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61.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
冒頭、幼い姉妹のミュージカルシーンからエルサが山に逃げ込むまでほとんど歌いっ放しな展開は凄い とくに、序盤の脳天気なアナと女王の戴冠式を控えて憂鬱なエルサを対比するミュージカルシーン「For the First Time in Forever」での、畳込む様な歌と二人を交互にとらえるカット、堂々と真正面で歌うエルサと、動き回るアナを流れる様に追うカメラワークの対比は神懸かっている 往年の名ミュージカルシーンを彷佛とさせて鳥肌が立った 氷の城を作ってその女王となって、今まで縛られていた力を「Let It Go」に乗せて開放するまではとにかく抜群だ 以降、物語になると歌わないパートは少し退屈だった お話は予定調和を一歩も出ないので若干不満があった 後半はどちらかと言うと歌わない 「レ・ミゼラブル」の様に歌いっぱなしだったら凄い迫力だっただろうな 残念だ 雪だるまのオラフも溶けてしまう時を想像して哀しい気持ちになっていたので、溶けなかったのは逆に不満が残った やはりオラフの健気な脳天気さも溶けてしまうからこそ儚い雪だるまなのだ しかしこれ以上の絵作りは出来ないだろうと思われる作品を、毎回楽々越えて来る絵作りはいったいどこまで進化するのだろうか 「レ・ミゼラブル」を見た時にも感じたミュージカルの新しい方向を見た気がして心が奮えた
[映画館(字幕)] 8点(2014-04-27 01:40:08)(良:1票)
62.  パラノーマル・アクティビティ/呪いの印 《ネタバレ》 
シリーズも5作も続いてるわりには制作費もそれほどかかってなさそうなので、ネームバリューの割には作り手にとってはお得なシリーズか パラノーマルの名前だけはあちこちでパクられた本家の作品だ 自分的にはモキュ好きなので毎回楽しみな鉄板シリーズではある 今回は映画的には前作より少し面白いと思ったが、全然シリーズのイメージではないので気に入らない人も多いんじゃなかろうか 毎回のお約束の退屈な前半も不良に絡まれるとか飽きさせない工夫があった このシリーズ、回を追うごとに時代を巻き戻して行く凝った作りの映画で、それは前回の前の3作目で一旦終了している 前作からは又新しい現代という時系列で話が進んで行くが、今回は時代的には前作以降の話らしい、というのも前作のクライマックスで出てきた屋敷が今回もラストで使われている しかし前作との繋がりは登場人物だけでストーリー的には前作の話はまったく出てこない 唯一シリーズ通して一作目のヒロイン、ケイティがエンディングに出て来るのみだ このシリーズ定点カメラが毎回進化して色々な見せ方で楽しませてくれるのだか、今回はそれがないのがかなりがっかりだった 1作目監視カメラ、2作目複数の監視カメラ、3作目首振り監視カメラ、4作目赤外線カメラと工夫があったのに何故捨ててしまったのだろうか しかしハンディカメラが見切れるところでいろんな事がおきているのはこのシリーズのお約束でその辺はドキドキした 主人公も高校卒業したばかりのオバカコンビで同じPOV視線の「クロニクル」を彷佛とさせる 作り手も意識しなかったはずはないだろうというパクリ映像もあって、ちょっと期待するもさわりだけだった ケイティとタイトルが付いたビデオとか、超能力をもった主人公とか、さわりだけでなんだかわからない伏線も多く、途中で主人公が正体不明な車に攫われるとか、次作がまだまだ続くことを思わせる 自分としては前作の美人女子高生のヒロイン、アレックスのその後が気になっているので、腐れ縁な女のごとく、まだまだ付き合う事になりそうだ
[映画館(字幕)] 7点(2014-05-01 00:50:18)(良:1票)
63.  エンド・オブ・ホワイトハウス 《ネタバレ》 
