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タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

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61.  弥生、三月 君を愛した30年 《ネタバレ》 
始まってすぐ、黒板に病気を落書きされたサクラ (杉咲花) を、「これ書いたの、誰よ!!」と弥生 (波瑠) がただ一人でかばいます。こんな感じで冒頭から激しくドラマが動きますが、全く感動できません。なぜなら、二人の絆や親友としての歴史を、この映画が描いていないからです。 結局は、そこが最後まで尾を引いたままで、あまり (映画に) 入っていけなかった、というのが正直な感想。 また個人的に、弥生と山田くんが浮気した件、あれがどうしても軽率な過ちとして受け止められない。誠実な歯科医の夫を裏切って、彼は無念のまま大震災でお亡くなりになりましたから。しかし、ラストを見る限りでは、弥生は既に彼のことなど忘れてしまって、すっかり幸せそうだ。 弥生の3月、サクラは満開、そして頭はお花畑、、ってところか。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-03-11 22:27:18)
62.  きみはいい子 《ネタバレ》 
モンスターペアレント、幼児虐待と育児放棄(ぎみ)、認知症、、心が痛くなるようなエピソードばかりを集めた、まるで不幸の見本市のような映画でした。 それでも、最後は救われたような気持ちになるのは、力の弱い者同士、助け合って生きていこう、というメッセージに共感できるから。孤独な認知症の老人と知的障害の少年が寄り添う姿、それをこの映画は「惨状」ではなく「希望」として描いているから。 おそらく、この映画は不幸を「個人」の責任ではなくて、介護や保護を支援するべき社会全体の問題として提起しています。物語を俯瞰的に観れば、教育や生活に内在する問題に真剣に目をむけない学校や自治体があり、さらにその上に国がある、、。そういう、暗に体制批判の物語、ではありませんかな。 はるか上流から流れ着いた「責任」が社会の底辺で行き場を無くして渦を巻き、その底辺では、責任を背負わされ、難しい問題に向き合いながらも、支え合い、ひっそりと生きていこうとする人たちの姿がある。 この映画は、その姿に優しく光を当てています。
[DVD(邦画)] 8点(2022-02-21 21:35:08)
63.  今日も嫌がらせ弁当 《ネタバレ》 
お弁当の映画と言えば、最近、「461個のおべんとう」を観ましたが、設定がよく似ております。こちらは、シングルマザーとその娘。あちら (461個) は、シングルファザーとその息子。娘 (息子) のために、高校3年間、毎日お弁当を作る、というところまで同じ。はい、あちら (461個) のネタバレになるので、この話題はここまで。 ストーリーとしては、もう展開が読めるのですが (笑) 、それでもよい映画だったと思えます。全体的に、幼稚な笑い (演出) が多い感じですが、それは小さいお子さんでも楽しめるよう配慮しているから、、私はそう思うことにして、寛大な気持ちで観させていただきました。 しかし、改めて思ったのですが、お弁当って、関係が破綻しかけた親子たちの、「秘密兵器」になりえますね。例え一方的にでも、時に嫌がらせに思われても、毎日必ず愛情を伝えることができるから。 納得がいかなかったのは、和太鼓のお兄チャンのエピソード。その気もないのに、さすがにあれは思わせぶりすぎやろ (笑)
[インターネット(邦画)] 6点(2022-02-14 21:15:14)
64.  ライフ・オン・ザ・ロングボード 2ndステージ
