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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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101.  マスク(1994) 《ネタバレ》 
CGのレベルが低いのは、時代を考えればある程度は仕方ないとは言え、その使い方や表現センスまでが古臭い。CGによるコミカルでオーバーな表現を売りにしているのだろうけど、今どき目玉が飛び出したり、アゴが落ちたり、地面に落ちてペラペラになったりと、「トムとジェリー」のようなあまりにも古典的な欧米型のギャグの数々を素直に笑うのはちょっと難しい。逆説的な意図、もしくは温故知新としてあえて古臭い事をやっているのか、未だに欧米では「ギャグ」と言えばこんなのしか思いつかないのか。  そもそも「マスクを被る事で超人的な力を得る」というのは分かるけど、あまりにもその能力が現実離れし過ぎているのが問題だと思う。そうなる「根拠」が語られないまま、悪い意味で「何でもアリ」になってしまっているので、マスクを被っている間のアクションやストーリー展開にまったく緊張感や説得力が無い。  警官に囲まれてるのに踊ったりするミュージカルっぽいシーンなども、それこそ「何でもアリ」で、個人的にはバカバカしくて呆れてしまうだけ。操作系能力も持ってるのかよって話でしょw。  また、そんなコミカルな表現を強調しているとは言え、あまりにも合成である事があからさま過ぎ。もちろんこれがアニメならそんな事に文句は言わないが、やはり作中では本物(現実)という前提で話を進めている以上、合成の「齟齬」をコミカルな表現で誤魔化しているようにしか見えない。  ラスト間際でも、マスクを被るのが犬だけじゃなく、他の登場人物にもどんどん乗り移って、敵味方関係なく大騒動になるようなハチャメチャな展開にして欲しかった。肉体や表情の変化は突飛なのに、肝心のストーリー展開やアクション演出が地味。  中途半端にシリアスにしたり恋愛要素を絡めてないで、もっとコメディとしてハジけないと、こんな「何でもアリ」のマスクを出す意味無いでしょ。 
[地上波(吹替)] 3点(2007-03-21 16:13:39)
102.  60セカンズ 《ネタバレ》 
中途半端。  望まない車泥棒をやらされる主人公の苦悩も、かつての仲間たちとのドラマも希薄。見所であるべき盗みのシーンもあっさりし過ぎているので緊迫感に欠け、面白味が無い。コメディや恋愛要素も中途半端だし、カーチェイスもとってつけた感じで迫力不足。  また事情はどうあれ、あれだけの派手な盗みをした事は事実だからどうやって纏めるのかと思いきや、案の定、何のお咎めも無いご都合主義的なラスト(ハッピーエンドは好きだけどね)。  序盤はテンポも良いし、ニコラス・ケイジのキャラクターもハマっているから、本来はもっと面白くなっても良さそうなのになあ…。
[地上波(吹替)] 3点(2007-03-19 23:07:40)
103.  キル・ビル Vol.1(日本版)
アクションも世界観もストーリーも「バカの徹し方」も、何もかもが中途半端で薄っぺらい。荒唐無稽さには目を瞑るとしても、生々しい復讐劇の妙な「シリアスさ」と内容の「バカさ」のバランスが取れていないのが問題。そのため真面目に見ても、バカ映画として見ても、どっちつかずで中途半端な作品になってしまっている。  「似非日本」の描写も、「演歌」や「スシ」といった、よくある「外人のイメージする日本」という程度の感覚で、どこが日本通なんだと言いたい。日本刀のふざけた使い方や女子高生の殺し屋、アホなヤクザ、途中のアニメシーン等、何のオマージュにもなっていない、ただのふざけ半分のようなパクリ演出のオンパレードを見れば、とても日本文化に対する理解や敬意があるとは思えない(女子高生の殺し屋も「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のパクリだし、ラストの「頭部切断」も監督が好きだと言う漫画「殺し屋1」のパクリ)。