーナリストたちの物語。表層的な再現ドラマの域を出ない印象。タバコ燻らせ上目遣いのマロー役は、ハリウッドお得意の“そっくりさん芝居”。  古い時代の空気を醸成する技法として、モノクロ映像による表現が効果的だと長らく思っていた。しかし、この手法はあくまで特定のテーマに限ると最近思うようになった。カラー化以前、映像は白黒でも現実は色彩豊かな風景なのだから、と。本作を観て特に感じるのは、記録映像の活用にこだわるあまり、マッカーシーの動きが見えないこと。カラー撮影で彼の行動をもっと掘り下げれば、歴史を学ぶだけでなく現代を学ぶことにも繋がるのではないか。硬派な題材はジャーナリズムに対する昨今の風潮にも警句を発する価値があるだけに、突っ込み不足が惜しい。  テレビの理想を語る場面は示唆に富むが、M・バール、E・サリヴァン、S・アレン等の番組、良かれ悪しかれそれらもひっくるめてテレビなのだ。まあ、テレビの現状(特に地上波)を見るにつけ「娯楽と逃避のためだけの道具」になりつつあるとは思うが……。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-28 14:37:51)
90.  シェーン
 ワイオミングの雄大な自然を舞台に、父・母・息子・流れ者それぞれの繊細な思いを描く。人間の物語と大自然を融合した音楽は印象深い。  親子の情愛・夫婦愛を中心に据え、ジョーイのシェーンに対する思慕、マリアンのシェーンへの複雑な思い、それに気づくジョーの葛藤、牧場主と農耕民の軋轢、少年の精神的な成長等…さまざまな要素が詰まった叙情豊かな名作。  時代遅れになりつつある放牧と、畑作中心で定着する農耕という新旧二項対立の図式は、普遍的な問題意識の提示でもある。  一度は捨てた銃でトラブルを解決したシェーンだが、自身も農民の前では時代遅れであり居場所がないことを自覚し立ち去って行く。拳銃の音を意図的に大音量で表現し、その怖さ・暴力性を訴えている。  J・ウェインのような偉丈夫とは対照的な優男A・ラッドの起用は理にかなっており、作品の内容に相応しい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-05-06 15:16:54)(良:1票)
91.  マッケンナの黄金 《ネタバレ》 
 先住民の伝説を地でいく黄金探しの冒険譚で、何度観ても面白いアドベンチャー西部劇。  雄大な大峡谷の描写は見事の一語に尽きる。朝日が輝いて巨岩の影が伸び、やがて金鉱が出現するときのワクワク感。地割れとともに岩壁が崩壊し金鉱が姿を隠すまで、飽くことなく楽しめる。実直そうな保安官を演じるG・ペックははまり役で、欲に目がくらむインガ(C・スパーヴ)も俗物的な庶民感覚を活写している。惜しむらくは、E・G・ロビンソン、A・クエイル等、名優陣の出演場面が少ないこと。彼らの絡みにもうひと工夫欲しかった  「黄金」「オーシャンと11人の仲間」「地下室のメロディー」等、多くの映画が描いた“悪銭身につかず”に通じる展開。最後は御多分に洩れずインガの砂金を捨て去るが、本人はちゃっかり金塊を持ち帰るとは意外。痛快なラストだった
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-23 20:50:06)
92.  アウトブレイク
 パンデミックを題材とした社会性にスリルとサスペンスを織り込んだ娯楽作。  細菌兵器のため町民を犠牲にするという軍の暗部も描かれ、国家の非情さ、冷徹さをマクリントックの行動が体現する。猿を捜す件は面白いが、現実に発見できるかは疑問。  為政者は常に情報を隠したがる習性がある。危機にあたっては「パニックを防ぐため」を口実に隠蔽し、理屈は後からつける。  ヘリの追跡中に人事評価する少将の姿は、保身と功名心、硬直した思考への痛烈な皮肉。追われる2人の会話は脚本が練れている。猿を撃つときのじらし演出やダニエルズが搭乗するヘリの爆撃回避も見ごたえがあった。ただし、終盤のヒーロー演出はちょっと違和感。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-08 14:17:16)
93.  駅馬車(1939)
 J・ウェインの登場シーンが印象深い。駅馬車はさまざまな人生の交差点とも言え、グランドホテル形式の人間模様が見ごたえあり。加えて、馬に飛び乗るシーンに代表される躍動的なアクションは、西部劇にダイナミズムをもたらした。アメリカ民主主義の原型を思わせる議論も面白い。  駅馬車の通過を下から撮影する構図は、「民族の祭典」のロー・アングルと関連なかったかな?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-04 14:05:55)
94.  ウォーターワールド
 冒険譚としてはまずまずだが、製作の狙いや観客層のターゲットが曖昧で絞り込まれていない。ファミリー向けにしてはバイオレンス過剰だし、コメディ・タッチも中途半端。何より主人公に魅力がない。  劇中に登場する乗り物(船、飛行機、気球、ジェットスキー)の魅力をうまく活かしており、特に三胴船トリマランは装備が工夫されてカッコいい。ディーコンは憎らしいというよりマヌケで笑いを誘う。  クライマックスのバンジー救出場面におけるジェットスキー衝突は、長い間珍場面と思っていた。あれじゃあ少女を奪おうが失敗しようがどっちみち3台衝突は不可避でしょ、と。でもよくよく考えると、あくまでギャグと解釈すれば納得。要は「おバカな3人」なんだね。  弱点だらけだが妙に気になる映画。
