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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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181.  病院坂の首縊りの家 《ネタバレ》 
古き良き時代の探偵推理もの。  とは言え、この大時代的なシチュエーションやドロドロとした人間関係、当時の垢抜けない世界観などは、さすがに今見るにはちょっと辛いものがある。  単に人間関係が複雑なだけで、本格推理としての謎解き要素がほとんど無いのも物足りない。「そっくりな人間が二人いる」というのも、ミステリーのギミックとしては反則気味だし、エレガントじゃないね。  桜田淳子の演技も気合が入ってるのは分かるけど、あまりにもオーバーアクション過ぎて、見ていて引く。
[映画館(字幕)] 3点(2005-01-25 04:04:50)
182.  ハウルの動く城
映像表現技術のレベルの高さやセンスなど、肯定的に受け取れる部分も多いが、それらを全て相殺してしまうほど、今作はあまりにも脚本構成が雑すぎる。既に言い尽くされているが、登場人物の言動やストーリー展開に意味不明&説明不足な部分が多すぎて、そこに何か訴えかけたいものがあっても、伝わるだけの説得力に欠けている。  魔法やファンタジーの支配する世界だからといって、話に整合性が無くても良いはずがない。原作の問題ではなく、今回に限って言えば、描けるはずのテーマの一つひとつを丁寧に描き込む手間を面倒くさがっているような、監督の映画作りに対するいい加減な態度にこそ問題がある。  「馬鹿げた戦争」と連呼しながら、何がどう「馬鹿げて」いるかの説明もない、薄っぺらな左翼的反戦思想。そのくせ、ソフィーを守るためとは言え、敵を攻撃しまくるハウルの行動についてはヒーロー的な側面ばかりが強調され、そこに罪悪感や戦いに対する葛藤が描かれる事もない。  本来あるべき魔力を使う事で人の心を失うハウルの葛藤や、老いに対するソフィーの絶望感もほとんど描かれる事がなく、妙にケロっとしているから、切迫感も感じられない。  また、登場人物同士の触れ合いや心を通じさせるだけのイベントも無いのに、「愛してる」だの「みんなは家族」だの奇麗事を並べられても、見ている側にしてみたら「ハァ?」と言うしかない。「なし崩し的にみんな良いヤツ」パターンも、今回はあまりにも必然性に欠けている。あんたら知り合ってどれだけ経ってんの?作品内時間で見たら、長くても一週間くらい?その程度の付き合いで相手の何が分かるの?そんなものは分かった気になっているだけじゃないの?  すべてが行き当たりばったりな結果の羅列であり、その過程が描かれる事がないまま映画は終了。後半に行くにつれて、明らかに館内にシラけた空気が漂うのをヒシヒシと肌で感じた。  その他、「ファンタジー的演出以外で城が動く必然性がない」とか、「荒地の魔女が宮殿に出向いた理由が不明」とか、「偶然落ちた崖下に、何で過去への扉があるのか」とか、突っ込み所やその改案などは数え切れないほどあるが、容量不足なので書きたくても書けません(w。
3点(2004-12-15 00:59:16)(良:2票)
183.  グシャノビンヅメ 《ネタバレ》 
