Menu
 > レビュワー
 > FSS さんの口コミ一覧
FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
212223242526
投稿日付順1234567891011121314151617181920
212223242526
変更日付順1234567891011121314151617181920
212223242526
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ターミネーター2
エンターティメント作品として一級品。これ以上、言う事なし。
10点(2003-10-31 20:33:58)
2.  アマデウス
天才の狂気と凡人の狂気。凡人である私はサリエリに感情移入しまくり(秀才も天才の前では凡人と同じ)。「何故、私じゃないのか?」と嘆く彼は、まさに凡人の代弁者。  「別に凡人でもいいじゃないか」という考えも一面では真理だが、「別に私が天才でもいいじゃないか」との考えも真理のはず。天才には歯が立たず、しかし凡人として甘んじるには中途半端に才能が与えられてしまった苦痛。天才の天才性を理解できるがゆえの苦悩。凡人として埋もれてしまっても世界の損失にならない程度の才能。  凡人として生きて行くには、その苦悩を受け入れるか、始めからその苦悩も感じないほどに凡庸であるかのどちらかしかない。  「天才」との相関から、己の姿や生き様を考えさせられる傑作。  また長編ながらミュージカルと違って、オペラなどの演奏シーンもしつこくならない程度の時間配分にされていたりと、娯楽性を考慮し、万人に受け入れられる作品に仕上げられている事に感心する。
[ビデオ(字幕)] 10点(2003-10-29 20:22:34)
3.  スタンド・バイ・ミー
さすがに死体探しをやったことはないけど、この映画と似たような体験はきっと誰にでもあるはず。私の小学生時代の夏の思い出は、近所の堤防がどこまで続いているか、友達と確かめに出発したこと。途中で、ニワトリのバラバラ惨殺死体を発見して大騒ぎになったり、その川沿いに建てられていたボロボロの小屋を探索したり、拾った錆びたナイフを手裏剣のように投げて遊んだり、今から思えば他愛のないことなのに、当時は楽しかったなあ。結局、暗くなってきたので途中で帰ってきたけど。こうして、ここで語っていられるだけでも、あの頃の出来事に価値はあったのかも。なんつって。
10点(2003-10-27 00:22:51)
4.  ブレードランナー
あの独特な世界観と終末観が、その後の映画に多大な影響を与えたというのも頷ける。深いテーマ性を持つヘビーな内容にも関わらず、決して独りよがりにならないバランス感覚と観客の目を意識したエンターティメント性を備えている。ラストは素直に感動。まさに「アンドロイド」の悲しみ。原題は秀逸だよな~。
10点(2003-10-14 10:05:19)
5.  ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 《ネタバレ》 
ある日、突如として崩壊する日常。死すら相対化された世界の何と滑稽で痛快な事か。  今作をゾンビに襲われるだけの単純な「パニックホラー映画」として見ていはいけない。「ゾンビが弱い」とか、「遅すぎて怖くない」という見方は、映画「ゾンビ」の本質からかけ離れている。  今作は「日常」と「消費」の象徴である巨大ショッピングセンターを舞台に繰り広げられる「人間ドラマ」こそが本質なのだ。  まだ生き残っている人間がいるかも知れないのに、センターを勝手に自分達だけの楽園にして、閉じこもってしまう主人公達。そこは刹那的な快楽と諦観が入り乱れる閉じた楽園でしかない。そして、その最後の楽園を壊す者も同じ自己中心的な「人間」という皮肉。それは「人間の敵は人間でしかない」という、残酷で滑稽な事実の提示である。そしてその悲喜劇を見つめる観客には、もはや人間の欲望や摂理から解き放たれた生ける屍こそが相応しい。  