21. 機動戦士ガンダムUC/episode 6 宇宙と地球と
《ネタバレ》 フラガナン機関経由の強化人間が持つ消せない悲哀だとか、決して割り切ることなどできない怨嗟だとか、Zシリーズ以下作で飽きるほどやってきたお約束なのだが、本作はキッチリとキャラクターの細部を構築することによって、そのマンネリを完全に回避している。 ジンネマンの深い悲しみを、僅かながらの氷解に導いたマリーダとミネバの決意と熱意が、鑑賞しているオッサンたる私の胸をひたすら熱くさせた。 [DVD(邦画)] 8点(2015-02-21 01:40:15)(良:1票) |
22. 機動戦士ガンダムUC/episode 5 黒いユニコーン
《ネタバレ》 前episodeにて、坊っちゃんカラーを消せないままでも、ちょこっと頑張って「俺と一緒に地球に降りてくれ」とミネバを口説いたリディ少尉が、盛大にフラレる痛々さ満載の今章。それに尽きる。 よくあるエリート特有の脆さか、父親から明かされた「ラプラス」の真実を知った後遺症か知らんかど、もうやめてさしあげろ。そのヘタレさを助長するかのような浪川大輔の巧演技が、ニクイ。 [DVD(邦画)] 6点(2015-02-21 01:27:59) |
23. 機動戦士ガンダムUC/episode 4 重力の井戸の底で
《ネタバレ》 新旧入り乱れるモビルスーツ戦、ロニの独白、ダイナーで語り合うミネバと老人、とにかく観応えがありすぎる。それでも、それでも俺は!と前進し続ける主人公・バナージ少年の真摯さが、眩しすぎて涙腺決壊した。 [DVD(吹替)] 9点(2015-02-13 03:03:27) |
24. 機動戦士ガンダムUC/episode 3 ラプラスの亡霊
大局のなかで小さく息づく各々の描写がたまらんのだが、とくにギルボアの死がカッコよすぎて絶頂しきりでした。 [DVD(邦画)] 6点(2015-02-13 02:56:07) |
25. 機動戦士ガンダムUC/episode 2 赤い彗星
《ネタバレ》 フル・フロンタルに「私はただの【器】でしかないよ」と言わしめた脚本が巧妙すぎて嫌味だが、そうだ、別に彼がシャアであろうと誰であろうと、物語的にはどうでもイイのだ。赤いモビルスーツとマスクマンの組み合わせキャラがシタリ顔で物語に鎮座する、という「富野の呪い」は、いやはや健在なのである。 [DVD(邦画)] 7点(2015-02-13 02:43:38) |
26. 機動戦士ガンダムUC/episode 1 ユニコーンの日
宇宙世紀元年発布、一年戦争、ネオジオン戦争という系譜に、新たな息吹を吹き込んだ福井晴敏の「ガンダム愛」が、ここから始まるのかと思うとワクワク感が止まらない。 [DVD(邦画)] 7点(2015-02-13 02:38:27) |
27. 銀の匙 Silver Spoon
《ネタバレ》 「銀の匙」のキモは、異社会から農業の世界へ飛び込んで(逃げ込んで)きた主人公・八軒の迷走であると同時に、農業の魅力と現実でもあると思う。ゆえにこの劇場版は、時間的な制約を鑑みても、ちょっと片手落ちのような気がしてならない。 しかし、原作者も感嘆していたばんえい馬のデカさや、再現度が尋常じゃない吹石一恵の富士先生っぷりが面白く、特に豚の屠殺シーンを加えたあたりは、実写版ならではの成功だとも、思う。 面白かったといえば…ラストシーンのレースで、シルバースプーン号を追っていた馬の名前がチャリデキタ号。ちょっと馬名が出オチ過ぎだと思う私な訳だが。 [DVD(邦画)] 5点(2014-10-29 09:36:50) |
28. 巨神兵東京に現わる 劇場版
《ネタバレ》 精巧に作られたジオラマを、惜しみなくぶっ壊し、爆砕させ、焼き尽くす。その意気込みだけで十分に至福なのだ。 ゆえに、スカしたナレーションが鼻につく。舞城王太郎の脚本と、林原めぐみの語りの完成度の高さが、逆にアダとなった感じ。 [映画館(邦画)] 7点(2013-01-12 03:12:53) |
29. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
ミステリ作品としては隙の多さが目立つ印象でしたが、人間ドラマとしてはソツのない出来だったと思います。阿部寛や中井貴一という、役者陣の頑張りも好印象。演出やエンディングなど、ちょっと「泣かしてナンボ」みたいな演出は、鬱陶しさを感じましたが。 [DVD(邦画)] 6点(2012-11-12 07:20:07) |
30. ギャラクシー・クエスト
タイトル通りの馬鹿馬鹿しい設定の物語なのに、脚本・演出・キャストに一切の手抜きを感じさせない。すげぇ。 前半のクスブったダルいムードから、後半の異様に燃え上がる展開に、すっかりトリコになってしまいました。 蛇足ですが、細かい演技でクスリと笑えた技師役のトニー・シャルーブが、この後ディーン・パリソットと組んで「名探偵モンク」を製作するんですね。 モンク・ファンとしては、観ておきたい一本。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-23 00:14:00) |
31. 今日からヒットマン
