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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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981.  ザ・マスター 《ネタバレ》 
心に歪んだ傷を背負った元兵士フレディ。人生という迷路を彷徨い続けていた彼は、ある日マスターと信者たちから慕われる新興宗教の教祖と出会う。空虚だった自分の人生を満たしてゆくかのようにマスターへと惹かれていくフレディと、そんな彼を息子のように見守るマスターとの異常とも言える友情を描いた重厚な人間ドラマ。この監督の前作でも感じたことだけど、とにかく説明不足。起こった出来事をただ淡々と客観的に描き、その背景にある事実は観ている人それぞれに行間を読んでくださいというこの演出手法はあまり好きではありません(前半の主人公が造る謎のお酒のエピソードはいったいなんだったのでしょうか?)。そうして描かれる主要テーマもかなり難解なもの。うーん、どうなんだろう、これは。この監督のこれまでの作品(特にマグノリア)には理解出来ないなりに心にグッとくるものがあったのですが、この作品にはどうにもそれが欠けているようにしか思えないのです。主演俳優の、三者三様の熱のこもった圧巻の演技は確かに見応えがありましたけれど、残念ながら僕には心に響くものの乏しい退屈な映画でありました。ポール・トーマス・アンダーソン、次は昔のように猥雑な熱気と高尚なテーマが絶妙なバランスで同居しあう群像劇の傑作をまた撮って欲しいと切に願います。  《追記》2014/2/2、フィリップ・シーモア・ホフマンが急逝されたとのニュースが舞い込んできました。詳しいことは分かりませんが、原因は薬物中毒とのこと。悪役でも善人役でも見事な存在感でもって演じ分けるハリウッドの名バイプレーヤーとして、彼の赤ら顔をもう見ることが出来ないと思うととても残念でなりません。ご冥福をお祈りします。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-09 07:27:31)
982.  ディラン・ドック デッド・オブ・ナイト 《ネタバレ》 
ニューオーリンズで私立探偵として平凡に暮らすディラン。しかし、彼には誰も知らない秘められた過去があった。少なくとも人間にとっては。そう、彼は街の夜の暗闇に暗躍するモンスターたちのトラブルを仲裁する冥界探偵でもあったのだった。過去に起きたとある出来事をきっかけにそんな仕事から引退していたディランだったが、一人の女性から依頼されたある殺人事件の調査をすすめていくうちに、いろいろあってゾンビと化した相棒と共に吸血鬼や狼男たちの壮絶な争いへと巻き込まれてゆく。という、設定だけ聞けば一昔前に流行ったアンダーワールドとかのCGを多用したホラーアクション作品を髣髴とさせるのだけど、今作は何処までもノリノリのコメディタッチの作品へと仕上がっておりました。いかにもクールで男前なディランと、突然ゾンビと化してしまった自分にワーワー大騒ぎしているお間抜けな相棒との軽妙なやり取りとかは普通に面白かったのだけど、いかんせん世界観があまりにも幼稚過ぎてちょっと付いていけません。いくらコメディタッチの作品とはいえ、ストーリーに突っ込みどころが多すぎますって、これ(敵に閉じ込められた絶体絶命のピンチを、ゾンビは土掘るの得意だからと穴掘って易々と脱出しちゃうって、おい!笑)。それに最後に出てくる世界を支配するはずの強大な悪魔が、予算の都合かかなりちゃっちかったのには苦笑しちゃいました。本来、こういう馬鹿馬鹿しいノリはけっこう好きなんだけどなー。うーん、これはいろいろと残念賞な映画でありました。でもまあ、適度な暇潰しにはなるよ。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-07 20:10:40)
