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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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461.  板尾創路の脱獄王 《ネタバレ》 
映画全体がラストのオチのためだけにあるような感じもしますが、そこに至るまでを、あんなにもヒネリもなく淡々と描いてしまったんじゃ、全然ラストまで引っ張れてませんよ。見ていて眠い眠い。「何故、脱獄を繰り返すのか?」ってミステリー部分か、脱獄のシチュエーションの面白さを見せるか、どちらかをちゃんと作っておかなくちゃ引っ張れないと思うのですが、そのどちらもが半端。前者は表情や感情を一切見せないために脱獄に賭ける執念のようなものが欠けてしまっていますし、後者は凝った描き方になっているのは少しだけ。せめて國村隼演じる看守の視点を大きくして、主観的に描いたら、まだオチも生きたのかもしれません。中盤の中村雅俊の歌は、これが真面目な時代設定に基づく映画ではありませんよ、って宣言する事でラストのあり得なさを暗示しているのかもしれませんが、それにしても、そことラストだけがまるっきり異質になっちゃってるのもねぇ。少しでいいから笑わせて貰いたかったというのが正直なところ。お笑いの人がどんどんゲージツ家気取りの観念的な映画を撮りだしたらヤだなぁ。
[映画館(邦画)] 4点(2010-01-27 18:04:47)
462.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 《ネタバレ》 
こういうのって、新しい方から先に見ちゃいけませんね。公開当時にリアルタイムで見ていたら、もっと楽しめたと思うのですが、最新作を見てからこちらって流れなので、バジェットゲージの変化の仕方や広告の入り方がジミだとか、まだ映画としてこなれてないとかが気になってしまって。カットがちゃんと繋がってない部分が何箇所か見受けられましたし。それに『スター・ウォーズ』を元ネタにするっていうパターンは、物語にあまり広がりが生まれないのがツラいところ(宇宙トラックはむしろ『スペースボール』的ですが)。しかし、デラックスファイターの黒さや総統と大家さんの関係など、やっぱり笑わせてもらいました。フラッシュアニメ独特の安っぽさを逆手に取った実は3DCG(ただし予算浪費しまくり)なんてネタも楽しく、だけど時事ネタがほんの3年ほどで恐ろしく古びてしまっているあたりに、この即時性アニメの長所と短所とが同時に表れておりました。これ、ナマモノ映画ですね。
[DVD(邦画)] 6点(2010-01-21 19:26:11)
463.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~ 《ネタバレ》 
夜中にやっているのをたまに見たり、あとTOHOシネマズのマナー広告ではお馴染みな「鷹の爪団」ではありますが、ほとんど動かないフラッシュアニメを、わざわざ劇場で見る価値はあるのかいなと、ずーっと思っておりました。いやいやいやいや、これがどうしてなかなか、いや、ハッキリ言えばかなりのもので。登場人物の基本的な知識があるのが大前提ではあるのですが、ほとんど動かないソレが描き出す世界の面白さと意外な感動に、すっかり満足させて頂きました。映画内に広告が挿入されたり、画面右側の予算ゲージが映像の質と連動していたり、もちろん基本バカなのですが、バカがきっちり突き抜けて感動領域にまで到達しちゃうのですから凄いです。時事ネタも色々と散りばめてあり、時代性と言うよりももう少し細かい、即時性が出ているあたり、この動かなさゆえの優位点だなぁと感心しました(一方で大々的に予算を消費してしまう山崎貴@白組のハデなCGも挿入されますが)。物語面では、博士は最初から全部計算していたならば、なんで兵器を行使した時点で無効化するシステムを組み込まなかったの?みたいな疑問は湧きますが、有効である事が大前提であるという科学者としての意地があったと理解しておきましょう。さして動かないフラッシュアニメもまた「CG」、『アバター』がナンボのもんじゃい、日本には『鷹の爪団』がいるわ!とすら思ってしまった六本木の夕方。
