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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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21.  あんなに愛しあったのに
大げさにいうと、この映画から人生を学んだ気がした。一発大逆転も、晴天の霹靂も人生にはないんだな、と。でも確実に励まされたような、肩を抱かれたような、そんな気がした。放射線状に3人が別々の方向へ歩みだすシーン、なぜだか美しくて目の奥が熱くなった。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-09-21 17:52:56)
22.  アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 
これのどこがコメディーなのか。私はひとつも笑えなかった。これはアメリカの話じゃなく、わたしの、おそらくあなたの話でもある。どこの家も(おそらく)抱えているであろう見栄や虚勢や世間体をこうもリアルに描かれるとは。隠してなんぼの生活をしてるのにまるでかさぶたをはがされるような嫌悪感。ざわざわするような悪寒といやな汗。私は重症か。大佐の奥さんが息子のガールフレンドに「散らかっていて・・」とありがちな言葉を口走ったあとに映される塵ひとつない室内 このシーン ホラーかと思った。もうアメリカには大草原の小さな家は存在しないのか。
[地上波(字幕)] 8点(2011-08-04 00:08:21)(良:2票)
23.  アイダよ、何処へ? 《ネタバレ》 
この事件の顛末を知っているからこそ、観続けるのがしんどかった。 キャストはプロの俳優さんなのだろうけど、なじみがないうえに芸能人の華やかさというものを一切排した顔ぶれなので市井の一般人にカメラを向けたドキュメントのようにも感じられます。作り物じゃない肌感覚の恐怖がそこにあります。 終始険しい表情で修羅場を行ったり来たりして、家族を助けようと必死の国連職員アイダ。職の分を逸脱しているようにも見える行為だけれど、それは時が下って安全な場所から発する感覚でありましょう。あの時あの場にいたら、わたしもアイダと同じ行動をとっただろう。 人間ていつまでこんなことを続けるんだろう。今現在だって、将来このような映画になるだろう事象が進行形で起こっているなんて。ブチャしかりガザしかり。なんでなんだ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-05 23:28:37)
24.  アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド 《ネタバレ》 
人間とアンドロイドに恋愛関係は成り立つか。40年前にも、この問いは少女漫画のテーマとしてありましたね。かなりの力量のある作家による美しくも切ない物語、ずっと心に残っていたのはそれが万民ハッピーエンドのものではなかったからで。 そして21世紀になりドイツ製の物語はどういう展開を見せたかというと、コンピュータとの恋愛関係について是とも非ともはっきりとは結論付けずにまとめてましたねえ。ここらへん、やっぱり言い切るのは難しいのだなあと思いましたね。 主人公は決然とNOを選択するけれど、そうは言ってもやっぱりね・・なラストシーン。見事にあいまいで先送りで、でも人の心ってそもそもそういうものだから。 自分用に作られたプログラムの甘美な危険性。でも強い孤独に悲鳴を上げている心には救済にもなり得るわけで。この塩梅を上手く調節できる時は人類に訪れるのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-12-23 23:18:47)
25.  アイス・ロード 《ネタバレ》 