完全な監督のオナニー映画。  血をドバドバ出したり、意味無くアニメを挿入するという、少し「過剰な演出」と、「タランティーノ監督」という名前で過大評価され過ぎという気がする。  これで凄いんなら、オレが監督なら「刀で相手の全身を五センチ角の肉片にみじん切りにするシーン」とか、「盲目の居合の達人女子高生、座頭(ざがしら)市子」とか、「全身に武器を埋め込んでいる暗殺者」とか、「身の丈5メートルの巨大忍者が、全長2メートルの巨大手裏剣を投げてきて、それを刀で受け止める」とかやるけどなあ。どう?  しかしこういう映画を見るとやはり「北斗の拳」や「魁!男塾」はスゴいと思う(笑)。
[映画館(字幕)] 1点(2007-02-28 06:44:07)(良:1票)
104.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
書籍でもインターネットでもテレビニュースでも、いくらでも情報を得る事が出来る、あの前代未聞の歴史的テロ事件に関して、今さら中途半端に脚色された「ドキュメンタリー風味」の映画を見させられなければならないほど、我々はあの事件から何も学んでいないのだろうか?国家と民族のあり方やテロついて何も考えたりしていないのだろうか?  英雄的側面を強調する事で反論を封殺しつつ、何気に政治的プロパガンダに利用する事の方が、亡くなった被害者や遺族の方たちに対して失礼だと思う。 
[DVD(字幕)] 3点(2007-02-27 22:32:18)(良:3票)
105.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
実はオリジナルを見たことが無いので比較は出来ないけど、パニックものとして無駄も少なくシンプルにまとまっている佳作だと思う。  人間描写が浅いのは確かだけど、濃密な人間ドラマはオリジナルに任せておいて、娯楽作品としてCG技術を活用しつつビジュアル面を強化し、「どうやって生き延び、どうやって逃げ出すか」という部分を前面に持ってきた割り切った作り方は、リメイクの方向性として正しいと思う。個人的にはあまりクドクドしく人間ドラマをやられるよりも、脱出の過程において最低限の人間性を描くに止めておく方が、むしろこういう緊急状況では自然に思える。  どちらにしろ二時間程度の短時間で複数の登場人物の背景を中途半端に語るよりは、スッパリと切るところは切って、見る者の想像に任せた方が良い場合もあるはず。黒人船長と女性シンガーが良い例。あの状況だからこそ、何も語らせない最期の抱擁にはグッと来る。あそこでダラダラと最期の語らいを始められたら一気にシラけただろう。  展開にはかなりのご都合主義が見えるものの、船の構造や備品を利用して脱出する過程はよく考えられていて、それなりに楽しめた。
[DVD(吹替)] 6点(2007-02-27 21:48:07)(良:1票)
106.  レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 《ネタバレ》 
とにかく中途半端。中途半端な悪人に、中途半端な変人に、中途半端な謎に、中途半端なサスペンスに、中途半端なファンタジーに、中途半端なコメディに、中途半端なハッピーエンド。好きな人には申し訳ないけど、はっきり言って、私の一番嫌いな「中途半端」の集大成としか言いようがない。  「遺産目当ての連続殺人」という設定だけは、やたら生々しいのに(何人も死者が出ているし、その殺され方も残酷)、コメディやファンタジーという大義名分のもと、妙に軽々しくオチャラケた見せ方にしてしまっているので、子供たちの置かれた状況にまるで絶望感や緊迫感が感じられず、根底にある「不幸を乗り切って成長する」という肝心のテーマそのものに説得力が無くなっている。  