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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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161.  ソウ2 《ネタバレ》 
個人的には前作の「オチから発想した」ような脚本構成が好きになれなかったけど、今作は割りと素直に楽しめた。確かにインパクトという点では前作に負けているが、その分、良い意味で肩の力が抜けてこなれた感じ。  謎解き部分はシンプルながら、最初から犯人が捕まっているので、どういうストーリー展開になるか不安だったが、ビデオ映像である事を利用して人を翻弄するという構成が、「ソウ」特有の厭らしさと上手く絡んでいる。  確かに「セブン」や「CUBE」を模倣している部分は多いが、単純なパクりではなく、それなりに「ソウ」の世界観として昇華させている点は評価したい。  ただ、残念ながら相変わらず突っ込みどころも多い。映画である以上、こんな事を言っても仕方ないけど、ちょっと閉じ込められた人間のやる事が頭悪すぎ。焼却炉に入る時くらい、扉が閉まらない様に注意しとけって。すでに銃で撃ち殺された人間を見てるんだから、そこらじゅうにトラップが仕掛けてある事くらい分かるだろ。あれじゃ罠にかかるイノシシレベルだぞw。めちゃくちゃ怪しげなガラスケースに何の躊躇も無く手を入れる女もアホすぎ。  「常識的な注意」や「人間の心理の裏」をかくような、考え尽くされたトラップを仕掛けて、こうした突っ込みを回避して欲しいところ。その辺に手抜き感が目立つ。  また、「内部に裏切り者がいる」という密室劇特有の要素も弱く、閉じ込められている人間にしてみれば、単にトラップに翻弄されるという物理的な恐怖ばかりが先行しているのが難点。贅沢かも知れないが、見ている観客をも疑心暗鬼にして心理的に翻弄するようなミステリー的な謎解きに特化してくれていれば傑作になったはず。所詮はサスペンス止まりの作品。惜しい。 
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-28 10:39:01)(良:3票)
162.  ターミナル・ベロシティ 《ネタバレ》 
まあ、「007」シリーズみたいなスカイアクション(?)を見せるだけの映画ではあるけど、あくまで消費娯楽映画としては王道的な作りなので、過度な期待さえしなければ暇つぶしにはなるレベル。全体的にテンポも悪くないし、地上ではやり尽くされたご都合主義アクションも、空中に舞台を移せば自動的にハラハラ感も増すし、景色も良い(笑)。何より、地上に落下するまでの制限時間があるから、「どうせ助かるんでしょ」と思いつつもドキドキしながら見ていられる。  ただ、中途半端なコメディ要素は良し悪し。軽めのノリは、ちょっと頼りない主人公のキャラクターと合っていて個人的には悪くないと思うけど、やはり作品全体の緊張感が削がれているのも確か。また、ラスボスとの超マヌケな戦いとか、「金メダルを取れなかった」という伏線を、わざわざロシアまで行って表彰されるシーンで消化するラストなどは完全に蛇足。  落下する車から脱出してキスするところで終わってればもう少し点数を上乗せしても良かったけど…。  ご都合主義の助け無くしては成立しない薄っぺらいストーリーゆえに8点以上付けられるような傑作ではないけど、それなりにテンポの良い娯楽性は持っているので3点以下を付けるほどヒドくもない。まさにここの平均点あたりが妥当なところでしょう。