983.  野蛮なやつら/SAVAGES 《ネタバレ》 
イラクやアフガンで傭兵として戦い、肉弾戦が得意なチョン。仏教思想に影響され、世界の弱者を救いたいと願っている頭脳明晰なベン。そして、二人から同時に愛されお互いの合意のうえで二人と肉体関係を結んでいる恋人オフィーリア。カリフォルニアの豪邸に住むそんな彼らの仕事は、高品質な大麻を育て自ら売り捌くことだった。しかし、当然事業が軌道に乗り始めるとメキシコを拠点とする旧来の麻薬組織に目を付けられ半ば強引に不利な取引を持ち掛けられてしまう。ここらが潮時だと引退して海外へと逃亡を図ろうとした彼らだったが、組織の凶悪な女ボスによってオフィーリアが誘拐されたことを知ると無謀ともいえる戦いを開始するのだった。まさに“野蛮なやつら”な登場人物たちが織り成す、乾いたユーモアと過剰な暴力描写が全編に横溢するクライム・アクション。明らかに、オリヴァー・ストーンの世間ではいまいち評判が良くない「ナチュラルボーンキラーズ」や「Uターン」の系譜に連なる作品だけど、昔から僕はけっこう嫌いじゃなかったんで今作もなかなか楽しめました。さすがに彼も年取ったのか、クオリティ的にちょっぴり下がった感は否めないですけど(特に、あの夢オチとほとんど変わらん意味不明なラストは明らかに蛇足だと思います!)、相変わらずの濃ゆ~い暑苦し~い汗臭~いこってり濃厚な世界観はなかなか良かったっす。ベニチオ・デル・トロのいかにも癖のある嫌らしいDV男っぷりもナイス!ただ、ちょっぴり胸焼けしそうですけどね(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-07 16:10:57)
984.  YES/NO イエス・ノー 《ネタバレ》 
結婚式を間近に控え、これ以上ないくらいの幸せを謳歌する若いカップル。しかし、突然正体不明の犯人によって誘拐されると無機質な謎の密室へと監禁されてしまう。「ようこそ、真実の愛検証プロジェクトへ」マイクロフォン越しに高らかにそう宣言する犯人。部屋には、質問を表示する電光掲示板と、イエス・ノーと書かれた謎の二つのボタンがあった。強制的に幾つもの質問に答えていくうちに、次第に幸せ絶頂だった二人の隠されていた真実が明らかとなってゆく。果たして二人の愛の運命は?というソリッドシュチュエーションスリラー・ラブゲームバージョン。まあ、映像的にはそんなに新しいところは無かったですけど、着眼点は良かったんじゃないでしょうか。ゲームが進むにつれて、真実の愛だと信じていたカップルがどんどんと仲違いしていき、お互いに激しく罵り合うところとかなかなか見応えあり(笑)。ただ、ちょっとグロさが足らないっすかねー。スリラーなんだし、もうちょっと血液がドバッと出てくれても良かったと思う。「失敗。彼は脚を失いました」で、ほんとに脚を切断しちゃうくらいしてくれんと(笑)。それに夢オチまがいの変なラストにも興醒めでした。あと、最後に一つだけ言わせてもらうと、ここまでぐちゃぐちゃになった二人の関係が、「実は僕は君のために手造りチョコを作っていたんだよー!」という彼氏の突然の告白で真実の愛に目覚めるって薄っぺら過ぎるっしょ!ちょっぴりキレそうでした(笑)。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-07 11:53:56)(良:1票)
985.  メッセンジャー(2009) 《ネタバレ》 