主演は吉沢悠さんと言いまして、「孤高のメス 」や「種まく旅人~みのりの茶~」など、脇役ながらイケメンな熱血漢ぶりが印象に残っておりました。なので心に誓って、馬場ふみかさんのビキニ姿に食指が動いたわけではありません。(これホント、何も知らずに観始めてそのナイスバディに目を剥いた私です) ストーリーの設定は「ライフ・オン・ザ・ロングボード」(2005年) の続編ということですが、、前作を観ていない方でも楽しめる内容となっています。そのストーリーはなんてことない感じですが、(スミマセン!) 本作最大の見どころは、やはり「サーフィン」の躍動感。サーファーたち、ライディングと波しぶき、、空撮や望遠レンズを縦横無尽に駆使して撮らえたその映像は大迫力でございました。あと、日焼けした肉体美の吉沢悠さんが本当に「一流サーファー」に見える、この説得力も大きいでしょう。(実際、趣味としてされているようです) パドリング → 波待ち → テイクオフ は吉沢さんご本人によるもので、ライディングはスタント (プロサーファー) も使いつつうまく編集していて、ここでもやはり撮影 (カメラワーク) の力が素晴らしい。 撮影部隊こそ、本作のMVPと言えるかもしれません。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-02-11 17:36:41)
65.  まく子 《ネタバレ》 
冒頭、サトシ (山崎光) が走り出すと目の前に牧歌的な風景が広がりを見せ、その後に一転してまるで坂と階段の迷路に迷い込むように、彼は温泉街へと駆け抜けていく、、。 あっという間に、引き込まれてしまった。この導入部の時点で既に、これは大好きな映画だ、と確信した。 そしてうれしいことに、「笑い」のセンスが私の感性に近い。照れ隠しするように、あたふたと先を急ぐサトシと、そのすぐ後ろをヒタヒタとつけ回す無表情なコズエ (新音) の姿。のどかな田園風景の中に、これが実にシュールな光景で、可笑しくて仕方がなかった。 この映画の面白いのは、彼女は「宇宙人」という大胆な設定でありながら、少年と少女による、根は実にシンプルな青春映画であろうとするところ。だから本作の「SF」とは "青春ファンタジー" と考えた方がいいかもしれない。そして、坂と階段の街、転校生、花火、、その設定の多くは、かつての大林宣彦監督を思い出さずにいられない映画でした。 もう一つ、学校の描写について言うなら、生徒たちの顔立ちはみな平均的で、秀才もいなければ劣等生もなく、いじめっ子もいじめられっ子もいない、という、いわゆる「ヒエラルキー」を生まない、学校という名の理想郷のようなところがあり、そういう描き方もまさに大林監督が好んでいたものでした。(あ、コズエは美人だけど例外ね、だって宇宙人だから笑) その、コズエとの別れは、やはりサトシにとっての一つの青春の終わりであり、大人になるための通過儀礼であったと思う。 君は、大人なんかキライだ、「大人は判ってくれない」だったと思うけど、君もいつしか、「子どもは判ってくれない」になる日が必ず来る。 その時こそ、本当に君という「青春」にサヨウナラだ。
[インターネット(邦画)] 9点(2022-02-07 22:20:03)(良:1票)
66.  ライフ・オン・ザ・ロングボード 《ネタバレ》 
あの名脇役の大杉漣さんが、主演で、しかもサーフィン映画にご出演されていたとは。 ストーリーとしては、定年退職から始まる、中年男性の再生物語。私自身も年齢を考えれば、明日は我が身、のお話だし、色々と考えさせられる内容ではありました。 そして、種子島の海 (風景) とか、若い頃によく聴いた「ザ・ビーチ・ボーイズ」の名曲の数々、そこはよかったです。 ただ残念なのは、肝心のサーフィンの描写です。稲村ジェーン、、じゃなくて、ポセイドンですか。やっとこさ、ボードに立ったばかりの米倉さんが、こういう大波にライドできるとは到底思えません。「彼が普通にサーフィンできるようになった」 彼のこれからの人生にとっても、この映画にとっても、これだけで十分だったのでは? 私から言わせてもらえば、ポセイドンの存在自体、まるっと不要です。むしろ、映画を陳腐にしています。 以下、全然ストーリーに関係ない余談。役の中で、小栗旬 (含む若手数名) が重鎮の大杉漣さんに散々タメ語で、その逆に大杉さんは彼らに敬語というお話。カメラ回ってないところで気まずいだろうな、とか、でも大杉さんいい人だから「役作り」でそのまま敬語なのかな? とか、まさか小栗旬はちゃんと敬語使っとるやろな? とか。そういう舞台裏を想像して、一人でニヤニヤしておりました (笑)
[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-30 14:10:11)