原作ファンなので、Ⅴシネマのレベルを超えていないこの作品にはガッカリだった。脚本も演出もガンアクションも凡庸で、クサかったり野暮だったり。 ですが、武田真治演じるトーキチの「ゴメンナサイ!お酒を断れないダメなサラリーマンで、ゴメンナサイ!」という台詞が、とてもグッド。本当にカタカナで謝ってた。 総評としては、ギリギリ及第点。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-17 01:04:17) |
32. 機動警察パトレイバー2 the Movie
しつこいくらいの硬質硬派な演出に、微かに香るアホウなコメディエッセンスの加味。この奇妙なバランスは、押井守作品の中でも群を抜いている。ラストの、掌を握り合う演出は、押井作品とは思えないくらいにロマンティック。 [DVD(邦画)] 9点(2011-09-20 00:48:29) |
33. 機動警察パトレイバー
この頃の押井作品には、いかにもアニメ然としたコミカルさとケレン味があって、面白い。 最近の押井監督は、そのコミカルさとシリアスさを分断して作品を作っているように見受けますが、こういう清濁併せ持った演出のエンタテイメント・アニメ作品を、また観てみたいもんです。 [DVD(邦画)] 8点(2011-09-06 01:25:41) |
34. 金田一耕助の冒険
脚本・音楽・時事ネタ・パロディが見事なまでに劣化しており、寒いを通り越して痛い。痛いというか、その理不尽なまでの面白くなさが、怖い。 本来なら「マイナス10点」位の評価に付したいのだが、このサイトの便宜上「0点」にせざるを得ない。非常に歯痒い。 [DVD(邦画)] 0点(2009-12-11 06:00:38) |
35. 飢餓海峡
なんと言ってもロケーションの素晴らしさと清濁併せ持った人間描写の緻密さに驚かされる。堂々たる和製サスペンスの珠玉。蛇足ながら、お茶なしでオニギリ二個をはぐはぐと食らう三國連太郎には、ハラハラさせられてしまった。ホント、蛇足。 [DVD(邦画)] 9点(2009-08-30 21:36:21) |
36. 奇跡の海
《ネタバレ》 愛する者に殉ずる素晴らしさと危うさを、トリアー独自の目線でドッシリと仕立てた人間ドラマの佳作、と、解釈。 「愛する君のためなら何でもする。」つもりでも、「ある程度の事」「金以外の事」の二言を付け加えてしまう修行不足の私には、こんな生き方は真似出来ませんが。 しかし、問題の鐘は「迷える子羊ほど、愛しいってか?神様よ?何様だ?」と、思わず悪態をついてしまうラストシーン。何様も何も、神様なのだが。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-13 22:00:11) |
37. 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙〈TVM〉
物語を大幅にカットして作られた総集編ではあったが、ラストはソコソコに主題を突いていて及第だったんじゃないかな?と、思えた。が、しかし、端折りがキツかったお陰で「敵も味方もガンダムだらけ」という現状について行けなかった一見さんもいるんじゃないかな?テレビシリーズに興味を持つきっかけになってもらえれば幸いだが、「ガンダムはファースト以外を認めない」と主張するガンダム原理主義者にはキビシー内容かも。ま、ガンダムファン(穏健派)の私はソコソコ楽しめたクチです。 [DVD(邦画)] 6点(2008-01-24 16:30:23) |
38. 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遙かなる曉〈TVM〉
タカがTV版の総集編如きでトヤカク言うのもナンなんですが、端折り過ぎにも程がある。中盤の物語がイチバンのキモなのに。時間的な諸問題もあって当然なのだが、これはヒデェと思いました。SEEDファンにとってもSEED初心者にとっても、かなり不親切な一本。 [映画館(邦画)] 3点(2008-01-24 16:22:02) |
39. 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場〈TVM〉
いわゆる通常の総集編というか、ダイジェストというヤツなんでしょ?と思っていたら、何気に新しいシーンも入っていたり、で、まぁソコソコに楽しめた。しかし、それはご新規さんに優しいか?と問われれば、否、どうしても説明不足だったり、端折りすぎだったりで、スカスカ感は否めない。まぁ、ガンダムシリーズ中では意外と悪くないSEEDだったりするので、及第と言えなくも、ない。ビビアン・スーが演じていたアイシャを平野文に変更されていたのも、嬉しい誤算と言うか。おまけに一点。 [DVD(邦画)] 5点(2008-01-22 00:28:35) |
40. 機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光
作品としてのクオリティも、物語的な魅力も、登場人物も、何もかもが凡庸。ここまでアクの弱い「ガンダム」も、珍しい。そして、わからないでもないが、なんなんだ!?この「ニナ・パープルトン」叩きの多さは!笑。まぁ、確かに気に食わないキャラでしたけど、こんな泡沫的といっていいシリーズの一介のヒロインキャラがココまで叩かれるのも、また、珍しい。 [DVD(邦画)] 4点(2008-01-14 05:33:31) |