ゾンビは単なるモンスターではなく、「日常と非日常」、「生と死」を繋ぐ境界の存在であり、その摂理を相対化された姿を直視する事で、生きている者が自らの生と死について考える「きっかけ」として存在しているのだ。  従ってリメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」における肉食獣の如きゾンビ描写は、作品の本質をまったく理解していない悪例なのだ。ゾンビは人間を襲うために存在している訳ではないからだ。  夜明けの空に飛び立っていくラストシーンは、あらゆる作品の中で最も悲壮的でありながら爽快ですらある。その先に滅びしかない事が分かっていながら、それでも人は人として生きて行かなければならない。それは「滅び」や「終わり」があるからこそ得られる命の価値や意味を教えてくれる。  
[ビデオ(字幕)] 10点(2003-09-02 10:32:07)
6.  エルム街の悪夢(1984)
やはりシリーズの中では、基本的に真面目にやっている(笑)、この「1」が一番面白いし、普通にホラーとして怖い。人間は眠らないでいることは出来ない。眠らないようにがんばっていても、いつの間にか夢の世界にいるという恐怖感は独特。特に学校で友達が死体袋に入ったまま立っているシーンは怖かった…。当時としては「現実と非現実の境界が曖昧になる」という演出が斬新だった。BGMも名曲。   フレディのキャラクターもなかなか秀逸。ジェイソン、レザーフェイスに並ぶホラー界三大スターのひとりになったのも頷ける。  PS.映画とは直接関係ありませんが、中学生の大晦日の夜、友達の家に泊まりに行ったとき、レンタルビデオ屋で借りて夜更ししながらこれを見た。レンタル料金が一泊二日で1500円という時代だったけど、映画を見ながら夜通し騒いだりして、楽しい夜だったことを覚えてる。もうその友人とも音信不通になっちゃったなあ…。まさに現実は夢幻の如くなり。そんな個人的な思い出込みということで満点献上!
[ビデオ(字幕)] 10点(2003-07-02 00:24:41)
7.  悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 
「殺人鬼ホラー」としての元祖的存在でありながら、既にこの地点で完成されてしまっている。時々、映画でも何でも、「緻密な計算」と「偶然」の相乗効果によって生まれた奇跡的な傑作があるが、この作品もそのひとつと言える。当時の撮影環境のおかげもあるが、この独特な「不気味さ」「薄汚さ」は狙って撮れるものじゃない。  あっと言う間も無く、ハンマーで頭を潰され、薄汚れた鉄扉の向こうへ引きずり込まれるというシーンに始まり、常識や道徳のまったく通じない家族の異常ぶりにただ翻弄される恐怖を味わい、そして夕闇のような不吉な色に染められた朝日のなかでレザーフェイスがチェーンソーを高々と振りかざすという、爽快感すら感じる狂気のラストシーンに至るまで、すべてが問答無用の衝撃に満ちている。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-01-22 00:05:40)(良:1票)
8.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
純粋にミステリーとして見れば、目撃証言の矛盾をついて行く推理過程に驚かされる部分は無いが、本作の見所は言うまでも無く、陪審員室に集う12人の人間ドラマ。それぞれが「劣等感」「嫉妬心」「猜疑心」「偏見」「無関心」「差別意識」といった、負の人間性を代弁する事で、あの狭い一室に「現実社会」の象徴的な一面が現出している。  また「多数決による陪審員制度」は、まさに民主主義の象徴ではあるが、議論と説得を重ねながら有罪を無罪に導く過程と、最後まで「客観的な事実」が分からないラストを持ってくる事で、「いかようにも民意は誘導できる」という民主主義の潜在的な危険性に対する警鐘も見出せる。
[映画館(字幕)] 9点(2005-01-17 19:40:07)
9.  ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録 《ネタバレ》 
