61. 悪なき殺人
5人の男女それぞれの視点で章区切りに描かれ最終的に全員が繋がりを持っていた脚本はなかなかお見事。ただ、愛しても愛して貰えないやるせなさが深みを持って描かれてなく「そういう事だったのか」以上の感慨の無い作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-15 16:45:12) |
62. 赤と黒 デジタルリマスター版
高名な原作小説は未読。ジュリアン・ソレルの野心が大した事無く3時間以上に亘る不倫劇は退屈でグッタリとなりました。ジェラール・フィリップ、ダニエル・ダリューに期待特大だっただけに残念です。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-12 01:29:48) |
63. 危険な関係(1959)
《ネタバレ》 子宮でモノを考えるジャンヌ・モローのゲスい事この上なく。類は友を呼ぶジェラール・フィリップ。 外ヅラのみ上品な極悪ゲス夫婦に罰が下るのを待った甲斐があった結末。 ジャン・ルイ・トランティニャン、ジェラール・フィリップが同じフレームに収まっているお宝映像に加点。 本作がジェラール・フィリップ遺作というのに、当時のファンの無念さが想像出来ます。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-09 13:31:38) |
64. ジャッキー ファーストレディ 最後の使命
お目当てジョン・ハート最晩年の姿は今一つな役どころではありますが語り口は健在でした。 ファーストレディとして凛としたものが感じられないネッチリした台詞回しにウンザリしてしまい、「そうですか」以上の感想が無い作品でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-12-08 16:02:21) |
65. 遠い日の家族
《ネタバレ》 大好きなラフマニノフ ピアノ協奏曲2番の調べに乗せての回顧譚。両親と兄を死に追いやった密告者は誰なのか、アニー・ジラルドかジャン・ルイ・トランティニャンどちらかと思ったのですが。今一つ淡々とした作りで、名曲に負けている感がするもどかしい作品です。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-07 01:42:39) |
66. 夜の騎士道
私的に厚かましくてしつこい人間は虫唾が走るので、いくらジェラール・フィリップとは言え胸糞キャラでありました。(ゴメンナサイ)ただ、ダンスシーンだけはウットリ。お相手ミシェル・モルガンの着こなしにも惚れ惚れ。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-05 14:02:38) |
67. パルムの僧院
《ネタバレ》 長尺でしたが長さを感じる事無く完走。色男ファブリスのヘタレ身勝手ぶりもジェラール・フィリップが演ずると「仕方ないか・・」と思うのが自分でも不思議。そんな彼を一途に愛した二人の女性に惹き込まれ、とりわけ、公爵夫人を演じたマリア・カザレスの芯の通った存在感が素晴らしい。ヘタレを助ける為にゲスに身を捧げるシーンが圧巻。添え物にしか見えなかった民衆の反乱は無くても良かった一大恋愛絵巻を堪能しました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-05 03:29:49) |
68. 鉄路の闘い
フランス国鉄職員達の抵抗奮闘ぶりが描かれています。名だたる名優を起用した「大列車作戦(1964)」のようなドラマ性が皆無のドキュメンタリー作品に、史実を知った以上の感慨が無く。 ナレーターがシャルル・ボワイエというのに「エーッ!」即確認しましたが違うように聞こえました。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-04 11:38:43) |
69. ルシアンの青春
《ネタバレ》 ルシアンの浅はかさは17歳なので仕方ないにしても、ゲシュタポの拷問場面を目にしながら手先であり続けるのには酌量の余地は1ミリもありません。無責任な彼の母親も酷い。罪には罰が下る事を知った彼を描かない演出や、フランス黒歴史を提示するのはルイ・マル監督ならではですね。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-03 01:51:47) |
70. トレンチコートの女
ミシェル・オーディアールとは思えない粗末な脚本、シャーロット・ランプリングのファンをもってしてもかなりなコケ具合。気前よく裸体を晒すのが痛々しく感じた愚作にガックリ。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-11-30 16:35:14) |
71. わんぱく戦争