退役を3ヵ月後に控えイラクから帰還したモンゴメリー曹長は、突然上司から損耗兵告知班という部署へと配置換えを命じられる。そこでの任務は、戦地で死亡した兵士たちの家族の元を訪れ、ただ黙々と戦死という事実を遺された彼らに伝えるというものだった。アルコール依存症から3年間、禁酒しているストーン大尉の下、戸惑いながらもただただ事務的に見知らぬ家族たちへ愛する人ともう逢えなくなったことを告知し続けるモンゴメリー。しかし、子供を抱えながら急に未亡人となってしまった一人の女性と知り合ったことから、彼は苦悩の色を深め次第にストーン大尉へと不信の目を向け始めてゆく。映画の前半部分は、そんな主人公たちによって告げられる理不尽な現実にただ嘆き悲しむ人々が淡々と描き出されていきます。感情を露わにして怒り狂う父親、号泣して崩れ落ちる母、静かに涙を流しながら現実を受け入れる妻…。見れば見るほど遣り切れなくなるストーリーなのですが、ウディ・ハレルソン演じるストーン大尉の「嫌な仕事だが誰かがやらなければ」と常に前向きに取り組む姿勢に終始救われます。アカデミー助演男優賞候補になったことも頷けるなかなかの存在感でした。最後まで淡々と続くストーリー展開は少々冗長でもありましたけれど、愛する人を失う哀しみという普遍的なテーマを真正面から取り上げたその着眼点は良かったと思います。 いったいなんのための戦いだったのか、イラク戦争の理不尽さがあらためて思い起こされます。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-07 10:54:35)
986.  サミュエル・L・ジャクソン in ザ・チャンプ 伝説のファイター 《ネタバレ》 
スランプに陥り、ロクな記事が書けなくなってしまった新聞記者エリック(ジョシュ・ハートネット)は、ある日の帰宅途中、若者たちの悪質な嫌がらせに遭っていたホームレスのボブ(サミュエル・L・ジャクソン)と出会う。「俺は昔、ボクシングで世界王者寸前まで昇り詰めたチャンプなんだ!」と豪語する彼に半信半疑ながら次第に興味を惹かれていくエリック。しかし、彼のことを書いた記事が編集長の目に留まったことから、息詰まっていた二人の人生は大きな転機を迎えてゆく。常にぼさぼさの小汚いドレッドヘアとむさ苦しい髭面、そして終始甲高い掠れ声で大言壮語するサミュエルの相変わらずの怪演でみせる、そんなオーソドックスな人生再生の感動物語だと思いきや、中盤からそんな物語はあっと驚く展開を見せていきます。人間、特に父親としての弱さを大きくクローズアップしていくその考え抜かれた設定には見事に惹き込まれました。最後は確かにベタと言えばベタですけど、子供を持つ父親なら誰もが共感できる普遍的なテーマを扱ったなかなかの良作だと思います。仕事で心が折れそうになっている、全ての世の中のお父さんにお薦め。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-06 22:06:19)
987.  ファインド・アウト 《ネタバレ》 
ウェイトレスをしながら大学生の妹と共に、一見平凡な共同生活を送るジル。ある日、そんな生活を打ち壊すかのように、妹が謎の失踪を遂げてしまう。「きっと、あの男にさらわれたんだ…」と、すぐさま警察へと向かったジルだったが、いくら彼女が必死に被害を訴えても刑事たちは一向に聞く耳を持たない。何故なら、ジルには虚言誘拐によって警察を混乱へと導き、その結果精神病院へと入院したという過去があったからだった。隠していた銃を手に、たった一人で妹のために立ち上がるジル、果たして彼女の言葉は真実なのかそれとも妄想に過ぎないのか。そんなミステリアスなストーリーでぐいぐい観客を引っ張る前半部分はけっこう楽しんで観れました。しかし、何の訓練も受けていない一人の女の子が全ての警察を敵に廻してしかもその包囲網を易々と突破していくというリアリティ皆無な展開を見せ始める中盤からどんどんと興味が失せてゆき、なんだか謎の真相もどうでもよくなってしまいました。そうしてようやくラストであかされる真相もかなり強引なもの。何で妹を家の縁の下に隠しとく必要があったのか意味不明。犯人、頭悪すぎっしょ!それに、銃を持っている主人公に対して丸腰(あ、尖った骨だけ持ってたっけ笑)でしかも井戸の中腹にわざわざ穴を掘って待ち伏せするってどれだけ面倒臭い&アホらしい作戦やねん!てか、最初からジルを誘拐しときゃよかったじゃん!!うーん、前半が良かっただけに残念っす。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-03 12:57:42)