新進気鋭の大学生監督が手がけたというSFサスペンスホラー。紹介記事によると「オーヴァージャンル・ムービー」だとか。確かに色々な要素がごった煮で、若い人が必ずやってしまうであろう過剰な表現に満ち満ちている。はっきり言えば「世にも奇妙な物語」かな(笑)。  まあ、これが試写か何かでタダで見れるものだったら何も文句は無いけど、「金を取る商品」として見た場合、残念ながら評価は出来ない。  世界観にしても、キャラ設定にしても、ストーリー展開にしても、過去にある様々な既存の作品の「部分的模倣」と「ツギハギ」がほとんどで、オリジナリティは皆無。基本的に監督さんが今まで見た漫画やアニメ、映画などから得た知識と刺激のみで作ったという印象。  近未来の管理社会と奇妙な世紀末的世界観、必然性皆無の女子高生の主人公、危険な死刑囚と怪しげな住人、エレベーターでの密室劇、心を読む超能力者、バイオテロetc.etc...。  サスペンスやホラー、SFによく見られるギミックを足して鍋に放り込んでごった煮にしたような内容は底が浅く、各要素も繋がりに欠けているし、監督が何にインスパイアされたかという出典の見当もすぐについてしまう。結局「オーバージャンル」などと評されてしまっている地点で、作品としての方向性や世界観が定まっていない事の証拠。  要するに既存の作品の設定をあちこちから持ってきているだけのシロモノ。作品としてパロディ以上のものを構築しようと言う意欲や独創性が感じられないのが最大の欠点。
[DVD(邦画)] 3点(2004-10-27 02:28:23)
184.  アレクサンダー戦記 劇場版
自分で登録しておいて何ですが、これまたチン妙な作品(笑)。一時期、テレビでCMもしてたけど、何故か日本以外にアメリカと韓国との共同制作らしく、おかげでストーリーやキャラクターデザインが突拍子もないことになってる。  内容的には史実に沿っている部分はあるものの、紀元前の話なのにエレベーターやら動く歩道やらが出てきたり、空を飛んでヘンな三角のビームを出す暗殺者が出てきたりと、ほとんどトンデモファンタジー。大王と賢者のやりとりなど、見所が無いわけではないものの、その面妖なキャラデザと不可解な世界観のおかげで、歴史ものを見ている気にはなれない。  プラトン立体とかの存在もワケ分からんし、終わり方も尻切れ。さっぱり話題にならなかったのも頷ける。何で日本人だけで作らないのかなあ?資金不足?この辺の製作事情は分からないけど、何にしても、文化(特に漫画やアニメに対する感性)の違う国民同士が合作してまで無理に作っても、中途半端なものにしかならないという見本。他ならぬ、この作品が証明してる。
[ビデオ(字幕)] 3点(2004-09-22 14:57:54)
185.  半落ち 《ネタバレ》 
好きな人には申し訳ありませんが、こういう「泣かせよう、感動させよう」という狙いが露骨に見える設定や演出はどうしても受け付けません。  作品の出来としても中途半端。あんなオチでは、到底ミステリーとは呼べないし、ドラマとしてもテーマが押しつけがましい。  もちろん、言いたいことはよく分かりますよ。「人間の尊厳」とか、「魂の在り処」とか、「骨髄移植によって受け継がれていく命の重みと自己存在の意味や価値」とか。  しかしそういう点を理解していても、この感動の押し売りと、大雑把な展開には抵抗がある。きちんと描くべき「妻を殺すか、殺さないか」といった元刑事の動揺や精神的葛藤も、導入の謎のためないがしろにされていたりする。また、警察の隠蔽体質批判や内部対立など、物語の主軸がブレていて、共通のテーマの割に、各々描ききれていないアンバランスな結果になっている。「始めに感動ありきで、あとは水増し」、という姿勢で作るからこういうちぐはぐな印象を与える内容になる。  出演者もメジャーどころが多い割に、何故か大根に見えるのも痛い。多分、用意されたセリフ回しや演出の陳腐さに原因があると思う。  「人は誰の(何の)ために生きているのか」というテーマなんて、漫画にしろ小説にしろ、どんなジャンルでも描かれる基本中の基本。ことさら声を大にして押し付けるようなマネはして欲しくない。
