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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1884
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1.  ヒトラーのための虐殺会議〈TVM〉 《ネタバレ》 
ここは、ドイツの大自然に囲まれた閑静な保養地バンゼー湖畔。1942年1月20日、この地に建てられた大邸宅にその日、アイヒマンをはじめとするナチス高官や親衛隊、政府の官僚らが集まってある会議が行われた。議題は、「ユダヤ人問題の最終解決」。ナチスがヨーロッパ各地で拘束したユダヤ人はいまや莫大な数にのぼり、もはや収容所に収まる規模ではなくなっていた。ヒトラーの命により集められた15名のナチス高官たちは、将来的なユダヤ民族抹殺のための第一段階として「移送、財産没収、強制労働」と、その先にある「最終的解決」の具体的な方法を話し合う。多少の反対意見や小さな議論が起こることもあったが、特に大きな混乱もなく、会議はただ淡々と90分ほどで終わった。これにより、約600万人のユダヤ人たちのその後の運命が決定してしまうのだった――。本作は第二次大戦中、ドイツの静かな湖畔で行われた「バンゼー会議」の全貌を実際に残された議事録に基づいて映画化したものである。本当にそれ以上でもそれ以下でもない。面白くもなんともない会議の様子がただ淡々と進められてゆくだけ。喧々諤々の議論もなければ、怒号が飛び交う訳でもない。一滴の血も流れることもなければ、銃弾が発射されることもない。ユダヤ人の悲痛な叫びが聞こえてくることもないし、ましてやその死が描かれることもない。なのに、この全編に漲る圧倒的なまでの緊張感は凄かった。これから数百万人のユダヤ人――もちろん女子供も含めてが無残にも殺されてゆくことを分かっていながら、彼らは古い友人と挨拶を交わし冗談を言い合い、気に喰わない相手の席順をわざと下座にずらしたり、ワインや軽食を嗜みながら、ただ淡々とその具体的な方法を議決してゆく。人間はどうしてここまで冷酷になれるのだろう。「親を殺された子供は生きていけない。だから子供を殺すことはむしろ慈悲だ」「これから冬になれば食料がなくなり彼らはいずれ餓死してしまうだろう。だから今のうちに特別処理してしまうことが人道的にも良い」などと平気で言ってのける彼らに、嫌悪感を通り越してもはや虚無感すら抱いてしまう。会議の終盤、偶然開発されたガスを転用すれば、より多くのユダヤ人を効率的に処分できることをまるで斬新なアイデアであるかのように称賛しあう彼ら。人間の愚かさを極めて冷徹に見つめた、この監督の視線の鋭さには敬服せざるを得ない。2024年現在、昨年から始まったイスラエルによるガザ侵攻は今も続いている。子供を含めた犠牲者数はもはや3万人に迫ろうとしている。ホロコーストを生き延びた彼らの子孫は、ユダヤ民族の地を守るためと称してこれから先も軍事作戦を続けていくと宣言してはばからない。イスラエル政府の高官や軍幹部も同じような会議を開き、そして淡々と議決して、この結果を導き出しているのだろう。ますます混迷の度を深めてゆく現代社会に於いて、本作は真に観るべき映画の一つと言っていい。
[DVD(字幕)] 8点(2024-02-07 09:31:52)
2.  ヒトラーの忘れもの 《ネタバレ》 
1945年、デンマーク。降伏したナチス・ドイツは、この国の広大な海岸線に何万もの地雷を埋めたまま敗走。連合軍の上陸を阻止するため海岸の砂浜に大量に埋設されたそれを完全に除去するには、多大な労力を要することは明白だった。復興を担うデンマーク軍が目を付けたのは、捕虜となったナチスの少年兵たち。「これから三か月、真面目に作業に従事すれば無事に国へと帰してやる」――。選択の余地などないドイツの少年兵たちは、碌に食べるものもない劣悪な環境下で、ただただ死と隣り合わせの作業に従事してゆく。降り注ぐ太陽の元で何時間にもわたって地雷を捜し出し、その信管を抜く作業。少しでも手順を間違えれば手足は吹っ飛び、下手をすれば即死と言う最悪の事態に。ぎりぎりの状況下で、少年たちは黙々と地雷を処理してゆくのだが……。第二次大戦直後のデンマークで起こった、そんな歴史的事実を背景に少年たちの過酷な真実を描いたヒューマン・ドラマ。アカデミー外国語映画賞にノミネートされたということで今回鑑賞してみました。舞台となるのはただひたすら美しい景色が続くのどかな砂浜、だがそこで地雷除去と言う作業に従事する少年兵たちからしたら地獄としか言いようがなく、このギャップが彼らの悲愴感をより際立たせているのがなんとも切ない。先の見えない精密作業に徐々に神経を擦り減らしていく彼らの姿には、ただただ胸を衝かれるばかりでした。体調を崩しているのに作業を休ませてもらえず、ちょっとしたミスから両手を失ってしまった少年が「家に帰りたい!」と泣き叫ぶ声が今も頭から放れそうにありません。歴史の闇に埋もれていた事実の重みに言葉を失ってしまいます。ただ、一本の映画として観ると少々物足りなさを感じたのも事実。あまりにも淡々と物語が進行していき、しかも主人公となる少年たちの各々の個性や背景が充分に描かれていないせいでうまく感情移入が出来ないのです。食料調達に困り家畜の餌にまで手を付けていた彼らの食糧事情がその後どうなったのかをあやふやのまま、物語を進めていくのも如何なものか。「小説の神は細部に宿る」とはあるベテラン作家の言葉ですが、これはそのまま映画にも当てはまると思います。もう少し彼らのドラマを丁寧に描いてほしかった。最後の取って付けたようなハッピーエンドなんて、僕には無理やり話を終わらせるためのものにしか感じません。少年たちの過酷な任務は物凄い緊張感に満ちていただけに、肝心のドラマ部分がなんとも惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2020-01-11 23:53:27)