67.  騙し絵の牙 《ネタバレ》 
※ネタバレございます※ レンタル中、二日連続で観ました。いやあ これは面白い。 原作含めて、大泉洋へのあて書き、というPRの時点からミスリードは始まっています。いかにも策士たる彼が主演ということ、表題も全部ひっくるめて「騙し」を匂わせて、でも実はテーマは騙しではない、という「騙し」の映画ですよね。 とある大手出版社の覇権争いの果てに、まさかの平社員? よもやの高野恵 (松岡茉優) が、全ての曲者たちを出し抜いちゃった、という爽快な結末。彼女には、彼らのような権力もなく、おそらく派閥に関心もなく、そして出世に対する策や野心もなかった。(と、思ってる) その代わり彼女には、誰にも負けない「本」に対する愛情と、出版という仕事に対する情熱があった。結局は、あるべき正しい「心」に勝利の女神が微笑んだ、という、根っこはシンプルな「サクセスストーリー」ということです。 脚本は完璧に近いが、、一つだけ。伊庭惟高 (中村倫也) は、アメリカで大きな仕事をしてきたわけじゃないですか? であれば、帰還した彼が東松 (佐藤浩市) に言い放った台詞は、「英語」にしたらなお面白かった気がします。一瞬、キョトンとする東松に向けて、もう一度日本語で言い直す、、この方がより刺激的だったと思う。もし、この脚本に「エンピツを入れる」ことができたなら、私がお願いしたいのはここだけかな (笑)
[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-26 23:41:16)(良:2票)
68.  海すずめ 《ネタバレ》 
「宇和島伊達400年祭」に、愛媛県が推進する観光資源としての「自転車」がフォーカスされており、ずぶずぶの「観光PR」映画です。あっ、いい意味で言ってます (笑) ちなみに、舞台である宇和島市からは少し離れますが、尾道と今治を海峡で結ぶ「しまなみ海道」は自転車乗りの聖地なそう。一度、尾道を訪れたことがございますが、これからまさに海を渡ろうとする自転車乗りがわんさかおりました。 しかし、観光PR映画でありながら、なぜか「食」にまつわる場面は登場しません。地元の名物とか、海の幸、見たかった気はします。 登場人物については、佐生雪のヘンテコリン感がよくて、登場が毎回楽しみでした (^w^) そして、岡田奈々さんですね。スクールウォーズの時から変わらずキレイです。 ストーリーとしては、いくつもの「和解」がテーマとなっています。雀ちゃんと父。自転車課の若い三人衆と課長さん。そして、トメさんと戦火に消えた若者は、何十年もの "わだかまり" が解消されるという、時間を感じさせるエピソードであり、本作のテーマにも合致しているように思えます。 「全てのエピソードに、伊達400年祭の着物と自転車が絡んでくるように」 ← これは映画化にあたり、お殿様の御達し、、じゃなくて、宇和島市観光課からの要件定義だったと思いますが、脚本兼監督の大森研一氏はその無理難題に見事応えてみせた、と言えよう (笑)
[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-24 23:10:36)(良:1票)
69.  世界は今日から君のもの 《ネタバレ》 
真実 (門脇麦) は思った通りの不思議ちゃんでしたが、お父さん (マキタさん) も天然ぎみで少しピントが外れてるのが笑えます。出だしの二人のやり取りからして、かみ合っているようでかみ合っていない感じで、ニヤニヤしてしまう。 本作は、彼女の引きこもりやコミュ障をテーマとはしているけど、この映画ではそれを障害ではなく「個性」と言っています。全体的に脱力系な空気が漂っていますが、それは彼女の目線で見た世界がそうだから。彼女はその世界にいるだけで充分に幸せなのに、家族や社会がそれを許しません。彼女は戸惑う。でも「ゲーム」(のバグ探し) や「サバゲー」は想像世界の疑似体験 (のようなもの) であり、つまり彼女からすれば、これから一般社会で生きていくための予行練習。そして、彼女はそこで生き抜くための「イラスト」という強力な武器を既に持っていた、、というお話し。 障害や個と社会のコミュニケーション不全、というテーマではありますが、彼女が「殻」を破り、一般社会というバグだらけの世界に踏み出すまでの疑似RPGとして描いているのが、本作が斬新で面白いところ。 もちろん、これを観ている (彼女とよく似た) あなたにとっても、これは真実 (しんじつ) のストーリーになりえるかもしれません。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-16 16:27:47)