[ビデオ(字幕)] 3点(2018-01-21 10:49:50)(良:1票)
95.  大空港
 パニック映画の原型という要素はあるもののパニック映画に非ず。今風の派手な爆発に頼らないところは拍子抜けですらあるが、主眼は「グランド・ホテル」形式の“人生の縮図”であり、空港に交差する各人各様の人生模様が描かれる。不倫が絡むのは安易な感じだが。  画面分割はカットの切り替えより刻一刻と進行する危機の動きが分かりやすく、緊迫感の醸成という点でもこの手法は成功。  神父は騒ぐ乗客に対しグッジョブ。老女エイダの無賃搭乗は出来過ぎの感ありで、ちょっと弱点。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-03 20:51:28)(良:1票)
96.  キャット・バルー
 愉快な西部劇だ。音楽も含めスラップスティック・アニメを実写化したようなドタバタが面白い。N・キング・コールとS・ケイの狂言回しもユーモラス。何よりL・マーヴィンの酔いっぷりがケッ作で、千変万化の表情が楽しい。決闘に備えたマーヴィンのマジメな顔がなおさら可笑しく、徐々に対決モードになるところは秀逸。酔いどれ乗馬はスタントマンと分かっていても見ごたえがある。  映画全体の流れからすると、皮肉にもシリアスなシーンが浮いた感あり。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-10-15 14:46:40)
97.  プレイス・イン・ザ・ハート 《ネタバレ》 
 大恐慌後のテキサスの田舎町。生きづらい時代における弱者の象徴ともいえる3人(未亡人、失業した黒人、盲人)の共助と祈り、女性の自立がテンポよく描かれる。  多くの困難に直面する主人公に対し、同居人二人が生きるヒントや励ましを与え、お互いの不信感がやがて心を通じ合わせる展開がいい。ウィルが料理のまずさを口実に炊事を申し出るシーンはさりげない見せ所。  おっ、外壁の板に張られたポップをよく見ると、綿花栽培だけでなく野菜、卵、ミルクの産直やクッキー、ジャムなど6次産業化をやってるね。小規模農家の生きる道としては妥当だろう。フロンティア精神全開。  終盤、教会の礼拝は綺麗ごとの感が強いものの、白人から黒人へと杯を受け取りながら死者とも交わっていく姿は印象深い。人と人のつながりに救いを見いだす・・・ラストはハート・ウォーミング。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-17 12:01:54)
98.  黄金(1948)
 欲望、モラル、信仰心、疑心暗鬼等、人間の業が良く描かれている。H・ボガートは欲得と悪意に敗れる人間の弱さを、W・ヒューストンは百戦錬磨の人生を、T・ホルトは善をギリギリ守ろうとする小市民の人生をそれぞれ体現。ボガートは「ケイン号の叛乱」や本作のようなひと癖もふた癖もある役柄がお似合いだ。  特筆すべきは人生の機微に通じた老人を演じるW・ヒューストン。人間味豊かな名演に酔う。  ラストは“面白うてやがて哀しき人生”かな。悪戦苦闘が徒労に終わり、「神の皮肉なユーモアだ」とハワードが最後に笑いとばすところは爽快感さえ覚える。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-03 16:30:16)
99.  ブラック・レイン
 大阪ってこういう雰囲気?「ブレード・ランナー」のような退廃的・煙っぽい空気感が合うか疑問。  「黒い雨」は菅井のセリフに出てくるが、原爆とヤクザの存在を無理やり結びつけたような印象で、映画全体にテーマ性は感じない。物語の展開としてはチャーリーの殺されるシークエンスが弱い。ラストの原版のやり取りも意味深だが心に響かず。指詰めは「ザ・ヤクザ」と変わらぬハリウッドの日本観が滲み出てるね。「芸者遊び」とか「完」も同様でステレオタイプの感。どちらかと言えば「ザ・ヤクザ」の方がいい。  主要キャスト3人の適演に加え神山繁がいい味出してる。あの人誰?と思ったら、ああーあ、プロフェッサー田中かい。   最後にひとつ、ニックが吐く皮肉交じりのセリフ「Fuck you very much」はうまく心情を表して面白い。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-16 17:46:57)
100.  ゴースト/ニューヨークの幻 《ネタバレ》 
 アイディア勝負の映画だ。死後の世界観は自分としても共感でき、感情移入できる。P・スウェイジの少々頼りなさそうな表情とD・ムーアの涙の組み合わせがいいね。  「同じく」の口癖やコインの使い方が見事な伏線。ゴーストは物に触れることが困難で、念力が必要というのは人との立場逆転で面白い。そんな状況に歯がゆさを感じながらの鑑賞も計算された脚本だ。  口座解約はカールのあわてぶりが痛快。彼の焦りの表情は、出勤シーンの一見好漢風との落差が活かされている。ポルター・ガイストのシーンも効果的な演出。ただし、W・ゴールドバーグはちょっと芝居し過ぎの印象(銀行でのライルとのやり取り等)。  “ブルー・アイド・ソウル“ライチャス・ブラザースの名曲「アンチェインド・メロディ」の絶妙な流れもロマンチック指数上昇で、映像と音楽の相乗効果は「スタンド・バイ・ミー」と同等の感動が得られる。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-28 11:22:36)
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