非情なダイハード しかしダイハードのような巻込まれた感は無い しかし屋上でミサイルを撃って爆発に巻込まれるとか無線で相手のボスを怒らせるとかダイハードをオマージュしたシーンが多い 相手の情報を得る為にテロリストを簡単に殺すとか非情な主人公だ アメリカ政府側の人間に悪い人間は出てこずアメリカのプロパガンダ映画とも感じる 序盤のホワイトハウス襲撃シーンはテンポも良く秀逸だ その後も緊張はとぎれず中々よい 反面、設定が甘い所が違和感が有る アメリカ側の攻撃がまったく無く、現実なら子供を助けた場所から軍が侵入とか、正面からごり押しの突入とかあっても不思議じゃないはず 今のアメリカの現実なら中の人間がすべて公人ならば躊躇無くやるだろう けっこう引っぱっておいて、最後のパスワードを解除する所がほとんど無いとか(犯人が自己解決できるのなら子供をさらう必要が無いじゃないか)アメリカ政府が異常に弱腰とかディテールに難が有るが作り手が面白ければそれで良いと言うならば特に問題は無いだろう ラストはもういろんな映画で何度も見た「カウントダウン数秒残りでストップ」は完全にマンネリだ どうせなら一部の核ミサイルが吹き飛ぶとかひねったエンディングが見たかった
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-08 07:37:17)(良:1票)
64.  BECK 《ネタバレ》 
とにかくキャストがいい 一番いい時期の俳優と女優がタイミングよく集まったのは奇跡的 時期がずれれば同じキャストでもこの良さはなかっただろう コユキの声が無いのは賛否あるみたいだが成功している へたにまずい歌声を聞かされるよりは良い演出だと思う でもちょっと中盤が長過ぎるかなぁ ルシール(ギター)に関わるエピソードとかまったく無くてもよかったんじゃなかろうか 日本に銃を持ち込むとかしらけるし、銃の扱いも遊底をスライドさせたらバレルがロックするとかまったくリアルさにかける ちょっと銃の知識が有る人が見ればあの銃に弾が入って無いのがわかるはず、作り手に銃の知識が無いのが見え見えだ だったら出さなきゃいいのにって真面目に思った 映画を見た後で原作を大人買いして読んだが、ルシールに関わるエピソードは原作の中でも一番の違和感なのでしかたが無いのかもしれないな コユキのギターがうまくなる過程とか、メンバーがCDを作る為にお金を稼ぐシーンとか丁寧に描かれていて一生懸命さが伝わった ラストのロックフェスの設定とかがリアルじゃないとか言われてるようだがその辺に詳しくないせいかまったく気にならなかった エンディングはライブ会場で全員で抱き合って終わるとか、てらい無く直球ど真ん中でカタルシスがあってよい 傑作だと思う
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-16 15:50:19)(良:1票)
65.  オーガストウォーズ 《ネタバレ》 
ウソすぎる予告編にまんまと騙される(笑) ロボットプロレス物だと思って見たらガッカリするだろう しかし戦争映画としてはそのガッカリを上回る出来の良さ かなり前に見た「5デイズ」と対になっている映画だと思った 南オセチア紛争をロシア側から見た話になっている なので「5デイズ」がグルジア側からみた南オセチア紛争なので悪役が逆になっているのが興味深い よって「5デイズ」がグルジアのプロパガンダ映画であるがごとく、この映画はロシアのプロパガンダ映画と言われてもしかたがないかな 「5デイズ」に対抗して政治家達が会議室で色々偉そうな事を言うのも同じ この辺はそっくりで作り手が「5デイズ」を意識して作ったとしか思えなかった しかし戦争映画としてはどちらも傑作である 冒頭、平和なモスクワでの彼氏とぐたぐたなパートと一転して、南オセチアに入ったとたんにいきなりバスにRPGが飛んで来るのは衝撃的 平和な都会と危険な田舎の対比が凄まじい 「オーガストウォーズ 」の方は実際の危機がパシフィックリムもどきのロボット戦争に置き換えられるのはなかなか秀逸なプロットだと思った 少年の現実逃避がロボットバトルの幻想となって要所で交錯する 根性ミニスカ母さんも強い描写はまったく無くて、いろんな人が差し出してくれた手を握って前進するのみなのがこの映画のキモだ 軍人は誰でもかっこ良く優しい 少年の父親が戦車に吹き飛ばされるシーンは衝撃的だ 「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」でも思ったが、ロシア映画はとにかく戦車を使うのが巧い 