またリーアム・ニーソンの危機乗り切りモノかあ、と観る前はあまり乗り気じゃなかったのですが。でもこれがなかなか見せました。 人物らの顔がまず良いです。ニーソンはもちろん主役級の存在感だし、フィッシュバーンのベテラン労働者顔が本作にきっちりハマりますし。ぱっと見「現場で役に立たない奴」そのものの会計士、強気の女子ドライバーらの布陣も良し。 そしてなんたってケンワースの18輪トラックがかっこいい!大型重機好きの心を掴んで離さない素敵さ。でかいトラックがケツから氷湖に呑まれてゆく画や、横倒しになった一台をウィンチで起こす作業のその大きさ、無骨さ。ちょっと息を呑むほどのスペクタクルぶり。間違いなくケンワースはこの映画の主要キャストの一角を担っています。 画の力に加えてストーリー展開も意外だったり緩急ついてたりと、娯楽作の王道を行きます。「恐怖の報酬」をブラッシュアップした後継作と名乗っても良いんじゃなかろうか。 映像技術が進んで安直なパニックアクションものがごまんとある中、緊迫演出とドラマの構築においてこれだけの高クオリティな仕上がり。拍手を送りたいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-11-22 18:14:48)(良:1票)
26.  アナザーラウンド 《ネタバレ》 
人間40歳ともなると抱えるものも多くなるもので。アルコールとの付き合いが密にもなるわけで。「楽しむお酒」とか「逃避するお酒」はあるけれど、本作にて登場するは「生活の質を上げるための酒」。そうなると罪悪感は少ないし、0.05%理論に飛びつくアラフォー教員の4人。 しかしもちろん0.05%で留まるワケはなく、案の定自らルールを変えて酒量は増えてゆくシマツ。そうなるだろうと思ったよ・・。 いい年してアルコールに呑まれるおじさんたちを、だけど優しく見守る筆致なのが救いです。 教員の使命である生徒指導に突破口を見出してアルコールの支配から身を律することができた者と、敗けてしまった者。4人全員が校長からの処分を受けるという事態を回避し、最終的に生徒から信頼を得るラストはとても好ましかったです。 それにしてもデンマークって16歳から飲酒OKなんですね。すいぶんアルコールに関して国の制限て違うもんだなあ。びっくりしちゃった。
[試写会(字幕なし「原語」)] 7点(2023-11-02 22:08:38)
27.  雨の訪問者 《ネタバレ》 
タフガイ・アメリカンのブロンソンがしっとりフランス映画に出たらなんでか化学反応が起こりました。良いですねえ、ハマりますねえブロンソン。なんでだろう。無駄に上半身の裸体をさらすのはご愛敬だけども。 ブロンソンの男臭さがいかんなく発揮されてて、最近の映画作品ではあまりお目にかかれない硬派な一本でもあります。女の扱いがまあまあ手荒いですよね。尋問の時に限る、だけど。酒攻めだったり椅子回したり、腕力に極力訴えずに圧をかけるブロンソン、漢っぽい。 ただね、ヒロインのマルレーヌ・シュベールがどうしてもミスキャストに見えてノリ切れませんでした。セシルカットでそばかすで細身の彼女はロメールの思春期ものの作品にならフィットしたでしょうが、本作の「心の傷を抱えていて」「現在はモラハラ夫に耐えている」若妻役には風貌も演技も物足りない。 未成熟に感じられる行動からも、ブロンソンと彼女では中学校の先生と生徒くらいの距離が感じられてとてもブロンソンが惚れる造形には見えませんでした。共演していた脇のジル・アイアランドの方がヒロイン向きに感じちゃったな。本妻ですしねしかも。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-31 18:54:39)
28.  アメリカン・パイ 《ネタバレ》 
やー、馬鹿ですねえ。青春のエロバカを全肯定した清々しさ。明るく単純で屈託ゼロ。こうまで健康に振り切れるのがアメリカ文化の強みですなあ。 彼らも”デキれば誰でもいい”わけではないのだけど、女の子を値踏みするような目線が無いのが良いです。かつて自分も通ったボーイズ期の懊悩を正しく理解し、継承しようと心を注ぐ主人公のお父さんの配置が絶妙です。いや笑った。 個人的には全員目標未達成で終わってほしかったな。ドンマイ次頑張れ、とめげずに先へ繋げる方が幕の引き方としては好み。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-30 23:12:32)
29.  アンダーグラウンド(1995) 《ネタバレ》 
