1581. シエスタ
バーンが出演しているので観たのだけれど、ストーリーが退屈で、エレン・バーキンがうっとおしく、どうにかこうにかラストまでこぎつけて、「そういう事だったのね、だからどうした」と言いたい。ああ、しんどかった。 3点(2004-02-29 17:31:56) |
1582. アサシン(1993)
マギーがレストランからボブの所へ戻ったシーンを見て、二人のラストが3通り予感されたけれど、どれも外れていたのは物足りなかった。ハーベイ・カイテルの存在感とバーンの殴られぶり、蹴られぶり、絞められぶりに6点献上。ニキータのリメイクとは知らなかったので早速観てみよう。 6点(2004-02-27 21:48:56) |
1583. いつか晴れた日に
《ネタバレ》 B'zの『裸足の女神』が浮かんできた作品。情熱的に奔放に恋して手ひどく傷ついたマリアンヌ、マリアンヌに秘めたる熱い想いを抱くかつて彼女と同じように傷つき苦しんだであろうブランドン大佐、エドワードへの叶わぬ想いの辛さをグッと飲み込み周りを何時も思いやるエリノア、不器用で頼りなさそうだけど芯の強い優しさを持つエドワード。四人の晴れの日の笑顔に互いにいたわりあう事の出来るこの人たちなら何時までも幸せに暮らす事ができるだろう、本当におめでとうと言わずにいられない。息を飲むようなイギリスの美しい曇り空と、エリノアの抑えに抑えていた想いが全て溢れ出た嗚咽のシーンは忘れられない。 7点(2004-02-26 21:15:36) |
1584. エンド・オブ・デイズ
ストーリーは頭に残らなかった。ガブリエル・バーンのサタンは魅力的で冷酷な目でニヤリとする表情に若草物語の優しさ溢れる笑顔同様にクラクラしてしまった。サタンなのでいくらやられてもよみがえり何度も登場してくれて得した気分だった。ラストの対決はもうちょっと何とかならなかったのかなぁ。 5点(2004-02-15 15:55:38) |
1585. オープニング・ナイト
駆け出し時代は怖い物知らずで芝居に臨めるが、大スターであるがゆえ観客の期待、自分の老いなどいろいろな事に怯え役を演じる事が出来ない。幕が上がり舞台裏ではヨレヨレでも観客の前では素晴らしい芝居を見せる姿は大スターなればこそのプライドなのだろう。ただ台詞をしゃべる役者ではなく、こういう苦しみを背負い、苦しみと闘い、観客の喝采を浴びる喜びを知る者が演じる姿に観る者は感動させられるんだなあと感じた。ジーナ・ローランズが素晴らしかった。 7点(2004-02-14 19:35:45) |
1586. 若草物語(1994)
ガブリエル・バーンがとても良かった。ジョーを見る眼差しはこの人が愛しいという思いに溢れ、「もっといい作品が書ける筈だ」と忠告する姿にジョーの事を心から大切に思っているのを感じた。 6点(2004-02-12 20:13:53) |
1587. エネミー・オブ・アメリカ
国家権力も使う者と使い道によっては怖い事になって気味が悪かった。ハイテク機器よりも人間の知恵の方が上回るのが痛快だった。ただ、冒頭の殺しはハイテク軍団にしては大ざっぱなやり方に見えたし、あの結末も「何じゃこりゃー」という感じだった。 5点(2004-02-11 21:36:52) |
1588. 恋のためらい/フランキー&ジョニー
人を愛したい、信じたいけれど、裏切られて傷つくのはもうこりごりなのよというフランキーの思いはとても共感できる。ジョニーの「不幸は防げないが起こった時には俺がいる」と包み込むような想いに彼女の頑なな心が溶けていく。アル・パチーノの自然な笑顔がとても印象的で、乾いた心に染み入るラブストーリー。 8点(2004-02-01 09:25:37)(良:1票) |
1589. ユージュアル・サスペクツ
かなり早い時点でカイザー・ソゼが誰かうすうす解ったけれど、どこで正体を現すかとラストまで結構楽しめた。冒頭のキートンの表情はたまらない。あのシーンは忘れられない。 6点(2004-01-31 10:17:41) |
1590. ゴースト/ニューヨークの幻
愛する人を残し死んでも死に切れない切ない想いを感じた。かなり良く出来たストーリーで、オダ・メイが登場してから一気に目が離せない展開になった。オリジナル脚本賞と助演女優賞は納得出来た作品だった。ただ、復讐を果たすにしても、ああいう形で果たされたのは残念だった。 7点(2004-01-29 14:46:05) |
1591. 運命の逆転
《ネタバレ》 クラウスの無表情な中に心の中の荒涼とした様子が表れていた。殺したのか否か、結局わからない。「弁護士はユダヤ人に限る」という台詞には大賛成。アイアンズはこの作品でオスカー受賞したけれど、自身「受賞はタイミングだ」と述べているように、自分としてもこの作品でオスカーというのは不思議だった。 6点(2004-01-27 01:16:33) |
1592. 戦慄の絆