3点(2004-08-06 12:45:17)(良:1票)
186.  海がきこえる<TVM> 《ネタバレ》 
原作者を始め、製作サイドは、この作品を通じて、「若者の青春とノスタルジー」というテーマを真っ向から描きたかったのかも知れないけど、個々人の反応が淡白すぎて「青春恋愛ドラマ」として成立していない。そういう意味で個人的に共感できる部分が少なかった。  他の方の指摘にもあるように、「離婚してきた訳アリのヒロイン」とか「親友がヒロインを好きになる」という、人物設定がありきたりで薄っぺらい。またその設定を聞いた地点で、誰でもどんなストーリー展開になるかも見当がついてしまう。リアルさを狙ったからか、日常シーンも淡々としているため、主人公を始め、親友もヒロインも人物像が曖昧なままストーリーが進んでいく。  本来は物語の中で、それぞれの人物がお互いに相互補完をしていく事で人物像が固まっていくし、ドラマも発展していくはずだが、この作品では、そこら辺の関係がまるで描けていない。主人公はヒロインのやる事に、ただ何となく巻き込まれているだけで、「自分の意思」といったものが感じられず、最後まで親友やヒロインに対して何をどう思っているのか分からないまま。  親友もヒロインのことが好きだと、序盤からしつこいくらい言っていながら、作中で具体的な行動に出ることもない(と言うか、親友がストーリーに絡んでくることすら、ほとんど無いという扱い)。  また肝心のヒロインはヒロインで、離婚という不幸を盾に自分勝手に振る舞い、主人公達を好き勝手に振り回す始末。そのくせ、二人に対する態度もはっきりせず、これまた何を考えているのか分からない。  そして三人はそのまま卒業。こんな調子なので再会シーンには何の感慨も無く、主人公は相変わらず「やっぱり、自分はこの娘が好きだったのかなあ」と、これまたぼんやりとした結論。  結局、三者三様、自分からは何も動いておらず、かと言って、他人に責任を押し付けたりもしない現代的な個人主義者としか映らなかった。そう見えてしまう脚本構成や人物描写の稚拙さが目立つ作品だった。タイトルの「海」も、ストーリーとまったく関係してないというお粗末さ。 「青春っぽいイメージ」優先の薄っぺらな作品としか言えない。
[ビデオ(邦画)] 3点(2004-07-12 17:56:54)
187.  トキワ荘の青春
何ですか、これ?なんでテラさんが本木雅弘?どう考えてもミスキャストでしょう。テラさんはあんな神経質そうな男ではなく、もっと頼りがいのある兄貴的存在感のある人ですよ。他の作家さんたちも全員ミスキャストで違和感があり過ぎ。トキワ荘でのドラマは「まんが道」で語り尽くされているのに、なんでこんなに似て非なるものになるのかなあ。「まんが道」でのキャラ設定に洗脳(笑)されている自分としては、このキャスティングにはちょっとガマンできません。「まんが道」を読んでいると、まるで自分も新漫画党の一員になったかのような気になりますが、この作品からは、当時の漫画にかける彼らの情熱と不安、熱気と喧騒がまるで伝わって来ません。確かに昭和中期の雰囲気はとてもよく出ていますが、肝心の「トキワ荘の青春」は描けていません。とにかく全体的にダラダラとしているし、カメラワークも単調で見ていて退屈です。全員の演技も暗過ぎる。確かにトキワ荘でのエピソード自体、実際はそれほどドラマチックなものではなかったのかも知れませんが、作品としてあまりにも淡々とし過ぎてますね。個人的には、以前にテレビで放映された、インタビュー形式で撮られたトキワ荘のドキュメンタリー番組の方がはるかに感動しました。
