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53羽の孔雀さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 245
性別 男性
自己紹介  映画史や映像技術には全く詳しくないので、単純に面白いと感じた度合いで点数をつけさせていただきます。
 よろしくお願いします。

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81.  征服されざる西部
主人公が全く好きになれない系西部劇。主人公にとっての敵を倒し美女とくっつくという定番の流れでこれほどまでに胸糞悪さを感じたのは初めて。  戦争に負け戦地から帰還したら町は様変わり。あれだけの思いをしたのにいざ帰ってきたら自分は置いてきぼりで居場所がないように感じる。待っていたのは借金を抱えた牧場生活。そんな生活は嫌だ!と野心に燃え家を飛び出す主人公・・・。いや気持ちはわかる、わかるんだけど、その方法論が大間違いでは意味がない。結局のところ冒頭の父親の「金で土地は肥えない。金儲けは偽りの成功だ」という台詞に集約されてますね。  作品全体として終始モヤッとした感じが拭えませんが、そこが味となっていて中々に面白い。主人公の成功と勧善懲悪を軸に据えた西部劇作品たちの中であえて負の側面に焦点を当てた作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-01-01 03:48:38)
82.  カリフォルニア 《ネタバレ》 
面白いですね。特に台詞回しが良い。お互いの煽り合い含む1対1での小気味良い言葉の応酬がそのまま面白い。オシャレな台詞あり、遠まわしの嫌味あり、ちょっとした笑いあり。中でもファビアンのおっちゃんの「男は危険に身を隠さない」という台詞、しれっと言っちゃってますがかなりカッコ良いです。危険に身を隠さないことが正しいかどうかはどうでもよく、西部劇の主人公達は確かに皆危険に身を隠してないですもんね。また、この作品のポイントである怖さに打ち勝つという点とも一致していて二重に美味しい。本作の登場人物達はそれぞれに過去の恐怖と戦っていますが、最後まで打ち勝てなかったのは悪玉だけです。  展開的には幌馬車隊、カリフォルニアの金、汚い奴らに牛耳られた町、強権力vs民衆、強気の女との恋愛、カリフォルニア独立か合衆国参入か、と小さなものから大きなものまでありがち含め様々な要素があり、前段の台詞の面白さと相まって飽きさせません。むしろ97分の中で綺麗にまとまっていると思います。主人公は当然の如く合衆国参入派、最後は銃で決着とかは様式美。好きな作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-21 07:15:23)
83.  西部の二国旗 《ネタバレ》 
北軍に捕虜にされた南軍兵が北軍に加わりインディアンと戦うことを条件に恩赦を受け、収容所を出、北のヘンリー少佐管轄の駐屯地に入る、という騎兵隊もの西部劇です。  主人公は南軍兵であり、駐屯地内部で北軍vs南軍のいがみ合いが起こるんだろうなぁということは容易に想像できるわけですが、その実、真の敵は北軍でも南軍でもなくインディアン(反逆者)だ!立場は違えど、我々は同じアメリカ人だ!という描かれ方がなされています。そう考えるとオイオイって感じですが、中~後半までの人間ドラマやそれぞれの登場人物の熱さは割と嫌いではない。結論がああだったのはもはや伝統芸と言うべきか。  本作を見ていてふと思ったのが、「インディアン」を「エイリアン」に置き換えるとまんま現代にも通用する映画になる気がするという点。将来エイリアンとの交流ができて「人権」ないし「生物権」だか何だかができた際には今の価値観にも物言いがつくんでしょうか。そんなことをしみじみと考えつつ、単純な初見の感想で7点を献上致します。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-21 07:12:33)
84.  遠い太鼓 《ネタバレ》 
フロリダはセミノール族について描いた作品という点では「最後の酋長」と同様。時代設定ではこちらの方が後で交渉決裂後に交戦状態に入っている1840年が舞台。が、テイストが全く違った。あちらはドラマ性重視でこちらは最初から最後までジャングル舞台のアドベンチャーの色合いが強い。特に映像そのもののインパクトが強く、砦に侵入後爆破、湿地帯を焼き払い、鰐がうようよいる川を渡り、最後は水中で一騎打ち。一応復讐の虚しさや白人とインディアンは立場を抜きにすれば歩み寄れないこともない、的な主張も入れ込まれてますが、どうしてもアドベンチャー要素に目がいかざるを得ない。どちらかといえばテーマやストーリーはおまけという印象でした。  どうでもいいけど、水中の一騎打ちで服着たままってのはものすごいハンデだと思うなぁ・・・笑
[DVD(字幕)] 7点(2014-11-17 03:03:51)
85.  戦場からの脱出 《ネタバレ》 
