61. ボクたちの交換日記
《ネタバレ》 そもそも、男同士で交換日記とかします? そこがまず違和感。それ言っちゃうとラストまでの話が成立しないから、取り敢えず交換日記をして、それによって本音をぶつけ合ったり自分の本心に気づいたりする、としましょう。 でも、なんというか話が平凡。 売れない苦労や、夢を思い出してからの努力や二人の絆や、片や売れっ子、片やまた自分の才能の限界を感じ相方と家族のために芸人をやめる、とか、全部が、あ~、よくある話じゃない?という感じ。 そして、17年後の再会の仕方もありきたり。 ビックリしたのが、17年も経ってるのに、娘だけが高校生に成長してて、他の人は全然老けてないということ。 ヘアスタイルや服装が変わったくらいで、老けメイクする気(させる気)なかったんですかね。なぜ、そこだけありきたり放棄したのか理解できず。 悪くは無いけど、見終わって余韻が残らないというか、何だか惜しい感じで終わりました。 主演二人の演技は申し分ないです。小出君はドアップでもイケメンだし、どの役柄でも上手にこなすなぁと感心。ラスト近く、伊藤君の、交換日記を探す時の演技にはグっときて泣けました。 でも、涙腺ゆるい私が泣いたのがそこだけっていうのも残念でした。 [映画館(邦画)] 5点(2013-02-17 17:27:59) |
62. 銀魂2 掟は破るためにこそある
《ネタバレ》 前作は、この俳優がこのキャラを、とキャラありきで結構見れたのですが、今作はギャグが滑り過ぎてて寒かったです。 ほら、こうすれば面白いでしょ、と押し付けられてる感じ。 伊東パートが終始シリアス展開なのに、唐突に謎のギャグシーンが挟み込まれるので、物語の軸がぶれてボンヤリした印象に。 銀時と万斉の戦いシーンをラストに持ってきてるけど、長いし、そもそもあそこで闘う必然性が感じられなくて取って付けた感じ。 ただ、柳楽優弥・三浦春馬両名の演技が素晴らしかったので、録画は消さずに保存しようと思います。 [地上波(邦画)] 4点(2021-07-02 01:21:29) |
63. 犬鳴村
《ネタバレ》 全然怖くないホラー映画。 兄の彼女が飛び降りたところまでは、これからどんなことが起こるのだろうと期待してました。 でも、祟りとかより犬鳴村と奏家族のルーツの謎解きみたいな感じになり、幽霊と会話したりタイムスリップしたりして、怖がる要素がなくなってしまいました。 大体、血筋を絶やさないために赤ん坊(母方の祖母)を託されたはずですが、兄はひいばあちゃんに殺されちゃいますが、いいのかなと。 この時の、ひいばあちゃん(まだ若いけど)が獣化する時、3人とも何で逃げないで突っ立ってたんでしょうか。 十分逃げる暇あったでしょ。 で、ひいじいちゃんが血だらけになって止めて、結局ひいばあちゃんにやられてダウンという件も謎。 この時は幽霊じゃないってことですか。 ひいじいちゃんの死因は妻に殺されたってこと? 患者の男の子も奏も犬鳴村の子孫は犬憑きのようなラストですが、弟は? 突っ込みどころが多くて、怖かったのはエンドロール後の現地の映像だけでした。 あのトンネルは怖いです。 高嶋政伸、高島礼子、寺田農という巧い役者さんたちをもっと活躍させて欲しかったですね。 [地上波(邦画)] 4点(2021-02-14 02:51:12) |
64. ハウス/HOUSE(1977)
《ネタバレ》 ホラーのようなコメディのような、何と言ってよいのかわからない作品。 ファンタジックホラーなんて言ってしまうと、ちょっと良さげな感じになるので避けたい。 今でも現役で活躍中の出演者が多いので、皆さん若いなぁと思いながら見てたけど、結局印象はそれだけ。 まったく怖くないし、演技下手だし、ストーリーも突っ込みどころしかないし、CG(と言えるのか)も雑過ぎます。 鰐淵晴子と池上季実子のプロモみたいなシーンがちょくちょくあって、スカーフひらひらとかフォーカスかかってキラキラとか、見てて恥ずかしいんですが、それは年代を考慮しないといけないのでしょうね。 他にも、そこで何故裸?何故片乳出してる?という謎演出。 時間を無駄にしたとまではいかなくても、他の作品見れば良かったなと思うレベルでした。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-09-20 22:16:19) |
65. 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル
《ネタバレ》 原作大好き、アニメも見てます。 前半はまぁまぁ良かったです。須賀健太君や子役の子たちは可愛いし。 一路以外の家族のキャスティングに違和感ありますが、それでも何とか見れました。 問題は後半。幽霊が見える一路がどこか活躍する場面でもあれば別ですが、ただの傍観者になっちゃってます。 花田少年史でも何でもない。 別物として見ようとしても、面白くなかったです。 [地上波(邦画)] 4点(2020-09-20 21:46:27) |
66. 劇場
《ネタバレ》 不安に押しつぶされそうになりながら、ひたすら「創作活動」だけに没頭する永田。その才能を信じてダブルワークしながら支える健気なサキ。 下北沢・高円寺・中野あたりにたくさんいそうなカップルの話。 でも、いくらクズ男好きで共依存でも、ここまで酷いのを受け入れてるのはファンタジー過ぎて引きます。 女優志望って言ってるのに、初舞台が好評だったのに、独占欲で彼女の可能性をつぶした時点でダメでしょ、無いわ、蹴飛ばしたかったわ。 共感できない二人の話がダラダラ続くだけなので全然面白くありませんでした。 最後のシーンが舞台へと繋がるところで、もしかしたら全部劇中劇なわけ?と思ったのはちょっと良かったです。 それを再考する気も原作読む気も無いですけど。 King Gnuの井口さんが出てるらしいので見てみましたが、出番はわずか。ただの話題作りでした。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-07-24 12:43:34) |
67. 亜人
《ネタバレ》 原作・アニメとも見ていません。 そのせいか、見終わって疑問だらけでした。 永井が佐藤と敵対関係になるまでの二人の関わりが描かれないので、 地獄から救ってくれた恩人なのに、何で逆に戸崎の味方になってるの? としか思えません。 「嫌いだから」という問題じゃないでしょう。 大体、亜人だからってあんな残酷な人体実験をやる政府の方が悪いでしょ。 佐藤が20年も地獄にいたと知ったら、そっちに肩入れしたくなります。 永井はたった3日で救ってもらったのに、なんで政府の味方するのか、 自分と妹さえ平穏に暮らせればいいってのも、全然共感できません。 戸崎と女性亜人の関係も良く分からないままだし、 黒い幽霊が何でどのタイミングで出るようになるのか、 政府は佐藤が逃げた後何の対策もしてなかったのか、 ただの研修医の永井が何故傭兵並みに戦えるのか、 猛毒ガスの保管があれほど杜撰なのはあり得ないとか、 もう疑問だらけ。 原作読んでない人は放置ということですか。 アクションやCGは良くできてるので、その点だけ見ごたえありました。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-07-07 17:35:50) |
68. 世界の中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 テレビでやってるから見てみるか、くらいの気持ちで見ましたが、 物語が薄っぺら過ぎて無理でした。 高校生の二人、長澤まさみと森山未来は良かったです。 亜紀の才色兼備でしっかりもので、でも少女らしい可愛らしさが眩しいくらい。 朔太郎のちょっと頼りないけどピュアで真っ直ぐな高校生男子らしさ。 イケメンでもなく特別魅力的とも思えない朔太郎に、 何故亜紀が惹かれたのかを、もう少し描写してほしかったけれど。 いっそ高校時代だけのお話でじっくり描いてくれたほうが良かったです。 現代のとこ、丸々いらないです。 朔太郎は未練たらたらのただの回顧厨だし、 律子に至っては全く無理やりの偶然設定なだけでした。 [地上波(邦画)] 4点(2020-07-07 17:31:22) |
69. バクマン。
《ネタバレ》 紙に描いた漫画が宙に浮いて、その中でペンで闘うシーンはわくわくしました。 良かったのはそれだけで、どうしても佐藤健の高校生役が無理で、 アップになる度に冷めてしまい集中できませんでした。 内容が面白ければ役者の実年齢なんて気にならないんですけど。 [インターネット(邦画)] 4点(2018-06-10 13:19:18) |
70. 64/ロクヨン 後編
