61. FLOWERS フラワーズ
豪華キャストだが、こんなにいっぺんに持ってこられても有り難みが薄れる。資生堂の超長編CMだと思えば納得できる無理矢理感に加え、時間軸の移動が不自然で少しずつイライラさせられた。それでも娘を持つ母親にとってはど真ん中のベタ演出に不覚にも2回ほど涙してしまい、自分の年を思い知らされた。また昭和臭あふれる背景にツッコミを入れるのは楽しく、久々に近江屋洋菓子店に行きたくなった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-04 18:17:50) |
62. TOKYO!
《ネタバレ》 ゴンドリー映像目当てで観たが、「エターナル・サンシャイン」でも感じたように、ゴンドリーの作風は長編だとシュールさがくどくて逆に野暮ったい印象になってしまうので、PVぐらいの尺が丁度良く楽しめる、ということを再確認した。カラックス作品は一見ホラーな不条理物で、前衛芝居を観るような新鮮さとわけ分かんなさが面白かった。あまり期待していなかったジュノ監督作品が、意外にも映画としては一番楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-31 00:38:33) |
63. 木村家の人びと
《ネタバレ》 バブル期に観たら、この守銭奴家族のみみっちさを笑えたのかも知れないが、こう景気の悪い時代に観ると、どうも笑うに笑えない痛々しさが…。掃きだめの鶴のような無垢な太郎と伯父さんの交流エピソードが可愛いやらおかしいやら。今思えば恥ずかしげもない「それでも家族の絆が一番」というメッセージがまだ通用しただけ、あの時代の社会風潮の方が人間的だったのかもしれない。今時の家族ならあっという間に崩壊していく様が描かれるのだろう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-28 13:36:11) |
64. 少年メリケンサック
一言で言うと「バカ痛い映画」。そしてこの痛さがパンクそのもの。大人になったパンクは痛いだけでなく哀しい。25年前だったらゲラゲラ笑って絶賛していただろうが、もはやそうできない自分の大人っぷりがちょっと切ない。「篤姫」と撮影時期がかぶっていたと聞いて宮崎あおいの女優根性を見直したが、篤姫であおいファンになった我が家の小学生達にはまだちょっと見せられない内容(笑) [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-21 17:12:40) |
65. Sweet Rain 死神の精度
原作未読。私はいつも金城武の声聞きたさに主演作品の鑑賞に臨むのだが、中国語+字幕では言い回しのニュアンスが伝わらないし、かといって日本語だと棒読みバレバレに聞こえて若干興醒めし作品に入り込めない。いっそ犬にしゃべらせて死神の台詞を字幕にしてくれた方が良かったかも(笑) [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-21 16:29:26) |
66. 手紙(2006)
原作未読ながら、どうやら号泣映画らしいということは聞いていた。その先入観があったせいか、割と簡単に話の流れが読めてしまって、ストレスは無いが深みも感じない作り。これで号泣は無理だろ~と思いつつ観ていたが、思いがけずラストはお兄ちゃんの涙にもらい泣き。まんまとやられたようでなんか悔しい。分かりやすさから言って中高生の道徳の時間に最適と思われる。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-16 00:36:33) |
67. 長い散歩
おじいちゃんが慣れない幼女の扱いにへとへとになり、宿の小さな洗面台で背中を丸めてパンツを洗う姿が切なかった。ただ、一見リアルでシビアな現実を扱っているのでそれなりに気を引き締めて観ていると「え?これはさすがにありえないでしょー!」と思う展開がしばしば。でも、大人向きのファンタジーだと思って観るぶんには、なかなか良かったです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-01-27 15:07:37) |
68. 犬と私の10の約束
幼稚園児じゃないんだから、イラスト付きで10の約束を解説されてもな~と苦笑。犬じゃなくてトヨエツに2度ももらい泣きさせられたのは想定外だった。こういうとことん毒のない作品を家族揃って笑って観られるのもあと数年かなぁ・・と思うと何故かスクリーンがぼやけた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-11-05 12:08:13) |
69. NANA
あれだけ対照的な二人が仲良しってのがそもそもファンタジーなので良くも悪くも少女漫画的に成功している。本人達は真剣でも大人から見ると青臭くて見てられないってカップルばっか出てくるので、自分がいかにこの映画のターゲットから外れているのかがよく分かる。ハチのキャラはかなりウザイけど、宮崎あおいの可愛いさでギリギリ許せる。ナナのキャラはかなり怖いけど、中島美嘉の持ち味で納得感出まくり。ストーリーに深みはないが、キャスティングによるキャラ立ちが秀逸で面白かった。しかし一緒に風呂入っていちゃついてても全く血の気の感じられない男女ってのもすごいな。爬虫類か? [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-25 23:54:10) |
70. 西の魔女が死んだ
