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コメント数 1963
性別 男性

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21.  裸で御免なさい
「裸でごめんなさい」って何を言うか?こんなにも若くて健康的で可愛くてナイスバディのブリジット・バルドーなら許す。いや、もう男なら誰だって許すでしょ。これで許さないようでは男じゃないと言いたい。とにかくそのぐらい本当にブリジット・バルドーが最高です。もうストーリーなんてどうでも良いとさえ思えてしまうぐらいである。待てよ?ストーリーだってそんなに悪くはないぞ。むしろ良いではないか!だってブレジット・バルドーがストリップショーに出るんだぞ!そこまでの流れも良い感じである。そして、やはりブリジット・バルドーが良いのである。ブリジット・バルドーの健康的な肉体美、それを観て楽しむ。それでけっこうじゃないか!どうしても観たくて仕方なく、近所のレンタル屋にはないし、我慢出来ずにDVD買ってまで観た。観る動機が凄く不純であるので「スケベでごめんなさい」と謝りたい気持ちです。それでも観たことに後悔などしません。むしろ観て良かった。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-20 22:46:06)
22.  犯罪河岸 《ネタバレ》 
前半と後半で作風が一変する中でそれぞれの人間の嫌な部分、妻が犯人だと思って庇う気弱な亭主とそいつが犯人だとばかりに決め付けて取り調べを行なう警察とのやりとりの中に取り調べる側と調べられる側のお互いの立場を描くその画き方が人間が如何に自分が一番であるとばかり言わんかのようである。サスペンス映画なんだけどその中に人間の醜さ、愚かさまでも同時に描くこの監督、アンリ=ジョルジュ・クルーゾーという人物の人間的観察の鋭さには本当に毎度ながら感心させられる。それにしてもあの刑事の態度を見ているとやはり警察という職業の持っている普通の一般市民とは違う部分が浮かび上がってくる。相変わらずこの監督の描く人間臭い男達と女達の強さと弱さ、そういう所を上手く見せる演出の素晴らしさをここでも感じることが出来る。個人的好みという意味からしたら同じ監督の他の作品に比べての7点ですが、それでも最近の映画ではなかなか味わえない良さがこの映画でも感じられた。この監督さん、外れが1つもないような気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-17 21:45:52)
23.  テス 《ネタバレ》 
美しい。冒頭の夕焼けの空の色の美しさ、更に音楽の美しさ、そんな美しい音楽に乗せてダンスする大勢の女性達、美しいと言えば映像もさることながら主演のナスターシャ・キンスキーのあまりの美しさに眼を奪われる。そりゃあ、男ならアレックスやエンジェルだけでなく誰だって心を奪われそうになる。出てくる二人の男が全く別のタイプだがどちらも嫌な奴である。こんな嫌な男なんかに関わらない方がテス(彼女)の為だ。それでもやはり美人であることが致命傷となり、どんどんと不幸へとなっていくのだが、それでもひたすら生きようとするテスの姿が悲しくあり、楽しい映画なんかではないけれど、この映画のテスのように自分が凄い美貌の持ち主であることを知らない女性というのは世界中に多くいると思う。美しいということはとても罪であるとばかり言わんかのような映画です。ナタリーシャ・キンスキーが苺を口にする場面のあの唇の美しさとエロさ、そして、アレックスとの間に生まれた子供に乳をやる場面にはそれが例え嫌々な形で産まれてきた子であっても母としての真の姿が見える。エンジェルがもっとマシな男だったらと思うと余計にテスが哀れでならない。誰もテスを救えなかったのか?作品全体の空気、張り詰めた感じ、あまりの美しさが生んだテスの人生、これを観ると自分は男であり、しかもかっこ良くもなく、美男子でもなくて良かったと思えてならない。そんな映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-12 21:48:01)(良:1票)
24.  何がなんでも首ったけ
久しぶりに観るブリジット・バルドー主演映画です。最初から最後までブリジット・バルドーの可愛さにストーリーそのものよりも見入ってしまう。とにかくそのぐらい本当にここでもまた可愛い。そして、エロい。監督が監督だけにそうなるのもある程度は予想できてしまうし、何だかもう滅茶苦茶な感じだけど、その滅茶苦茶さこそこの監督の持ち味かもしれないと納得するようにして見るべきである。可愛いブリジット・バルドー、エロいブリジット・バルドーとどちらも見られる反面、どうせならこの映画に関してはカラーでお願いしたい。それにしてもこの監督の女性の画き方が男からしてみたら羨ましいやら憎いやらで、監督て仕事の特権を感じずにはいられなくなる。最後に音楽の使い方(ジャズ)がルイ・マル監督ぽく感じられるのは私だけでしょうか?監督としての才能ではルイ・マル監督の方が一枚も二枚も上だと思うけどルイ・マル監督ならこうはならないだろうし、そういう意味ではロジェ・ヴァディム監督らしい映画だと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-25 22:17:56)
25.  人生万歳!