[地上波(吹替)] 5点(2006-10-28 10:30:56)
163.  フォーガットン 《ネタバレ》 
確かに一歩間違えばコメディ。  前半、壁の落書きを発見する辺りまでは日常と非日常のバランスが絶妙で、今後の展開に期待できたが、中盤、国家安全保障局ってのが出てきた地点で、この作品に対する興味の半分が尽き、そして「宇宙人オチ」が確定してからの数十分は真面目に見る気も失せた。  途中までは、まだ「そう思わせておいて論理的なドンデン返しがあるかも知れない」という希望を持てたが、それも人間がすっ飛んでいくシーンが出てくるまで。  最初は「どうせ国家が非合法な人体実験をしているというオチだろう」と思っていたので、その斜め上をいく「宇宙人による人体実験オチ」という、より陳腐で荒唐無稽な形で落としたのは、ある意味スゴい。今どき、こんなオチを真面目に持って来れるという、図太い神経だけは見習いたい。  それにしても、この手の作品を見て思う事は、やはり「妄想系サスペンスは始まりが良くても、オチが難しい」という事。「ホントに妄想」か「誰かの陰謀」かの二通りのパターンしかやり様が無いんだから、オチへの持って行き方には注意して欲しい。今作は早い段階でネタバラシし過ぎるので、後半息切れし、陳腐な展開に長々と観客を付き合わせてしまう脚本構成の不手際が目立つ。  また監督はミステリー的な謎解きよりも、「親子愛」を主軸にしたかったみたいだけど、主人公の母親だけが記憶を消されないのは、単純に「愛情が強いから」という漠然とした理由以外はっきりせず、他の親たちの子供に対する思いが描かれないので、テーマにも説得力が足りない。  どうせトンデモサスペンスなんだから、いっそのことラストは行方不明になった子供たちとその親が力を合わせて「親子のスーパー愛情パワー」とかで宇宙人を倒すというバカっぽい展開にした方が良かったんじゃない?宇宙人が「な、なんだ、この未知のパワーは!?」とか、「い、いかん、測定装置が振り切っている、このままでは、エネルギーが逆流してしま…、ぐわわわ~~~!」→UFO爆発、みたいなw。  ま、そんな展開だったら10点あげても良かったけど、これじゃあ、前半7点、中盤3点、後半0点。平均で3点あたりが限度かな。   
[DVD(吹替)] 3点(2006-10-23 19:39:24)
164.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
低画質バージョン(?)を借りたのかと勘違いしてしまうほどの、恐竜や未来都市のロークオリティCG。ブリキのハリボテのような未来タクシーのバッドデザイン。問題が起こるに決まっている大雑把な安全対策。矛盾やご都合主義など屁とも思っていないシナリオetc.etc...。  突っ込み大好きな自分としても、いちいち突っ込むのが面倒くさくなるB級っぷり。  しかし涅槃の境地に達しているようなB級映画ではなく、製作サイドがマジにやっちゃってるところがイタいというタイプのB級映画。   原作通りとは言え、「サウンド・オブ・サンダー」という、作品のテーマとほとんど関係の無いタイトルをそのまま付けちゃうのもなかなかのセンスレス。中途半端にカッコつけてる安っぽいネーミングがこれまたカッコ悪い。どうせなら「ジュラシック・パラドックス」とか「バック・トゥ・ザ・ジュラシック」くらいのダサ邦題にして欲しかった。   PS.あとからこの映画の制作費が8000万ドル近くも掛かっているという、本編をはるかに凌ぐ大ドンデン返しを知って、大いに驚かされつつ笑わされた。どこにそんな大金を投入してるんだ?ゼロがふたつかみっつばかり多くないか?