かつて存在した国家ユーゴスラビアの半世紀を、寓話変換の名手クストリッツァが手がけるとこういう風になるのですね。 地下に長年閉じ込められ、古い情報ばかり与えられて目も耳も塞がれている彼らは共産政権下の人民にも見えるし、その社会の中を上手く泳いで生き延びるマルコやナタリアのような人間もいたのでしょう。 ブカブカと流れる民族音楽は牧歌的で、芸達者な役者らは不思議と悲壮感無くむしろ明るめです。 しかしそれも終幕直前まで。最後までナチと闘っていると思い込んでいるクロが身を投じていたのは実は内戦という悲惨さ。様々な悲痛な思いがほとばしる酷い幕切れを迎えてしまいます。ちょっとぎくっとするほどの急転換です。 しかしこれがユーゴという国が辿った現実。ラストの夢のように幸せな「みんな一つになった」浮島は監督のユーゴスラビアへの哀悼以外の何物でもないでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-26 22:34:46)
30.  アラバマ物語 《ネタバレ》 
宣材スチール等ではG・ペックの姿が大写しなので彼が主役の話なのかと思っていたら、あにはからんや彼の子ども達の成長物語だったのですね。学校に上がりたての年頃の子の目を通して見る32年の米国社会。子どもだけど大人社会の諍いや差別などの現場に居合わせて社会の実相を学び吸収してゆく兄妹(とその友人)。 知的障害の隣人を事件の中心人物として世間に晒してしまうことはマネシツグミを殺してしまうこと。こんな高度な解釈を8歳やそこらで理解してしまうスカウト。彼女や兄を正しく導いてくれる父親が側にいてくれて本当に良かったです。強く正しく、そして頑迷ではない、”折り合う”知恵も携えた人物にグレゴリー・ペック。まあ前後50年にわたってハリウッド中を探しても彼以上にハマる役者はそういないのでは。当然のオスカーです。 スカウト役のメアリー・バダムも良いですね。おてんばな米国の女の子像はローラ・インガルスを彷彿とさせます。親子ともにアメリカの理想形が凝縮した良心溢れる名作であります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-09 23:01:42)
31.  アンストッパブル 《ネタバレ》 
今さら暴走列車モノかあ、しかもこのストレートなタイトル、と期待値は低かったのですが、これがもう観始めるとペンシルバニア周辺の住民と同じくらい緊迫しました。無人の貨物列車が暴走するだけのシンプルな話ながら、そのヤバさをリアルに伝えるスコット監督の手腕は只事ではないです。「速さ」に「怖さ」をプラスさせるにあたっての、踏み切りに立つ女の子の前を風を切って過ぎるデカイ車体や連結の衝撃で飛び散り雨あられの如く降りかかる穀物の粒といった目に見える演出は効果抜群でありました。 特に最初の作戦失敗の画は、人間が人形のように車体に弾かれるショッキングなものですが、これがすごくリアルで「ああそりゃそうなるよ」と頭を抱えてしまいそうになりました。さらに状況は悪化し、大曲りに入ってかしぐ777号が弾く鉄路の火花はこちらのメンタルを追い詰めるのに充分。いやあもうおっかない。  と、緊迫映像で魂を抜きにかかったスコット監督なのですが、織り込んできた人間ドラマ部分はちとベタでいらんかったのでは、と思いました。よくある夫婦の危機と忘れてた子供の誕生日。なぜアメリカの子供はいい年になっても親に誕生日を祝ってもらいたがるのだろうか。そしてたいてい高確率でその日を忘れる父親。 でもまあ列車停止と同時にすっとエンディングを迎える潔さは好みです。良かったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-23 00:24:23)(良:1票)
32.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 
終始一貫してソリッドな作り。まるでNHK特集の生真面目な再現ドラマを見ているようです。 ちょっと色気のある制作者なら、未知のウィルスにパニックになる市井の人々だとか、スクープを抜こうとする記者とかの描写を入れそうなものですが、もう頑固なまで科学者サイドべったりの目線。たまにホワイトハウス側の「どうなってるんだよ」という外野の声も入るには入りますが。  スター不在の地味なめんつが地味に(そして必死に)原因を探すのに付き合わされる130分。全身消毒を繰り返すくだりはさすがに飽きますが、派手さは無くともこれが意外にサスペンスフル。特に冒頭の”死の町”描写は淡々としてるが故にぞっとする光景が現実味ありでとても怖いですし、赤ん坊の泣き続ける声というのもこちらの気持ちをざわざわさせます。 そして本作は71年の作品ながら、コンピュータ等の機器に古臭い感性が少ないのも観やすかったです。66年の「ミクロの決死圏」のメカは正直「未来風な」デザインを目指しすぎてヘンテコになった感がありましたから。テレビ電話やタッチ画面など、やけに正確に技術予見してるなあ、と驚きました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-29 16:46:52)(良:1票)