988.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
普段、映画館で映画は観ないのだけど、この作品が公開されてからの本サイトでのあまりにも多い投稿数とそんなレビューが次々と叩き出す高得点、そして「映画館で観るべき作品」という趣旨のコメントの数々に、「これは久々に映画館で観ときゃなきゃあかんやろー」と今日(1/1)はファーストデーで千円だしということで(せこっ笑)、正月早々観てまいりました。ひええ~~、こりゃ凄げー。冒頭から、圧倒的なクオリティで創り込まれた3D無重力空間へと放り出されること90分、落ち着ける地面などまったく皆無な宇宙空間での絶望的なまでの浮遊感を充分堪能させてもらいました。空中をボールペンやネジとかと一緒にふわふわ漂う感覚とか、今にも無限の宇宙に放り出される恐怖とか、まるで自分も宇宙に居るかのような臨場感は凄まじかったです。ただ、ちょっと酔います。正月ということで大分酒が入っていた自分は、ますます悪酔いしちゃいました(笑)。それはさておき、映画館で観るべき作品というのは確かに当たってます。というか正直、映画館で観なければどうなんだろー?という疑問符が最後まで拭えない作品でもありました。この極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリーが果たして深いのかどうなのか、DVDが出たら再び鑑賞してまたじっくり確認したいと思います。取り敢えず、最新技術を駆使して描き出された美しい無重力映像の数々に今は8点で。明日から仕事だってのに、朝から酷い二日酔いになりそうですけどね(笑)。
[映画館(吹替)] 8点(2014-01-01 17:41:18)
989.  ゴーストライダー2 《ネタバレ》 
前作は観たという記憶だけはあるものの、肝心の内容はと言えば「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってただけのお馬鹿映画」というイメージだけしか残っていなかったので、続編である今作も特に興味もなかったのだけど、「よし、今年の映画鑑賞の締め括りということで(本日2013/12/30、たぶん明日は観ない)、半分シャレで今年の有終の美はゴーストライダー2で飾ってやろか~」と鑑賞してみました。いやー、今作もやっぱり「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってるだけのお馬鹿映画」でありました。でも、そこまで酷くはなかったかなー。決して面白いわけじゃないですけど、腹立つほどつまらん!ってこともなかったんで良かったんじゃないでしょうか。思い返してみれば、今年も色んな映画を観てレビューを書いてきたけど、僕が良いと思った作品が酷評されていたり、反対に僕がつまらないと思った映画が評価高かったり、やっぱり映画って人によって色んな楽しみ方が出来る素晴らしいものだとしみじみ思います。僕のように、この作品を「どれだけ酷い映画なんだろーと思ったら、そこまで酷くないじゃん、うん!それよりニコラス・ケイジ、顔疲れてない?」とひねくれた楽しみ方をする映画オタクも居るってことで(笑)。さあ、来年はどんな映画と出会うことができるんだろー。そしてニコラス・ケイジは何処に向かうのか?今から楽しみです(笑)。皆さん、良いお年を~☆
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-30 21:03:13)
990.  ビトレイヤー 《ネタバレ》 