3点(2004-06-28 12:13:31)
188.  ツィゴイネルワイゼン
「ドグラマグラ」の系譜なのかな。エログロシュールレアリズム(?)。こういう映画もアリだと思うし、この作品にストーリーの整合性を求めてはいけないんだろうが、基本的にミステリー畑の人間である私としては、やはり「解釈」に足るだけの緻密な計算や伏線と、それに伴う論理的解決を求めたい。それが無いと単に怪しいイメージを断片的に挿入しただけの「エログロナンセンスプロモーションビデオ」になっちゃうから(笑)。  序盤、レコードに記録された声を巡る謎解きもそのままに、次々と不可解な登場人物に翻弄されて、物語は不条理な様相を呈していく行く。これを「日本独自の美的感覚から生じたシュールレアリズムの妙」と呼ぶか、単に「監督の自慰的表現」と呼ぶかは、微妙なところ。  私はダメです、こういう雰囲気だけのものは。作中の伏線やギミック、セリフ等のあらゆる部分に解釈が出来るだけの練り込みが成されているかどうかが評価の分かれ目ですね。似た作品でも「マルホランドドライブ」は、あとで見直せばちゃんと解釈が出来るだけの意味を、あらゆる伏線部分に付与してありましたが、この作品はどうも微妙です。「生と死の狭間の世界」を、「何となく象徴的に」描いた作品なのだとしても、やはり構成が破綻し過ぎています。同じような設定なら、他にも「ジェイコブズラダー」のように、いい意味での分かりやすい構成の傑作もあります。「虚無への供物」も途中挫折したままだしなあ。でも「匣の中の失楽」は好きなんだけどなあ(笑)。  PS.これを見るまで、実はこの監督さんのことを知らなかったのですが、この前レンタルで「適当」に借りた二本の内、一本がこれで、もう一本が「ルパン三世・バビロンの黄金伝説」でした(w。すごい偶然?
3点(2004-05-26 10:28:32)
189.  クリフハンガー
冒頭のシーンはつかみとしては良いが、結局、「知人を死なせた罪悪感を持っている」というありがちなキャラ設定のためのイベントにしかなっておらず、その後のストーリー展開とも無関係。あげくに現実離れした肉弾アクション映画に変化。娯楽映画のはずが、安易に人を殺しまくるため、ラストがハッピーエンドでも素直に喜べない。全体が設定のための設定という感じで、作品として強引な印象。
3点(2004-03-02 04:17:52)
190.  ルパン三世 風魔一族の陰謀<OVA>
「風魔一族」という設定に何の説明もないまま唐突に始まり、そのままダラダラと物語が進む。いくらルパンシリーズとは言え、もう少し作品世界の導入や構築には気を使って欲しい。特に序盤の展開は、その後の物語やキャラへの感情移入に関わる大事な箇所。ここがいい加減だと、作品全体の評価が落ちる。  あと、多くの声優さんがまだ健在な時期に、メイン声優陣の総入れ替えはさすがに無神経すぎる。ルパンたちの声は、もはやキャラクターと不可分のものであり、「命」そのものと言っても過言ではない。今回の声優さんたちがどうこうではなく、ここまでイメージが定着してしまったキャラクター達の声を無理に替えてまで延命するくらいなら、すっぱりと続編を作ることを止めるべき。
[映画館(字幕)] 3点(2004-02-22 17:20:45)
191.  ルパン三世 ワルサーP38<TVM>
過去のエピソードとの絡め方が無理やりな感じで、設定のための設定という印象が強いストーリーでした。ラストでルパンをかばってエレンが撃たれるという、お約束過ぎる展開にも失笑。次元や五右衛門、不二子、銭形がほとんど活躍しないというのもお粗末。何のためのルパンシリーズなんだか。絵や動きも雑。で、結局、解毒剤はどうなったんだ?