70.  ねこにみかん 《ネタバレ》 
主演:黒川芽以。舞台:和歌山県有田川町。(みかんの名産地) それ以外の予備知識なしで鑑賞。 黒川芽以演じる真知子が、彼氏の実家 (みかん農家) に嫁入りする → 落ち目の「みかん畑」を立て直して大成功 → はっぴいえんど。・・こんな感じと思っていたが、少し事情が違ってた。 まさかの変態家族、、じゃなくて、まさかまさかの一夫多妻制家族のお話しで。思った通り、その家族には多くの偏見もあるし、その暮らしは順風満帆とはいきません。 しかし言ってしまえば、親たちの方はこの家族の形を望んだわけだし、大変なのは「親たちの生き方」を背負わされる子供たちですよね。もちろん、子供たちからすれば、まだ一人立ちなんてできるわけないから、かろうじて踏みとどまっている家族と思えます。 さも一件落着といった終わり方でしたが、やはり真知子と父親の物別れが暗い影を落としています。これって、「一夫多妻制家族」のインパクトばかりが大きい話だけど、家族の生き方 (在り方) について、いつだって親たちに主導権があることに一石を投じた物語、ではありませんかな。 私は、真知子も、父親も、どちらにも非はなく、むしろ、お互いの生き方を尊重した前向きな別れであるとさえ思えました。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-12 22:12:44)(良:2票)
71.  のんちゃんのり弁 《ネタバレ》 
全体的に、意表をつく展開が面白かったと思う。 しかし、「お弁当」の映画としては、ちょっと期待ハズレでした。なぜなら、彼女が作るお弁当がどこに行っても絶賛の嵐で、あまりにもとんとん拍子にストーリーが進んでいくから。岸部一徳さんが彼女に一喝しましたが、そこは彼女の仕事に対する「考え方」についてのこと。娘に持たせるだけのお弁当、そこから「商品」としてのお弁当になるためには、ダメ出しされたり、多くの苦労やアイデアがあるべきですがそれはあまり見えなくて、独身女性の自立と仕事とお金、というテーマに特化した内容になっていました。 もちろん、彼女が料理をする、走る、泣く、ケンカする、、彼女の魅力が満載ではあるので、「小西真奈美」の映画としてはよかったと思うけど。 話変わって、小西真奈美さんの映画恋愛遍歴。 「blue」⇒ 村上淳 (既婚者) と不倫の関係。 「東京公園」⇒ 三浦春馬 (義理の弟) に恋心を抱くが、それは許されぬ恋・・。 「ミッドナイト・バス」⇒ 原田泰造 (バツイチ子持ち) と恋愛中だが、悩める彼と元妻と三角関係。 「のんちゃんのり弁」⇒ 岡田義徳とは離婚前提で村上淳と現在進行形という、ちょっとした三角関係。  小西真奈美さん、、たまには普通の恋をしませんか?(笑)
[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-09 12:51:44)
72.  種まく旅人〜みのりの茶〜 《ネタバレ》 
本筋である「お茶畑」サクセスストーリーの裏で、いくつかの興味をちらつかせることによって、最後まで客をうまく惹きつけているのが本作の面白いところ。 ①金ちゃん (陣内孝則) と木村 (吉沢悠) のうち、みのり (田中麗奈) のハートを射止めるのはどちらなのか? しかし、金ちゃんはみのりどころか何の見返りも求めずに、ただお茶畑の繁栄を見届けて去っていくという、まるで西部劇のC・イーストウッドのように高潔なお方であった。 まだある。 ②みのりは、いつになったら金ちゃんの正体 (農林水産省) を知るのか? ③木村は、いつになったら局長 (金ちゃんだけど) に会えるのか? (ニアミス続きすぎやろ笑) とうとう最後までじらしたあげく、、彼が農林水産省の閣僚として二人の前に参上する表彰式が最高だ。この場面には、驚きと笑いがあり、爽快感があり、そして何より、目線だけで言葉以上の会話を交わした二人の姿に胸が熱くなる。 以下余談。 陣内孝則さんは久しぶりに観たが、改めてよい俳優だと感じた。 田中麗奈ちゃんは「なっちゃん」らしく「ミカン畑」で勝負してほしかったが、大人になった今、茶畑のみっちゃんでも悪くはなかろう。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-08 18:11:57)