「変人の家をたらい回しにされる」というストーリー展開も面白くなりそうなのに、実際に見てみると非常に平板で退屈。変人と言っても、その「変人ぶり」がこれまた中途半端だからだろう(やたら怪我や事故に対して病的に神経質な女性が、崖の突端の今にも崩れそうな家に住んでいるというのは、やはり笑うところなのか?)。もっと常軌を逸したキャラクターや住まいを造形しないと、この手のファンタジー映画のキャラクターとしては弱いでしょ。  また、彼らの「特殊能力」にも魅力が無く、作中での活躍もあって無いようなもので、これまた中途半端。もっとそれぞれの能力を駆使して苦難を乗り越えるシーンがあるべき。赤ちゃんがやたらヒネくれた事を言うというのもウケを狙い過ぎていて冷める。彼らの演技も妙に淡々としているので、まるで他人事みたいで切迫感が感じられない。  とにかくファンタジーと現実要素のバランス配分が中途半端だし、今どき「子供に厳しい境遇を与えて、それを乗り越えさせれば感動が生まれるだろう」と言う脚本が安易過ぎるんじゃない?やるにしても「乗り越えさせる苦難」にもっと工夫やインパクトが無いと。  唯一、影絵のようなスタッフロールのセンスが良かったのみ。  
[DVD(字幕)] 3点(2007-02-25 04:23:25)
107.  キリング・ミー・ソフトリー
まあ、こんなエロシーンで脚本の粗や単調さをごまかすような、志の低い作品に期待しても始まらない。  当然のようにエロもサスペンスも何もかもが中途半端。エロシーンでいちいちテンポが悪くなるのがウザすぎる。サスペンスやミステリーと言うジャンルにおいて、エロシーンで時間を稼いでいる作品ほど腹立たしいものは無い。ちゃんと謎解きや犯人探しというシナリオメインで勝負してくれ。  エロにしても、サスペンスにしてもやるならとことんやれ!やれないなら、どれかひとつに特化すべし! エロで客寄せしようと思うからこんな中途半端な内容になる。無理に良いとこ探しなんかやる価値も無い駄作。
[ビデオ(字幕)] 1点(2007-02-23 20:29:19)
108.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
まさに破綻へと堕ちて行くストーリー展開の酩酊感は独特。倒錯した妄想の世界でありながら、幻想的で陶酔的。「マルホランドドライブ」の原型的作品。個人的にこう言う不可解な雰囲気は大好き。  ただ、さすがに妻殺害後の展開は主人公の「脳内妄想」としか解釈の仕様が無いものであり、まともな説明はほとんど不可能。しかし、そうなると最早どういう演出や展開も許されてしまう訳で、この辺はきちんとした「伏線構築」や「論理的結末」を放り出している手抜きと背中合わせと評されても仕方ないだろう。はっきり言って、単に意味ありげで思わせぶりな演出をしているだけで、最終的にまとめる必要が無いなら自分にも撮れる。  この意味不明な部分も含めて、リンチ作品としての魅力は満載だが、せめて「マルホランドドライブ」くらいには論理的な考察が楽しめる脚本構成にして欲しかった。  序盤のテンポの遅さもマイナス。明らかに無駄に間延びしているシーンが多いので、その辺を編集すれば、あと三十分は短縮できる内容。この手の作品は疑問を持つ暇も無いくらいのテンポが重要。  PS.以前、「タモリ倶楽部」の空耳アワーでやっていた「混じぇて飲んでぇ」の曲がかかったのが笑えた。
[DVD(字幕)] 5点(2007-02-23 20:23:28)(良:2票)
109.  イーオン・フラックス(2005) 《ネタバレ》 