3点(2004-02-06 15:10:27)
192.  13階段 《ネタバレ》 
結局、「死刑制度反対」とか、「罪を憎んで人を憎まず」ってことが言いたい社会派サスペンスなのか?  この作品も、よくある死刑制度反対論者の主張のように、「加害者側からの視点」が中心で、動機にも同情すべき点があることが強調されているように思える。共通している問題点は、「殺人」という行為を、「過失致死」も「計画殺人」も「死刑による死」も、すべて同じレベルで捉えている点だろう。殺人事件には、動機も含めて、それこそピンからキリまであるわけで、ケースバイケースに考えなければならない問題であることは言うまでもない。冤罪を盾にして、同情や奇麗事で片付けられる問題ではない。   作品としての評価は、ミステリーとしてもサスペンスとしても中途半端で、ご都合主義のオンパレード。特にラストでフィアンセが目覚めるというシーンの余りにも都合の良い「お涙頂戴」な展開には笑ってしまった。どこかで見たような、こんな安っぽいシーンや陳腐なセリフで感動できる訳がない。また、こういう状況下で娘が結婚したり、「タンポポを見ました」というセリフの後で、崖にタンポポが咲いていたり、そのタンポポが本に挿まれていたりと、とにかく感動の演出手段が安易で押し付けがましい。
[ビデオ(字幕)] 3点(2003-12-19 17:29:33)
193.  永遠の1/2
うーん、残念ながら私にはイマイチ意味不明な映画だった。どうも何が言いたいのか、伝わって来ない。  「自分とよく似た人間に迷惑を被るが、それによって自分の人生を考え直すきっかけになる」ということ?それにしては、「似ている」という設定が曖昧で、上手くストーリー上で機能していないので、何に焦点を絞って見るべきなのかはっきりしないもどかしさがある。  それに加え、全体的にダラダラとしていて緩急が無く、ストーリー展開の面白さや意外性にも欠けている気がする。タイトルもどういう意味なのか分からない。「2分の1」はまだしも、何が「永遠」なのか?言葉のイメージが優先していて、サスペンスなのかドラマなのか分からない中途半端な作品。
[ビデオ(字幕)] 3点(2003-11-14 21:05:17)
194.  平成狸合戦ぽんぽこ
「たぬき」という自然の代表者の視点による文明批判や環境破壊という問題提起の仕方があまりにも安易。文明の恩恵があるからこそ、エアコンの効いた部屋でアニメも作っていられるという事実を、監督さんはどうお考えなのでしょう?自己満足的な文明批判は簡単だけど、文明の恩恵を無視した代案無き批判など、それこそ無意味だと思います。
3点(2003-10-14 10:19:59)(良:2票)
195.  催眠
何ですか、これ?原作は未読ですが、たぶん原作はもっときちんとしているのでしょう。そう願いたい。それにしても、この映画のしょぼさはかなりのモノ。ホラーにもミステリーにもサスペンスにもなってない。設定だけで突っ走って、広げた風呂敷を畳まずテキトーに終わり。催眠術やサブリミナル効果で「不特定多数」の人間のトラウマを喚起させて自殺させるという設定に無理がある。特に刑事の子供時代の出来事なんて自殺するようなことか?別に友達を見殺しにした訳でもあるまいし、あんな程度のことがトラウマになるか~?多重人格の描き方もそんまんまで、作品として何がやりたいのか散漫な印象。菅野美穂以外の出演者の演技もダイコンで見てられない。特殊メイクの出来も演出もすべてが安っぽい。で、犯人って誰でしたっけ?管野美穂のホラー女優としての可能性に期待してこの点で。
3点(2003-09-27 18:02:56)
196.  ギブリーズ episode 2
最初のカレー話はまあまあ面白かったが、その存在理由は不明。また、その後の各短編にもまったく繋がりが無く、いったい何がやりたいのか分からない。  技術的にはレベルの高い事をやっているのかも知れないが、その使い方がまったく無意味。こんな中途半端な「実験的な内輪ネタ」に時間と労力を使うくらいなら、本編の方に全力投球して欲しかった。仮に真面目にやるつもりがあるなら、別作品としてきちんと完成させるべき。こういう同人作品のようなやり方は金を取るプロがやってはいけない。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-11-05 15:22:39)
