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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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1.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
ゼログラは未体験の無重力体験を味わえる映画でした。 無重力の法則をここまで見事に再現した映画を自分は見たことがなかったです。 スローなのにハラハラするアクションはちょっと新しいと思います。 主観でとらえた場面からは臨場感が伝わります。 広大な宇宙に取り残された絶望感を自分は初見ではあまり感じ取ることができませんでしたが、 無重力で起こる様々なことが怖いと感じました。 (映画作りをしたことがない素人の意見ですが、 もっと人間が宇宙にとって小さなものであり、宇宙空間が無であることを伝える描写がさらにあればなお良かったです。 私の理解力の問題かもしれませんが、あるいは視点が主観に近いからなのかもしれませんが、これはごく個人的な感想です。) 宇宙のシーンは美しく神秘的で、音楽もそれを助長させていました。 ラストは重力の偉大さと壮大さを感じさせました。 「宇宙船とヒロイン」が「胎内と胎児」を思わせるシーンがありました。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-09 23:27:48)
2.  ギャング・オブ・ニューヨーク 《ネタバレ》 
時代背景に惹かれるものがあります。 陽気さと野蛮さと埃っぽさが開拓時代のアメリカっぽくて楽しいです。 構想30年を要したといわれるだけあって 人間と時代のドラマに壮大さが感じられました。 キャメロンディアスの赤髪は自分的になしなのですがやっぱ彼女は素敵だと思います。 憎むべき敵に慕われ、またその敵に自分の父親の姿を投映してしまう複雑な心境が見どころでした。 運命あるいは宿命的なものを感じさせる展開が時代の渦とともに 巨大なものと化していく感じが男としてはたまらない要素です。 正直細かいところはよく分からなかったんですが。 登場人物のキャラクターが洒落ています。ゲームやファンタジーに出てきてもおかしくないキャラもいました。 ビルが印象的でした。
[DVD(吹替)] 6点(2016-05-05 23:42:12)
3.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
暴力が描かれますが凄い恍惚感があります。 不思議な音楽です。 音楽と映像が作り出すこの孤高で深遠な雰囲気はまさに芸術的です。 スタンリーキューブリックの映像の美しさはシンメトリーな構図にあるような気がします。 この作品はキューブリックの作品の中で最もアートな印象を受けます。 暴力がテーマだと思いますが、その不快さを美しく見せるコンセプトは分かりづらかったですが、 ただ凄いものを見ている感じです。 また暴力が絡んだ因果応報みたいなのが面白かったです。 あれだけ好き勝手していたアレックスちゃんが気に毒になっちゃうところが大好きです。 逆流性胃炎になってしまいそうなゲップの演技でした。 あと作家おじさんの変顔が最高です。霊気みたいのが出てるかもしれません。 派閥争いを始めとする全ての事柄は世の中の仕組みが描かれている気がします。 正直分からないことも多いのですが。 描写や技巧が洗練され過ぎていてそれを言葉で表現しようとすると無理があるくらいです。
[DVD(字幕)] 9点(2016-05-05 23:36:24)
4.  ロッキー・ホラー・ショー 《ネタバレ》 
ハロウィンの時期に見ましたが最高のテンションにさせてくれる映画です。 不気味で退廃的なのに最高に愉快でご機嫌な映画です。 世の中に蔓延する不安や不幸を一気に吹き飛ばすパワーがあるかもしれません。 倒錯的な世界観が現実をどうでもよくさせます。最高に明るいです。 パーティー的な楽しさが究極レベルです。 音楽が最高に良かったです。 怪奇映画の恐怖演出のツボを押さえていて、 その胡散臭さが効果的に使われていたと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-17 21:53:48)