「人類が滅亡しそうな近未来」、「閉鎖空間での管理社会」、「クローン再生」、「レジスタンス」と超ありがちな設定が目白押し。そのせいで見始めの前半は、こりゃどうしようもないと思ったけど、CGや小道具を始め、全体的に丁寧な作りが功を奏してか、小粒なB級作品ながら、それなりに見れるものにはなっている。  思考停止していた仲間が最後に自分の意思で行動するとか、一度きりの命だから人生には意味があるといったオチなど、ストーリー展開的に「こうあって欲しい」と思うような、守るべきお約束も踏襲されているので安心して見ていられる。  ただ、アクションが地味で、敵味方含めて登場人物に魅力が乏しく、近未来らしい武器もほとんど出てこない。肝心のモニカンという反政府組織(?)の実態や、精神世界にいたオバはんも何者なのかはっきりしないまま終わってしまった。  序盤、ハエを睫毛で捕らえたり、口から出した花粉で情報伝達したり、足が手になってる人が出てきたりと、違う意味で個性的な演出は目立つが、そんな変な所にB級らしさを出さずに、もっとアクション面で奇抜な演出を見せて欲しかった。   またそもそもクローン再生による永遠の命に拘った弟が、人類の不妊治癒の研究を阻止しなければならない理由がイマイチ分からない。クローン再生の技術は技術として有効なんだから、何が問題なのか?人類が自然懐妊するようになったからと言って、人間のクローン再生が出来なくなる訳ではないんだし。  あ、それと肝心な突っ込みとして、完全なクローン再生が出来たとしても、後天的な「記憶」までは受け継がれないのは常識。テーマとして感動させるポイントだったのに、なんとなく言葉の雰囲気に流されてるだけで、この辺の設定が甘いのが残念。   駄作とまでは言わないけど、やはり点数的には4~5点辺りが限界かな~。
[DVD(字幕)] 4点(2007-02-19 15:54:55)
110.  シン・シティ 《ネタバレ》 
過激な暴力描写に対して否定的な意見もあるけど、バイオレンスアクションが売りの映画にそれを言っても仕方が無いでしょ。ファンタジー映画に「魔法なんてナンセンス」と言うようなもの。むしろこのご時勢に、暴力描写を前面に出した点は評価したい。  ただ、問題は「キル・ビル」同様、その売りであるバイオレンスアクションの演出にセンスが無い点。  主人公たちのタフぶりは中途半端だし(車に何度も轢かれても平気なのにマシンガン程度で即瀕死とか、ぶっとい鉄格子を破壊する筋力があるのに電気椅子の拘束具からは脱出できないとか)、敵キャラの怪人ぶりも中途半端。あんな人食い吸血鬼(?)みたいなやつを出すなら、「闇の暗殺集団」とか、ミホのような「人間殺戮兵器」を何体も出して、もっと良い意味で非現実的な方向にエスカレートすべきだった(ミホに「量産タイプなら問題ないわ」とか、「私は組織のナンバーズなの」とか、「もし<覚醒者>がいたら絶望的だわ」くらい言わせろよw)。ロアーク・ジュニアみたいな魅力の無い敵が、これまた魅力の無い黄色い怪物として復活してきても面白くも何ともない。  また、ラストで三人のタフガイが出会って、さらにバイオレンスな復讐ドラマに昇華すると思っていたのに、それぞれがほとんどリンクしていない展開にも拍子抜け。最終的に物語がひとつに収束して行かなければ、何のために同じ時間軸でオムニバス形式の物語にしているのか分からない。  ベタなストーリーと中途半端な暴力表現ばかりで、何よりも「娯楽作品」として徹底出来ないセンスの無さは、所詮アメコミ。実写になったところで、アクション演出の凄絶さや痛快さは日本の漫画の方が圧倒的に上。例えば、漫画「バキ」に出てくる敵キャラなんて、電気椅子からは脱出するし、自由の女神は破壊するし、ショットガンじゃ殺せないし、刑務所を自由に出入りするようなアンチェインだらけだぞw。まあとにかく、何でもやるならとことんやって欲しい。
[DVD(吹替)] 5点(2007-02-12 21:23:02)
111.  ミュート・ウィットネス 《ネタバレ》 