すげえなあ!よくしゃべるし、そのしゃべりにしても半端なく、相手に対しても容赦なしの常にマイペースな年寄りが娘というよりも孫でも良いぐらいの若い女の子を自分のペースへと持っていくその持っていき方がとにかく凄い。ここまで口うるさい爺さんなのに嫌な気持ちにならずに普通に楽しめてしまったのはやはりあの爺さんがウディ・アレンじゃなかったからである。ウディ・アレンはとにかくもう監督と脚本に専念してください。この映画が楽しめたのはとにかくウディ・アレン自身が出てなかったからである。大笑いするほどではなかったけど所々で笑える場面もあったりして、ウディ・アレン作品らしい映画だなあ!と思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-19 20:31:04)(良:1票)
26.  天井桟敷の人々 《ネタバレ》 
この映画が何故名作と言われているのか解る。映画への愛に満ち溢れている。映画を撮るんだ。映画を製作するんだという情熱、思いが伝わってくる。この映画は当時、フランスはドイツの占領下にあった。暗く沈みがちなフランス人の為にフランスの監督が同じフランス人を映画という武器を持って喜ばせたい。楽しんでもらいたいという願いで撮られている。自由への叫び、それはパントマイムという形でしか表現出来ない時のバティストと素顔でのバティストとの両面を描きながら本当の自由とは何か?愛とは何か?というものを見せてくれている。芸人であるが故に、それもパントマイム芸人であるが故に声には出せない苦しみ、一方でパントマイム芸人ではない時に見せる姿が本当の意味でのバティストであるように人は自分の気持ちというものは心の中にいつまでも隠しておくことなどは出来ない。全てを騙して生きることの辛さ、それはバティストだけではなく、お互い愛しながらも一緒にはなれなかったバティストとガランス、ガランス同様、バティストの事を心から愛していたナタリーの苦しみ、別の男と結婚し、男の子が生まれ、その子供にバティストと名付けた事がナタリーの気持ちをよく表しているし、最後に群集の中に消えて行く(去っていく)ガランスの名を呼び続けるバティストの心の叫び、色んな意味でこの映画は男と女の本心、それを全て隠さずに描ききっている作品として素晴らしい人間ドラマである。午前十時の映画祭で観るまでずっと観ないでいた作品である。大きなスクリーンで観て来て良かった。あれだけのスケール感、よく占領下に置かれている厳しい立場であるにも関わらずこれだけのものを撮ったと感心させられた。この映画がフランス人に与えた勇気、希望は我々日本人には想像つかないぐらい計り知れないであろう。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-10 21:57:17)(良:2票)
27.  チャーリー
チャップリンの人生を描くということの興味、大のチャップリンファンである私にとってはどのようにチャップリンの人生、一般的にまだ知られていない別の顔などその他見たいけど見たくない。でも知りたいという何とも複雑な気持ちを感じつつ観ることにした。でもって、やはり偉大過ぎる人物像を2時間ちょっとの時間で全て見せる。描くことの難しさを覚えずにはいられない。今まで一度もチャップリン映画を観たことのない人にはなるほどね。これがチャップリンなのかとなるかもしれない。しかし、私のようにチャップリン映画は短篇も長編もほとんど観ている者からすると物足りない。伝記映画としては大変、良く出来た作品だとは思うし、監督のチャップリンに対する愛も十分に感じることが出来る。その他、出演者の演技、特に主人公チャーリーを演じたロバート・ダヴニー・Jrの演技は素晴らしいものを感じさせるし、本物のチャーリーになりきっているぐらいお見事である。それでも初めてチャップリンを観る人にはチャップリンの全て、魅力を全部伝えようとするならば伝記映画ではなく、本物のチャップリン自身が演じているチャップリン映画をどれでも良いから1本見せる方がチャップリンの素晴らしさを伝えることが出来るのではないだろうか?(個人的に1つだけ薦めるなら迷うことなく「街の灯」←この映画を貶す人とは友達にはなれない。)この伝記映画だけを見てチャップリン初体験の方が本当のチャップリンの偉大さをどれだけ解ることが出来るだろうか?という疑問が残る。最後にもう少しだけ言わせて貰うとこの作品を観て一人でも多くの方がチャップリン映画を観たいと思うようになってくれたら私はとても嬉しい。天国にいるチャップリンもきっと同じであろう!