[映画館(邦画)] 8点(2010-01-18 17:48:00)(良:1票)
464.  釣りバカ日誌20 ファイナル 《ネタバレ》 
多分、このシリーズにお金を払うのはこれが最初で最後。ファイナルという事で、どんなモンかとでかけてきましたが、見ていてついてゆけず、ツラいところも多い映画でした。「合体」とかクライマックスの歌と踊りとか、ああいうセンスを喜べる引き出しが自分の中にありませぬ。これが最後なワリに、途中まで松坂慶子と吹石一恵の母子のドラマに重きが置かれていて、そうか、ここに世代交代が象徴されているんだな、と思ったらクライマックス以降、どっか行っちゃいましたねぇ。つーか、松坂慶子の演技はあれでいいの?とも思いましたが。彼女一人だけ舞台演技してるみたい。クライマックスはスーさんに三途の川で釣りさせてあげればいいのにねぇ。なんでそうしなかったのかな? 「釣り」って主要素やら西田敏行のキャラやら、どうも国民的人気を得るところまでは行けない感じがあったワケですが(原作とのギャップは今更語るべきでもないですが)、満席の新宿のシネコンではおじさん、おばさんによくウケていて、ああ、こんな貴重なシリーズが終わってしまうのは残念だなぁ、って。今の邦画は若い人向けなものばっかりですからねぇ。時代が内容にきっちり反映されている点も今の問題意識が薄くてファンタジーな方向に行っちゃってる邦画の中にあっては貴重でしたしね。
[映画館(邦画)] 5点(2010-01-09 18:48:24)
465.  実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン 《ネタバレ》 
ああ、タイトルはただの『ウルトラマン』だと思っていたので気付きませんでした。30年前、従姉の息子を連れてパンテオンで見たのですが、再編集ものなこの映画、テレビで見た時はひと味違う面白さのエピソード達だったものの、既出な映像を映画館で再度見るのは結構シンドかったというのが正直なところ。子供の頃、テレビシリーズは本当に大好きでしたが、ではと思い出してみると、特定のエピソードだけがハッキリと思い出されて、意外と内容を忘れているものが多く。グビラとかケロニアとかネロンガとかのエピソードって、どんな話だったかなぁ?みたいな。その点、実相寺昭雄監督作の諸作は、その特異さで子供心に強く印象に残るものでした。特にジャミラの悲劇とスカイドン、シーボーズでのドタバタは。ただ、ウルトラマンの王道から外れたエピソード達でもあったがゆえ(ジャミラ、シーボーズには殺戮者としてのウルトラマンという視点があり、ガバドンに至ってはウルトラマンは子供達の夢を奪う存在として描かれ)、そこだけでまとめてしまうと『ウルトラマン』としては違和感を抱いてしまうのも確かで。テレビの、児童合唱団の歌と共にシルエットが流れてゆくアレこそが自分にとっての『ウルトラマン』なんだよなぁ、と思うのでした。
[映画館(邦画)] 5点(2009-12-29 01:03:21)(良:1票)
466.  のだめカンタービレ最終楽章 前編 《ネタバレ》 
バラエティノリでドラマ化しちゃうから、明らかにミスキャストな人々(ズラ被って外国人に化けてる人々ですね)が映画じゃ厳しいわ、とか、ドラマ時代に比べて玉木くんが千秋を演じるのが厳しい歳になってるんじゃ、とか、見る前は色々ごちゃごちゃ思ってましたが、見始めてしまえばまた『のだめ』の世界にどっぷり漬かってしまい。シネスコになったのと、ロケやCGが豪華になったのを除けばテレビ版から大きな変化はなく、特に映画だからっていう大きなアレンジがされてたりはしません。そして、その分、ドラマと全く同じ感覚で見られるのはいい事なのか、悪い事なのか・・・。少なくともドラマ時代のファンはそのまま存分に楽しめる作品に仕上がっておりました。なんと言っても魅力的なキャラいっぱいですからね。そして、判りやすくクラシックの魅力を紹介するという側面もきっちり継承されていて。設備の整った映画館の音響システムで再生された音楽は、よりその魅力を伝えられる世界。物語の進行に合わせた選曲や、音楽に合わせた編集でクラシックの力を伝える技法はいつもながら感心させられます。原作も完結し、映画もあと1作。ファンとして名残惜しくもそのフィナーレを心待ちにしております。
