161. 夢見る頃を過ぎても
《ネタバレ》 極私的なフィルターに強烈に引っかかったのは、「年を食った男性アイドルの存在」の意味についてであった。フリオイグレシアスとかさあ。日本でいったら杉良とかなのかなあ。「年を食っているにもかかわらず奥様達の萌え感に訴える」ことの意味。この程度のおじさんが「セクシー」なのかあ。ありのような気もする。その「萌え感」は深い。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-26 13:10:26) |
162. 黙秘
《ネタバレ》 これはですね、「A.I.」と比較して見てみるとどうかなと思うんです。ものすごく偏った映画の見方だが。「男の子」と「母親」、「女の子」と「母親」の違いについて、よーくわかるし。自分の母親を「全肯定」する娘なんてあり得ないのです。男の子は違うでしょー。ふふふ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-26 13:02:42) |
163. A.I.
《ネタバレ》 某月某日、1日にしつこく何度もこれを放送している日があり、ほかに見るべきものが無いので何度も見る。疲れる。 私は初見の時コレをマザコンもののごとく感じ、不快感を覚えてそんなレビューを書いたのだったが、何回も見ているうちにそうでもないような気がしてきた。 男の子の母親への執着という感情を話の中心にしなければならなかったのは、制作上のいろいろな都合ゆえ、というふうに考えると、べつにこれはマザコンもの、というふうに断じることはできないのかなあと。オスメント君の迫真の演技ゆえに、というかあまりのキモさに、「マザコン、ノー」と反射的に拒否反応を示してしまったとも思う。 あえて「無機物(メカ)」を登場させて「有機物(オーガ)」と対比させることによって、命あるものの儚さや、ラストでメカ宇宙人が言っていたように「いずれ死ぬと知っていながら、どうやって正気を保って生きていけたのか(人類は)」ということが本来のテーマなのだと思う。 だから、母子物語でなくても成立した話だった。けれど母子物語になったのは、おもにスピ側の事情「子供の無意識の邪悪さを徹底的に描きたい」という歪んだSM嗜好と、オスメント君という絶好の素材「困り顔の子供」を得たことによる。 無意識に邪悪な子供たち(それも登場するすべての人間の子供)が困り顔のオスメント君をいじめる。でもオスメント君の目的はママに愛されることだけなので、別に平気。無視してママだけにつきまとう。ますますオスメント君へのいじめが悪化。オスメント君のママへの執着も強化され、ほとんどストーカーに見えてくる。 というように、いじめられて可哀想なはずのオスメント君がどんどんキモく見えてきて、子供のいじめも、ロボット破壊ショーでの残酷な仕打ちも「何命乞いしてるんだこのストーカーが」という気持ちになってきたのです個人的には。 モニカに「愛」を吹き込まれたために「感情」を学習していくデイビッドは、ラストではついに「嘘」もつけるし「憎しみ」も表現できるようになります。成長したものだが、私には彼がモニカのストーカーにしか見えないので全然嬉しくなく、「デイビッドの母を求める気持ち」が何年続こうが、2000年後に夢が叶おうが、「よかったねー」とは少しも思えない。感動した、ともいえない。 とても異形ななにかを見せられた感じ。オスメント君でなければ、こうはならなかったと思う。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-26 12:48:11) |
164. 夢(1990)
《ネタバレ》 うん、きれいだった。こんな夢を見たって、なんか、「夏目漱石?」と思った。個人的な見解ですが、最初のお母さんといる場所って、生まれる前?そんで、お母さんが急にきびしくなって、謝って来いって追い出されるの、あれ「誕生」?するとだな、人間の一生を描いていることになるが、(人間の、というよりクロサワの)それって、「最初っから、謝りに行く」なのかなあ。それだと生きるのつらいんだけど。私の推理がもしも当たっているならば、クロサワってのは相当のMに間違いない。 晩年これを残したのは良かったと思う。私のようなアホにも少しは何か伝わるので。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 22:29:22) |
165. REM レム
《ネタバレ》 指が指が指がーっ。いや楽しめましたよ。低予算は「えじき」みたいにヘタにがんばってプロダクツに力入れなくても、こうやるのもあり、ですな。びしょびしょになってトイレの掃除とかしているのが笑える。ほとんど家の中ちゅうのも、みているぶんには疲れなくてよいかも。(「8人の女」は除く) [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-25 20:40:30) |
