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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1876
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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41.  アンチャーテッド 《ネタバレ》 
世界を股にかけて活躍するトレジャーハンターのその誕生秘話をダイナミックな映像で描いたエンタメ・アクション。まあぼちぼちこんなもんじゃろって感じの内容でしたね、これ。まさに可もなく不可もなく。充分お金を掛けたであろうアクションシーンはさすがの迫力だったけど、3日も経てばすべて忘れてしまいそう。そーゆーもんだと割り切って観れば、トム・ホランドををはじめとする役者陣も華があるし、二転三転する脚本も分かりやすかったしで、ぼちぼち楽しめると思います。終わり。
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-05 08:02:37)
42.  アダムス・ファミリー(2019) 《ネタバレ》 
アメリカで古くから親しまれてきたホラーコメディ漫画『アダムス・ファミリー』を豪華声優陣を揃えて映像化したフルCGアニメ。いまだ根強い人気を誇るだけあって独特の世界観と個性豊かなキャラクターはすこぶる魅力的。おどろどろしい雰囲気なのにどこかコミカルなのもこの作品ならではで、ティム・バートン好きな自分としてはけっこうツボでした。今回悪役として登場した、髪の毛盛り過ぎセレブおばさんも負けず劣らずキャラ立ちしているのも良かったです。ただ、さすがにお話が空気すぎる!余りにも中身がなさ過ぎて心に残るものが何もないまま、さらさらっと終わっちゃいました。このオーソドックスでベタベタな物語の中に、もう少しぴりりとした隠し味が欲しかったかな。この監督の前作が『ソーセージ・パーティー』という毒の塊のようなアニメだったので、その10分の1でも盛り込んで欲しかったところ。ここらへん、ティム・バートンはやはり偉大だなぁと再確認しちゃいました。結論。可もなく不可もなくなごく普通の家族向けアニメ。でも、声優陣も豪華だし、アニメとしてもちゃんとクオリティは高いし、暇つぶしで観るぶんには充分楽しめると思います!!
[DVD(字幕)] 6点(2023-03-22 08:04:28)
43.  アイス・ロード 《ネタバレ》 
炭鉱事故により地下に閉じ込められた作業員を救うため、重い重機を載せたトラックで氷の張った湖上の道、通称〝アイスロード〟を疾走するドライバーたちを描いたサスペンス・アクション。今やすっかりアクション俳優として定着したリーアム・ニーソン主演ということで今回鑑賞。まあ普通に面白かったんですけど、何だろう、この今一つ物足りない感。いつ割れてもおかしくない脆い氷上をいかにも重そうなトラックでいくシーンとかけっこう緊迫感もあって、誰が裏切り者か分からない脚本もそこそこよく出来ていたとは思うんですけどね。クライマックス、もう少し盛り上げてほしかったような気がしなくもない。あまりにも優等生的に纏められていて、この作品ならではというもっと突き抜けたものが欲しかったところ。まぁでも暇潰しで観る分にはそこそこ楽しめると思います。
[DVD(字幕)] 6点(2023-03-02 08:34:35)
44.  アナザーラウンド 《ネタバレ》 
「血中のアルコール濃度を常に0.05%に保つと生活や仕事の効率が高まる」という説を実際に実行した4人の男たちの顛末をほろ苦いユーモアを交えて描いたヒューマンドラマ。この監督の前作『偽りなき者』が印象深かったのとアカデミー外国語映画賞に輝いたということで今回鑑賞してみました。確かに、こんな地味な登場人物たちが織りなす地味な物語でテーマだって地味なのに最後まで淡々と見せ切る演出は巧み。マッツ・ミケルセン演じる主人公が酒の力を借りて次第に生きる活力を取り戻してゆく姿はリアリティ抜群で、彼が調子に乗ってどんどんと酒の量を増やしてゆくところはアルコール中毒者の生成過程を見ているようでひやひやさせられちゃいますね。ただ、観終わってこの作品の描きたかったテーマが「お酒は楽しく適量を」くらいしか伝わってこず、自分はそこまで得るものはなかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2023-01-27 11:07:43)