銃撃戦も手抜き無く、バンで空爆を逃げ回るとかハリウッド的な描写も結構良くて、ロボットは出るは、凄まじい銃撃戦は出るはの、アクションてんこもりの大サービス しかし美人のミニスカ母さんは大活躍するが、少年の見せ場はまったくなくロボットの幻想が少年の現実逃避でしかないところは結構不満だ 最後にちょっとだけ成長したところをみせるのが救いか 母親は常に軍人に助けられて最後はグルジア側の軍人にも助けられる 完全に軍隊賛美だが、母は強しというか、美人って得だなって思った しかし危機が次々に訪れるが全体に演出が間延びしてしていてちょっとダラダラした感じに思えた もうすこし畳込む様な演出だと息を飲む感じになったのに しかしミニスカのおっかさんが途中でズボンになってしまうのが一番の痛手だった(笑)
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-08-30 12:30:48)(良:1票)
66.  ゴジラ対ヘドラ 《ネタバレ》 
シリーズ中屈指の傑作 引きのカメラ多用で特撮もいい ヘドラの造形も飛行形態から巨大ヘドラまでバツグンの出来でシリーズ一の異彩を放つ 冒頭ヒロインのサイケな公害の歌で始まるのはスゲー破壊力、「宇宙大怪獣ギララ(1967)」の地球の歌で始まるプロローグと同質のインパクトだ その後もライブハウスでの海のモジモジくんみたいなコスチュームのヒロインもすごい 股間がホタテだった(笑) この70年代らしいサイケデリックで反体制なイメージは子供には伝わらなかっただろうな 環境汚染をかなり強烈な見せ方で警鐘を鳴らす 実際にヘドロたっぷりの海とか雀荘の客の凄惨な死に方とか 柴俊夫率いる若者達がヘドラにたいまつ(笑)で応戦するも一蹴されるとかも、当時体制に反抗した若者達が政府に一蹴された過程を思わせる ここでメインキャストらしき柴俊夫簡単に死亡 結構骨太な展開は当時の子供にはかなり怖かったはずだ 「かえせ~かえせ~青い海を 青空を かえせ~♪」と歌う歌も強烈に不気味 子供の絵で公害に警鐘を鳴らしたりサイケデリックなアニメーションを挟むなど前衛的な演出も他に類を見ない エンディングも公害の歌をバックにゴジラが狂ったようにヘドラを切り刻む強烈なラストは子供にとってはトラウマだっただろう
[DVD(邦画)] 8点(2013-12-27 18:38:52)(良:1票)
67.  小さき勇者たち ガメラ 《ネタバレ》 
平成ガメラの子供向けスピンオフ物 イリスの後日談に近いか?まぁ時代が違うけど 三重県志摩市の美しい風景の中で子供に育てられるガメラのジュブナイル 大人の視聴にも十分耐えうる出来 VFXも方向は違うが本家ガメラに引けはとらない 作品イメージはテレビシリーズの戦隊物に近いかな 敵のジーダスはUSゴジラそっくり ジーダスという名前はゴジラの親戚のエリマキ怪獣ジラースにも似ているので、ゴジラ対ガメラのパロディを作り手が意識しなかったはずはない ラストの子供達によるリレーはそれなりに感動した わかりやすい泣かせシーンだが子供向けなので十分許せる しかし最後の主人公の独白はちょっと長過ぎるかなタメすぎだ ヒロインの夏帆は本家ガメラのヒロインよりもずっとよかった 本家の中山忍よりも五万倍ぐらい芝居もうまい 本家にキャスティングするべきだろう
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:36:15)(良:1票)
68.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
