1. 奇蹟がくれた数式
数学界でも稀有な存在として知られ、私自身も憧れる数学者の一人であるが、そのラマヌジャンの特殊性を描き切れていなかったように思う。淡々とラマヌジャンの半生追っているだけで、映画としては平凡と言わざるを得ない。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-11-27 19:06:11)(良:1票) |
2. キングダム(2019)
原作のファンです。限られた予算の中でここまで原作を再現できたことへの賞賛と、やはりこういう映画を撮るのであればもっと金をかけないとダメだということを再認識させられる落胆が同時にあった。またこれは戦を描いているにも関わらず、人を殺めるシーンでの惨殺的描写を極力抑えているところに商業主義的な影を感じ、そういった点でも多少の不満が残る。過激な描写をすれば本当に観客は減るのか?批判されるのか?そこまで日本人の脳内はお花畑で幼稚なのか?いつも思うのだけれどヒットする邦画ってなんかガキっぽいですよね(もちろん例外もあるのですが)。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-11-24 09:44:54) |
3. KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
予想を上回った。まさか日本主導の映画でこれほどの映像表現ができるとは。ただただ驚くばかり。何百億円もかけた似たり寄ったりのハリウッドのアクション映画よりもはるかに新鮮で見応えのある映像表現だった。ラストバトルでの縦横無尽に動き回るカメラワークとスピード感は完全CGならではのド迫力。 ストーリーもなかなか秀逸だと思う。ただところどころ狙ってる感満載のセリフが少々気になる。特に主人公のことをこれみよがしに「ヒーロー」とか言うのは止めてほしかった。なんだかFF13のスノウのことを思い出して寒い気持ちになる。セリフが全体的に悪い意味でジャポニズム的。 しかしこれだけのクオリティーの映画が作れるなら、スクウェアエニックスには今後もゲームと絡めて映画を作ってほしいと思う。FFファンとしては9点をつけたいが、客観的に評価したいので8点。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-23 10:06:37) |
4. 君の名は。(2016)
《ネタバレ》 ただ若い男の子と女の子が入れ替わってラブラブやって、そこにきれいな映像が乗っかってるだけなら、ベートーベンの第九に「夢をあきらめないで。あなたを愛してるわ〜」なんて歌詞をつけたような作品になってしまっただろう。しかし新海監督はただきれいな映像を撮るだけの男ではなかった。人間と町、その土台となる文化と価値観、そういったものをきちんと細部まで描き、ストーリーが映像の単なる付属物ではなく、相乗効果と説得力を生み出す土台としてきちんと機能させている。口噛み酒、組紐、そしておんぶされたおばあちゃんの語りのシーンを観て「あ、この映画は大丈夫だ」と思った。人や物に対する新海監督の優しい想いのようなものが垣間見えた瞬間でもあった。 圧巻だったのは彗星が町へと墜落するまでの一連の流れだ。本来なら町を救えるのか?というシリアスな局面であり、不安でドキドキするところなのだが、美しく壮大な映像をRADWINPSのイヤーン!ステキ!な曲にのせて、トキメキドキドキへと変えてしまった(一応断っておくけれど私はRADWIMPSのファンではございません)。町を壊し、好きな人を死に追いやる彗星すら容赦なく感動的で美しいものにしてしまう、これぞ新海マジックだ。全くもって憎らしい限りである。 私ももう30オーバーのおっさんであるが、中高生のときに観てしまったら鑑賞後はさぞかし妄想・・いや感動で胸がいっぱいになったにちがいない。次回作は果たしてどうなるのか今から楽しみである。 ところであいつら、いつお互いを好きになったのか?まあいいか。 [DVD(字幕)] 8点(2016-11-23 09:06:57) |
5. キャプテン・フィリップス
演出、テンポがとてもよく、登場人物たちの緊張感がひしひしと感じられます。特に海賊が船を襲いにボートでやってくるときのドキドキ感はすごいですね。見せ方がとても上手い監督だと思いました。また、ソマリアの海賊たちの風貌がとてもリアルで、それだけで彼らの置かれている過酷な環境というものが伝わってきます。もし自分があの過酷な場所に生まれていたら、やはり彼らと同じことをするのではないだろうか?とふと考えさせられますね。 [DVD(字幕)] 8点(2016-01-18 00:02:12) |