[DVD(字幕)] 6点(2011-04-29 21:18:46)
28.  バーバレラ 《ネタバレ》 
やっと見つけたぞ!この映画を観るために市内のレンタル屋さん片っ端から入ってやっとのこと8件目で見つけた時の喜びはとても嬉しく、この映画を観る為だけに会員になったしまった。冒頭のバーバレラ(ジェーン・フォンダ)が宇宙服を脱いでいくシーンで私も含めて世の中の男性諸君の心を鷲づかみにしたに違いなく、少なくとも私は心だけでなく下半身も鷲づかみにされそうになった。てよりもなった。若き美しいジェーン・フォンダの素晴らしい肉体、素晴らしい裸体、男なら間違いなくこの場面だけでも、もう一度観たいとDVDの良さを知ることになるはずだ。劇場で観ていると出来ないことが出来る。そうです。何度もその裸だけを目的に巻き戻したり、一時停止したりと映画館じゃ出来ないことが出来るという利点!ただ難を言えば動く字幕が凄く邪魔である。それでも美しい裸を観ることが出来るのはやはり嬉しいものである。裸となったままのバーバレラが大統領閣下に対し「何か服を・・・」と言うと「構わん」という返事が返ってくる。いやあ、本当に構わんである。男なら誰しも閣下と同じ気持ちであるはずだ!それにしてもこの映画のジェーン・フォンダは文句なく美しい上にエロイ!デュラン博士の開発した機械さえもショートさせ、燃やしてしまうなんて、一体、どれだけ凄い性欲なんだ?男をただ捨てるだけの悪女でなく、きちんとご褒美までしてくれる何と言う有り難い女である。映画的にはけして、誉められるような内容じゃないし、でも、こういう映画を時には観るのも悪くはない。いや、悪い所か嬉しいものである。男心を確実に刺激するという意味で本当に嬉しい映画である。これ、日本でリメイクするなら、もしも、増村保造監督が生きていたら若き頃の若尾文子様(この場合は様です。ちゃんではない。)でお願いしたい。増村監督だったらこれ以上にとんでもない凄い映画となるはずだ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-09 21:32:56)(笑:1票) (良:1票)
29.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 
パピヨンとドガの男と男の友情、生きるために自由を求めて逃げる二人、しかし、何度逃げてもどこへ逃げても必ず邪魔が入る。自由を手に入れることの厳しさ、この世に自由なんて本当に存在するのか?と見ていて思わずにはいられなくなるほどこの映画はとにかく全てが重苦しさで充満している。独房でのパピヨン(スティーブ・マックイーン)がとにかく恐いし、凄い。何が何でもドガ(ダスティン・ホフマン)からの差し入れを貰ったことを話さなかったパピヨンが食事を半分にされようが絶対に口を割らない。友達のためなら、また自由を手に入れるためならどんな辛さも絶えてみせるという男の中の男ぶりに同じ男として私にはとても真似は出来ないものを感じさせる凄さ、見ていてとにかく楽しいとか面白いとかそういう感覚よりも人間ってどこまで我慢出来るものなのか?というものをこの映画を観ると思わずにはいられない。人は目的のためならどんな苦しみだって耐えてみせる。例え食事を与えられなかろうが殺されかけようがそれでも絶対に諦めない。物事、諦めたらそれで終わりであるというものをこの映画は私達に教えてくれている。諦めなければ必ず報われる。若い裸の女性とも出会える。えっ?それは違うって?でもきっとそういう希望みたいなもの、かすかな夢、望みを持って生きていくことがどれだけ素晴らしいことかと思わずにはいられなくなるし、ラスト、海に飛び込んで本当の自由を手に入れてみせたパピヨンの「俺は生きてるぞ!くそったれ!」て台詞を聞きながら見ているドガ、この二人の対照的な二人の演技がもたらす男の人間臭さいっぱいの映画である。
[映画館(字幕)] 8点(2011-04-08 21:38:28)(良:2票)
30.  ツーリスト 《ネタバレ》 