上品でとても素敵なおばあさまなんですが、その穏やかすぎる物腰ゆえに、こういう草食系生活に思い入れのない人は途中で寝てしまうかも(^^;)私も多分1週間で「肉が食いてぇ~!!」とか叫んでギブアップしそうです。魔女の力に取り憑かれてはダメ、とまいを諭すシーンでは、ルークにダークサイドに落ちてはならぬと諭すヨーダを思い起こしました。きっと死んだ後もジェダイマスターのように常に愛弟子まいのそばで見守ってくれるのでしょう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-15 22:21:34) |
71. マリー・アントワネット(2006)
無邪気で可愛いお馬鹿さんの悲劇。そこで終わるならいっそ写真集でいいのでは?と思うような内容ではあったが、実際そのつもりで見ているとそれなりに目に美味しく楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-15 22:07:32) |
72. Shall we ダンス?(1995)
草刈さんの美しい姿勢には惚れ惚れ。でも演技を見てガックリ。まさにお人形。たま子先生の笑顔に癒された。あんなおばあちゃんになりたい!竹中直人は期待通りの飛ばしっぷりで、あんな役なのになんの違和感もないのがすごい。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-06-14 01:40:30) |
73. サウスバウンド
《ネタバレ》 こんな父親がいたら子供はすごい迷惑。それでも思春期の子供達が誰もグレることなく最終的には受け入れていくようになるのは、誰よりも夫を信じる母のゆるぎない姿勢を見ているから。要するに夫婦が大丈夫なら家族も大丈夫、ということか。夫婦よりも親子関係が優先されがちな日本の家庭にとっては案外大事なメッセージかも。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-04-27 16:43:00) |
74. NOTHING ナッシング
あり得ない状況に陥った馬鹿二人を高みの見物。下らないっちゃ下らない内容だが、モンティ・パイソンのような作り込み系の毒入りコメディが好きな人は楽しめると思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-25 22:25:34) |
75. あおげば尊し
テリー伊藤が意外にもはまり役だったと思う。芸能界のジャンクな部分の象徴のような彼が、こういう静謐な演技を見せるとは意外だったが、妙にリアルな存在感があった。ざっと流し見した後、小学校高学年の子供と一緒に改めて観た。大人には若干退屈かも知れないが、この年頃の子向けの道徳の教材としては秀逸だと思う。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-21 08:38:33) |
76. ウォーターボーイズ
甘酸っぱいというよりイカ臭い青春物。この年頃のオスガキは本当にアホだ!そのどうしようもなくアホなところが愛しくてたまらない動物、それが男の子。せっかく男に生まれたならこういうバカを散々やってから大人になる方が後々いい男になれると思う。特にイケメンは絶対若いウチに弾けておくべし!シャチに乗った竹中直人が変な小人みたいで爆笑した。 [DVD(字幕)] 6点(2006-11-08 14:55:05) |
77. チーム・バチスタの栄光
面白かった。原作未読、ドラマは映画の後にチラ見しましたが、仲村トオルより阿部ちゃんの芝居の方がキレがあるようで私は好み。で、その阿部ちゃんが出てくるのが遅いせいか序盤の展開にグダグダ感があり、コメディなんだか何なんだか?と早くも気分がダレそうになってしまった。田口先生が原作では男性、というのも先にこっちを観てしまったので面食らったが、レビューを読む限りドラマの方が展開や人物描写などにじっくり時間をかけられるだけ見応えがあるのかもしれない。しかも映画には「それ必要?」と思うようなシーンもチラホラ。本業ミュージシャンだとか芸人だとか、生粋の役者じゃない人々がなかなか良い味を出していて、そこは面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-18 16:27:47) |
78. ホッタラケの島 遥と魔法の鏡
子供向けファンタジーだからOK!と流されているような数々の矛盾を強引にすっとばすストーリー展開。確かに子供と観る分には別に問題ないのだが、ところどころ挿入される明らかに一部の大人向けと思える萌えモチーフを見るに付け、ディズニーやジブリのように成人男子の嗜好性を潔く排除できない制作陣の幼稚さに若干興醒め。で、そういう嗜好の人々には嬉しい作品だったかもしれないが、その手のCGアニメを見慣れていない普通の実写映画ファンからみると、まだまだCGで描く人間は不気味の壁を越えていないのが辛い。逆にもともと無機質な物が(例えばこの作品ならコットン)CGでなめらかに動くのは驚くほど自然に見えるという、トイ・ストーリーからあまり進歩していないこの状況。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-10 22:47:18) |
79. カメレオン
藤原竜也の実力を認めないわけではないのだが、いかんせんその可愛いルックスのせいでいくつになっても何を演っても天才子役が頑張っているようにしか見えない。というわけで私にとっては藤原竜也≒ディカプリオであることを再確認した。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-12-23 20:27:49) |
80. スウィングガールズ
面白い、っちゃ面白いけど・・中学生が考えたような安直な展開に今ひとつ作品としての深みを感じ得なかった、というのが正直なところ。これが高校の学園祭での自主製作ビデオ映画だったら文句なく拍手喝采なんですが。出演者達の楽器練習の努力にプラス1点献上。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-10-09 00:52:48) |