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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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41.  愛のむきだし 《ネタバレ》 
渡部扮する神父を誘惑する女は、どうみても男が惹かれるような容姿ではない。初っ端から神父がものすごいマニアに見えてドン引きする。これって絶対ミスキャストだろうと思ったが、演出上の狙いなのか。作品全体にコントみたいなシーンが散りばめられているのを見るとそう思えてくる。  満島ひかりはフォルダー5にいたときは全然記憶に残らないほど目立たなかった。ところが、この作品での存在感はたいしたもので、こんなに変わるものかと感心するほど。かわいい若手女優はたくさんいるかもしれないが、かわいくてカッコいい人はなかなかいない。この映画の満島ひかりの輝きには目を奪われる。他のキャストも概ね良かったが、安藤サクラが印象的に残った。独特の空気を持ったおもしろい女優だ。  サイケでポップで危ない映画。わけのわからないパワーと軽快なテンポで飽きさせない。むきだしの愛を表現するのに、カルト教団からの救出は格好の設定だった。ギャグタッチでありながらもラストは感動的。途中つじつまの合わないことや意味不明なところもあるが、力技でねじ伏せられた感じ。ただ、もう少し整理すれば短く出来たはずで、退屈はしなかったけど4時間は長い。
[DVD(邦画)] 8点(2015-06-18 00:48:39)
42.  アウトロー -哀しき復讐- 《ネタバレ》 
外国人二人が互いに殺したのは相手のほうだと主張して、それで証拠不十分になるというのが腑に落ちない。殺したのはこの二人のどちらかしかいない状況で犯行現場で押さえられているのに、こうしたことはありえるのか? ところが、これは実際に韓国で起きた事件を参考にしているようだ。 梨泰院(イテウォン)ハンバーガー店殺人事件が似たような経緯で、容疑者の外国人が放免になっている。  韓国映画のシリアルキラーやサイコパスは、実に不気味で唾棄するほどに憎々しい。そうした奴らを叩きのめして復讐を果たすことは、カタルシスを感じさせる。けれど、それが元刑事というのが釈然としない。広場での爆弾テロのようなマネや、元同僚の婦人警察官に射殺を強いるなど、元刑事にしてはやり方が酷すぎる。  牛乳配達員が殺されたのも余計な演出。妻が殺されたのかと思わせて観客を驚かせるつもりだろうけど、こんな演出はあざとすぎてシラケるだけ。その妻も、凶悪グループに監禁レイプされて、挙句の果ては通り魔的に子供もろとも惨殺されるとは、不運が重なるにも程がある。冒頭の凶悪グループがお礼参りに惨殺したのなら関連性があってまだわかるのだけど、まったく別の事件となると確率的にもあまりに嘘っぽい。扇情的に描くあまり、荒唐無稽になってしまった印象。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-06-06 21:51:42)
43.  あいときぼうのまち(2013) 《ネタバレ》 
原子力をキーワードに、時間軸を行き来している。原子爆弾の原料になるウラン採掘していた1945年。福島に原子力発電所ができる昭和40年代。3.11の直前と、原子力事故後の現在。 登場人物が多世代に渡って、繋がりはあるのだけれどわかりにくい。せめて1945年のエピソードは省いて、それ以降の話に絞ったほうがいいような。  テーマがはっきりしているようで、ピントがボケている感があるのはなぜだろう。ど真ん中の直球勝負かと思えば、フニャっと曲がって大きく外れたような。いろんなエピソードがうまく機能していない気もする。ストーリーに乗っていけないので、感情移入もできず。 実力派の役者を揃えるのが難しかったのか、キャストの中に素人臭い棒読みの演技が目に付く。重要な役を演じる千葉美紅は『戦争と一人の女』での殺され方は迫真の演技だったが、今回の女子高生役は違和感アリアリ。公式HPによると某プロデューサーから大竹しのぶの再来と絶賛されたとあるが、大竹しのぶも苦笑いだろう。  大スポンサーでもある東電を正面から批判するようなドラマや映画がない中でのチャレンジ。東電に怒りを覚える一人として、制作陣には拍手を送りたい。原発関連となると役者でさえも出演に及び腰で、キャスティングにも苦労したとのこと。それだけに、ちょっと期待外れな出来に終わったのが残念。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-31 05:15:28)