実話ものは元を知らないとどこまでが真実なのかがわからず、「不自然だけど実際そうだったのなら仕方ない」となってしまうことがよくある。結局のところ自分の勉強不足なわけですが・・・。本作でリアルだと思ったのは収容所からの脱出の際のジーンらと別れるところ。ジーンらが加勢しなかった理由もフィシットが靴を持って行ったという弁解も支離滅裂。てっきり殺し合いにでもなるのかと思いきや何事もなく別れてそれっきり。理由も掘り下げられずジーンらのその後もわからない。全てフィクションの「映画」なら放り投げっぱなしで完全なるマイナスですが、実話だと言われると一転してリアルに思える。ディーターの視点からすると、確かにそれらを知る術はないですからね。事実をそのままに伝えるだけ。 その他演出的なマイナス面は①出撃前に見たビデオどおりに救出されてほしかった②リトル・ヒトラーがそこまで残虐ではなかった③ヘリに救い上げられて以降は蛇足な気もした、といったところ。逆に虫ご飯を余裕で食うところをはじめ、サバイバル過程などの役者の演技は凄かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-20 17:14:33)
86.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 
好きにはなれない作品だけど、いろんな意味ですごい作品だ。罰のきつさがイマイチ伝わらなかったり、脱獄しようとする過程が極めて雑だったり、(そもそも悪いことしてんのに)正義のアメリカ様だったりとかはマイナス。対して、再三他者から言われる「必ず上手くいくから」の響きの遠さと僅かな希望、追加30年くらったときの絶望、特別収容所に入った後の壊れていく様、2度目の鼓動のシーンなど、主に心理面でのサスペンス調の描き方は良かった。男のむさ苦しさが果てしないです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-20 05:33:08)
87.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
序盤からテンポ良いな~とか思って見てたら2作目だったのかよ・・・恥ずかしながらタイトル検索するまで前作の存在に気付かず・・・  さて、やはり何といってもファンタジーの世界観そのものと夢のあるアクション、この2点が素晴らしいですね~。まさに実写版RPG。酒場から始まり、森から見える美しい景色とブルーの蝶、湖の町の雰囲気、黄金とドラゴン。もうワクワクせざるを得ません。加えてアクションはやっぱりレゴラスの独り勝ち。あのシステマチックな戦いっぷりが好きなんです。タウリエルもレゴラスと同じ戦いっぷりですが、ちょっと動きが硬いのがマイナスか。特に急流での戦闘シーンは見ごたえがあり、巻き戻して2回見ました。  ただそんな中ドラゴンさんが思ったより大したことないってのが残念。散々大物ぶった登場をしておきながらバトルになった途端脳筋全開の猪突猛進プラス口を開けば小物臭漂う台詞回し・・・噛みつこうとして届かなかったら火を吹けばいいじゃない、とか圧倒的体格差なんだからもっと力技でいけばいいじゃない、とか思ってしまう。味方側に大した損害がないってのもドラゴンさんの格が下がって見えた原因か。まあその辺は次回作に期待です。  なお、どうでもいいですが本作は飛行機の中で観たため鑑賞環境は「テレビ(吹替)」としました。
[地上波(吹替)] 7点(2014-07-05 13:02:56)
88.  旋風の中に馬を進めろ 《ネタバレ》 
「銃撃」のモンテ・ヘルマン監督作品ですが、こちらの方が幾分わかりやすかったように思う。いわれのない罪を着せられ逃げざるを得ず、その過程で親友が殺され、人を殺し、馬を盗み、本当の罪を犯してしまう・・・。首吊なんて自分には無縁のものと思いきや、明日は我が身。一寸先は闇。的な。辛くも窮地を逃れたとしても、その先には「犯罪者」の汚名がついて回る・・・。映画としては中々に面白かったけど、もし自分がそうなったら・・・と考えるとやはりやりきれないものがあります。一応「この先は想像に任せる」という終わり方をしてくれたので、少しは救いがあったようななかったような。  本作は最初から最後までじっくりじっくり丁寧に丁寧に展開が運ばれ、かといって息苦しいような重苦しさはないので、自然と見入らされました。とりあえずアクションシーン入れとけ!な作品よりこちらの方がよっぽど好みです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-06-27 02:58:22)
89.  テキサスの四人
面白い!ストーリー・脚本に力が注がれたこの作品。その練られっぷりが見事だと思います。反面、殴り合いシーンとかは雑でしたが。男達が狙うのが単なる10万ドルではなく新規事業の投資のための10万ドルであり、メインの3キャラクターの立場が賭博場の経営者・詐欺師・銀行頭取であることから、キーパーソンを殺すことであっさり解決!とはならずあくまで体裁を守りながらのやり取りになるってのが面白ポイントですね。「若い女を連れた男」とかの伏線や気が利いた台詞の使い方も上手く、冒頭の駅馬車シーンこそ若干退屈でしたが以降は全くそんなことは無く入り込めました。キャラもグッド。全体として真面目にやりすぎると事業経営がどうとか金の法的権利がどうとかで堅っ苦しくなるのでコミカルタッチで描かれている・・・んですかね? 