ロンドンで暗躍する、天才的な犯罪者スターンウッドを過剰なまでの情熱でもって追う刑事マックス。ようやく逮捕の機会に巡り合った彼は、上司の命令を振り切って丸腰のまま深追いしてしまう。だが、案の定そんな無謀な行動は返り討ちに遭い、逮捕どころか脚に障害が残るほどの重傷を負う羽目に。3年後、失意のなかに生きるマックスの元に、スターンウッドの息子が怪我をした状態で空港で発見されるという情報が舞い込んでくる。3年前の無念を晴らすために、パートナーであるサラと共に行動を開始したマックスだったが…。そんないかにもオーソドックスな犯罪ドラマだと思って観ていたら、中盤、マックスとスターンウッドが愛する人を殺されるという事態に直面し、追う者と追われる者、刑事と犯罪者、傷を負った者と負わせた者という、お互いの立場を超えて協力し合うという熱い展開にはなかなか惹き込まれました。ただ、いかんせんそこに至るまでが長過ぎる。ブルーを基調としたセンス溢れる映像とかスローモーションを多用したシブい演出とか光るものは多かったけれど、そんな冗長なストーリー展開に難ありでそこまで楽しめませんでした。うーん、残念。この監督の次回作に期待ということで。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-29 22:12:33)
991.  マーサ、あるいはマーシー・メイ 《ネタバレ》 
何らかの理由により、山奥で自給自足の共同生活を送るカルトまがいの集団へと加入したマーサ。そこで「マーシー・メイ」という新たな名前を授かった彼女は、戸惑いながらもそこで生活し始める。2年後、そこからなんとか脱出した彼女は長年疎遠にしてた姉夫婦の元へと転がり込むことに。そんな心に傷を負った現在のマーサと過去のマーシー・メイの姿を交互に描いた意欲作。なのだけど、いったい何が言いたいのかさっぱり分からない雰囲気ごり押しの退屈な映像が延々と続き、なんともつまらない作品でありました。こういう芸術を気取った、作品世界の背景は自分で想像してくれよと言わんばかりの上から目線映画って個人的に大嫌いです。それに、主人公のマーサ(あるいはマーシー・メイ)の自己憐憫甚だしい卑屈キャラにも最後までムカつかされてしまいました。あの姉のご主人の腹立ちがすっごく分かります!何があったか知らんが、人が嫁とセックスしてんのに、勝手に寝室に入ってくんじゃねー!!ばかやろー!!!
[DVD(字幕)] 2点(2013-12-28 21:40:54)
992.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
凶悪なエイリアン〝スカヴ〟の襲撃をうけ、世界規模の核戦争の末に勝利したものの地表は荒廃し居住不可能な惑星と化してしまった未来の地球。巨大な宇宙コロニー・テッドに住む生き残った人類は、新天地を求めて木星の衛星タイタンへと移住する計画を立てていた。同時に輸送する海水採取作業の監視要員として、そんな荒廃した地球でパートナーのヴィクと共に日夜パトロールに励むジャック(トム・クルーズ)。しかし、突然墜落してきた宇宙船から謎の女性ジュリアを助け出したことから、彼の信じてきたそんな現実が大きく揺らぎ始めてゆく。最近、ホラーやミステリーのジャンルでやたらと流行っている、ストーリーの中盤でそれまで提示されていた設定が全く正反対のものへと変貌を遂げるというこのスタイルが、とうとうSFにまで応用されてしまいましたね。でも、今作のこの設定の逆転劇は「ええ~、マジで!」と驚くまでには至らず、残念ながら「いやいや、ちょっと無理ありすぎっしょ!」と突っ込んじゃう気持ちの方が強かったです。それに登場するアイテムの数々にもあんまりセンスを感じなかったかなー(特に人の顔に見えなくもない微妙なフォルムの無人攻撃機ドローン)。でもまあ、いかにもお金掛かってますよと言わんばかりの綺麗な映像と50過ぎても相変わらず格好良いトム・クルーズと(この監督の前作トロンを髣髴とさせる)仰々しい音楽とかはなかなか堪能できました。うん、及第点!