5.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
なんだか昔の海外ドラマを見ているみたいです。 安定感のある上品なつくりで、(僕は原作を読んだことはありませんが) 原作を読んだことのある人にとっては原作以上のものではないという印象なのかもしれません。 推理物の原点といった感じがします。 ただ推理の謎が難解というだけではなく、そこに人間ドラマを感じさせます。 格式高い西洋趣味に陶酔します。 鉄道と雪景色はなんかいいですね。 上流階級の雰囲気も味わえました。 ポワロって人は一癖ある面白い人だったんですね。
[DVD(吹替)] 7点(2015-11-09 22:45:57)
6.  ティム・バートンのコープスブライド 《ネタバレ》 
ナイトメアビフォアクリスマスの再来とまではいかないと思いますが、 ティムバートンのダークファンタジーが炸裂してました。 ユニークなキャラクターが面白くて アニメーションはとても繊細です。 物語には"生の世界"と"死の世界"がありますが、 "生の世界"はまるで死んでいるかのようにモノクロームに包まれ、 逆に"死の世界"はパラダイスのごとく生き生きとしているのが面白いです。 ナイトメアビフォアクリスマスの世界とどこかでつながっているような気がします。 
[DVD(吹替)] 7点(2015-01-05 22:51:20)
7.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
これ実話ですか? エンターテイメントとは思えない真実味があります。 ここまで陰謀の姿を浮き彫りにした映画はなかなかないと思います。 っていうか陰謀ふざけるな。 読解力のない自分に字幕映画は向かないです。 この映画はシリアスで、前半ではけっこう話が長かったので吹き替え版がほしかったです。恥ずかしい話ですが。 宇宙とか政治の話って字幕で読むにはちょっと難しいところがありますし。 お話自体は真実味があっておもしろかったです。 逃亡のサバイバルとか飛行機アクションとか、暴走した車のシーンとか断片的に面白かったです。 てか陰謀こえええ。ほんとに実話じゃないんですか?  「陰謀はこうして起こされる」ということを的確に伝えていると思います。 ま、これがもしホントにあった陰謀を事実のまま映画化したなら この映画は制作の段階で陰謀によって消されていたでしょうけど。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-30 02:24:05)
8.  ファウスト(1994) 《ネタバレ》 
非常に難解な映画でした。 寓意的なものが多くて意味不明な点が多かったです。 ただヤンシュワンクマイエルのアニメーションの面白さは楽しめました。 基本的にシュワンクマイエルの作品はダークなのかもしれませんが、その中でも かなり暗い作品だったと思います。 悪魔や錬金術が題材だったのもあるかもしれません。 現実から幻想へ、あるいは現実から人形劇の世界へと迷い込みますがそれがとても深いです。 なぜか以前はレンタルのホラーコーナーにあったのですが、 一般のホラーとは異なりつつも、悪魔の表現は恐ろしく迫力があって、これはホラー以外の何物でもないとも思います。 シュワンクマイエルの作品は食べ物が印象的ですが、この作品も 奇妙な食べ物がおいしそうでありながらも半分はグロテスクでした。 天使と悪魔の描かれ方がユニークです。 木でできた顔がゴロゴロと転がってくるシーンは忘れがたいです。 美しい庭園はなにか不気味さを覚えました。 ストリートオブクロコダイルとも似たダークな美しいシーンがあります。 社会的に見てはいけないものをもろに見てしまった感じはどなたかが言っておられたようにデビッドリンチの映画のようでもあります。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-30 02:14:26)
9.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