[DVD(字幕)] 7点(2014-06-13 06:04:30)
90.  アレゲニーの反乱
 アメリカは独立前が舞台の本作。専ら英国視点でストーリーは進行し(当たり前?)、正義の民間人・悪徳商人・グレーな軍のそれぞれの立場と対立を描く。インディアンも登場しますが一瞬で、アクションよりストーリーそのものに力が入れられています。アクションはオマケ。特別ここが凄い!ということはないけれど、やっぱり単純明快な1vs1で劣勢を巻き返し主人公側が勝利!というシンプルストーリーより三者三様で互いが互いに牽制し合うこういう作品のほうが好みなんですよね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-31 00:20:21)
91.  アパッチ族の最後 《ネタバレ》 
サム・ウッド監督の遺作。「アパッチ族の最後」という邦題から「ジェロニモ」的な作品かと思いきや、全くそんなことはなかった。軍とアパッチ族との交戦よりもむしろ軍内部での人間関係がメインでしょう。それくらい人間関係の描写に力が入れられています。三角関係はまあド定番中のド定番ですが、本作はその三角形が二つある点が面白い。キンズマン―アン―ロリソンの三角形がひとつとライナス―マーサ―トムの三角形がひとつ。そこに軍内部での上下関係やキンズマン・ライナス・トムの関係が加わって単純にそれぞれのやりとりを見ているだけで楽しめます。終盤までそのやりとりを楽しんだ後にようやくアパッチとの交戦に入りますが、こちらはこちらで緊張感があって良い味出してます。ロリソン大尉とアパッチのディアブリトのシーンなんか(今でいうフラグは立っているといえど)、どうなる!?と見入らされました。最後の最後のまとめは若干腑に落ちない感もありますが、それまでの中身で充分楽しめたので問題なしです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-31 00:16:55)
92.  オレゴン魂 《ネタバレ》 
「勇気ある追跡」よりもこちらの方が好みですね~。キャラクターにしても展開にしても映像にしても全て上回っている印象です。  ルースターは太っちょジョン・ウェインにはハマり役な気がしますね。若かりし頃のイケメン版ジョン・ウェインがこの役を演じたら全く別物になってた気がする。冒頭から腹の出具合をイジる感じは素晴らしい。みんな思うよね、うんうん。的な。ガトリングをぶっ放すシスターも良い味だしてました。某天使系映画の俗世に詳しい院長の姿が思い出されます。あと聖書の引用はよくありますがここまで面白いと思って聞けたのは初めて。邪道なのかはさて置き、上手いこというもんだなあ、と。  展開も追う側と追われる側が良いタイミングで切り替わり飽きませんし、何より各シーンの風景がほんと素晴らしいですね。そのまま絵葉書とか壁紙とかに使えそう。野原と河と森と山と青空がひとつの画面の中に・・・。彼らの仲間に加わりたくなりました。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-26 22:01:49)
93.  ウィル・ペニー
 良い作品っすなあ。全編通してのしっとりした雰囲気が良い。中でもウィル・ペニーの渋みと哀愁と可愛らしさがミックスされたキャラクターがとても好み。一々の表情も良いし、歌を歌ってみるところなんかニヤっとしちゃいますね。ただ、それだけにアクションシーンはゼロでも良かった気がする。抑揚はアクション以外で見せてドラマ一辺倒でいくとか。悪党どもとの絡みになると急に雑な感じがしちゃうのは気のせいではない気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-23 00:00:02)
94.  平原の待伏せ 《ネタバレ》 
アラモ砦の戦いに始まり、町からの脱出、ゲリラ部隊、幌馬車隊、滝での戦いなど、見どころたっぷりで楽しめました。メキシコ人の子が良い味出してるというか、役どころが上手いですね。今現在戦っている相手がメキシコ人だからこそ子供といえど容易にはその言葉を信じられない。なるほど確かにな~と思わせられます。また、強引に恋愛描写を挟んでこないあたりも私にとっては好印象でした。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-17 03:14:08)