[DVD(吹替)] 1点(2006-10-23 00:21:14)
165.  ホーンティング
ここまで怖くないホラーは、ある意味スゴい。シナリオの出来以前に、CGを使って「何を見せるか」、「どう演出するか」という部分において、あまりにも考えが無い。CGが使える事がよほど嬉しかったのか、無意味に幽霊や怪奇現象を視覚化したりするから、想像の余地が奪われている。「どうしてここまで怖くないのか」を考察するための、反面教師的な価値しか無い。   CG技術の向上が「表現の多様性」と共に「表現の堕落」をも齎した事を象徴する作品と言える。やはり表現に限らず大事なことは、目的と手段を取り違えることなく、何を最も優先させるべきかを見極めるセンスだろう。  
[ビデオ(字幕)] 1点(2006-10-15 12:50:55)(良:1票)
166.  ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 《ネタバレ》 
<原作未読>  それなりに金も手間も掛かっているし、CGや小道具類は丁寧な作りではあるけど、肝心のストーリーや作品世界のディテールの構築は非常に甘い。要するに「突っ込み所が多い」というコト。  作中のエピソードは聖書の物語をベースにしているらしいが、そのせいもあってか、ファンタジー世界の出来事とは言え、納得のいく理由や説明がほとんど無く、ご都合主義的な展開が非常に目立つ。  他の人にも突っ込まれているが、この世界において「人間の子供」の存在がどういう意味を持つかの説明がいい加減なので、あの世界に兄妹たちが行く事で、特別な力を得るのか、それとも単に予言が成就するから死なないだけなのか、肝心の部分がはっきりしない。  狼との戦いの時は剣もまともに扱えなかった少年が、なんでラストではあんな怪物どもと互角以上に戦えるようになっているのか等、そうなる過程や理由が無視されている。  演出全般もセンスに欠けている。例えばアスランが初めて登場するシーンは、普通にテントからのそのそ出てくるんじゃなくて、やはりこの世界の王なんだから、太陽をバックに雄々しく山の頂に現れるべきでしょ。  また、氷の女王にも悪役としての「凄み」が足りないね。私なら女王の髪は氷のように表現するし、杖で石化させるんじゃなくて、女王の吐息で氷付けにするとか、氷の剣で戦ったりさせると思うけど。氷の結晶の刃を投げつけたりとかね。そういう演出をしないと、なんで「氷の女王」なのか分からないじゃん。  他にも聖書ベースとは言え、あの世界にサンタがいて、ドラ○もん並に、ご都合主義的な便利アイテムをくれるとか、そのくせ、戦闘シーンではその武器をほとんど活用してないとか、女王も石化の杖以外に、なぜ魔法を使わないで肉弾戦を挑んでくるのかとか、そもそも屋敷の洋服ダンスがなんでナルニア国に繋がっているのかとか、突っ込み所が多い。  もともと原作が古典で子供向けではあるけど、やはりそれなりに目の肥えた現代人が見るには、キャラクター設定も世界観もストーリー展開も大雑把で粗が多い。  あと時間が長い分、展開もたるい。少しでも大作感を出したいのだろうが、そのため無駄に間延びしているシーンが多い。編集し直せば、あと20分は短くなる。
[DVD(字幕)] 4点(2006-10-12 15:13:20)(良:1票)
167.  メダリオン 《ネタバレ》 
ジャッキー主演の映画で、テレビ放映もされたのに、この投稿の少なさw。これがこの映画の出来を物語っている。  アクション、ストーリー、コメディ、すべてにおいて中途半端でお粗末。  「メダリオンを使うと不死身になる」という安っぽい設定を使ってまで、せっかくジャッキーを「不死身の超人」にしたのに、肝心の見せ場である格闘アクションがあまりにも不出来で、「不死身」とか「超人」という設定をまるっきり生かせていない。アクション演出にセンスが無さすぎる。  特にマトリックスもどきのワイヤーアクションの見せ方がヘタクソで、まるで超人のパワーやスピード感を感じさせないスローで不自然な挙動に興ざめ。ジャンプや空中回転ひとつ取っても露骨にワイヤーで動かされているのが見えてしまう。森の中を突っ立ったままの姿勢でスタコラ駆け抜けるシーンもマヌケだし、格闘シーンでその超人的なスピードを生かせていないというのもお粗末。