《ネタバレ》 冒頭、郷愁誘う音楽に期待値急上昇。隣村同士児童の小競り合い。指揮官がいて知恵袋がいて作戦があって、裏切りに捕虜に捜索隊にと盛り沢山。全編に溢れる微笑ましさと「貧乏人に恥をかかせるのが平等なのか!」等のシリアスさの塩梅が絶妙。特筆ものの胸キュンキュンな弟おちびチャンが忘れられない掘り出し物お薦めの秀作。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-11-28 14:21:24) |
72. 肉屋
犯行に駆り立てるものが何も示されず。サスペンス感もゼロ。ロマンスも中途半端。ステファーヌ・オードランの美しさ以外に見るべきものが無い「魚屋」でも「八百屋」でもいい凡作。尺の短さに+1点。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-11-26 23:23:37) |
73. テス
《ネタバレ》 観たいと思ってから40年。 この世にこんな美しい人居てるのか!ランキング第5位ナスターシャ・キンスキーは絶頂の美しさであり、ロマン・ポランスキーのS性が浮かび上がる数々の演出を受けて立つティーンエイジャーとは思えない堂々とした演技にも喝采。ポランスキー印の重厚幽玄な映像美にもウットリ。エンジェルのステレオタイプなちっちゃい男ぶりは当時の宗教観を映し出しているような。彼の苦悩が示されていないのでノコノコ帰ってきて何を今更と白けた点が残念。テスの起承転結に於いて泥にまみれて遮二無二働いている時が一番幸せに見えたのが何とも切なくラストショットにやるせなさが募ります。 貧乏暇無しで4回に分けての鑑賞となりましたが、続きを観るのが待ち遠しかった、シャロン・テートもあの世で満足しているであろう傑作。 [インターネット(字幕)] 9点(2022-11-25 15:42:46)(良:1票) |
74. 水を抱く女
《ネタバレ》 予備知識無しで鑑賞。「裏切ったら殺すわよ」にスパイ、サスペンスものを思わせ期待が高まったのですが。 ロマンスにミステリー要素があるお話。ん・・・大の男が無抵抗なんて・・脳死のはずが・・?????・・・ワケワカメでお開きとなり唖然。男女とも結構身勝手なところに苦笑。 ドイツ人気質を感じる都市計画話に+3点 不覚にもウンディーネがオンディーヌをモチーフにしているのを知り、「そういう事ね」+2点。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-11-21 16:32:00) |
75. パリ、テキサス
弟夫婦に一言の礼も詫びもなかった私的人間のクズ確定のトラヴィスに反吐が出る。ダラダラ間延びした展開にも閉口。物語で浮いてしまってるような異常な程の美しさであるナスターシャ・キンスキーとアメリカの広大な風景に点数を。 [DVD(字幕)] 3点(2022-11-16 02:02:36)(良:1票) |
76. シャネル&ストラヴィンスキー
アンナ・ムグラリスはシャネルのミューズを務めた事もあってお美しいのですが、耳障りな声質での棒読み台詞回しにウンザリ。お目当てマッツ・ミケルセンはお尻(+5点)に目が釘付けとなりました(恥)が、夫として父親として愛人として煮え切らなく、退屈な不倫劇でした。 [DVD(字幕)] 5点(2022-11-03 23:22:48) |
77. プロジェクトV(バイオント) 史上最悪のダム災害
エンディングの荘厳な音楽と流れるテロップに意気消沈。 金儲けの為にデータが示す事実をねじ曲げる恐ろしさを嫌と言う程見せつけられました。 お目当てダニエル・オートゥイユ演ずる諸悪の根源のその後を見たかったところです。 [DVD(字幕)] 6点(2022-10-28 15:26:03)(良:1票) |
78. 草の上の昼食(1959)
牧歌的な映像と展開に心揺さぶられる事無く、どちらかと言えば退屈。 ただ、人工授精からの優生思想に、医科学が神の領域を侵すことなかれという戒めを感じたところに加点。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-12 14:35:33) |
79. コニャックの男
フランス革命歴史絵巻とドタバタラブコメがミックスされた本作。ジャン=ポール・ベルモンドのアクションはまずまずといったところで、がさつさしか感じられなかったキャラクターで今一つ盛り上がれず。退屈な作品でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-08 22:59:34) |
80. 夕なぎ(1972)
ロミー・シュナイダーは画面に映える美しさではありますが、演ずるロザリーの二股女ぶりに嫌悪感しかなく、ラストショットには吐き気がしました。極端な喜怒哀楽さまざまな表情を見せるイヴ・モンタン充実の演技に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-10-07 13:53:39) |