輸入Blu-ray英語字幕で見る 前作同様グロシーンがあるが良く言えば前作ほど悪趣味じゃない 悪く言うと前作ほどのインパクトに欠ける 邦題をジャスティス・フォーエバーとしたのが判る気がする、いたって直球のヒーロー映画になっている ヒット・ガールが大きくなっていてキック・アスも充分強く、オタクの等身大ヒーローがだんだんと強くなっていく話では無くなっているのがちょっと残念だった キック・アスにはもう一段強くなって欲しかったが人間的にも真のヒーローに成長する話になっている 登場人物が格段に増えてその分キック・アスとヒット・ガールの話が薄くなっている オタク仲間のデブまで仲間になっているのはサービスしすぎか 前半クロエがヒット・ガールをやめセレブ女達のチームに入る為のオーディションを受けるぐらいまではかなり面白い 以降ヒット・ガールを封印するとちょっと中弛むのはやはりクロエの映画だなって思った 対するギャング団はやたらチンケで狙いはわかるがマザー・ロシア以外のキャラに魅力が無い ギャングのボスと叔父の絡みでボスの腹心が殺される話とか、印象的なエピソードの割には投げっぱなしなのが気になった ギャングのボスもザコ感たっぷりで笑えるが、その分勝った時のカタルシスがまったく無いのはちょっとなぁ エンディング後のおまけ映像で続編がありそうだが、この次はキック・アスとヒット・ガールがコンビの話がメインの映画が見たい
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-22 13:02:10)(良:1票)
69.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 
前作は結構古さを感じたが1年しか経っていないのに今作は古さを感じさせなかった 前作ヒロインのシャツインパンツとか伊原剛志のへんてこな髪型のせいかな 前作で違和感があった部分が見事に解消されている 前作の本田博太郎の様なマンガ的キャラはいなくなり特撮も一部CGを巧く使ってよりリアルになった 仙台消滅のVFXとかも衝撃的だ この辺の特撮とCGの兼ね合いがちょうど良いんじゃなかろうか 以後イリスではCGが多用されてつまらなくなっている 怪獣のいる風景として引きのカメラが多用されてよりリアルな怪獣映画となっている 空港でレギオンとガメラの戦闘を飛び立つヘリから俯瞰で見るとかカメラワークも新鮮『クローバーフィールド』を彷佛とさせた 爆発シーンを背景に見栄を切るレギオンとか消滅した仙台に佇むガメラとか美しい景色も健在 ガメラの造形も前作よりさらに凶暴な感じ レギオンにおいては歴代怪獣造形としても傑作である ガメラが吐く元気玉のエフェクトもより迫力を増している 自衛隊の協力も前回どうりだが例えば戦車が集団で戦闘するシーンよりも一般道を走行する戦車隊のほうがよりリアルに緊迫感を感じさせる巧い演出があった ラストの反則とも言うべきガメラ最終奥義も劇場で見てぶっとんだのを思い出した そういえば当時1996年で見た年のすべての映画の中でナンバーワンだったなぁ  傑作怪獣映画だと思う
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-24 12:29:55)(良:1票)
70.  ウルヴァリン:SAMURAI 《ネタバレ》 
増上寺の隣がアキバだったり、上野から北じゃ無く南に向けて新幹線に乗ったり、長崎と東京が車ですぐだったり、日本の地理がめちゃめちゃなのはまぁご愛嬌でいいだろう 季節が夏なのか冬なのかわからないのもまぁいいか 相変わらず日本の風情が、外人の好きな007的日本から一歩も進化していないのも許す インテリアが所々中国なのも見なかった事にする しかし名の知れた日本人キャストが真田広之のみなのは許し難い ヒロインのTAOは全然しらんし へんてこな日本語を話す見た事無い役者ばかりなのはしらける こんな風だから日本らしさがまったく無かったんだろうな 小川直也、ちらっと出るが瞬殺(笑) この手の映画を見ていつも思うんだけど何故日本人の文化監修者を設けないのだらうか ストーリーも何が何だかわからないという以前に、有って無い様なものか 誰が敵で、なんで戦ってるのかもいまひとつ必然性のある理由にかける ヒロインもいきなりローガン(ウルヴァリン)と仲良くなって、その辺の尻の軽いバカねーちゃんみたいに見えた VFXもよかったのは冒頭の長崎に原爆が落ちるところだけ ラストのサムライロボットは完全に外人向けサービスで、オチもまったくひねりが無く、退屈するぎりぎりのところだった
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-24 16:03:52)(良:1票)
71.  モスラ対ゴジラ 《ネタバレ》 