95.  アメリカン・アウトロー 《ネタバレ》 
舞台で見れば確かに西部劇。が、中身は完全に現代エンターテインメント。現代的な技術・演出が上手く活かされることで人間ドラマやアクションシーンが入り込みやすく盛り上がりやすいようになっている。娯楽作品としてすんごく面白いし、TVで放送してほしい系の作品。(良い意味で)頭カラッポにして深く考えずお酒でも飲みつつ見るのにピッタリです。  まあしかし、細かく見るとう~~んとなる箇所がいくつかあったのもまた事実。テーマは南北戦争後の鉄道建設における合法的な強制土地収用とそれに反する農民たち。もちろん農民サイドで描かれ、本作の場合ジェシー・ジェームズが主役なわけだけど、如何せんジェシー・ジェームズが完璧超人すぎました。顔良し人柄良し人望があって正義のために戦う名ガンマン。伝説の人物だからそう描くのもわからなくはないけど、ヤングガンのビリー・ザ・キッドのようにもうちょっと黒い面も描いて欲しかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-25 00:31:16)
96.  昼下りの決斗
良い作品だなあ。単なる娯楽ものとは違った意味で、面白い!というのとは違った意味で、すごく良い作品。  いつの時代もおんなじな若者と年配者との間にある壁。若い時は若い時なりにそれが正しいと思い考え・行動するから年配者の言うことをろくに聞こうとしないし、年配者としてはかつての自分の経験から若者を諭そうとするも、一方で「古臭い」部分があるのも事実。それでも自分が正しいと思ったことを貫く姿勢、作中の言葉でいえば「自尊心」や「誇り」を捨てなければいつか壁を越えて若者にもしっかりと響き、自然と伝わっていく。その辺の描き方がすごく上手いです。  もうひとつ、スティーブとギルの何気ない会話やお互いがお互いを知り尽くしているあの感じ。古くからの関係。これこそは年月を経ないと得られないものなので、すごく羨ましいですね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-24 00:47:06)
97.  カラミティ・ジェーン 《ネタバレ》 
ミュージカルはもちろんですが、その他に強く目を引くのが恋愛要素。本作では男女間の友情・女同士の友情と嫉妬・友人の想い人を好きになる・友情から恋愛へ、さらには男というものは・女というものは・・・といった恋愛テーマにありがちな細かい心理描写が盛り込まれていて、一風変わった作品となっています。  西部劇の恋愛といったら一目惚れ→男は我を通し女は尽くす→女が惚れてハッピーエンド、あるいは一目惚れ→男は男らしく女は女らしく→結ばれてハッピーエンド、というシンプル~な印象が強かっただけに、細かい心理的なやりとりは新鮮でした。あのビル・ヒコックとカラミティ・ジェーンが恋愛においては敗北するというのも面白い。最後の御者の「まったく女ってのは」という台詞はナイスですね。まるで下着姿のようなシカゴのアイドルの写真に群がる男達を見てカラミティは「まったく男ってのは」と言いたかったに違いないw  上映時間が101分でさらにミュージカル部分に時間を使わざるを得ない中、カラミティの小屋でケーティー・ビル・少尉ら3人の心理を一気に動かすシーンをもってきたのは見事だと思います。前半はミュージカル強めで後半は恋愛強め、そんな作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-12 04:31:33)(良:1票)
98.  ネバダ・スミス 《ネタバレ》 
今更ながらにキャストの重要さを再認識。私はマックィーンとその作品が好きなので、その補正がないかといったら嘘になる。やっぱりマックィーンは土や泥にまみれる役がピッタリですね。「大脱走」はじめ「パピヨン」「タワーリングインフェルノ」泥にはまみれてないけど「シンシナティ・キッド」もかなり好き。というか西部劇にもかかわらず脱出してんのには笑った。しかも2回も。監獄からの脱出っぷりは「パピヨン」に近いかな?  本作は復讐の虚しさを描いた作品、と見せかけて復讐を通してマックスが成長していく様を描いた物語、というのが妥当だろうか。復讐をとげる度に、あるいは行おうとするたびに銃の腕や悪事を働く手並みが上がっていき、反対に人からの信頼や名誉、愛を失っていく。しかし最後の最後に殺人による復讐を思いとどまる。これだけだと復讐の虚しさ系作品なのですが、片や様々な町やインディアンのテント、監獄や教会までも行き、様々な人と出会う。読み書きを覚え複数の女性を知り、酒やポーカーも知る。こう見るとやはり成長物語という方がしっくりきますね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-25 00:23:07)(良:1票)