44.  アデル、ブルーは熱い色 《ネタバレ》 
アデル・エグザルコプロスとレア・セドゥの主演二人が、レズビアンで好対照の女性を演じている。アデルはまだ顔にあどけなさが残る女子高生で、青髪で男っぽいエマに惹かれていく。テレビではさすがにかなり割愛されていたが、過激なラブシーンはカンヌ映画祭などでも話題になったようだ。 普段はどちらかというと表情に乏しいアデルが、男との浮気に激しい怒りをぶつけるエマに対して、号泣しながら許しを請う。別れてしばらく経って、もう一度ヨリを戻そうとするアデルが、もう元の二人に戻れないと悟る姿もなかなか切ない。この主演二人の演技がとても良い。 ストーリーは、同性愛ということを除けば普通に男と女の恋愛そのまま。性別を超えたラブストーリーになっている。 ラストでもっと何かあるのかと思ったが、特に変わったこともなく、ちょっと物足りない印象。時間もこの内容で3時間は長すぎる。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-17 00:36:06)
45.  あなたを抱きしめる日まで 《ネタバレ》 
フィロミナ婆さんがすばらしい。田舎者丸出しで、相手にうざがられているのも気づかず長話。部屋で寝ているところを礼を言うために訪れて起こしてしまう。もう少し空気を読めよと思うけれど、悪気はこれっぽっちもない。マーティンも最初はうんざりしていたけれど、次第にその人柄に魅了されていく。 その純朴な善良さは、偏狭で醜悪なシスター・ヒルデガードとは好対照。死に瀕した息子と母の最後の対面も妨げたのも、神の名のもとに正当化して非を認めない。宗教は薬にもなれば毒にもなるものだけど、このシスターはマイナス要素の権化のような存在。 それを許したフィロミナの深い慈悲と、許さないマーティンの侠気に心を動かされる。何十年も生き別れになってお互い捜し求めていた母子が、再会を果たせなかったのはやるせない。ただ、フィロミナとマーティンに擬似親子のような情愛が生まれたのがせめてもの救い。  原作がノンフィクションというのも衝撃的。古今東西、宗教にたずさわりながら信じられないことをしでかす輩が絶えない。キリスト教の牧師が少年や少女を性的虐待したり、イスラム原理主義者がテロで残虐な殺戮を繰り広げたり。神を崇めながら、どうしてそんなことができるのかと不思議で仕方ない。アイルランドで起こったこの悲劇も、シスターに何の罪の意識もなかったことが怖ろしい。
[DVD(吹替)] 7点(2015-04-25 00:33:21)
46.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 
最後の楽園「アイランド」が君を待っている。 その言葉だけを頼りにアイランドに行く抽選に当たることを夢見てきたのに、そんな楽園など存在しなかった。 代理出産、臓器移植などに利用される製品として作られたクローン人間。 『クラウドアトラス』にも似たような設定があった。 SFのテーマとしてはそれほど珍しいものではない。 スカーレット・ヨハンソンとユアン・マクレガーのラブロマンスも、よくあるパターンで新鮮味に欠ける。 あくまで都合よくテンポよく、そして迎えるハッピーエンド。 カーアクションだけはすごい迫力で、マイケル・ベイ監督らしい作品。 わかりやすいエンターテイメントもいいけど、もっとブラックテイストで内面をじっくり深く描いたほうが面白かったような。
[地上波(吹替)] 4点(2015-03-28 00:16:19)(良:1票)
47.  アパルーサの決闘 《ネタバレ》 
なんとも風変わりな西部劇で、見ていて「あれ?」の連続。 エド・ハリス演じるガンマンのヴァージルが、ちょっとおバカで言葉を知らない。 酒場で急に切れて一般人をぶちのめすのも、唐突すぎて呆気に取られる。 ボコボコにする理由があったのか? ヴァージルとラブストーリーを織り成すと思われたアリーが、とんだ尻軽女で強い男にすぐになびいていくというのも変わっている。 てっきりヴァージルが主人公だと思っていたら、最後のおいしいところは相棒のエヴェレットが持っていったので、あれ?実はこっちが主役だったのかと。 変わっているのはユニークでいいんだけど、それが全般的なまとまりにはつながらなかった印象。  エヴェレットの男気がカッコ良く、ヴァージルとの友情はとても良かったが。 敵役を含めてキャラ設定やストーリー展開が、唐突で不自然に感じられる。 なによりアリーに魅力がないのが致命的。 小悪魔的な女を演じきれるほどの魅惑の女優なら全然違っただろうに、あんなパッとしないレニー・ゼルヴィガーではミスキャストもいいところ。 『ブリジット・ジョーンズの日記』の頃はまだ魅力もあったし役にハマってたけど、本作では違和感しか感じない。