《ネタバレ》 レビュー書くの忘れてたくらい、ガッカリしてどうでもよくなった後編。 今思い出しても、俳優陣の熱演が空回りするくらいの、原作と変えたラスト。 全然ダメです。 三上の人物像は、あんな現場に行って犯人と格闘するキャラじゃないでしょう? 前編とまるで別人になってしまいました。 そして、父親が殺人犯だと娘に見せ付ける結果になるなど、あり得ません。 あの子に罪は無いのに。 緒方直人の顔が豹変するところは見ごたえありました。役者だねぇと思いました。 良かったのはそれくらいです。 瑛太のいつも偉そうな表情が不愉快だったし、 前編での忍耐強い男らしい男というキャラがブレてしまった主人公への 残念感が半端ない作品でした。 [映画館(邦画)] 4点(2017-06-25 03:19:12) |
71. 僕だけがいない街
《ネタバレ》 原作未読&アニメはまだ犯人がわかる前の段階で見ました。 前半は、端折り過ぎだけど原作に沿ってるし子役も頑張ってたし、藤原竜也の演技も毎度安定感があるし良かったです。 ただ、悟役にしてはちょっと堂々としてるので、できればアニメの声やってた満島真之助が良かったなと思いながら見てました。 さて、後半。余りに矛盾だらけで全然入り込めませんでした。 特に中身は29歳なのに、犯人だと疑ってる八代の車に一人で乗るなんてあり得ません。 何か策があるのかと思いきや何も無くて、ただ八代に突き落とされるだけって酷すぎます。 そして次の瞬間は、何故か冒頭の交通事故後の病院のベッドで起きるとか。 どうやって川から助かったの?リバイバルの意味は? 八代はどうなったの?何で、逮捕もされずに議員になってるの? 疑問だらけなのに、一切の説明もなく、健太と八代の罪状を調べて追い詰めるのはまだ良いとしても何で悟死んじゃってんの? 僕だけがいない街って、そういう意味なの? と、余りの展開に納得がいかないばかりか見たことを後悔しました。 そして、腑に落ちないので原作を大人買いして一気読みしました。 原作の素晴らしさに感動するとともに、よくもまぁ原作をここまでダメにしてくれたものだと呆れました。 本当は3点ですが、俳優陣は悪くなかったので一つおまけです。 [映画館(邦画)] 4点(2016-06-27 22:52:06) |
72. ワイルド7
《ネタバレ》 原作未読です。でも、こういう影の仕置き人みたいなのは好きなので見ました。 結果、見てる間中、とても居たたまれない気持ちで落ち着きませんでした。 こんなチープな演出やストーリーなのに熱演してる役者たちが気の毒で気の毒で。 あと、ワイルド7に引けをとらないほどバイクを乗りこなし射撃も上手い、なんて全然、まったく見えないし見せてもいない深田恭子にもビックリ。 可愛ければいいとはいえ、もう少しアクションシーン頑張って欲しかったです。 今となっては使い古されたネタになってしまった感のある、すべての情報を手中に収めて世界を支配するとか、まぁいいとしても、その悪者が、たった一人だししょぼすぎます。 しかも、7人のキャラが立ってなくて、一人ひとりの特殊能力が生かされてない。 だからワイルド7とか言われても、ワクワクも共感もないです。 瑛太と深キョンのシーンもう少し削って、せめてなんでワイルド7になったのか、言葉で説明するんじゃなくて映像で一人一人見せて欲しかったです。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-04-18 22:17:48) |
73. プリンセス トヨトミ
《ネタバレ》 原作未読ですが、着想はいいと思います。 でも、もうどうしようもなく脚本がダメです。 あれだけ大掛かりな仕掛けで、秘密をただ守るだけって何なんでしょう。 例え原作がそうだとしても、映画はもっと観客が納得したり楽しめたりする話にしなきゃだめでしょう。 売れっ子の役者そろえて、こんなつまらないなんて。 特に中井貴一は凄く良かったので、本当に気の毒です。中井さんに1点献上です。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-02-11 22:11:21) |
74. 来る
《ネタバレ》 酷かったです。原作未読だと理解不能なことばかり。 結局「あれ」って何ですか。 田原の過去の女の子との関係があるのか無いのか。 何故「あれ」が襲ってくるのか。 わからないまま進むので、これは多分、自分の恐れとか穢れとかに付け入る悪霊か何かで、憑りつかれたら死ぬんだな等と想像しながら見ました。 そうでないと、前半散々、上っ面だけの中身スカスカの嫌な男と、母親のトラウマ抱えてる根暗女のカップルエピソード見せられて、主役交代した後半との辻褄が合わないし。 など、見てる側に余計な考察を強います。 説明しすぎも興ざめですが、この作品は放置のままです。 更に後半途中から真打登場で、最強らしき霊能力者松たか子登場。 田原の家でお祓いするとか。 だから、「あれ」と田原の関係って何ですかっての。 それで、「あれ」を帰す=娘を返すはずが、何故か岡田&小松のバカップルが邪魔をして、全国から集まった霊能力者の方々が全滅。 その娘は、そのままでいいのか唖然としてると、オムライスの歌。 何なんですか一体。 全体的に取っ散らかってます。 出演者は、それぞれキャラクターになりきり演技にも不満はありません。 でも、久々に時間を無駄にしたと思った作品でした。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-22 20:22:15) |