197.  Jam Films S 《ネタバレ》 
前作「Jam Films」も凡作揃いだったが、それよりさらに落ちる。高校生の自主制作映画レベル。こんな程度の作品しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。金を取れる作品は「すべり台」だけ。ギリギリ許容範囲は「ブラウス」と「スーツ」。後は見るに値しない。  ・『Tuesday』~ある男の日常をダラダラと追っているだけで、とにかく退屈。おまけに説明不足なので意味不明。短編である事も考慮できない監督に、この先、何が作れると言うのだろう。0点。  ・『Heavens Sent』~何故か世界の中心にいた殺し屋のもとに寂しがり屋の悪魔がやって来て、殺し屋の願いで悪魔が天使になっちゃうお話(笑)。乙葉のメイクもヒドいが、こんな恥ずかしい話をギャグでも何でもなく大真面目にやっている監督のセンスが一番ヒドい。0点。  ・『ブラウス』~何が言いたいのか分からない。フェティシズムの話にしては、異常性や拘りに欠けるし、サスペンスでも恋愛ドラマでもない中途半端な作品。ラストも彼女を殺したって事?意味不明。3点。  ・『New Horizon』~監督本人はメルヘンチックな良い話だと思ってるかも知れないけど、あまりにも絵本の中のフンコロガシと現実世界との関連付けが強引過ぎる。途中のシーンも下品。2点。  ・『すべり台』~話自体は何でもないが、主役ふたりのキャラクターが良い。特に石原さとみの魅力が大きい。少女でありながら大人の女の色気も出てくる年頃のエロさが出てるし(笑)、それに戸惑ったり強がったりする思春期の少年の心情もよく描けている。彼らの会話も飾らず、それでいてクスッと笑わせたり、ホロッとさせたりと、センスが良い。「回転ずしくらいなら奢るよ」が最高。8点。  ・『α』~青臭い会話は中学生レベルで、見ているこっちが恥ずかしくなる。内山理名のカッコつけた台詞回しもこれまたカッコ悪い。終わり方も中途半端。監督さんも「カッコ良い事のカッコ悪さ」に気づいていないようじゃ、クリエイターとして考え直した方が良い。スネオヘアーの音楽に1点。  ・『スーツ』~不条理ドタバタコメディとしての基本的なシチュエーションは「うる星やつら」の第一話に酷似。それでいてキャラのインパクトや展開のハチャメチャぶりは偉大な先達の足元にも及んでいない。もっと新人らしいパワーを見せてくれ。3点。  
[DVD(字幕)] 2点(2005-09-25 03:59:55)(良:1票)
198.  稀人(まれびと) 《ネタバレ》 
「呪怨」とは違う方向性を目指したいのかも知れないが、ホラーとして実に中途半端な作品。「恐怖とは何か」というテーマに囚われ過ぎて、自家中毒を起こしているように思われる。  とにかく恐怖演出を含め、作品全体の方向性が不明瞭で、結局、何がメインに見せたいのか、最後まで伝えきれずに終わっている。原案が監督とは違うようなので何とも言えない部分もあるけど、アイデアが具体的な形になっていないのに作り始めて、そのまま何とな~く惰性で最後まで行ってしまったような印象を受ける。  内的な恐怖と外的な恐怖が混然となっている事に加え、主観視点と客観視点が混在しまくる妙なカメラアングルのおかげで、余計に作品としてのまとまりが感じられない。謎もはっきりしないまま放置されているものが多いし、登場人物にベラベラと陳腐で説明臭いセリフを喋らせ過ぎているのも難点。  それにしても、この監督さんも、有名になるのとは反比例するかのように、OV版「呪怨」→劇場版「呪怨」→「稀人」と、ホラー映画としての質が目に見えて低下している。  始めからホラー監督としての才能は無かったのではないかと疑ってしまうくらいの凋落ぶり。ギャグ漫画家が辿るように、ホラーというひとつのジャンルの表現にばかり気を取られ過ぎて、「何が怖いのか」とか、「お客が何を望んでいるか」という常識の柱を見失っているように思う。  もっと単純に「カメラを通した冷めた視点」で都市伝説を追っていくという見せ方にした方がまとまりもあるし、よほど恐怖の本質に迫れると思うけどなあ。  一度、ホラーというジャンルや商業主義的発想から離れて、表現者として何がやりたいのかという原点を見つめ直して欲しいところ。