[地上波(吹替)] 4点(2015-03-14 12:15:32)
48.  愛のめぐりあい 《ネタバレ》 
4編のラブストーリーから成るオムニバス。 なんだか芸術的で哲学的な映像とストーリー。 さまざまな男女の愛の形が描かれるのだが、中にはよくわからないものも。 恋の始まりやアプローチが唐突であったり動物的なほどアグレッシブだったり、これが西欧文化との違いなのか、情緒的にもついていけない。 『ありえない恋の物語』など、その言葉通りにありえなくて理解できない。 巨匠アントニオーニ監督の紡ぐ哲学的なセリフに煙に巻かれた印象。 一話『ありえない恋の物語』でイネス・サストル、二話『女と犯罪』でソフィー・マルソー、三話『私を探さないで』でキアラ・カゼッリがそれぞれ美しいヌードを披露。 四話『死んだ瞬間』イレーヌ・ジャコブも気品のある美しさで、各話それぞれ女優の美が印象的。
[DVD(字幕)] 3点(2015-02-09 09:53:33)
49.  愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン 《ネタバレ》 
ベアールが泉での水浴びで美しいヌードを披露。 もちろんベアール目当てで見たのだが、そんなよこしまな気持ちはストーリーに引き込まれてどうでもよくなってくる。 実はⅠにはベアールが出ないのでⅠを見ずにこのⅡから見始めたが、途中でこれは絶対にⅠを見てからのほうがいい映画だと察知して中断。 日を改めて、Ⅰを先に見ることに。 そうしたらⅠが期待通りの作品で、すぐにⅡを見ずにはいられなくなる。 ⅠとⅡは言ってみれば前編・後編のようなもので、前編を見なければ後編は成立しないのと同じ。 一つの映画としてセットで見るべき。  因果応報、自業自得を絵に描いたような物語。 Ⅰではウラゴンとパペの悪事は暴かれることなく、悪人が得をするラストだったが、Ⅱで全部ツケを払わされた感じ。 西洋のおとぎ話のような古典的な味わいもあり、リアリティはないけれど、物語としてよくできていて釘付けにされる。 悲劇ということなら、ストーリーは全然違うがロミオとジュリエット並。 そういえば、こちらも分岐点は行き違いで届かなかった手紙だった。 手紙が届いてさえいれば、ハッピーエンドになったのに。 盲目の老女から真実を知ったパペが、生きる気力を失くして翌朝ベッドで冷たくなっているというのは、自殺でもないのに通常ありえない死に方。 でも、それも納得してしまうくらい失ったものが大きすぎて、それも全部自分自身の招いたこととなれば、生命エネルギーがゼロになるのかも。 マノンの復讐は当然で、ざまあみろというカタルシスもあるが、同時に運命の苛酷さと哀しみも感じる。  あまり知られていないようだが、隠れた名作と言ってもいいレベル。 思いがけない秀作だったので得した気分。 キャストもばっちりハマって素晴らしい。
[DVD(字幕)] 9点(2015-02-04 22:54:09)
50.  愛の神、エロス 《ネタバレ》 
三人の監督によるオムニバス。 ウォン・カーウァイ「若き仕立て屋の恋」は、裸は出てこないのだがエロい。 高級娼婦役のコン・リーが女王様のように若い仕立て屋に性的な手ほどきを。 女の手で翻弄されて、ウブな男はすっかり虜になり、彼の人生を変えてしまう。 パトロンにも捨てられすっかり落ちぶれてしまった女にも忠実に尽くすさまに、思いの一途さを感じる。 男が仕立てている女のドレスを一人まさぐり恍惚となるシーンが印象的。 直接的な性描写はないのだが、エロティシズムあふれる作品。  ソダーバーグ「ペンローズの悩み」は、カラーとモノクロで構成されたコミカルな作品。 毎日エロティックな同じ夢を見る男と、それを診察する精神科医だが、この精神科医がなかなかふざけている。 男を瞑想させて夢の分析をしながら、窓の外をのぞき見したり紙飛行機を飛ばしたり。 モノクロからカラーに変わって、夢の女が男の嫁で、精神科医がカツラの同僚に。 どこまでが夢でどこまでが現実なのか、ごちゃごちゃになってしまうような不思議なテイスト。 