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-28 18:15:00)
993.  噂のギャンブラー 《ネタバレ》 
田舎で売春まがいの仕事(出張ストリップ?そんな仕事あるんか?)をしていたベスは、そんな自分を変えるために、大したビジョンもないまま単身ラスベガスへとやって来る。そこで偶然知り合った凄腕のギャンブラーの元で働き出したことから、彼女は自分の天性の才能を武器に運と実力だけがものを言うギャンブルの世界へとのめり込んでゆくのだった。ブルースウィリスとキャサリンゼタジョーンズが出ているということで何の前知識もないまま観たのですが、いやー、ぬる~~い映画でした。こういう底抜けに明るい天真爛漫な女の子が、持ち前の度胸とガッツとキュートさでもって成功へと突き進むサクセスストーリー系の映画って個人的に苦手っす。何度もDVDプレーヤーの停止ボタンを押したくなるのを堪えて最後まで観ましたが、その思いは一切変わらず。「んじゃ、最後まで観なきゃいーじゃん!」と突っ込まれたら何も言い返せないんですけども…(笑)。
[DVD(字幕)] 3点(2013-12-26 11:07:44)
994.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 
信じていた妻の浮気現場を目撃したショックから暴行事件を引き起こし、なおかつ躁鬱病を発症して精神病院に入院した過去を持つパット。愛していた夫を事故で失くし、癒しきれない喪失感を埋めるために手当たり次第に男と寝て仕事を首になってしまったティファニー。いまだ人生という迷路で彷徨い続けるそんな二人が出会い、そしてお互い人生を変える為に力を合わせてダンス大会出場を目指すことに。登場人物誰もがみんな弱くて心を病んだ人たちばかりなんだけど、でもみんな(人に同情を求めたりせず)必死に生きているところは素直に好感が持てました。裏切られたのに、それでも別れた妻が忘れられないパッドとか、ちょっと気持ち分かるし(笑)。まあ、多少ストーリー展開に強引な部分はあるけど普通に面白かったです。「なんで5点でそんな喜ぶ?」というセリフには笑っちゃいました。それにしてもジェニファー・ローレンス!まだデビューして数年しか経っていないというのに、あの往年の名俳優デニーロを前にして全く臆することなく芯の強い女性を堂々と演じきったその度胸は立派。そんなに可愛くもないし、かといってブサイクでもないのに何故か心に残るのはその天性の演技力のなせる技か。そんな彼女が最後に見せた、ツンデレ女子の切ない女心には久し振りにキュンときちゃいました(笑)。現実を変に美化したりせず、かといって傷を舐め合うような暗い映画ともせず、理不尽な現実社会でもがく人々をエネルギッシュに描いたなかなかの秀作でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-26 08:02:02)
995.  リンカーン 《ネタバレ》 
奴隷解放にその生涯を捧げ、国民に多大な犠牲を強いた南北戦争を終結へと導びき、いまだアメリカという国の国是とも言うべき自由主義とあらゆる人種の枠を超えた団結の象徴として尊崇されるリンカーン大統領のその人間的な部分に焦点を当てて描かれたヒューマンストーリー。スピルバーグらしい、圧倒的なクオリティで再現された戦場描写と極めて分かりやすいストーリー展開でリンカーン大統領の波乱万丈の生涯を描いたエンタメ伝記映画だと思って鑑賞してみたら、まさかのとある法律の修正案(奴隷解放に重要な法案だったとはいえ)を下院で可決させようと奮闘したという史実一点のみをクローズアップした作品でありました。うーん、さすがにこれだけで150分の映画として成立させるには無理があったのでは。確かに、政治ドラマとして一定の水準に達しているとは思うのだけど、全体的に冗長で少々退屈だったという側面は否めなかったです。今回はスピルバーグの悪いトコが出ちゃったかなー。それでも、ダニエル・デイ=ルイス演じる胸に熱い情熱を秘めながらも、最後まで飄々とした優しげで人間っぽいリンカーン像はなかなか良かったです。アカデミー賞受賞も納得の熟達な熱演だっただけに惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-25 18:15:38)
996.  華麗なるギャツビー(2013) 《ネタバレ》 