[映画館(邦画)] 8点(2009-12-19 16:53:43)
467.  海底軍艦 《ネタバレ》 
マンダちゃんカワユス。さて、これは民族がまるごと滅んでしまう物語。それを滅ぼすのは彼らが利用した巨大な力であり、また大日本帝国の亡霊であり。一国の繁栄のために力を行使しようとする旧日本軍の生き残りと、世界平和のために力の行使を説く者。戦後18年に作られた、かなり象徴的な、重たいテーマが根底に流れる物語ですが、いかんせん作りこみが甘く、子供騙しのように映るのがなんとも。その設定のワリに、キャラクターの抱えたドラマがまるで響いて来ない悲しさ。ラストシーンでの皇帝にチラリと悲劇を垣間見る事もできますが、侵略をしなければならなかった理由、そしてそれを侵略国家としてあっさり滅ぼしてしまえる理由がすっ飛ばされてしまうのは、娯楽映画としても厳しいなぁ。映画を妙にカルいモノとして彩ってみせる高島&藤木コンビの存在も手伝って、何か心にモヤモヤを残してしまう映画でした。
[DVD(邦画)] 5点(2009-12-17 00:06:04)
468.  宇宙戦艦ヤマト 復活篇 《ネタバレ》 
26年前、『完結編70mm版』公開初日、パンテオン前で西崎氏にパンフの表紙にサインをして貰った私は「70mmのヤマト、ずっと待ち焦がれてました」と言うと、西崎氏は「色々とあってね、なかなか大変なのよ」って。その後も本当に、色々あった『ヤマト』と西崎氏ではあります。さて、復活したヤマトは良くも悪くもヤマトのまんま。設定上の疑問点は山程あります。ガミラス&イスカンダルから始まって、彗星帝国やらガルマンガミラス、ボラー連邦やらアクエリアスやら、全部スルーしてた星間国家連合は何をやってたの?とか、地球の移民受け入れをしたアマールは、なんで銀河の力関係の説明を地球側に一切しなかった、また地球側も調査しなかったの?とか。SUSに至っては一体いつから謀ってたのよ? でもまあ、んなこたぁヤマトを長らく愛して、長らくなんだかんだ言いながらもヤマトを見捨てられなかった自分にとっちゃ些細な事。「フライホイール接続、点火、ヤマト発進!」、戦闘機出撃シーンに流れる『新コスモタイガー』のメロディ、「エネルギー充電120%、対ショック対閃光防御」、そういう変わらなさにいちいち涙だーだー流してヤマト魂を甦らせてるこちらは、ダメさ加減まで含めて包容するヤマト愛みたいなモンで包まれていて。美雪の言葉に、ヤマトの亡霊に囚われているのは、古代も製作陣もファンも同じだと思いつつも、その「新作ヤマト」の映像に抗い難いものを感じ続けました。一貫して母なる地球にこだわり続けるヤマト、最後、不滅の第三艦橋の球体内部で眠る真帆は、そのオーバーラップされる星々と共に星=地球=故郷=胎内の象徴なのかな?と捉えたのですが、どうでしょ?(あれ、ただ死んでるだけ、だったらガッカリですが) 今の時代には通用しないかもしれません。だけど、ここに至るまでを決して否定したくないですし、個人的にはその復活を歓迎し、喜んでいます。
[映画館(邦画)] 7点(2009-12-12 23:34:01)
469.  劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~
『マクロス』っていうと、最初のヤツはテレビ、映画と見ておりましたが、あとは「俺の歌を聴け~!」ってウザいヤツだけ何故か毎回見てたくらいで。相変わらず歌ってラブラブなロボットアニメを続けているんですねぇ。つーか、それが『マクロス』のアイディンティティなワケですか。これはまるっきり元のテレビシリーズを知らない状態で見たのですが、まずキャラクターの関係がちゃんと見えて来なかったのが不親切だな、と。最初からお知り合い状態なアルトとシェリル、アルトとランカ、それぞれの元の距離がそもそも見えないまま話が進展しちゃうんで、後からあれこれと頭の中で組み立ててゆかなければならない感じです。