3.  ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 
超つまんなかったです。『ユージュアル・サスペクツ』と『ファイト・クラブ』を足して五十倍から七十倍ほどに薄めたような映画でした。とほほ。
[DVD(字幕)] 3点(2017-05-23 22:02:27)
4.  ヒトラー暗殺、13分の誤算 《ネタバレ》 
エルザー、君の暗殺計画の結果何が起きたと思う?そう、君のせいで何の罪もない7名の人間が死亡したんだ。何の権利があって彼らを殺した――。1939年11月8日、開戦直後のドイツ。スイスとの国境に近い田舎町で、前代未聞のヒトラー暗殺未遂事件が発生する。稀代の独裁者は偶然にも会場を13分早く出て爆死を免れたのだ。容疑者としてすぐに逮捕されたのは、この地で長年にわたり時計職人として働いていたゲオルク・エルザー。当然背後に組織的な関与があったことを信じて疑わない当局は、彼の口を何としてでも割ろうと拷問を開始する。だが、エルザーは頑として単独犯行を主張し、酷い拷問にも一向に口を割ろうとしない。すると、歯を食いしばって拷問に耐える彼の脳裏に様々な過去の記憶が甦ってくるのだった。仲間たちとともに理想に燃えた青春時代、虐げられるユダヤの人々、そして愛してしまった人妻との満たされた日々…。果たしてエルザーは何故、全てを捨ててまで彼を暗殺しようと思い立ったのか?実際にあったヒトラー暗殺未遂事件を基に、容疑者である一人の青年の過去と現代を交互に描きながら、歴史の闇に埋もれていた真実を現代に甦らせた政治サスペンス。確かに史実としての重みを充分に感じさせる硬派な政治劇として見応えはあったと思います。もし、あの日、霧が発生しなければ、もし彼の乗るはずだった飛行機が普通に飛んでいれば、もし彼が13分も早く会場を出ていなければ、歴史は変わっていたのかもしれない。ヨーロッパの隅々にまで壊滅的な打撃を与え、何百万にも及ぶユダヤの民を死に追いやることになる彼が、もしあの日、殺されていれば――。でも、実際に死んだのは偶然会場に居合わせた何の罪もない7人の人々。歴史に〝もし〟は禁物だとは言え、それでも正義を成すこと、その正義のための犠牲は許されるのか、ホロコーストを阻止するために彼らは犠牲とならざるをえなかったのか、そしてその計画が失敗したとなれば…など色々と考えさせられることは間違いありません。ただ、だからと言ってそれは映画としての完成度とはまた別の話。犯人として逮捕されたこのエルザーという男がなぜヒトラー暗殺を企てたのかということに物語の焦点が搾られてゆくのですが、最後まで目新しい真実が暴かれるといったこともないので、サスペンスとしていまいち盛り上がりに欠けるのです。きっとアプローチの仕方を間違えたのでしょう。このエルザーという男の心の闇に鋭く迫る心理劇として描いた方が、より哲学的な深い作品になったかもしれません。題材がいいだけに惜しいと言わざるを得ませんね。
[DVD(字幕)] 5点(2017-02-22 00:35:17)
5.  美女と野獣(2014) 《ネタバレ》 
「美女と野獣」――。それは18世紀フランスで書かれた、異類婚姻譚の古典。暗い森の中にひっそりと佇むうら寂れた城の中には、どんな屈強な人間でも一目その姿を見れば悲鳴をあげて震え上がるだろう恐ろしい野獣が暮らしていた。森の中へと迷い込んだゆく当てのない美女は、そんな恐ろしい野獣とともに暮らし始める。やがて、美女は野獣の秘められた過去を知り、野獣は美女の純粋な心を発見し、2人の間には次第にとある感情が芽生え始めるのだった……。恥ずかしながら、ジャン・コクトーが大昔に製作したモノクロ映画も大ヒットしたディズニーアニメも未見のまま、本作を鑑賞してみました。監督は、かつて『サイレント・ヒル』というストーリーのほうは薄っぺらいB級ホラーそのものだったのだけど、その創り込まれたグロテスクな映像美は目を見張るものがあった作品を撮ったクリストフ・ガンズ。いかにも彼らしく、本作もストーリーのほうは極めて薄っぺらいものでした。あまりよく知らないのですが、『美女と野獣』ってもっとラブ・ストーリーであってしかるべきだと僕は思うのです。そうじゃないとこの全く正反対の美女と野獣という2人に芽生える、お互いの容貌や環境をいっさい越えた〝真実の愛〟というテーマが全く映えないですもん。対して本作、その2人に芽生える真実の愛がかなりおざなりに描かれてしまっているから、クライマックスの展開がまー盛り上がらないことこのうえない。唯一の見所と言ってもいい肝心の映像のほうもいまいち冴えていなかったように思います。『サイレント・ヒル』では、そのあまりにも残酷でグロテスクな映像の中に時折垣間見えるほのかな抒情性がときに芸術的ですらあったのに、監督のあのころのセンスは何処に行ったのやら。思うに、この監督はこのような男女の繊細な心を描くラブ・ストーリーには向いてないんじゃないでしょうか。もうここは潔く開き直って、次は完全にグロテスクなゴシック・ホラー作品で勝負してもらいたいものです。そしたらきっと人々の度肝を抜くような傑作をいつかもの出来るのじゃないかと僕は期待していますんで。というわけで誰か、クリストフさんに僕がそう言ってたと伝えといてください(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2015-12-09 09:51:56)
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