ん?評判悪いなあ!でも、私はこの映画、確かに荒を探せば幾らでも出てくるけど、それよりもまずは美しいベニスの街並み、タイトルにあるように観光旅行にでも行ったような気分を味わうことは出来たし、それに最近流行りのCGだけらけの映画よりはずっと良い。昔のハリウッド映画のような味わいを感じさせる映画作り、ストーリーよりも雰囲気を味わう映画として観れば楽しめるし、それに二枚目と美女との絡み、絡みと言っても舌を絡めるというようなけして、嫌らしい絡みではなく、まあ、そういうシーンもあることはあるが、そんなことよりもジョニー・デップが犯罪に巻き込まれる。しかも、アンジェリーナ・ジョリーの美女に人違いされ、気に入られ、殺し屋に殺されそうになりながらと、とにかく二枚目と美女の二人が美しいベニスで犯罪に巻き込まれる。それを観て楽しむ。それで良いんじゃないか?美女が犯罪に関わる。絡んでくるというのはやはり観ていて楽しいものがある。ジョニー・デップはやはり二枚目であることが男からしても解るし、かっこ良い。殺し屋に狙われて、パジャマ姿でも何故か絵になる。ところで列車で出会った男を好きになるという癖を持つというアンジェリーナ・ジョリー演じる女、男からしたらそんな女に一度ぐらいは会ってみたいものである。但し、これも相手がジョニー・デップだからであって、そこらにいる普通の男ではこうはならないと思う。勿論、私なんぞ相手にされっこない。でも、その分、犯罪に巻き込まれないで済むというのは助かる。そう考えると二枚目は辛いなあ!いやあ、二枚目でなくて私は良かった。良かったと何だかそんな気持ちにさせられる映画でもあるという意味でも以外と楽しむことも出来た。この映画は二枚目じゃない私のような男にとっては救いの映画であると勝手に解釈しつつ、この映画についての感想を終えたいと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2011-03-08 22:03:20)(笑:1票) (良:1票)
31.  タンゴ(1993) 《ネタバレ》 
これ、昔に見てやたら笑った記憶がある。ただ、内容に関してはすっかり忘れてしまっていて、久しぶりに借りてきて見たけど、パトリス・ルコント監督の映画に出てくる人達、特に男は哀れである。しかし、哀れであるが故の妙な可笑しさ、人間的な不思議な魅力、馬鹿馬鹿しさ、ブラックな会話とやりとり、例の釣りのシーンも釣り糸を垂らさずにいるというのもこの監督の持つ喜劇的な演出として楽しめるし、色んな意味で変てこな映画であるが、その変な魅力がこの映画の面白さであって、私もここの皆さん同様、この映画好きです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-02-18 22:09:22)
32.  リュミエールと仲間たち
これは私のように古い映画きり見ている者には懐かしい名前の監督が出てきたり、また私のように田舎者にはなかなか映画館では見れないミニシアター系の監督の素顔、えっ?この監督さんってこんな人だったんだ。というような今まで知らなかったこと、新たな発見、色んなものが見えてきて面白く見られる。ただそれでも不満もある。出来ることならもっと絞って一人一人の人生を見ていたい。そんな気がして、そういう意味での不満を感じつつも映画監督とは何か?映画とは何なのか?というようなものを見せてくれるドキュメンタリー映画である。こういうフィルム映像が見れたというだけでも本当に貴重である。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-04 21:54:45)(良:1票)
33.  ピカソ-天才の秘密 《ネタバレ》 
何?ピカソの映画だと?ただ絵を書いてるだけだろ!と思うかもしれないけど凄いぞ!一瞬足りとも眼が離せない。絵が一つ一つ違って見えてくるその画き方も凄いし、出来上がったかと思ったらその絵がこれまた別の形として現れてくるあたりの凄さ、面白さ、ピカソが描いている所を裏から撮影しているカメラワークの巧みさ、色んな意味で何だか凄い作品を見てしまったような錯覚に陥る。ただ絵を書いているだけなのに何故これほどスリリングなんだ?恐るべし!クルーゾー監督!この監督、全くと言って良いほどハズレがない。しかもどの作品も傑作ばかりだ。これまた凄いドキュメンタリー映画を見てしまった。
[DVD(字幕)] 9点(2011-01-12 22:37:10)