45.  ANNA/アナ(2019) 《ネタバレ》 
常に死と隣り合わせの危険な任務を颯爽とこなす凄腕女スパイの活躍を、スピード感あふれる展開で見せるエンタメ・アクション。監督は、この手のジャンルを得意とするリュック・ベッソン。まあ面白いっちゃ面白いですけど、良くも悪くも薄味作品でしたね、これ。時間軸を行ったり来たりする脚本も手堅く纏められていて、終始キレのいいアクションシーンも見応えありますし、主役をはじめとする役者陣もみな華があって、最後までそこそこ楽しんで観ることは出来ました。でも……、心に残るものはほぼありません(笑)。そういうもんだと割り切って観るのが正解なんでしょうけど、自分はもう少し内容のある方が好みかも。暇つぶしで観る分には全然オッケーなんですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2022-06-24 03:32:42)
46.  アマンダと僕 《ネタバレ》 
彼女の名は、アマンダ。何処にでも居るような7歳の平凡な女の子だ。シングルマザーの母親と二人で暮らす彼女は、叔父でその日暮らしの気儘な青年ダヴィットに助けられながら生活している。たまには厳しいこともあるけれど、それでも彼女は大好きなお母さんとこれから先もずっと幸せに暮らしていけると信じていた。そう、あの日を迎えるまでは――。イスラム系のテロリストによって引き起こされた凶悪なテロ。アマンダの母親はテロリストの凶弾に倒れ、呆気なくこの世を去ってしまうのだった。急に独りぼっちになってしまったアマンダは、突然のことに哀しむ間もなく、ダヴィットとともに暮らし始めることに。だが、失ってしまったものの重みは徐々に7歳の女の子の心にも重くのしかかってきて……。常にテロの脅威にさらされる現代のフランスを舞台に、そんな凶悪なテロによって母親を亡くした女の子の心情を淡々と綴ったヒューマン・ドラマ。何の予備知識もなく今回鑑賞してみたのですが、最初は延々と続くこの女の子の日常描写に退屈さが勝り、思わず眠気に襲われそうに。でも、中盤でそんな日常の延長線上に混ざり込んでくるテロ描写にその意図が分かり、そこからは徐々に物語に惹き込まれてゆきました。何気なく自転車を走らせていたら、遠くの方から聞こえてくる救急車のサイレン音、そして公園に血だらけで横たわる被害者たち……。テロがいかに日常を破壊してしまうかが分かり、改めてこの残酷な行為に怒りを覚えます。そして7歳にして、愛する人を突然失ってしまったアマンダ。彼女の哀しみを思うとどうしようもなく切なく、そんな彼女を徐々に受け入れ、ともに一緒に生きてゆこうと決意するダヴィットの心情描写も丁寧でなかなか好感の持てるお話だったと思います。ただ、最後まであまりにも淡々としているため、どうしても一個の物語としては弱いと言わざるを得ませんでした。圧倒的な悲惨な現実に立ち向かうためには、やはりそこには優れた物語がなければならないと僕は思うのです。誤解を恐れずに言えば、これならテロの被害者を追った密着ドキュメンタリーを観た方がいいのではないか。アマンダ役を演じた女の子をはじめ役者陣のナチュラルな演技も良かったし、大切なものを失った人々に寄り添うそのスタンスにも好感が持てるものだっただけに、監督にはもっとフィクションの力で勝負してほしかった。
[DVD(字幕)] 6点(2020-10-19 09:00:52)
47.  アス 《ネタバレ》 
