121. タワーリング・インフェルノ
子供の頃見た時は無残に人が死んでいくのが怖かったのと、救助カゴには子供ながらに「無理だよ!」と思ったり、消防士ってカッコイイな。という程度の印象だったのだが、大人になると群像劇的な人間模様もわかる様になり、人間の愚かさや身勝手さばかりでなく、善人・悪人関係なく災害時では人はムシケラのように死んでいくという絶望感も感じらる。その後実際に起きた数々の災害・事故も思い出されるし、単なる2大スターのパニック娯楽作品などではなく、結構後味の悪い作品であるとの印象を持った。古さを指摘する意見も多いが40年後の現在でも十分に堪能できる作品だと思う。 昨今のパニック映画は映像的な仕掛けでハラハラ・ドキドキさせればよいという風潮があるし、そういう作品に慣れた人には確かに物足りないだろう。ただし、単にハラハラ・ドキドキしたいなら、ジェットコースターにでも乗るか、ギャンブルでもするか等々他に簡単な方策はあるわけでワザワザ時間かけて映画を見る必要はないわけで。久しぶりに再見し、パニック映画とは何か?について改めて考えさせられた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-28 04:03:25) |
122. 北北西に進路を取れ
商業的な成功をかなり意識して作られたと思われる、何でもアリアリの幕の内弁当的映画。娯楽映画の教科書的作品。日本でいうなら「踊る大捜査線」と言ったところか。 8点(2003-12-28 03:38:56) |
123. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白
決して器用な役者ではない(悪く言うと大根役者の)メルギブソンが持ち味を存分に発揮した名作。ファンタジー好きは必見です。 8点(2003-12-28 01:49:05) |
124. マイ・フェア・レディ
冒頭登場した女優が本当にオードリーなのかどうかを疑ってしまった。それぐらい自分を殺した名演技とともに物語はスタート。これからどうなるんだろう?という期待を持たせながらストーリーが展開されていきます。 8点(2003-12-28 01:00:32) |
125. モスキート・コースト
ハリソンフォードの暴走ぶりは見事。 影の代表作なのでは? ファン必見の映画と思いますが、レビューが少ないですねー。 8点(2003-12-24 01:55:31) |
126. 愛と青春の旅だち
登場人物それぞれの人間模様が上手く描かれており、青春映画の秀作だと思います。ただし、邦題がよくない。だって原題は AN OFFICER AND A GENTLEMAN だよ。 8点(2003-12-23 22:31:19) |
127. フラッシュダンス
「もう1回やらせて下さい」と言ってレコードをかけなおす。失敗したらやり直せばいい。すべてを出し切ろうとする最後のオーディションシーンは何度見てもよいですね。ストーリーの陳腐さは最後のシーンが帳消しにしてくれます。 「スチュワーデス物語」も思い出すなあ。 8点(2003-12-23 19:41:26) |
128. 天使にラブ・ソングを・・・
吹き替えで見た方が楽しめると思います。 8点(2003-12-22 18:10:15) |
129. スタンド・バイ・ミー
8月の終わりに「少年4人組」で遊んでいるのを見かけるとこの映画思い出すのは俺だけ? <追記>学生時代以来の再見。今でも銭湯なんかで「少年4人組」がじゃれ合っているのを見ると『スタンドバイミー』を連想してしまう。それも安直でステレオタイプではあるんだが、それだけ中高年には浸透している作品と言えるだろう。日本人の多くは海に沈む夕日を見ると懐かしい気持ちになるらしい。たとえ海とは無縁の生活を送っていたとしても。本作にはそういうテイストがある。ストーリーはたいした事ないし、アメリカの田舎町の少年達の死体探しの冒険物語に日本人が懐かしさを覚えるわけがない。常識的には。自分の過去に類似性を求めるのも非合理的だし、かなり無理があるだろう。ただしここには「少年時代」というパッケージ化された過去を想起させる共通する何かがある。それが何かはわからない。その「わからなさ」を映像や音楽により観客の琴線を刺激するのが映画の真骨頂なのかもしれない。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2003-12-22 17:54:13) |
130. 候補者ビル・マッケイ
なかなかシブくて、皮肉たっぷりの作品。選挙モノ映画ではNo1だと思います。 8点(2003-12-22 05:33:55) |
131. ラリー・フリント
表現の自由の問題と夫婦愛?の物語が同時進行していくが、前者については大変興味深いテーマであるものの、後者の方にはあまり見応えはなかったので、前者にもっとフォーカスして政治色を強く出して欲しかった。とは言え、昨今のネット社会における誹謗中傷問題等を鑑みると、当時よりもさらに非常に重要になりつつ問題を扱っている作品ではあるので、もっと多くの人々が見るべきだと思うが、内容的に取り上げにくいのが難点か。作り方次第でもっと面白くできるハズなのでリメイクに期待したいところだが。 [地上波(字幕)] 7点(2023-07-17 11:37:24) |
132. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 アルパチーノがまるでソクラテスのように「魂への配慮」を説く一方で、アルパチーノ自身が「腐った社会」に嫌気がさし死のうとしている。それに対してチャーリーは「踊ればよい」と諭す。中高年が若者に対し「大人になれ」と言ってみたり「善く生きろ」と言ってみたりしてアレコレ説教垂れるのは仕方のないとしても、自分自身は「魂への配慮」をしているのか?という問い。最後は中高年が若者を救った格好だが、他方で校長のような中高年もいるという「腐った社会」の現実があることも忘れてはならない。若者にも中高年にも各々に生きることの難しさがあることを教えられる。腐った社会で絶望せずに生きていくため、大人になりつつも魂への配慮を忘れず、かつ踊る事ができれば言う事ないんだろが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-12 13:57:55) |
133. プラトーン
《ネタバレ》 なんと言っても問題なのは少尉(巷では中尉となっているようだが、NHKの字幕では少尉となっていた)のリーダーシップのなさで、通常はスグにクビになるはずだが、映画だからそうはならず部下の派閥争いに発展してしまったというシナリオには少々粗があるようには思える。とはいえ、戦場で冷静さを保つことの難しさや疑心暗鬼から生じる狂気というものは上手く描かれており、登場人物が多くて追いかけるのが少々大変ではあるものの、各々どこかにいそうな個性的なキャラであったのもよい。ラストのバーンズがクリスを襲う場面は、混乱状況の中で敵味方の区別なく殺そうとしていた中での出来事であり、クリスだというのを認識できずに襲うとしただけではないだろうか。それをクリスが勘違いしてバーンズを殺してしまったと考えると、オチとしての救いのなさが際立つように思えるんだが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-01 17:07:28) |
134. ブレイブ ワン
「正義」というのは快感なわけで、それが不安による防衛から徐々にエスカレートしてく様を上手く描いていた。ジョディ・フォスターはいい女優だということも再認識。オチも悪くない。 [地上波(吹替)] 7点(2023-06-14 12:00:06) |
135. ミスト
集団心理と個人の選択。自分的には合理的に判断したハズの不幸な結果。パニック時に冷静でいることの難しさ。冷静かつ合理的に判断したとしても未来はどうなるかもわからない。結局、人生は「確率(賭け)」と「意志」の関数で決まるのかと。あとは信仰の有無は別としても、人間は「希望」がないとダメなのかもね。 [地上波(吹替)] 7点(2023-06-08 12:41:44) |
136. ロボコップ(2014)
《ネタバレ》 AI時代が進展した昨今だからこそリアリティーを持って見ることができる。近い将来には警官ロボットが本当に登場するかもしれない。そこで問題になるのが感情の有無なわけだが、もちろんロボットには感情はない。で、ロボコップは人間なのかロボットなのか。「感情の制御」をテーマとしつつ、その辺のある種の「曖昧さ」は上手く描けていたように思う。面白いのは警察やオムニ社を捜査し始めるところで、一点の曇りもない清廉潔白な人間など殆どいないわけだから、それをロボット警官が捜査し始めたら、殆どの人間は犯罪者になってしまうのではないかと思った。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2023-05-09 00:39:56) |
137. フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
子供というのは無邪気なもので、自分の境遇が世間から見てどういうものなのかというのが認識できずに、飢餓とか暴力でもない限り毎日楽しく過ごせるものである。他方、かと言って何も感じないほど鈍感なわけでもなく、親の「異変」にはそれなりに気づくものであり、そういった微妙な「子供心」といったようなものはうまく表現がされていたように思う。ラストはこれまでの展開における「明と暗」を象徴するような映像で、少々あざとい印象もあるが、それでも心打つものがある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-04 21:40:53) |
138. 刑事ジョン・ブック/目撃者
《ネタバレ》 30年ぐらい前に見た記憶はあるのだが、この度再見。ちょっと『遥かなる山の呼び声』的ではあるかな。信仰共同体の様は中々よく描けていて、「監視の目」による解決というオチの付け方もよかった。様々な要素を盛り込んだのを中途半端と見るか、バランスがよいと見るかは何を期待するかによって分かれるところなのかと。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2023-03-10 11:42:27) |
139. イーグル・アイ
《ネタバレ》 オペレーション・ギロチンの発動をAIやらせたくないなら、始めからプログラムするなよってことと、いくら双子だからと言って生体認証が通過するってどんだけセキュリティーが甘いんだよという2点が最大のツッコミどころではあるんだが、緊張の連続と憲法に基づく政治絡みのAIの暴走という全体的な世界観は興味深いものがあり、結構楽しめる。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2023-02-08 12:48:02) |
140. ホワイトハウス・ダウン
荒唐無稽な設定ながら、ノンストップアクションとしてはよくできている。TV版で賞味100分程度の鑑賞時間だったが、これって130分もあったとは。映像でグイグイ引っ張る作品なので30分程度カットされてもストーリーには問題ないんだろうし、逆にテンポがよくなったのかもしれないが。でも、カットされたシーンが気にならないでもない。 [地上波(吹替)] 7点(2022-11-29 14:58:51) |