その意図的に演出された古ぼけた映像や緊迫感を煽るアップの多用などから、「サイコ」や「サスペリア」といった、古典的名作スリラーに対するリスペクトは感じるが、それゆえ残念ながら、数ある過去作品の模倣以上のものになっておらず、目新しい切り口や恐怖演出が何ひとつ見当たらなかった。  序盤の映画撮影のシーンがダラダラとしている割りに、その直後の殺人シーンへの持っていき方も唐突で違和感がある。殺人者に追われる者に聾唖者を持ってくるというのも、ちょっと露骨で単純。「真実が伝わらないもどかしさ」を演出したいなら、単に「口がきけないから」じゃなくて、もっと違う演出でアプローチすべき。  所謂マクガフィンとは言え、狙われる理由が「何だかよく分かんないけど、国家の陰謀とかヒミツを知ってしまった」と言うのも陳腐。そのためにロシアを舞台にしたと言うのもこれまた安易。  後半、撮影所に潜入する辺りからは、ほとんどコメディのような軽いノリで、前半の真剣さが損なわれている。あのオチもバレバレ。ホラーやサスペンスとしてどっちつかずな感じで中途半端。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-02-12 16:12:37)
112.  スチュアート・リトル
これまた、いくらでも否定的にも肯定的にも語れる作品だが、あの一家の「家族観」はちょっと気色悪い。何故にいきなり「ネズミ」なのか?「ネズミ」じゃなきゃダメなのか?その辺の動機(?)みたいなものが希薄すぎ。  「種族を超えた愛」というご立派なテーマは分かるけど、「ネズミを家族として愛する」という精神が、どうにも絵空事的と言うか、動物にも簡単に拡大適用してしまうヒューマニズムがめちゃくちゃ薄っぺらく、かつウソ臭い。  食費や学費といった生活費がほとんど掛からないであろうネズミを養子に迎えたって、あの家族にとっては何の負担にもならないわけで、そういうのって果たして本当の愛や思いやりから出た「真の行動」と言えるのだろうか?家族としての愛情を育むことになるのだろうか?  本来ならまず人間の子供を養子にすべきなのに、金銭的な負担の無いネズミを養子にするのって、単にペットを飼う感覚と何がどう違うの?結局、無償の愛や思いやりから出た行動ではなくて、世間的な評価や自己満足が先にあるのでは?という邪な見方をしてしまうw。  また、そのネズミが小利口で、やたら物分りが良く、気持ち悪いほどに優等生的な性格なのも可愛げが無い。飼い猫とのやり取りや、オモチャの車でのカーチェイスは良かっただけに、基本的に綺麗事だけでまとめられているのが惜しい。
[地上波(吹替)] 4点(2007-02-04 00:51:27)(良:1票)
113.  ジャケット 《ネタバレ》 
これはサスペンスではなく恋愛ドラマ(全部が彼の脳内妄想という可能性もあるけど、さすがにそれではあんまりなので却下)。  とは言え、最初「妄想系サスペンス」として撮っていたものを、途中から「やっぱ恋愛タイムトラベルにしよっか」と急遽変更したような違和感は感じる(笑)。  緻密な論理やサスペンスよりも、ラブストーリーによる感動を優先したのだろうけど、ふたりがあれだけ惹かれあうのに説得力を持たせるためのドラマが無かったり、中盤までの展開や設定に無駄が多かったりと、イマイチ脚本が洗練されていない。  自分の死の真相や殺人事件の謎を探っていくのかと思いきや、2007年にタイムスリップする中盤以降は、車の故障で知り合った少女や周囲の人間を救うというボランティアに奔走。それはそれで感動もするけど、やはりこの展開には少し強引さを感じる。無粋を承知で突っ込みを入れれば、そもそもなんで2007年にだけタイムスリップするか理由が分からないし、あの彼女にピンポイントで出会うというのもご都合主義的。  それに彼にとって院長のやった治療法は非人間的ではあったものの、結果として何人もの人間を救うきっかけを彼に与えたわけで、ならばラストで「お前に永遠にまとわりついてやる~」みたいな恨み言を言うんじゃなくて、「あんたの治療もまんざら悪くないかもな」と言って死んだほうがカッコ良かったんじゃない(それだと違法な治療を正当化するみたいになるから駄目かな)?。  その他、タイトルにまでしているけど、なんでタイムスリップするのに拘束衣(ジャケット)を着なきゃならないのかとか、ラストで彼が頭を打った時に、医師たちが治療もせずに、そのまま引き出しに入れたのも意味不明。いくら彼が頼んだとしても、普通は治療するか救急車を呼ぶでしょ。  また、湾岸戦争の後遺症で記憶障害になったとか、警官殺しの容疑者にされたといった設定が無意味。それらのイベントが単に彼を精神病院に入れるための口実以外に、どれだけ必要だったのか分からない。  基本的には悪くないけど、ちょっと脚本構成が雑で、無意味な複線も多く、作品としての一貫性に欠けているのが惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2007-02-04 00:42:54)(良:1票)