村上春樹に、もし無人島に一冊だけしか本を持っていけないとしたらまず間違いなくこの本を選ぶとまで言わしめた有名な小説(僕はそこまでではないですけど、間違いなく10冊のなかには入る)を、なんとあのバズ・ラーマンが映画化、そしてギャツビー役はまさにはまり役としか思えないディカプリオと聞いたとき、もうそれだけで7点付けちゃうくらいテンションあがっちゃいました(笑)。そして期待に胸を高鳴らせながらこの度鑑賞。おい!いつまで経ってもギャツビー(ディカプリオ)出てこねーぞ!と思っていたら、もう焦らしに焦らせて30分近く経過したころ、満を持して不適な笑みを湛えたギャツビーがこちらに振り返ったときに、もう思わずテレビ画面に向かって拍手しそうになっちゃいました!いやー、やっぱカッコいいっすね、ディカプリオ。まかり間違えてニコラス・ケイジがキャスティングされなくてホント良かった(笑)。そして肝心の内容のほうも、異常なまでの情熱でもってたった一人の女性を愛し、彼女が結婚しようが子供を作ろうが「いや、デイジーはおれの事を絶対に愛して待っているはずだ!」と戦場で武勲をあげ、ビジネスで成功し時には違法な行為にまで手を染め、彼女の家の対岸に大豪邸を建てて帰ってきて、そして夜な夜な人も羨むパーティーを彼女の気を惹くためだけに開くという、まさに全ての男の敵にして全ての男の憧れでもある、愛情と情熱と狂気がせめぎ合うギャツビーの類稀なる魅力が見事に描けていたと思います。特に、デイジーが夫に別れを切り出すシーンの、居合わせた4人の四者四様の思惑がぶつかり合う心理戦の息を呑むような緊迫感といったら凄かったです。欲を言えば、バズ・ラーマンらしいどこか下品で猥雑だけど最高にエネルギッシュな歌唱シーンをもっと見たかったかな。でも、女性はこれをどう見るんだろ?一度はここまで男に愛されたいと思うんだろーか。やっぱりひく?でも、ディカプリオだったらアリなのか?などと、クリスマス(投稿日付注目↓笑)だというのに、たった一人でそんなこと考えてる自分という現実にいま気付いた…(泣)。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-24 18:07:41)(良:1票)
997.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
人と上手く関わることが出来ない内向的な青年ラースが、兄夫婦の家に彼女として連れてきたのはリアルなセックスドールだった。当然のように動揺する兄夫婦。そして小さな町に彼の噂は瞬く間に拡がってしまう。周りの同僚、友人たちの当然の心配や嘲笑をよそにラースとその彼女はどんどんと愛を深めていくのだが、やがてそれは小さな奇跡へと繋がってゆくのだった。うーん、設定自体は秀逸だと思うのですが、それを巧く活かしきれていないという印象を持ってしまいました。こんなに奇抜な設定なのに、肝心のストーリーのほうはあまりにも淡々と進むため、少々退屈。もっと笑いの部分があっても良かったと思うんだけどなー。それに、ラースが心を病んでしまった原因は自分の出産のせいで母親が死んだという罪悪感と、妊娠している義理の姉もそうなってしまうのではないかというストレスのせいなのだから、当然最後は彼女の出産が絡んでくると思ったらそこにまで至りませんでした。やっぱり、最後は義理の姉が無事に出産してくれなきゃすっきりしないですって。それに、ラースの周りの人々がそろいもそろって皆良い人ばかりなのも僕には合わなかったです。うん、4点!ごめんなさーい。
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-23 11:49:59)
998.  キャビン 《ネタバレ》 
人里離れた山奥のロッジへとバカンスに訪れた大学生五人組。だが、そこには人智を越えた存在が待ち構えていたのだった。そんなベタベタな展開に、何故か彼らを監視するスタッフと思しき謎の人物たちが絡んでくる。「いったいどういうこっちゃねん!」と思っていたら最後の最後で納得。これっていわゆるメタフィクションだったのですね。主人公たちを監視しストーリーを導いてゆくスタッフたちはまさに映画製作陣、そして太古の神々は僕たち観客ということなのでしょう。「これってどうなるんすか?」「ここでゾンビどもが出てくるんだよ(半漁人でも良いけど)!」