ヘンリーというアメリカの実在の殺人鬼を元に、彼の日常を淡々と描写した「擬似ドキュメンタリー」。まるでちょっと食事にでも出かけるような気軽さで人を殺していくヘンリー。そこには道徳や倫理、相手に対する同情や後悔など微塵も存在しない。その感覚はもはや「異常」とか「正常」と言う常識的な二元論では語れない境地ですらある。  過激な殺害シーンや、ミステリー的な謎解きが出て来る作品ではない。しかし、見るものにこれだけのインパクトを与える作品はめったにないだろう。マイナー作品ながら、「連続殺人鬼もの」としては、色々な意味で群を抜いていて、下手なホラーやサスペンスなど、まるで太刀打ちできない衝撃に満ちている。あまりにヘンリーのキャラクターが強烈過ぎて、私の中ではマイケル・ルーカーと言えば、この作品を思い出すほど。  ベッキーという彼に好意を寄せる女性が現れ、心の渇望を癒すような展開に持って行きつつ、そんな「一般人の希望的観測」や「常識」を突き飛ばす衝撃のラスト。何者の理解をも拒み、そんな期待すらも持っていないであろうヘンリーの心の闇の深さに、ただ慄然とするしかない。  
9点(2004-10-11 01:05:48)(良:1票)
10.  レナードの朝 《ネタバレ》 
人間にとって「自分」という意識は、何によって齎されるものなのか。脳科学では、「魂の座」とはイコール「脳」であり、意識は脳内神経細胞の電気信号の総括でしかないとされています。また、脳内ホルモンのバランスによって、感情も左右されてしまいます。人間の「心」すら、薬や何かで調整ができるのなら、人間の意識の存在理由なんてあるのでしょうか。  私の祖母が痴呆になった時、特にそんなことを考えました。痴呆特有の症状として、お金や物が盗まれたと騒ぐ事がありますが、祖母もまさにそうなって、ずっと可愛がってくれた孫の私を泥棒扱いした事がありました。その時はもちろん悲しかったんですが、それ以上に心を失う事に対する哀れみや滑稽感、恐怖感、憤り、不快感などを強く感じました。まるで自分すら否定されたような気になって。  もし、肉体の状態に左右されない、不変不滅の「魂」があれば、痴呆を始めとする、「人間性そのものを侵食する病気」はたぶん存在しないのではないでしょうか。  この作品を見て、そんな色々な事を考えました。ただ、言えることは、魂すら不滅のものではないからこそ、人間は「現在」を大切にしようとするのであって、魂の輪廻転生や死後の世界が確実に存在すると、多分、生きている事にも意味が無くなってしまうのではないでしょうか。  ちょっと大げさになってしまいましたが、人間性や命の意味を考えるのにこれほど適した作品もないでしょう。
9点(2004-09-27 23:27:34)(良:1票)
11.  プレッジ 《ネタバレ》 
自然以外、何も無い片田舎の寂びれた風景は、現役を引退した彼の孤独な心象風景と重なり、その静謐な自然の景観と四季の移ろいは、そのまま人間の人生の盛衰を象徴している。そうした情景描写が抜群にうまい。  それにしても含蓄に富んだ、様々な解釈が出来る作品だと思う。本当に存在するかどうかも定かではない真犯人を追うことで、現役を退いたことによる心の空白を埋めようとした男の妄想なのか、それとも、正しい道筋に立っていながら運命のいたずらに翻弄され、人生を見失って行く男の物語なのか。  それらしい伏線も多い。カーニバルの途中で、第一発見者の少年と凝視し合うシーンは何を意味するのだろうか。ただ単に「あ、あの時の刑事さん」とか、「あ、あの時の少年」と思っていただけなのか。しかし、人間の意思疎通や認識の問題として、どこまでも相手の本音(すなわち客観的な真実)は分からない、ということの暗喩なのかも知れない。  私も最初は、このまま犯人を捕まえて、疑っていた皆が「やっぱり本当に犯人はいたんですね、疑ってごめんなさいm(_ _)m」という展開のハッピーエンドだろうと高を括っていたので、こういう現実の残酷さを突きつけられる展開には驚かされた。  努力や正しいことをしても、必ずしも報われるわけではないという、人生の真理の一部を説いた残酷な現代のおとぎ話。傑作。