114.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
「フレディVSジェイソン」で免疫が出来たから、それほど落胆する事はなかったけど、思っていた通りの中途半端な内容だった。  結局、こういう「夢の共演」に対して見る人は何を期待しているかと言えば、共演者同士の、今作の場合はプレデターとエイリアンの純粋な「異質と異質のぶつかり合い」を見たい訳で。これが異種格闘技なら、ボクサーは相手が誰であれ、あくまで「ボクサー」として戦って欲しいというのがファンの気持ちでしょ。ボクサーが関節技に付き合ったり、ボクシングのテクニックを華麗に駆使する事なく試合が終わったら、やっぱりつまんない。それはもはや「ボクサー」ではない訳で、そうなると「異種格闘」という大前提が崩れてしまう。  今作は、そういう意味で両者の「良い所」を出し切れずに終わっちゃった感じ。戦闘シーンの演出も迫力不足。あんな怪物同士の死闘にしては、まるで凄絶さに欠けている。  また、どうせなら誰が誰の味方とかじゃなくて、人間、プレデター、エイリアンの三つ巴の攻防が見たかったなあ。人間は知恵で、プレデターは機械で、エイリアンは体力でw。  それはそうと長老プレデターさん、どうせならリプリーにも戦士の槍をあげて下さい。その資格ありすぎるでしょ。   さ~て、お次は「ターミネーターVSエイリアンVSプレデターVSジェイソンVSフレディ」か~。夢は膨らむなあ(*´д`*) 
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-02-04 00:37:32)
115.  スクリーム2
相変わらず最後まで誰が犯人か分からない、スピード感のある展開は◎。  ただ、前作同様「犯人の意外性」という一点でのみ持たせているだけの作品で、深いストーリーやミステリアスな謎解きがある訳でもないので、作品として薄っぺらいのは事実。  それに前作を見ていると、どうしても耐性がついてしまうので、誰が犯人であってもインパクトに欠ける。暇つぶしにはなるが、見るなら1作目だけで充分。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-01-31 23:35:07)
116.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  金も手間も掛かっているだけに、架空の魔法世界の表現は素晴らしい。恐らく原作のイメージと遜色ない出来だと思う。でも見所はそれだけ。  肝心のストーリーやハリー達のキャラ造形はお粗末な限り。この後に続くシリーズもそうだが、最終的にはハリーは自分の才能だけで敵を倒してしまい、本当に大事な場面での仲間たちの活躍は皆無。  「子供向け」というなら、ハリーにどんなに才能があっても、「やっぱりひとりだけではダメなんだ。みんなの力が必要だ!」という展開があるべきなのではないだろうか。  この作品はまるで「努力よりも才能の方が大事」と言わんばかりで、やたら登場人物が多い割りに、仲間との協力関係や努力がおざなりにされている。  「少年少女たちの友情と成長の物語」とは到底言えないお粗末な内容。魔法の表現も陳腐でありがち。原作小説の方も世界的に支持されているようだけど、少なくともこの映画を見る限り、やはり、戦闘シーンのアイデア、迫力、キャラのインパクト、人間関係や心理描写の細やかさ、深みのあるストーリーなど、どれを取っても日本の漫画のレベルの高さを再認識するのみ。 はっきり言って、少年ジャンプなどの格闘系少年漫画ですら、「友人たちの繋がりや努力する事の大切さ」などは、こんな作品よりもはるかに丁寧に描かれている。