「くそー、日本もなかなか良いホラー創ってんじゃねーか」「うん、ここいらでオッパイ出しとかなきゃあかんやろー」とノリノリでストーリーを紡ぎだしてゆく彼らの姿は、若かりし日のサム・ライミをも髣髴とさせます。そして最後に満を持して登場するシガニーウィーバーはまさに映画会社のお偉いさん。いかにベタな内容の映画がウケるかを滔々と解説する彼女の姿には笑っちゃいました。しかし、そんな彼女に反発するかのように映画はまさかのハッピーエンドへと向かい始めます。最後、「結局、清楚なヒロインの女の子はチャラいくせに理屈っぽいサブカル野郎と手に手をとって幸せに死んでいくのかよ!ごるぁ!」とDVDプレーヤーの停止ボタンを押すかの如く出てくる世界を崩壊させる太古の神々の手は、そんな映画を散々観まくってきた監督の魂の叫びですね(基本、映画オタクはリア充嫌いだし笑)。確かに後半のぶっ飛んだ怒涛の展開(映画オタクにはたまらんキャラがいっぱい出てきます笑)には圧倒されましたけど、映画としてさすがにこれは反則だろー。でも一回だけなら許しちゃう。ちきしょー、面白かったじゃん、これ。でも、今回だけだよ、次やったら怒るからね(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-23 07:24:32)(笑:2票)
999.  パーフェクト・スナイパー 《ネタバレ》 
タイ、バンコクで孤高に生きる殺し屋チャーチ(ジャイモン・フンスー)。ひょんなことから、彼の武器供給源であるクラブのオーナー(ケビン・ベーコン)と共に、闇社会で暗躍する犯罪組織同士の抗争へと巻き込まれてしまう。そんななか偶然出合った謎の少女に導かれるようにして、陰で横行する少女誘拐や売春の実体を目の当たりにした彼は、たった一人で無謀とも言える戦いを開始するのだった。とにかく、ジャイモン・フンスーがあまりにも正義感バリバリの警官顔なので、どう見ても殺し屋に見えないところが致命的でした。近年稀にみる、完全なミスキャスト。そんな彼が紡ぐストーリーのほうも、いったい何がどうなって主人公は何がしたいのかさっっっぱり分からんから一向に入り込めません。途中、唐突に白い象と出合った主人公が、いきなり仏陀の使徒となってギャングどもを殺しまくるという「なんじゃそりゃー!」な展開には唖然としちゃいました。いくら夢でしたって言われても、この映像はさすがに頭悪過ぎだって!そしてこんな陳腐なストーリーなのに、まるで言い訳するかのように最後に流れる社会的なメッセージ…。タイに住む、全ての敬虔な仏教徒の皆様と劣悪な労働環境下におかれている全ての風俗産業で働く女の子たちに心から謝ってください!!
[DVD(字幕)] 2点(2013-12-22 17:49:13)
1000.  こわれゆく世界の中で 《ネタバレ》 
都市開発を請け負う会社の共同オーナーとして、表面上は満ち足りた生活を謳歌しているように見えるウィル。ボスニア移民の子として貧しい母子家庭に育ち、街のチンピラたちの誘惑によって今まさに犯罪者の仲間入りを果たそうとしている青年ミルサド。ある日、ミルサドがウィルのPCを盗んだことから、決して交わるはずのなかった彼らの人生が、お互いの様々な問題を抱えた家族たちをも巻き込んで複雑に交錯してゆく。いかにもアンソニー・ミンゲラらしい淡々と描かれたヒューマン・ストーリー。なんだけど、軽度の精神疾患を患う娘ビーのことで崩壊の危機に瀕したウィルの家族の再生の物語なのか、貧困の連鎖から抜け出せない青年ミルサドの葛藤の物語なのか、それともウィルの不倫の物語なのか、ミルサドを想う母の愛情の物語なのか、それとも理不尽な格差社会の矛盾を突いた社会派物語なのか、何をメインに描きたかったのかが途中から軸がブレブレでなんとも散漫な映画となってしまってます。車盗む売春婦のエピソードも、いったい何のために出てきたのかさっぱり訳分からんし。それに「いまのところ家族がとっても面倒臭い状態だから、取り敢えず他の女とHしてリフレッシュしたかっただけだろ、お前!」としか思えないジュード・ロウ演じる主人公ウィルが、最後に懺悔してミルサド救ったからOKとばかりにちゃっかり元鞘に収まっちゃうトコにちょっぴり(いや、かなり?笑)ムカついちゃいました。ということで4点!
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-20 23:28:25)
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