シリーズ鉄板の一作 後年にマニアからモスゴジと呼ばれるゴジラの造形は、ぽってりとしたまぶたに、ぷるぷるのほっぺたがちょいワルオヤジ風の面構え 冒頭から台風直撃の港の特撮もきわめて緻密で今作の特撮は派手さはないが、ちまちまとした小さい重機、戦車からトラック、漁師達が一斉に漕ぎ出す手漕ぎ舟まで非常にリアル 昭和シリーズ後半から造形が雑になる事を考えると、この辺がひとつの職人的特撮のピークかもしれないと思った インファント島からザ・ピーナッツが現れて例の「ナンジャ ホンジャぁヤラ♪」を歌い出すと独特の雰囲気が醸し出されて、「今、モスラを見てるっ♪」て言う雰囲気に満たされる この設定がとにかく最強だ 最後の力を振り絞って戦って守ったモスラの卵から一匹じゃ無く、双子のチビモスラが現れる所は感動的だ 港を蹂躙したゴジラを追って子供達を救う為に海を渡る双子のチビモスラに、ザ・ピーナッツのわけわかんないモスラの歌が冠ると何故かめちゃめちゃ感動する ザ・ピーナッツにこの歌を歌わせた事が、この映画の歴史的快挙だと思う
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-04-09 11:43:08)(良:1票)
72.  インシディアス 第2章 《ネタバレ》 
前作の解明篇となっている 前作は観客を驚かせるのみに徹したびっくり箱のような映画だったが今作は前作のびっくり箱はそのまま、前作を一本の話として通して見れる様になっている 前作のシークエンスを一部再現したり、過去のジョシュ(父親)と前作のラストで殺された霊能力者エリーゼの若き頃の関係を冒頭にみせるのはなかなかうまい始まりだ 前作で解明されなかった謎や不可解なシーンが、後付けだが説明されている 過去の黒衣の花嫁の話が現在の廃病院で繋がったり、話の流れがうまく前作と繋がる感じは結構うまい 突然オバケが出る演出は相変わらずで、ビックリ箱を開けた時の様に最初は驚くが、2度目は引っかからないと言う、つまらなさと表裏になっていると思った ビックリシーンを憶えている間は見直し禁止だ しかし前作のにぎやかな遊園地のアトラクション的な演出は少し抑えめでこちらの方が恐怖度は高い しかし今回も闇の世界の演出は、ただ暗かったり霧が出たりするだけで前作と変わらず安っぽい この異世界のエフェクトが「サイレントヒル」ぐらいのグレードで作ってくれれば傑作になったと思うが、まぁちょっと高望みしすぎか 前作のエンディングでエリーゼが殺されるのが余りにも理不尽なバッドエンドで気分が悪かったが、今作では死んだとはいえ元気にあちらの世界で暮らしている風に描かれているのはちょっとほっとした 前作の話がほとんどストーリーらしき物がなかったので、むしろこの映画と同時に見るのがいいんじゃなかろうか エンディングはあまりにも取って付けた様なお手軽なラストで、エリーゼとオタクコンビのチームがこれからも続くのなら許すが、この話がここで終わるなら安易過ぎてはっきりいってつまらないオチだ 心霊になったエリーゼとヲタコンの凸凹コンビが、ゴーストバスターズを繰り広げるコメディなんかになったら、この作品を8点にしてもいいだろう
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-30 12:02:32)(良:1票)
73.  BRAVE HEARTS 海猿 《ネタバレ》 
このシリーズは回を重ねるごとに良くなってる 冒頭の船舶事故のVFXは良く出来てる 全体的にCGの出来は良い 相変わらず主人公の私生活部分のバカっぷりが鼻につくがシリーズ通してのお約束なのでしかたがないか それにしても時々「この筋肉バカしね」って思った(笑) 時任三郎の演説も比較的短めで「一分一秒を争う時にくずぐず演説してんじゃねいよ」的なイライラも少なかった 毎度の大きいテーマ「バディ感」もかなり臭いがコテコテでわかりやすい 全体的なスピード感もちょうど良くて危機においてもチームに死人が出ないのはこのシリーズを通してなかなかいい なんだかんだ言ってもハッピーエンド好きの人にはお勧めのシリーズだ
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-20 23:22:48)(良:1票)