かなり最悪な映画でした。トラウマ映画かもしれません。 発想はちょっと下らないけど大胆で、なかなか奇抜な映画でした。 内容はマッドドクターが人をさらってムカデ人間に改造してしまうというもの。 このマッドドクターというのがとても怪しくていいです。 犬の写真を眺めるドクターの異様さ、注射するときのドクターの恍惚感はなかなかイってます。 この映画で最高に雰囲気が出ているのはドクターが被験者たちに手術の説明をする場面です。 そのアンダーグラウンドで危険な感じはある意味で名場面だと思います。 それにしても被験者の一人は日本人ですかw さらに男を先頭にして何が楽しいのか分かりません。美女を先頭にしたならもっと評価できたのに残念です。 日本人を先頭にしたのは「コミュニケーションできない状況を作った」のだとか。  結局この映画を考えた人の目的って「美女に自分の肛門を舐めさせたい」とか「糞を食わせたい」だけのような気もしますが。 前半はシリアスに淡々とプロセスが描かれていてなかなか良かったです。 中盤では下らなくて笑える場面もあります。 結末はちょっと後味が悪いです。 普通、最後尾まで栄養がいきわたらないことくらい博士なら分かるでしょ。そういうバカっぽさもこの作品の面白さなのかもしれません。 最悪な展開の中で二人三脚のような一体感と支え合いの気持ちが出始め、さらに人間として生きる尊厳まで見えてくるのは面白かったです。 最悪な映画なので不要な人は避けて通るべきだと思いますが、恐怖映画やゲテモノ映画が好きな人なら漏れなく見てもいいかもしれません。 ただ、この映画にはかなりの衝撃とある種のパッションはあったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-30 02:09:47)
10.  バイオレンス・レイク 《ネタバレ》 
ただティーンや金髪女性がジェイソンみたいなのに殺されてゆく映画だと思ってた。 そうじゃなかった! メガ級のトラウマ映画だった。 「トラウマ度」はその人の体験してきた事柄によって違ってくるのでそこは人それぞれだと思うのですが、 僕的にはここ一年で観た中で最もトラウマにしてダウナーな映画だった。 「腐った土地では腐った人間しか育たない」 これはそういう映画だ。 車のラジオでは子育ての問題がとりあげられる。 「何で子供の事しかいわないのかな」と思っていたらそれがテーマだったみたいだ。 町に着くなり不快な出来事に遭遇する。 序盤から不快さは加速する。 湖で悪ガキを注意したことでトラブルに巻き込まれてゆく。 この悪ガキどもは不気味だ。 ここまで悪意がすごいともはや不条理というか非人間的な感じさえする。 この疎外されてるような怖さは子供のころに覚えがある気がする。 他の土地でつるんでる奴らが何故にこうも怖いのだろう? 子供たちのグループは力関係がよくできてて、罪意識の植えつけとかけっこうリアルだ。 しかしグループが揺らいだとき子供たちの弱さが見え始める。 悔恨して一人になった子供は気の毒な弱者ともいえる(ボス以外)。 最後は大人たちが自分の子供の悪事をもみ消してしまうのですがこれがもっとも暗く絶望的。 こんな環境じゃ何も育たないし、もう光が一切ないです。 よく出来てると思うのは「町に着いた時に味わう不快な出来事」がここに結びついていることです。 「土地」や「環境」までが腐った人々の味方を仕出します。 ここまでだとある意味で孤高といえるのですが、このやるせなさどうするんですか。 休日に見ちゃったじゃないですか。リベンジ・ナッシングですか?いえ、ギブミーリベンジですよホントに。 唯一の救いはこんな腐った土地の湖を恋人に見せたいといった彼氏のセンスの無さ。 ヒロインも運が悪過ぎるでしょ。 この直接的なトラウマはファニーゲームを超えた。 この監督が師と崇めるのはラース・フォン・トリアーあるいはミヒャエル・ハネケかもしれない。 「ラクーンシティー」「羽生蛇村」「サイレントヒル」「雛見沢」「彼岸島」「杉沢村」「インスマウス」・・・ 行きたくない村は数あれどこのバイオレンスレイクがリアル一番。今のところは。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-12 01:24:56)(良:1票)
11.  アリス(1988) 《ネタバレ》 
シュヴァンクマイエルのアニメーション映画の最高傑作。 カルト性と芸術性が非常に高い。 アリスが最高に可愛い。 シュヴァンクマイエル独自のアリスワールドであるが、 この人はアイディアの鬼であろうか。 ただでさえシュールな原作をさらに不条理にし、見てる方は混乱させられる。 全く一筋縄ではいかない、常識を裏切られる面白さがある。 音の使い方が独特で、物の質感が伝わってくる。 童話の世界であるがとても気味が悪い。 幼い頃に絵本(ヨーロッパの古い童話など)に感じた怖さと近いものがある。 ウサギとかキ×ガイとしか思えない怖さだ。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-02-09 23:32:47)