166. 地球で最後の男
《ネタバレ》 酷評多きこの作品、2、3回見たら分かった。宗教映画だった。あたりまえだが。 ラストの場面、カーペンターの「パラダイム」にちょっと似てた。意味は違うけど。妻は天国にいるのじゃ。神父は反キリストなのじゃ。ウソこいて地獄に呼び寄せようとしているのを、主人公は悩んだ末に寸前で阻止して、自分だけ地獄へ行くの。自殺してんだから。「グラディエーター」を思わせる仮面の騎士、私は買います。臨場感ありましたよ。中に入ってた人って、監督の息子?しかも仮面をつくった人? [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 20:20:10) |
167. デモリションマン
《ネタバレ》 シルベ最後の輝き?サンドラが出ているのがうれしい。あのですねー、死刑はやめようとかやめないとかもめているなら、この方式にしませんか。解決。アメリカの清潔社会が進んだら、やっぱりこうなるのかな?の映画。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-23 20:15:32) |
168. ソウ
《ネタバレ》 「セブン」?と思わせる冒頭。途中から閉じ込めものへ。「えっトイレとかどうやってがまんするの」の無理あるラスト。しかしけっこうイケる。医者役の俳優さんに難あり。切断場面がどうしても「やらせー」に見えてしまう。難しいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-23 13:03:01) |
169. フレイルティー/妄執
《ネタバレ》 一部では絶賛されていた。とーちゃんが常に平常心なところが恐くて笑える。こうも淡々と冷静でいられると、「もしかしてこちらが間違っているのでは」って思ってしまうよね。パクストンはいろんなとこに顔出ししてる二流の俳優さんかと思ったら、「やったるでー」と思ってた人だったのね。アメリカの映画界は深い。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-21 23:15:55) |
170. ターミネーター2
《ネタバレ》 「1」と違ってもはや遊園地のようになってしまった作品だが、リンダのマッチョぶり、パトリックのクールさに見るべきところあり。いろいろいろいろいろいろみんなで考えたあげく、「しょうがないから味方でいってみよう、それしかないのじゃ」ってなったんだね。そんなに無理して「2」しなくてもいいのになあ。パトリックはよい俳優さんで、Xファイルとか悪役じゃないときは、しびれるほどいいやつー。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-21 23:05:05) |
171. 最後の恋のはじめ方
《ネタバレ》 うんなかなか面白かった。ウィルスミスはかっこいいなあ。あの白人デブの人、私生活では相当遊んでいそうな感じだ。エヴァメンデスはキレイだけど相当堅かった。映画慣れしてないのまるわかり。相手役が堅いので、がんばってるウィルがかわいそうになった。この作品を見て、「リーディンググラス」の意味と、「欧米では近視より遠視が多い」ことを知って、勉強になった。 若いのに読み書きの時だけメガネをする意味がわかったので、今後の映画視聴に大変役立つと思われる。そんなこと分かってどうする。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-21 21:54:53) |
172. キャンディマン(1992)
《ネタバレ》 その昔、ビデオ屋のおやじが「これ恐いよお」と言ってにやっと笑った。そんでキャンディをくれた。(サービスでついてたらしい。) B級ながらトニートッドの出世作。ヒロインは何気にマドンナ似であった。ハチに食われるSMシーンがすごかった。ホラーといえども、ラブストーリーとして見てしまった。「ALWAYS IT’S YOU,HELLEN」て、忘れられないセリフです。せつないよ。どうか、ラブストーリーとして見てやってくだされ。無理か。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-21 21:35:53) |
173. 永遠に美しく・・・
《ネタバレ》 なかなか面白い。イザベラロッセリーニはあんなくずれた体型でなんであんなにタカビーになれるのか。ナンセンスの快。ラストがシュールでよし。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 20:52:20) |
174. ダイ・ハード