74.  口裂け女 《ネタバレ》 
ほん呪MOVIE2を見て続けて白石晃士が見たくなったのでいままで取っておいた「口裂け女」を見る モキュメンタリーじゃない白石映画は「グロテスク」以降初めてだ さすがに面白いと思った 冒頭からヒロインの佐藤江梨子がイライラさせる展開 娘をいきなり叩くは、虐待されてる生徒に突然デカい声を出して、逃げ出した子供が口裂け女にさらわれるきっかけを作った 「おまえはどっちの味方だよ」と思いながらも「いきなりデカい声出すなよぉ」って突然脅かされてマジにビビる 実はここが一番怖かった 深刻な顔をしててもいい気な女な感じの佐藤江梨子はぴったりかもしれない 最初の口裂け女を刺し殺したら、子供の母親だったあたりから、「おいおい何故警察を呼ばない?」とか、幼児でも知ってる口裂け女の秘密基地(笑)にちゃんと口裂け女が居るあたりは「警察は何をしている?」とか突っ込みドコロは多い この辺は口裂け女の色々な都市伝説をフューチャーしたんだろうけど説明が無いのでわかりにくい 実は子供の方が警察よりも口裂け女の情報には詳しいという部分が欲しい しかし口裂け女お約束の言葉「わたしきれい?」を「わたしを切れ!」に解釈するあたりは白石晃士の面目躍如でなるほどと膝を打つ ここがこの映画のキモだな 「ほん呪MOVIE2」で「うしろにいくな」が「うしの肉だ」だった時のインパクトがあった 攫った子供を容赦なくザクザク切り刻んだり、善良な母親も惜しみなく消費する白石晃士の人の悪さも炸裂 子供の残酷シーンに厳しい人はここだけでマイナス100万点だろうな しかしそれだと今時の映画は皆同じである あえて叩かれる反骨精神を買いたい ラストも口裂け女がさほど強く無い割には結構怖い 途中の主人公二人の行動の不可解さと、全体的に白石晃士にしてはグロがかなり抑えられてる部分がなんとかなっていたらかなりいい出来だったと思う エンディングもフツーのホラー映画で、もうひと捻り欲しかった しかしくだらないJホラーが多い中では出来はいい方だと思う
[DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 22:54:07)(良:1票)
75.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
恐ろしいほどの緊迫感。砂漠での戦闘シーンはこれまで見た事がない演出、これってリアルなのか? この現実が余りにも自分たちの日常と違い過ぎるのでこれがリアル(この場合実際におこなわれている現実)なのかも想像もできない つまりどちらかの(アメリカ側かイラク側かの)立場に立っているフィクションであるという判断すらつかない、これがこの作品の一番の問題点ではなかろうか 戦争が身近な外国人ならば肌で感じられるのかもしれないが ただ、単純なアメリカ側に立ったイデオロギー賛美ではないことはわかる、ラストで主人公は自分の子供に戦争が好きだと告白している そして嬉々として又戦場に戻るシーンで終わる、これは少なくともアメリカの戦争好きをシニカルに描いていると思う 一部の人が言う様に、アメリカのプロパガンダ映画だとは思はないが、アメリカ側のイデオロギーを否定するものでも無い 女性監督らしい控えめな反戦映画じゃなかろうか
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-01-02 16:19:52)(良:1票)
76.  トランスフォーマー/ロストエイジ 《ネタバレ》 
4DXで見る 今回ほとんど劇場のレビューになっているので4DXに興味の無い人はスルーして下さい 結果としては非常に4DXに合っている ちょっと椅子が揺れる程度だろうと舐めて行ったらとんでもなかった ぶっ壊れたマッサージチェアのごとく揺れまくり背中を突き上げられるショックに落ち落ちと映画を鑑賞する暇がない 従ってのんびり見れば違和感ありありの展開を考える暇もなく、通常ならエンディング並のアクションシーンが乗っけ盛り状態で延々と続く展開を揺れまくる椅子の上で思考力も失せて非常に疲れる 4DXのエフェクトは特にカメラがパンしたりクレーンでカメラが上がったり回転したりするシーンで恐ろしくピッタリはまる