99.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
■ストーリーとテーマ・・・劇中でさんざん出てくる「扉」。キャラの台詞や歌の中でも数多く登場し、映像的にも城の扉であったりアナとエルサを隔てる部屋の扉であったりと再三登場する。この扉は当然エルサの「心の扉」を象徴しており、自分の魔法がアナや他の人を傷つけることを恐れ、孤独に生きることを選択した結果、アレンデールが冬に閉ざされる、というくだりは「他人を傷つけることを恐れて心の扉を閉ざしたままだと、取り返しのつかないことになっちゃうよ」という教育的?なメッセージを含む。で、実際王国が冬に閉ざされるという取り返しのつかないことになっちゃったわけだけど、どうやったらこの状況を打開できるのかというと、「心の扉を開き他人と触れあい、他人を慈しむこと」が必要。作中の言い方をすれば「自分を犠牲にしてでも他人を思うこと、つまり真実の愛を知ること」となる。この場合、重要なのは自分と他人との関係なのだから、別に異性との恋愛が必要というわけではないんですね。  味方側がピンチ→愛によって全てが解決!とだけ見るととんでもなくベタですが、本作の場合唐突に愛が出てきたわけではなく最初から全て一貫した流れになっていて、またそのテーマを上手く映像や音楽で表現している点、見事だったと思います。   ■映像・・・最近は昔の作品ばっかり観ていたので、現代の映像技術の高さに衝撃を受けました。氷をモチーフにしているのが見事にハマっていて、氷の城をはじめ水や氷、雪の結晶の美しさにはただただ感動の一言です。  ■音楽・・・さすがディズニー映画だけあって大量に劇中歌が流れますが、やっぱり「let it go」が一番好きです。「let it go~♪」の歌詞に合わせてエルサが魔法を使うシーンは鳥肌ものです。
[映画館(字幕)] 7点(2014-03-23 20:36:11)
100.  血と怒りの河 《ネタバレ》 
いやー普通に面白かったです。名作や傑作とされる作品のような深い心情描写やテーマ性であったり「名シーン」と呼ばれるシーンがあったりというわけではないですが、それでも面白いもんは面白い。そんな作品でした。途中で飽きることなく最後まで見れます。  本作は盗賊編・ジョアン家編・決戦編と3部に分けられそうですが、まず盗賊編では全体の雰囲気と音楽が非常に良かった。撮り方の問題なのか、影のある画とその雰囲気・音楽がマッチしていてとても好み。登場人物も全体的に言葉少なく、良い雰囲気を出す要素となっています。中でも特に口数の少ないブルーのキャラクターがグッド。  ジョアン家編ではドラマ性重視。人間関係と徐々に心を開いていくブルーが見どころで、ここらへんから口数が多くなってくる。それにしても一応結婚するつもりの相手がいて相手もその気なのにあっさり裏切るジョアンさん。それでいいのかおいw  そしてオルテガと対立してからが決戦編。序盤の喋らないキャラはどこへやら、一転して激しく動きまくり喋りまくるブルー。まあそれは良いとして、結局最後は戦いになるあたりが西部劇らしい。設定的に最初から復讐を目的としてるわけではないのだから、交渉の仕方や対立後の見せ方でいくらでも丸く収まる系エンドにはできたはず。しかしそれをしないどころか、オルテガもブルーも死ぬという・・・。まあ製作年的にニューシネマ風味なんでしょうが、ここら辺、色んなパターンが思い浮かぶだけに映画を見た人の意見も割れそうなところです。もっとやりようがあったはず、的な。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-17 00:11:04)
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