34.  キリクと魔女 《ネタバレ》 
何と言う凄い映像美、とにかく映像の美しさだけでも見ていて驚かされる。驚かされると言えば何も映像の美しさだけではない。出てくる人物、男も女も大人から主人公である子供のキリクまで裸、裸、裸のオンパレードである。それなのにちっともいやらしさを感じない。そこが凄い。間違ってもこの作品を実写でやろうなんて馬鹿な事を考えてはいけない。今、日本中で大ヒットしているらしいあの名作アニメの実写版を撮った監督と脚本家には間違っても見せてはならない。もしかしたら実写でなんてことを考えるかもしれない。いや、まさかいくら何でもそこまではしないだろう!おっと、そんなことよりもとにかくアニメだから良いのである。魔女としてのカラバの恐さに怯えるキリク、何故カラバが自分に対して冷たいか?と疑問を感じながらも魔女になってしまっているカラバを元の姿にしようとするキリク、キリクがカラバを元の姿の人間に戻す瞬間の周りの美しく咲く花の美しさには眼を奪われる。作品全体に漂う不思議な感じのするこの魅力は何から来るんだ?何とも神秘的な雰囲気を漂わせながらの1時間11分でした。
[DVD(字幕)] 8点(2011-01-10 20:54:36)
35.  黄金の七人
確かに「ルパン三世」を思わせるし、ノリも良い。更にあの教授をはじめとする人達、そうそう、あの女の色気ムンムンやら色んな要素で楽しませてくれる。ただ私にとっては「ルパン三世」と言えば銭形のとっつぁんがいる。それがここでは同じような人物が見られないのが不満である。泥棒のシーンもいきなりかよ!て突っ込み入れたくなるのと、あの音楽が「11PM」みたいで違うものを見ているような妙な気持ちが沸いてきてしまって、それに七人の人物像に関してもいま一つです。まあ、この映画はノリで突っ走れ!余計なことは言うなというように観るのが一番なのかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2010-11-25 21:39:11)
36.  カジノ
ロバート・デニーロと組まなくなってからのマーティン・スコセッシ監督作品のつまらなさときたらそれはもう酷いものである中、これはそんなスコセッシとデニーロの名コンビとしては他のものよりは明らかに落ちる出来栄えであるが、作品全体を包み込むオーラ、役者の名演技ぶりでそれなりに楽しめる。カジノの雰囲気、音楽も作品の内容に似合うだけのものを感じることも出来た。私にとってはマーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロだからこそ一応は楽しめたが、他の俳優なんかじゃこうはならない。この名コンビの作品としての力強さ、輝きを再び見たいと願うのは私だけではないはず。正直不満の方が多い作品であるが暗黒街の雰囲気作りにかけて相当、力を入れて撮った映画だなあ!というのがこの映画を見ての感想でして、その雰囲気をここまで再現してくれているという意味において評価してのこの点数です。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-16 16:37:49)
37.  アラン・ドロンのゾロ
アラン・ドロンの黒マスクにマント、そして、悪人顔の似合うアラン・ドロンが正義のヒーローゾロを難なく演じて見せている。アラン・ドロンと言えば二枚目の正義的なイメージを持たれている人のがもしかしたら多いかもしれないけど、私は違う。アラン・ドロンと言えば絶対に悪役のが似合うし、どこか冷たい。冷酷な眼差しを感じさせ、それがアラン・ドロンの最大の魅力であるように思うのたが、ここでのアラン・ドロンは全くそれとは違うのであるが、これがまたなかなかである。悪と正義のどちらを演じても絵になるスターである。それがアラン・ドロンである。映画の内容は単純明快、誰が見ても解る。この単純さこそがこの映画の魅力である。若干、長さを感じさせるのと私もヒロインの女性がいま一つだと感じてしまうものの、それでも下手な映画、例えるなら何を言いたいのか?解る奴だけ解れば良いみたいな難しさが全くないので誰が見ても普通に楽しめるはずです。何だかこの映画のアラン・ドロンのゾロを見たら他のゾロものはあまり見たいて気がしなくなった。それだけアラン・ドロンがとにかくかっこ良い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-22 22:53:53)(良:1票)