それに絵的には魅力的に思えたシェリルがなんだか妙に俗っぽいキャラで、なんかやっすいなーと、中盤のキャラが延々と絡むだけの展開にはダレダレ。今時こういうラノベみたいな恋愛モノ見るのはきっついですわ。でも、クライマックスの歌う戦闘シーンは、ああ、これぞ『マクロス』の真髄やね!って。シェリルやランカの歌が、ミンメイの歌ほどには響いて来ないのは、こっちが歳食ったせいかナンか判りませんが。キャラ、メカ、設定と、一応アニメファンの欲求をそこそこ満たしてくれるアニメなんじゃないスか?みたいに古いアニヲタ的には思いました。なんだかんだ言いながらキャラクター商品欲しくなったりしましたもんね。
[映画館(邦画)] 6点(2009-12-02 02:11:11)
470.  マイマイ新子と千年の魔法 《ネタバレ》 
ディティールの描写に関してはかなりいいんですよね。新子の秘密の空間や、水の中に創造された美しい空間、千年前の少女の暮らしまで含めて、子供の世界を大切に、イマジネーション豊かに描いています。だけど全体を俯瞰すると、やたらに独り善がりな作品が浮かび上がってきてしまいます。大人の都合ってヤツとの対峙がクライマックスに据えられているのは判りますが、そこだけがまるっきり異質で作品に大きな歪みが生じています。そして、その歪みこそをこの映画は重視し、本来きっちり描かれていい筈の二つの重要な事柄を、サラリとエピローグ扱いにして流してしまいます。その重要な二つからあえて感情を排し、心を抜いてみせた意図、それはどう考えても独り善がりとして捉える以外にないのですよね。この監督は、そこに至るまでの観客の視点、心の動きをきちんと意識したんだろうか?と。それは舞台挨拶でこの映画をどう見るべきかを予め観客に説明した上、上映終了後に何を描いたかを解説までしてみせる、まるでうるさいラーメン屋のオヤジみたいな監督の姿勢、そして主役の声を担当した子の「自分にはああいう別れ方はできない」という本音に表れていたように思います。映画は世に送り出した時点で観客のものであるという根本的なところから見つめ直さないと、これからもこの監督は独り善がりな自己完結パターンを延々と繰り返す事になると思います。映画は無垢な状態で見させてよ・・・。
[映画館(邦画)] 5点(2009-12-02 01:46:25)
471.  なくもんか 《ネタバレ》 
阿部サダヲのぶっちぎり状態が延々と続く映画ですが、それが決して不快には感じなかったので楽しめました。カラッと強い竹内結子ってのも魅力的ですしね。庶民的な商店街を舞台にした人情喜劇、古臭い作風にしろ、クサい泣かせにしろ、それってワザとやってるでしょ?って。後半の沖縄がダレまくりで不要に思えるところまで含めてワザとなんじゃない?みたいな。それはまるで80年代半ばくらいまで存在していた松竹や東映のプログラムピクチャーのノリを求めているような感じ。沖縄部分もタイアップで無理矢理ロケ組み込んじゃうノリ。駄目な父親や、漫才コンビの相方の話を曖昧にして、きちんと完結させていないのも、続編アテ込んで作ってマス、っていう感覚を再現してみせたのかな?なんて。ただ、これがそういうパロディとしてだけで完結しちゃっているのだとしたら、やっぱりどうしたって浅いし、純粋な一本の映画としては満足できません。だから、これがもしシリーズ化されて年一本ペースで作られて、お正月かお盆に上映されて、おいちゃんおばちゃんを喜ばす映画へと発展してゆくっていうんなら、輝かしき第一作として評価したいところ。現状ではいいとこ6点。もっとも、どう見ても東宝のガラじゃないっていうのが痛いところなんですけどね。
[映画館(邦画)] 6点(2009-12-02 01:23:26)
472.  曲がれ!スプーン 《ネタバレ》 