エロスとはあまり関係ないようで、オムニバスの中では少し浮いて見える。 ヌードは出てくるが、エロスというテーマに無理やりくっつけた感がある。  ミケランジェロ・アントニオーニ「危険な道筋」は、一番裸が出てきてストレートな性描写が多い。 1本目の「若き仕立て屋の恋」とは好対照で、東洋とイタリアの違いを見るような。 セックスレスに陥ったクリストファーとクロエ夫婦に絡みはないが、夫が出会った若い女リンダとは濃厚なベッドシーンも。 夫とやり直そうとするクロエと、リンダが浜辺で素っ裸で向かい合う、なんだかよくわからないシュールなラスト。  三本の中で一番格調を感じるのは一本目のカーウァイ作品。 三本目がソフトポルノを見るようなのに対し、妄想にいざなう官能小説のようにイメージに訴えるエロス。 ただ、三つまとめてオムニバス全般の印象でいえば、それほどいい出来とは思えず消化不良の感が残る。 オムニバスの傑作というのは難しい。
[DVD(字幕)] 5点(2014-12-29 23:43:25)
51.  悪魔の性キャサリン 《ネタバレ》 
異端の徒であるレイナー神父が結成した悪魔崇拝のカルト集団に、主の子供と祭り上げられるキャサリン。 ナスターシャ・キンスキーが当時15歳くらいとは思えない気品と美しさ。 ただ、全裸になると女性的な丸みがなく痩せすぎて魅力が減ってしまう。 見どころはナタキンだけで、ホラーといっても怖くはなく、凡庸なストーリー。 いかにもチープなB級ホラーでは、せっかくの素材も生かされず。 演出も雑で、死体になったキャサリン母の呼吸している動きがはっきり見えてしまって興ざめもいいところ。
[DVD(字幕)] 3点(2014-12-01 01:31:21)
52.  アンダーグラウンド(1995) 《ネタバレ》 
マルコとクロの顔の区別がなかなかつかなくて混乱。 後半になってやっと見分けがついてきたほど。 初めて見る外国人俳優が同じような体格、髪型、ヒゲ面だと、見分けるのに苦労する。  シリアスな歴史ドラマか、シニカルなコメディか、はたまた社会派ファンタジーか、いずれにしても個性的で癖のある映画。 だけど、その独特の世界観がとっつきにくく、あのやたら騒がしいノリもどうも合わない。 身内ネタでハイテンションに盛り上がるパーティに出て、付いていけなくて隅っこで固まっているような居心地の悪さ。 終盤になってようやく面白くなってはきたが、それまでが長すぎる。 3時間近くある映画だが、もう少しコンパクトにまとめてくれないと。 内容も旧ユーゴの歴史に馴染みが薄いのであまりピンとこない。 そうしたことに詳しいと、皮肉に満ちたメタファーももっとはっきり伝わるのだろうけど。 いろんな点で、苦手なタイプの作品。
[DVD(字幕)] 3点(2014-11-19 00:17:07)
53.  悪魔のような女(1996) 《ネタバレ》 
オリジナル版を見たかったのだが見当たらず、仕方なくリメイク版を鑑賞。 タイトルとシャロン・ストーン出演から、ほとんどネタバレ状態。 サスペンスでネタがある程度割れてしまうと、面白さは半減する。 やっぱりシャロンが裏のある悪女役だったが、悪魔というほどでもない。 『氷の微笑』のような妖しい輝きもなく、ごく平凡な印象。 映画自体たいして怖さもなく中途半端。 驚かせて心臓麻痺で殺そうとした手口も、回りくどくて不確実でリアリティがない。 オリジナルとはいろいろ違うのだろうか。
[DVD(吹替)] 3点(2014-11-15 22:38:05)
54.  遊びの時間は終らない
短編小説が原作で、アイデアがユニーク。 原作も読んだが、小品として読む分には面白いものの、2時間近い映画にするには何か足りないような。 所詮は訓練なので緊張感がなく、笑うにはパンチが弱いし、ラストも消化不良。
[地上波(邦画)] 5点(2014-11-11 22:05:59)
55.  あの夏、いちばん静かな海。 《ネタバレ》 
詩情が感じられる映画。 聾唖のカップルがメインなので、会話がほとんどない。 黙って寄り添う二人が微笑ましい。 説明的なものを一切排して、淡々と静かに映像で語りかける。 茂の事故場面や貴子の涙も見せず、行間を読ませるような作り。 その行間を垣間見せるラストの回想シーンと音楽が切ない。 ただ、そこに至るまでが静かで淡々としすぎて少し退屈。 サーフィンが好きならもっと楽しめただろうけど。  障碍者を描きながら、障碍者を意識させない青春映画。 北野映画にはバイオレンスのイメージのほうが強いが、こういう引き出しも持っていることに懐の深さを感じる。