38.  ビバ!マリア
映画が始まって直ぐにルイ・マル監督が戦争を経験している事が解る場面が出てくる。これもまたルイ・マル監督による自伝的作品なのかな?という感じがしばらくするとコメディ映画に変わって行く。主演の二人の女優、ブリジッド・バルドーとジャンヌ・モローというフランスを代表する女優によるドタバタした展開、スピード感たっぷりな展開の速さ、またまた西部劇としての要素とが入り混じって、色々なものを描いているが、全体的にドタバタ感があまり良い風に描かれていない気がして、そういう意味では何か物足りない。コメディにしたいのか?西部劇にしたいのか?ラブコメにしたいのか?どれもこれもいま一つである。主演の女優の面白さで何とか見られる映画にもなっているし、つまらなくもない。普通に面白い程度でルイ・マル監督作品の中では普通の感じがする。5点にしようかとも思うけど、泥だらけになって、暴れまくり、銃まで放つブリジッド・バルドーが魅力的であり、彼女の演技と面白さに1点プラスしての6点!ジャンヌ・モローに関してはコメディはあまり似合わない気がする。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-08-12 17:33:18)(良:1票)
39.  ブルジョワジーの秘かな愉しみ
相変わらず人間の嫌らしい部分を徹底して描き切るルイス・ブニュエル監督による可笑しな喜劇とでも言うべきか?言いたいことは何となく解るけれど、それでもスッキリせずに一体、夢なのか?現実なのか?今、そこで起きていることは現実問題として人間なら誰しも起こり得ることであるというようなものが見えてくる。食事しようとする度に邪魔が入るのは人間の心理としてはかなりの確立でイライラさせられるし、それを見せることで人間の欲に対する考え方、心理を監督自身が笑っているようで意地の悪い監督らしく、その中に色々なものが見えてきて、ある意味これこそ人間だとでも言うような感じの心理劇として見所のある映画になっている。同じように人間の嫌らしさを描くラース・フォン・トリアー作品のように観ていて不愉快な気持ちにしかならないということがない点に関してはルイス・ブニュエル監督の作り出す世界、不思議な世界、私は嫌いではない。ただ今作に限れば他のルイス・ブニュエル作品に比べると難解な部分も多くて、この監督の映画を一度も見たことのない人には薦めようとは思いません。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-25 21:31:00)
40.  ユリシーズの瞳 《ネタバレ》 
この監督の映画を観るのはこれが三本目である。相変わらずワンシーン、ワンシーンの力強い映像美、美しい映像美には毎度ながら感心させられる。息を呑むほどの冒頭の船のシーンの美しさ、他にもダンスの場面での力強い映像、そして、この監督の作品に共通する「霧」の場面での暗殺シーンにおける凄さ、ストーリーそのものよりも完全に映像の力強さで見せる監督であるような、とにかくどの映像もこれぞ詩人とでも言うべきか、映像の持つ凄さを覚えずにはいられなくなる。3時間近くある話で、やや長さというものを感じてしまうぐらいストーリー的には特に面白味のある内容でもないし、それでも映像の持つ凄さだけで見せてしまう所はこの監督さんは凄いと言わざるをえないし、個人的には「霧の中の風景」がこの監督の作品の中では今の所、観た中では最も好きな映画であるが、ワンシーン、ワンシーンにおける力強さではこちらの方が上かもしれない。正直、何度も繰り返し観たい映画でもないが、とにかく映像の美しさ、テオ・アンゲロプロス監督お得意の長回しによる映像の力を見せ付けられた思いである。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-04 12:58:34)
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