[DVD(字幕)] 4点(2007-01-31 23:17:26)(良:1票)
117.  サイレントヒル 《ネタバレ》 
ゲームの映画化としてはかなり高いレベル。  もともとストーリーの分かりにくいゲームだし、どちらかと言えばストーリーは二の次で、静かだけど深い霧の立ち込める不気味な街の雰囲気や、得体の知れないクリーチャーの恐怖を味わうゲーム(ホラーゲームとしては「バイオハザード」と同じくらい有名作品だけど、それなりにゲーム好きな人じゃないとプレイまではしてないでしょうね)。  実際にゲームをプレイしているかどうかで評価は大きく変わりそうだけど、世界観の作り込みやクリーチャーの動きなどは、さすがに監督がゲーム版の大ファンだけあって、特に文句なし。  ただ、キャラの役回りの変更、演出などには大いに不満アリ。オリジナルとしてアレンジしたのは良いけど、基本的にゲーム版とは別内容で、より分かりやすいストーリーに変更された割りに、無駄に残酷な描写が多く、アレッサやシビルを少しづつ焼き殺すようなシーンは見るに耐えなかった。映像で見せるべきシーンと言外に匂わす程度に止めておくべき表現のバランスを考えないと。せめてシビルは助けてやれよ!過去のシーンで人間の醜さは十分描けているから、それ以上に被せる必要は無い。これが大きなマイナス。あそこでシビルを助けてくれていれば8点はあげても良かったのに…。  他にも序盤で小さなクリーチャーが何十体も出てくるシーンなど、最初から飛ばし過ぎで、せっかくの不気味な雰囲気が台無し。霧の中にチラっと蠢く「何か」が見えるというような「出し惜しみ」が大事。クリーチャーの動きや「象徴性」に対する理解はあっても、この辺の「侘び」というか、恐怖演出の妙味がこの監督はまだまだ分かってないな~。  賛否あるラストについては悪くない。ゲーム同様、続編が作りやすそうだし(笑)。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-01-31 18:57:35)(良:5票)
118.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
ストーリー自体は単純なのに、説明不足な部分が多いので、無駄に分かりにくくなっている。  そもそも、あの銀行強盗は何故オーナーの過去の秘密を知っていたのか?またその秘密が貸し金庫の392番に入っているのをどうやって知ったのか?仮に銀行内部に内通者がいたとしても「何故他人が知るはずのない過去の秘密をそいつが知っていたのか」という疑問は残る。そして何故オーナーはナチスとの取引の書類(?)をいつまでも持っていたのか?そんな致命的な証拠ならさっさと燃やしとけよ!  また「ダイヤを追え」と言われても、戦争の混乱期にナチスが没収したダイヤの持ち主の氏素性を半世紀以上たった現在から調べられるのか(まさか「没収者リスト」なんかが残っている訳がないだろうし)?調べられたとしても、それでオーナーとの関係が分かるのだろうか?またダイヤも何故現金に換金するなどしておかなかったのか?銀行のオーナーなら怪しまれず換金する事くらい出来たはず。  また刑事はオーナーや彼女に対して「犯罪を暴いてやる」的な挑戦的な態度だったけど、結局、ジョディ・フォスター演じる女弁護士と取引したの?してないの?彼女の存在理由もよく分からない。いてもいなくても関係ないのでは?「私は正義より金や権力につく女なのよ」という悪女の役回りだとしても中途半端なキャラ。  強盗連中もまったく素性が語られないから、義賊でなければならない理由や必然性に欠けるなど、ストーリーの根幹に絡む人物の背景が説明不足すぎ。  備品室で穴を掘ったりしているのに、警官の突入時にどこにも異常が無いという報告でオチも分かっちゃうし…。  テンポこそ悪くはないが、登場人物の背景描写や動機、強盗のアイデア、どんでん返しなど、どれをとっても中途半端。駄作とまでは言わないが、説明不足な事と想像で補わせる事を間違えてる感じ。