12.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
(今年2013年のクリスマスっぽくなさは以上なのですが、) 今年もまた観てしまった。 クリスマスにはたくさんの愛と奇蹟が紡がれるという感動のお話。 とにかく愛にあふれた内容になってます。 いくつものラブストーリーで構成された群像劇ですが そのどれもが一本の映画に値するほど素晴らしい。 それらが束になっているのだからまさに無敵。 人々の愛を多面的に描くことで、 ラブストーリーとは人の数ほどあるのだと知る。 また愛に伴う切なさも描かれていて何か泣けてくる。 大切な人と寄り添い、また相手に自分の気持ちを伝えることを教えてくれるこの映画は素晴らしかったです。 物語が集束に向けて大きく動き出すラストは劇的な感動を巻き起こす。 この大きなうねりは群像劇の中でもレベルは高いと思う。 この映画は大人のクリスマス映画(子供ははやく寝なさい)の理想形。 てか最強のクリスマス映画。 そして 人々の中から愛を見出し描き出してゆくラブストーリーの傑作。
[DVD(吹替)] 9点(2013-12-25 01:35:21)
13.  ディセント2 《ネタバレ》 
暗闇が怖すぎるホラー「ディセント」の2作目。 1作目が傑作だっただけに2作目はなんか残念だった。 急に出てきてビックリさせられる場面は多いが1作目ほど怖くは感じなかった。 土砂崩れによる閉塞感のある怖さは2作目でも登場するが、 スケールアップはしても1作目ほどの圧迫感はない。 洞窟の地獄絵図にしたって1作目ほどの壮絶な迫力はない。 一番の美人が殺されるんですが、これが実は生きてるんじゃないのかと思うほど適当な死に方をしてます。 この次回作があればたぶん彼女が登場するかもしれません。 この2作目はかなり衝撃的な展開で驚きました。 この作品が続編として評価できるのは1作目とのリンク度の高さです。 話がけっこう自然につながってます。 ホラーよりも前作から引きずったレズ色が強くて、 さらにアマゾネス対決が本作の肝なんじゃないかとも思います。 保安官が最高にウザいです。  
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-24 00:04:00)
14.  凶人ドラキュラ 《ネタバレ》 
これぞ本来のドラキュラである、とでもいうかのような迫力のあるドラキュラ役が好評価。 名優クリストファー・リーが演じるこのドラキュラを正統派といわずしてなんといおうか。 ドラキュラの復活のシーンがよくできている。 儀式がオカルトらしくていい。 この映画の牧師さんはかなりワイルドだ。 聖典の代わりに銃を担いでいる。 ドラキュラの最後って大体の想像はつく。 心臓に杭を打たれるか日の光を浴びることでその呪いの歴史に終止符を打つドラキュラ映画は多いと思うけど、 この作品のドラキュラの最後は少し独特なのかも。 本来のドラキュラの恐怖が味わえる希少な映画であると思う。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-11 23:21:57)
15.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
虫けらの棲家、醜いロンドンでは詩はユーモアに満ちて高らかに?歌声は美しく響く。 芸術とはこういうものなのだと思う。 分かりやすいほどに暗く幻想的な世界観。 ティムバートン監督はこの手のファンタジーの職人といえる。 この作品もまたブラックユーモアに満ちている。 殺人、地下室、拷問器具(のような椅子と精肉器)、ミートパイのネタ、精神病院、 魔女、悲劇、これらはダークファンタジーの極み。  怪奇映画は歪んだ愛というものが大体を支配している。 この映画もそんな感じだけど、 愛の歪み方がユーモラスで面白い。 歪みは大体が悲劇しか生まないようだ。 それを体現するような映画だった。 スプラッタ映画としてのレベルも高く、 ”スパッと切れる”のと”グチャってなるの”との両方が繰り返されるところに 変態じみたものを感じる。  スウィーニートッドはブラックジャックみたいだ。 またスウィーニートッドはその髪型がⅩ麺のウルヴァリンみたいだ。 