それと「銃で撃たれても死なないぞ!」じゃなくて、銃弾を見切って避けるようにならんのかい!  また敵キャラにも魅力が無く、同じく不死身になったジャッキーより強い理由がはっきりしないので、ほとんどジャッキーがやられているだけの格闘シーンにカタルシスが感じられない。  おまけにラストも格闘で倒すわけじゃなく、メダリオンのご都合主義的な能力に片をつけてもらう始末。女刑事も生き返らせるだけ。どうせなら超人になったふたりに合体攻撃させてボスをやっつけるとかいう展開にしろよ!日本の漫画なら言われなくてもやるねw  コメディ要素も中途半端で、マヌケな相方はそのままお騒がせキャラ程度にしかなっておらず、まるで活躍していない。この手の作品なら、情けないキャラだけど、肝心のところで主役を助けるというのがお約束じゃないか?ラストも相方を完全に置いてきぼりにして、ふたりで空をカッ飛んで脱出。彼も連れてってあげて!  で、結局、あの少年は何者?どこへ行く?異次元にでも行くのか?いい加減な終わり方だよあ~。とにかく何から何まで適当でセンスが無い作品だった。これで主演がジャッキーじゃなければ0点もの。
[地上波(吹替)] 2点(2006-10-12 11:52:27)
168.  NARC ナーク 《ネタバレ》 
全体的には丁寧な作りで、上手くまとまっているものの、登場人物全員のあまりにベッタベタなキャラ設定やストーリー展開はさすがに気になる。  ここまでストレートでハードでベタな刑事モノを平気で作れる感覚は、ある意味スゴイ。  任務の途中で善良な市民を死なせてしまった過去を持つ傷心の刑事とか、その克服のため危険な任務に復職したことを理解せず、腹を立てて出て行く妻とか、麻薬がらみの事件の悲しい全貌等、手垢に塗れたありがちな設定の集大成。そこが気になるかならないかで、評価は変わりそう。  個人的には、その「人物描写を重くするための設定」を押し付けられているようで、冷めてしまった。麻薬捜査官の事も、結局は自業自得でしかない訳で、ほとんど逆恨みしているだけの刑事にも共感出来ずじまい。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-10-10 10:50:55)
169.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
モンスターという架空の存在を、技術の力押しでCG化。その表現の方向性は正しい。  内容的には、良くも悪くも安心して見ていられる家族向きで健全なストーリー。  ただ、これと言って「心通わすイベント」も無いままに、なんとなく命がけになっていく展開には少し興醒め。感動させる事が前提になり過ぎていて、描くべき過程がおざなりになっている。この辺の大雑把さがマイナス。  しかし、見ている者を飽きさせない緩急の効いた展開は、まさに一級のエンターティメント作品。個人的には、モンスター達がシミュレーションルームで驚かせる練習しているというのが面白かった。二度は見ようとは思わないけど、親子や恋人同士が暇つぶしに見るには適度な作品。  PS.吹き替え版で見たけど、石塚さんも田中さんも、なかなか良い味を出していて感心。
[DVD(吹替)] 6点(2006-10-10 10:46:07)(良:1票)
170.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 《ネタバレ》 
前作同様、金も手間も掛かっているだけに、CG映像や撮影技術は素晴らしい。しかし「内容の無さ」は、前作以上かも。格調高い映像の雰囲気に誤魔化されているが、肝心のストーリー性やキャラ造形はお粗末な限り。  とにかく全体的に大雑把な内容で、展開もご都合主義のオンパレード。ガンダルフを始め、仲間たちの存在価値や参戦理由がイマイチ分からないのも前作同様。各エピソードも唐突&ぶつ切りで、繋がりや必然性に欠けている。そのくせ説明不足な部分も多く、「何でこいつらは、ここにいて、こういう状況になっているのか?」というような、よく分からないシーンも多かった。  壮大な戦闘シーンも、単にお互い力押しで戦っているようにしか見えず、リアリティが無い上に、やたらダラダラとしていて緊迫感に欠ける。