73.  SUNNY 強い気持ち・強い愛 《ネタバレ》 
韓国版「サニー」が大好き!! なので、どうしても比べてしまうけど、、90年代のコギャルブームや音楽をフィーチャーしたミュージカル仕立てに確変したり、そこは面白かったと思う。監督だって、個性を主張してナンボのもんだし。 そこよりもむしろ、「人」の差が映画の出来を左右したように思います。キャスティング、と言った方がいいだろうか。韓国版は女優陣、特に青春編の主要な三人、ナミ、チュナ、スジの存在感がとにかく凄かった、、。その上、現在と過去を演じた女優同士、顔立ち (とイメージ) が近いので、現在と過去を行ったり来たりしても、観ていて全く違和感がなかった。(この構成ならば、それはかなり重要なはずです) 例えば、シム・ウンギョン → ユ・ホジョン、似てません? でこちらは、広瀬すず → 篠原涼子?? っていう。そもそも、篠原涼子って、そこでも小室ファミリー? って感じはするけど。 ちょっと脱線しましたが、90年代後半に20代だった私にとって、懐かしく、くすぐったい映画ではありました。確かに、あの頃のコギャルたちは渋谷から日本を席巻しそうな勢いがありました (笑) しかし今思えば異様な光景でしたねぇ、金髪とルーズソックスで溢れる渋谷センター街、、。彼女たちとは住む「世界」が違ったのでよく知らなかったけど、今回は中から覗かせていただいて、25年後の今、貴重な (日本史の) お勉強ができました、はい。 全体的には、冒頭でも書いた通り、音楽や文化をフィーチャーしすぎるあまりに、その分、映画の本質である友情とか、「結束力」とか、ちょっと薄味だった気がします。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-01-02 15:04:22)
74.  しあわせのかおり 《ネタバレ》 
日本料理、焼肉、イタリアン、フレンチ、、ありとあらゆる食の映画を観ても、なぜか「中華料理」が最も映画映えすると言うか、うまそうに見えると言うか、、このボリューム感のせいだろうか? 冒頭の海定食、山定食だけでかなりの満腹感、いや満足感でしたなあ。まぁそれはさておき (笑) 本作は出演者たちを厨房に立たせて実際に料理をさせて、その包丁やフライパンの手捌き、一つ一つの「音」と、料理人の汗ばんだ表情を抜かりなく撮っています。出来上がった料理が一層うまそうに見えるのは、料理人の、労を惜しまぬ仕事ぶりを丁寧に、力強く見せているからこそ。そして、画面から「かおり」が漂ってくる (気がする) のは、これがよい料理映画であることの証、なんです。 全体を通して、安直な回想場面ではなく、王さんと貴子、それぞれの部屋に置かれている写真によって、視聴者に想像をさせながら二人の半生を伝えていることもよかった。 王さんが貴子を連れて中国に帰省する場面、これは紹興という街の美しさとともに、忘れ難いエピソードとなっています。ここで垣間見た彼の生い立ちや人望の厚さは、「王慶国」という人物に深みを与えているし、娘と紹介されたことを知り涙する貴子の姿に私ももらい泣きするという、、。 お互いに、父と娘の面影を投影した関係ではありましたが、そこにたどり着くまでには、ほとんど "力仕事" のような中華料理店の厨房を、日本人の、それも女性に託すという、中国出身の王さんとしては、相当な覚悟と葛藤があったはずなんです。 だから、国境、言葉、そして男女格差のような、世に多くの見えない「壁」があるなら、それを乗り越えていく架け橋として「食」(料理) の力がある、、本作にはそういうメッセージが込められているのかもしれません。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-12-12 20:50:41)
75.  あやしい彼女(2016) 《ネタバレ》 