9点(2004-09-05 17:05:05)(良:4票)
12.  JFK 《ネタバレ》 
これを見る前に、この暗殺事件に関する基本的な前知識が無いと、まず置いてきぼりを喰らう可能性が高い。特に人間関係の説明がほとんど無い脚本構成はちょっと不親切。  ただ、この説には非常に説得力があり、かなり詳しい情報をもとに論理的な結論を導き出している点を評価したい。無論、推測の域を出ていない部分もあるが、明らかに不自然な点と線を繋ぎ合わせると、やはり国家レベルでの大規模な計画・隠蔽工作がなくては成り立たない事件であることは確かだろう。戦争を「ビジネス」と考える国家の恐ろしさと危うさを象徴するような暗殺事件であり、それに対する危機意識を国民に持たせるためにも意義のある作品であると思う。  それとこの作品には、「歴史における個人の役割」というものを認識させる側面がある。どんな相手に対してでも、等しく自分の考えを自由に主張するためにやらなくてはならない個人の役割の重要性を考えさせられる。
[ビデオ(字幕)] 9点(2004-08-23 21:14:37)
13.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
死に際し自己との対話を果たす。この作品は単なる「夢オチ」映画ではなく、作中でも示唆されていたように、「死に逝く者の葛藤と最期の選択」を描いたものであり、ジェイコブの見た「狭間の世界」こそ、その人間の精神的本質が具現化された世界なのだろう。  あの世界における天使と悪魔の概念は、ジェイコブの人生の中で培われた「対外的な善悪の対立構造」と、「内在的な自身のニ面性」を象徴している。自分の中にある他者に対する怨みや憎しみといった負の感情は、自身の魂をも腐らせてしまう。それこそが悪魔の本質であり、それは決して「他者的存在」ではない。しかし思いやりや慈しみという感情をもって他者を「許す」ことは、いずれ自身の魂をも救うことになるかも知れない。そしてジェイコブは自分を縛る現世にあった善悪を含む事象のすべて受け入れることで、現世の因果から解放され、救われた気持ちで死ぬことが出来たのではないか。  ラストの彼の選択を「許し」と取るか、「諦め」と取るかは、その人個人の宗教観や価値観に左右されると思うが、死を見つめることが生の意味を問い直すことでもあるのは、誰にとっても共通のはず。生と死は表裏一体の関係。「生」を考えることは「死」を考えることであり、その逆もまた然り。戦争を含む、国家規模の犯罪に対する警鐘という意味合いもあると思われるが、私はこの作品からはもっとシンプルなテーマとしての「死生観」を受け取った。
[ビデオ(字幕)] 9点(2004-06-20 14:03:00)(良:1票)
14.  テープ 《ネタバレ》 
自分自身の過去や生き様と照らし合わせてみて、作中の人間ドラマに似た「実体験」かあるかどうかで評価は変わりそう。  過去に似た経験がある自分としては(もちろんレイプじゃなくて、女性を巡る親友との確執という点ですよw)、一緒にあの安モーテルの一室にいるかのような錯覚を覚えたほど。  人間の「本音」と「建て前」を巡る心理描写は秀逸の一言。  「事実は一つでも、見る角度によって解釈が違う」というテーマを根底に据え、リアルで普遍的な人間描写と共に緊張感に満ちた密室サスペンスドラマに仕上げた手腕に感心。  三者に共通しているのは、「主観と客観の違いに対する欺瞞」であり、「自分を納得させたいがために、他者に自分の望む反応を期待してしまう」という心理とエゴイズムである。これこそが今作の主題であり、すべて。そしてその、「無意識の防衛本能」は誰の中にも普遍的に存在するからこそ人間関係は複雑化してしまうのだろう。  人間関係の本質を考える上で一度は見て欲しい作品。ただ惜しむらくは、序盤の展開がタル過ぎること。否定意見の多くがここに起因しているのが残念。もう少しテンポアップして、三者の過去に纏わる謎解きが出てくれば、ミステリー性や娯楽性も高まり、文句なしの傑作になっていたはず。惜しい。