その日、アデレードは憂鬱な気分で車に揺られていた。夫と二人の子供たちとともに久々に家族水入らずで過ごすバカンスなのに、彼女の気分は一向に晴れることはなかった。何故なら訪れたリゾート地が、サンタクルーズだったから――。彼女は子供のころに、この地でとても恐ろしい経験をしたことを未だに覚えていたからだ。人気のないお化け屋敷の中で、なんと彼女は、自分と瓜二つの姿をした少女に出会ってしまったのだ。しばらく言葉も発せられなくなるほど、そのことがトラウマとなったアデレード。今すぐにでも家に帰りたかったが、夫も子供たちも楽しんでおり、とても言い出せるような雰囲気ではなかった。そして迎えた最初の夜、アデレードの予感は的中することに。いつの間にか立っていた、別荘の外の四人の人影。夫婦とその二人の子供と思しき家族たち。夫の警告も空しく、無言で近づいてくるその影。家の明かりの中で彼らの姿を見たアデレードは再び恐怖のどん底に突き落とされる。なんとそこに居たのは、自分たち家族とそっくり同じ姿をした者どもだったのだ。果たしてこいつらは何者なのか?恐怖と謎に満ちた壮絶な一夜が今、幕をあける……。前作『ゲットアウト』でアカデミー賞の栄誉に輝いたジョーダン・ピール監督の最新作は、そんなミステリアスな雰囲気が濃厚に漂うモダンホラーでした。前作同様、不穏な音楽と充分に間を取った禍々しいホラー描写とで、なんともいや~~~な感じのホラーに仕上がってましたね、これ。もう人の神経を逆撫でするような嫌なエピソードのてんこ盛り。この家族のいわゆるドッペルゲンガーたちが手を繋いでただ突っ立っているという登場シーンから、もう嫌なことしか起こらないことは目に見えていますし。ただ、全編に渡ってここまでたっぷり間を取っちゃうと、必然的にお話の方が単純になっちゃうのは至極当然。前作ではそのシンプルさが巧くいっていてなかなか完成度の高い秀作となっていたのだけど、本作ではどうなんでしょうね。途中まではこの謎が謎を呼ぶミステリアスなお話にぐいぐい引き込まれて観ていたんですけど、ことの真相が明らかにされた辺りでさすがに僕は冷めちゃいましたわ。いや、この真相はさすがに無理があり過ぎるっしょ(笑)。ダメ押しするようなあの大オチに至っては、あまりに無理やりすぎて思わず苦笑しちゃいました。この全編を覆う禍々しい世界観は嫌いじゃなかっただけに、残念!
[DVD(字幕)] 6点(2020-10-02 23:08:57)
48.  ある少年の告白 《ネタバレ》 
その施設の名は、「愛の導き」。アメリカ南部の自然豊かな郊外にあるその建物には幾つもの厳しいルールが決められていた。入所した本人しか施設内には入れず、外部との接触は一切禁止、当然のように携帯も没収される。さらには中のデータも逐一チェックされ、毎日登録された電話番号の中から無作為に電話されやましい関係はないかまで確認されるのだった。喫煙・飲酒・ドラッグも一切禁止、休憩時間も指定された場所に居ることを強要され、そればかりかトイレもスタッフの監視下でしか使用できない。ポルノの閲覧も禁止、自慰行為などもってのほか。入所者たちは誰であれ軽い握手以外、互いの身体に一切触れてはならない。何故ならここは、神によって禁じられた同性愛を矯正する目的で創られた施設だから――。本作は、そんな施設へと入所することになったある少年の葛藤の日々を、実話を基に描いた作品。敬虔な牧師としての立場からやむなく息子を施設へと送り込む父親役には人気俳優ラッセル・クロウ、息子を愛していながらも世間体を気にしてそんな施設への入所を容認する母親役に同じく人気者のニコール・キッドマン、同性愛を絶対悪とみなす横柄な施設長役には本作の監督でもある才人ジョエル・エドガートン。何の予備知識もなく今回鑑賞してみたのですが、この施設のなんとも非人間的な内情には、見れば見るほど反吐が出そうになりますね。このような前近代的な施設が実際に存在し、しかもいまだ全米に何か所も存続しているというのだから驚くほかありません。入所者たちを前に、神が与えたもうた男らしさ・女らしさを滔々と説く施設長のそのいびつな論調にはもはや戦慄させられてしまいます。このような非人間的で差別的な施設の実態を世間に告発するという点では、作品として成功していると言えるでしょう。ただ、物語の面白さという部分では正直物足りない。事実を基にしたから仕方ない面もあるのでしょうけど、もう少しドラマティックな見せ方も考えて欲しかった。同性愛者の息子と、同性愛を糾弾する立場の敬虔な牧師である父親との関係性も終始淡々としていてもう少し掘り下げてくれても良かったのでは。自分の信念と積み重ねてきた家族の日々、そして持って生まれた個性とのぶつかり合いの果てに辿りついたであろうこの親子の結論を、僕はもっと見たかった。
[DVD(字幕)] 6点(2020-09-28 03:31:50)
49.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 