これは元の舞台の面白さなのでしょうかねぇ? この映画で面白いのはカフェ・ド・念力で繰り広げられる騒動の部分だけ。それ以外の部分は無駄が多くてジャマです。何しろ、本来主役のように思われた長澤まさみが本筋に絡むのは映画の半分以上が経過した時点、そこまでに重ねられる長澤側のドラマは退屈だし、本筋に絡んだところで超能力者達のリアクションを見せるためだけに存在してるだけだし。ポスターには彼女しか登場してないのに、実際は誰が演じてもいいような存在。せめてかわいく撮ってあげればいいのにね・・・。それに、この映画、超常現象を通して子供の頃の夢を大切にしましょうね、って言ってるワリには、片っ端から超常現象、不思議な存在を否定しまくって(ツチノコやらクッシーやら、無神経に×印付けまくるでしょ)、そんなモンはねえんだよ!って意識を露わにした上で白々しくテーマを語ってるところが大変にいやらしいです。腹の底じゃ冷めていながら熱い事語るなよ、ってカンジ。ラストのUFOと子供達のクドさ、意味のなさったら、もう。この監督、これも含めて今まで撮った映画、ウェットなシーン全部ダメ。ひたすらお笑いだけ撮ってればいいのに。それでも超能力者達のバカ騒ぎだけはかなり楽しめたので、この点数。
[映画館(邦画)] 5点(2009-11-25 18:07:47)
473.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 
戦後、女性の時代が立ち上がってゆく過程で、その中にあった哀しみを浮かび上がらせる、という点では大変に判り易くよく出来ておりました。時代の表現がきっちりできていて、現代という時代の有り様から過去を見つめてみましょうという映画の方向がちゃんと見えてました。でも(はーい、誉めるのここまで)、映画的な重量感や華に欠けるんですよね。シネスコにしただけじゃごまかせないわ。あと、女を描くには男も描かないとアカンのとちゃう? この映画、男がスカスカ。その上、大事なシーンが何故かいちいちコメディ一歩手前。泡吹いて大悶絶とか、真剣なシーンになると必ず左右の目のサイズが違う広末とか、電気付けたら真っ赤顔ヌヴァー!とか、倒れたと思ったらなんかミョーに真っ直ぐな姿勢で上向いてるとか、いちいち笑っていいんですか?って。つまり、そういうの全部、この監督さん、この役者さん達で本当に正解だったの?ってのが原因だったりするワケで。これが限界ですかぁ。もっと哀しみを上手く表現できる人々ってのがいたんじゃないかなぁ。うーん。
[映画館(邦画)] 6点(2009-11-14 19:22:23)
474.  わたし出すわ 《ネタバレ》 
一体何見せたいの?ってのが最初の感想。見事につまんないんだ、これが。リアリティのカケラもない話なんで(登場人物の口からこぼれだすセリフのありえなさったらもう)、最初から受け手が話の方にノるこたぁ期待してないんでしょう。んで、じゃあ映画を見ている観客に何を考えさせたいんだ?って時にね、そこに教訓的なおとぎ話が成立してるんならともかく、考えるのもウザいくらいに積み重なってゆくエピソードがバカくさいんですよ。箱庭協会会長就任とか、ホストに入れ込んだり包丁持って突撃する女とか、牧場の牛の群れの前で死んでる女とか、バカじゃねえの?と。あまりにつまらないんで、頻繁に登場する二人での食事シーンや、昔からのワンパターン平行構図(『家族ゲーム』のクライマックスに象徴されるように元祖的存在ではあるけれど今や邦画でこれ出てくるだけでウンザリ)が、斜めになって、垂直軸もズレて、そしてまた平行に戻って、その反復の意味でもたりーっと考えてるか、と思いながら見てましたが、だからどうした!とゆー結論しか出てきやしません。いや、黙ってるシーンと会話シーンとの映像的な違いってのが最後に主人公が「対話」する重要なシーンに繋がってるんでしょうけどさ(画面が傾いてるのは乗り物がただ移動している画とひとりで黙ってる画とセリフが文字で表示される回想の画)。あくまで「だからどうした」なんですよ。箱庭の中の小さな老夫婦を俯瞰するじゃないですか。雨降らせたりして。あそこにこの映画のエピソードの象徴(お金ゆえに壊れる二組の夫婦、お金を捨てたゆえに壊れない一組の夫婦が描かれてるワケで)があったりするんでしょうけれど、そんな浅いのか?その程度でいいのか?と。この映画に登場する人々はこの世界のどこにも居ない人。そこから何を感じ取れって言うんでしょ? あの、一応、こちらもお金出して見に行ってるワケなんですけど。そうそう、文化庁へ。お金は大切に使いましょうね。最後に反復。一体何見せたいの?