75. 娼年
《ネタバレ》 どの層に向けて作ったのか疑問。 女性向けにしては雑なセックス描写で失笑物だし、男性向けならちゃんとしたAVの方が良いと思うので失敗してると思うし。 全体的に嘘くさいです。 誰にでも隠された欲望や性癖があるってしたり顔で語られてもだから何?だし、利用客の心理描写がおざなりだから全然響きません。 利用客は、中高年とはいえビジュアル的に奇麗な人ばかりだけど、現実はそんなわけない。 そんなわけない人たちをも相手をして、精神的にも人格否定されたりプライドズタズタにされたりもある上で、そこで一歩踏み込んで複雑な女性の心に寄り添える本物になれるのか、という挫折も葛藤も無い。 母を亡くしてその影を追うみたいなのも、どんな母子の生活があったのか背景が描かれないので、後付けで「娼婦だったの」て言われても、ふ~ん、で?という感じです。 最後同級生が「これがプロのお仕事なんだね」と言ったときには笑いを通り越して完全に白けました。 一番最初の雑で乱暴なセックスから一歩も前進してないですよ。 精神的成長も言動から感じられないし。 一番ダメなのは、HIVに対して誤解を招くこと。 HIVは今は死ぬ病気でもなく、きちんと服薬してれば発症を抑えられるし、セーファーセックスで普通にセックスできます。 ウィルス持ちながら、愛し合ってセックスしてる人たちに失礼です。 見た人が「ギャグ映画」と言ってたので話のネタに見たけど、突き抜けたギャグにもなってなかったです。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-07-24 12:38:42)(良:1票) |
76. 世界から猫が消えたなら
《ネタバレ》 私にとっては、CMで流れてたように「泣ける映画」ではありませんでした。 ことごとく、「泣いてください」というシーンが鼻につきました。 余命宣告された主人公が、命を一日延ばす代わりに何か一つ世界から消していく、という話なので、 どんなファンタジーか。それかもっとミステリアスな展開かと期待した私がいけないのでしょう。 まさかこんな、大掛かりな設定の割りにありきたりなテーマで、ただそれだけの作品だとは思いませんでした。 唯一良かったしちょっとだけ涙が出たのは、濱田岳ちゃんがDVDを探すシーンでした。 佐藤健ファンで普段余り映画を見ない人以外にはお勧めしません。 [試写会(邦画)] 3点(2016-08-21 18:55:19) |
77. シャニダールの花
《ネタバレ》 前半の謎めいて幻想的な雰囲気と映像は美しくて良かったんです。 でも、面白くなかった。 見る前から、どうせ面白くないだろうと思ったことを覆して欲しかったのに、やっぱり面白くなかった。 結局、若い女性の胸にだけ咲くわけじゃない。地面に咲くし。 響子のせいで、種できちゃったからこれから世界中に寄生植物が蔓延るんですよね。 という具合に、花の謎は神秘的な何かの暗喩ではなく、そんな身も蓋もない話にしといて、最後二人は花の世界にいる、ってなんだそれのラスト。 綾野剛ファンではないけど、相手役はもっと美人が良かったと思います。 いきなり恋人になるので違和感がありました。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-06-27 23:39:48) |
78. BECK
《ネタバレ》 今はそれぞれが主役を張れる役者を揃え、バンド結成に至るまでや練習シーンなどコユキ寄りでワクワクして見てたのに、最後まで歌わないということで全て台無しでした。原作はどうあれ、映画ではダメでしょう。佐藤健本人でもいいし、下手なら吹き替えでもいいから歌わないと。観客はちゃんと脳内変換して「誰もが心惹かれる歌声」として聴く準備してるのに、監督は役者も観客も信用してないんでしょうか。 [DVD(邦画)] 3点(2013-01-28 22:31:29)(良:2票) |