あれだけ不利な状況での戦いにも関わらず、味方(メインキャラ)の被害はほとんど無し。んなアホな。  数で圧倒的に勝る敵のオーク軍に対して、もっと知略に富んだ戦法で戦うとか、攻撃魔法や補助魔法を使って援護するとかで、「なぜこんな不利な戦いに勝てるのか」という部分に説得力を持たせるべき。たとえファンタジーであっても、描くべきシーンってものがあると思うんだけど。原作が古典という事を考慮しても、このご都合主義的な戦闘シーンには問題がある。  原作の持つ、「ファンタジーの原点的価値」は認めるけど、はっきり言って肝心のストーリー性やキャラ造形、アクションシーンの演出等は、どれを取っても薄っぺらく、見た後に何も残らない。
[ビデオ(字幕)] 4点(2006-10-10 10:38:11)(良:1票)
171.  ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとして、あまりにもありがちな展開とオチにガッカリ。良く言えばオーソドックスだが、この手のジャンルにおいて現代の目の肥えた観客を満足させるには、これではさすがに工夫が無さ過ぎる。  他の方も書いているように、主役の親子ふたりに焦点を絞り過ぎているため、サスペンスを盛り上げるべき「犯人候補」が他にいないのが致命的。出番の少ない精神科医の女性や保安官では、親子との関係性や人物描写が希薄なので犯人である必然性が薄い。隣家の住人と不動産屋は怪し過ぎるし、同じく親子との関係性が描けていない。キャラ的にも犯人としての魅力に欠けている。かと言って、「洞窟に巣食う怨霊に取り付かれていました」では、ただのオカルト。とすれば、消去法+お約束として「一番怪しくないメイン登場人物が犯人」という黄金パターンに見事に合致するのはひとりしかいないわけで、実際、そのままのオチに拍子抜けしてしまうほど。  そのくせ、結局は少女も多重人格を発症しているような描写もあるため、そのおかげで意図的に誤魔化されている部分もあり(最初のバスルームの落書きとか、まったく「チャーリー」を怖がっていない描写とか)、そういう「誤魔化しのため」のヘタな演出のせいで、余計にオチの陳腐さが際立ってしまっている。いつも同じ時刻で目覚めるシーンとか、夢のシーンとか、あまりにも伏線が素直すぎるのも問題。  確かに後になるほど、この手のジャンルはアイデア的に作るのが難しくなるが、だからと言って、既存作品をリサイクルしているだけのお手軽な作り方をしてもいいと言うものではないだろう。
[DVD(字幕)] 3点(2006-10-10 10:03:30)(良:1票)
172.  マラソン マン 《ネタバレ》 
これも世間の評価とは違い、個人的に良さが分からない作品。  とにかく無駄に説明不足。脚本構成の詰めが甘いので、結局「ナチの残党がダイヤを密輸か何かしてるw」と言う程度の単純な話の割りに無駄に分かりにくくなっている。  また、序盤であれだけ大々的に扱っている「マラソン」という設定にほとんど意味がないと言うのもお粗末。結局、逃げ出すにしても、最後はタクシー使ってるしw。別にマラソンやってなくても、自分の命に危険が迫ってれば、誰だってあれくらい必死に逃げるでしょ。それに、いちいちアベベのカットを入れるのは何か意味あるの?「アベベよ、オレを守ってくれ」みたいな事だろうけど、主人公の背景描写が無く、何故そこまでアベベを信奉しているのかという部分が語られていないので、まったく効果を上げていない。  話題の拷問シーンも拍子抜け。「ウィ~ン」「ガリガリ」「ギャ~~~!」みたいに、音と悲鳴だけで直接的には見せないというもので、映画や漫画において古来より普遍的に使われてきた非常によくある表現パターン。なんでここまで話題になるのかさっぱり分からない。他のホラーやサスペンスにしても、ほとんどがこういうパターンじゃん(見せなくていい分、演出としてラクだから)。  最後の方も意味不明な展開が多すぎ。主人公と彼女はあの隠れ家(?)に何しに行ったの?なんでそこにあの三人が都合良く来るの?三人もいるのに、なんでひとりも銃を構えずにノコノコ家に近づく?なんで主人公はあんなに復讐に燃えていたのに兄貴の仇を殺さない?  また、あのオッサンはいつダイヤの在り処を知ったんだ?