[DVD(吹替)] 5点(2007-01-30 23:02:32)(良:2票)
119.  シャッフル(2005) 《ネタバレ》 
たいして期待はしてなかったが、これまた予想以上の駄作サスペンスホラー。  今どき、ここまで手垢の付きまくった陳腐なネタを、何の工夫もなく平気で人前に出せる感覚がスゴイ(ある意味、これくらい厚顔無恥な方がクリエイターにとっては有利なのかもと思い知らされたけどw)。  とにかく色々な意味で突っ込みどころ満載。  「誰が」「何の目的で」殺人を犯しているのかという謎は興味を引くが、脚本構成がヘタなのでストーリー展開力に乏しく、見ていて退屈。ミステリー的な新たな謎や伏線も出てこないので、「これからどうなるんだろう」という求心性に欠けている。  そして最大の問題点は、やはり犯人の動機。肝心の多重人格になった背景や、元担当医師との過去の経緯がまったく描かれていない事に加え、この時期になって急にアパートの住人を殺しまくるようになった理由(切っ掛け)も判然としないので、余計に多重人格オチの陳腐さ、唐突さが目立っている。殺人の動機どころか、多重人格になった必然性すら描かないのでは、ただの殺人鬼ホラーの出来損ないでしかない。  序盤で大家を殺す理由も分からないし、カギが掛かっているであろう、他人の部屋に侵入できる理由もはっきりしない。  相変わらずこの手の映画に出てくる警官は思い込み捜査で犯人に踊らされるし、おまけに心臓マッサージのやり方までいい加減。ああ言うディテールにこそ気を使わないと、ちょっとの事で途端に世界が嘘くさくなる。  中盤を少し過ぎた辺りであっさりネタバラシするので、いくらなんでもこのまま終わる訳は無いだろうと思っていたら、何の工夫も無いまま、そのまんまのオチで終了。警官に踏み込まれた時に、大家の娘が父親に電話を掛けたら繋がらなかったのは、何かの伏線かな等と深読みしてた自分がアホでした。  とにかく今どき「多重人格」というヒネリの無いオチに加えて、「双子」という陳腐極まるネタを平気で使ってちゃダメでしょ。
[DVD(字幕)] 2点(2007-01-27 19:10:40)(良:1票)
120.  π(パイ) 《ネタバレ》 
この監督なりの「哲学問答」がしたかったんでしょうが、特に目新しいアプローチや着眼点もないし、この手の作品にありがちな「結論なし」という解釈おまかせオチ。監督の自己満足的作品であって、語るべきほどの内容はない。  「この世のすべては数式として表す事ができる」と思っていたら、実はそうでもなかった事に気付いてしまったので、考える事を止めてしまった、みたいな事だと思うけど、大抵の数学者は一度はこんな事を夢想するんじゃないのかな?「心は脳内の電気信号の総和として表す事ができる」とかね。  でも、所詮、この世は人間の認識力の限界を超越したところで存在している訳で、考えるだけ無駄な領域があるって事は、ある程度ものを考えて一周している人は誰でも分かってるんじゃない?だからテキトーなところで考えるのを止めちゃう方が、少なくとも、無限問答にはまり込んで自殺したりノイローゼになるよりはマシなはず。それが私の出した人生哲学w。  PS.監督が誰かは興味が無いので知らずに見たけど、見た後の直感として、たぶん若い監督だろうなあと思ったら、やっぱりだった(「レクイエムフォードリーム」の監督とは知らなかったけど)。誰でも一度は「世界の深奥の謎」ってやつに対して、自分なりの挑戦をしたくなるものだけどね。特に若いうちはw。
[ビデオ(字幕)] 2点(2007-01-23 23:11:00)
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