マイケルベイのやたら意味無く回るカメラやらスローモーションで下からあおったカメラワークにいちいち椅子が反応するので目が回る 特に空中戦などの3D空間を滑る様にカメラが動くシーンの臨場感はハンパじゃ無く良かった 椅子が無重力空間を滑る様に上下左右に動く感じ 4DXは空中戦がもっとも相性が良いようだ 雨のシーンは傘が欲しいぐらい雨が降るしこれから見に行くならタオルを持参するのをおすすめします 残念ながら肝心の3D画面が小さくてコントラストが非常に低くて黒の表現にかなり不満が残った 3DだとIMAXに慣れているので画面がかなり小さく感じた 視界一杯で見たければ最前席でちょうどいいぐらいだろう 映画のレビューでは無く映画館のレビューになってしまったが興味がある人もいるだろうから勘弁して下さい 市街戦は今回は香港で古い高層ビルの市街戦は新鮮だった パシフィックリムでの幻の香港戦が見たかったのでそれだけでも満足 劣勢のオートボット達の意外な助っ人は懐かしきゾイドのアロザウラーやらメカキングギドラやら泣ける連中達 ようしゃなく揺れまくった椅子の上でぐったり疲れて思ったことは「やっぱマイケル・ベイすげーわ」だった(笑)
[映画館(吹替)] 8点(2014-09-20 00:08:55)(良:1票)
77.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
43年前の映画と考えると良く出来てると言うしかないかな しかしサスペンスを盛り上げるための効果音とかちょっとした音楽とかが古くさい まぁしかたがないか ファーストシーンの銀行強盗とラストシーンがリンクしていてうまい作り 最近の映画はこういうわかりやすいウイットに欠けるな 強盗を苦もなく退治するハリーの自己紹介的なファーストシーンは秀逸だ ひっくりかえった車やら、パニックをおこした町並みを背景に、引きのカメラでゆうゆうと強盗犯に近づくハリー そのかっこよさには痺れた 犯人の鬼畜ぶりはめちゃうまくて、鬼畜なくせにへたれで、誰でもいいからこいつをぶっ殺してくれ的ないらいらを感じさせてくれる この鬼畜な犯人だからこそ最後にハリーの名台詞とともに射殺のカタルシスが生まれた お話的には特に犯人がすぐれているわけではないのに、厳戒態勢の警察がやすやすと犯人を取り逃すシーンが連続してちょっとしらけた 警察がすぐに身代金の支払いに応じるとかもへたれすぎで時代を感じる
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-08 07:39:43)(良:1票)
78.  東京物語 《ネタバレ》 
誰が見ても文句無い大傑作 外国でも評価が高いのがわかる 当時の日本の住宅事情や温泉旅館、アパートや病院、美容院、居酒屋、お葬式、古い町並みを横切る蒸気機関車、すべてが興味深い 日本人ですらノスタルジックなのだから外国でも評価が高いのがわかる わかりやすいローアングル引き気味のカメラ 人物を中心に据えたバストショットは抜群の安定感 この時代から言われ始めた核家族の問題をいち早く捉えた映画だ 長男長女はいたってさばさば 今となっては普通かもしれないな wikiを見ると「家族という共同体が幻想でしかない悲し過ぎる現実」と書いてあるが、そこまで重く無く、いたって普通の家族の様に思える、今となってはむしろ幸せな夫婦の老後と私には思えたのは私がシニカルなせいだろうか 家族と義理の家族の機微の違いなども活写しているのは『歩いても 歩いても』等よりもわかりやすい 杉村春子の演技も判りやすく、相対する原節子の芝居においては今はこのタイプの女優はいないと言い切れるぐらい時代がかっている 今となってはむしろ斬新だった 笠智衆はこのときすでに爺さんで始終にこやか 私はこの笠智衆しか知らない この人の抜群の笑顔でこの映画が優しい印象になった 笠智衆は本当にうまくて、妻が長く無い事を知ったときの顔は、絶望とはこういう顔なのかと思った エンディングでは、最後まで残って世話を焼いてくれた次男の嫁も帰ってしまい、一人になったときに見せた横顔が何気ないが妙に哀しくて何故か涙が出た