一言で言うなら、韓国版ほど「パンチ」が効いてない。韓国版は、主演女優であるシム・ウンギョンのコメディエンヌっぷりと歌唱力が ガツーン!! と強烈だったので、どうしても多部ちゃん版 (笑) は見劣りしてしまう。いや、多部ちゃんもよかったとは思うけど、如何せんシム・ウンギョンが良すぎたのですわ。(そこはフォローしておきたい) 日本版のよかった点としては、スカイツリーといった風景の数々や、古き良き日本の「歌」そのものがストレートに心に染み入ってきたこと。時が経っても色褪せない歌の良さ、それはまるで、歳をとることは素晴らしいことなんだ、、というメッセージにも聴こえてくるようで。 また、リメイクにあたり、おバアさんの息子が娘に変わった点について、私見。こういう特異な設定のファンタジーだけに、日本が誇る青春ファンタジーの名作「転校生」の小林聡美さんをご指名でキャスティングしたかったのでは? この二作は、「もう一人の自分とサヨウナラ」というテーマも似ているし、いわゆる、オマージュ的な起用というやつです。私の考えすぎかもしれんが。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-28 19:22:18)
76.  犬部! 《ネタバレ》 
ペットとしての犬や猫の映画だし、きっと小さいお子さんたちが鑑賞されると思います。だから、全体的に明るい色合いだし、動物の殺処分などの凄惨な部分については、生々しく見せることなく、視聴者の客層を理解した優しい画作りはよかったと思えます。 そして本作が描いたのは、決してヒーリングとしての役割だけではない「犬」たちの姿。犬たちを通して、あら不思議、、いつの間にか人間同士の輪が広がってゆきます。もちろん、老犬「ロクロー」の存在によって、学校に友達ができたという登校拒否の彼女も然り、ですね。 本作で特に興味深いのは、犬部の花井くんの英雄的な行為が全て正しいわけではない、というところ。彼ったら、「殺処分ゼロ」という「答え」を急ぎすぎるあまり、テストの問題をよく読まない (理解しようとしない) 生徒のような感じ。むしろ、他の登場人物たちの方がよほど思慮深いことを言われていて、個人的には二つ、強く心に残る言葉がありました。一つは、安室氏 (岩松さん) が言われた「一殺多生」という言葉。そしてもう一つ、秋田くんの父さんによる、動物病院は動物保護をするところではない、といった趣旨の言葉。彼らも、理想は「殺処分ゼロ」なんです。しかし、経験上それは実現が難しいことを重々承知しているから、涙を吞んで、救える命と救えない命に分別をつけてる。花井くんと違う道を選択した柴崎くんの決意は、この二人の考え方により近いでしょう。いずれにせよ、動物に関わる様々な職業 (分野) の人たちが力を合わせて、少しずつ実現に近づくことを願わずにはいられない映画ではありました。 映画の構成としては、突然過去になったり、ちょっと時系列がわかり辛いのが難点。また、保健所から犬を払い下げる行為は2005年度より禁止された、生体を使った「外科実習」はモデルとなった大学では2018年に廃止された、と説明書きが最後にありましたが、それらは「犬部」の功績によるものなのか、そこがハッキリと伝わってこなくてスッキリしません。そもそも、この映画の時代設定っていつなの? って、私が観逃していたらゴメンなさい、ですが。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-14 20:29:49)
77.  嘘八百 《ネタバレ》 
全体的に、映像はTVレベルで特徴も無いし、点は辛め。 「実は騙されていたのは、主人公 (たち) でした」 これは、詐欺師系映画の常套手段。なので、最後の大どんでん返しに期待していたけど、、もしかして結婚式からのドタバタ劇がそうなら、伏線なし、爽快感なし、面白くない、の三拍子揃って、かなりスベった感じ。個人的には、最後に親子二組がめでたく和解して、千利休の茶碗よりも、一億八百万円の美術品よりも、世界にたった一人の子の存在こそかけがえのないものでした、、の胸熱路線で終わらせてもよかった気がするんですよね。 あと、息子さん (前野朋哉) がコツコツと作っていたジオラマ? ですかね、あれがマニアや専門誌の評論家あたりに大絶賛されて思わぬ高値がついちゃった、、って皮肉めいた展開を想像 (期待) していたけど、、一体なんだったのでしょう、あの思わせぶりなジオラマは。 結局のところ、ストーリーに難癖ばかり出てくるってことは、きっと「脚本」がイマイチなんだろうなあ、、監督と出演者たちに罪はなし、ってことで、以上。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-10-23 19:05:23)