誰かから教えられるようなシーンなんてあったか?ダイヤの場所を知らなかったから、あんなに拷問をしてまで聞き出そうとしてたんじゃないの?  さらに、顔を見られちゃいけないユダヤ人街に取りに行くのに、どうして念入りに変装をしない?  と言うか、結局、貸し金庫のダイヤが兄貴の隠してたというダイヤなの?序盤のチョコの入れ物に入ってたのもダイヤ?あれはどうした?ワケ分からん。   ラストも結局、主人公は何も手を汚さずに終わるという、ご都合主義的なオチ。  これだけ単純な話をここまで無駄に分かりにくく撮るというのも、ある意味すごい。展開が分かりにくい事に何か演出上の意味があるなら良いが、これは単に脚本がお粗末なだけでしょ。
[ビデオ(字幕)] 2点(2006-10-09 19:59:31)(良:4票)
173.  ザ・ビーチ(2000) 《ネタバレ》 
作品として何が言いたいのか、何が見せたいのかが中途半端な感じ。  若者の暴走でもないし、楽園を目差す狂気でもないし、せいぜい「若者の休日」って程度のもの。その辺の「生き方の軽さや覚悟の無さ」がテーマなのかも知れないけど、映画として退屈過ぎ。
[ビデオ(字幕)] 3点(2006-10-09 19:41:18)
174.  ロード・オブ・ザ・リング
さすがにCG映像や撮影技術のレベルは世界最高と言っても過言ではない。まさにファンタジーの原点である「指輪物語」の世界観を見事に再現している。  ただ、原作の壮大な物語の第1部とは言え、あまりにも展開が冗長で退屈。内容もあって無いようなもの。薄っぺらいものを、映画化してさらに薄くしてしまった感じで、見た後に美麗なCG映像以外、何も印象に残らない。  原作が古典と言うこともあるが、格調高い映像美を除いてしまうと、肝心のメインキャラの人物造形やストーリー展開と言った根幹部分はお粗末な限り。  PS.個人的には、この手の小奇麗でベタなファンタジーはあまり好きになれない。自分の中ではスティーブジャクソンのゲームブック「ソーサリー」シリーズこそがファンタジーの最高傑作だと思っている。
[DVD(字幕)] 4点(2006-10-09 19:36:03)
175.  バウンド(1996) 《ネタバレ》 
これもやたら高評価だけど、残念ながら個人的には中途半端な作品としか思えなかった。  サスペンスとしては意外なほど王道で、設定もストーリー展開も無難。ちょっと違うのは、主役のふたりがレズってだけ。しかも、そのレズ設定にも特に必然性が無い。これを普通の男女のカップルにしても話は成立してしまう。  オチにもこれといって工夫や意外性は無く、見ていて「だから何?」と言いたくなるような内容の無さ。見ている間は先の展開が気になるものの、全体的に無難すぎて面白味に欠ける作品。
[ビデオ(字幕)] 4点(2006-10-08 19:40:33)
176.  ナイトウォッチ(1997) 《ネタバレ》 
これはホラーではなく、サスペンスミステリー。オリジナルを知ないので比較は出来ないけど、今作だけの評価としては、良くも悪くもオーソドックスな作品という印象。  主人公の友人を露骨に怪しい人物に描き過ぎるため、中盤を過ぎる頃には真犯人が丸分かり。「自由に施設に入ることが出来て」、「主人公や被害者と接点があり」、「全体の事情を把握していて」、「怪しくなさそうな人物」と言ったら、「あの人」くらいしかいないもんなあ。  この手のジャンルで、ああいう真犯人は陳腐。「検視施設のアルバイト」という現実味のある設定や雰囲気が良いだけに、ありがちなミステリーもどきの展開になったのが残念。もう一ひねり欲しいところ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-10-08 10:43:27)
177.  タロス・ザ・マミー/呪いの封印 《ネタバレ》 
駄作。  例えB級映画でも、もっとバカバカしさに徹しているとか、何かに対するこだわりが確固としてあればいいが、この作品からはまったく何も感じない。  しょぼいCG、あって無いようなストーリー、包帯で人をグルグル巻きにするだけの、まるで怖くない演出等、見るだけ時間のムダ。そもそも古代の王が現代に蘇ってどうするよ?一人で生きていけるか心配だw。  何にしてもこういう下らない作品には今後とも容赦なく0点を付けさせて頂く。