[ビデオ(字幕)] 9点(2004-05-02 22:42:46)
15.  エイリアン
宇宙船という完全な密室空間における、地球外生物との壮絶な生き残り戦。恐怖演出のセンスが良いので、単なるビックリ箱にならず、最後まで心地良い(心地悪い?)緊張感に満ちている。もちろん、ギーガー氏デザインによるエイリアンとの相乗効果あってこその名作。
9点(2004-01-22 10:39:49)
16.  羊たちの沈黙
アンソニー・ホプキンス演じる「人食い殺人鬼でありながら、知性溢れる天才精神科医」というレクター博士のキャラクター性は強烈に魅力的。  それまでホラー映画の中の殺人鬼と言えば、単に凶暴な怪物のような描き方をされる事が多かった所へ、「知性」と「狂気」を持ち合わせたキャラクターを造形した、この作品の意義は大きい。  特に刑務所の中に居ながらにして、相手の性格や心理などを推察してしまう「プロファイリング」の面白さとも相俟って、非常にオリジナリティのある作品に仕上がっている。  その後ブームに乗っかって量産されたサイコホラー映画とは一線を画する出来。
[ビデオ(字幕)] 9点(2004-01-13 18:23:41)
17.  セブン
サスペンス映画の見本のような傑作。犯人を追い詰めているようで、実は犯人の目的達成のために動かされていたという恐怖。そして逃れられない絶望的な選択を迫られる衝撃のラストシーン。ストーリー自体はオーソドックスだが、観客を意識した飽きさせない展開のうまさに感心する。ミステリーやサスペンス好きなら必見。単に「グロいから」という一点でもってこの作品を否定するなら、最初からこの手の映画は見ないことです。
9点(2003-10-19 11:30:35)
18.  死霊のえじき
ちなみオリジナル版の評価です。さすがロメロ監督。傑作です。超傑作の前作に比べたら多少物足りなく感じる部分もありますが、閉鎖空間での息詰まる人間ドラマは相変わらず秀逸です。特に導入部分における、海岸沿いのビル街の荒涼とした雰囲気はもう最高!空はいつもと変わらず爽やかに晴れ渡っているのに、地には死者の群れが蠢いている…。うっとり…。
9点(2003-09-18 21:29:02)
19.  遊星からの物体X
私ごときが今さら何か言う必要はありませんね。とにかく面白い!閉鎖空間における人間不信(エイリアン不信?)のドラマで、これだけ緊張感のある作品はなかなか無いと思います。
9点(2003-09-05 18:39:10)
20.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
リンチワールド全開。このいかにも「見た人の数だけ解釈の仕方がある」、と言わせたい作り方には賛否両論あるのは当然かも知れないが、まあ、あえてリンチの仕掛けた、夢と現実、虚構や妄想が混沌と入り混じる不可解な世界に遊び、フロイト的な夢の解釈をするもよし、フローチャートでも書いて独自の解釈をするもよし、という楽しみ方をするのが本道だろう。  この手の作品の見方は、アニメの「新世紀エヴァンゲリオン」などに対する見方にも通じるけど、単に一方的にストレートな情報を与えられて、老若男女、何も考えなくても泣いたり笑ったり出来るような作品とは違い、作品に仕掛けられた複雑で多様な情報から重要なピースを探し出し、時にはパズルのように組み合わせたりして、「自分から」積極的に作品の謎を解いたり、テーマを解釈していこうとする「意欲」や「知的好奇心」が無いと楽しめないタイプの作品と言える。  確かにあまりにも展開が不可解で不親切なので万人向けではないが、少なくとも、そうした謎解きを楽しめる程度には色々と「情報」が与えられている作品である。  破綻していそうで破綻していない、解釈できそうで解釈できない、そんなギリギリの内容が、ある種の人間の好奇心を刺激して止まない作品。  
[ビデオ(字幕)] 9点(2003-08-31 09:33:39)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS