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61.  誓いの休暇(1959) 《ネタバレ》 
何とまあ、涙腺に響く素晴らしい映画だこと!こんなにも素晴らしい戦争映画がまだあったことにまずはびっくり!更にこれがまた旧ソ連によって撮られていたということが驚きです。この余りの美しさ、それは映像だけでなく正しく心の美しさ、人間としての心の美しさ、優しさに心を打たれます。この映画の主人公である少年兵アリョーシャは通信兵として戦地に送り込まれ、戦闘に初めて加わった中で、ドイツ軍の車二台を炎上させて勲章を獲る。思いもよらぬ形で六日間の休暇を貰ったアリョーシャが離れ離れとなった形でいる母に会いに行く途中の列車の中で知り合った一人の少女との物語もやたら切なくて悲しい。もう二度と会うことのなかった二人、戦争が二人の恋を引き裂く。別れた後の回想シーンで見せる二人の想いが美しくも悲しい音楽と相成って物凄く切ない。シューラからアリョーシャへの逆プロポーズととれる「私は婚約者なんていなかった」の台詞を言うシューラの涙の美しさに見ている私も泣けてきてやばかった。シューラと別れることになったアリョーシャのせっかく苦労してやっと会うことの出来た母とも直ぐに別れなくてはならない。永遠の別れ、二度と会うことのなかった母と息子、その息子の最後の姿を見送る母親の姿にもう、駄目だ!泣けて泣けて本当にやばいです。戦争がもたらすやるせない気持ちが観ていてずしりと重い戦争映画、それもアメリカ映画がよく見せる派手なだけの戦争ものとは明らかに違う人間の心の優しさいっぱいの名作中の名作をまた一つ観た思いでいっぱいです。私のレビューでこれで22人目、あと、8人、誰か観て早く感想を書いて欲しい。そして、一刻も早くこの映画がランキング入りすることを願いたい。
[ビデオ(字幕)] 10点(2007-01-06 11:13:44)(良:3票)
62.  ストリート・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 
ロックの寓話とサブタイトルからしてかっこ良い。文句なしのかっこ良さである。オープニングの音楽の素晴らしいリズム、かっこ良さ、音楽だけでなく全てにおいてこの映画はかっこ良く、男が男に惚れる映画である。1980年代、バンザイ!的な臭さが同じ時代を生きてきた者としては自分の青春時代の1本である。主演のトム・コーディ演じるマイケル・パレ、かつての恋人でありロック歌手であるエレン(ダイアン・レイン)のかっこ良さとセクシーさ、更には男ぽくて女気ゼロのマッコイ(エイミー・マディガン)のかっこ良さもこの映画をよりかっこ良く見せてくれている。そして、忘れてはならない悪役、エレンを誘拐する暴走族グループのリーダー、レイヴェン(ウィレム・デフォー)のかっこ良さ、トムとレイヴェンの二人だの対決の場面、仲間達に絶対に手を出させないで戦う素晴らしさ、この映画はアクション映画だけど誰も死なない。一人も死なない珍しいアクション映画である。そこがまたこの映画の素晴らしさである。全てにおいて何から何までやたらかっこ良くてたまらない映画として、一生忘れることの出来ない映画である。映像、音楽、役者達の文句無しのかっこ良さ、何度も言うようにとにかくかっこ良い。私にとってかっこ良い映画は何か?て聞かれたら真っ先にこの映画のタイトルを挙げます。何度も何度もビテオやDVDで見てはその度に痺れるほど熱くなれる映画をこの度、午前十時の映画祭で劇場で見れたことが何よりも嬉しい。好きで好きでたまらない映画です。
[映画館(字幕)] 10点(2011-06-19 22:34:36)(良:3票)
63.  アウトレイジ(2010)
北野武監督って本当にヤクザ映画が大好きなんだなあ!というのが、感想です。出てくる人物がどれもこれも、悪人としての怖さを十分に見せてくれている。面白いか?好きか?と聞かれると面白い事は面白いけど、好きか?というとそんなに好きにはなれない。デビュー作で見せた静けさの中に有る危険性、危うさとでも言うか?そういう物が今作品ではあまり感じられない。飛び交う台詞の多さによる悪役の多さよりも、映像としての怖さ、台詞に頼る事しなくても人間の怖さ、危険性等を見せる事が北野武監督なら絶対に出来る筈です。そう思うと不満のが多い。武作品としてはメジャーな作品、万人受けしやすく、解りやすい作品かもしれないけど北野武監督にはこの監督にしか撮れない作品を期待したいし、撮ってほしい。
[DVD(邦画)] 6点(2016-11-08 20:13:30)(良:3票)
64.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
この世に産まれてきた以上、自分を思ってくれる人がいる。大切だと思ってくれる人がいて、そういう人の為にどんなことがあっても生きよう!人生は辛いことも多いけど、楽しいことも多いと思わせてくれる力がこの映画にはある。信じる者は絶対に救われるんだ!天使の存在なんて信じるか信じないかは人それぞれだが、私は信じたい。そして、この映画を観て一人でも多くの世の人が自殺することを考え直して止めることを祈りたい。そういう願いをこの映画を撮ったフランク・キャプラ監督は全人類に映画という大きな武器を持って訴えようとしたに違いない。正しく人生の素晴らしさ、タイトル通りの「素晴らしき哉、人生!」そんなヒューマニズム溢れる名作中の名作!文句なしの満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-12-23 22:39:15)(良:3票)
65.  野菊の墓(1981) 《ネタバレ》 
まず初めに澤井信一郎監督って女優、それもけして、演技の上手いとは言えない。むしろどう考えても下手くそな若い女の子を可愛く見せてしまうことに関して才能があるとこの映画を観てそう感じると共に、映像的センスも持ち合わせていることが解る。始まってすぐの水辺のシーン、船に乗ってやってくる政夫を映す水の美しさ、おっと、この映画、全編に飛び込んでくる光の美しさ、この映画、我が故郷の自慢出来るほど見事な山の景色、白い雲、実際にある景色をここまで美しく描いてくれていることに感謝したい。個人的には松田聖子はどうしても苦手であるが、そんな苦手な松田聖子の民子はどこから見ても民子のイメージぴったりなほど上手く撮れている。正直、観る前は凄く不安でした。野菊の墓で松田聖子ってどうなのよ?て気持ちがしていたけど、予想していたほど悪くはなく、むしろ予想以上に良かった。澤井信一郎監督って、もっと評価されても良いのでは?ところで希木希林の「民子さん、民子さんて、そんなにも民子さんが良いのかね。私じゃ駄目なのかね?」には思わず吹き出しそうになるほど笑わせてもらった。そりゃ、いくら何でも松田聖子には勝てんだしょてまあ、ほとんどの方はそう思うに違いない。
[DVD(邦画)] 7点(2011-02-13 21:16:19)(良:3票)
66.  アンジェラの灰
確かに♪確かに♪灰はある♪うん!間違いなく灰がある。とにかく暗くて重い。しかしながら深く考えさせられる映画であり、貧乏臭いけどそれでも同じ貧乏臭い描写にしても日本の(特に最近の)映画よりもしっかりと描かれており、それに何よりもじめじめとしていないだけまだ良い。正直、面白いとか楽しいとかそんな映画じゃないけどこの映画から学ぶべき何かが感じられる映画という意味においてはやはりこの監督さん、アラン・パーカー監督の社会派人間的ドラマとして見せる演出力は現在の映画監督の中でも間違いなく上位に入るだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2011-11-15 22:02:30)(良:2票)
67.  インサイド・ヘッド 《ネタバレ》 
これは子供だけでなく大人も含む全人類に対して、注意書きは必ず守るべきだと警告している。入ってはならない空間。それはライリー頭の中の感情をコントロールする5つもの性質、中でもヨロコビ、カナシミ、イカリの3つの感情は生きている者全てが持っている感情方法であり、それを全て分かり易く描いた点は大いに評価すべきだと思うし、一見、何の役にも立ちそうにないカナシミだけどカナシミあればこそのヨロコビが一段と大きくなるのだというがこの映画で一番言いたかったのではないだろうか?ライリーが新しく引っ越して来てから昔の思い出、父親や母親、アイスホッケーを一緒に楽しんでいた友達との思い出やらとにかくそれをアニメでしか表現出来ない形で見せてくれてる。人生、楽しい事だけでなく辛い事もあるんだよ!と言うメッセージと共にまた辛い事もあるからこそ楽しい事だって沢山あるんだよと言う様に感じる事もできる。一見、子供向きアニメの様だけど大人に対する子供の頃の楽しかった思い出は必ず心の中にあるはずだ!それを思い出した時、人は忘れていた何かを思い出すはずだと言う様な感じがして色んな事を考えさせる映画であると思いました。
[映画館(吹替)] 8点(2015-07-23 22:58:58)(良:2票)
68.  とんかつ大将
ぐるぐるさん、またまた二人部屋にて失礼します。おっと、なぬ?えっ?6点?結構、辛口ですねえ!この作品、私は大好きです。なんと言うのかなあ?川島雄三監督の映画ってどことなくフランク・キャップラ監督的な雰囲気を感じるのですが、違う?私はこれも間違いなくアメリカ的なホームドラマ、そこに流れる雰囲気は間違いなくフランク・キャップラタッチであると思います。そんなこの作品、どの俳優にしても感情移入してしまう何かがあります。上手く言えないんだけど、とにかく好きですこの雰囲気が!俳優のそれぞれの個性、描き方にしても面白く最後は感動してしまった。あっ!そうそう、あのじいちゃん、バイオリンニストが特に良い味出してると思います。とんかつ大将ていうあだ名もなかなか良いんじゃないかなあ!主演の佐野周二はこういう役は本当にはまる。また女優陣にしても3人の女優、それぞれがみんな本当に美しくてこれはいつまでも心に残ると思うなあ!最後に一言!川島雄三監督!私はあなたの作品はどれもこれも笑いと涙のバランスがほど良くて大好きです。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-01-29 19:55:59)(良:2票)
69.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 
凄いぞ!かっこ良いぞ!ジェラール・ドパルデュー!このシラノのかっこ良さ、それは見た目じゃない。人間は見た目なんかよりも中身が肝心だとばかり言わんかのような凄みのある名演技にひたすら圧倒させられる。自分が見た目は醜くて女性にも優しくされたことなど一度もなかったというこの主人公、そんな男が愛する美しき女性に対する愛情表現の方法に手紙を用いる。しかも自分が愛している女性に対して同じく愛していながらも上手く態度で表せない別の男、しかもそいつは自分とは全く違うタイプの完全な二枚目である。そんな男の手助けの為に手紙を書いたり、男の後ろで見えないようにと愛の言葉を言おうとしたり、なんて奴なんだ。まるで寅さんみたいじゃないか!自分も同じく惚れているのにそれなのにこの男の姿は寅さんのように本当にどこまでもかっこ良い。手紙の秘密に関しても黙っていたなんて普通の男では出来まい。姿形なんかよりももっと人間には大切なものというものがある。そういう人間愛の素晴らしさを見事に描いた映画として忘れらない映画になりそうです。それにしてもフランス映画、フランス人の愛情表現の凄さというものはどの国の人種よりも上手い。そして、どこまでも優しい。この映画は映画に対しても勿論、良いもの撮るんだ。良いものを見せるんだという気持ちと人間に対して優しい気持ちが伝わってくる。改めてフランス映画の凄さと底力を見せ付けられた気がしてならない。
[DVD(字幕)] 9点(2012-09-15 11:07:49)(良:2票)
70.  ドッグヴィル
ラース・フォン・トリアーに告ぐ!「ダンサー・イン・ザ・ダーク」といいこんなことして楽しい?人間、大嫌いだろ!人を喜ばそうという気持ちが無いだろ!3時間近くもかけて人間の嫌な部分しか見せないそのやり方、己の自己満足でしかないようなものを作る。ラース・フォン・トリアー信者だけ集めてそういう人達の前だけで公開してくださいという気持ちである。変態は変態でもお前の変態にはもう付き合いきれない。日本にも変態映画や人間の醜い部分を徹底的に描いて見せる監督もいる。例えば増村保造監督がその代表例であるが、増村映画には観ていて、主人公に対して愛情みたいなものを感じるし、主人公に対しても同情出来たり、応援したくなったりと感情移入出来たり、脇を固める人達も同じように感情移入してしまうものがあるが、この監督の作品に出てくる人間には誰一人として感情移入出来ない。そんなこの監督、本当に見ていてうんざりです。この映画を支持している人は同じ監督の他の作品もきっと支持するだろうし、反対に受け付けない。支持しない人は徹底的に受け付けないであろう!私は断然、支持出来ない派です。もう二度とあんたの撮る映画は見ない。さようなら!ラース・フォン・トリアー!
[ビデオ(字幕)] 0点(2009-07-12 18:10:25)(笑:1票) (良:1票)
71.  原爆の子 《ネタバレ》 
原爆が落とされた広島、そんな広島で生まれ、広島で育った新藤兼人監督だからこそ余計に戦争というものの辛さ、あの時代の子供達の健気さ、そういうものがひしひしと伝わってきます。子供達に対する石川先生の「みなさん、お休み中はうんと遊んで勉強して丈夫な子供になってください」という台詞に込められた力強いメッセージの中に生きる希望というものが見えてくる。この映画の中の子供達を観ていると今の子供達は子供らしさというものに欠けてしまっているような気がしてならない。子供が子供らしく外で元気に遊んでいるというようなものは最近はあまり見かけない。この映画の中の子供のようにもっともっと外で遊んでこそ子供なのだと思う。新藤兼人監督による現代の人達、大人と子供達全てに対して人間は希望を捨ててはならない。未来を生きようとする全ての人達へのメッセージ的な映画という意味でこの映画の持つ存在価値の高さは観るに値する。そして、二度とあんな原爆による被害というものがあってはならない。そういう監督の熱い思いが伝わる映画です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-16 22:07:20)(良:2票)
72.  居酒屋ゆうれい
うわっ!平均点低いなあ!しかし、私はこの作品好きです。日本人に生まれてきて良かったと思えるいかにも日本的な雰囲気、あのセット、そして、何といって主演の二人、萩原健一と山口智子の人情味溢れる夫婦、そのコミカルさの中にある夫婦としての絆のようなものに、また、そこに集まってくる人達のあの楽しそうな顔付き、更に忘れてはならないゆうれい役の室井滋のゆうれいも見ていて楽しい。こういう心温まる人達が集まる居酒屋、その雰囲気などどこをとっても日本映画ならではの人情ものに仕上がっていて私は好きです。こんな居酒屋だったら、こんな気持ちの良い人達の集まる居酒屋だったら、例えゆうれいが出てこようが私は気にしないと思う。この映画はとにかく出ている人達が皆、本当に楽しそうに演じているのが良い。「居酒屋」と「ゆうれい」という組み合わせの妙、どこをどうとっても日本映画らしい映画!こういう人情話、喜劇がもっと見たい今日この頃、見るからにさほどお金はかかってないのは解るけど、金などかけなくても面白い映画は撮れるんだよという監督の気持ちも伝わってきて、そういう所も含めて好きな作品でもある。
[映画館(邦画)] 8点(2008-08-11 20:21:48)(良:2票)
73.  幸福(1981)
市川崑監督の作品の中で観ることは出来ないと思っていたこの映画、本当は東京まで行って映画館で見たかったぐらいだが、なかなかそうはいかない。CS放送での観賞となる。市川崑監督の希望によると、本当は完全モノクロの世界、映像で撮りたかったらしいけど、映画製作会社の反対によって実現しなかったと聞くが、何故?監督の希望通りにやらせてあげなんだ?ここらがもう1980年以降の日本映画の駄目なところである。それはさておき、市川崑監督らしい如何にもこれが今の日本である。昭和の日本の美しさ、映像だけでなく、親子の絆、それは妻に逃げられどうして一人で二人の子供を育てながら刑事という職に付いている水谷豊演じるこの父親と子供達とのやりとりの中に親子の絆、人間としての大切さを描いている。市川崑監督の描く世界はいつも何かドロドロした人間関係の中に見え隠れする絆、絆を大切にすることの重要性、タイトルにあるように「幸福」とは何か?という問いに対し考えさせられる内容の見応えのある作品になっている。所々で金田一シリーズを思わせる人物をここでも使うことで、金田一ファンにとっても別の楽しみを見せてくれているこの辺りの市川崑監督らしい映画を観る上での楽しみ方や、また特殊なシルバーカラーという映像によって、普段は見ることの出来ないようなこんな東京の姿までも映し出す。その市川崑監督の映画ファンは勿論、そうでない人にまで興味をという引き付けられる魅力がこの映画には存在する。それにしても市川崑が亡くなったからこうして観ることが出来るのか?と思うと何だかとても哀しくなるし、やりきれない。生きている間に誰もが見ることが出来なかったものか?日本映画だけの問題ではないが、監督が生きている間にDVD化して欲しかったし、全国の映画館で上映して欲しい。そういう映画があまりにも多過ぎる気がしてならない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-11-28 11:30:42)(良:2票)
74.  西部の王者
桃太郎さん、カーンバック!すいまシェーン!お先に書かせてもらいます。これまた素晴らしい作品、よくご存知で!西部劇は好きで、結構観ているつもりでいたけど、知らなかった作品がまだまだ沢山、あることに気がつきました。そんでもって、この映画、オープニングから本当にかっこ良く、映し出される西部の街並み、美しい風景とかっこ良い音楽、なんと言うべきか?映し出される美しい街並みは西部劇の名作「シェーン」の如く美しい。また沢山の牛、馬、その二つの動物を巧みに使ったスケールのある映像はハワード・ホークス監督の「赤い河」やジョン・フォード監督の「駅馬車」のようなスピード感溢れる映像!これはCGなどではけして、表現することは無理な映画的、映画ならではの力強さが観ていて伝わってきます。全てが正しく西部劇そのものとでも言うべき、本当にかっこ良くて、爽快な気持ちにしてくれる傑作間違い無しのこれまた素晴らしい西部劇に出会った気がする。最後にもう少しだけ言わせてもらうと、モーリン・オハラ意外はあまり知らない俳優きりですが、これだけ楽しませてくれたら言うことありません。 ここのサイトに来てなかったら、ここのサイトの存在を知らないでいたら間違いなく知らなかったであろうし、観てなかったと思う。また一つ、素晴らしい映画に出会った。  <追記> 放浪紳士チャーリー様、初めまして!一番星☆桃太郎さんの仰っているように、謝らないでくださいませ!私も桃さんと一緒で熱くなりやすい性格なので、気になさらずに、これからもどんどん書いてください。2006年6月30日!
[DVD(字幕)] 9点(2006-02-23 21:04:16)(良:2票)
75.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 
まず最初に言っておきたいことがある。これだけはどうしても言わずにはいられない。世の中の大人達、PTAをはじめとする大人達に子供に一番見せたくないアニメに選ばれたこのアニメ、その映画の中でも最高の作品であるこの映画を見もせずにこれは駄目だと言うのは間違っている。この映画を見ればその考えは変わるはずである。たかがアニメ、クレヨンしんちゃんだからって侮るなかれ!この映画は野原しんのすけという一人の少年、しかも、五歳児の眼を通して仲間との友情、家族との絆の大切さ、未来へ向けてのメッセージ、その全てを笑いと涙で完璧に描き切っている所が凄いところである。前半の過去の思い出に帰ってしまっている大人達を何とかしたいと春日部防衛隊の仲間達、メンバー全員で力を合わせる姿、例のバスの運転シーンにおけるスピード感たっぷりのアクション、しんちゃんたちの頑張りに子供達は大喜びし、大人達も「頑張れ」と応援したくなる。後半の特にあの東京タワーの階段を歯を食い縛って駆け上るしんちゃん、最後にしんちゃんが「早く大人になって、お姉さんみたいな人といっぱいお付きあいしたいから」だから大人になりたいと願うその姿に涙なくして見れない。これは子供と大人のお互いの未来に向けての素晴らしいメッセージを持った感動作品である。文句なしの満点!この映画こそしんちゃんを毛嫌いしている大人達に見て欲しい。これを見れば何故、クレヨンしんちゃんがここまで愛されているのか解るはずです。
[DVD(字幕)] 10点(2005-08-05 23:31:23)(良:2票)
76.  未知への飛行 《ネタバレ》 
人間が如何に愚かな生き物なのか?自分の事しか考えていないか?という強烈批判が伺える。一億人の命が危ない。6000万人を救う為には残りの4000万人には悪いが犠牲になってもらうというウォルター・マッソ-の台詞は国の為なら人の命なんて何とも思ってないという不愉快極まりない人物像からは国民の気持ちなんて無視している姿しか浮かばず、腹が立って仕方ない。その一方で国の安全、国民の安全を真剣に考えているヘンリー・フォンダの大統領の苦悩が凄く伝わってくる。敵のミサイル、兵器、戦いに対してどうするか?皆の意見を聞きたいと会議の場に集まる人間に決定は私がするが諸君の助言が欲しいと答えを求める姿は国のトップとしての本来あるべき姿である。国のトップであるならば何よりも国の安全だけでなく国民の全ての人々を守る為にはどうするか考えるべきだというシドニー・ルメット監督のアメリカに対する思いの強さと人間としての本来あるべき良心を感じることができる。こういう映画こそ地球上の全ての人間に見て欲しい。そうすれば戦争なんて如何に馬鹿げているかてことが解るはずだ。
[DVD(字幕)] 9点(2013-08-13 19:31:56)(良:2票)
77.  ハイジ(2005)
「ハイジ」の実写映画なんて存在しているとは知らなかった。これは明らかにアニメの方に思い入れがあればある程、軍配を挙げたくなるし、どうしたってアニメと比較してまう。するなという方が無理です。ハイジ自身は可愛いけど着ている服やクララの服の色、髪型も何か違う。アニメのクララに比べると健康そうで弱そうには感じない。おんじもペーターもロッテンマイヤーさんもクララのお父さん、お婆さんもほぼイメージに近くて、そういう意味では良しである。セバスチャンが二枚目なのは驚き。アニメで何度も見ては楽しんだり感動した場面が描かれている点は大いに評価しても良いし、映像も美しくて良い。ただやはり全体的な印象としては短すぎる。もっと観たかった場面もかなりある。あと、クララが立つのがあんなにも簡単なのはそれはないだろ?て思う。最後にこれだけは絶対に言える。少なくとも日本人が同じように自分達の国である日本のアニメを実写するとほぼ百パーセントに近く駄作になる。その原因の多くはアニメ、原作を利用するだけの金儲け主義に走り、元の話への愛を感じられないがそれに比べるとこの映画を撮った人達は愛というものを感じる。はっきり言えば海外の映像作家、監督をはじめとする関係者達には映画愛、アニメ、原作に対する愛情が感じられるという意味では日本人よりも上である。日本の監督をはじめとする人達にはその点をきちんと考えて作って欲しい。どう考えてもアニメには勝てない作品ではあるが、この映画にはとにかくハイジへの愛が感じられる。だから不満も多いけどそれなりに楽しむことは出来た。
[DVD(字幕)] 6点(2011-12-14 21:44:44)(良:2票)
78.  愛妻記 《ネタバレ》 
フランキー堺と司葉子の二人が夫婦だなんて、あぁぁぁ、良いなあ!もう、それだけで半分以上の点数はやりたくなる。そして、二人のやりとりを見ているだけでも物凄く楽しい。フランキー堺と最初に出逢った司葉子がくしゃみをする場面における司葉子の何と可愛いこと、可愛いこと、あの「くしゅん」てくしゃみの仕方、女としての可愛さにとにかく司葉子、司葉子、本当に司葉子が可愛い。フランキー堺とのやりとりがとにかく微笑ましい。仕事で帰りの遅いフランキー堺を待ちながら寝てしまう司葉子のあの首筋、寝顔を見ているだけであぁぁぁぁ、なんて可愛いんだろうと思ってしまう。そんな司葉子がフランキー堺のことをノートに「バカ、バカ」と書きつづけてるのも良いなあ!私も司葉子になら「バカ、バカ」て言われてみたい。本当にそう思う。フランキー堺が司葉子の鼻にキスした時の司葉子のくすぐったそうな表情も良い。布団に隠れ、顔を出す時の司葉子もこれまた物凄く可愛い。