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-03-15 13:19:04)(良:1票)
79.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 
新しい世界を再生する話であるのにも関わらず、なんだか非常に後味の悪い話 主人公が神のようなAIになるが、その存在が悪魔的である描写がまるでないにもかかわらず、いつの間にか人類の敵になっている これは作り手の都合の範囲を遥かに越えている あくまでも善意の固まりであるAIに対して、さしたる理由も無く攻撃する政府とテロリスト 冒頭から過激なグリンピースみたいな連中がAI研究者を殺しまくるが、後半なぜかそのテロリストの行動が正当化されてるような展開になるのはメチャメチャ違和感だ 神のような主人公のAIに対して一方的に攻撃をしかけて、むしろラストで自ら妻と死を選ぶ神AIが不憫 常に優しげなジョニーデップの顔がさらに違和感を増幅させる たとえば無抵抗の新興宗教の信徒達をバズーカでバンバン撃つみたいな不快感がデカイ テロリストの女も始終イライラさせるが、死なないし改心もしない、さらに不快な展開だ 冒頭すでに壊滅してる街並みから始まって最後にまたそこに繋がるが、意味不明 むしろ無い方がずっと物語に意外性を持たせたとおもうのだが不可解な演出だ 途中もテロリストを持ち上げたりAIをこき降ろしたり、かと思うとまた持ち上げたり、テロリストと敵であるはずの警察が突然仲良くなったり、情緒不安定な人が作った感じ AIの能力が感情をもったコンピューターができる能力を遥かに越える神的な力を持っているが、それよりも敵側の違和感が大き過ぎて気にならないぐらいだ この話むしろ最初から政府やテロリストは敵で、はからずもAIになった主人公が神となって人類に貢献するが、人類よりも純愛を優先して自ら死を選ぶ話にした方が違和感がなくむしろカタルシスがあったと思う
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-07-02 16:51:12)(良:1票)
80.  サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009) 《ネタバレ》 
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」の続編らしいが表現方法がまったく違う上に「ダイアリー~」にちらっと出てきた登場人物の話なので続編らしさはまるでない 続編を作らないロメロらしいが、続編のつもりで見た身にはちょっと不満だ 本編はこれまでのゾンビストーリーにプラスして、キ印の島民達の争いに巻込まれた悪党傭兵チームの話 そもそも狂気の島民の話だけで映画になりそうだが、これにゾンビをからめる必要があったのか むしろテーマが薄まった気がする 私は前作の方が好きだ まぁゾンビ映画としては普通におもしろいけど 「ランド・オブ・ザ・デッド」も同じだがゾンビが近づくまで気がつかなさすぎ いくらなんでも「気がついたら目の前にゾンビ」が連続するといいかげん飽きる 銃を持った傭兵の女に、そーっと馬に乗ったまま近づいて取り押さえる村人とかも都合よすぎるだろ、普通撃たれる 何故、馬が近づくのにも気が付かないんだ そもそもゾンビ殺す派と殺さない派の争いであるにもかかわらず、ゾンビ殺さない派も人間は簡単に殺すし、ゾンビも気が向いたら殺すとか、争いの火種すらもいいかげんだ ラストも捕まった傭兵軍団に島のリーダーの娘が堂々と近づいて、捕まった全員に銃を渡して、「じゃぁ行こうか」てな感じで銃撃戦とか、あきれた展開 件の娘はゾンビの妹に「私よ!」と言いながら近づいてやっぱり齧られる(笑) 怒りにまかせてゾンビ妹に銃を乱射 妹を守ろうとする馬に蹴られて呆然としながら「噛まれたわ、パパ」は無いだろう ギャグなのか? それならば「ショーン・オブ・ザ・デッド」には遠く及ばない
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-01-02 17:18:19)(良:1票)

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