真っ赤な手術服とあの手術器具は一度見れば忘れられない程怖い。エリオットとビヴァリーの絆。ラストは悲し過ぎるけれど、こんな兄弟愛の形があるのかと羨ましくて仕方がない。二人は一人、一人の中のもう一人の人格、アイアンズの渾身の演技に鳥肌がたった。兄弟の破滅の原因となったクレアの描き方に-1点。 9点(2004-01-27 00:24:45) |
1593. ミーン・ストリート
友の気持ちを理解できない、どうしようもなくバカなチンピラを演じるデ・ニーロ。若い時から恐るべき演技をしていたのには驚いた。そのジョニーと結局手を切れないチャーリーの友情は理屈じゃないという姿を演じたハーベイ・カイテルも心に残った。 6点(2004-01-26 23:51:09) |
1594. ライオン・キング(1994)
子供が見れば十分楽しめる映画だけど、自分にとって感じるものはハクナ・マタタだけだった。スカーは好きなキャラだけど人相(?)悪過ぎで悪どさが足りなさ過ぎ。参考の為に「ジャングル大帝」を見てみたい。 5点(2004-01-26 23:28:31) |
1595. ミラーズ・クロッシング
《ネタバレ》 淡々としているが、緊張感が途切れない面白いハードボイルド映画だった。トムには惚れ惚れした。撃たれ強い。死の恐怖に泣き言を言わない。自分の尻は自分で拭く。許しは請わない。最後は生き残る。タメ息が出る程カッコイイ。映像もカッコ良さを後押ししていた。ただ、キャスパーの息子と奥さんにはイタリアマフィアにはファミリーがちゃんとあるんだなぁと笑ってしまった。 7点(2004-01-26 22:57:43) |
1596. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981)
《ネタバレ》 当時の宣伝文句が『衝撃のキッチンセックス』だったはずで、学生だった自分には確かに衝撃的で、そこのシーンだけ記憶に残っていた。二十何年かぶりに再び見た。フランクとコーラは愛や恋じゃなく、ただただセックスをする事が幸せという関係で、お互い愛情を抱きこれからという時にコーラが死に、死体を前に泣き続けるフランクいうラストで、自業自得というか、罪を犯した者には罰が与えられるという話か。若いニコルソンのキッチンセックスになんの衝撃も感じなかった自分が年をとった事を思い知らされた。 6点(2004-01-26 21:55:35) |
1597. ダンサー・イン・ザ・ダーク
ここのレビューは何時も作品を見終わってから見ているが、数の多さにびっくりした。さてこの映画、感じるものが多かった。セルマは苦しくても助けを求めない、約束を頑ななまで守る、本当に不器用な生き方しか出来ない人で、それも一つの生き方だろう。(金のために人の道を踏み外した警官より余程共感できる)ミュージカルシーンは、ここが彼女の踏ん張り所という場面に現われる。辛い時にすがりたいという思いはとてもよくわかるし、輝きにあふれる歌声は胸に沁みた。貯めたお金は手術代以外の使い道は彼女には考えられなかったのだろう。眼鏡を握りしめる姿に「貴方はこれで満足か」と問いかけたい。息子の目から見たセルマも描いて欲しかった。ドヌーブが出ているのには驚いた。何度も見てみたい。 7点(2004-01-21 23:04:00) |
1598. シックス・センス
何時もの様に、何の予備知識も持たずに見たのでラストは仰天した。自分はブルースウイルスが苦手だけれども、こんな演技も出来るのかと少し見直した。この世に何も思い残す事は無いと思いつつ旅立つ人もいるのだろうが、大部分の人は、このままでは死んでも死にきれないと未練を残しつつ逝くんじゃないだろうか。自分がもし明日死んだら、未練だらけなので生きているうちに未練を少しでも減らせたらなあ、などと見終わった後に感じた。 7点(2004-01-19 18:43:41) |
1599. 市民ケーン
リーランドが記者に語る「彼は何時も愛を欲しがっていた、何をするにも愛欲しさだ、自分は持っていないから人には与えられない、自分自身はとても愛していた」という言葉。リーランドがケーンに向かって「愛を施してやっていると思う者が権利を主張し始めたら君は我慢がならない、愛してやるから愛し返せというのが君のやりかただ」という言葉。私事だけれど、自分が子育てに迷う時、家族が嫌になってどこかへ行ってしまいたいと思うときに、何時もこれらの言葉を思い返して頭を冷やしている。自分にとって一生忘れる事がない映画。 10点(2004-01-10 10:21:59)(良:1票) |
1600. イナゴの日
ウーン、一握りのスターの下にフェイのような殆ど可能性の無い人々が大勢うごめいていて、ホーマーのように純真な人間は無残に壊れてしまう場所がハリウッドだと監督は言いたいのか。群集心理の恐ろしさをも映画のヒントにしてしまうトッドが将来成功すると言う事か。いまいち感じるものが曖昧な映画だった。 4点(2004-01-09 21:18:07) |