フランキー堺に司葉子、この二人のやりとりだけでも見ていて物凄く楽しい。タイトル通りの愛妻家であるフランキー堺も司葉子の魅力同様、ここでもフランキー堺という俳優の持っている人柄の良さが見られる。ラストの二人で空を見ながら富士山の話をする場面に二人の夫婦が本当に愛し合っているのがよく解る。この二人の共演て言うと「社長」シリーズや「駅前」シリーズがあるけど、あちらは二人共脇役、今作では二人が主役であって、二人揃って主役である作品となるとそうはない。滅多に見れない二人揃って主役のこの作品、とにかく二人の夫婦の絆、愛情のようなものを何ともコミカルに描いているのも良い。二人が出ている作品でこんな良い話の作品がまだあったとは知らなかった。フランキー堺と司葉子ファンにとっては間違いなく楽しめるはずだと自信をもってお奨めしたいが、この作品ってビデオ化されてるのかな?あぁぁぁぁ!それにしても司葉子の何と言う可愛さ、この司葉子を見ても可愛いとも何とも感じない奴は男じゃないと言いたくなるぐらい司葉子の魅力でいっぱいの作品です。食べちゃいたくなるぐらいの司葉子の可愛いさ、これを見たら司葉子ファンは益々、司葉子が好きになること間違いなしです。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-08-14 11:04:42)(良:2票)
79.  裏窓(1954)
ヒッチコックの映画の中でも一番のお気に入りです。ヒッチコック自身が覗きを楽しんでいるかの如く感じられる。そんなヒッチコックならではの遊び心満点の楽しいサスペンスです。グレイス・ケリーの美しさにこの映画を観て彼女のファンになりました。とにかくヒッチコックならではのユーモアいっぱいで観ていて本当に楽しいし、ハラハラドキドキさせる映像テクニック、どれをとっても超一級品のサスペンス映画です。 それにしてもただでさえ美しいグレイス・ケリーがヒッチコックにかかるとより一層、美しく輝いて見えるのは何故だろう?やっぱりヒッチコックは天才だ!そしてヒッチコックにとってグレイス・ケリーが一番のお気に入りに違いないだろう!
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-07-15 22:28:14)(良:2票)
80.  約束(1972) 《ネタバレ》 
これはまた一つ、良いものを見つけた気がする。この映画は始まってから十分間、台詞がありません。その間に映し出される日本海の美しい風景、そんな日本海で海沿いに北上する列車、更には車内の映像、海の景色、空を飛び交う鳥達、そういう映像だけではっきり言って今のテレビドラマばかり観ている人にはかなり退屈と感じるかもしれません。しかし、今のテレビドラマみたいに何もかも台詞に便り、その時の置かれている状況や心理を説明してしまうものとは対照的で台詞に頼らなくてもちょっとした映像と俳優の演技、表情だけで解らせる素晴らしさ、それこそ映画本来の持っている形をここでは少ない台詞と映像だけで見せてくれます。それも偏に女優岸恵子の女としての哀しみ、情念みたいなものを演じることの出来る演技力があればこそ成り立つわけです。強盗犯の罪で刑務所に入ることとなった萩原健一演じる男との二年後の再会の約束をするシーンにおいての男と女の刹那さ、二人のすれ違い、それを映し出す映像も何となく余韻が残る。この監督さん、余韻の残し方が大変、お見事です。それにしてもこの頃と今でもさほど変わらない美しさを維持している岸恵子というこの女優さん、どうしたらあんなにも美しさを保っていられるのか?とこれを見たら男の私でさえそう感じるのだから女の人が見たら間違いなくそう感じるはずです。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-10-05 22:20:54)(良:2票)

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