《ネタバレ》 シュワちゃんやスタローンのような肉体自慢というほどでもなく、コネもなく、有名でもなくしかもハゲているのに主役もありだ、という点で記念碑的な出世作。ハゲているが、実はブルースは美形なのであった。ハゲなので気がつかないだけなのであった。欧米では、美形でハゲている場合は「美形」の方をちゃんと評価してくれるのであろう。ハゲハゲといってすいません。かなり頼りないヒーローが必死にがんばってしまう、そのさじ加減が絶妙であった。これ以上もこれ以下もNGであろう。その意味で「2」は×。マクティアナンは好きだなあ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 20:23:12)(笑:1票) |
175. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 あんまり考えてはいけないみたいだ。「猿ですな」とか「宇宙船ですな」とかいうノリで見ないと、頭がおかしくなりそうだから。そんなわけで、映像と音楽の美しさに一時所有して、心を落ち着けたいときに、ぼーっと寝る前に写してみたりした。セリフがほとんどないから映像つきのBGMにもなりますよ、お客さん。単なるレンズを「恐ろしく」見せたことはすごい。「レンズ」なのに。この時代に宇宙船の中をリアルに見せたことはすごいことだ。とにかく考えるのをやめて、「わー無重力だー」と喜ぶしかない、そんな映画。変人キューブリックは、いつも観客のことなんてこれっぽっちも気にしていないところが正真正銘芸術家であった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 18:32:44)(笑:3票) |
176. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 ストーリーよし。もちろんシャロンよし。女優さんは、容貌ですな。(ダイアンキートンは別) 面白く作ってあるし、空港の特殊効果もはずしてないし、とにかくよいです。このころシャロンはまだ売り出し中で、これの次が「微笑」でブレイク。この作品のためにフィジカルなトレーニングももちろん積んだという。ブレイク直前のシャロンの良さが光る作品。シャロンのことばかりですが。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 17:53:35) |
177. バッド・ボーイズ(1983)
《ネタバレ》 もう22年前かあ。これを見たら、夢に出てくるほどショーンペンに惚れてしまったあのころ。それからほどなくマドンナの結婚相手として登場したときには、驚愕しました。「私のショーンが」と。今はノーマルなおっさんと化したショーンですが、いやー、このころは、危険だった。フェロモン全開だったし。美しかった。現在のショーンを見るたびに、「なんで惚れていたかなあ」と思うこのごろですが、このころは、美しかったのよう、信じて。全体的に「痛み」を感じるようにできている作品でしたね。質は悪くないと思います。レイプシーンが痛すぎる。 [映画館(字幕)] 8点(2005-11-20 17:20:09) |
178. ストーム・オブ・ザ・センチュリー
《ネタバレ》 キングのプロデュース作品の中では良い出来だと思います。ストーリーもよいし。けっこう好きです。TVだけど。キングは「村」もの好きだよね。ハッピーエンドでないところもよい。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 16:38:53) |
179. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 思わずゼメキスを見なおす気持ちになった一作。それぞれのエピソードが、印象的。ベトナム戦争のところが特に好きですね。ゲイリーシニーズの大尉よかったー、戦争中が特に。「俺を助けるな」ってね。ところでこれは複雑な作品ですが、一人の被虐待児女性の不幸な一生の物語として見ることもできる。ロビンライト演じるヒロインの足跡だけを追っていくと、ああなってこうなって、どうしても自分を肯定することができなかった上に、エイズで死ぬか、という超のつく不幸ぶり。ここにもなぜかアメリカの性的虐待が重要なテーマとして描かれているんですなあ。 一番泣けるポイント、私の場合は、フォレストが「僕は、いい夫になると思うよ」とプロポーズするところです。泣けます。ここまで言われたら、素直に嫁に行け、ジェニー。ここのセリフを考えただけでも、ゼメキスは天才。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 16:02:01) |
180. プレッジ
《ネタバレ》 ショーンペン入魂の作品。見飽きた感のあるホプキンスで、サスペンスを撮った。 「白いカラス」以外でも、ジジ好み女性登場。しかしロビンライトはどうしても薄幸の役がはまりますね。ラストまで読めない展開でなかなか見せます。もうひとひねり欲しかった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 15:50:01) |