アメリカ裏社会にその名を轟かせた大物マフィア、ジミー・ホッファ。しがないトラック運転手をしている時に見出され、その容赦のない仕事ぶりで瞬く間に彼の右腕にまでのし上がった男の半生を実話を基に描いた伝記ドラマ。監督を務めるのは、もはやハリウッドの伝説と言っても過言ではないマーティン・スコセッシ。そしてキャストを務めるのも、ロバート・デ・ニーロ&アル・パチーノと言うこちらもレジェンド・コンビ。という訳でかなり期待して今回鑑賞してみたのですが、ちょっと僕の期待が高すぎたのか、そこまで心に突き刺さるものはなかったですかね。まず言わせていただきたいのが、とにかく長い!!この内容ならきっと3時間内に絶対収まったはずだと思うのですが。これは映画館での回転率を気にしなくていい最近のネット配信映画全般に言えることなのですが、いかんせん長くなりがちです。三つの時代を行き来するストーリー自体もなかなかよく出来ていたし、登場人物たちもそれぞれに皆魅力的だったと思うのですが、上映時間が長いせいでどうにも散漫で冗長な印象になっちゃいました。もっとキレのいい演出を心掛けて欲しかったです。とはいえ、デ・ニーロとパチーノの重厚な演技合戦は充分見応えありました。特にアル・パチーノの高圧的で自信家のジミー・ホッファ像は非常に魅力的ですごく良かったです。それだけにもっと削るべき部分はバッサリ切って、ちゃんと構成を考えてほしかった。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-15 22:33:18)
50.  あるスキャンダルの覚え書き 《ネタバレ》 
定年を間近に控えた、頭のお堅い歴史教師バーバラ。労働者階級の子供が多く通うという彼女の中学校にある日、若く美しい美術教師が赴任してくる。一回り以上歳の離れた夫とともに二人の子供を育てる彼女の名は、シーバ。等身大の魅力を放つ彼女は瞬く間に学校の人気者となるのだった。全く正反対の二人だったが、バーバラはすぐに彼女と仲良くなる。仕事の悩み、プライベートのこと、シーバからなんでも打ち明けられる関係になったバーバラ。だがある日、彼女はシーバの衝撃の秘密を目にしてしまう。なんと、シーバは自らが受け持つ15歳の生徒と肉体関係を伴う不倫関係に陥っていたのだ。この事実が公になれば、かなりのスキャンダルになりかねない。当然のように学年主任へと報告すると思われたバーバラだったが、その事実を元にとある計画を思いつく。やがてそれは学校を巻き込む一大スキャンダルへと発展してゆくのだった――。厳格で保守的なある一人のオールドミスの日記という形式で進む、二人の女性の愛と情欲が複雑に絡み合う心理ドラマ。主人公の理屈っぽくて厭味ったらしいおばさんをねちっこく演じるのは、本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたベテラン女優、ジュディ・デンチ。下半身ゆるゆるの奔放な若き女性教師を演じるのは、美貌と実力を兼ね備えたケイト・ブランシェット。この二人の今にも火花が飛び散りそうな演技合戦はなかなか見応えありました。いわゆるレズビアンのバーバラが、あの手この手でこの若く美しい女性を落とそうと画策する様が非常に丁寧に描かれております。とにかくこのおばはんのいかにもいやらしーいナレーションが不快感マックスで大変グッド。不倫相手であるヤリタイ盛りの15歳の少年も含め、誰も彼も自業自得としか言えないので、こいつらの見事なまでの堕ちっぷりは最後までけっこう楽しめました。ただ、これは好みの問題と言ってしまえばそれまでだけど、僕はこういう観れば観るほど気が滅入るうえに登場人物の誰にも感情移入できないようなお話はちょっと苦手です。特に主人公であるこの偏屈色ボケおばさんの粘液質な愛情表現に、観終わるころにはもうげんなりしちゃいました。彼女の大胆な入浴シーンなんて、いったい誰得なの?(笑)。うーん、完成度は確かに高いんですけど、こればっかりは好みの問題ですね。
[DVD(字幕)] 6点(2020-02-23 01:01:22)
51.  アンダー・ハー・マウス 《ネタバレ》 