これでシザーハンズみたいに剃刀を鉤爪みたいにつければ完璧にウルヴァリンだったのに、惜しい。 突拍子もないこと言ってスミマセン。 幽閉されたヒロインの少女はラプンツェルがモデルだろうか? この薄気味悪いロンドンで杖を鞭打ちみたいにしている役人の光景はジキルとハイドを思い出す。 ティムバートンの映画は魔女とか悪女がけっこう出てくるの特徴がある。 青年の愛多きゆえの失態がウザい。 あまりにも憎ったらしい判事への復讐が失敗に終わった瞬間、気が変になりそうだ。  暗く悲しい終わりが美しくて、スリーピーホロウの頃のティムバートンのダークファンタジー復活を思わせる。 ミュージカルの歌が良かった。
[DVD(吹替)] 7点(2013-11-26 23:37:03)
16.  マドモアゼル 《ネタバレ》 
ちょっとトラウマな感じの残るカルト映画だった。 女教師マドモアゼルの腐りかけた美貌が放つ熟れた色気と、 彼女の不条理かつ理不尽なまでの悪徳がこの作品の魅力だ。 閉鎖的な村ではその悪徳は独自の展開をたどる。 ってか動物が可愛そう。 彼女の悪徳と追尾するかのように少年の内にある性のざわめきが描かれてるみたいで面白い。 それからチェーンソーを持ったイタリア男(少年の父)が肉体美をもってセクシーに描かれる。 このイタリア男の笑い方には何か暗い余韻が感じられる。 イタリア男と女教師の辿る末路の差は、まるで男と女の違いが示されてるみたいだ。 差別、暴力、嫉妬、エロス、人間の醜い部分が森の影でむき出しになるが、 それとは逆にモノクロ映像は時に詩的なまでに美しく幻想的で、それがこの作品を芸術の域にまで高めている。 悪女や女教師に強い関心のある人ならおススメかも。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 18:07:07)
17.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》 
冒頭の辺はなんか車の宣伝みたいだった。 このシリーズの好きなところは、 スーツを着たアクションと、 ちょっとハゲていてもカッコいいところです。  ヒロインの肌はソバカスだらけですがそれが逆にいいっていうか、 彼女の瞳の綺麗さがさらに際立ったと思う。 映画によくある”影のある謎の女”っていうのはなんかセクシーだ。  悪のリーダーは頭良さそうでキレてる感じなんだけど、 自分の部下の頭をすぐに撃つリーダーって見切りが早いようでいて実は頭悪いんじゃないかと思う。  ドライバーのフランクは理性的であり、ヒロインの酒や薬はそれとは対照的だったのが印象的だ。 シリーズを通してだと思いますが、 フランクの理性は美女によって少し崩れていくのが面白かったと思います。 痛快なアクションシーンが多くてエンターテイメント映画としてそんなに失敗はしてなかったと思う。 さらにパンキーなソバカス美人が素敵だった。
[地上波(吹替)] 6点(2013-08-27 22:01:15)(良:1票)
18.  28日後... 《ネタバレ》 
その当時、走るゾンビは新しかったのかもしれない。 この作品はそのパイオニアなのか。 この作品は何より、いきなり「28日後・・・」と足元を吹っ飛ばされるような時間軸飛ばしが斬新だった。 なんか「いきなりかよ」っていう感じが面白かったと思う。 僕はこの続編である28週後・・・のほうを先に見て、 ”最先端でカッコいい映像”と”ゾンビ映画”との融合になにか感動した記憶があるのですが、 この28日後はB級くさいチープな映像にまずガッカリしました。 その落胆がかなり大きくて、持ち直すには時間がかかった。 しかし走るゾンビの展開が相変わらず面白くて、世界に引き込まれるまでに時間はそうかからなかった。 教会のシーンとか、燃えるゾンビが走るシーンとか、かなり良かったかもしれない。 ショッピングのシーンが面白かった。 物語の脱線にみられるいくつかはロメロのゾンビのオマージュだと感じる。 それから、たぶんテレビゲームのバイオハザードからも少しは影響を受けているみたいだ。 ゾンビと洋館、それからウェスカーみたいなキャラクターもいた。 感情を掻き立てるポストロック(エモーショナルロック?)のようなサウンドと、走るゾンビの映像は結構あっているかも。 黒人の女性の髪形が気に入らない。
[DVD(字幕)] 6点(2013-08-04 15:51:13)
19.  ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 《ネタバレ》 