[DVD(邦画)] 2点(2005-09-02 21:26:24)
199.  ルパン三世 天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~<TVM> 《ネタバレ》 
もともと低レベルな作品が多いTV映画シリーズの中でも、さらに一段落ちる。  とにかく敵のキャラ設定もストーリー展開もアクション演出も、何もかもがお粗末で薄っぺらい。  敵は何故か女だけのテロ集団。フェミニズムの狂信的伝道者かと思えば、目的は割りと普通(?)のテロリストで、「女でなければならない必然性」がまったく語られていない。敵キャラの「魅力」の背景として描くべき彼女たちの素性や行動理念が曖昧すぎる。  キャラデザやアクション演出のノリは、臆面も無く「キル・ビル」や「チャーリーズ・エンジェル」辺りのパクリ。そのプライドも創造性も無い製作姿勢には呆れ果てる。仮にも天下のルパンシリーズ最新作なんだから、もっと気合を入れて作って、「さすが日本のアニメは違う!」というところを見せて欲しかった。  ストーリー展開も後半は、「未知の金属」と言う初期設定は完全に二の次。あれでは盗むものが「核爆弾」だろうが、「宝石」だろうが、何でも一緒。  中盤、意味ありげに香水のエピソードが出る地点でボスの正体もバレバレ。おまけに正体判明後のボスのキ○ガイっぷりは、もはや意外性とか違和感を通り越して、「なんだこりゃ?」としか思えない。二重人格キャラとしてインパクトを出したつもりかも知れないが完全に失敗している。何故なら既述したようにキャラの背景描写が無いから、「二重人格でなければならないストーリー展開上の必然性」も無いからである。  まあ、各キャラにそれなりに活躍の場があった点だけは評価。と言うか、そんなもんあって当然なんだけど。  出てくるキャラが「ルパン」だからこそ辛うじて見ていられるけど、ストーリーやキャラ設定はお粗末の極み。新たにワースト3に入る駄作(・1位「生きていた魔術師」。・2位「DEAD OR ALIVE」・3位「天使の策略」)。  
[地上波(字幕)] 2点(2005-08-02 19:20:31)
200.  富江 tomie
何でこんなにつまらない話がシリーズ化するのかなあ?そっちの方がホラー。おまけにタイトルの区別がつきにくく、最初に間違えて「リプレイ」を見て呆れ果て、レンタル95円セールで借りるものが無かったので、改めてこれを借りたら、やっぱり駄作だった。せっかく「リング」や「呪怨」などで、邦画ホラーに期待が出来るようになったのに、センスの無い人間が作ると、原作がどんなに面白くても、結局、駄作に堕してしまうという見本かな。原作未読だけどさ。とにかく、ホラーとして中途半端。この一言に尽きる。富江が生き返ってくるからって、だから何なの?特に悪いことをするでもないし、バイトすることも出来るんだから、いいじゃん別に。それより、もっと過去の謎やエピソードと絡めて、本当に生き返っているのか、それとも誰かの悪しき思惑があるのかというミステリー仕立ての展開にした方が、はるかに面白くなるはずなのに、何の工夫も必然性も無く、「生き返ってま~す」じゃあ、あんまりだろ。それこそ「だから?」で終わっちゃう。オレなんか、「リプレイ」でも思ったけど、殺した女が生き返ってくれたら、「助かった~。殺人犯にならずに済んだ、ラッキー!」と思うけど。PS.夜中に見終わってテレビにしたら、「最終章」がやってました。富江三昧。もういいです。お腹いっぱい。
2点(2004-05-16 06:30:41)
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