屈強な男たちに囲まれ大工として働くダラスは、心と身体の性が一致しないいわゆるトランス・ジェンダー。昼間は大工として力仕事に従事し、夜は女性専門のバーでその日の相手を物色するという刹那的な生き方をしているダラス。その夜、いつものようにバーへと出向いた彼女はその人に出会ってしまうのだった――。雑誌の編集者としてバリバリと働く彼女の名は、ジャスミン。一目見た瞬間から互いに惹かれ合ってゆく二人。だが、ジャスミンにはもうすぐ結婚する婚約者がいた。彼が遠方へと出張する数日の間に、二人は秘密の逢瀬を重ね、次第に愛欲の海へと溺れていく。お互いに期間限定の恋だと分かっているはずだった。だが、ダラスとジャスミンの関係はどんどんと深みに嵌まってゆき、やがて悲劇が彼女たちを襲う……。女同士の燃えるような情熱的な愛を濃密な夜の空気の中に描き出すラブ・ストーリー。映像はとてもキレイだし、全編を覆う退廃的な雰囲気も味があって良かったと思います。何よりダラス役をやった女性の男前ぶりが半端ない!本職はモデルらしいですけど、いやー、彼女を見ているだけで目の保養になりますね。ただ、お話として単純すぎるのが本作の弱点。女と女が出会ってやりまくって、それが婚約者にバレていったん別れたものの、やはり最後は困難を乗り越えて縒りを戻しましたってだけでは、さすがに一本の映画としてちょっと弱すぎます。軸となるエピソードがもう一つか二つ、欲しかったですね。ストーリーがこれだけ単純だと、必然的に二人の性描写が増えるわけですけど、これもちょっとしつこい。最初は官能的で情感に溢れたいいシーンだなぁとほれぼれしながら観ていたのですが、ここまで全編に渡ってやられるとちょっとしんどいですわ。同じく女性同士の官能的な愛を描いた傑作『キャロル』は、その部分が抑制が効いていて非常にバランスが良かったことを再認識してしまいました。うーん、なんだか全体的にあと一歩足りない印象。この退廃的でジャジーな雰囲気は良かっただけに惜しい。あと、これは映画本編と関係がないのですが、日本の配給会社さん、ちょっと画面にぼかし入れすぎです!別にこれはエロを目的としたAVじゃないんですから。
[DVD(字幕)] 6点(2019-09-10 02:08:00)
52.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
アメリカの国立公園の海岸沿いに建つ小さな灯台。この何の変哲もない小さな建物にある日突然、不可解な謎の現象が発生する。光輝く空間が灯台を中心に現れ、やがてゆっくりと周りを呑み込み始めたのだ。中で何が起こっているのか、最新の機器を使っても皆目分からなかった。幾つもの調査隊が組まれ、その「シマー」と名付けられた光の中へと送り込まれる。だが、誰一人として帰ってくることはなく、「シマー」はますますその範囲を拡大し続けるのだった――。何の進展もないまま三年もの月日が過ぎたころ、生物学者として大学で教鞭をとっていたレナの元に、海兵隊員で一年前にシマーへと送り込まれたまま音信不通となっていた夫が急に帰宅する。彼は「シマー」の中での記憶を完全に失っていたばかりか、内臓に重度の損傷を負っていてすぐに昏睡状態へと陥ってしまうのだった。動揺を隠せないレナ。新たに調査隊が組まれることを知った彼女は夫の身に何が起こったのか確かめるべく、無謀にも入隊することを決意する。これまでと違い、学者だけでしかも皆が女性という五人の調査隊の一員となったレナは、その光り輝く「シマー」の中へと足を踏み入れるのだったが…。果たしてこの「シマー」には何があるのか?静かに始まった人類の危機へと立ち向かう女性たちの驚愕の体験をスタイリッシュな映像で描くSFスリラー。監督は前作『エクス・マキナ』でスマッシュヒットを飛ばしたアレックス・ガーランド。主演はオスカー俳優でもある人気女優ナタリー・ポートマン。この監督らしい知的センスに溢れた世界観とシャープでスタイリッシュな映像美はなかなか見応えありました。この謎の現象の中心に近づくと全ての生物のDNAがどんどんと掻き乱されてゆき、やがて突然変異した異形の生き物が幾つも現れるというのはベタですけどけっこう面白かった。グロテスクな映像もそこまでショッキングなものにならず、全体的に何処か気品のようなものを感じさせるのもこの監督のセンスがなせる技なんでしょう。ただ、惜しいのはラストの展開。謎を謎のまま終わらせるのはもちろんいいのですが、いまいちテーマの掘り下げが足らない印象。同じような内容のドニ・ヴェルヌ―ヴ監督の重厚なSFドラマ『メッセージ』などと比べるとやはり深みが足らないように思う。だからと言ってエンタメ作品として捉えると、やはり刺激に欠ける。うーん、なんとも中途半端。映像や世界観は非常に良かっただけに、ちょっと物足りない作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2019-08-20 13:59:59)