ダークで幻想的な雰囲気が支配する映画。 古典怪奇映画の魅力をリバイバルさせ今に伝えるのはさすがハマー。 老舗レーベルならではの本格的な演出が光る。 まさかリアルタイムでハマーホラーが見られるなんて思ってなかった (検索してたった今知ったが「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイクもハマーフィルムだった)。 とにかく村の雰囲気が陰鬱で美しい。 古城(洋館?)、酒場、濃霧、沼地など これぞ怪奇映画といった妖艶な雰囲気が見事。 しかし古惚けてはいるが最近の映画らしいスタイリッシュさはある。 ゴシックホラーではスリーピーホロウ以来の衝撃。  それでこの映画は美しいロリータが沢山出てくる。 まさにゴシックロリータというものがこれほどまでに効果的に使われている 映画は希である。 少年の霊よりも少女の霊が多いのはたぶん こういった雰囲気の映画では、少年よりも少女のほうが幻想的な雰囲気を作り出すアイコンとしては役立つからかもしれない。 ウーマンインブラックというタイトルの通り漆黒の黒さが凄い。 因縁の深さと暗さがあり呪いの恐ろしさと伝染性が見事。 ハマーホラーというとモンスターホラーが主流であるという印象だったが この作品のジャンルは幽霊のホラーだ。 正直いって外国の幽霊のホラーは怖くないという印象であったが、この映画の幽霊はマジ怖だ。 ほんとどんだけ怖いんていう後半の恐怖のコンボが観客を恐怖に陥れる。 ゴシックホラーとしては完璧。ハマーホラーリバイバル。  (主役はハリーポッターのダニエルラドクリフ君であるが無精髭まで生やして大きくなったものだ。 しかしハリーポッターのころから賢そうなイギリス顔してるなと思っていたので、 こういった雰囲気の映画には結構あっている。 もしかしたらそのうちに彼はティムバートン監督にも見初められるかもしれない。 彼は妻を失った主人公の喪失感を見事に演じている。)
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-14 13:59:15)
20.  コックと泥棒、その妻と愛人 《ネタバレ》 
最初の場面から下品でビックリした。 アルバートがほとんど一人で喋ってたなぁ、、、。 あの役の俳優さんが台詞大変そう。 ホントうっさい、声が大きい人ってイヤだね~自分の事ばっか話しちゃってさ~って思った。 この作品は決して気持ちの良いもんではありませんよ。 ゲロだの、腐った肉や魚介類に悪臭に蛆だの、アルバートの下品な言葉使いだの、 きわめて不快指数が高いです。 しかし何故か美しい。不快なものが「美しさ」を高めているのか、何故か美しく感じてしまう。 「美」と「酷」は相反するもので、しかしお互いがお互いを引き立てあうものだとある人はいいます。 だから何故か僕には、あのトラックの腐った肉が強烈な美しさを放っているように感じた(それは偏に僕の変態趣味によるものかもしれないが)。 しかし映像から「におい」まで感じ取ってしまうほど感覚の鋭い人には、あのトラックの腐った肉の場面は強烈過ぎると思います。 「強烈な悪臭」っていうのは生理的にダメだ。ついつい顔を歪ませてしまう。 だからあの場面は強烈な印象を受けた。 マイケルの殺され方がとても残酷で、参った。 強烈な「赤」がとにかく印象的だった。レストランの豪華でお洒落な感じが良かった。 レストランが真っ赤なのに対して洗面所が真っ白だったのもまた凄いセンスだ。 レストランとは全く違う空間を出していて効果的だったと思う。 ソプラノで歌う少年の歌声がとても美しく、この下品な作品に崇高な雰囲気をあたえていたように思う。 最後の「料理」が運ばれてくる場面は不気味だった。 色彩、デザイン、音楽、映像も美しく、下品なようで実は品があるのかも。 しかしとても生々しい。 この作品には独特の美学があるようだ。 とはいっても、婦人用トイレに入ってきて、まだ女性が入っている便所の個室の扉を次々と蹴飛ばしてゆくアルバートを見て、「この男ほんとサイテーだな!」とか思っちゃいました。 ベストオブ「最低な男」映画ですよ、コレは。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-14 13:55:58)(良:1票)
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