[映画館(邦画)] 3点(2009-11-13 09:41:51)
475.  風が強く吹いている 《ネタバレ》 
オーソドックスと言うよりは古臭い映像や音楽も、クサさ連発のセリフも、小出くんのずーっと作り物臭さが鼻に付きまくる演技も、映画が語る熱さの前では致命的な欠点ではない感じがしました。ただ、映画全体の半分以上を占める予選~往路~復路が合わせて全部クライマックスって状態、見ている方のテンションが維持できないよ、と。予選が決するあたりがピークで、あとむしろテンションが下がっていっちゃいます。これまで注目もされなかったチームが、箱根駅伝出場が決まった事で俄然注目される事になる、そこでばーっと盛り上がっていいハズなんですけど、その前で盛り上がっちゃいましたからねぇ。すぐに駅伝本番へと至って、そしてこの駅伝部分、ロケは非常にしっかりしてるんですが、ドラマ的にはなんだかとてもありきたり、古臭さ、クサさがここにきて裏目ったかぁ、って。映画半分くらいを占めているのにワリとフツーなドラマで駅伝自体はあっさり終わっちゃう印象なんですね。もう映画の最初から駅伝スタートさせて、全部回想でやった方があっさり感は防げたかも。あと、大学対抗駅伝を素材にしながら安易に「悪」の存在を設定しちゃうのは気持ち良くないです。お笑いに走るのならともかくネチネチと。こういうのってお互いフェアにやってこそでしょ。最後の2人の走者がドラマ的にクドくてかえって醒めちゃう存在で、そこら辺は相当惜しいんですが、一切退屈はしなかったので、無難に楽しめる映画ではありました。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-12 21:09:19)(良:1票)
476.  シャ乱Qの演歌の花道 《ネタバレ》 
二本立て、『キャッツ・アイ』を先に見て良かった。逆だったらさぞかしツラかったでしょうねぇ。つんくが意外にキャラ的に面白い、ってのがコメディとしてアタリだったんですけど、大きな笑いを作り出していたのは主に陣内孝則でしたね。カチカチのド演歌スーツでロボットのようにギシギシ動きながら歌うシーンなんて、新宿の映画館、どっかんどっかん湧いておりました。ヘンにダメなヤツが頑張る英雄的な映画にせずダメなまま、音楽業界を皮肉って、ワザとクサ味を出した作り、バカ映画ながらなかなかの意欲作だったと思います。当時の流行りモノ以上の存在には映らなかったワケですが。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-04 00:06:19)
477.  事件 《ネタバレ》 
この映画のカナメはなんてったってラストシーンの大竹しのぶの歩きにあるワケで、その生命の力に至るまでの物語として見ると、人の強さ弱さが浮かび上がってきますね。事後に物事をトレースしていく手法の中にあっては、ジミな大竹よりも松坂慶子の死へと至るまでの激しい生き様の演技が目立ちますが。一方、法廷映画としては、意外性をポイントにしている訳ではないので扱う事件のドラマ性が弱いと言わざるを得ないのですが、長尺を飽きさせないだけでも十分なウデで見せたと言えますか。今じゃ松坂慶子と大竹しのぶが姉妹役なんて、とても信じられるモンじゃございませんが、当時はそれが通用したんざんす。
[映画館(邦画)] 7点(2009-11-03 23:52:33)
478.  幸福(1981) 《ネタバレ》 