53.  雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 《ネタバレ》 
都会の高層ビルの一画にオフィスを構える投資会社で、エリート金融マンとして働くデイヴィス。美しい妻にも恵まれ順風満帆な生活を送っていた彼を、ある日、悲劇が襲う。一緒に乗っていた車が交通事故に遭い、目の前でその美しい妻を一瞬にして失ってしまったのだ。病院の待合室でその事実を聞かされたデイヴィスは茫然となってしまう。だが、次の瞬間、彼はあることに気付いてしまうのだった。「僕はちっとも悲しくない」――。それよりも空腹感が勝ったデイヴィスは、待合室の片隅にあった自販機でチョコレートを買おうとするのだが、故障で一向に出てこなかった。何もかもが嫌になった彼は、そのことや亡き妻のことをクレームの手紙に書き、自販機の管理会社へと四通も立て続けに送り付けるのだった。しばらくは何の音沙汰もなかったが、何日かすると顧客担当だというシングルマザーから個人的に話がしたいと電話が掛かってくる。彼の手紙を読んで泣いたという彼女の言葉から、デイヴィスは自らの失われた結婚生活を見つめ直そうとするのだったが…。妻の死をきっかけにこれまでの生活の空しさに気付いてしまった男が、困窮した生活を送るシングルマザーとその子供である聡明な少年との出会いを通じて過去と決別する姿を描いたヒューマン・ドラマ。主演を務めるのは実力派俳優ジェイク・ギレンホールとナオミ・ワッツ。監督は、手堅い人間ドラマを撮ることにかけては定評のあるジャン=マルク・ヴァレ。確かにテーマへの取り組み方も演出力も俳優たちの演技もある一定の水準に達していることは僕も認めるところなのですが、ちょっと自分はそこまで合わなかったですね、これ。この作品の主要テーマである、主人公の自分の人生の「解体」とシングルマザーの親子との偶然の出会いが、なんだか最後まで有機的にうまく絡み合っていないような印象を受けてしまいました。それに人生の曲がり角に迷い込んでしまい、どんどんと迷走してゆくこの主人公にいまいち共感できず…。ただ映像は終始美しく、また都会の片隅で必死に自らの人生を模索するこのシングルマザーの親子のキャラクターはすこぶる魅力的だったので、その点は凄く良かったと思います。要はこの主人公のうじうじっぷりが、僕はあまり好きになれなかったってことですね。
[DVD(字幕)] 6点(2019-08-01 22:16:31)
54.  アンダー・ザ・シルバーレイク 《ネタバレ》 
都会の片隅で孤独に生きるオタク青年が一目ぼれした美しい女性。彼女を巡って、彼が踏み入れることになるハリウッドの裏社会を幻想的な映像と不条理な展開で見せるシュルレアリスム劇。監督は前作『イット・フォローズ』でスマッシュヒットを飛ばしたデビッド・ロバート・ミッチェル。エッジの効いた演出とセンス抜群のホラー描写で魅せたその前作がなかなか良かったので、けっこう期待して今回鑑賞してみました。なんですけど、うーん、この人って本来はこっち系の映画を撮りたい人だったのですね。いわゆるデビッド・リンチ系の不条理劇。僕はこういう前衛映画は『マルホランド・ドライブ』以外はまったく合わないんで、本作もそこまで嵌まりませんでした。こういう難解な内容なのに最後まで淡々と見せきる監督のセンスや80年代90年代のオタク文化を濃厚に織り交ぜた独特の世界観などは確かに凄いとは思うんですけどね。それにちょっと長いのも気になりました。うん、こればかりは好みの問題としか言いようがありませんわ。
[DVD(字幕)] 6点(2019-07-06 22:49:27)
55.  アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物 《ネタバレ》 