78.  私をくいとめて 《ネタバレ》 
「勝手にふるえてろ」の姉妹編と言えそうな内容でしたが、、笑いが少なくなった分、やや物足りなさを感じたのでした。思った以上に、渡辺大知の存在は大きかった (笑) ネタバレになるのであまり書けないけど、このシリーズはラストシーンが「はっぴいえんど」にも見えるし、「おひとり様」にサヨウナラする「バッドエンド」にも見えてしまって。本作は特に、多田くんという存在が大きくなるにつれて、「A」の存在が次第に消えゆくけど、それは恋人を得た幸せと引き換えに、全く違うもう一人の自分とサヨウナラするという、ある種の切なさを感じてしまったのでした。例えるなら、黒田みつ子と「A」の関係に、大林監督「転校生」の "わたし" と "あなた" に近いものを見た気がします。 話変わって、とても勇気あるキャスティングではないでしょうか、のんと橋本愛。「あまちゃん」の二人をあえて共演させることで、そのイメージからの脱却を図った (手伝った) ように思えます。言わば、心優しい「荒療治」ですかね。そして、キャリアウーマンの片桐はいりさん。今までありそうでなかったけど、実際にはかなりハマり役でした。林遣都くんと前野朋哉くんの役どころも良いし、キャスティングに関しては、大九明子監督は目の付け所が鋭いですよね。 と、あれこれ書きましたが、監督はこのスタイル (路線) のまま、突っ走ってほしいです、はい。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-19 21:13:20)(良:1票)
79.  のど自慢 《ネタバレ》 
よかったと思う。 しかし悪魔的なことを言ってしまえば、「ネタはNHKからお借りしたものでしょ?」という冷めた見方も終始付きまといます。映画としては、そこに登場人物たちのドラマを当て込むだけだから「独創的」とは言い難いし、実際に何度か、「のど自慢」のドキュメンタリー番組を観せられているような気になってしまった。序盤の細かいカット割りは映画に集中できないほどだったし、本作の感動は「歌」そのものの力によるものが大きいし、、どうも監督の手腕が問われる部分が弱い気がします。効果的なクロスカッティングで出演者たちを描きつつ、本番に向けて盛り上がらせる編集はよかったと思うけど・・。 ただ、井筒監督にしては暴力的な描写や下ネタが皆無なので、良質なホームドラマとして、お正月など家族が揃った時に安心して観れそう。 例えば、近年のつまらない紅白歌合戦を見るよりは、こっちを流していた方がいいかもしれませんね。どれも時代に左右されない、日本らしい「歌」の選択はよかったと思うので。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-10 19:44:12)
80.  先生と迷い猫
「猫」の映画、とは考えないほうがいい。この映画は舞台である「街」が主役であり、家と、そこに暮らす人々の物語。 猫と、それを追う老人の目線はそのまま、街の案内人であり「語り部」と思ったらいいだろう。パン屋、美容院、駄菓子屋、学校、開業医による診療所、、そしてそこに集う人々。あえて観光名所案内的なショットを極力避けて、彼らの日常生活にフォーカスした情景撮影が好ましい。まるでこの映画自体が、この街の「あの頃」を記録した文献のようであり、郷土写真集のようだった。 出演者について、前々から、イッセー尾形さんの演技はエキセントリックすぎる印象がありましたが、こういう風変わりな人物を演じるには適任だったように思えます。そして、もたいまさこさんは、やっぱり猫がすき、ですね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-06 22:39:27)
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