[ビデオ(字幕)] 0点(2006-10-03 22:28:30)
178.  容疑者(2002) 《ネタバレ》 
確かに邦題の付け方とパッケージの内容紹介の仕方が悪い。これはサスペンスではなく、いわゆるヒューマンドラマ。  完全にサスペンスとして見始めたので、まったく謎が出てこない展開に途中で気付き、がっかり。かと言って、人間ドラマとして見ても内容は極めてオーソドックスで凡庸。「身内に犯罪者がいて子供の心を傷つけた」とか、「それが元で離婚した」とか、「そのせいで子供がグレた」とか、「そのつらい現実から逃げ出した」とか、「いやそれでも人は生きていかなくてはならないのだ」、とか。  まあ、作品としては無難にまとまってはいるけど、あまりにも各キャラの過去や生き様の描写がありきたり。犯罪に走るのは個人の資質か、家庭環境かといった問題提起ではあるけど、そんなものは基本的に「家庭環境としつけの問題」がメインに決まっているワケで。安易に「社会も悪い」としなかった点だけは評価できる。
[ビデオ(字幕)] 4点(2006-10-02 10:44:47)
179.  テイキング・ライブス 《ネタバレ》 
またまたまたまた期待はずれ。  三日も経てば他のクライムサスペンスやミステリーと内容を混同してしまうような、ありがちなシナリオにはウンザリ。いったい何本、同じような作品を作る気なのかね。こんな作品なんて、もう他に腐るほどあるじゃん。マジに「さすぺんす・つく~る」なんてソフトを使って作ってんじゃないかと疑いたくなる程に凡庸極まりない。  主役は「過去に訳ありの刑事」、「突如起こる猟奇連続殺人事件」、「独断の捜査で孤立する主人公」、「身近な人間が真犯人オチ」…。  もう、こう言うシチュエーションやキャラ設定には飽き飽き。それでも犯人や動機、謎解き等に意外性があればまだ見られるが、この作品の真犯人なんて、そのまんまだもんなあ~。気づいてないのは、作中の主人公だけでしょw。ここまで鈍い心理捜査官ってのも珍しいけど、見ている側にしてみれば歯がゆいだけ。  これが仮に20年前の作品であってもかなり凡庸なのに、2004年にもなって、いつまでもこんな特徴の無い、過去の劣化コピー品みたいなサスペンスを作ってちゃダメだよ。このクリエイターとしての向上心の無さを糾弾する意味でも、こんな作品に高得点はつけられない。 
[ビデオ(字幕)] 1点(2006-10-01 22:11:29)
180.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 
「カイザー・ソゼの正体が分かっても、必ずしも本人であるとは限らない」とは言うものの、そんな事を言い出したら、作中での証言や出来事も「何でもアリ」にしてしまえるワケで。  基本的に話している事のほとんどすべてが事実ではないのだから、結局は「意外性のためのオチ」という印象は拭えない。  ミステリーに例えると、推理材料としての「殺人現場の目撃証言」がウソで、しかもそれが「犯人の意外性」のためだけに最後まで「本当である」と作者に保障されていたようなもの。優れたサスペンスやミステリーというものは、序盤の謎や伏線がラストのどんでん返しに向けて「有機的かつ論理的」に結びついている事が大前提。そうした節度を設けなければ、結局、作者の都合次第で「何でもアリ」の許容範囲をいくらでも広げてしまえるからだ。その論理的な解決のカタルシスが作品の面白さに直結するものだと思う。  残念ながらこの作品には、そういう意味での考え尽くされた伏線や謎はなく、オチに「論理的必然性」が欠けているのは確か。それこそさらに一段捻って、話を聞いていた警部がボスでした、という展開にしてしまってもいいくらい、ボスが特定の誰かである必然性がないということ。まあ、その不確実性こそが、この作品の「狙い」なんでしょうが…。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-09-29 02:48:03)(良:1票)
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