1988年、イラン・イラク戦争真っ只中のテヘランに暮らす女性シデーは、夫と一人娘のドルサとともにつつましやかに暮らしていた。だが、戦況は刻々と悪化、毎日のように空襲警報が鳴り響き、市民たちの間ではイラクから大量のミサイルが飛んでくるとの噂がまことしやかに広がっていた。そんな折、夫に召集令状が届き戦場へと派遣されることに。娘とともにアパートに取り残されることになったシデー。すると、娘のドルサが不穏な言動を繰り返すようになるのだった。なんと、この家に伝説の精霊ジンが密かにやってきて、私たちの大切なものを奪おうとしているというのだ。とても信じられないシデーだったが、その日から理屈では到底説明できないような不可思議が現象が起こり始め、やがて…。戦時下のイランを舞台に、お伽話の中にしか存在しないはずの精霊ジンに脅かされる母娘の恐怖を描いたホラー。そんな設定の目新しさに惹かれて今回鑑賞してみました。なんですけど、まあこの特異な状況設定を取り除いたら、後に残るのはごく普通のホラーでしたね、これ。恐怖の対象がアラジンでもお馴染みの精霊ジンとなってますけど、やってることは欧米の悪霊と全く変わりません(笑)。中東らしさと言えば、主人公の女性がスカーフを被らずに外に逃げてしまい警察に咎められるとこや、エアロビのビデオを隠れて見ているとこぐらい。それも物語上、さして活用されることもありません。それでも、そのジンが娘のイマジナリー・フレンドに触発された母親のストレスが生み出した、妄想オチのようにも読み取れるこの曖昧なラストにしたのはけっこう良かったかな。それにベッドに居ないはずの夫がいるシーンやジンが纏うスカーフに取り込まれるシーンなどなかなか印象的で、ホラー作品としては一応及第点はあったと思います。まぁぼちぼちってとこですね。6点。
[DVD(字幕)] 6点(2019-06-24 22:27:11)
56.  アラジン(1992) 《ネタバレ》 
最近映画館で観た実写版がとても良かったので、テレビでやっていたこのオリジナル・アニメも今回鑑賞してみました。確かに良かったんですけど、うーん、なんかやはり時代を感じさせますね~。映像がところどころちょっと古臭いというか、暗くて見辛い部分も多々。ジーニーをはじめとする個性豊かなキャラクターたちは充分魅力的で良かったんですけどね。
[地上波(吹替)] 6点(2019-06-21 00:54:08)
57.  アル・パチーノ ブロークン 過去に囚われた男 《ネタバレ》 
街の片隅で、長年小さな鍵屋さんを細々と営んできた年老いた男、マングルホーン。家庭を顧みず、すぐにカッとなってものに当たる癇癪持ちな性格から妻とは離婚、今や大企業の一員となった息子とも疎遠になり、ただ唯一そばに居てくれる猫とともに孤独に暮らしている。そんな彼のたった一つの心の慰めは、かつて大恋愛を経験した最愛の女性とのキレイな思い出の中に生きることだった。だがある日、ずっと一人で生きてきた彼に再び好意を抱く女性が現れて…。名優アル・パチーノがそんな文字通り過去に囚われた孤独な男を哀感たっぷりに演じたヒューマン・ドラマ。歳取ってますます渋さを増すアル・パチーノの魅力に満ち溢れた本作、よくいる「昔は良かった」な偏屈老人のお話なのですが、画面の全体的な色調や哀愁溢れる音楽によってなかなか見応えのある玄冬ドラマ(青春ドラマの反対語)となっておりました。それにやはりなんと言ってもアル・パチーノ!!相変わらず渋くってカッコよかったです。唯一の同居人である猫のファニーにうだうだ話しかけながら夕食を作るとこなんか、ヒロインであるホリー・ハンターでなくても思わず手を差し伸べたくなっちゃいます。彼が思い出の中で思いっきり美化しているであろう女性の存在も必要以上にクローズアップしなかったのもいいですね。うん、ベタながらなかなか手堅く纏められた一本に仕上がっていたと思います。ただ、まあこういうお話なので仕方ないとは思うのですが最後まで若干辛気臭さが拭えないのと、ところどころ意味不明なシーンがあったので(あのスイカが大量に散らばった凄惨な事故現場のシーンはいったい何だったのでしょうか?)、そこがちょっとマイナスかな。それでもまあアル・パチーノファンなら観て損はないでしょう。鍵を飲み込んじゃう猫のファニーもなかなか可愛いしね。
[DVD(字幕)] 6点(2018-03-14 23:31:35)
58.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 