33.  アメリカを売った男 《ネタバレ》 
クリス・クーパーによる人物造型力がすごい。この赤い唇の不気味なおっさん一人が核になって話を回しています。潜入捜査員の新人FBI君との腹の探りあいはとんでもない緊張をはらみ、こちらの胃も縮みました。 心が読めず、底知れないクリス・クーパー版ロバート・ハンセンはwikiの写真に見る本人より三割増しに不可解かつ不穏。信仰深く、家族思いの一面がありながら、妻との情交を録画して他に晒す変態性には多いに引きます。実はこっちの捜査はバレているのでは?と思わせる脚本も巧く、ずっとはらはらしながらの観賞になりました。 アメリカ史上、国家運営において最も高度に危険な犯罪者が実のところ何を考えていたのかまでは言及せずに話は終わってしまうのですが(共産主義者かどうかの描写も特に無かったですし)、犯罪サスペンスのカテゴリーとしては上位の位置付けができると思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-27 16:06:29)
34.  アントマン
これ、面白かったです。小っちゃくなったら世界はこう見えるとか、アリを味方につけるとこんなことができる、といった想像の世界を驚異のCGテクノロジーで楽しませてくれます。 まさかの出演M・ダグラスが活き活きと仕事してまして、脇キャラの息抜き的な余興も楽しくて笑いました。 ポール・ラッドは実に平均的なアメリカン男性の顔立ちでヒーロー顔には遠いんだけども、その分彼の普通さに親近感がわきまして、となりのお兄ちゃん型ヒーローとして成功してると思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-01 01:01:48)(良:2票)
35.  あの子を探して 《ネタバレ》 
なんか色々たまげました。中国って日本人の尺度では測れない国だなあと圧倒された。 子どもも大人も、あまり相手との距離をとらないのね。にこりともしないヒロインは別に特殊ではなく皆けんか腰(に見える)。 貧困地域の子供らは「金をくれ」と恥じる事無く声高に叫び、対する大人(レンガ工場の責任者とかバス会社の車掌とかテレビ局の受付のおばはんとか)も子ども相手に大人の理性でもって説こうとしない。より一層デカイ声を出して邪険に扱う。この子らが育ったらあんな大人になる。うへえ。 主人公の13才の先生だって「あの子を探しに」来た目的は自分の給料満額確保のためだからね、元々は。 工場でもらえるという賃金、バスの運賃など主人公にもたらされる情報は所詮「コドモの」不確かなものばかり。そして彼女も13才の子どもなんである。意味の無いことに手持ちの金を使い切り、結局は数少ない「情ある」大人の目に留まって事は大団円へと向かう。言ってみりゃ、単なるラッキーですよね。 彼女が一体いつから男の子の身を案じていたのやら、と釈然としないしテレビが解決してくれるまでの展開がミもフタも無くてとても感動話には思えん。 中国、格差がひどすぎる。半世紀以上前、経済が高度成長期だった日本の田舎の小学校はもっとちゃんとしていたし、教員も大人だったよ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-26 00:13:32)
36.  逢びき 《ネタバレ》 
おそらく、誰の記憶においても“初恋”というのは特別に綺麗で汚れの無い思い出なんじゃないだろうか。それって(多数の人にとって)プラトニックなまま終わったから、だと思うんだよね。で、大人になるとプラトニックに恋する、ということは実に稀なことになってくる。そして美しさを失う。 しかしこの映画、奇跡的な大人の“心のみ”の繋がりを描いて成功しちゃっている。大人になってからかかる はしかは重篤だというけれども。この二人の苦しみもそれは大きいもの。社会性やら家庭やら、色んなプレッシャーに耐えつつ、ティーンエイジャーのように恋をする二人は大変清らかでありました。 “クレアモント・ホテル”の主人公ミセス・パルフリーのおすすめだったこの映画。彼女同様に、品のある佇まいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-29 00:33:23)