[DVD(邦画)] 5点(2014-10-19 05:59:01)
56.  アポロ13 《ネタバレ》 
アポロ13号の実話は知らなかったので、その舞台裏を見る面白さはある。 11号の月面着陸でクライマックスを迎え、13号にもなると宇宙飛行に慣れてしまった世間の反応の鈍さがリアル。 テレビ中継もなく、それを知らずに一生懸命地球に呼びかける飛行士たちが切なかった。 アクシデントによる危機で、一転して注目を集めることになったのが皮肉。 当初の目的からすれば失敗だけど、筋書きのないドラマなら大成功ってところか。
[DVD(吹替)] 6点(2014-10-12 00:36:01)
57.  甘い鞭 《ネタバレ》 
石井隆ワールド全開。 拉致監禁で虐待された間宮夕貴の傷だらけになった体が生々しい。 グラドル出身ながら難しい役も体当たりで熱演。 それに対して、壇蜜はいつもの壇蜜。 こういうキャラにも新鮮さがなくなってエロくも感じないし、それをカバーする演技力があるわけでもない。 壇蜜よりも間宮のほうが存在感、インパクトがあった。  間宮は壇蜜の少女時代の設定だけれど、二人は容姿も声も雰囲気もまったく似ていないので違和感がある。 陵辱された女子高生と、SM嬢の顔を持つ女医が一向につながってこない。 犯人を殺した時に味わった甘い味。 それを確かめるためにSMの世界に走った主人公。 狂気が暴走する惨劇となるが、その性癖が現実離れしすぎてピンとこない。 もともとあった特殊な性癖に目覚めたのか、それとも凄惨な状況の中で精神を保つために快感を見出したのか。 高校生の自分を殺すのを止めた手は誰なのか、はっきり描かれてはいないのでスッキリしない。 正気を保ったもう一人の自分が狂気の自分を止めたということか。  監禁男はどこかで見たようなありがちなキャラだが、真に迫った緊張感が二人の間にあった。 でも、SM倶楽部は皆が大真面目に演じるほどに何だか間が抜けていて笑ってしまう。 上手くもないナレーションの多用も耳障り。
[DVD(邦画)] 5点(2014-10-09 16:44:31)
58.  AIKI/アイキ 《ネタバレ》 
加藤晴彦が障碍者となった苦悩をヤツ当たりや我が儘など弱さやカッコ悪さを晒しながら演じていた前半はリアルで良かった。 ところが、ステレオタイプの悪役空手家との対戦が雰囲気をぶち壊した。 素人相手ならともかく武道家との真剣勝負で合気道を描くとたちまち嘘っぽく見える。 合気道はどうみても実戦格闘技大会向きではない。 しかも経験の浅い白帯が車椅子で圧勝してしまうのだからバカバカしくてシラケてしまう。 このマンガ的茶番がなければもっとシリアスで締まった秀作になったのに。 せめて、負けたけれど舐めていた空手家を思わず本気にさせたくらいに留めて、相手に認めさせる流れにしておけば随分印象が違ったと思う。 絵空事に走らず、リアルに克服する話にしてほしかった。  実戦で空手家に勝つことが障碍を乗り越える道ではないのだから。
[DVD(邦画)] 5点(2014-09-27 15:14:48)(良:1票)
59.  愛が微笑む時 《ネタバレ》 
ハートウォーミングな話だけれど、4人のゴーストは多すぎた。 各人のエピソードが薄くなってしまったのがもったいない。 ペニーと息子の再会シーンが一番良かったが、後二人の子供とは会えないままでよかったのだろうか。 ペニーに乗り移られた主人公が、警官に抱きついてドン引きされたのは笑えた。 ラストのジュリアの話が一番消化不良。 心残りだった恋人が死んでいたからといって、急に主人公と彼女の話に振ってハッピーエンドにもっていくのは無理がある。 それで本当にジュリアが救われたとは思えない。 ゴースト4人にしたために時間が足りなくて強引にまとめてしまった感がある。
[DVD(吹替)] 6点(2014-09-26 21:05:41)(良:1票)
60.  ある日どこかで 《ネタバレ》 
一向にストーリーに乗っていけないハーレクイン的ラブロマンス。 二人が時を超えてでもそこまで強烈に愛し合う理由がわからないので、さっぱり感情移入できない。 飾られた写真を見て恋焦がれて――なんて、あまりにも浅すぎて…。 美男美女が互いに運命の人って感じたんだろうけど、たいしたエピソードもなくファンタジックな雰囲気だけではつまらない。
[DVD(吹替)] 3点(2014-08-30 20:54:39)
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