何度も過去にタイムスリップ出来る青年の恋と家族愛を描いたSFチックな青春ラブストーリー。つい最近観た同監督の代表作『ラブアクチュアリー』がすごく良かったので今回鑑賞してみました。うーん、正直期待していたほどではなかったですかね。なんかタイムスリップという主人公の特殊能力がうまく活かされていないような気が…。まあストーリーの方はよくも悪くも王道で最後まで安心して楽しめましたけど。あと、主人公が初めてのエッチを何度もタイムスリップしてやり直すのは個人的にツボでした。うん、気持ちは分かる(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2017-11-23 23:07:10)
59.  アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち 《ネタバレ》 
聞いたことは何も信じるな、見たことの半分は疑え――。1899年、深い霧が立ち込めるイギリス郊外の小さな田舎町。この地の片隅に、滅多に人が訪れることのない古い建物がひっそりと建っていた。ストーンハート精神科病棟。高い塀に囲まれ世間から隔離されたこの施設には、回復の見込みが薄い精神病患者が200人近く収容されている。物語は、この怪しげな建物にエドワードと名乗る若い精神科医が訪ねてくるところから始まる。なるべく医師と患者との距離を取り払った治療方針を心掛けるサイラス館長の下、新たな生活を始めたエドワード。彼はそこで謎めいた雰囲気を身に纏う、グレイブ夫人という美しい女性と知り合うのだった。かつて精神錯乱に陥り、夫の耳を噛み切ったうえ片目を抉り出したという夫人に、何故かエドワードは強く惹かれてゆく。何とかして彼女を自由の身にさせてやりたいと誓うエドワードだったが、ある日、彼はこの施設に隠された恐るべき真実を知るのだった…。豪華俳優陣を使い、エドガー・アラン・ポーの短編小説を映画化したという本作は、そんなおどろおどろしい雰囲気が漂うゴシック・ミステリーだ。確かに濃厚な空気に支配されたこの雰囲気はなかなかのものだった。二転三転する脚本も破綻なく纏められていたし、誰もが秘密を抱えていそうな怪しげなキャラクターたちを個性豊かに演じた役者陣もみないい仕事をしたと言っていい。途中で明らかにされる真相――先生や看護婦だと思われていた職員たちが実はみな反乱した患者たちで、本当の職員は地下室に閉じ込められていた――を知った主人公が、それを隠したまま密かに館長の病理を炙りだそうと試みるのも面白い筋運びだ。だが、正直に自分の感想を述べるならば、「何か物足りない」。理由はうまく言えないのだが、きっと感情移入出来るキャラクターが一人もいなかったのが大きな原因の一つだろう。例えば主人公。彼がなぜ会ったばかりのグレイブ夫人にそこまで惹かれていくのか、その理由が一切説明されないのだ。確かにオチで全てが明らかにされるのだが、驚きよりも何かモヤモヤとした腑に落ちなさの方が強い。二転三転する脚本のために無理やりキャラを動かしているような印象が勝ってしまう。これは見せ方の問題なのだろう。もっと観客目線に立ったストーリー展開を考えた方が良かったのでは。モダンでおどろおどろしい雰囲気はなかなか良かっただけに残念だ。
[DVD(字幕)] 6点(2017-07-02 23:15:53)
60.  アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 《ネタバレ》 
児童文学の古典的名作を大胆なアレンジで映画化したファンタジー大作の第2弾。監督がティム・バートン御大から新人さんへとバトンタッチされて、ディズニーということでただでさえ抑え目だったアクの強さがますます薄まってますけど、まあ暇つぶしで観る分にはぼちぼち面白いんじゃないでしょうか。なんといってもふんだんにお金をかけただろうCG映像は迫力満点!!それを見るだけでも充分楽しめます。ストーリー自体はどうってことないですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-06 22:41:31)
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