市川監督の得意技とは言え、殆どモノクロのように見えるレベルの銀残しがキツ過ぎでない? 事件シーンがあまりに凄惨過ぎてしまって(金田一耕助モノのノリなワケで)、映画の印象を歪めてしまってない? (ついでに併映だった『アモーレの鐘』の存在が意味不明過ぎない?) そういうひっかかりがありはしたのですが、社会の底辺に澱む人々の悲劇のドラマと、その中に仄かに輝く温かさが鮮烈な印象を残す一編でした。メインに据えられた水谷豊、中原理恵、永島敏行という、市川作品らしからぬ当時の若い人々の演技が、映画にサラリとした独特な空気を運んでいて、主題歌などに漂うフジテレビ製作という背景も手伝って、ドロドロと陰鬱になりがちな題材の物語が、見終って爽やかささえ残します。長らく幻の名画状態になっていた(私も公開時に見たっきり)のが勿体ない、市川監督の個性がいかんなく発揮されている映画、市川監督を代表する作品の一つに数えられていい映画だったと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2009-11-03 23:18:32)(良:1票)
479.  ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ 《ネタバレ》 
この監督の映画は80年代当時でも古臭く感じられてあまり好きでなかったりしたのですが、今、こうもきっちり普遍的な邦画の作りを見せられると、映画を取り巻く世界と自分の物の見方は随分と変容したのだなぁと感じます。安易に時代を追うよりも、真面目にきっちり作られた映画の方が安心して身を委ねられます。ここではカメラや美術、照明がガチッ!とプロの仕事を用意して、あとはもう役者の実力、役者同士の演技のぶつかり合い、戦い。結果は松たか子の一人勝ち。男に振り回されているようでありながら、実際に描かれるのは女の強さ、したたかさであって、当然彼女が優位に立つポジションであるにしても、他を圧倒する演技で存在感を示します。浅野と広末の二人だけのシーンのおぼつかなさ、拙さがあまりに残念に思えてしまう程に。広末がビジュアルだけで松に比肩する存在感を全く示せなかった、ゆえに松の内面の炎を強烈に光らせきれなかった恨みが残りますし、浅野や堤の毎度の延長線上の演技は、もっと他に適任者はいなかったのか?という疑問も残ります(一方、妻夫木の朴訥さは好感を抱きましたし、伊武と室井は見事にハマっております)。だけど、松の圧倒的勝利としてのバトルを見たという点では、これは痛快な映画と言えるでしょう。原作に上手く肉付けした脚本(私的にはもっとさちはカラリとドライであっていいとは思うのですが)を含め、スタッフが完璧な土俵を用意し、役者が勝負する映画として、その戦いを存分に堪能しました。
[映画館(邦画)] 9点(2009-11-01 21:30:18)(良:2票)
480.  クヒオ大佐 《ネタバレ》 
結婚詐欺師を題材にした軽妙なコメディ映画を期待したら、これがまあ重い重い。淋しくて哀しくて弱い人々ばかりが出てくる映画で、それがもうそのまま直球で淋しくて哀しくて弱いです、って描かれ方をしているワケで見ていてツラくて仕方ねーです。みんな人間的に何らかの変化をしてゆくのかと思えば、ずっとそのままだし(事態の変化はありますけど)。松雪泰子はこの映画のカナメを最後の方でセリフにして喋っちゃうし。あのセリフにあった事、ただ目の前のあなたが好きだってところを核に、人間に惚れてっちゃう女達を面白哀しく描けていれば良かったと思うのですが、クヒオが掴みどころがなさ過ぎなキャラであったがゆえに、魅力の本質にまるで迫れなかった恨みが残ります。キャッチフレーズの「女達よ、なぜ騙される?」の答えに到達できてなかったじゃん、と。「なぜ」のまんまを映画化しただけみたいな。クヒオのキャラは創造できた、でも終盤の回想を持ってしても人間クヒオの創造には至らなかったように感じました。
[映画館(邦画)] 5点(2009-10-15 20:34:31)
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