37.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
一人ずつ殺されてゆくうちに、観ていてこれはどこを目指しているのかなあ、と考える。「そして誰もいなくなった」をやりたいのかな、それとも“先住民墓地”をやたらとちらつかせるから、そっち系のホラーかな、とか。そしたら予想を大きく超える展開で、思わず唸った。脳内映像ということならば、もっと何でもアリにできたところを、やり過ぎないさじ加減が巧い。まんまとミスディレクションされてしまった。 サイコサスペンスジャンルはもうそれこそ山ほど脚本が出尽くしちゃってる中で、見せ方も引っ張り方も良く考えた立派な仕事だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-24 23:57:20)
38.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
主題歌を含め、世間で猛烈な話題となっているディズニーアニメを、ご縁があって観に行きました。もう上映期日もあとわずかなのに(むしろそのせい?)、館内満員、前から3列目での観賞でした。そもそも瞳が異様にでかいキャラクターの画もミュージカルも苦手なところへ、こんなに歌って踊られるとは。この辺はかなり忍耐を強いられたワタクシです。 「真実の愛」を姉妹愛に据えた脚本はベタながら、客の予想を少しずつかわしてゆく巧さもあって、盛り上げ上手な展開に飽きること無く観られます。ただやっぱりご都合主義な細部は気になるところ。雪山に素手では絶対無理、とか戴冠式に王女がちょろちょろと外に?とかまあそこんとこはアニメにそんなこと突っ込むなや、と自分でも思うのですが、ひとつだけ。姉妹のつながりの強さは絶対に強調しなければならないお話なのだから、アナは幼い頃の記憶を取り戻すべきだったのでは。トロールの長老は間違いなく施してくれると思ったのになあ。
[映画館(吹替)] 7点(2014-08-01 00:22:03)
39.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
マザーコンピューターの暴走話はもうごまんとあるし、ストーリー自体には新鮮味はないけれど、結構面白く観られた。ベタと言われて開き直ってか、余計な枝葉をつけずにシンプルにロボットvs人間の構図に集中した潔さが吉と出た。人間側にはアナログにこだわるW・スミスというキャスティングも正解で、この人は仕草や表情が多彩で魅力的。人を惹きつける生まれ持った特性というのはロボットには決して持ち得ないもので、対機械の相手として実に適役。一面ロボロボロボのCGには圧倒された。きっともっと外観も人間そっくりに進化して、無機質な気色悪さも払拭されてゆくんだろうな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-30 00:57:28)(良:2票)
40.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
ケイト・ウィンスレットがハンナを演じたのがこれが大正解。復興半ばの西ドイツの陰気な街並みや、古い湯沸かし器にコークス置き場といった情景が、原作から抱いたイメージそのままに眼前に展開し、そこへ楽しいことを全て放棄したようなケイトの謎めいた表情がはまる。やや情緒不安定気味な言動や、朗読を聴く時の唯一幸せそうな瞳の輝きや、教会で子供らの聖歌に打たれている姿。観てるこちらはハンナにとても興味が湧く。それほどに魅力のある演技だったと思う。原作では若きハンナはSSの制服が見事に似合う造形とされている。映像には無かったけれど、たしかにケイトなら冷徹な美貌も併せ持つこともできそう。 裁判長に「あなたならどうしましたか?」と問うたハンナの素朴な表情は、心底この問いの答えを欲しがっていた。誰も答えなど持ち合わせていないとは思う。だからこそこうして元ナチに関わった人々を裁くことが非常に難しいのだけど、私も裁判長の答を聞きたかった。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-07 00:12:53)
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